Cisco Unified Border Element(SP Edition)コンフィギュレーション ガイド:統合モデル
コール時間モニタリング
コール時間モニタリング
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 11MB) | フィードバック

目次

コール時間モニタリング

構成内容

前提条件

コール時間モニタリングに関する情報

コール時間モニタリングの設定

設定例:コール時間モニタリング

コール時間モニタリング

Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、設定された最大時間を超えるコールを通常終了させるために使用するコール時間モニタリング機能をサポートします。コールに適用する最大コール時間を設定できます。

この機能を使用して、Session Border Controller(SBC; セッション ボーダー コントローラ)は、Session Initiation Protocol(SIP)、H.323、および SIP-H.323 のインターワーキング コールを、これらのコール内のシグナリングおよびメディア アクティビティにかかわらず終了することができます。

Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、以前は Integrated Session Border Controller と呼ばれており、このマニュアルでは通常 Session Border Controller(SBC; セッション ボーダー コントローラ)と呼びます。

本章で使用されているコマンドの詳細な説明については、『 Cisco Unified Border Element (SP Edition) Command Reference: Unified Model 』(http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/sbc/command/reference/sbcu_book.html)を参照してください。

Cisco IOS のすべてのコマンドについては、http://tools.cisco.com/Support/CLILookup にある Command Lookup Tool か、Cisco IOS マスター コマンド リストを使用してください。


) この機能は、Cisco IOS XE Release 2.5 以降の統合モデルでサポートされます。


コール時間モニタリングの機能履歴

 

リリース
変更点

Cisco IOS XE Release 2.5

コール時間モニタリング機能が Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータに追加されました。

構成内容

この章で説明する内容は、次のとおりです。

「前提条件」

「コール時間モニタリングに関する情報」

「設定例:コール時間モニタリング」

前提条件

この機能を実装するには、次の前提条件を満たす必要があります。

これらの機能を実装する前に、Cisco Unified Border Element(SP Edition)がすでに設定されている必要があります。 第 2 章「Cisco Unified Border Element の設定(SP Edition)」 の手順を参照してください。

コール時間モニタリングに関する情報

Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、この機能に対して設定された最大時間を超えるコールを通常終了させるために使用するコール時間モニタリング機能をサポートします。

コールの時間が max-call-duration コマンドで設定された最大値を超えた場合、Cisco Unified Border Element(SP Edition)はそのコールを通常解放します。

SIP コール ブランチの場合、SBC は SIP BYE をエンドポイントに送信します。

H.323 コール ブランチの場合、SBC は RELEASE COMPLETE メッセージをエンドポイントに送信します。

最大時間に達したときに進行中の再ネゴシエーションが存在する場合、SBC は可能な限り通常どおりコールを終了しようとします。

SBC は、SIP、H.323、および SIP-H.323 のインターワーキング コールを、これらのコール内のシグナリングおよびメディア アクティビティにかかわらず終了することができます。

SBC は、次の条件の下でコールを終了します。

この機能の max-call-duration コマンドで設定された最大時間を超えた場合


) max-call-duration コマンドがデフォルトのゼロ(0)で設定された場合。この場合は、コール時間モニタリング機能がディセーブルになるため、他の要因、たとえば、特定の時間内にメディアが流れない、コールのアンサーがないなどの要因によりコール時間を判断できます。


media-timeout コマンドで設定される、特定の時間内に対象コールでメディアが流れない場合

特定の時間内にアンサーのないコールの場合。

コールは、いずれかのタイマーが最初に切れるのに従って終了します。

この機能を設定すると、SBC は、SBC を通過する各コールを個別に監視するタイマーを開始します。次のようにタイマーが開始されます。

SIP コールの場合、コールの接続時(新規コールを確率するメッセージの受信時ではありません)

H.323 コールの場合、新規コールを確率する最初の SETUP メッセージの受信時

一度タイマーを開始した後はリセットすることができません。

ただし、コールのセットアップ中に SBC がコールを再ルーティングする場合、設定されている最大時間が(新しいルーティング情報に基づいて)変更されている可能性があるため、最大コール時間タイマーが再起動されます。

コール時間モニタリングの設定

このタスクではコール時間モニタリングを設定します。

手順の概要

1. configure terminal

2. sbc sbc-name

3. sbe

4. cac-policy-set policy-set-id

5. cac-table table-name

6. table-type {policy-set | limit {list of limit tables}}

7. entry entry-id

8. cac-scope {list of scope options}

9. max-call-duration {num}

10. action [next-table goto-table-name | cac-complete]

11. exit

12. exit

13. complete

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

sbc service-name

 

Router(config)# sbc mysbc

SBC サービスのモードを開始します。

service-name 引数を使用して、サービスの名前を定義します。

ステップ 3

sbe

 

Router(config-sbc)# sbe

SBC サービス内で SBE エンティティのモードを開始します。

ステップ 4

cac-policy-set policy-set-id

 

Router(config-sbc-sbe)# cac-policy-set 1

SBE エンティティ内で CAC ポリシー セット コンフィギュレーション モードを開始して、必要に応じて新規ポリシー セットを作成します。

ステップ 5

cac-table table-name

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# cac-table StandardListByAccount

SBE ポリシー セットのコンテキスト内で、アドミッション コントロール テーブル(必要に応じて作成します)のコンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 6

table-type {policy-set | limit {list of limit tables}}

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# table-type policy-set

SBE ポリシー セットのコンテキスト内で、CAC テーブルのテーブル タイプを設定します。

list of limit tables 引数は、テーブル内にあるエントリの match-value フィールドの構文を制御します。使用可能な制限テーブルは次のとおりです。

account:アカウント名を比較します。

adj-group:隣接グループ名を比較します。

adjacency:隣接名を比較します。

all:比較タイプはありません。すべてのイベントがこのタイプと一致します。

call-priority:コール プライオリティと比較します。

category:番号分析が割り当てられたカテゴリを比較します。

dst-account:宛先アカウント名を比較します。

dst-adj-group:宛先隣接グループ名を比較します。

dst-adjacency:宛先隣接名を比較します。

dst-prefix:着信ディジット ストリングの先頭を比較します。

event-type:CAC ポリシー イベント タイプと比較します。

src-account:送信元アカウント名を比較します。

src-adj-group:送信元隣接グループ名を比較します。

src-adjacency:送信元隣接名を比較します。

src-prefix:発番号ストリングの先頭を比較します。

(注) 制限テーブルでは、イベント、メッセージ、またはコールが 1 つのエントリだけに一致します。

機能は、個々の隣接ごとに行う場合と同じように、CAC 設定から隣接グループごとにイネーブルまたはディセーブルにできます。adj-group テーブル タイプは、送信元または宛先の隣接グループで一致します。

policy-set キーワードが指定されている場合、cac-scope コマンドを使用して、CAC ポリシー セット テーブル内で制限が適用される、各エントリ内の範囲を設定します。

(注) ポリシー セット テーブルでは、イベント、コール、メッセージは、このテーブルのすべてのエントリに適用されます。

ステップ 7

entry entry-id

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# entry 1

アドミッション コントロール テーブルのエントリを作成または変更するには、CAC テーブル エントリ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 8

cac-scope {list of scope options}

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# cac-scope call

 

ポリシー セット テーブルで制限を適用する各エントリ内の範囲を設定します。

list of scope options は、イベント照合に使用される次のいずかのストリングを指定します。

adj-group:同じ隣接グループのメンバーからのイベント。

call:スコープの限界は単一コール単位です。

category:同じカテゴリを持つイベント。

dst-account:同じアカウントに送信されるイベント。

dst-adj-group:同じ隣接グループに送信されるイベント。

dst-adjacency:同じ隣接に送信されるイベント。

dst-number:同じ宛先を持つイベント。

global:スコープの限界はグローバルです。

src-account:同じアカウントからのイベント。

src-adj-group:同じ隣接グループからのイベント。

src-adjacency:同じ隣接からのイベント。

src-number:同じ送信元番号を持つイベント。

sub-category:このスコープで指定される制限は、同じ加入者カテゴリのメンバーとの間で送受信されるすべてのイベントに適用されます。

sub-category-pfx:このスコープで指定される制限は、同じ加入者カテゴリ プレフィクスのメンバーとの間で送受信されるすべてのイベントに適用されます。

subscriber:このスコープで指定される制限は、個々の加入者(レジストラ サーバで登録されているデバイス)から送受信されるすべてのイベントに適用されます。

ステップ 9

max-call-duration {num}

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# max-call-duration 6000

コールが存在できる最大時間(秒単位)を設定します。

num の範囲は 0 ~ 2147483 秒です。

デフォルトで、max-call-duration は 0 です。これは、コール時間モニタリング機能がディセーブルになります。

ステップ 10

action [next-table goto-table-name | cac-complete]

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# action cac-complete

アドミッション コントロール テーブルのこのエントリの後で実行するアクションを設定します。実行可能なアクションは次のとおりです。

next-table キーワードおよび goto-table-name 引数 を使用して、処理する次の CAC テーブルを特定します。

cac-complete キーワードを使用して、このスコープの処理を停止します。

ステップ 11

exit

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# exit

entry モードを終了して、 cactable モードに移行します。

ステップ 12

exit

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# exit

cactable モードを終了して、 cacpolicy モードに移行します。

ステップ 13

complete

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# complete

セット全体をコミットしたら、CAC ポリシー セットを完了します。

設定例:コール時間モニタリング

次に、コール時間モニタリング機能の設定例を示します。

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)# sbc test
Router(config-sbc)# sbe
Router(config-sbc-sbe)# cac-policy-set 1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# cac-table 1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# table-type policy-set
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# entry 1
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# max-call-duration 6000
Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)#