Cisco 7600 シリーズ ルータ モジュール ガイド
音声関連のモジュール
音声関連のモジュール
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

音声関連のモジュール

コミュニケーション メディア モジュール(WS-SVC-CMM)

8 ポート T1/E1 PSTN インターフェイス モジュール(WS-X6608-T1/E1)

24 ポート FXS アナログ インターフェイス モジュール(WS-X6624-FXS)

音声関連のモジュール

この章では、音声関連のモジュールについて説明します。具体的な内容は、次のとおりです。

「コミュニケーション メディア モジュール(WS-SVC-CMM)」

「8 ポート T1/E1 PSTN インターフェイス モジュール(WS-X6608-T1/E1)」

「24 ポート FXS アナログ インターフェイス モジュール(WS-X6624-FXS)」


) スーパーバイザ エンジンとモジュールの特定の組み合わせは、ご使用のシャーシでサポートされない場合があります。サポートされていないモジュールとスーパーバイザ エンジンに関する具体的な情報については、システムで稼働するソフトウェア バージョンのリリース ノートを参照してください。


コミュニケーション メディア モジュール(WS-SVC-CMM)

Cisco 7600 シリーズ ルータ コミュニケーション メディア モジュールは、Voice over IP(VoIP)ネットワーク内で単一または複数の Cisco CallManager をサポートします(図12-1 を参照)。コミュニケーション メディア モジュールはメディア ゲートウェイとして機能し、MGCP を使用して Cisco CallManager と通信します。Cisco CallManager は、メディア ゲートウェイ コントローラ(Call Agent)として機能します。

コミュニケーション メディア モジュールのベース モジュールには、最大 3 つのインターフェイス モジュールを搭載できます。コミュニケーション メディア モジュールには、6 ポートの T1 インターフェイス モジュールか、6 ポートの E1 インターフェイス モジュールを搭載できます。使用するインターフェイス モジュールは同じタイプ(すべて T1 モジュールか、すべて E1 モジュール)にする必要があり、インターフェイス モジュールのタイプを混在させることはできません。

6 ポートの T1/E1 インターフェイス モジュールは、オンボードの Digital Signal Processor(DSP; デジタル信号プロセッサ)リソースを備えており、T1 Channel Associated Signaling(CAS)や T1/E1 ISDN の Primary Rate Interface(PRI; 1 次群速度インターフェイス)を経由して、インターフェイスを PSTN(公衆交換電話網)や Private Branch exchange(PBX; 構内交換機)に接続することができます。インターフェイス モジュール上の DSP リソースは、エコー キャンセル、トランスコーディング、ファックス リレー、トーンの検出と発信、およびジッタ バッファを提供します。

コミュニケーション メディア モジュールが提供するのは、レイヤ 2 転送のみです。パケットをレイヤ 3 で転送する必要がある場合は、デフォルト ゲートウェイに転送します。

コミュニケーション メディア モジュールはギガビット イーサネット バックプレーン インターフェイスを備えており、IP アドレスと MAC アドレスをそれぞれ 1 つ持つことが可能です。


) コミュニケーション メディア モジュールには、スタティック IP アドレスが必要です。DHCP サーバによる IP アドレスの取得は、サポートしていません。CLI からinterface GigabitEthernet1/0コマンドを使用して、コミュニケーション メディア モジュールのギガビット イーサネット バックプレーン インターフェイスに IP アドレスを割り当てることができます。



) Catalyst 6500 シリーズ スイッチを使用した VoIP ネットワークの概要については、『Catalyst 6500 Series Switch Software Configuration Guide』の「Configuring a VoIP Network」の項を参照してください(URL は以下のとおり)。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/sw_7_4/confg_gd/voicecfg.htm


図12-1 コミュニケーション メディア モジュール(WS-SVC-CMM)

 

表12-1 に、コミュニケーション メディア モジュールのインターフェイス モジュールがサポートする機能を示します。

 

表12-1 コミュニケーション メディア モジュールのインターフェイス モジュールがサポートする機能

WS-SVC-CMM-6T1 モジュール
WS-SVC-CMM-6E1 モジュール

ライン コード ― B8ZS 1 、AMI 2

ライン コード ― HDB3 3 、AMI

フレーム フォーマット ― SF 4 、ESF 5 (CRC 6 付き/CRCなし)

フレーム フォーマット ― CRC4 付き/CRC4なし

MGCP:

T1-PRI
T1-CAS E&M 7 ウインク スタート
T1-CAS E&M ディレイ ダイヤル
Fax パススルー
Cisco ファックス リレー
モデム パススルー
ミュージック オン ホールド
DTMF 8 9 リレー
G711 コーデック(サンプリング サイズ:10、20、および 30 ミリ秒)
G729 コーデック(サンプリング サイズ:10、20、30、40、50、および 60 ミリ秒)

MGCP:

E1-PRI
Fax パススルー
Cisco ファックス リレー
DTMF リレー
モデム パススルー
ミュージック オン ホールド
G711 コーデック(サンプリング サイズ:10、20、および 30 ミリ秒)
G729 コーデック(サンプリング サイズ:10、20、30、40、50、および 60 ミリ秒)

1. B8ZS = Binary 8-Zero Substitution

2. AMI = Alternate Mark Inversion

3. HDB3 = High-Density Bipolar with Three zeros

4. SF = Super Framing

5. ESF = Extended Super Framing

6. CRC = Cyclic Redundancy Check(巡回冗長検査)

7. E&M = ear and mouth

8. DTMF = Dual Tone Multi-Frequency

9. DTMF をサポートし、DTMF/MF はサポートしません。

詳細については、『 Catalyst 6500 Series and Cisco 7600 Series Communication Media Module Installation and Verification Note 』を参照してください。

前面パネルの LED については、 表12-2 を参照してください。

 

表12-2 コミュニケーション メディア モジュールの STATUS LED

色/状態
説明

消灯

モジュールはスーパーバイザ エンジンの電源投入待ち

モジュールは非オンライン状態

モジュールへの電源供給なし。考えられる原因 :

モジュールへの電源が使用不可能

モジュールの温度が限界を超過 10

レッド

モジュールはスーパーバイザ エンジンによってリセットを完了し、起動中

ブート コードが実行できない場合、LED は電源投入後もレッドのまま

オレンジ

モジュールはハードウェアを初期化中か、スーパーバイザ エンジンと通信中

初期化シーケンス中にエラーが発生

電源投入時に Field Programmable Gate Array(FPGA)をダウンロードできなかった場合、モジュールは初期化を継続し、スーパーバイザ エンジンによってモジュール オンラインステータスを付与されるが、LED はオレンジのまま

スーパーバイザ エンジンがモジュール オンライン ステータスを付与しない場合、LED はオレンジのまま。この問題は、スーパーバイザ エンジンがモジュールに実施する外部ループバック テストの失敗を検出することによって起こる可能性があります。

グリーン

モジュールは動作可能。スーパーバイザ エンジンがモジュール オンライン ステータスを付与

10.モジュール上の 4 つのセンサの温度を表示するには、show environment temperature modコマンドを実行します。

図12-2図12-3に、6 ポート T1 および E1 インターフェイス モジュールの前面パネルを示します。

図12-2 6 ポート T1 インターフェイス モジュール

 

図12-3 6 ポート E1 インターフェイス モジュール

 

前面パネルの LED については、 表12-3 を参照してください。

 

表12-3 6 ポート T1 および E1 インターフェイス モジュールの受信ポート LED

色/状態
説明

グリーン

T1/E1 インターフェイスは動作可能

レッド

T1/E1 受信アラーム

イエロー

T1/E1 リモート アラーム

消灯

管理ポートのシャットダウン、または電源切断

8 ポート T1/E1 PSTN インターフェイス モジュール(WS-X6608-T1/E1)

8 ポート T1/E1 PSTN インターフェイス モジュール(WS-X6608-T1/E1)は、PSTN へのデジタル T1/E1 接続、またはトランスコーディングと会議をサポートできる高密度の 8 ポート T1/E1 VoIP モジュールです(図12-4 を参照)。このモジュールは、IP アドレスを 1 つ必要とし、Cisco CallManager のドメインに登録され、Cisco CallManager によって管理されます。

モジュール ソフトウェアは、TFTP サーバからダウンロードできます。ダウンロードするソフトウェアによって、ポートが T1/E1 インターフェイスとして機能するか、トランスコーディングと会議をサポートするかが決まります。トランスコーディングと会議の機能は次のとおりです。

IP 対 IP 接続のトランスコーディングのサポート

モジュールごとに 128 チャネル、各ポート 16 チャネルの全二重トランスコーディング(G.711 と低ビットレート CODEC[G.723.1 など]との間のトランスコーディングの場合)

各モジュール 64 チャネル、各ポート 8 チャネルの全二重トランスコーディング(G723.1 から G.729 のような低ビットレート CODEC 間のトランスコーディングの場合)

G.711、G.723.1、および G.729A の CODEC の任意の組み合わせ

会議機能のサポート

Meet-Me 方式およびアドホック方式の会議をサポート

32 チャネルの会議ポート(各ポート 4 会議)。単一ポートの最大会議サイズは、参加者 16 人です。6 人の参加者が同時にアクティブ(トーキング)状態になり、残りの参加者はアイドル(リスニング)状態になります。

トランスコーディングと会議の機能。使用中のあらゆるトランスコーディング ポートに対して、使用可能な会議ポートは 1 つ少なくなります。また、その反対も同様です。


) このモジュールのインターフェイスの設定については、『Catalyst 6500 Series Switch Software Configuration Guide』の「Configuring a VoIP Network」の章を参照してください。このインターフェイスが Cisco CallManager と連携するように設定する手順については、『Cisco CallManager Administration Guide』を参照してください。


8 ポート T1/E1 PSTN インターフェイス モジュールが起動されると、さまざまなハードウェア コンポーネントが初期化され、スーパーバイザ エンジンとの通信が行われます。

前面パネルの LED については、図12-4を参照してください。

図12-4 8 ポート T1/E1 PSTN インターフェイス モジュール(WS-X6608-T1/E1)

 

前面パネルの動作については、 表12-4 を参照してください。

 

表12-4 8 ポート PSTN インターフェイス モジュールの LED

LED
色/状態
説明

STATUS

グリーン

モジュールは動作可能。スーパーバイザ エンジンによってモジュール オンライン ステータスが付与されています。

オレンジ

モジュールの起動中または診断テストの実行中

スーパーバイザ エンジンによってモジュールがディセーブルになっています。

過熱状態が発生(環境モニタリング中にマイナー温度しきい値を超過)

レッド

モジュールのリセット中(スイッチの電源を入れた直後またはホットスワップ方式でモジュールが搭載された状態)

モジュールのプロセッサが診断中に重大エラーを検出

過熱状態が発生(環境モニタリング中にメジャー温度しきい値を超過)

消灯

モジュールに電力が供給されていません。電力不足のためモジュールがオフになっています(モジュールは show module ステータス フィールドに power-deny としてリストされます)。

LINK

グリーン

リンクは稼働中

イエロー

フレーム同期が失われている、またはRAI信号が受信されています。

イエローに点滅

SPAN がループバックしています。

レッド

キャリアが検知されない、または AIS 信号が受信されています。

消灯

Cisco CallManager に登録されていません。

24 ポート FXS アナログ インターフェイス モジュール(WS-X6624-FXS)

24 ポート FXS アナログ インターフェイス モジュール(WS-X6624-FXS)インターフェイスは、標準的なアナログ電話機または Fax に直接接続され、リング電圧とダイヤルトーンを提供します。また、このモジュールは Central Office(CO; セントラル オフィス)または PBX をエミュレートして、アナログ電話機または Fax 機にサービスを提供します。FXS モジュールを通じて接続された電話機または Fax 機は、通常の CO 回線または PBX 回線に接続された場合と同じように動作します。

前面パネルの LED については、図12-5を参照してください。

 

警告

ポートの上にある適格性を示す記号に×印が付いている場合は、EU 規格に準拠する公衆網にこのポートを接続しないでください。このタイプの公衆網にポートを接続すると、装置の重大な障害または損傷の原因となることがあります。


) シャーシに WS-X6624-FXS アナログ インターフェイス モジュールを搭載するときは、そのシャーシにシステム アース ケーブルを接続する必要があります。システム アース ケーブルの取り付け手順については、『Catalyst 6000 Series Switch Installation Guide』または『Catalyst 6500 Series Switch Installation Guide』を参照してください。


図12-5 24 ポート FXS アナログ インターフェイス モジュール(WS-X6624-FXS)

 

24 ポート FXS アナログ インターフェイス モジュールを起動すると、さまざまなハードウェア コンポーネントが初期化され、スーパーバイザ エンジンとの通信が行われます。

前面パネルの LED については、 表12-5 を参照してください。

 

表12-5 24 ポート FXS アナログ インターフェイス モジュールの LED

LED
色/状態
説明

STATUS

グリーン

モジュールはオンラインで動作可能

オレンジ

モジュールの起動中または診断テストの実行中

スーパーバイザ エンジンによってモジュールがディセーブルになっています。

スーパーバイザ エンジンが診断中のエラーを示す [SCP_SET_DIAG_FEATURES] メッセージを送信

過熱状態が発生(環境モニタリング中にマイナー温度しきい値を超過)

レッド

モジュールのプロセッサに電力は供給されているが、プロセッサが稼働していません。

モジュールのプロセッサが診断中に重大エラーを検出

過熱状態が発生(環境モニタリング中にメジャー温度しきい値を超過)

消灯

モジュールに電力が供給されていません。電力不足のためモジュールがオフになっています(モジュールは show module ステータス フィールドに power-deny としてリストされます)。

ポート番号

グリーン

電話機または Fax がオフフック状態

イエロー

モジュールまたはポートは CLI 11 によってディセーブルになっています。

消灯

ポートがアクティブではありません(オンフック状態の装置に接続)、またはリンクが接続されていません。

11.CLI = コマンドライン インターフェイス