Cisco Unified Border Element(SP Edition)コンフィギュレーション ガイド:統合モデル
コーデックの処理
コーデックの処理
発行日;2012/07/12 | 英語版ドキュメント(2012/03/30 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 7MB) | フィードバック

目次

コーデックの処理

内容

コーデック処理の前提条件

コーデック処理の制限事項

H.323 TCS コーデック サポートの制約事項

ダイナミック コーデック設定の制約事項

コーデックの順序変更の制約事項

コーデック処理および制約事項

ダイナミック コーデック設定

複数のオーディオ コーデックのサポート

複数のビデオ コーデックのサポート

クリア チャネル データまたはモデム コールの H.323 のサポート

コーデック制限の設定

コーデックの設定

コーデック リストを使用するように CAC ポリシーを設定する

パケット化時間

H.323 TCS コーデックのサポート

H.323 TCS コーデックのサポートに関する情報

コーデック プリファレンスと順序変更のサポート

順序変更の設定

コーデックのプリファレンスの設定

コーデック制限の設定例

コーデックの設定例

コーデック リストを使用するように CAC ポリシーを設定する例

H.323 TCS コーデックのサポートの設定例

ダイナミック コーデック設定を使用したコーデックの定義例

コーデックの処理

Compressor-Decompressor(Codec; コーデック)は、データ ストリームまたは信号上で変換を行うデバイスまたはプログラムです。Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、一般的に使用される音声およびビデオのすべてのコーデックを含む、認識されているコーデックのセットを使用してハードコードされています( 表 1 から 表 5 を参照)。デフォルトの動作は、認識されているすべてのコーデックがすべてのコールで許可されています。コール シグナリングでその他のコーデックがあれば、Cisco Unified Border Element(SP Edition)によって削除されます。

この機能拡張により、特定のコールで使用できるコーデックを制限し、許可されたコーデックごとに許容できる最小パケット化時間を設定できます。

Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、トランスコーディングの不要な、Session Border Controller(SBC)を通過するパススルー コーデックをサポートします。タイプ別のパススルー コーデックのリストについては、表 4 を参照してください。

H.323 は、PCMA、PCMU、G.722、G.723、G.728、G.729、GSM、telephone-event、H.261、H.263、H.264、および T.38 のコーデックだけをサポートします。したがって、SIP-H.323 コールでは、H.323 でサポートできない SIP コーデックが H.323 に送信された場合、このコーデックはパススルーされないため、コールが失敗する可能性があります。

Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、外部 DSP リソースまたはトランスコーディング リソースを使用した SIP-SIP コールのコーデック トランスコーディングをサポートします。トランスコーディングは、あるコーデックを使用して符号化されたメディア ストリームを、別のコーデックを使用して符号化されたメディア ストリームに変換する処理です。たとえば、PCMU として符号化されたメディア ストリームを、G.726-32 として符号化されたメディア ストリームに変換します。トランスコーディングの詳細については、 「トランスコーディングの実装」 の章を参照してください。

Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、Cisco IOS XE Release 2.5.1 の H.323 TCS コーデックのサポートをイネーブルにします。このサポートは、H.245 端末機能セット(TCS)メッセージに追加で提供されるコーデックを追加して、H.323 エンド ポイントに SIP エンドポイントに代わってメディア機能を通知する機能を提供します。「H.323 TCS コーデックのサポート」を参照してください。


) Cisco IOS XE Release 2.4 以降では、この機能は統合モデルでサポートされます。


本章で使用されているコマンドの詳細な説明については、次の場所にある『 Cisco Unified Border Element (SP Edition) Command Reference: Unified Model 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/sbc/command/reference/sbcu_book.html

すべての Cisco IOS コマンドの詳細については、http://tools.cisco.com/Support/CLILookup にある Command Lookup Tool を使用するか、Cisco IOS マスター コマンド リストを参照してください。

コーデック処理の機能履歴

 

リリース
変更内容

Cisco IOS XE Release 2.4

この機能は、統合モデルのサポートとともに、Cisco IOS XRに追加されました。

Cisco IOS XE Release 2.4.2

コーデック リストに設定された SDP オファーのパケット化時間(p-time)属性や応答のサポートが追加されました。

Cisco IOS XE Release 2.5

H.323 コール、H.323 ビデオ コーデックの H.261、H.263、および H.264 のサポートが追加されました。トランスコーディングの不要なパススルー コーデックのサポートが追加されました。

Cisco IOS XE Release 2.5.1

H.323 TCS コーデックのサポートが追加されました。

Cisco IOS XE Release 2.6

ダイナミック コーデック設定のサポート、複数の音声コーデック、および複数のビデオ コーデックが追加されました。クリア チャネル データおよびモデム コールの H.323 サポートが追加されました。

Cisco IOS XE Release 3.2S

コーデック プリファレンスと順序変更のサポートが追加されました。

内容

このモジュールの構成は次のとおりです。

「コーデック処理の前提条件」

「コーデック処理の制限事項」

「H.323 TCS コーデック サポートの制約事項」

「ダイナミック コーデック設定の制約事項」

「コーデックの順序変更の制約事項」

「コーデック処理および制約事項」

「ダイナミック コーデック設定」

「コーデック制限の設定」

「パケット化時間」

「H.323 TCS コーデックのサポート」

「コーデック プリファレンスと順序変更のサポート」

「コーデック制限の設定例」

「H.323 TCS コーデックのサポートの設定例」

「ダイナミック コーデック設定を使用したコーデックの定義例」

コーデック処理の前提条件

コーデックを制限する前に、次の前提条件を満たす必要があります。

コーデック処理を実装する前に、Cisco Unified Border Element(SP Edition)がすでに設定されている必要があります。

単純なコールの作成に必要な Signaling Border Element(SBE)および Data Border Element(DBE)のすべての設定が、すでに完了済みである必要があります。

コーデック処理の制限事項

次のコーデックの制約事項を確認してください。

H.323 コール、SIP-H.323 コール、および H.323-SIP コールでは、トランスコーディングの必要なコールはすべて、コール セットアップに失敗するため、着信側と発信側の両方で同じコーデックを使用する必要があります。

DBE 上のメディア パケット フォワーダは、各メディア ストリームで消費する帯域幅をポリシングしますが、コーデックのタイプやパケット化時間をポリシングできません。

認識されていないコーデックをコーデック ホワイトリストのメンバーとして設定できません。

コール中にコーデック ホワイトリストへの変更が行われた場合、アクティブ コールは解放されません。

コーデック ホワイトリストが設定されている場合、Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、リストされていないコーデックがあれば、コール セットアップ フローおよびメディア ゲート割り当てから削除します。

Call Admission Control(CAC; コール アドミッション制御)ポリシーに基づいて、複数のコーデック ホワイトリストを設定できます。たとえば、SipAdj1 からのコールに許可されたコーデックのリストは、SipAdj2 からのコールに許可されたコーデックのリストとは別にすることができます。

コーデック ホワイトリストが設定されていない場合、認識されているすべてのコーデック( 表 1 から 表 5 を参照)はすべてのコールに対して許可されます。

セッション記述プロトコル(SDP)に示されるコーデック記述のテキスト値(「PCMU」、「telephone-event」など)を使用して、コーデック ホワイトリストを設定する必要があります。

すべてのコーデックを禁止する方法はサポートしていません。ただし、帯域幅制限を 0 に設定して、同様の結果を得ることができます。

コーデック リストは、メディア バイパス コール(Cisco Unified Border Element(SP Edition)ではメディア リソースを予約しないコール)には適用されません。

コーデック名の形式は、SDP 内での表現に使用されるストリングと同じです(例:PCMU、VDVI)。認識されているすべてのコーデック名を 表 1 から 表 5 に示します。

パケット化時間を 1 つ指定して、1 回に各リストに追加できるコーデックは 1 つだけです。

リスト上のコーデックごとに、CAC は、そのコーデックを使用するストリームの信号で受け取ったパケット化時間を、コーデックとともにリストに設定されたパケット化時間以上になるように制限します。ストリームでリスト内の 2 つ以上のコーデックを使用する場合、リスト内でそれぞれのコーデックに設定されたすべてのパケット化時間のうち最大のものがストリームに適用されます。

H.323 TCS コーデック サポートの制約事項

H.323 TCS のコーデック サポートは、発信側または着信側が SIP を使用する H.323 から SIP または SIP から H.323 へのインターワーキング コールのみに適用されます。

ダイナミック コーデック設定の制約事項

次の制約事項がダイナミック コーデック設定機能に適用されます。

SBC(システム コーデック)で提供されるコーデックは、変更はできますが削除できません。

コーデック名の大文字と小文字は区別されません。

最大 100 個のユーザ定義のコーデックがサポートされます。

カスタムコーデック ペイロード ID は常に 96 です。

新しいコーデックを定義するとき、コーデック タイプは他のすべてのフィールドの前に指定する必要があります。

カスタム コーデックは、コーデック タイプが指定されるまで定義されません。

システム コーデックの ID は変更してはなりません。

ID はコーデックで一意である必要があります。

カスタム コーデックは、コーデック リストで使用されている場合は削除しないでください。

サンプル サイズはサンプリング コーデックでのみ有効です。

帯域幅は冗長性またはサンプリング コーデックに指定できません。

チャネルは、サンプリング ベースのコーデックのみに指定できます。

コーデックの順序変更の制約事項

SBC は SIP-SDP コーデックのみでコーデックの順序変更をサポートします。H.323 でのコーデックの順序変更はサポートされていません。

メディア バイパスが設定されている場合、コーデックの順序変更は適用できません。

コーデック処理および制約事項


) 以降の表に示す帯域幅は、トランスポート層のオーバーヘッドを除いた帯域幅です。したがって、Cisco Unified Border Element(SP Edition)で予約される実際の帯域幅は、示される値よりも大きくなります。


表 1 に、サンプルベースのオーディオ コーデックの一覧を示します。

 

表 1 パケット化時間 10 ms のサンプルベースのオーディオ コーデック

ペイロード タイプ
コーデック名
クロック レート(Hz)
サンプル サイズ(ビット)
チャネル

0

PCMU(G.711 とも呼ばれる)

8000

8

1

5

DVI4

8000

4

1

6

DVI4

16000

4

1

8

PCMA

8000

8

1

10

L16

44100

16

2

11

L16

44100

16

1

15

G728

8000

2

1

16

DVI4

11025

4

1

17

DVI4

22050

4

1

--

G726-40

8000

5

1

2

G726-32

8000

4

1

--

G726-24

8000

3

1

--

G726-16

8000

2

1

--

L8

8000

8

1

--

DAT12

8000

12

2

--

L20

44100

10

2

--

L24

44100

24

2

表 2 に、非サンプルベースのオーディオ コーデックの一覧を示します。

 

表 2 非サンプルベースのオーディオ コーデック

ペイロード タイプ
コーデック名
パケット化時間(ms)
割り当て帯域幅(bps)

3

GSM

10

13200

4

G723

30

6400

7

LPC

10

5600

9

G722

10

64000

12

QCELP

--

13300

13

CN

10

400

14

MPA

該当なし

131072

18

G729

10

8000

18

G.729A

10

8000

--

G729B

20

8000

--

G729AB

10

8000

--

G729D

10

6400

--

G729E

10

11800

--

GSM-EFR

10

12400

--

iSAC

30

32000

--

VDVI

10

25000

--

AMR

10

12500

--

AMR-WB

10

24420

--

dsr-es201108

10

4800

--

EVRC

10

8550

--

EVRC0

10

8550

--

mpa-robust

10

327680

--

G7221

10

32000

--

MP4A-LATM

10

131072

--

SMV

10

8550

--

SMV0

10

8550

表 3 にビデオ コーデックの一覧を示します。

 

表 3 ビデオ コーデック

ペイロード タイプ
コーデック名
パケット化時間(ms)
割り当て帯域幅(bps)

25

CelB

--

524228

26

JPEG

--

524228

28

nv

--

524228

31

H261

--

524228

32

MPV

--

524228

33

MP2T

--

524228

34

H263

--

524228

該当せず

H264

21000000

--

BMPEG

--

524228

--

BT656

--

170000000

--

DV

--

1500000000

--

H263-1998

--

524228

--

H263-2000

--

524228

--

MP1S

--

1600000

--

MP2P

--

524228

--

MP4V-ES

--

524228

--

raw

該当なし

1500000000

--

SMPTE292M

該当なし

1500000000

表 4 に、トランスコーディングの不要なサポート対象のパススルー コーデックをリストします。

 

表 4 トランスコーディングの不要なパススルー コーデック

コーデック名
コーデック タイプ
パケット化時間(ms)
割り当て帯域幅(bps)

PCMA(G.711 とも呼ばれる)

サンプルベースのオーディオ

10

64000

PCMU(G.711 とも呼ばれる)

サンプルベースのオーディオ

10

64000

G726-16

オーディオ

10

該当せず

G726-24

オーディオ

10

該当せず

G726-32

オーディオ

10

該当せず

G728

オーディオ

10

該当せず

G729 A

非サンプルベースのオーディオ

10

8000

G729 B

非サンプルベースのオーディオ

10

8000

G723-53

非サンプルベースのオーディオ

30

6400

G723-63

非サンプルベースのオーディオ

30

6400

GSM/GSM-FR

非サンプルベースのオーディオ

10

13200

GSM-EFR

非サンプルベースのオーディオ

20

12400

GSM-HR

非サンプルベースのオーディオ

20

5600

AMR

非サンプルベースのオーディオ

10

12500

EVRC

非サンプルベースのオーディオ

10

8550

G722

非サンプルベースのオーディオ

10

64000

iLBC

非サンプルベースのオーディオ

20

15200

H.261

ビデオ

該当せず

524228

H.263

ビデオ

該当せず

524228

表 5 に、他のオーディオ コーデックをリストします。

 

表 5 その他のコーデック

コーデック名
パケット化時間(ms)
割り当て帯域幅(bps)

telephone-event

20

1600

tone

20

1600

RED

20

1

parityfec

20

1

T140

100

80

pointer

20

1600

H224

20

6560

T38

該当なし

15500

X-NSE

20

1600

ダイナミック コーデック設定

ダイナミック コーデック設定機能を使用すると、次のことが可能になります。

新しいコーデックの定義 :SBC に含まれるコーデックのバリアントを作成できます。たとえば、G.729 A は SBC に含まれるコーデックです。ダイナミック コーデック機能を使用して G.729.1 というバリアントを定義できます。

既存のコーデックの変更 :SBC に含まれるコーデックの特定の属性を変更できます。たとえば、SBC に含まれる H.264 ビデオ コーデックの帯域幅特性を変更できます。

SBC でサポートされるコーデックの表示 :SBC でサポートされるすべてのコーデックを表示できます。


) エイリアスとコーデックの変換は、このリリースのダイナミック コーデック設定機能でサポートされません。


SBC に含まれていないオーディオおよびビデオ コーデックは、ダイナミック コーデック設定機能を使用して定義できます。

複数のオーディオ コーデックのサポート

SBC は透過的に次のコーデックを渡します。

無音圧縮を使用する G.711 および RFC 2833(および RFC 4733)

G.723

G.726

無音圧縮を使用する G.726(無音圧縮は、音声がコール中にない場合にデータを送信しないことで帯域幅を節約するために使用されます)

G.729

G.729a

G.729a/b

AMR

AAC-LD

AMR-WB

AMR-WB+

G.718

SBC に含まれていないオーディオ コーデックは、ダイナミック コーデック設定機能を使用して定義できます。

複数のビデオ コーデックのサポート

SBC は、次のコーデックを使用して符号化されたメディアを透過的に渡します。

H.263

H.264

H.264 AVC

H.264 SVC

Microsoft RT Video

Helix Real Video

SBC に含まれていないビデオ コーデックは、ダイナミック コーデック設定機能を使用して定義できます。

クリア チャネル データまたはモデム コールの H.323 のサポート

clearmode コーデックは、既存の VoIP 機器でサポートされ、H.323、SIP、MGCP シグナリング プロトコルで使用されます。Cisco SBC は、共通のオーディオ コーデックをサポートする G.711 などのすべての場所で clearmode コーデックをサポートします。

コーデック制限の設定

次の項で説明するように、最初にコーデックを設定してから適用します。

「コーデックの設定」

「コーデック リストを使用するように CAC ポリシーを設定する」

コーデックの設定

特定のコールで使用できるコーデックを制限し、許可されたコーデックごとに許容できる最小パケット化時間を設定するには、コーデックのリストを指定して CAC を設定し、リストの記述を設定してから、コーデックをリストに追加します。

手順の概要

1. configure terminal

2. sbc service-name

3. sbe

4. codec list name

5. description text

6. codec codec-name [ packetization-period packetization-period ]

7. end

8. show sbc service-name sbe codec-list list-name

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

sbc service-name

 

Router(config)# sbc mysbc

SBC サービスのサブモードを開始します。

ステップ 3

sbe

 

Router(config-sbc)# sbe

SBC サービス内の SBE エンティティのサブモードを開始します。

ステップ 4

codec list name

 

Router(config-sbc-sbe)# sbc mysbc sbe codec list my_codecs

コーデック リストを作成します。

ステップ 5

description text

 

 

 

Router(config-sbc-sbe-codec-list)# description Legitimate codes

判読可能なテキスト ストリング形式を使用して、特定のコーデック リストの記述を追加します。

このコマンドの no 形式を使用すると、説明は削除されます。

このコーデック リストに対して show コマンドを使用すると、この記述が表示されます。すべてのコーデック リストのサマリーを表示した場合にも、各コーデック リストにこの記述が含まれています。

ステップ 6

codec codec-name [ packetization-period packetization-period]

 

 

 

Router(config-sbc-sbe-codec-list)# codec PCMU packetization-period 20

コーデックをコーデック リストに追加し、コーデックの最小パケット化時間(任意)を設定します。

このコマンドの no 形式(パケット化時間を指定しない場合)は、コーデック リストから指定したコーデックを削除します。

形式は、コーデックのパケット化時間だけを削除します。

ステップ 7

end

 

Router(config-sbc-sbe-codec-list)# end

codec-list モードを終了して、特権 EXEC モードを開始します。

ステップ 8

show sbc service-name sbe codec-list list-name

 

Router# show sbc mysbc sbe codec-list my_codecs

SBE で設定されたコーデック リストの詳細情報を表示します。

リスト名(my_codecs など)を省略した場合は、SBE のすべてのコーデック リストの詳細が表示されます。

コーデック リストを使用するように CAC ポリシーを設定する

手順の概要

1. configure terminal

2. sbc service-name

3. sbe

4. cac-policy-set policy-set-id

5. first-cac-scope scope-name

6. first-cac-table table-name

7. cac-table table-name

8. table-type {policy-set | limit {list of limit tables}}

9. entry entry-id

10. cac-scope {list of scope options }

11. action [next-table goto-table-name | cac-complete]

12. codec-restrict-to-list list-name

13. complete

14. end

15. show sbc service-name sbe cac-policy-set id table name entry entry

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

sbc service-name

 

Router(config)# sbc mysbc

SBC サービスのサブモードを開始します。

ステップ 3

sbe

 

Router(config-sbc)# sbe

SBC サービス内の SBE エンティティのサブモードを開始します。

ステップ 4

cac-policy-set policy-set-id

 

Router(config-sbc-sbe)# cac-policy-set 1

CAC ポリシーのサブモードを開始します。

ステップ 5

first-cac-scope scope-name

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# first-cac-scope global

ポリシーのアドミッション コントロール ステージを実行する際に制限の定義を開始する範囲を設定します。

(注) first-cac-scope 定義が該当するのは、first-cac-table コマンドで設定されたテーブル タイプが制限テーブルの場合だけです。この場合、first-cac-table のスコープは、first-cac-scope により決定されます。first-cac-table がポリシー セット テーブルの場合、first-cac-scope は無視され、デフォルトはグローバルになります。

scope-name 引数には制限が最初に定義されるべき範囲を設定します。有効な値は次のとおりです。

adj-group

call

category

dst-account

dst-adj-group

dst-adjacency

dst-number

global

src-account

src-adj-group

src-adjacency

src-number

機能は、個々の隣接ごとに行う場合と同じように、CAC 設定から隣接グループごとにイネーブルまたはディセーブルにできます。

ステップ 6

first-cac-table table-name

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# first-cac-table first_policy_table

ポリシーのアドミッション コントロール ステージの実行時に処理する最初のポリシー テーブル名を設定します。

ステップ 7

cac-table table-name

 

Router(config-sbc-sbe-cacpol icy)# cac-table first_policy_table

SBE ポリシー セットのコンテキスト内で、アドミッション コントロール テーブル(必要に応じて作成します)のコンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 8

table-type {policy-set | limit {list of limit tables}}

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# table-type policy-set

SBE ポリシー セットのコンテキスト内で、CAC テーブルのテーブル タイプを設定します。

list of limit tables 引数は、テーブル内にあるエントリの match-value フィールドの構文を制御します。使用可能な制限テーブルは次のとおりです。

account:アカウント名を比較します。

adj-group:隣接グループ名を比較します。

adjacency:隣接名を比較します。

all:比較タイプはありません。すべてのイベントがこのタイプと一致します。

call-priority:コール プライオリティと比較します。

category:番号分析が割り当てられたカテゴリを比較します。

dst-account:宛先アカウント名を比較します。

dst-adj-group:宛先隣接グループ名を比較します。

dst-adjacency:宛先隣接名を比較します。

dst-prefix:着信ディジット ストリングの先頭を比較します。

event-type:CAC ポリシー イベント タイプと比較します。

src-account:送信元アカウント名を比較します。

src-adj-group:送信元隣接グループ名を比較します。

src-adjacency:送信元隣接名を比較します。

src-prefix:発番号ストリングの先頭を比較します。

(注) 制限テーブルでは、イベント、メッセージ、またはコールが 1 つのエントリだけに一致します。

機能は、個々の隣接ごとに行う場合と同じように、CAC 設定から隣接グループごとにイネーブルまたはディセーブルにできます。adj-group テーブル タイプは、送信元または宛先の隣接グループで一致します。

policy-set キーワードが指定されている場合、cac-scope コマンドを使用して、CAC ポリシー セット テーブル内で制限が適用される、各エントリ内の範囲を設定します。

(注) ポリシー セット テーブルでは、イベント、コール、メッセージは、このテーブルのすべてのエントリに適用されます。

ステップ 9

entry entry-id

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# entry 1

アドミッション コントロール テーブル内のエントリを作成または変更するモードを開始します。

ステップ 10

cac-scope {list of scope options}

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# cac-scope call

ポリシー セット テーブルで制限を適用する各エントリ内の範囲を設定します。

list of scope options:イベント照合に使用される次のいずかのストリングを指定します。

account :同じアカウントからのイベント。

adjacency :同じ隣接からのイベント。

adj-group :同じ隣接グループのメンバーからのイベント。

call :スコープの限界は単一コール単位です。

category :同じカテゴリを持つイベント。

dst-account :同じアカウントに送信されるイベント。

dst-adj-group :同じ隣接グループに送信されるイベント。

dst-adjacency :同じ隣接に送信されるイベント。

dst-number :同じ宛先を持つイベント。

global :スコープの限界はグローバルです。

src-account :同じアカウントからのイベント。

src-adj-group :同じ隣接グループからのイベント。

src-adjacency :同じ隣接からのイベント。

src-number :同じ送信元番号を持つイベント。

sub-category :このスコープで指定される制限は、同じ加入者カテゴリのメンバーとの間で送受信されるすべてのイベントに適用されます。

sub-category-pfx :このスコープで指定される制限は、同じ加入者カテゴリ プレフィクスのメンバーとの間で送受信されるすべてのイベントに適用されます。

subscriber :このスコープで指定される制限は、個々の加入者(レジストラ サーバで登録されているデバイス)から送受信されるすべてのイベントに適用されます。

ステップ 11

action [next-table goto-table-name | cac-complete]

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# action cac-complete

アドミッション コントロール テーブルのこのエントリの後で実行するアクションを設定します。指定できるアクションは次のとおりです。

next-table キーワードおよび goto-table-name 引数を使用して、処理する次の CAC テーブルを特定します。

cac-complete キーワードを使用して、このスコープの処理を停止します。

ステップ 12

codec-restrict-to-list list-name

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# codec-restrict-to-list my_codecs

コールのシグナリングで使用するコーデックを、指定したリストに含まれるコーデックのセットに制限するように CAC を設定します。

コーデック リストが空の場合、SBE で認識されているすべてのコーデックが許可されます。

このコマンドの no 形式を使用するか、またはこのコマンドを設定していなければ、識別されているコーデックを制限なく使用できます。

(注) このコマンドは、初期の CAC エントリで設定された任意のコーデック リストを置換します。初期の CAC エントリからすべての制限をクリアするには、codec-restrict-to-list list-name を設定する必要があります。list-name は、コーデックを含まないリストの名前です。

ステップ 13

complete

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# complete

cac-policy を完了します。

ステップ 14

end

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# end

cac-policy-set コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードを開始します。

ステップ 15

show sbc service-name sbe cac-policy-set id table name entry entry

 

Router# show sbc mysbc sbe cac-policy-set 1 table standard_policy_list entry 1

制限されたコーデックを含む、CAC ポリシー テーブルの特定エントリの詳細情報を表示します。

パケット化時間

パケット化時間(p-time)は、単一のデジタル パケットを構成するために、コーデックがメディア ストリームに使用する時間です。コールが 2 つのエンド ポイント間を移動するとき、コーデックとこのコーデックの p-time の両方がネゴシエートされます。SBC は、コーデック リストの設定に基づいて、SDP の p-time 属性に従って動作します。

SBC は、コーデック ホワイトリストに ptime 属性が明示的に設定されている場合、この属性を SDP のオファーまたはアンサーに追加します。SBC ポリシーの一部として最小パケット化時間が設定されている場合は例外です。この設定を行うと、SBC は、転送されるオファーまたはアンサーに a=ptime の行を挿入するようになります。

SBC は、ptime を過大評価した(帯域幅の要件を過小評価した)ことによるメディア クリッピングが発生しないようにします。

オファーおよびアンサーで ptime の信号を明示的に受け取った場合、2 つの値のうち小さい方を使用して、メディアの両方向について帯域幅の割り当て量を計算します。

H.323 TCS コーデックのサポート

Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、Cisco IOS XE Release 2.5.1 の H.323 TCS コーデックのサポートをイネーブルにします。このサポートは、H.245 端末機能セット(TCS)メッセージに追加で提供されるコーデックを追加して、H.323 エンド ポイントに SIP エンドポイントに代わってメディア機能を通知する機能を提供します。コール アドミッション制御(CAC)ポリシー コマンドで TCS メッセージの追加コーデックを設定します。

H.323 TCS のコーデック サポートは、発信側または着信側が SIP を使用している場合の、SIP から H.323 または H.323 から SIP へのインターワーキング コールに適用されます。

H.323 TCS コーデックのサポートに関する情報

H.323 TCS コーデックのサポートでは発信側または着信側が SIP を使用している場合、SIP から H.323 または H.323 から SIP へのインターワーキング コールで、SIP エンドポイントに代わり、TCS メッセージで使用できるコーデックを設定する機能を提供することによって、H.245 端末機能セット(TCS)メッセージに機能が追加されます。

TCS メッセージは SBC によって送信された H.323 エンド ポイントによって送信された H.245 メッセージです。H.323 エンド ポイントが送信した TCS メッセージが、相手側に H.323 エンド ポイントのメディア機能および H.245 バージョンを示すために使用されます。

ただし、SDP オファーに T.38 および他のコーデックが見つからず、SDP アンサーに多数のコーデックが見つからないことがあるので、SIP エンド ポイントの SDP オファーおよびアンサーは、すべての機能を通知しません。たとえば、SIP エンド ポイント A が発信するコールが T.38 のサポートを通知しないことがあり、これにより H.323 エンド ポイント B はその機能を認識しないことになります。したがって、エンドポイント B は、T38 コーデックに切り替えるようにエンドポイント A に要求するための RequestMode メッセージを SBC に送信できません。

H.323 TCS コーデックのサポート機能により、H.323 エンド ポイントに SIP の発信者または着信者のメディア機能を通知する TCS メッセージに提供されているコーデックを追加することでこのギャップを解決します。そのためには、caller-media-caps または callee-media-caps コマンドを CAC テーブル エントリ コンフィギュレーション モードで実行します。次の 2 つのコマンドは、SIP から H.323 または H.323 から SIP へのインターワーキング コールで、発信側または着信側に代わってメディア機能を通知するために使用されるコーデック リストを割り当てることによって、SIP の発信者または着信者のメディア機能を設定します。


) 状況によっては、branchコマンドを、caller または callee コマンドの代用として使用できます。branch コマンドはリリース 3.5.0 で導入されました。このコマンドの詳細については、を参照してください。


CAC テーブル エントリで同様の tcs-extra-codecs コマンドを使用して、追加の TCS メッセージを H.323 側に送信するコーデック リストの追加コーデックを設定することもできます。このコマンドは、SIP から H.323 または H.323 から SIP へのインターワーキング コールで、SIP 側(SIP 発信側または SIP 受信側)の代わりに追加コーデック機能を H.323 エンドポイントに通知します。

3 種類のコマンドのいずれかを個別に使用できます。


) コーデック リストは、割り当てられた後、CAC エントリから削除されるまで削除できません。コーデック リストは、CAC テーブルのエントリに割り当てる前に必要です。


コーデック プリファレンスと順序変更のサポート

SBC は、リスト中のコーデックの順序変更と、各コーデックへのプライオリティの割り当てをサポートします。また、CAC ポリシー エントリのリストにもコーデック プリファレンスを適用できます。

コーデック プリファレンスと順序変更機能の制約事項については、「コーデックの順序変更の制約事項」を参照してください。

SIP エンド ポイントが SDP コールを行うと、エンド ポイントの各メディア ストリームついてコーデックのリストが提供されます。コーデックは、m= 属性のペイロード タイプのプリファレンスが高い順に列挙されます。SIP エンド ポイントは SIP で許容される最もプライオリティが高いコーデックを選択します。

たとえば、コールは G.711 と G.723 コーデックを使用しますが、可能であれば G.711 を使用します。G.711 にプリファレンスを設定するには、SIP は次のように m 行の G.723 の前に PCMU および PCMA を配置します。

m=audio 1234 RTP/AVP 8 0 4。

順序変更の設定

リスト中のコーデックを並べ替えたり、リスト内のコーデックの優先順位を決めるには、コーデックのリストを設定し、リストの説明を入力し、リスト中のコーデックにプライオリティを追加します。

手順の概要

1. configure terminal

2. sbc service-name

3. sbe

4. codec list name

5. description text

6. codec codec-name [ packetization-period packet-period [priority priority-value ] | priority priority-value [packetization-period packet-period ]]

7. end

8. show sbc service-name sbe codec-list list-name

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

sbc service-name

 

Router(config)# sbc mysbc

SBC サービスのサブモードを開始します。

ステップ 3

sbe

 

Router(config-sbc)# sbe

SBC サービス内で SBE エンティティのサブモードを設定します。

ステップ 4

codec list name

 

Router(config-sbc-sbe)# codec list my_codecs

コーデック リストを作成します。

ステップ 5

description text

 

 

 

Router(config-sbc-sbe-codec-list)# description Legitimate codes

判読可能なテキスト ストリング形式を使用して、特定のコーデック リストの記述を追加します。

このコマンドの no 形式を使用すると、説明は削除されます。

このコーデック リストに対して show コマンドを使用すると、この記述が表示されます。すべてのコーデック リストのサマリーを表示した場合にも、各コーデック リストにこの記述が含まれています。

ステップ 6

codec codec-name [ packetization-period packet-period [priority priority-value ] | priority priority-value [packetization-period packet-period ]]

 

 

 

Router(config-sbc-sbe-codec-list)#codec G723 priority 1

コーデックをコーデック リストに追加し、コーデックの最小パケット化時間(任意)を設定し、順序変更に使用するコーデックの優先順位を設定します。

デフォルトのコーデック プリファレンス プライオリティは 100 です

より小さいプライオリティ値はプライオリティが高いことを示します。たとえばコーデック プリファレンス値が 1 の場合、最もプライオリティが高くなり、リストの先頭にコーデックが置かれます。

このコマンドの no 形式(パケット化時間を指定しない場合)を使用すると、コーデック リストから指定したコーデックを削除します。

形式は、コーデックのパケット化時間だけを削除します。

ステップ 7

end

 

Router(config-sbc-sbe-codec-list)# end

codec-list モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

ステップ 8

show sbc service-name sbe codec-list list-name

 

Router# show sbc mysbc sbe codec-list my_codecs

SBE で設定されたコーデック リストの詳細情報を表示します。

リスト名(my_codecs など)を省略した場合は、SBE のすべてのコーデック リストの詳細が表示されます。

コーデックのプリファレンスの設定

リスト内のコーデックプリファレンスを追加するには、CAC でコーデックのリストを設定し、リストの説明を入力し、コーデックにプリファレンスを追加します。

手順の概要

1. configure terminal

2. sbc service-name

3. sbe

4. cac-policy-set policy-set-id

5. first-cac-scope scope-name

6. cac-table table-name

7. table-type {policy-set | limit {list of limit tables}}

8. entry entry-id

9. codec-preference-list list-name

10. end

11. show sbc service-name sbe cac-policy-set id table name entry entry

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

sbc service-name

 

Router(config)# sbc mysbc

SBC サービスのサブモードを開始します。

ステップ 3

sbe

 

Router(config-sbc)# sbe

SBC サービス内の SBE エンティティのサブモードを開始します。

ステップ 4

cac-policy-set policy-set-id

 

Router(config-sbc-sbe)# cac-policy-set 1

CAC ポリシーのサブモードを開始します。

ステップ 5

first-cac-table table-name

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# first-cac-table first_policy_table

ポリシーのアドミッション コントロール ステージの実行時に処理する最初のポリシー テーブル名を設定します。

ステップ 6

cac-table table-name

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# cac-table first_policy_table

SBE ポリシー セットのコンテキスト内で、アドミッション コントロール テーブルを設定するための CAC テーブル モードを開始します。必要な場合はテーブルを作成します。

ステップ 7

table-type {policy-set | limit {list of limit tables}}

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# table-type policy-set

SBE ポリシー セットのコンテキスト内で、CAC テーブルのテーブル タイプを設定します。

list of limit tables 引数は、テーブル内にあるエントリの match-value フィールドの構文を制御します。使用可能な制限テーブルは次のとおりです。

account:アカウント名を比較します。

adj-group:隣接グループ名を比較します。

adjacency:隣接名を比較します。

all:比較タイプはありません。すべてのイベントがこのタイプと一致します。

call-priority:コール プライオリティと比較します。

category:番号分析が割り当てられたカテゴリを比較します。

dst-account:宛先アカウント名を比較します。

dst-adj-group:宛先隣接グループ名を比較します。

dst-adjacency:宛先隣接名を比較します。

dst-prefix:着信ディジット ストリングの先頭を比較します。

event-type:CAC ポリシー イベント タイプと比較します。

src-account:送信元アカウント名を比較します。

src-adj-group:送信元隣接グループ名を比較します。

src-adjacency:送信元隣接名を比較します。

src-prefix:発番号ストリングの先頭を比較します。

(注) 制限テーブルでは、イベント、メッセージ、またはコールが 1 つのエントリだけに一致します。

機能は、個々の隣接ごとに行う場合と同じように、CAC 設定から隣接グループごとにイネーブルまたはディセーブルにできます。adj-group テーブル タイプは、送信元または宛先の隣接グループで一致します。

policy-set キーワードが指定されている場合、cac-scope コマンドを使用して、CAC ポリシー セット テーブル内で制限が適用される、各エントリ内の範囲を設定します。

(注) ポリシー セット テーブルでは、イベント、コール、メッセージは、このテーブルのすべてのエントリに適用されます。

ステップ 8

entry entry-id

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# entry 1

アドミッション コントロール テーブル内のエントリを作成または変更するエントリ モードを開始します。

ステップ 9

codec-preference-list list-name

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# codec-preference-list my_codecs

CAC を、コーデック リスト中にコーデックのプリファレンスを設定するように設定します。

このコマンドの no 形式を使用するか、またはこのコマンドを設定していなければ、使用プリファレンスがない識別されているコーデックを制限なく使用できます。

(注) このコマンドは、初期の CAC エントリで設定されたコーデック プリファレンス リストがあればそれを置換します。初期の CAC エントリからすべてのプリファレンスをクリアするには、コーデック プリファレンス list-name を設定します。list-name は、コーデックを含まないリストの名前です。

ステップ 10

end

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# end

cac-policy-set コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードを開始します。

ステップ 11

show sbc service-name sbe cac-policy-set id table name entry entry

 

Router# show sbc mysbc sbe cac-policy-set 1 table standard_policy_list entry 1

プリファレンスが設定されたコーデックを含む(存在する場合)、CAC ポリシー テーブルの特定エントリに関する詳細情報を表示します。

コマンドの詳細については、『 Cisco Unified Border Element (SP Edition) Command Reference: Unified Model 』を参照してください。

コーデック制限の設定例

この項では、コーデックの制限の設定およびコーデック リストを使用する CAC ポリシーの設定に関する設定例および出力例を示します。

コーデックの設定例

次に、コーデック制限の設定に必要なコマンドの例を示します。

図 1 では、3 つの隣接(A、B、および C)があります。A に関連するすべてのコールは、推奨される最小パケット化時間の 10 ミリ秒が指定された G729 および PCMU(G.711)のコーデックだけを使用するように設定する必要があります。ただし、B と C 間のコールでは、使用可能であればどのコーデックでも使用できます。

推奨される最小パケット化時間とともに設定された特定のコーデックを含むコーデック リストを作成するには、次のコマンドを使用します。

Router# configure terminal
Router(config)# sbc mysbc
Router(config-sbc)# sbe
Router(config-sbc-sbe)# codec list allowable_codecs
Router(config-sbc-sbe-codec-list)# description The set of codecs allowed on adjacency AdjA
Router(config-sbc-sbe-codec-list)# codec g729 packetization-period 20
Router(config-sbc-sbe-codec-list)# codec pcmu packetization-period 10
Router(config-sbc-sbe-codec-list)# exit

コーデック制限を設定した後に、コーデック リストを使用するように CAC ポリシーを設定する必要があります。 「コーデック リストを使用するように CAC ポリシーを設定する例」 を参照してください。

図 1 コーデック制限の設定例のシナリオ

 

コーデック リストを使用するように CAC ポリシーを設定する例

次に、コーデック リストを使用するように CAC ポリシーを設定するために必要なコマンドの例を示します。コーデック リストを設定する場合は、 「コーデックの設定例」 を参照してください。

Router# configure terminal
Router(config)# sbc mysbc
Router(config-sbc)# sbe
Router(config-sbc-sbe)# cac-policy-set 1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# first-cac-table table1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# first-cac-scope call
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# cac-table table1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# match-type adjacency
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# entry 1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# match AdjA
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# codec-restrict-to-list allowable_codecs
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# action cac-complete
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# exit
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# complete
 

) コーデック リストのコマンド ライン インターフェイス(CLI)コマンドだけをコール単位のレベルで CAC ポリシー テーブルに入力できます。その他のレベルでコーデック リストを設定しても、CAC ポリシー セットはアクティブになりません。ただし、設定を完了し、ポリシー セットが「完了」としてマーク付けされた後に、ログが表示されます。


H.323 TCS コーデックのサポートの設定例

次に、「caller-media-caps-list」というコーデック リストを設定し、そのリストをエントリ 1 の「cac-tbl-1」という CAC テーブルに割り当て、SIP 発信側に代わってメディア機能をアナウンスする例を示します。

Router(config)# sbc mySBC
Router(config-sbc)# sbe
Router(config-sbc-sbe)# codec list caller-media-caps-list
Router(config-sbc-sbe-codec-list)# codec t38
Router(config-sbc-sbe)# cac-policy-set 1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# cac-table cac-tbl-1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# table-type policy-set
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# entry 1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# caller-media-caps caller-media-caps-list

次に、「callee-media-caps-list」というコーデック リストを設定し、そのリストをエントリ 1 の「cac-tbl-1」という CAC テーブルに割り当て、SIP 着信側に代わってメディア機能をアナウンスする例を示します。

Router(config)# sbc mySBC
Router(config-sbc)# sbe
Router(config-sbc-sbe)# codec list callee-media-caps-list
Router(config-sbc-sbe-codec-list)# codec t38
Router(config-sbc-sbe)# cac-policy-set 1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# cac-table cac-tbl-1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# table-type policy-set
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# entry 1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# callee-media-caps callee-media-caps-list

次に、「tcs-extra-caps-list」というコーデック リストを設定し、そのリストをエントリ 1 の「cac-tbl-1」という CAC テーブルに割り当て、SIP 側(SIP 発信側または着信側)に代わって追加のコーデック機能をアナウンスする例を示します。

Router(config)# sbc mySBC
Router(config-sbc)# sbe
Router(config-sbc-sbe)# codec list tcs-extra-caps-list
Router(config-sbc-sbe-codec-list)# exit
Router(config-sbc-sbe)# cac-policy-set 1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# cac-table cac-tbl-1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# table-type policy-set
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# entry 1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# tcs-extra-codecs tcs-extra-caps-list

次の例は、CAC ポリシー テーブルのエントリ 1 の発信側および着信側のメディア機能および追加 TCS 機能のコーデック リスト名をリストします。

Router# show sbc mySBC sbe cac-policy-set 1 table cac-tbl-1 entry 1
SBC Service mySBC
 
CAC Policy Set 1
Active policy set: No
Description:
Averaging period: 60 sec
First CAC table:
First CAC scope: global
 
Table name: cac-tbl-1
Description:
Table type: policy-set
Total call setup failures (due to non-media limits): 0
 
Entry 1
CAC scope:
CAC scope prefix length: 0
Action: Not set
Number of call setup failures (due to non-media limits): 0
Max calls per scope: Unlimited Max call rate per scope: Unlimited
Max in-call rate: Unlimited Max out-call rate: Unlimited
Max reg. per scope: Unlimited Max reg. rate per scope: Unlimited
Max channels per scope: Unlimited Max updates per scope: Unlimited
Early media: Allowed Early media direction: Both
Early media timeout: None Transcoder per scope: Allowed
Callee Bandwidth-Field: None Caller Bandwidth-Field: None
Media bypass: Allowed
Renegotiate Strategy: Delta
Max bandwidth per scope: Unlimited
...
 
Caller media capabilities: caller-media-caps-list
Callee media capabilities: callee-media-caps-list
Extra TCS capabilities: tcs-extra-caps-list

ダイナミック コーデック設定を使用したコーデックの定義例

次に、SBC(システム コーデック)に含まれるコーデックからカスタム コーデックを定義するために必要なコマンドの例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# sbc mySBC
Router(config-sbc)# sbe
Router(config-sbc-sbe)# codec custom G726-40-4 id 4
Router(config-sbc-sbe-codec-def)# rate 64000
Router(config-sbc-sbe-codec-def)# packet time 100
Router(config-sbc-sbe-codec-def)# bandwidth 128000
Router(config-sbc-sbe-codec-def)# sample size 4
Router(config-sbc-sbe-codec-def)# channels 16
Router(config-sbc-sbe-codec-def)# max-frames-per-packet 12
Router(config-sbc-sbe-codec-def)# media video
Router(config-sbc-sbe-codec-def)# options transcode
Router(config-sbc-sbe-codec-def)# type sampling