Cisco 7600 シリーズ ルータ Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 12.2SX
IGMPスヌーピングの設定
IGMPスヌーピングの設定
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

IGMPスヌーピングの設定

IGMPスヌーピングの機能概要

IGMPスヌーピングの概要

マルチキャスト グループへの加入

マルチキャスト グループからの脱退

通常の脱退処理

高速脱退処理

IGMPスヌーピング クエリアの概要

IGMPバージョン3サポートの概要

IGMPv3高速脱退処理

プロキシ レポート機能

明示的なホスト トラッキング

IGMPスヌーピングのデフォルト設定

IGMPスヌーピング設定時の注意事項および制約事項

IGMPスヌーピング クエリア設定時の注意事項および制約事項

IGMPスヌーピング クエリアのイネーブル化

IGMPスヌーピングの設定

IGMPスヌーピングのイネーブル化

メンバー ポートのスタティックな設定

マルチキャスト ルータ ポートのスタティックな設定

IGMPクエリ時間の設定

IGMP高速脱退処理のイネーブル化

SSMセーフ レポート機能のイネーブル化

IGMPv3明示的なホスト トラッキングの設定

IGMPスヌーピング情報の表示

マルチキャスト ルータ インターフェイスの表示

MACアドレス マルチキャスト エントリの表示

VLANインターフェイスのIGMPスヌーピング情報の表示

IGMPスヌーピング統計情報の表示

IGMPスヌーピングの設定

この章では、Cisco 7600シリーズ ルータにInternet Group Management Protocol(IGMP)スヌーピングを設定する手順について説明します。


) この章で使用しているコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco 7600 Series Router Cisco IOS Command Reference』を参照してください。


この章の構成は次のとおりです。

「IGMPスヌーピングの機能概要」

「IGMPスヌーピングのデフォルト設定」

「IGMPスヌーピング設定時の注意事項および制約事項」

「IGMPスヌーピング クエリア設定時の注意事項および制約事項」

「IGMPスヌーピング クエリアのイネーブル化」

「IGMPスヌーピングの設定」


) • Cisco Group Management Protocol(CGMP)クライアント装置をサポートするには、Multilayer
Switch Feature Card(MSFC;マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード)をCGMPサーバとして設定します。次のURLにアクセスし、『Cisco IOS IP and IP Routing Configuration Guide』Release 12.2の「IP Multicast」の「Configuring IP Multicast Routing」を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fipr_c/ipcpt3/1cfmulti.htm

IPマルチキャストおよびIGMPの詳細については、RFC 1112およびRFC 2236を参照してください。


 

IGMPスヌーピングの機能概要

ここでは、IGMPスヌーピングについて説明します。

「IGMPスヌーピングの概要」

「マルチキャスト グループへの加入」

「マルチキャスト グループからの脱退」

「IGMPスヌーピング クエリアの概要」

「IGMPバージョン3サポートの概要」

IGMPスヌーピングの概要

IGMPまたはIGMPスヌーピング クエリアからのIGMPクエリを受信するサブネットで、IGMPスヌーピングを使用するように、ルータ を設定することができます。IGMPスヌーピングは、マルチキャスト トラフィックを受信するポートだけにそのトラフィックを転送するように、レイヤ2 LANポートをダイナミックに設定することにより、レイヤ2でマルチキャスト トラフィックを抑制します。

IGMPは、マルチキャスト ルータのレイヤ3で稼働し、マルチキャスト トラフィックのルーティングが必要なサブネットでレイヤ3 IGMPクエリを生成します。IGMPについては、「Supervisor Engine 720でのIPマルチキャスト レイヤ3スイッチングの設定」を参照してください。

IGMPスヌーピング クエリアをルータに設定して、マルチキャスト トラフィックをルーティングする必要がないためにマルチキャスト ルータ インターフェイスがないサブネットにおいて、IGMPスヌーピングをサポートできます。IGMPスヌーピング クエリアの詳細については、「IGMPスヌーピング クエリアのイネーブル化」を参照してください。

(マルチキャスト ルータ上の)IGMPまたは(スーパバイザ エンジン上の)IGMPスヌーピング クエリアは、ルータがVLAN(仮想LAN)のすべてのポートを経由して転送し、ホストが応答する一般的なIGMPクエリを定期的に送信します。IGMPスヌーピングはレイヤ3 IGMPトラフィックをモニタします。


) マルチキャスト グループで、VLAN中に送信元のみがありレシーバーがない場合は、IGMPスヌーピングはマルチキャスト トラフィックをマルチキャスト ルータ ポート宛てのみに抑制します。


マルチキャスト グループへの加入

ホストは、マルチキャスト ルータからの一般的なクエリに応じて、非送信請求IGMP Joinメッセージを送信するか、またはIGMP Joinメッセージを送信して、マルチキャスト グループに参加します(ルータが、一般的なクエリを、マルチキャスト ルータからVLAN中のすべてのポートに転送します)。

IGMP Join要求に応じて、ルータは、Join要求を受信したVLANのレイヤ2転送テーブルにエントリを1つ作成します。このマルチキャスト トラフィックに関係する別のホストがIGMP Join要求を送る場合、ルータは、既存のレイヤ2転送テーブル エントリにそれを追加します。ルータは、IGMP Join要求を受信する各マルチキャスト グループ用レイヤ2転送テーブルで、VLANあたり1つのエントリのみを生成します。

IGMPスヌーピングは、マルチキャスト グループごとに1つを残して他のすべてのホスト応答を抑制し、1つのJoinメッセージだけをマルチキャスト ルータに転送します。

ルータは、Joinメッセージで指定されたマルチキャスト グループ用のマルチキャスト トラフィックを、Joinメッセージを受信したインターフェイスに転送します。図 24-1を参照してください。

IGMPスヌーピングを通じて学習されるレイヤ2マルチキャスト グループは、ダイナミックです。ただし、 mac-address-table static コマンドを使用して、レイヤ2マルチキャスト グループをスタティックに設定することもできます。マルチキャスト グループ アドレスのグループ メンバーシップをスタティックに指定した場合、そのスタティックな設定は、IGMPスヌーピングの学習よりも優先されます。マルチキャスト グループ メンバーシップのリストは、スタティックな設定値と、IGMPスヌーピングによって学習された設定値の両方で構成できます。

図 24-1 最初のIGMP Joinメッセージ

 

マルチキャスト ルータAがルータに一般的なクエリを送信し、スイッチがそのクエリをポート2~5(同じVLAN内のすべてのメンバー)に転送します。ホスト1はマルチキャスト グループ224.1.2.3への加入を希望し、IGMPメンバーシップ レポート(IGMP Joinメッセージ)を同等のMAC(メディア アクセス制御)宛先アドレス0x0100.5E01.0203を持つグループにマルチキャストします。CPUは、ホスト1によるIGMPレポート マルチキャストを受け取ると、IGMPレポート内の情報を使用して、転送テーブルのエントリを設定します( 表 24-1 を参照)。このエントリには、ホスト1のポート番号、マルチキャスト ルータ、およびルータ内蔵CPUが含まれています。

 

表 24-1 IGMPスヌーピング転送テーブル

宛先アドレス
パケットのタイプ
ポート

0100.5exx.xxxx

IGMP

0

0100.5e01.0203

!IGMP

1、2

ルータのハードウェアは、IGMP情報パケットをマルチキャスト グループの他のパケットと区別できます。テーブル中の最初のエントリは、スイッチング エンジンに対して、IGMPパケットのみをCPUに送信するように指示します。これによって、CPUがマルチキャスト フレームで過負荷になるのを防止できます。2番めのエントリは、スイッチング エンジンに、0x0100.5E01.0203マルチキャストMACアドレス宛てのフレームを送信するように指示します。このフレームは、マルチキャスト ルータ宛て、およびグループに参加しているホスト宛てのIGPMパケット(!IGMP)ではありません。

別のホスト(たとえば、ホスト4)が、同じグループ用に非送信請求IGMP Joinメッセージを送る場合(図 24-2を参照)、CPUがそのメッセージを受け取り、ホスト4のポート番号を転送テーブルに追加します( 表 24-2 を参照)。転送テーブルはCPU宛てにのみIGMPメッセージを送るので、メッセージは他のポートへフラッディングされません。認識されているマルチキャスト トラフィックは、CPU宛てではなくグループ宛てに転送されます。

図 24-2 2番めのホストのマルチキャスト グループへの加入

 

 

表 24-2 更新されたIGMPスヌーピング転送テーブル

宛先アドレス
パケットのタイプ
ポート

0100.5exx.xxxx

IGMP

0

0100.5e01.0203

!IGMP

1、2、5

マルチキャスト グループからの脱退

ここでは、マルチキャスト グループからの脱退について説明します。

「通常の脱退処理」

「高速脱退処理」

通常の脱退処理

関係するホストは、一般的IGMPクエリに定期的に応答を続ける必要があります。VLAN中の少なくとも1つのホストが一般的IGMPクエリに定期的に応答しているかぎり、マルチキャスト ルータは引き続きマルチキャスト トラフィックをVLANに転送します。ホストをマルチキャスト グループから脱退させたい場合は、そのホストで定期的な一般IGMPクエリを無視するか(「暗黙的脱退」と言います)、またはグループ固有のIGMPv2 Leaveメッセージを送信します。

IGMPスヌーピングがグループ固有のIGMPv2 Leaveメッセージをホストから受信すると、MACベースの一般的なクエリを送信して、そのインターフェイスに接続されている他の装置がその特定のマルチキャスト グループに対するトラフィックに関係があるかどうかを判断します。IGMPスヌーピングが、この一般的クエリに対してIGMP Joinメッセージを受信しなかった場合、インターフェイスに接続されている他の装置の中に、このマルチキャスト グループのトラフィックの受信に関与している装置はないとみなし、マルチキャスト グループに対応するレイヤ2転送テーブル エントリからそのインターフェイスを削除します。残りのインターフェイスのうち、グループに関係するホストのインターフェイスからのみLeaveメッセージが送信され、一般的なクエリに応答するIGMP JoinメッセージをIGMPスヌーピングが受信しない場合、IGMPスヌーピングはグループ エントリを削除して、IGMP脱退をマルチキャスト ルータにリレーします。マルチキャスト ルータがVLANからレポートを受信しない場合、マルチキャスト ルータはIGMPキャッシュからそのVLAN用のグループを削除します。

テーブル エントリを更新するまでルータが待機する時間は、「最終メンバー クエリ時間」といいます。ip igmp snooping last-member-query-interval intervalコマンドを入力して、時間を設定してください。

高速脱退処理

IGMPスヌーピングの高速脱退処理を使用すると、IGMPスヌーピングは、レイヤ2 LANインターフェイスにIGMPグループ対象のクエリを送信せずに、転送テーブル エントリからそのインターフェイスを削除します。グループ特定のIGMPv2 Leaveメッセージを受信すると、IGMPスヌーピングはすぐに、そのマルチキャスト グループ用のレイヤ2転送テーブル エントリからインターフェイスを削除します(ポート上でマルチキャスト ルータが学習された場合は除きます)。高速脱退処理により、スイッチド ネットワーク上のすべてのホストの帯域幅管理が強化されます。


) 高速脱退処理は、各レイヤ2 LANポートに1つのホストしか接続されていないVLANに限って使用してください。レイヤ2 LANポートに複数のホストが接続されているVLAN上で高速脱退をイネーブルにすると、一部のホストが偶発的に廃棄される可能性があります。高速脱退処理は、IGMPバージョン2のホストについてのみサポートされます。


IGMPスヌーピング クエリアの概要

マルチキャスト トラフィックをルーティングする必要がないため、PIMおよびIGMPを設定していないVLAN内でIGMPスヌーピングをサポートするには、IGMPスヌーピング クエリアを使用します。

IPマルチキャスト ルーティングが設定されているネットワークでは、IPマルチキャスト ルータはIGMPクエリアとして機能します。VLAN内のIPマルチキャスト トラフィックにレイヤ2スイッチングだけを行う必要があり、IPマルチキャスト ルータが不要で、VLAN上にIPマルチキャスト ルータが存在しない場合は、別のルータをIGMPクエリアに設定し、このルータからクエリを送信できるようにする必要があります。

IGMPスヌーピング クエリアがイネーブルの場合、IGMPスヌーピング クエリアは定期的にIGMPクエリを送信し、IPマルチキャスト トラフィックを受信するルータからのIGMPレポート メッセージをトリガーします。IGMPスヌーピングはこれらのIGMPレポートを待ち受けて、適切な転送を確立します。

VLAN内のすべてのCisco 7600シリーズ ルータでIGMPスヌーピング クエリアをイネーブルにできます。ただし、IGMPを使用してIPマルチキャスト トラフィックとの関係をレポートするスイッチがある場合は、これらのスイッチに接続されたVLANごとに、少なくとも1台のルータをIGMPスヌーピング クエリアとして設定する必要があります。

IPマルチキャスト ルーティングがイネーブルであるかどうかに関係なくルータを設定してVLAN上にIGMPクエリを生成することができます。

IGMPバージョン3サポートの概要

IGMPスヌーピングでは、IGMPバージョン3をサポートします。IGMPバージョン3は送信元ベースのフィルタリングを使用します。これによりホストおよびルータは、特定のマルチキャスト グループで許可またはブロックされる送信元アドレスを特定できます。Cisco 7600シリーズ ルータでIGMPバージョン3スヌーピングをイネーブルにした場合、システムは特定のVLANの特定のグループ用に受信したメッセージに基づいてIGMPバージョン3ステートを維持し、このメッセージの次の情報に基づいてトラフィックを許可またはブロックします。

送信元リスト

許可(include)またはブロック(exclude)フィルタリング オプション

レイヤ2テーブルが(MACグループ、VLAN)ベースのため、IGMPv3のホストを使用する場合、マルチキャストの送信元は、各MACグループごとに1つだけ設定することを推奨します。


) IGMPバージョン3レポート用の送信元ベースのフィルタリングは、ハードウェアではサポートされません。このステートはソフトウェアでのみ維持され、明示的なホスト トラッキングおよび統計情報収集に使用されます。


IGMPv3高速脱退処理

IGMPバージョン3高速脱退処理は、デフォルトでイネーブルに設定されています。IGMPバージョン3高速脱退処理をディセーブルにするには、明示的なホスト トラッキングをオフにします。

IGMPv3での高速脱退処理は、ソフトウェアの送信元グループ ベースのメンバーシップ情報を維持し、LTLインデックスをMAC GDA単位で割り当てることによって実装されます。

高速脱退処理をイネーブルにすると、ホストは送信元からこれ以上トラフィックを受信したくない場合に特定のグループに対しBLOCK_OLD_SOURCES{src-list}メッセージを送信します。このようなメッセージをホストから受信すると、ルータは所定のグループに対応するホストの送信元リストを解析します。この送信元リストが脱退メッセージで受信された送信元リストとまったく同じである場合、ルータはこのホストをLTLインデックスから削除し、ホストへのマルチキャスト グループ トラフィックの転送を停止します。

送信元リストが一致しない場合、このホストがどの送信元からのトラフィック受信にも関与しなくなるまで、ルータはLTLインデックスからホストを削除しません。

プロキシ レポート機能

IGMPv3にはレポート抑制がないので、すべてのホストがクエリに応じて詳細なメンバーシップ情報をルータに送信します。ルータはこれらの応答を受信すると、データベースを更新し、レポートをルータに転送します。ルータがレポートによって過負荷にならないようにするには、ルータにプロキシ レポート モードを設定します。プロキシ レポート モードの場合、ルータはチャネルの最初のレポートのみをルータに転送して、同じチャネルに関する他のすべてのレポートを抑制します。

IGMPv3プロキシ レポートの場合、ルータは非送信請求レポートおよび一般的なクエリ インターバル内で受信されたレポートに対してプロキシ レポートを実行します。プロキシ レポート機能は、デフォルトでオンに設定されています。プロキシ レポートがディセーブルの場合、ルータはトランスペアレント モードで動作し、レポートを受信したときにIGMPスヌーピング データベースを更新して、この情報をアップストリーム ルータに転送します。アップストリーム ルータはすべてのレポート元ホストを明示的に追跡できます。

IGMPv2ホストとIGMPv3ホストを併用できるようにするために、ルータはIGMPv2レポートをEXCLUDEモード レポートに変換します。IGMPv2ホストおよびIGMPv3ホストを両方サポートするように、ルータを設定する必要があります。


) • IGMPバージョン3レポート用の送信元ベースのフィルタリングは、ハードウェアではサポートされません。このステートはソフトウェアでのみ維持され、明示的なホスト トラッキングおよび統計情報収集に使用されます。

明示的なホスト トラッキングをオフにすると、高速脱退処理およびプロキシ レポート機能をディセーブルにします。


 

明示的なホスト トラッキング

IGMPv3では、ポート上のメンバーシップ情報の明示的なホスト トラッキングをサポートします。明示的なトラッキング データベースは、IGMPv3ホストの高速脱退処理、プロキシ レポート機能、統計情報収集に使用されます。VLANで明示的なトラッキングがイネーブルの場合、IGMPスヌーピング ソフトウェアはホストから受信するIGMPv3通知を処理し、次の情報を含む明示的なトラッキング データベースを作成します。

ホストに接続されたポート

ホストによって通知されたチャネル

ホストによって通知された各グループのフィルタ モード

ホストによって通知された各グループの送信元リスト

各グループのルータ フィルタ モード

送信元を要求するグループごとのホスト リスト


) • 明示的なホスト トラッキングをオフにすると、高速脱退処理およびプロキシ レポート機能をディセーブルにします。

明示的なホスト追跡がイネーブル化されていて、ルータがプロキシレポート モードで動作している場合、ルータはVLANインターフェイスの背後にあるホストの一部を追跡できないことがあります。


 

IGMPスヌーピングのデフォルト設定

表 24-3 に、IGMPスヌーピングのデフォルト設定を示します。

 

表 24-3 IGMPスヌーピングのデフォルト設定

機能
デフォルト値

IGMPスヌーピング クエリア

ディセーブル

IGMPスヌーピング

イネーブル

マルチキャスト ルータ

未設定

IGMPv3プロキシ レポート機能

イネーブル

IGMPスヌーピング ルータの学習方式

PIMまたはIGMPパケットによって自動的に学習

高速脱退処理

ディセーブル

IGMPv3明示的ホスト トラッキング

イネーブル

IGMPv3 SSMセーフ レポート機能

ディセーブル

IGMPスヌーピング設定時の注意事項および制約事項

IGMPスヌーピングを設定する場合、次の注意事項および制約事項に注意してください。

IGMPスヌーピングは、プライベートVLANをサポートします。プライベートVLANは、IGMPスヌーピングに制約を課しません。

IGMPスヌーピングはMACマルチキャスト グループ0100.5e00.0001~0100.5eff.ffffのトラフィックを抑制します。

IGMPスヌーピングは、ルーティング プロトコルによって生成されたレイヤ2マルチキャストは抑制しません。

IGMPスヌーピング クエリア設定時の注意事項および制約事項

IGMPスヌーピング クエリアを設定する場合、次の注意事項および制約事項に注意してください。

グローバル コンフィギュレーション モードでVLANを設定してください(「VLANの設定」を参照)。

VLANインターフェイスのIPアドレスを設定してください(「レイヤ3インターフェイスの設定」を参照)。IGMPクエリアをイネーブルにすると、IGMPスヌーピング クエリアはこのIPアドレスをクエリの送信元アドレスとして使用します。

VLANインターフェイスにIPアドレスが設定されていないと、IGMPスヌーピング クエリアは起動しません。IPアドレスが消去されると、IGMPスヌーピング クエリアは自身をディセーブルにします。IGMPスヌーピング クエリアをイネーブルにした場合、IPアドレスが設定されていれば、IGMPスヌーピング クエリアが再起動します。

IGMPスヌーピング クエリアは、IGMPバージョン2をサポートします。

IGMPスヌーピング クエリアをイネーブルにしても、IGMPスヌーピング クエリアがマルチキャスト ルータからのIGMPトラフィックを検出すると、IGMPスヌーピング クエリアは起動しません。

IGMPスヌーピング クエリアをイネーブルにすると、マルチキャスト ルータからIGMPトラフィックが検出されなければ、IGMPスヌーピング クエリアは60秒後に起動します。

IGMPスヌーピング クエリアをイネーブルにしても、マルチキャスト ルータからのIGMPトラフィックが検出されると、IGMPスヌーピング クエリアは自らをディセーブルにします。

IGMPスヌーピングがイネーブルの場合、Quality of Service(QoS;サービス品質)はIGMPパケットをサポートしません。

VLAN内のすべてのCisco 7600シリーズ ルータで、IGMPスヌーピング クエリアをイネーブルにできます。ルータの1つがクエリアとして選定されます。


) コンフィギュレーション モードでEXECモード レベルのコマンドを入力するには、コマンドの前にdoキーワードを入力します。


IGMPスヌーピング クエリアのイネーブル化

マルチキャスト トラフィックをルーティングする必要がないため、PIMおよびIGMPを設定していないVLAN内でIGMPスヌーピングをサポートするには、IGMPスヌーピング クエリアを使用します。

VLANでIGMPスヌーピング クエリアをイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# interface vlan vlan_ID

VLANインターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# ip address ip_address subnet_mask

IPアドレスおよびIPサブネットを設定します。

ステップ 3

Router(config-if)# ip igmp snooping querier

IGMPスヌーピング クエリアをイネーブルにします。

Router(config-if)# no ip igmp snooping querier

IGMPスヌーピング クエリアをディセーブルにします。

ステップ 4

Router(config-if)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 5

Router# show ip igmp interface vlan vlan_ID | include querier

設定を確認します。

次に、VLAN 200でIGMPスヌーピング クエリアをイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Router# interface vlan 200
Router(config-if)# ip address 172.20.52.106 255.255.255.248
Router(config-if)# igmp snooping querier
Router(config-if)# end
Router# show ip igmp interface vlan 200 | include querier
IGMP snooping querier is enabled on this interface
Router#

IGMPスヌーピングの設定


) IGMPスヌーピングを使用するには、マルチキャスト ルーティングできるようにサブネットでレイヤ3インターフェイスを設定するか(「Supervisor Engine 720でのIPマルチキャスト レイヤ3スイッチングの設定」を参照)、またはサブネットでIGMPスヌーピング クエリアをイネーブルにします(IGMPスヌーピング クエリアのイネーブル化を参照)。


IGMPスヌーピングにより、Cisco 7600シリーズ ルータでIGMPパケットを調べ、パケットの内容に基づいて転送先を決定することができます。

ここでは、IGMPスヌーピングを設定する手順について説明します。

「IGMPスヌーピングのイネーブル化」

「メンバー ポートのスタティックな設定」

「マルチキャスト ルータ ポートのスタティックな設定」

「IGMPクエリ時間の設定」

「IGMP高速脱退処理のイネーブル化」

「SSMセーフ レポート機能のイネーブル化」

「IGMPv3明示的なホスト トラッキングの設定」

「IGMPスヌーピング情報の表示」


) グローバルにイネーブルにするコマンドを除き、すべてのIGMPスヌーピング コマンドはVLANインターフェイス上でのみサポートされます。


IGMPスヌーピングのイネーブル化

IGMPスヌーピングをグローバルにイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# ip igmp snooping

IGMPスヌーピングをイネーブルにします。

Router(config)# no ip igmp snooping

IGMPスヌーピングをディセーブルにします。

ステップ 2

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 3

Router# show ip igmp interface vlan vlan_ID | include globally

設定を確認します。

次に、IGMPスヌーピングをグローバルにイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Router(config)# ip igmp snooping
Router(config)# end
Router# show ip igmp interface vlan 200 | include globally
IGMP snooping is globally enabled
Router#
 

特定のVLANでIGMPスヌーピングをイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# interface vlan vlan_ID

VLANインターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# ip igmp snooping

IGMPスヌーピングをイネーブルにします。

Router(config-if)# no ip igmp snooping

IGMPスヌーピングをディセーブルにします。

ステップ 3

Router(config-if)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4

Router# show ip igmp interface vlan vlan_ID | include snooping

設定を確認します。

次に、VLAN 25でIGMPスヌーピングをイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Router# interface vlan 25
Router(config-if)# ip igmp snooping
Router(config-if)# end
Router# show ip igmp interface vl25 | include snooping
IGMP snooping is globally enabled
IGMP snooping is enabled on this interface
IGMP snooping fast-leave is disabled and querier is disabled
IGMP snooping explicit-tracking is enabled on this interface
IGMP snooping last member query interval on this interface is 1000 ms
Router#

メンバー ポートのスタティックな設定

メンバー ポートへのスタティックな接続を設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# mac-address-table static mac_addr vlan vlan_id interface type 1 slot/port [ disable-snooping ]

マルチキャスト ルータへのスタティックな接続を設定します。

Router(config)# no mac-address-table static mac_addr vlan vlan_id

マルチキャスト ルータへのスタティックな接続を消去します。

ステップ 2

Router(config-if)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 3

Router# show mac-address-table address mac_addr

設定を確認します。

1.type = ethernetfastethernetgigabitethernet、またはtengigabitethernet

スタティックな接続を設定する場合、 disable-snooping キーワードを入力して、スタティックに設定されたマルチキャストMACアドレスにアドレス指定されたマルチキャスト トラフィックが、同じVLAN内の別のマルチキャスト ルータ ポートへ送信されるのを防止できます。

次に、マルチキャスト ルータへのスタティックな接続を設定する例を示します。

Router(config)# mac-address-table static 0050.3e8d.6400 vlan 12 interface fastethernet 5/7

マルチキャスト ルータ ポートのスタティックな設定

マルチキャスト ルータへのスタティックな接続を設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# ip igmp snooping mrouter interface type 2 slot/port

マルチキャスト ルータへのスタティックな接続を設定します。

ステップ 2

Router(config-if)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 3

Router# show ip igmp snooping mrouter

設定を確認します。

2.type = ethernetfastethernetgigabitethernet、またはtengigabitethernet

ルータへのインターフェイスは、コマンドを入力するVLAN内である必要があります。インターフェイスは管理上アップ状態で、回線プロトコルはアップ状態である必要があります。

次に、マルチキャスト ルータへのスタティックな接続を設定する例を示します。

Router(config-if)# ip igmp snooping mrouter interface fastethernet 5/6
Router(config-if)#

IGMPクエリ時間の設定

特定のマルチキャスト グループにホストがまだ関係しているかどうかを判別するグループ固有のクエリを送信したあとで、ルータが待機する時間を設定できます。


) IGMP高速脱退処理とIGMPクエリ時間の両方を設定した場合は、高速脱退処理が優先されます。


ルータによって送信されるIGMPクエリ時間を設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# interface vlan vlan_ID

VLANインターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# ip igmp snooping last-member-query-interval interval

ルータによって送信されるIGMPクエリ時間を設定します。デフォルトは1秒です。有効な範囲は100~999ミリ秒です。

Router(config-if)# no ip igmp snooping last-member-query-interval

デフォルト値に戻します。

次に、IGMPクエリ時間を設定する例を示します。

Router(config-if)# ip igmp snooping last-member-query-interval 200
Router(config-if)# exit
Router# show ip igmp interface vlan 200 | include last-member-query-interval
IGMP snooping last member query interval on this interface is 200 ms

IGMP高速脱退処理のイネーブル化

特定のVLAN上でIGMP高速脱退処理をイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# interface vlan vlan_ID

VLANインターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# ip igmp snooping fast-leave

VLAN上でIGMP高速脱退処理をイネーブルにします。

Router(config-if)# no ip igmp snooping fast-leave

VLAN上でIGMP高速脱退処理をディセーブルにします。

次に、VLAN 200インターフェイスでIGMP高速脱退処理をイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Router# interface vlan 200
Router(config-if)# ip igmp snooping fast-leave
Configuring fast leave on vlan 200
Router(config-if)# end
Router# show ip igmp interface vlan 200 | include fast-leave
IGMP snooping fast-leave is enabled on this interface
Router(config-if)#

SSMセーフ レポート機能のイネーブル化

Source-Specific Multicast (SSM)-safeレポートを設定すると、IGMPv1およびIGMPv2ホストが存在する場合でも、グループ モードはIGMPv3になります。

ルータが同じVLAN内でIGMPv1、IGMPv2、およびIGMPv3ホストをサポートできるようにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# interface vlan vlan_ID

VLANインターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# ip igmp snooping ssm-safe-reporting

IGMPv2およびIGMPv3ホスト両方のサポートをイネーブルにします。

Router(config-if)# no ip igmp snooping ssm-safe-reporting

設定を消去します。

次に、IGMPv2およびIGMPv3ホストを両方サポートするようにルータを設定する例を示します。

Router(config)# interface vlan 10
Router(config-if)# ip igmp snooping ssm-safe-reporting

IGMPv3明示的なホスト トラッキングの設定

VLANで明示的なホスト トラッキングをイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# interface vlan vlan_ID

VLANインターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# ip igmp snooping explicit-tracking

明示的なホスト トラッキングをイネーブルにします。

Router(config-if)# no ip igmp snooping explicit-tracking

明示的なホスト トラッキング設定を消去します。

ステップ 3

Router# show ip igmp snooping explicit-tracking {vlan vlan-id}

IGMPv3ホストの明示的なホスト トラッキング ステータスに関する情報を表示します。

次に、明示的なホスト トラッキングをイネーブルにする例を示します。

Router(config)# interface vlan 25
Router(config-if)# ip igmp snooping explicit-tracking
Router(config-if)# end
Router# show ip igmp snooping explicit-tracking vlan 25
 
 
Source/Group Interface Reporter Filter_mode
------------------------------------------------------------------------
10.1.1.1/226.2.2.2 Vl25:1/2 16.27.2.3 INCLUDE
10.2.2.2/226.2.2.2 Vl25:1/2 16.27.2.3 INCLUDE

マルチキャスト ルータ インターフェイスの表示

IGMPスヌーピングをイネーブルにすると、ルータはマルチキャスト ルータの接続先インターフェイスを自動的に学習します。

マルチキャスト ルータ インターフェイスを表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

Router# show ip igmp snooping mrouter vlan_ID

マルチキャスト ルータ インターフェイスを表示します。

次に、VLAN 1のマルチキャスト ルータ インターフェイスを表示する例を示します。

Router# show ip igmp snooping mrouter vlan 1
vlan ports
-----+----------------------------------------
1 Gi1/1,Gi2/1,Fa3/48,Router
Router#

MACアドレス マルチキャスト エントリの表示

VLANのMACアドレス マルチキャスト エントリを表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

Router# show mac-address-table multicast vlan_ID [ count ]

VLANのMACアドレス マルチキャスト エントリを表示します。

次に、VLAN 1のMACアドレス マルチキャスト エントリを表示する例を示します。

Router# show mac-address-table multicast vlan 1
vlan mac address type qos ports
-----+---------------+--------+---+--------------------------------
1 0100.5e02.0203 static -- Gi1/1,Gi2/1,Fa3/48,Router
1 0100.5e00.0127 static -- Gi1/1,Gi2/1,Fa3/48,Router
1 0100.5e00.0128 static -- Gi1/1,Gi2/1,Fa3/48,Router
1 0100.5e00.0001 static -- Gi1/1,Gi2/1,Fa3/48,Router,Switch
Router#
 

次に、特定のVLANについてMACアドレス エントリの総数を表示する例を示します。

Router# show mac-address-table multicast 1 count
 
Multicast MAC Entries for vlan 1: 4
Router#

VLANインターフェイスのIGMPスヌーピング情報の表示

特定のVLANインターフェイスについてIGMPスヌーピング情報を表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

Router# show ip igmp interface vlan_ID

特定のVLANインターフェイス上のIGMPスヌーピング情報を表示します。

次に、VLAN 200インターフェイスのIGMPスヌーピング情報を表示する例を示します。

Router# show ip igmp interface vlan 43
Vlan43 is up, line protocol is up
Internet address is 43.0.0.1/24
IGMP is enabled on interface
Current IGMP host version is 2
Current IGMP router version is 2
IGMP query interval is 60 seconds
IGMP querier timeout is 120 seconds
IGMP max query response time is 10 seconds
Last member query count is 2
Last member query response interval is 1000 ms
Inbound IGMP access group is not set
IGMP activity:1 joins, 0 leaves
Multicast routing is enabled on interface
Multicast TTL threshold is 0
Multicast designated router (DR) is 43.0.0.1 (this system)
IGMP querying router is 43.0.0.1 (this system)
Multicast groups joined by this system (number of users):
224.0.1.40(1)
IGMP snooping is globally enabled
IGMP snooping is enabled on this interface
IGMP snooping fast-leave is disabled and querier is disabled
IGMP snooping explicit-tracking is enabled on this interface
IGMP snooping last member query interval on this interface is 1000 ms
Router#

IGMPスヌーピング統計情報の表示

show ip igmp snooping statistics interface vlan_IDコマンドを入力すると、次の情報が表示されます。

グループのメンバーであるポート リスト

フィルタ モード

ポートの後のreporter-address

最後にclear ip igmp snooping statisticsコマンドを入力して以降に収集された最終加入および最終脱退情報

IGMPスヌーピング統計情報を表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

Router# show ip igmp snooping statistics interface vlan_ID

特定のVLANインターフェイス上のIGMPスヌーピング情報を表示します。

次に、インターフェイスVLAN 25のIGMPスヌーピング統計情報の例を示します。

Router# show ip igmp snooping statistics interface vlan 25
 
Snooping staticstics for Vlan25
#channels:2
#hosts :1
 
Source/Group Interface Reporter Uptime Last-Join Last-Leave
10.1.1.1/226.2.2.2 Gi1/2:Vl25 16.27.2.3 00:01:47 00:00:50 -
10.2.2.2/226.2.2.2 Gi1/2:Vl25 16.27.2.3 00:01:47 00:00:50 -
Router#