Cisco Unified Border Element(SP Edition)コンフィギュレーション ガイド:統合モデル
Cisco Unified Border Element (SP Edition)での課金の実装
Cisco Unified Border Element(SP Edition)での課金の実装
発行日;2012/07/12 | 英語版ドキュメント(2012/03/30 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 7MB) | フィードバック

目次

Cisco Unified Border Element(SP Edition)での課金の実装

内容

課金の実装の前提条件

課金の実装に関する情報

統合課金システム

詳細なタイムスタンプのサポート

PacketCable 課金のエンド ポイント情報

エンド ポイント情報の ISSU の実行

ローカル キャッシュのサポート

メディア情報のサポート

メディア情報のサポートに関する制約事項

課金の実装方法

課金の制約事項

課金の設定

課金実装の設定例

IP 形式の課金の計算

XML ベースの課金の概要

XML ベースの課金に関する制約事項

XML ベースの課金の設定

XML 課金レコードの取得

アラームによるディスク領域の管理

RP フェールオーバー中の課金レコードの管理

XML の課金レコード ファイルの MD5 チェックサム サポート

選択的な RADIUS 課金

選択的な RADIUS 計算の設定

選択的な RADIUS 課金の設定例

Cisco Unified Border Element(SP Edition)での課金の実装

Cisco Unified Border Element(SP Edition)課金コンポーネントには、中心となる次のような機能があります。

既存の課金システムとの互換性:Cisco Unified Border Element(SP Edition)課金システムを簡単にプロバイダーの既存の課金アーキテクチャに組み込めることは、機能上の重要な要件です。この要件は、既存のメカニズムを使用する場合と同様の方式で、課金情報を取得するメカニズムを使用する必要性が生じます。

次世代テクノロジーおよびソリューションとの統合:同じように重要なことは、次世代の課金テクノロジーを使用するための要件です。これにより、分散環境で Cisco Unified Border Element(SP Edition)、ソフトスイッチ、ボイスメール、ユニファイド メッセージング アプリケーションなどからのサービス情報を照合し、課金できるようになります。

ハイ アベイラビリティおよび耐障害性。

柔軟性のあるアーキテクチャ。

課金コンポーネントは、サードパーティにより統合された分散型の Remote Authentication Dial-In User Service(RADIUS)ベースのコールおよびイベント ロギングとして機能します。

課金コンポーネントの機能は、次のとおりです。

サードパーティにより統合された分散型の Remote Authentication Dial-In User Service(RADIUS)ベースのコールおよびイベント ロギング。


) この機能は、Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 2.4 以降の統合モデルでサポートされます。


Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、以前は Integrated Session Border Controller と呼ばれており、このマニュアルでは通常 Session Border Controller(SBC; セッション ボーダー コントローラ)と呼びます。

本章で使用されているコマンドの詳細な説明については、『Cisco Unified Border Element (SP Edition) Command Reference: Unified Model』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/sbc/command/reference/sbcu_book.html )を参照してください。

すべての Cisco IOS コマンドの詳細については、http://tools.cisco.com/Support/CLILookup にある Command Lookup Tool を使用するか、Cisco IOS マスター コマンド リストを参照してください。

Cisco Unified Border Element(SP Edition)課金の実装の機能履歴

 

リリース
変更内容

Cisco IOS XE Release 2.4

この機能は、統合モデルのサポートとともに、Cisco IOS XRに追加されました。

Cisco IOS XE Release 2.5

メディア情報および詳細なタイムスタンプのサポートが Cisco ASR 1000 シリーズ ルータに追加されました。

Cisco IOS XE Release 2.6.1

隣接情報のサポートが Cisco ASR 1000 シリーズ ルータに追加されました。

Cisco IOS XE Release 2.6.2

エンド ポイント情報のサポートが Cisco ASR 1000 シリーズ ルータに追加されました。

Cisco IOS XE Release 3.2.0S

XML ベースの課金方式のサポートが Cisco ASR 1000 シリーズ ルータに追加されました。

Cisco IOS XE Release 3.3S

選択的な RADIUS 課金機能が Cisco ASR 1000 シリーズ ルータに追加されました。

課金の実装の前提条件

Cisco Unified Border Element(SP Edition)課金を実装するには、次の前提条件を満たす必要があります。

インターワーキング課金を実装する前に、Cisco Unified Border Element(SP Edition)がすでに設定されている必要があります。

Signaling Border Element(SBE)に課金を実装するには、SBE の固有のネットワーク エレメント ID をネットワーク管理者から入手する必要があります。さらに、要求される課金の形態に応じて、次のタスクを実行する必要があります。

統合された RADIUS ベースのコール ロギングを実装するには、最初に RADIUS サーバを設定し、RADIUS ネットワーク インフラストラクチャをセットアップする必要があります。

課金の実装に関する情報

Cisco Unified Border Element(SP Edition)課金の設定を実行する前に、Cisco Unified Border Element(SP Edition)課金のすべてのフィーチャおよび機能を理解することが重要です。ここでは、Cisco Unified Border Element(SP Edition)課金トポロジについて説明します。

「統合課金システム」

「詳細なタイムスタンプのサポート」

統合課金システム

統合課金は、Cisco Unified Border Element(SP Edition)をこのアーキテクチャに組み込んだ PacketCable イベント メッセージ アーキテクチャ(図 1 に、『PacketCable 1.5 Event Messages Specification; PKT-SP-EM1.5-I01-050128』を示します)を使用して実現されます。例に示すように、課金サーバとソフトスイッチの両方で PacketCable イベント メッセージをサポートします。

図 1 の ISP A は、課金システムが 3 つの課金サーバから構成される分散課金システムとして導入されている統合モデルで運用される Cisco Unified Border Element(SP Edition)を示します。Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、3 台すべてに同時に送信したり、1 台をプライマリにして 2 台をバックアップで使用したりするなど、複数の方法でサーバへ送信するように設定できます。

統合モデルでは、システムが次のように動作します。

Cisco Unified Border Element(SP Edition)は Event Message(EM; イベント メッセージ)を生成します。これらのイベント メッセージは、課金可能なイベントや、コール開始、コール終了、メディア タイプの変更などの関連イベント用です。

EM を生成する Cisco Unified Border Element(SP Edition)およびシステムのその他のエレメントは、課金サーバに対して RADIUS プロトコルを使用して、EM をリアルタイムで送信します(または、ネットワークの効率化のためにバッチ処理します)。

課金サーバは、EM を呼詳細レコード(CDR)にまとめます。CDR の例については、を参照してください。

Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、到達可能な RADIUS サーバがない場合には、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータのローカル ディスクでのレコードおよびイベント メッセージのローカル キャッシングをサポートします。

Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、複数の RADIUS サーバをサポートします。たとえば、1 つのクライアントで複数のサーバを定義できます。

図 1 の ISP B は、単一の課金サーバおよびソフトスイッチを使用して課金システムが導入されている分散モデルで運用される Cisco Unified Border Element(SP Edition)を示していることに留意してください。

表 1 に、Cisco Unified Border Element(SP Edition)によってサポートされるパケット課金終了コードを指定します。

 

表 1 サポートされるパケット課金の終了コード

コード値
説明

0003

宛先へのルートがありません。

0016

正常なコール クリア。

0017

ユーザが通話中です。

0019

ユーザ アラーティング:アンサーがありません。

0020

加入者が不在です。

0027

宛先が正常に機能していません。

0028

無効な番号形式(不完全なアドレス)

0031

不明:回復処理中にコールが終了しました。

0041

一時的な障害です。

0042

スイッチング装置の輻輳が発生しています。

0047

リソースを使用できません(未指定)。

0063

サービスまたはオプションが使用できません。未指定です。

0065

ベアラ機能が実装されていません。

0095

無効なメッセージ。未指定です。

0097

メッセージ タイプが存在しないか、実装されていません。

0099

情報要素が存在しないか、実装されていません。

0103

パラメータが存在しないか、実装されていません。引き渡されました。

0111

プロトコル エラー:未指定です。

0127

インターワーキング:未指定です。


) 『PacketCable 1.5 Event Messages Specification』では、発信側 INVITE と応答側 SDP の識別情報(BCID および FEID)を送信して 2 組の課金データ間で相互に関連付ける方法が説明されています。Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、ドメイン内伝送でもドメイン間伝送でもこのメカニズムをサポートしていません。課金サーバは代替方式を使用して相互に関連付けを行う必要があります(たとえば、着信電話番号とコール時刻)。


詳細なタイムスタンプのサポート

Cisco Unified Border Element(SP Edition)の Billing Manager は、課金方式において現在時刻のクエリーに使用できる詳細なタイムスタンプを保持します。詳細なタイムスタンプでは、100 ミリ秒の精度を実現します。これは、パフォーマンスに影響することなく、すべての課金の要件を満たすのに十分な精度です。

詳細なタイムスタンプは、デフォルトで、最大 100 ミリ秒に設定されます。

PacketCable 課金のエンド ポイント情報

Cisco Unified Border Element(SP Edition)Release 2.6.2 以降、PacketCable 課金レコードに、特定のコールに対して使用中のエンド ポイントに関する情報(隣接名またはアドレッシング)を含めるように SBC を設定できます。

メッセージにエンド ポイント情報を含めるように SBC を設定しない場合、コールの両側の Signaling_Start メッセージに、文字列 MTA Endpoint が含まれる MTA_Endpoint_Name 属性が含まれます。MTA_Endpoint_Name 属性は Call Answer または Signaling_Stop イベント メッセージに含まれません。

隣接名を含むように SBC を設定すると、エンド ポイント隣接名だけが課金レコードに含まれます。たとえば、 SIPPB です。エンドポイントのアドレス情報を含めるように SBC を設定した場合、IP アドレス、ポート、および転送タイプも、 アドレス ポート トランスポート タイプ 隣接名 の形式の隣接名と一緒に課金レコードに含められます。たとえば、 2.0.0.36,5078,UDP,SIPPB です。

エンドポイントの情報を含めるように SBC を設定した場合、次のようになります。

SBC は、アップストリーム Signaling_Start イベント メッセージに、設定に従い、送信元隣接の名前またはアドレス情報を追加します。この情報は、MTA_Endpoint_Name 属性に含められ、ハードコードされた文字列 MTA Endpoint が置き換えられます。この時点で、ダウン ストリーム Signaling_Start メッセージにハードコードされた文字列 MTA Endpoint のみが含まれます。

SBC は、ダウンストリーム Call_Answer イベント メッセージに、設定に従い、宛先隣接の名前またはアドレス情報を追加します。この情報は、MTA_Endpoint_Name 属性に含まれます。アップストリーム Call_Answer メッセージには MTA_Endpoint_Name 属性は含まれません。

SBC は、両方(送信元と宛先)のエンド ポイントの詳細(アップストリーム メッセージの送信元隣接の名前またはアドレス情報、およびダウンストリーム メッセージの宛先隣接の名前またはアドレス情報)を Signaling_Stop メッセージに含めます。これにより、コールが接続に失敗した場合でも、課金サーバは両方のエンドポイントの詳細情報にアクセスできます。

PacketCable 課金にエンドポイント情報を含めるように SBC を設定するには、 [no] cdr endpoint-info {addressing | adjacency} コマンドを使用します。

エンドポイント情報を含めるように SBC が設定されているかどうかを確認するには、 show sbc sbcname sbe billing instance コマンドを使用します。

エンド ポイント情報の ISSU の実行

SBC をリリース 2.6.1 からリリース 2.6.2 にアップグレードするとき、隣接情報(cdr adj-info)がリリース 2.6.1 でプロビジョニングされている場合、対応するエンドポイント隣接情報(cdr endpoint-info adjacency)オプションがプロビジョニングされ、機能が維持されます。

SBC をリリース 2.6.2 からリリース 2.6.1 にダウングレードするとき、エンドポイント隣接情報(cdr endpoint-info adjacency)がリリース 2.6.2 でプロビジョニングされている場合、対応する隣接(cdr adj-info)オプションがプロビジョニングされ、機能が維持されます。エンド ポイントのアドレス情報(cdr endpoint-info addressing)がリリース 2.6.2 でプロビジョニングされている場合、プロビジョニングは Release 2.6.1 で実行されません。

ローカル キャッシュのサポート

Cisco ASR 1000 シリーズ ルータには、ローカル キャッシュにレコードおよびイベント メッセージ(EM)を格納できるローカル ディスクがあります。課金サーバが使用できない場合に呼詳細レコードおよび EM は失われるため、ローカル キャッシュのサポートは重要な利点です。cache コマンドを使用して、呼詳細レコードおよび EM をローカル ディスクに格納するためのパラメータを設定します。

標準的な統合課金環境では、コールがアップおよびダウンするごとに課金レコードが生成され、RADIUS サーバに送信されます。何らかの理由により、RADIUS サーバが到達不能であるか、アカウンティング パケットに対する応答がない場合、Billing Manager は、その転送を「ダウン」としてマーク付けします。転送がダウンになり、ローカル キャッシング パスが cache path コマンドで定義されるとすぐに、課金レコードが Cisco ASR 1000 シリーズ ルータのディスクにローカルでキャッシュされます。ルータ ディスクは、ルータのコンフィギュレーションに応じて、ハードディスク、ブートフラッシュ、または usb0 を使用できます。以降、10 秒ごとに、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータはキャッシュされた情報の RADIUS サーバへの送信を試行します。

メディア情報のサポート

Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、課金メッセージのメディア情報のレポートをサポートします。PacketCable イベント メッセージ(EM)の課金インターフェイスは、メディア ストリームの開始時および終了時に転送されるパケットとオクテット、および失った遅延およびジッタの統計情報を含む、コールに関連付けられたメディア ストリームのプロパティをレポートします。

メディア情報のサポート機能では、QoS_Commit および QoS_Release の PacketCable メッセージで運ぶことができる新しい専用の RADIUS ベンダー固有属性を定義します。これらの課金メッセージに追加されたこの属性により、PacketCable 課金でストリーム作成情報を使用できるようになります。

RADIUS ベンダー固有属性を課金メッセージに追加するには、cdr media-info コマンドを使用します。

RADIUS ベンダー固有属性には、次の情報が含まれます。

メディア ストリームで使用されるローカル IP アドレスとポート、およびリモート メディア エンドポイント IP アドレスとポート。

メディア ストリームの方向(送信だけ、受信だけ、送受信、または非アクティブのいずれか)。

そのメディア ストリーム用にネゴシエートされたコーデック。

メディア ストリーム用に予約された帯域幅。

メディア情報のサポートに関する制約事項

メディア情報のサポートに関する制約事項は、次のとおりです。

NAT の背後にエンドポイントがある場合、Session Description Protocol(SDP; セッション記述プロトコル)からエンドポイント IP アドレスを取得できません。その代わり、エンドポイントがメディア パケットを送信すると自動検出されます。これは、ゲートがコミットされる時点でリモート アドレスおよびポートが認識されていない可能性があることを意味します。したがって、QoS_Commit PacketCable メッセージで送信される Media_Session_Desc 属性にこの情報を使用できません。代わりに、ゼロ アドレスが指定されます。

具体的には、正常コールのセットアップおよびティアダウンでは、NAT の背後にエンドポイントがある場合、QoS_Commit メッセージで送信される Media_Session_Desc にはリモート アドレスもポートもありません。正しいリモート アドレスおよびポートは、QoS_Release メッセージで送信される Media_Session_Desc に存在します。

Cisco Unified Border Element(SP Edition)がリモート アドレスおよびポートをレポートしないのは、メディア パケットの送信が完了する前にコールが終了したため、ネットワーク処理装置のメディア転送コンポーネントでリモート アドレスが学習されることがなかった場合だけです。

図 1 統合課金の導入

 

課金の実装方法

SBE は課金を実行できます。課金に関する重要な設定対象として、キャッシュに対する長期間のチェックと物理的な場所があります。PacketCable-EM 課金インスタンスは、最大 8 つ設定できます(0 ~ 7 でインデックス付けされます)。

「課金の設定」の手順に従ってください。

課金の制約事項

課金の設定に関する制約事項は、次のとおりです。

課金がアクティブの場合、課金設定項目を変更できません。

1 つの方式または課金がアクティブのときは、batch-time および batch-size だけを変更できます。その他のすべてのコマンドは使用できません。ただし、2 つ以上の方式が存在する場合は、ブロックされます。

定義されている方式がある場合は、課金レベルで ldr-check を変更できません。

RADIUS アカウンティング クライアントが現在、課金方式に割り当てられている場合は削除できません。

RADIUS アカウンティング クライアントは、課金方式で選択する前に定義する必要があります。

RADIUS アカウンティング クライアントは、単一の課金メソッドだけに割り当てることができます。

課金がアクティブの場合、または方式が設定されている場合は、課金を削除できません。

method packetcable コマンドは、packetcable-em 設定が存在している間は削除できません。

課金の設定

このタスクは、課金の設定方法を定義します。

手順の概要

1. configure

2. sbc service-name

3. sbe

4. control address aaa ipv4 IP_address

5. radius accounting client-name

6. concurrent-requests num

7. retry-interval num

8. retry-limit num

9. server server-name

10. address ipv4 A.B.C.D.

11. priority pri

12. key key

13. port port-num

14. exit

15. activate

16. exit

17. billing

18. cdr endpoint-info addressing

19. ldr-check { HH MM }

20. local-address ipv4 { A.B.C.D. }

21. method packetcable-em

22. cache [ path {WORD} | alarm [critical VAL] [major VAL] [minor VAL] | max-size {0-4194303}]

23. packetcable-em method-index transport radius RADIUS-client-name

24. batch-size number

25. batch-time number

26. attach

27. exit

28. activate

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

configure

 

Router# configure

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

sbc service-name

 

Router(config)# sbc mysbc

SBC サービスのモードを開始します。

service-name 引数を使用して、サービスの名前を定義します。

ステップ 3

sbe

 

Router(config-sbc)# sbe

SBC サービス内で SBE エンティティのモードを開始します。

ステップ 4

control address aaa ipv4 IP_address

 

Router(config-sbc-sbe)# control address aaa ipv4 192.168.113.2

認証サーバまたは課金サーバへの問い合せ時に任意の IPv4 AAA コントロール アドレスを使用するように SBE を設定します。このアドレスは、シグナリング アドレス内で固有のアドレスです。

ステップ 5

radius accounting client-name

 

Router(config-sbc-sbe)# radius accounting set1

アカウンティングの目的に RADIUS クライアントを設定するモードを開始します。

ステップ 6

concurrent-requests 0-4000

 

Router(config-sbc-sbe-acc)# concurrent-requests 34

RADIUS サーバに対する最大同時要求数を設定します。デフォルト値は 250、有効な範囲は 1 ~ 4000 です。

ステップ 7

retry-interval range

 

Router(config-sbc-sbe-acc)# retry-interval 2000

RADIUS サーバへのアカウンティング要求を再送信する間隔を設定します。デフォルト値は 1200 ms、有効な範囲は 10 ~ 10,000 ms です。

ステップ 8

retry-limit range

 

Router(config-sbc-sbe-acc)# retry-limit 4

RADIUS サーバへのリトライ間隔を設定します。デフォルト値は 5、有効な範囲は 0 ~ 9 です。

ステップ 9

server server-name

 

Router(config-sbc-sbe-acc)# server Cisco-AR1-PC

このクライアント内でアカウンティング サーバを設定するモードを開始します。

ステップ 10

address ipv4 A.B.C.D

 

Router(config-sbc-sbe-acc-ser)# address ipv4 200.200.200.153

アカウンティング サーバのアドレスを設定します。

ステップ 11

priority pri

 

Router(config-sbc-sbe-acc-ser)# priority 2

アカウンティング サーバのプライオリティを設定します。 pri 引数は、1 ~ 10(最上位~最下位)の範囲で設定する必要があります。

ステップ 12

key key

 

Router(config-sbc-sbe-acc-ser)# key cisco

このアカウンティング サーバに使用する RADIUS 認証キーまたは共有秘密を設定します。

ステップ 13

port port-number

 

Router(config-sbc-sbe-acc-ser)# port 2009

RADIUS サーバが Access-Request パケットまたは Accounting-Request パケットの受信に使用するポートを設定します。デフォルト ポートは 1813 です。

ステップ 14

exit

 

Router(config-sbc-sbe-acc-ser)# exit

現在の RADIUS サーバ モードを終了します。

(注) ステップ 9 ~ 14 を繰り返し、複数の RADIUS アカウンティング サーバを作成します。1 つのサーバだけがプライマリになり、残りのサーバはバックアップになります。次のコマンドを繰り返します。

server server-name

address ipv4 A.B.C.D.

priority pri

key key

port port-num

exit

ステップ 15

activate

 

Router/Admin(config-sbc-sbe-acc)# activate

RADIUS サーバをアクティブにします。

ステップ 16

exit

 

Router/Admin(config-sbc-sbe-acc)# exit

現在の RADIUS アカウンティング モードを終了します。

(注) ステップ 5 ~ 16 を繰り返し、複数の RADIUS アカウンティング クライアントを作成します。次のコマンドを繰り返します。

radius accounting client-name

concurrent-requests num

retry-interval num

retry-limit num

server server-name

address ipv4 A.B.C.D.

priority pri

key key

port port-num

exit

activate

exit

ステップ 17

billing

 

Router(config-sbc-sbe)# billing

課金ポリシーを設定します。

ステップ 18

cdr endpoint-info addressing

 

Router(config-sbc-sbe-billing)# cdr endpoint-info addressing

エンドポイントのアドレッシング情報を含むように計算を設定します。

ステップ 19

ldr-check {HH MM}

 

Router(config-sbc-sbe-billing)# ldr-check 22 30

Long Duration Check(LDR)を実行する時刻(現地時間)を設定します。

ステップ 20

local-address ipv4 {A.B.C.D.}

 

Router(config-sbc-sbe-billing)# local-address ipv4 10.20.1.1

CDR に表示されるローカル IPv4 アドレスを設定します。

ステップ 21

method packetcable-em

 

Router(config-sbc-sbe-billing)# method packetcable-em

PacketCable 課金方式をイネーブルにします。

ステップ 22

cache [path {WORD} | alarm [critical VAL][major VAL] [minor VAL] | max-size {0-4194303}]

 

Router(config-sbc-sbe-billing)# cache path harddisk:

アラーム レベル、最大キャッシュ サイズ、キャッシュ パス ロケーションを含む、呼詳細レコード キャッシング パラメータを設定します。

(注) ハードディスクへのキャッシュ パスの設定については、表の後のヒントを参照してください。

ステップ 23

packetcable-em method-index transport radius RADIUS-client-name

 

Router(config-sbc-sbe-billing)# packetcable-em 4 transport radius set1

PacketCable 課金インスタンスを設定します。

RADIUS-client-name は、radius accounting client-name コマンドで設定された client-name と一致させる必要があります。

ステップ 24

batch-size number

 

Router(config-sbc-sbe-billing-packetcable-em)# batch-size 256

バッチをすぐに設定する必要がある場合は、バッチの最大サイズを設定します。

ステップ 25

batch-time number

 

Router(config-sbc-sbe-billing-packetcable-em)# batch-time 22

バッチが送信されるまでにレコードを保持する最大時間(ミリ秒単位)を設定します。

ステップ 26

attach

 

Router(config-sbc-sbe-billing-packetcable-em)# attach

RADIUS クライアントの課金をアクティブにします。

ステップ 27

exit

 

Router(config-sbc-sbe-billing-packetcable-em)# exit

現在のモード を終了します。

(注) ステップ 22 ~ 25 を繰り返し、複数の課金方式インスタンスを作成します。次のコマンドを繰り返します。

packetcable-em method-index transport radius RADIUS-client-name

batch-size number

batch-time number

attach

ステップ 28

activate

 

Router(config-sbc-sbe-billing)# activate

Billing Manager をアクティブにします。

ヒント ハードディスクへのキャッシュ パスの設定を選択した場合、ルート ディレクトリにキャッシュ ファイルが作成されます。ルート ディレクトリがいっぱいにならないように、次の手順を実行することをお勧めします。

1. 課金レコードを格納するディレクトリをディスク上に作成します。例:mkdir harddisk:billcache

2. このディレクトリを指すようにキャッシュ パスを設定します。たとえば、次のコマンドは、ディレクトリ billcache を指すようにキャッシュ パスを設定します。

cache path harddisk:/billcache/


) キャッシュ パス設定の末尾のスラッシュ(/)は必須です。


課金実装の設定例

次の例では、課金を設定し、呼詳細レコードおよびイベント メッセージのキャッシングを指定のハードディスク上でイネーブルにします。

Router# configure terminal
Router(config)# sbc mysbc
Router(config-sbc)# sbe
Router(config-sbc-sbe)# control address aaa ipv4 10.10.10.1 vrf default
Router(config-sbc-sbe)# radius accounting mars
Router(config-sbc-sbe-acc)# concurrent-requests 300
Router(config-sbc-sbe-acc)# retry-interval 1000
Router(config-sbc-sbe-acc)# retry-limit 6
Router(config-sbc-sbe-acc)# server moon
Router(config-sbc-sbe-acc-ser)# address ipv4 10.20.1.1
Router(config-sbc-sbe-acc-ser)# priority 4
Router(config-sbc-sbe-acc-ser)# key test
Router(config-sbc-sbe-acc-ser)# port 1820
Router(config-sbc-sbe-acc-ser)# exit
Router(config-sbc-sbe-acc)# activate
Router(config-sbc-sbe-acc)# exit
Router(config-sbc-sbe)# billing
Router(config-sbc-sbe-billing)# ldr-check 22 30
Router(config-sbc-sbe-billing)# local-address ipv4 10.20.1.1
Router(config-sbc-sbe-billing)# method packetcable-em
Router(config-sbc-sbe-billing)# cache path harddisk:
Router(config-sbc-sbe-billing)# packetcable-em 3 transport radius test
Router(config-sbc-sbe-billing-packetcable-em)# batch-size 256
Router(config-sbc-sbe-billing-packetcable-em)# batch-time 22
Router(config-sbc-sbe-billing-packetcable-em)# attach
Router(config-sbc-sbe-billing-packetcable-em)# exit
Router(config-sbc-sbe-billing)# activate
 
 

次に、ハードディスク上でキャッシュをイネーブルにする設定例を示します。

sbc asr
sbe
! - Local radius IP address
control address aaa ipv4 10.1.1.1
 
! - First radius accounting client group
radius accounting ACCT-CLIENT-GROUP-1
! - First radius server
server ACCT-SERVER-1
address ipv4 20.1.1.1
key cisco
activate
 
! - Billing Manager.
billing
local-address ipv4 10.1.1.1
method packetcable-em
cache path harddisk:
! - First billing method.
packetcable-em 0 transport radius ACCT-CLIENT-GROUP-1
local-address ipv4 10.1.1.1
attach
activate

 

次に、4 つの RADIUS サーバを次のようなペアで設定する例を示します。2 番目の RADIUS サーバがサーバ 1 をバックアップし、3 番目の RADIUS サーバがサーバ 4 をバックアップして、両方のサーバのペアが同じレコードのコピーを受信しています。

sbc asr
sbe
! - Local radius IP address
control address aaa ipv4 10.1.1.1
 
! - First radius accounting client group
radius accounting ACCT-CLIENT-GROUP-1
! - First radius server
server ACCT-SERVER-1
address ipv4 20.1.1.1
key cisco
! - Backup for First radius server
server ACCT-SERVER-2
address ipv4 20.1.1.2
key cisco
activate
 
! - Second radius accounting client group
radius accounting ACCT-CLIENT-GROUP-2
! - Second radius server
server ACCT-SERVER-3
address ipv4 30.1.1.1
key cisco
! - Backup for Second radius server
server ACCT-SERVER-4
address ipv4 30.1.1.2
key cisco
activate
 
! - Billing Manager.
billing
local-address ipv4 10.1.1.1
method packetcable-em
cache path harddisk:
! - First billing method.
packetcable-em 0 transport radius ACCT-CLIENT-GROUP-1
local-address ipv4 10.1.1.1
attach
! - Second billing method for duplicate records.
packetcable-em 1 transport radius ACCT-CLIENT-GROUP-2
local-address ipv4 10.1.1.1
attach
activate
 

次に、エンドポイント情報を設定してアドレス情報を取得する設定例を示します。

 
Router# configure terminal
Router(config)# sbc mySBC
Router(config-sbc)# sbe
Router(config-sbc-sbe)# billing
Router(config-sbc-sbe-billing)# cdr endpoint-info addressing
Router(config-sbc-sbe-billing)# end
Router#
 

次に、show コマンドを使用して、エンドポイントのアドレス情報を含むように設定された課金を表示する例を示します。

 
Router# show sbc mySBC sbe billing instance
 
Billing Manager Information:
Local IP address: 172.18.53.179
LDR check time: 0 :0
Method packetcable-em
Method packetcable-li
Admin Status: DOWN
Operation Status: DOWN
Cache path: usb0:billing_cache/
Cache max size: 0 Kilobytes
Cache minor-alarm: 97656 Kilobytes
Cache major-alarm: 488281 Kilobytes
Cache critical-alarm: 976562 Kilobytes
Retry-interval: 20 secs
CDR Media-Info: Not Included
CDR Endpoint-Info: Addressing
 
Billing Methods:
Radius client name: ssss
Instance: 0
Type: PACKET-CABLE
Transport Mechanism Status: DOWN
Active Calls Billed: 0
Local IP Address: 172.18.53.179
Deact-mode: abort
Admin Status: DOWN
Operation Status: DOWN
LDR check time: 0 :0
Batch size: 0
Batch time: 1000 ms

IP 形式の課金の計算

インターネットは、もはやデータのみを転送するために使用されるわけではありません。音声およびビデオを転送するためにも使用されます。インターネットを介した音声およびビデオの送信は、大部分は簡素化された通信ですが、音声およびビデオ サービスがどのように管理および設定されているかを理解することは重要です。

SBC によって現在使用されている PacketCable 課金方式は Bellcore AMA Format(BAF)形式の呼詳細レコード(CDR)を生成します。ただし、BAF 形式はきわめてテレフォニー固有であり、IP 中心のロギング情報をサポートできるだけの十分なプロビジョニングが含まれていません。たとえば、BAF 形式は、セッション記述プロトコル(SDP)または Real-Time Transport Control Protocol(RTCP)統計情報を記録しません。また、PacketCable 課金メソッドは拡張可能ではないため、これらのフィールドを含むよう拡張を定義できません。

XML ベースの課金方式が選択されたのは、IP 中心のロギング情報を処理でき、柔軟で、データを異なるプラットフォーム間で転送する必要がある状況(たとえば課金データを SBC および課金サーバから変換しなければならない場合)で広く使用されます。

XML ベースの課金の概要

XML ベースの課金方式は、それぞれがコールを完全に記述する一連の XML レコードを作成するために使用されます。各コールについて XML レコードがあります。XML 課金方式では、課金イベントが Billing Manager で生成され保存されます。コールが完了した後でのみ、Billing Manager はディスク上に完全な CDR を書き込みます。XML 課金方式は、ローカル ファイル デーモンを使用して課金レコードを格納します。XML の課金レコードは、コマンドライン インターフェイス(CLI)を使用して設定されたパスにローカルに保存されます。

コールが開始されると、SBC はそのコールに関連する課金可能なイベントの記録を開始します。コールの完了後、SBC は記録を停止し、単一の CDR にイベントを収集します。CDR の形式は、標準 XML パーサー ツールで分析および後処理できる独自の XML 形式です。CDR は、ローカル ファイルに追加されます。設定されたしきい値を超えたファイル サイズの増加を管理者に通知するためのクリティカル、メジャー、およびマイナー アラームは、 cdr alarm コマンドを使用して設定します。これにより、管理者は、ディスクが一杯になり古い課金情報が新しい課金情報によって上書きされる前にディスク領域を解放することができます。

XML スキーマの計算の詳細については、 付録 C「XML 課金スキーマ」 を参照してください。

XML ベースの課金に関する制約事項

次に、XML ベースの課金には次の制約事項があります。

最大 1 件の XML 課金インスタンスだけを設定できます。

各課金方式の設定(課金対象)がメモリを消費します。課金方式は、該当する方式の少なくとも 1 つのインスタンスが設定されていない場合、設定できません。

対応する方式のインスタンスが設定されていない場合、 no method xml コマンドは失敗します。

課金レコードの圧縮はサポートされません。

H.323 では XML 課金がサポートされますが、制限があります。制限の 1 つは、H.323 シグナリング アドレスが XML 課金にないことです。

XML ベースの課金の設定

ここでは、XML 課金方式、CDR レコードを格納するためのローカル パス、しきい値、他のパラメータを設定するための詳細について説明します。

手順の概要

1. configure terminal

2. sbc sbcname

3. sbe

4. billing

5. method xml

6. xml xmlinstance

7. cdr path path

8. ldr-check hour:min

9. cdr alarm minor 2000 major 1000 critical 500

10. flipped-interval 240

11. flipped-size 20480

12. deact-mode quiesce

13. attach

14. exit

15. activate

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

sbc service-name

 

Router(config)# sbc mysbc

SBC サービスのモードを開始します。

service-name 引数を使用して、サービスの名前を定義します。

ステップ 3

sbe

 

Router(config-sbc)# sbe

SBC サービス内で SBE エンティティのモードを開始します。

ステップ 4

billing

 

Router(config-sbc-sbe)# billing

課金ポリシーを設定します。

(注) SBC ごとに Billing Manager の 1 つのインスタンスだけが存在できます。課金を設定するためには Billing Manager が設定されている必要があります。

ステップ 5

method xml

 

Router(config-sbc-sbe-billing)# method xml

XML 課金方式をイネーブルにします。

ステップ 6

xml method-instance

 

Router(config-sbc-sbe-billing)# xml 1

XML 課金インスタンスを設定します。有効な値の範囲は、0 ~ 7 です。

ステップ 7

cdr path path

 

Router(config-sbc-sbe-billing-xml)# cdr path usb0:cdr

CDR 課金レコードを格納するためのパスを設定します。パスは、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータのフラッシュ ディスクまたはハード ドライブにあるディレクトリをローカルに指す必要があります。

ステップ 8

ldr-check hour minutes

 

 

Router(config-sbc-sbe-billing-xml)# ldr-check 23 30

長い時間のレコードをチェックする時間を設定します。これは、24 時間を超えるすべてのコールを報告する時間です。

ステップ 9

cdr alarm minor 2000 major 1000 critical 500

 

Router(config-sbc-sbe-billing-xml)# cdr alarm minor 2000 major 1000 critical 500

空きディスク領域が設定サイズより少ない場合にアラームがトリガーされるように設定します。

ステップ 10

flipped-interval 240

 

Router(config-sbc-sbe-billing-xml)# flipped-interval 240

課金 XML ファイルを移行する最大間隔(秒単位)を設定します。デフォルト値は 3 分です。

ステップ 11

flipped-size 20480

 

Router(config-sbc-sbe-billing-xml)# flipped-size 20480

課金 XML ファイルを移行する最大サイズ(キロバイト単位)を設定します。デフォルト値は 10240 キロバイト(KB)です。

ステップ 12

deact-mode quiesce

 

Router(config-sbc-sbe-billing-xml)# deact-mode quiesce

XML 課金方式に非アクティブ化モードを設定します。

ステップ 13

attach

 

Router(config-sbc-sbe-billing-xml)# attach

XML の課金インスタンスをアクティブ化します。

ステップ 14

exit

 

Router(config-sbc-sbe-billing-xml)# exit

現在のモードを終了します。

ステップ 15

activate

 

Router(config-sbc-sbe-billing)# activate

Billing Manager をアクティブにします。

XML 課金レコードの取得

CDR 課金レコードは Cisco ASR 1000 シリーズ ルータにローカルに保存されるため、XML 課金レコードを別のシステムに定期的にコピーすることを推奨します。SBC は、CLI を使用して設定された CDR パスに XML ファイルを保存します。XML ファイルは、設定された固定サイズまたは間隔を超えた場合に移行します。デフォルトのファイル サイズは 10 MB です。デフォルトの間隔は 3 分です。したがって、課金レコードをローカル ディスクからリモート マシンに毎日コピーして、ローカル ディスクから古い課金レコードを削除することを推奨します。セキュリティ上の理由から、ファイルは SCP または HTTPS などの安全な転送方式を使用してコピーします。

アラームによるディスク領域の管理

XML 課金 CDR レコードはファイル デーモンによってディスクに保存されます。多くのコールがあるとあるシステムのディスクがすぐに一杯になります。したがって十分なディスク領域が常に使用できることを保証する自動管理システムを配置することは重要です。自動システムはファイル転送プロトコル(FTP)を使用して定期的に適切なサーバに CDR ファイルをコピーし、ローカル ディスクからファイルを削除します。

空きディスク領域が設定値よりも少なくなると、SBC は、CDR を削除してディスク領域を解放するよう管理者に要求するアラームを生成します。SBC は、より多くのディスク領域が使用可能になるまでコールを受信し続けます。ディスク領域の不足によりアクティブなコールが課金されなくなるのを防ぐため、マイナー、メジャー、およびクリティカル アラームを設定し、空きディスク領域のしきい値サイズを超えた場合にディスク領域を解放するよう定期的に管理者に通知することをお勧めします。

RP フェールオーバー中の課金レコードの管理

課金レコードを保持するために注意が必要な種のシナリオを考慮することが重要です。そのようなシナリオの 1 つは、アクティブからスタンバイへのルート プロセッサ(RP)のフェールオーバー中の課金レコードの管理です。SBC 課金アーキテクチャは、課金記録がスタンバイ RP へのフェールオーバーの場合に失われないように設計されています。アーキテクチャはインフラストラクチャに特定の前提条件を設定しており、これらの前提条件が実装および確認される必要があります。

Billing Manager は、課金データとともに一時的な課金制御ブロックを生成します。プライマリ SBC がスタンバイ SBC にこれらのブロックを複製します。フェールオーバーの場合、コールの状態と課金状態はスタンバイで使用でき、コールを継続し、課金ように設計されています。

XML ベースの計算では、フェールオーバー前に、Billing Manager は、ローカル ディスクに XML の課金レコードを保存します(ファイル デーモン インターフェイス経由で)。フェールオーバーが発生すると、ファイル デーモンはハード ディスクにキャッシ ュ バッファの課金レコードをフラッシュします。ファイル デーモンは、新しいアクティブな RP に属するローカル ディスクにレコードを書き込みます。


) XML 課金レコードを格納する CDR のパスは、新しいアクティブ RP で事前に定義されている必要があります。CDR パスが定義されていない場合、課金レコードがハード ディスクに書き込まれません。CDR パスが定義されていない場合、config-sbc-sbe-billing-xml コマンド モードから cdr path path コマンドを実行して作成します。


新しいスタンバイ RP に存在する古い課金レコードは、 copy stby-harddisk: <destination path> コマンドを使用してリモート マシンにコピーできます。

XML の課金レコード ファイルの MD5 チェックサム サポート

ローカルに保存された XML 課金レコードはリモート マシンにコピーされます。宛先リモート マシンにコピーされる課金レコードがローカルにあるものと同じであることを確認するため、MD5 チェックサムのサポートが XML 課金レコード ファイルに実装されています。チェックサムは、ファイルが正しくダウンロードされていることを保証するためのメカニズムの 1 つです。MD5 チェックサムのサポートは、XML 課金レコードがローカル ストレージからリモート サーバにコピーされるときに XML 課金レコード ファイルの整合性チェックを実行するために使用されます。

古い XML 課金レコード ファイルを閉じると、SBC は古い XML の課金レコード ファイルの MD5 チェックサムを計算して生成します。チェックサム値は MD5 チェックサムのログ ファイルに保存されます。ログ ファイルのサイズが 2 MB を超える場合、MD5 値が別のログ ファイルに書き込まれるように切り替えられます。2 つのログ ファイル md5checksum1.log および md5checksum2.log があります。ログ ファイルは、SBC SBE 課金 XML インスタンスで設定された CDR パスにあります。

選択的な RADIUS 課金

SBC によってサポートされている課金方式は次のとおりです。

XML 課金:課金レコードはディスクに独自の XML 形式で書き込まれます。

PacketCable 課金:RADIUS メッセージが RADIUS サーバに送信されます。

Cisco IOS XE Release 3.3S よりも前は、すべてのコールについてすべてのアクティブな課金方式の課金レコードが生成されます。しかし、限られた容量の RADIUS サーバを保持するカスタマーはすべての隣接のサブセットのコールの課金レコードを生成できません。Cisco IOS XE Release 3.3S から、選択的な RADIUS 課金機能により、異なる隣接に関するコールの課金方式を選択するための機能を提供します。

コールに使用される課金方式は、隣接単位で選択でき、特定の隣接に課金方法を使用しないことも選択できます。

選択的な RADIUS 計算の設定

ここでは、選択的 RADIUS 課金機能を設定します。

手順の概要

1. configure terminal

2. sbc sbc-name

3. sbe

4. cac-policy-set policy-set-id

5. cac-table table-name

6. table-type policy-set

7. entry entry-id

8. billing filter { enable | disable }

9. billing methods { xml | packetcable-em }

10. end

11. show sbc sbc-name sbe cac-policy-set id table name entry id

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

sbc sbc-name

 
Router(config)# sbc mySBC

SBC で SBC サービスを作成して、SBC コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

sbe

 

Router(config-sbc)# sbe

SBC の Signaling Border Element(SBE)機能モードを開始します。

ステップ 4

cac-policy-set policy-set-id

 

Router(config-sbc-sbe)# cac-policy-set 1

SBE エンティティ内で CAC ポリシー セット コンフィギュレーション モードを開始して、必要に応じて新規ポリシー セットを作成します。

policy-set-id:ポリシー セットを特定するためにユーザによって選択される整数。範囲は 1 ~ 2147483647 です。

ステップ 5

cac-table table-name

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# cac-table t1

SBE ポリシー セットのコンテキスト内で、アドミッション コントロール テーブルを設定するための CAC テーブル モードを開始します。必要な場合はテーブルを作成します。

table-name:アドミッション コントロール テーブル名。

ステップ 6

table-type { policy-set | limit { list of limit tables }}

 

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# table-type policy-set

SBE ポリシー セットのコンテキスト内で、CAC ポリシー テーブルのテーブル タイプを設定します。

ステップ 7

entry entry-id

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# entry 1

アドミッション コントロール テーブルのエントリを変更するには、CAC テーブル エントリ モードを開始します。

entry-id:テーブル エントリを指定します。

ステップ 8

billing filter { enable | disable }

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# billing filter enable

課金フィルタ方式をイネーブルまたはディセーブルにするかを指定します。

enable :課金フィルタをイネーブルにします。

disable :課金フィルタをディセーブルにします。

ステップ 9

billing methods { xml | packetcable-em }

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# billing methods xml

 

異なる隣接に関するコールに許可される課金方式を指定します。

packetcable-em :課金のために PacketCable 課金方式を設定します。

XML :課金のために XML 課金方式を設定します。

ステップ 10

end

 

Router# end

CAC テーブル エントリ コンフィギュレーション モードを終了して特権 EXEC モードを開始します。

ステップ 11

show sbc sbc-name sbe cac-policy-set id table name entry id

 

Router# show sbc mySBC sbe cac-policy-set 1 table t1 entry 1

CAC ポリシー テーブルの特定エントリの詳細な情報を一覧表示します。

 

次の例は、課金フィルタ情報をリストする show sbc sbe cac-policy-set table entry コマンドの部分的な出力を示します。

Router# show sbc mySBC sbe cac-policy-set 1 table t1 entry 1
 
SBC Service "mySBC"
CAC Averaging period 1: 60 sec
CAC Averaging period 2: 0 sec
 
CAC Policy Set 1
Active policy set: No
Description:
First CAC table:
First CAC scope: global
 
Table name: t1
Description:
Table type: policy-set
Total call setup failures (due to non-media limits): 0
 
Entry 1
CAC scope:
CAC scope prefix length: 0
Action: Not set
Number of call setup failures (due to non-media limits): 0
......
media bandwidth policing: Degrade
Media policy limit: mp1
IPsec maximum registers: 10
IPsec maximum calls: 5
Billing filter : enable
Billing filter methods: xml

 

選択的な RADIUS 課金の設定例

次の例では、XML 課金を使用して課金されるすべてのコールを設定します。IMS 隣接グループ内の隣接上のすべてのコールは、XML および PacketCable-em 課金を使用して課金されるように設定されますが、special-adj 隣接のすべてのコールはまったく課金されないように設定されます。

cac-policy-set 1
first-cac-scope global
first-cac-table 1
table-type limit adj-group
cac-table 1
entry 1
action next-table 2
billing filter enable
billing methods xml
!
!
cac-table 2
entry 1
match-value ims-adjacencies
action next-table 3
billing filter enable
billing methods xml
billing methods packetcable-em
!
!
cac-table 3
entry 1
match-value special-adj
action cac-complete
billing filter enable
!
!
!