Cisco 7600 シリーズ ルータ Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 12.2SX
レイヤ2プロトコル トンネリングの設 定
レイヤ2プロトコル トンネリングの設定
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

レイヤ2プロトコル トンネリングの設定

レイヤ2プロトコル トンネリングの機能概要

レイヤ2プロトコル トンネリングのサポートの設定

レイヤ2プロトコル トンネリングの設定

この章では、Cisco 7600シリーズ ルータにレイヤ2プロトコル トンネリングを設定する手順について説明します。


) • この章で使用しているコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco 7600 Series Router Cisco IOS Command Reference』を参照してください。

WS-X6548-GE-TX、WS-X6548V-GE-TX、WS-X6148-GE-TX、WS-X6148V-GE-TXスイッチング モジュールは、レイヤ2プロトコル トンネリングをサポートしません。


 

この章の構成は次のとおりです。

「レイヤ2プロトコル トンネリングの機能概要」

「レイヤ2プロトコル トンネリングのサポートの設定」

レイヤ2プロトコル トンネリングの機能概要

レイヤ2プロトコル トンネリングを使用すると、レイヤ2 Protocol Data Unit(PDU;プロトコル データ ユニット)(Cisco Discovery Protocol[CDP]、Spanning- Tree Protocol[STP;スパニング ツリー プロトコル]、およびVLAN Trunking Protocol[VTP;VLANトランキング プロトコル])をネットワーク経由でトンネリングできます。ここで使用する用語は、次のとおりです。

エッジルータ ― カスタマールータに接続されていて、サービス プロバイダー ネットワークの境界に配置されているルータ(図 17-1を参照)

レイヤ2プロトコル トンネル ポート ― エッジルータ上の、特定のトンネリング プロトコルをカプセル化またはカプセル化解除できるポート。レイヤ2プロトコル トンネル ポートはCLI(コマンドライン インターフェイス)コマンドを使用して設定します。

トンネル化PDU ― CDP、STP、またはVTP PDU

レイヤ2プロトコル トンネリングがない場合、トンネル ポートはSTPとVTPパケットを廃棄し、CDPパケットを処理します。このPDUの処理方法に応じて、カスタマー スイッチに異なるスパニングツリー ドメイン(異なるスパニングツリー ルート)が作成されます。たとえば、ルータ 1上のVLAN用のSTP(図 17-1を参照)によって、スイッチ4および5に基づくコンバージェンス パラメータを考慮せずに、スイッチ1、2、3上でスパニングツリー トポロジーが作成されます。カスタマーに対応するスパニングツリー ドメインを1つだけにする目的で、制御プロトコルPDU(CDP、STP、およびVTP)用にBPDUをトンネリングするための汎用方式が開発されました。このプロセスは、Generic Bridge PDU Tunneling(GBPT)といいます。

図 17-1 レイヤ2プロトコル トンネリング ネットワークの設定

 

GBPTは、入力エッジ スイッチ内でPDUをソフトウェアでカプセル化してから、ハードウェアでマルチキャストすることによりPDUトンネリングを拡張する方式です。サービス プロバイダー ネットワーク内のすべてのスイッチは、カプセル化されたこれらのフレームをデータ パケットとして処理し、もう一方の端に転送します。出力エッジルータ、特殊なカプセル化フレームを待ち受けて、カプセル化を解除し、さらにトンネルから外へ転送します。

カプセル化では、PDU内の宛先MACアドレスも書き換えられます。入力エッジルータは、レイヤ2トンネル ポートで受信したPDUの宛先MACアドレスをシスコ独自のマルチキャスト アドレス(01-00-0c-cd-cd-d0)に書き換えます。次に、PDUはレイヤ2トンネル ポートのネイティブVLANにフラッディングされます。ポート上でレイヤ2プロトコル トンネリングをイネーブルにした場合、イネーブル化されたプロトコルのPDUは送信されません。ポート上でレイヤ2プロトコル トンネリングをディセーブルにすると、ディセーブルなプロトコルは、そのポート上でレイヤ2プロトコル トンネリングがディセーブルになる前と同様に動作します。

レイヤ2プロトコル トンネリングのサポートの設定


) 802.1Qトンネル ポートで受信されたカプセル化PDUは、ルータ上の同じVLANにある別のトンネル ポートから伝送されます。


特定のポート上でレイヤ2 プロトコル トンネリングを設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# interface type 1 slot/port

設定するLANポートを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# switchport

LANポートをレイヤ2スイッチング用に設定します。

LANポートをレイヤ2インターフェイスとして設定するには、キーワードを指定せずに switchport コマンドを1度入力する必要があります。そのあとで、キーワードとともにさらに switchport コマンドを入力してください。

インターフェイスに対して switchport コマンドを一度も入力していない場合に限り、必須です。

ステップ 3

Router(config-if)# l2protocol-tunnel [ cdp | drop-threshold [ packets | shutdown-threshold [ packets ]| stp | vtp ]

指定したプロトコル(複数可)用のレイヤ2プロトコル トンネル ポートとして、レイヤ2ポートを設定します。

Router(config-if)# no l2protocol-tunnel [ cdp | drop-threshold | shutdown-threshold | stp | vtp ]

設定を消去します。

ステップ 4

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 5

Router# show l2protocol-tunnel [ interface type1 slot/port | summary ]

設定を確認します。

1.type = ethernetfastethernetgigabitethernet、またはtengigabitethernet

レイヤ2ポートをレイヤ2プロトコル トンネル ポートとして設定する際、次の構文情報に注意してください。

任意で、そのポートの廃棄スレッシュホールドを指定できます。1~4096の廃棄スレッシュホールド値によって、そのインターフェイス上で1秒間にそのプロトコルに関して処理されるパケット数が決まります。処理パケット数がdrop-threshold値を超えると、その特定のプロトコルのPDUは、1秒間の残りの時間に廃棄されます。shutdown-threshold値を指定しない場合、値は0です(shutdown-thresholdはディセーブルです)。

任意で、そのポートのシャットダウン スレッシュホールドを指定できます。1~4096のシャットダウン スレッシュホールド値によって、そのインターフェイス上で1秒間にそのプロトコルに関して処理されるパケット数が決まります。シャットダウン スレッシュホールドを超えると、ポートはerrdisableステートになります。shutdown-threshold値を指定しない場合、値は0です(shutdown-thresholdはディセーブルです)。


) 次のコマンドのl2ptguardキーワードの詳細については、『Cisco 7600 Series Router Cisco IOS Command Reference』を参照してください。

errdisable detect cause

errdisable recovery cause


次に、CDP、STP、およびVTPに対して、ポート5/1にレイヤ2プロトコル トンネリングおよび
shutdown-thresholdを設定し、その設定を確認する例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# interface fastethernet 5/1
Router(config-if)# switchport
Router(config-if)# l2protocol-tunnel shutdown-threshold cdp 10
Router(config-if)# l2protocol-tunnel shutdown-threshold stp 10
Router(config-if)# l2protocol-tunnel shutdown-threshold vtp 10
Router(config-if)# end
Router# show l2protocol-tunnel summary
Port Protocol Threshold
(cos/cdp/stp/vtp)
----------------------------------------
Fa5/1 cdp stp vtp 0/10 /10 /10 down trunk
Router#
 

次に、ポート5/1のカウンタ情報を表示する例を示します。

Router# show l2protocol-tunnel interface fastethernet 5/1
Port Protocol Threshold Counters
(cos/cdp/stp/vtp) (cdp/stp/vtp/decap)
--------------------------------------------------------------
Router#
 

次に、ポート5/1のレイヤ2プロトコル トンネリング設定を消去する例を示します。

Router(config-if)# no l2protocol-tunnel shutdown-threshold cdp 10

Router(config-if)# no l2protocol-tunnel shutdown-threshold stp 10

Router(config-if)# no l2protocol-tunnel shutdown-threshold vtp 10

Router(config-if)# no l2protocol-tunnel cdp

Router(config-if)# no l2protocol-tunnel stp

Router(config-if)# no l2protocol-tunnel vtp

Router(config-if)# end
Router# show l2protocol-tunnel summary
Port Protocol Threshold
(cos/cdp/stp/vtp)
----------------------------------------
Router#
 

次に、レイヤ2プロトコル トンネリング ポートのカウンタを消去する例を示します。

Router# clear l2protocol-tunnel counters
Router#