Cisco Unified Border Element(SP Edition)コンフィギュレーション ガイド:統合モデル
BFCP サポート
BFCP サポート
発行日;2012/07/12 | 英語版ドキュメント(2012/03/30 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 7MB) | フィードバック

目次

BFCP サポート

内容

BFCP サポートの前提条件

BFCP サポートに関する制約事項

BFCP サポートに関する情報

Best-Effort トラフィック クラス

BFCP サポートの展開

BFCP サポートの設定

BFCP サポートの設定例

BFCP サポート

RFC 4582 で定義されている Binary Floor Control Protocol(BFCP; バイナリ フロア制御プロトコル)は、会議でのメディア リソースへのアクセスを制御するためのプロトコルです。

Cisco Unified Border Element(SP Edition)は、以前は Integrated Session Border Controller と呼ばれていました。このマニュアルでは Session Border Controller(SBC)と呼びます。

本章で使用されているコマンドの詳細な説明については、次の場所にある『 Cisco Unified Border Element (SP Edition) Command Reference: Unified Model 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/sbc/command/reference/sbcu_book.html

すべての Cisco IOS コマンドの詳細については、http://tools.cisco.com/Support/CLILookup にある Command Lookup Tool を使用するか、Cisco IOS マスター コマンド リストを参照してください。

BFCP サポートの機能履歴

 

リリース
変更内容

Cisco IOS XE Release 3.3S

この機能は、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータで導入されました。

BFCP サポートの前提条件

次に、BFCP サポート機能の前提条件を示します。

SBC は、Session Description Protocol(SDP; セッション記述プロトコル)に含まれる b=CT 行と a=rtcp-fb:* nack pli RTCP フィードバック情報をパススルーする必要があります。

BFCP サポートに関する制約事項

次に、BFCP サポート機能の制約事項を示します。

SBC は汎用メディア ストリームを他のメディア ストリームと同様に処理します。このため、すべてのメディア ストリームが非アクティブとして報告される場合にのみ、コールが解放されます。Media Packet Forwarder(MPF; メディア パケット フォワーダ)メディア タイマーは、BFCP ストリームに関連する他の音声またはビデオ ストリームと同様に処理されます。

BFCP メディア ストリームおよび汎用メディア ストリームには、指定された帯域幅はありません。したがって、MPF のポリシングのみ適用され、Call Admission Control(CAC; コール アドミッション制御)の合計帯域幅限界は適用されません。

SBC は、汎用 TCP ストリームまたは TCP による BFCP をサポートしません。このため、汎用メディア ストリームの設定に TCP ストリームを追加する要求は拒否されます。

H.323 コールまたは H.323-SIP インターワーキング コールはサポートされません。

BFCP サポートに関する情報

BFCP サポート機能は、best-effort トラフィック クラスを使用して転送可能な、認識される汎用メディア ストリームとして BFCP を設定することで、SBC で BFCP over UDP をサポートします。

汎用メディア ストリームは、メディア ライン定義でコーデック リストの代わりに * を使用するメディア ストリームです(例:m=application port UDP/BFCP *)。デフォルトでは、SBC は SDP オファーからこれらのメディア ラインをカットし、ポートをゼロ(0)に設定して応答します。これらのメディア ラインは帯域幅情報を伝達しないため、CAC 制限、Denial of Service(DoS; サービス拒絶)、SBC メディア盗用攻撃に対してポリシングを実行できません。

BFCP サポート機能には、メディア フォワーダでのメディア ラインのポリシングを許可する best-effort トラフィック クラスが導入されています。

SBC は、特定の汎用メディア ストリームを受け入れるように設定できます。この後、受け入れられた汎用メディア ストリームは best-effort トラフィック クラスに追加されます。MPF の実装では、これらのストリームの集約について実際の使用をポリシングすることで、best-effort トラフィック クラスをサポートします。

Best-Effort トラフィック クラス

Cisco IOS XE Release 3.3S より前のリリースでは、メディア ストリームには、オーディオ ストリームとビデオ ストリームの帯域幅が指定されているか、またはポリシングが適用されていないかのどちらかでした(T120 など)。Cisco IOS XE Release 3.3S 以降のリリースでは、任意のタイプと数の汎用メディア ストリーム受け入れるように、SBC が設定されます。一部の BFCP ストリームでは、低帯域幅のプロトコル メッセージを使用できるようになりました。best-effort トラフィック クラスは、メディア フォワーダがこのようなストリームを累積的に処理することを許可して、パケット ポリシングを簡素化します。best-effort トラフィック クラスのレート制限は 1 Mbps です(累積的に適用されます)。

BFCP サポートの展開

図 1 に、SBC を BFCP サポート機能用に展開できるシナリオを示します。このシナリオでは、SBC はサービス プロバイダー ネットワークに位置し、さまざまな VPN 間でのエンタープライズ間コールを許可し、コア ネットワークを保護します。

図 1 BFCP 展開シナリオ

 

BFCP サポートの設定

ここでは、SBC の BFCP サポート機能を設定する方法について説明します。

手順の概要

1. configure terminal

2. sbc service-name

3. sbe

4. stream-list stream-list-name

5. description description

6. generic-stream media-type { application | message } transport udp protocol protocol-name

7. exit

8. cac-policy-set policy-set-id

9. cac-table table-name

10. table-type {policy-set | limit { list of limit tables}}

11. entry entry-id

12. action [next-table goto-table-name | cac-complete]

13. generic-stream caller generic-stream-list

14. generic-stream callee generic-stream-list

15. match-value key

16. exit

17. exit

18. complete

19. end

20. show sbc service-name sbe stream-list

21. show sbc service-name sbe cac-policy-set id table name entry entry

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

sbc sbc-name

 

Router(config)# sbc mysbc

SBC サービス モードを開始します。

sbc-name 引数を使用して、サービスの名前を定義します。

ステップ 3

sbe

 

Router(config-sbc)# sbe

SBC サービス内で SBE エンティティ モードを開始します。

ステップ 4

stream-list stream-list-name

 

Router(config-sbc-sbe)# stream-list my_stream

ストリーム リストを設定し、ストリーム リスト コンフィギュレーション モードを開始します。

stream-list-name :ストリーム リストの名前。ストリーム リスト名には最大 30 文字まで入力できます。

ステップ 5

description description

 

Router(config-sbc-sbe-stream-list)# description “This is my first stream list”

ストリーム リストの説明テキストを設定します。

ステップ 6

generic-stream media-type { application | message } transport udp protocol protocol-name

 

Router(config-sbc-sbe-stream-list)# generic-stream media-type application transport udp protocol BFCP

汎用ストリームのメディア タイプを設定します。

application :汎用ストリームのメディア タイプとして アプリケーション を指定します。

message :汎用ストリームのメディア タイプとして メッセージ を指定します。

transport :汎用ストリームのトランスポート プロトコルを設定します。

udp :汎用ストリームの UDP プロトコルを指定します。

protocol :汎用ストリームのプロトコル名を指定します。

protocol-name :汎用ストリームのプロトコル名。プロトコル名は大文字と小文字が区別されます。

ステップ 7

exit

 

Router(config-sbc-sbe-stream-list)# exit

ストリーム リスト コンフィギュレーション モードを終了して、SBE コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 8

cac-policy-set policy-set-id

 

Router(config-sbc-sbe)# cac-policy-set 2

SBE エンティティ内で CAC ポリシー セット コンフィギュレーション モードを開始して、必要に応じて新規ポリシー セットを作成します。

policy-set-id :1 ~ 2147483647 の範囲で指定できるコール ポリシー セット番号。

ステップ 9

cac-table table-name

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# cac-table 2

SBE ポリシー セットのコンテキスト内で、アドミッション コントロール テーブル(必要に応じて作成します)のコンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 10

table-type {policy-set | limit {list of limit tables}}

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# table-type src-adjacency

match-value コマンドで照合するテーブル タイプの制限を設定します。複数 SBC メディア バイパス機能では、次のテーブル タイプを使用します。

src-adjacency:送信元隣接名を比較します。

ステップ 11

entry entry-id

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# entry 1

アドミッション コントロール テーブルのエントリを作成または変更するには、CAC テーブル エントリ モードを開始します。

ステップ 12

action [ next-table goto-table-name | cac-complete ]

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# action cac-complete

アドミッション コントロール テーブルのエントリの後で実行するアクションを設定します。指定できるアクションは次のとおりです。

next-table キーワードおよび goto-table-name 引数を使用して、処理する次の CAC テーブルを特定します。

cac-complete キーワードを使用して、このスコープの処理を停止します。

ステップ 13

generic-stream caller generic-stream-list

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# generic-stream caller my-stream

発信側の汎用メディア ストリーム リスト設定を設定します。

generic-stream-list :汎用ストリーム リストの名前。この汎用ストリーム リストはストリーム リストの設定時に定義する必要があります。

ステップ 14

generic-stream callee generic-stream-list

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# generic-stream callee my-stream

着信側の汎用メディア ストリーム リスト設定を設定します。

generic-stream-list :汎用ストリーム リストの名前。この汎用ストリーム リストはストリーム リストの設定時に定義する必要があります。

ステップ 15

match-value key

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# match-value SIP-adj-test

CAC 制限テーブルにあるエントリの照合値を設定します。

key :イベントの照合に使用するキーワード。キーの形式は、table-type 制限によって決定されます。

ステップ 16

exit

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable-entry)# exit

CAC テーブル エントリ コンフィギュレーション モードを終了し、CAC テーブル モードを開始します。

ステップ 17

exit

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy-cactable)# exit

CAC テーブル コンフィギュレーション モードを終了し、CAC ポリシー セット コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 18

complete

 

Router(config-sbc-sbe-cacpolicy)# complete

セット全体をコミットしたら、CAC ポリシー セットを完了します。

ステップ 19

end

 

Router(config)# end

CAC ポリシー セット コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

ステップ 20

show sbc sbc-name sbe stream-list

 

Router# show sbc mysbc sbe stream-list my-stream

SBE に、ストリーム リストが表示されます。

ステップ 21

show sbc service-name sbe cac-policy-set id table name entry entry

 

Router# show sbc mysbc sbe cac-policy-set 1 table MyTable entry 1

CAC ポリシー テーブルの特定エントリの詳細情報を表示します。

次に、 show sbc sbe stream-list コマンドの出力例を示します。

Router# show sbc Mysbc sbe stream-list
SBC Service "sbc"
 
Stream list: my-stream
Description This is my first stream list
Media-type application Transport udp protocol Streambased
Media-type message Transport udp protocol BFCP
 

次に、 show sbc sbe cac-policy-set table entry コマンドの出力例を示します。

 
Router# show sbc Mysbc sbe cac-policy 25 table 2 entry 1
SBC Service "Mysbc"
CAC Averaging period 1: 60 sec
CAC Averaging period 2: 0 sec
 
CAC Policy Set 25
Global policy set: No
Description:
First CAC table:
First CAC scope: global
 
Table name: 2
Description:
Table type: limit src-adjacency
Total call setup failures (due to non-media limits): 0
 
Entry 1
Match value:
Match prefix length: 0
Action: CAC complete
Number of call setup failures (due to non-media limits): 0
No. of registrations rejected (due to registration limits): 0
 
Max calls per scope: Unlimited
No. of events rejected due to Max Call Limit: 0
Max reg. per scope: Unlimited
No. of events rejected due to Max Reg limit: 0
Max channels per scope: Unlimited
Max updates per scope: Unlimited
Max bandwidth per scope: Unlimited
 
Averaging-period 1 Averaging-period 2
Max call rate per scope: Unlimited Unlimited
No. of events rejected due to Max call rate: 0 0
Max reg. rate per scope: Unlimited Unlimited
No. of events rejected due to Max reg rate: 0 0
Max in-call message rate: Unlimited Unlimited
No. of events rejected due to Max in-call rate: 0 0
Max out-call message rate: Unlimited Unlimited
No. of events rejected due to Max Out call rate: 0 0
Timestamp when the rejection counts were last reset: 2011/01/03 22:29:40
Early media: Allowed Early media direction: Both
Early media timeout: None Transcoder per scope: Allowed
Callee Bandwidth-Field: None Caller Bandwidth-Field: None
Media bypass: Allowed Asymmetric Payload Type: Not Set
Renegotiate Strategy: Delta
SRTP Transport: Trusted-Only (by default)
Caller hold setting: Standard
Callee hold setting: Standard
Caller limited-privacy-service: Never hide identity
Callee limited-privacy-service: Never hide identity
Caller privacy-service: Not set
Callee privacy-service: Not set
Caller edit-privacy-request: Not set
Callee edit-privacy-request: Not set
Caller edit-privacy-request sip strip: Not set
Callee edit-privacy-request sip strip: Not set
Caller edit-privacy-request sip insert: Not set
Callee edit-privacy-request sip insert: Not set
Caller voice QoS profile: Default
Callee voice QoS profile: Default
Caller video QoS profile: Default
Callee video QoS profile: Default
Caller sig QoS profile: Default
Callee sig QoS profile: Default
Caller inbound SDP policy: None
Callee inbound SDP policy: None
Caller outbound SDP policy: None
Callee outbound SDP policy: None
SDP Media Profile : None
Caller Generic Stream : my-stream
Callee Generic Stream : my-stream
Caller media disabled: None
Callee media disabled: None
Caller unsignaled secure media: Not Allowed
Callee unsignaled secure media: Not Allowed
Caller response downgrade support: No
Callee response downgrade support: No
Caller retry rtp support: No
Callee retry rtp support: No
Resend sdp answer in 200ok: No
Caller tel-event payload type: Default
Callee tel-event payload type: Default
Media flag: None
Restrict codecs to list: Default
Restrict caller codecs to list: Default
Restrict callee codecs to list: Default
Codec preference list: Default
Caller Codec profile: None
Callee Codec profile: None
Caller media caps list: None
Callee media caps list: None
TCS extra codec list: None
Caller media-type: Inherit (default)
Callee media-type: Inherit (default)
Caller Media Bypass: Inherit (default)
Callee Media Bypass: Inherit (default)
Media Bypass Type: Not set
Callee local transfer support: Inherit (default)
Maximum Call Duration: Unlimited
Caller SRTP support: Inherit (default)
Callee SRTP support: Inherit (default)
SRTP Interworking: Inherit (default)
SRTP media Interworking: Inherit (default)
Ims rx preliminary-aar: Disabled(default)
Ims media-service: None(default)
media bandwidth policing: Inherit(default)
Billing filter: Inherit(default)
Caller ptime: None (default)
Callee ptime: None (default)
Caller codec variant conversion: Disabled (default)
Callee codec variant conversion: Disabled (default)
Caller inband DTMF mode: Inherit(default)
Callee inband DTMF mode: Inherit(default)
Caller Port Range Tag: Inherit (default)
Callee Port Range Tag: Inherit (default)
Session refresh renegotiation: Inherit(default)

BFCP サポートの設定例

次に、SBC の BFCP サポート機能の設定例を示します。

sbc sbc
sbe
stream-list my-stream
description voip stream list
generic-stream media-type application transport udp protocol BFCP
generic-stream media-type application transport udp protocol test
exit
cac-policy-set 2
cac-table 2
table-type limit src-adjacency
entry 1
action cac-complete
generic-stream caller my-stream
generic-stream callee my-stream
match-value SIP-adj-test
exit
exit
complete