Cisco 7600 シリーズ ルータ SIP、SSC、および SPA ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
イーサネット共有ポート アダプタ(SPA)の 概要
イーサネット共有ポート アダプタ(SPA)の概要
発行日;2012/02/03 | 英語版ドキュメント(2012/01/20 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 12MB) | フィードバック

目次

イーサネット共有ポート アダプタ(SPA)の概要

リリース履歴

サポートされる機能

制約事項

サポートされる MIB

SPA のアーキテクチャ

パケットの入力方向パス

パケットの出力方向パス

SPA ハードウェア タイプの表示

show interfaces コマンドの例

イーサネット共有ポート アダプタ(SPA)の概要

この章では、Cisco 7600 シリーズ ルータに搭載されたファスト イーサネットおよびギガビット イーサネット Shared Port Adapter(SPA; 共有ポート アダプタ)のリリース履歴と機能および Management Information Base(MIB; 管理情報ベース)サポートの概要を示します。

この章の内容は次のとおりです。

「リリース履歴」

「サポートされる機能」

「制約事項」

「サポートされる MIB」

「SPA のアーキテクチャ」

「SPA ハードウェア タイプの表示」

リリース履歴

リリース
変更点

12.2 (33) SRD

SPA-8X1FE-TX-V2 および SPA-4X1FE-TX-V2 のサポートが SIP400 に追加されました。

12.2(33)SRC

SFP-GE-T のサポートが追加されました。

SPA-1X10GE-L-V2 のサポートが SIP-400 に追加されました。

12.2(33)SRB1

Any Transport over MPLS over GRE(AToMoGRE)機能が Cisco 7600 シリーズ ルータ上の Cisco 7600 SIP-400 に追加されました。

フレキシブル User Network Interface(UNI; ユーザネットワーク インターフェイス)機能のバックアップ インターフェイスが、ギガビット イーサネット SPA の Cisco 7600 SIP-400 に追加されました。

12.2(33)SRA

Cisco 7600 シリーズ ルータ上の SPA に、次の Cisco 7600 SIP-200 のサポートが追加されました。

4 ポート ファスト イーサネット SPA

8 ポート ファスト イーサネット SPA

Multipoint Bridging 機能がCisco 7600 シリーズ ルータ上の Cisco 7600 SIP-400 に追加されました。

Cisco 7600 シリーズ ルータ上の Cisco 7600 SIP-400 で、Scalable EoMPLS 機能が 4 K から 12 K に拡張されました。

イーサネット Connectivity Fault Management(CFM; 接続障害管理)および Ethernet Operations, Administration, and Maintenance(OAM)のサポートが追加されました。

12.2(18)SXF

Cisco 7600 シリーズ ルータ および Catalyst 6500 シリーズ スイッチ上の Cisco 7600 SIP-600 に、次の SPA のサポートが追加されました。

1 ポート 10 ギガビット イーサネット SPA

5 ポート ギガビット イーサネット SPA

10 ポート ギガビット イーサネット SPA

Cisco 7600 シリーズ ルータ および Catalyst 6500 シリーズ スイッチ上の Cisco 7600 SIP-400 に、次の SPA のサポートが追加されました。

2 ポート ギガビット イーサネット SPA

サポートされる機能

次に、Cisco 7600 シリーズ ルータに搭載されたファスト イーサネットおよびギガビット イーサネット SPA でサポートされる重要なハードウェア機能およびソフトウェア機能の一部を示します。

自動ネゴシエーション

全二重動作

802.1Q Virtual LAN(VLAN; 仮想 LAN)終端

ジャンボ フレームのサポート(9216バイト)

Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)制御 Online Insertion and Removal(OIR; 活性挿抜)のサポート

802.3x フロー制御

SPA ごとに最大 4,000 の VLAN

Fugu ハードウェアを使用する SPA ごとに最大 5,000 の Media Access Control(MAC; メディア アクセス制御)アカウンティング エントリ(入力方向では送信元 MAC アカウンティング、出力方向では宛先 MAC アカウンティング)

ポリシー ドロップ、オーバーサブスクリプション ドロップ、Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)エラー ドロップ、パケット サイズ、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャスト パケット用のポート単位のバイト カウンタおよびパケット カウンタ

ポリシー ドロップ、オーバーサブスクリプション ドロップ、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャスト パケット用の VLAN 単位のバイト カウンタおよびパケット カウンタ

正常なバイトおよびドロップされたバイト用のポート単位のバイト カウンタ

Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)

Any Transport over MPLS over GRE(AToMoGRE)

Ethernet over Multiprotocol Label Switching(EoMPLS)

Quality of Service(QoS)

Hot Standby Router Protocol(HSRP; ホットスタンバイ ルータ プロトコル)

Virtual Router Redundancy Protocol(VRRP; 仮想ルータ冗長プロトコル)

ユーザ設定の速度

Hierarchal Virtual Private Lan Service(H-VPLS)(ギガビット イーサネット SPA のみ)

Multipoint Bridging(ギガビット イーサネット SPA のみ)

接続障害管理(CFM)

IP Subscriber Awareness over Ethernet

FPD、LED、電圧マージニング、環境モニタリングなどの一般的な SPA 機能

ETHERLIKE-MIB

SIP-200 FE SPA と SIP-400 FE SPA 間の IP QoS パリティ

MAC アドレス フィルタリング

SIP-200 SPA と SIP-400 SPA 間のマルチキャスト機能パリティ

IPv6 のサポート

レガシー プロトコル(Internetwork Packet Exchange(IPX)、Connectionless Network Service(CLNS; コネクションレス型ネットワーク サービス))

Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)/Reverse Address Resolution Protocol(RARP; 逆アドレス解決プロトコル)

制約事項


) その他の SPA Interface Processor(SIP; SPA インターフェイス プロセッサ)固有の機能および制約事項については、「SPA インファーフェイス プロセッサ(SIP)および SPA サービス カード(SSC)の概要」も参照してください。


12.2(33)SRD リリースから、SPA-8X1FE-TX-V2 および SPA-4X1FE-TX-V2 が SIP-400 でサポートされます。

Cisco IOS Release 12.2(18)SXF には、次の制約事項が適用されます。

Cisco 7600 SIP-400 に搭載されたファスト イーサネット SPA または 2 ポート ギガビット イーサネット SPA では、EtherChannel はサポートされません。

サポートされる MIB

Cisco 7600 シリーズ ルータに搭載されたファスト イーサネットおよびギガビット イーサネット SPA では、次の MIB がサポートされます。

ENTITY-MIB(RFC 2737)

CISCO-ENTITY-ASSET-MIB

CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB

CISCO-ENTITY-ALARM-MIB

CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB

IF-MIB

ETHERLIKE-MIB(RFC 2665)

Remote Monitoring(RMON)-MIB(RFC 1757)

CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB

MPLS-related MIBs

Ethernet MIB/RMON

選択されたプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットに対応する MIB を検索し、ダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://tools.cisco.com/ITDIT/MIBS/servlet/index

必要な MIB 情報が Cisco MIB Locator でサポートされていない場合は、次の URL にある Cisco MIB ページからサポート対象 MIB のリストを入手して、MIB をダウンロードすることもできます。

http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml

Cisco MIB Locator にアクセスするには、Cisco.com のアカウントが必要です。アカウント情報を忘れたか、紛失した場合は、cco-locksmith@cisco.com に空の E メールを送信してください。送信された E メール アドレスが Cisco.com に登録されているかどうか、自動チェック機能によって確認されます。チェックに成功すると、アカウントの詳細と新規のランダム パスワードが E メールで通知されます。承認されたユーザは次の URL の指示に従って、Cisco.com のアカウントを確立できます。

http://www.cisco.com/register

SPA のアーキテクチャ

ここでは、ファスト イーサネットおよびギガビット イーサネット SPA のアーキテクチャの概要、およびパケットの入出力方向パスを示します。アーキテクチャの一部は、SPA ソフトウェアで参照されており、一部の SPA CLI および show コマンド出力のトラブルシューティングや解釈を行う際の理解に役に立ちます。

ファスト イーサネット SPA のすべての着信および発信パケットは、物理ポート(PHY RJ45)デバイス、Media Access Controller(MAC)デバイス、およびレイヤ 2 フィルタリング/アカウンティング Application-Specific Integrated Circuit(ASIC; 特定用途向け IC)を経由します。ギガビット イーサネット SPA のすべての着信および発信パケットは、物理(PHY)Small Form-factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)光ファイバ、Media Access Controller(MAC)デバイス、およびレイヤ 2 フィルタリング/アカウンティング ASIC を経由します。

パケットの入力方向パス

ここでは、ファスト イーサネットまたはギガビット イーサネット SPA を経由する入力パケットのパスについて説明します。

1. ファスト イーサネット SPA の場合、各ポートは着信フレームを RJ45 インターフェイス コネクタの 1 つから受信します。ギガビット イーサネット SPA の場合、SFP 光デバイスは光ファイバ インターフェイス コネクタのいずれか 1 つから、ポート単位で着信フレームを受信します。

2. ファスト イーサネット SPA の場合、PHY デバイスがフレームを処理し、シリアル インターフェイスを介して MAC デバイスに送信します。ギガビット イーサネット SPA の場合、SFP PHY デバイスがフレームを処理し、シリアル インターフェイスを介して MAC デバイスに送信します。

3. MAC デバイスはフレームを受信し、CRC を除去し、SPI 4.2 バスを介して ASIC にパケットを送信します。

4. ASIC は MAC デバイスからパケットを受信し、イーサネット情報を分類します。etype、ポート、VLAN、および送信元や宛先アドレス情報に基づく CAM 検索によって、パケットをドロップするか、または SPA インターフェイスに転送するかが決まります。

パケットの出力方向パス

ここでは、ファスト イーサネットおよびギガビット イーサネット SPA を介して SIP から送信される出力パケットのパスについて説明します。

1. パケットは SPI 4.2 バスを使用して ASIC に送信されます。パケットは、パケット データにレイヤ 2 およびレイヤ 3 のヘッダーが付加された状態で受信されます。

2. ASIC はポート番号、宛先 MAC アドレス、宛先アドレス タイプ、および VLAN ID を使用して、パラレル CAM 検索を実行します。転送されるパケットは、SPI 4.2 バスを介して MAC デバイスに転送されます。

3. ファスト イーサネット SPA の場合、MAC デバイスが PHY RJ45 インターフェイスにパケットを転送し、PHY RJ45 インターフェイスからパケットが送信されます。ギガビット イーサネット SPA の場合、MAC デバイスが PHY レーザー光インターフェイスにパケットを転送し、PHY レーザー光インターフェイスからパケットが送信されます。

SPA ハードウェア タイプの表示

Cisco 7600 シリーズ ルータに搭載された SPA ハードウェアのタイプを確認するには、 show interfaces コマンドを使用します。

表 11-1 に、Cisco 7600 シリーズ ルータでサポートされているファスト イーサネットおよびギガビット イーサネット SPA のタイプごとに、 show コマンド出力に表示されるハードウェアの記述を示します。

 

表 11-1 show コマンドで表示される SPA ハードウェアの記述

SPA
show interfaces コマンドの記述

4 ポート ファスト イーサネット SPA

Hardware is FastEthernet SPA

8 ポート ファスト イーサネット SPA

Hardware is FastEthernet SPA

1 ポート 10 ギガビット イーサネット SPA

Hardware is TenGigEther SPA

2 ポート ギガビット イーサネット SPA

Hardware is GigEther SPA

5 ポート ギガビット イーサネット SPA

Hardware is GigEther SPA

10 ポート ギガビット イーサネット SPA

Hardware is GigEther SPA

show interfaces コマンドの例

次に、スロット 3 に 4 ポート ファスト イーサネット SPA が搭載された Cisco 7600 シリーズ ルータに対する show interfaces fastethernet コマンドの出力例を示します。

Router# show interfaces fastethernet3/2/3
FastEthernet3/2/3 is up, line protocol is up
Hardware is FastEthernet SPA, address is 000e.d623.e840 (bia 000e.d623.e840)
Internet address is 33.1.0.2/16
MTU 1500 bytes, BW 100000 Kbit, DLY 100 usec,
reliability 255/255, txload 59/255, rxload 83/255
Encapsulation ARPA, loopback not set
Keepalive not supported
Full-duplex, 100Mb/s
ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00
Last input 00:00:11, output 00:00:08, output hang never
Last clearing of "show interface" counters 3d00h
Input queue: 0/75/626373350/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0
Queueing strategy: fifo
Output queue: 0/40 (size/max)
5 minute input rate 32658000 bits/sec, 68032 packets/sec
5 minute output rate 23333000 bits/sec, 48614 packets/sec
17792456686 packets input, 1067548381456 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts (0 IP multicasts)
0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 130043940 overrun, 0 ignored
0 watchdog
0 input packets with dribble condition detected
12719598014 packets output, 763177809958 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 babbles, 0 late collision, 0 deferred
0 lost carrier, 0 no carrier
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
 
 

次に、スロット 2 に 2 ポート ギガビット イーサネット SPA が搭載された Cisco 7600 シリーズ ルータに対する show interfaces gigabitethernet コマンドの出力例を示します。

Router# show interfaces gigabitethernet 2/0/1
GigabitEthernet2/0/1 is down, line protocol is down
Hardware is GigEther SPA, address is 000a.f330.2e40 (bia 000a.f330.2e40)
Internet address is 2.2.2.1/24
MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ARPA, loopback not set
Full-duplex, 1000Mb/s, link type is force-up, media type is SX
output flow-control is on, input flow-control is on
ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00
Last input 03:19:34, output 03:19:29, output hang never
Last clearing of "show interface" counters never
Input queue: 0/75/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0
Queueing strategy: fifo
Output queue: 0/40 (size/max)
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
1703 packets input, 638959 bytes, 0 no buffer
Received 23 broadcasts (0 IP multicasts)
0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored
0 watchdog, 1670 multicast, 0 pause input
1715 packets output, 656528 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 4 interface resets
0 babbles, 0 late collision, 0 deferred
0 lost carrier, 0 no carrier, 0 PAUSE output
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
 
 

次に、スロット 7 に 1 ポート 10 ギガビット イーサネット SPA が搭載された Cisco 7600 シリーズ ルータに対する show interfaces tengigabitethernet コマンドの出力例を示します。

Router# show interfaces tengigabitethernet7/0/0
TenGigabitEthernet7/0/0 is up, line protocol is up (connected)
Hardware is TenGigEther SPA, address is 0000.0c00.0102 (bia 000f.342f.c340)
Internet address is 15.1.1.2/24
MTU 1500 bytes, BW 10000000 Kbit, DLY 10 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ARPA, loopback not set
Keepalive not supported
Full-duplex, 10Gb/s
input flow-control is on, output flow-control is on
ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00
Last input never, output 00:00:10, output hang never
Last clearing of "show interface" counters 20:24:30
Input queue: 0/75/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0
Queueing strategy: fifo
Output queue: 0/40 (size/max)
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
L2 Switched: ucast: 0 pkt, 0 bytes - mcast: 0 pkt, 0 bytes
L3 in Switched: ucast: 0 pkt, 0 bytes - mcast: 0 pkt, 0 bytes mcast
L3 out Switched: ucast: 0 pkt, 0 bytes mcast: 0 pkt, 0 bytes
237450882 packets input, 15340005588 bytes, 0 no buffer
Received 25 broadcasts (0 IP multicasts)
0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored
0 watchdog, 0 multicast, 0 pause input
0 input packets with dribble condition detected
1676 packets output, 198290 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 4 interface resets
0 babbles, 0 late collision, 0 deferred
0 lost carrier, 0 no carrier, 0 PAUSE output
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out