Cisco Unified Border Element(SP Edition)コンフィギュレーション ガイド:統合モデル
Cisco Unified Border Element (SP Edition)の冗長性:ハイ アベイラ ビリティ サポート
Cisco Unified Border Element(SP Edition)の冗長性:ハイ アベイラビリティ サポート
発行日;2012/07/12 | 英語版ドキュメント(2012/03/30 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 7MB) | フィードバック

目次

Cisco Unified Border Element(SP Edition)の冗長性:ハイ アベイラビリティ サポート

内容

Integrated Session Border Controller のハイ アベイラビリティ

ハードウェア冗長性

ソフトウェア冗長性

Route Processor Redundancy(RPR)

SSO サポート

ISSU のサポート

Cisco Unified Border Element(SP Edition)の冗長性:ハイ アベイラビリティ サポート

この章では、Cisco ASR 1000 Series アグリゲーション サービス ルータにおける Cisco Unified Border Element(SP Edition)のハイ アベイラビリティ サポートについて説明します。

Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、以前は Integrated Session Border Controller と呼ばれており、このマニュアルでは通常 Session Border Controller(SBC; セッション ボーダー コントローラ)と呼びます。


) Cisco IOS XE Release 2.4 以降では、この機能は統合モデルと分散モデルの両方でサポートされています。


Cisco Unified Border Element(SP Edition)の冗長性の機能履歴:ハイ アベイラビリティ サポート

 

リリース
変更内容

Cisco IOS XE Release 2.4

Cisco Unified Border Element(SP Edition)統合モデルへのサポートを追加しました。

Cisco IOS XE Release 2.1

この機能は、分散モデルの Data Border Element(DBE)のCisco IOS XRで導入されました。

Integrated Session Border Controller のハイ アベイラビリティ

Cisco ASR 1000 シリーズ ルータには、Cisco ASR 1002、Cisco ASR 1004、および Cisco ASR 1006 ルータが含まれます。モデルが異なれば、サポートされている冗長性のタイプも異なります。Integrated Session Border Controller は、それぞれのモデルで使用可能な冗長性をサポートします。

Cisco ASR 1002 および Cisco ASR 1004 ルータでは、ソフトウェア冗長性だけが使用できます。これらのルータには、同じルート プロセッサで実行される 2 つの Cisco IOS ソフトウェア モジュールがありますが、1 つはアクティブで、もう 1 つはスタンバイ モードです。ただし、これらのルータは、シャーシ間のハードウェア冗長性を使用してハードウェア冗長性を設定できます。

Cisco ASR 1006 ルータは、二重のハードウェア冗長性とソフトウェア冗長性を提供します。

Cisco Unified Border Element(SP Edition)ハイ アベイラビリティは、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータの標準イメージで提供されます。特別な設定は必要ありません。

詳細については、『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Software Configuration Guide 』の「High Availability Overview」を参照してください。また、その他の Cisco プラットフォームにあり、Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータにおいて同様の動作をするハイ アベイラビリティ機能については、『 Cisco IOS High Availability Configuration Guide 』を参照してください。

ハードウェア冗長性

Integrated Session Border Controller は、Cisco ASR 1006 ルータにおいて、冗長またはスタンバイ ルート プロセッサ(RP)および冗長 Embedded Services Processor(ESP; 組み込みサービス プロセッサ)の使用をサポートしています。Cisco ASR 1006 ルータでは、ハードウェアを二重冗長化するために、ESP および RP が使用されています。アクティブ RP ハードウェア、または ESP ハードウェアで障害が発生した場合、システムはスタンバイ RP、またはスタンバイ ESP にスイッチオーバーします。RP および ESP ハードウェア冗長性のサポートは個別に行われます。RP の障害は、ESP ハードウェアのスイッチオーバーを必要としませんし、ESP の障害は RP のスイッチオーバーを必要としません。

ハードウェアの冗長性が使用できるのは、Cisco ASR 1006 ルータだけです。

ソフトウェア冗長性

Cisco ASR 1000 シリーズ ルータでは、Cisco IOS が Cisco IOS XE オペレーティング システム内の多数のプロセスの 1 つとして稼動しています。このアーキテクチャは、Cisco IOS 内ですべてのプロセスが実行されている従来の Cisco IOS とは異なります。Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ アーキテクチャでは、その他の Cisco IOS プラットフォームには用意されていないソフトウェア冗長性を使用できます。

Integrated Session Border Controller は、ソフトウェアの冗長性をサポートするために、スタンバイ IOS プロセス内でスタンバイ ピア SBC モジュールを実行します。アクティブ SBC モジュールで障害が発生した場合、アクティブ IOS プロセスはスタンバイ IOS プロセスにスイッチオーバーし、古いスタンバイ統合 SBC モジュールは、アクティブとして処理を再開します。スタンバイ IOS プロセスは、アクティブ IOS プロセスと同じルート プロセッサ(Cisco ASR 1002 および Cisco ASR 1004 ルータ)、または冗長スタンバイ RP(Cisco ASR 1006 ルータ)に存在します。

Cisco ASR 1002 および Cisco ASR 1004 ルータでは、スタンバイ Cisco IOS プロセスは、アクティブ Cisco IOS プロセスと同じルート プロセッサで実行されています。Cisco IOS で障害が発生した場合、ルータはスタンバイ Cisco IOS プロセスに切り替わります。Cisco ASR 1002 シリーズ、および Cisco ASR 1004 シリーズ ルータでは、冗長ルート プロセッサ、または冗長 ESP は使用できません。

Cisco ASR 1006 ルータでは、ユニファイド コンフィギュレーション、および分散コンフィギュレーションの両方が冗長ルート プロセッサおよび冗長 ESP で動作します。アクティブ Cisco IOS プロセスで障害が発生した場合、ルータは、別のスタンバイ ルート プロセッサで実行されているスタンバイ Cisco IOS プロセスに切り替わります。ESP レベルの Cisco Unified Border Element(SP Edition)冗長性は、スタンバイ冗長 ESP が使用されている場合だけ提供されます。アクティブ ESP で実行されている SBC コンポーネントには、スタンバイ ESP で実行されているまったく同じピア コンポーネントがあります。この場合、アクティブ ESP で実行されている SBC コンポーネントで障害が発生すると、バックアップ ESP へのスイッチオーバーが行われます。

Cisco Unified Border Element(SP Edition)でサポートされているソフトウェア冗長性のタイプは次のとおりです。

Route Processor Redundancy(RPR)

ステートフル スイッチオーバー(SSO)

In Service Software Upgrade(ISSU)

Route Processor Redundancy(RPR)

RPR では、ステートを同期せずに、スタンバイ RP またはスタンバイ Cisco IOS プロセスを実行できます。アクティブ RP(または、アクティブ Cisco IOS プロセス)で重要なエラーが発生した場合、システムはスタンバイ RP(または、スタンバイ Cisco IOS プロセス)に切り替え、その後、初期化を完了します。直前の「アクティブ」RP のステート情報はすべて失われるため、新しい「アクティブ」RP は、自身を設定し、すべてのステート情報を再学習する必要があります。

RPR ベースの RP スイッチオーバー イベントが発生した場合、スイッチオーバー時にすでに確立されている(安定ステートの)SBC コールはすべて失われます。スイッチオーバー時に確立の途中であった SBC コールは、できるだけ正常時と同様に廃棄されます。最初のスイッチオーバー イベント後、少しの間、新しいコールは確立できません。

RPR 冗長性により、ISSU が使用できなくなったときに Cisco IOS Fast Software Upgrade が可能になります。RPR モードでは、「スタンバイ」に同期される Cisco IOS SBC ステート情報はありません。したがって、RPR ベースのスイッチオーバー時にすべてのコールが廃棄されます。


) Cisco ASR 1000 シリーズ ルータでは、RPR はサポートされますが、RPR+ はサポートされません。RPR+ の代わりに、ステートフル スイッチオーバー(SSO)を使用できます。


SSO サポート

ステートフル スイッチオーバー(SSO)に対する Integrated Session Border Controller サポートでは、アクティブ プロセッサとして使用されているルート プロセッサと、スタンバイ プロセッサとして使用されている別の RP の間、または同じ RP 上のアクティブ Cisco IOS プロセスとスタンバイ Cisco IOS プロセスとの間で、重大なステート情報の同期が行われるステートフル Cisco IOS プロセス スイッチオーバーが可能です。Cisco IOS が SSO 向けに設定されている場合、アクティブ IOS プロセスで実行されている SBC モジュールは、継続的に自身の内部ステートを、スタンバイ IOS プロセスのスタンバイ ピア SBC モジュールに「リプリケート」します。このようにして、スタンバイ SBC モジュールは、常にアクティブ IOS プロセスとの同期を保ちながら、アクティブ IOS プロセスに失敗し、SSO が発生した場合にアクティブ コールの維持とコール処理の再開に必要なステート情報をすべて保持します。

SSO については、『 Cisco IOS High Availability Configuration Guide 』(http://www.cisco.com/en/US/products/ps6922/products_installation_and_configuration_guides_list.html)を参照してください。

ISSU のサポート

Integrated Session Border Controller は、冗長 RP プロセス、または冗長 IOS プロセスとともに、In-Service Software Upgrade(ISSU)をサポートします。ISSU プロセスを使用すると、アクティブ RP またはアクティブ IOS プロセスでパケット転送が行われている間に、スタンバイ RP またはスタンバイ IOS プロセスでソフトウェアをアップグレードまたは変更できます。Cisco ASR 1000 シリーズ ルータの場合、ISSU の互換性はアップグレードされるソフトウェア パッケージ、およびハードウェア構成によって異なります。

Cisco IOS XE ソフトウェアの配布だけのバージョンとユニファイド バージョンの間で ISSU がサポートされている可能性はありますが、ソフトウェアのダウングレードが必要である場合、Cisco IOS XE Release 2.4 で導入されたユニファイド機能は、配布だけのバージョンでは使用できません。このような場合は、ユニファイド Cisco Unified Border Element(SP Edition)をサポートしていないバージョンの Cisco IOS XE ソフトウェアにダウンロードする前に、ユニファイド Cisco Unified Border Element(SP Edition)の設定を解除してください。配布だけの Cisco Unified Border Element(SP Edition)コンフィギュレーションは、この制約を受けません。

ISSU 互換性に関する最新情報については、『 Cisco ASR 1000 Aggregation Services Router Software Configuration Guide 』の「High Availability Overview」の項を参照してください。

ISSU プロセスについては、『 Cisco IOS In Service Software Upgrade and Enhanced Fast Software Upgrade Process 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_2sb/feature/guide/sb_issu.htm l)を参照してください。