Cisco 7600 シリーズ ルータ Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 12.2SX
VLANの設定
VLANの設定
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

VLANの設定

VLANの機能概要

VLANの概要

VLANの範囲

設定可能なVLANパラメータ

トークンリングVLANの概要

トークンリングTrBRF VLAN

トークンリングTrCRF VLAN

VLANのデフォルト設定

VLAN設定時の注意事項および制約事項

VLANの設定

VLANの設定方法

グローバル コンフィギュレーション モードでのVLANの設定

VLANデータベース モードでのVLANの設定

イーサネットVLANの作成または変更

VLANへのレイヤ2 LANインターフェイスの割り当て

内部VLAN割り当てポリシーの設定

VLAN変換の設定

VLAN変換に関する注意事項および制約事項

トランク ポート上のVLAN変換の設定

ポート グループ内の他のポートでのVLAN変換のイネーブル化

802.1Q VLANからISL VLANへのマッピング

VLANの設定

この章では、Cisco 7600シリーズ ルータにVLAN(仮想LAN)を設定する手順について説明します。


) この章で使用しているコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco 7600 Series Router Cisco IOS Command Reference』を参照してください。


この章の構成は次のとおりです。

「VLANの機能概要」

「VLANのデフォルト設定」

「VLAN設定時の注意事項および制約事項」

「VLANの設定」

VLANの機能概要

ここでは、VLANの機能について説明します。

「VLANの概要」

「VLANの範囲」

「設定可能なVLANパラメータ」

「トークンリングVLANの概要」

VLANの概要

VLANは、物理的な位置にかかわりなく、共通の要件を持つエンド ステーションのグループです。VLANは、物理LANと同じ属性をすべて備えていますが、物理的に同じLANセグメントに置かれていないエンド ステーションでもグループ化することができます。

VLANは、通常IPサブネットワークと対応付けます。たとえば、特定のIPサブネットに含まれるすべてのエンド ステーションを同じVLANに属させる場合などです。VLAN相互間のトラフィックは、ルーティングする必要があります。LANポートのVLANメンバーシップは、ポートごとに手動で割り当てます。

VLANの範囲


) 4096個のVLANを使用するには、拡張システムIDをイネーブルにする必要があります( ブリッジIDの概要を参照)。


Cisco 7600シリーズ ルータは、IEEE 802.1Q規格に準拠したVLANを4096個サポートします。これらのVLANはいくつかの範囲に分かれています。各範囲の使用法は少しずつ異なります。VLAN Trunking Protocol(VTP;VLANトランキング プロトコル)を使用している場合、これらのVLANの一部はネットワーク内の他のスイッチに伝播されます。拡張範囲VLANは伝播されないため、ネットワーク装置ごとに手動で設定する必要があります。

表 13-1 にVLANの範囲を示します。

 

表 13-1 VLANの範囲

VLAN
範囲
用途
VTPによる
伝播

0、4095

予約済み

システム専用です。これらのVLANは参照または使用できません。

--

1

標準

シスコ システムズのデフォルトです。使用できますが、削除できません。

含まれる

2~1001

標準

イーサネットVLANに使用します。作成、使用、削除できます。

含まれる

1002~1005

標準

FDDIおよびトークンリング用のシスコ システムズのデフォルトです。VLAN 1002~1005は削除できません。

含まれる

1006~4094

拡張

イーサネットVLAN専用です。

含まれない

次の情報がVLANの範囲に適用されます。

レイヤ3 LANポート、WANインターフェイスとサブインターフェイス、および一部のソフトウェアの機能は、拡張範囲内の内部VLANを使用します。内部使用に割り当てられている拡張範囲VLANは使用できません。

内部で使用されているVLANを表示するには、 show vlan internal usage コマンドを入力します。旧リリースの場合は、 show vlan internal usage および show cwan vlans コマンドを入力します。

昇順の内部VLAN割り当て(1006以降の番号)、または降順の内部VLAN割り当て(4094以下の番号)を設定できます。

Catalystオペレーティングシステムが稼働しているスイッチは、VLAN1006~1024の設定をサポートしていません。VLAN1006~1024を設定する場合、Catalystソフトウェアが稼働するスイッチにVLANが拡張されていないことを確認してください。

拡張範囲VLANを使用するには、拡張システムIDをイネーブルにする必要があります( ブリッジIDの概要を参照)。

設定可能なVLANパラメータ


) • イーサネットVLAN 1はデフォルト値のみ使用します。

VLAN名を除き、イーサネットVLAN 1006~4094はデフォルト値のみ使用します。

1006~4094のイーサネットVLANに対し、VLAN名を設定できます。


 

VLAN 2~1001では、次のパラメータを設定できます。

VLAN名

VLANタイプ(イーサネット、Fiber Distributed Data Interface[FDDI]、FDDI Network Entity Title [NET]、Token Ring Bridge Relay Function[TrBRF;トークンリング ブリッジ リレー機能]、またはToken Ring Concentrator Relay Function[TrCRF;トークンリング コンセントレータ リレー機能])

VLANステート(アクティブまたは中断)

Security Association Identifier(SAID)

TrBRF VLANのブリッジ識別番号

FDDIおよびTrCRF VLANのリング番号

TrCRF VLANの親VLAN番号

TrCRF VLANのSpanning- Tree Protocol(STP;スパニングツリー プロトコル)タイプ

トークンリングVLANの概要

ここでは、VTPバージョン2が稼働するネットワーク装置でサポートされる、2つのトークンリングVLANタイプについて説明します。

「トークンリングTrBRF VLAN」

「トークンリングTrCRF VLAN」


) Cisco 7600シリーズ ルータは、ISL(スイッチ間リンク)でカプセル化されたトークンリング フレームをサポートしません。Cisco 7600シリーズ ルータがVTPサーバとして設定されている場合は、ルータからトークンリングVLANを設定することができます。


トークンリングTrBRF VLAN

TrBRF VLANは、スイッチド トークンリング ネットワーク環境において、複数のTrCRF VLANを相互接続します(図 13-1を参照)。TrBRFは、トランク リンクを経由して相互接続されたネットワーク装置全体に拡張することができます。TrCRFとTrBRF間の接続を 論理ポート といいます。

図 13-1 相互接続されたトークンリングTrBRF VLANおよびTrCRF VLAN

 

ソース ルーティングでは、Cisco 7600シリーズ ルータは各論理リング間を結ぶ単一のブリッジになります。TrBRFは、IBMまたはIEEE STPを実行するSource-Route Bridge(SRB;ソースルート ブリッジ)またはSource-Route Transparent(SRT;ソースルート トランスペアレント)ブリッジとして動作できます。SRBを使用する場合、異なる論理リングに重複するMAC(メディア アクセス制御)アドレスを定義できます。

トークンリング ソフトウェアは、TrBRF VLANおよびTrCRF VLANごとに1つずつSTPインスタンスを実行します。TrCRF VLANの場合、STPにより、論理リングのループが排除されます。TrBRF VLANの場合、STPは外部ブリッジと対話して、ブリッジ トポロジーからループを排除します。これはイーサネットVLANにおけるSTPの動作と同様です。


注意 特定の親TrBRF STPおよびTrCRFブリッジ モードを設定すると、TrBRFの論理ポート(TrBRFとTrCRF間の接続)がブロック ステートになる可能性があります。詳細については、「VLAN設定時の注意事項および制約事項」を参照してください。

IBMのSystem Network Architecture(SNA)トラフィックに対応するために、SRTモードとSRBモードを組み合わせて使用することができます。混在モードでは、TrBRFの判別により、一部のポート(TrCRFに接続された論理ポート)はSRBモードで動作し、他のポートはSRTモードで動作します。

トークンリングTrCRF VLAN

TrCRF VLANは、同じ論理リング番号を持つポート グループを定義します。2種類のTrCRFをネットワークで設定できます。非分散型とバックアップです。

通常、TrCRFは非分散型です。つまり、各TrCRFが1台のネットワーク装置のポートに限定されます。同一ネットワーク装置または異なるネットワーク装置上の複数の非分散型TrCRFを、1つの親TrBRFに対応させることができます(図 13-2を参照)。親TrBRFはマルチポート ブリッジとして動作し、非分散型TrCRFの間でトラフィックを転送します。


) 異なるネットワーク装置上に存在するリング間でデータを渡すには、リングを同じTrBRFに対応付け、そのTrBRFをSRB用に設定します。


図 13-2 非分散型TrCRF

 

デフォルトの設定では、トークンリング ポートはデフォルトのTrCRF(VLAN 1003、trcrf-default)に対応し、これにはデフォルトのTrBRF(VLAN 1005、trbrf-default)が親として存在します。この設定では、分散型TrCRFが可能であり(図 13-3を参照)、ネットワーク装置がISLトランクを介して接続されていれば、異なるネットワーク装置上のデフォルトTrCRF間をトラフィックが通過できます。

図 13-3 分散型TrCRF

 

TrCRF内では、ソースルート スイッチングを使用し、MACアドレスまたはルート ディスクプリタに基づいてフレーム転送を行います。VLAN全体を1つのリングとして動作させ、フレームを1つのTrCRF内のポート間でスイッチングすることもできます。

各TrCRFのAll-RoutesフレームおよびSpanning Tree Explorerフレームに対して、最大ホップ カウントを指定できます。最大ホップ カウントを指定すると、エクスプローラが経由できる最大ホップ数が制限されます。ポートが受信したエクスプローラ フレームが、指定のホップ数を超えて送信されたことが判別されると、ポートはそのフレームを転送しません。TrCRFは、ルート情報フィールドのブリッジ ホップ数によって、エクスプローラが経由したホップ数を判別します。

ネットワーク装置間のISL接続に障害が発生した場合、バックアップTrCRFを使用して非分散型TrCRF間のトラフィックに代替ルートを設定できます。1つのTrBRFに設定できるバックアップTrCRFは1つだけで、バックアップTrCRFに属すことができるのは、各ネットワーク装置で1つのポートに限られます。

ネットワーク装置間のISL接続に障害が発生した場合、影響を受ける各ネットワーク装置上のバックアップTrCRFポートが自動的にアクティブになり、バックアップTrCRFを介して非分散型TrCRF間のトラフィックが再ルーティングされます。ISL接続が再確立されると、バックアップTrCRFの1つのポートを除くすべてのポートがディセーブルになります。図 13-4に、バックアップTrCRFを示します。

図 13-4 バックアップTrCRF

 

VLANのデフォルト設定

13-2 13-6 に、VLANメディア タイプ別のデフォルト設定を示します。

 

表 13-2 イーサネットVLANのデフォルトおよび範囲

パラメータ
Default
範囲

VLAN ID

1

1~4094

VLAN名

VLAN 1の場合[default]、その他のイーサネットVLANの場合
[VLAN vlan_ID ]

--

802.10 SAID

10 vlan_ID

100001~104094

MTUサイズ

1500

1500~18190

トランスレーショナル ブリッジ1

0

0~1005

トランスレーショナル ブリッジ2

0

0~1005

VLANステート

active

アクティブ、中断

プルーニング適格性

VLAN 2~1001はプルーニング適格です。VLAN 1006~4094はプルーニング不適格です。

--

 

表 13-3 FDDI VLANのデフォルトおよび範囲

パラメータ
Default
範囲

VLAN ID

1002

1~1005

VLAN名

[fddi-default]

--

802.10 SAID

101002

1~4294967294

MTUサイズ

1500

1500~18190

リング番号

0

1~4095

親VLAN

0

0~1005

トランスレーショナル ブリッジ1

0

0~1005

トランスレーショナル ブリッジ2

0

0~1005

VLANステート

active

アクティブ、中断

 

表 13-4 トークンリング(TrCRF)VLANのデフォルトおよび範囲

パラメータ
Default
範囲

VLAN ID

1003

1~1005

VLAN名

[token-ring-default]

--

802.10 SAID

101003

1~4294967294

リング番号

0

1~4095

MTUサイズ

VTPv1のデフォルトは1500、
VTPv2のデフォルトは4472

1500~18190

トランスレーショナル ブリッジ1

0

0~1005

トランスレーショナル ブリッジ2

0

0~1005

VLANステート

active

アクティブ、中断

ブリッジ モード

srb

srb、srt

ARE最大ホップ数

7

0~13

STE最大ホップ数

7

0~13

バックアップCRF

ディセーブル

ディセーブル、イネーブル

 

表 13-5 FDDI-Net VLANのデフォルトおよび範囲

パラメータ
Default
範囲

VLAN ID

1004

1~1005

VLAN名

[fddinet-default]

--

802.10 SAID

101004

1~4294967294

MTUサイズ

1500

1500~18190

ブリッジ番号

1

0~15

STPタイプ

ieee

auto、ibm、ieee

VLANステート

active

アクティブ、中断

 

表 13-6 トークンリング(TrBRF)VLANのデフォルトおよび範囲

パラメータ
Default
範囲

VLAN ID

1005

1~1005

VLAN名

[trnet-default]

--

802.10 SAID

101005

1~4294967294

MTUサイズ

VTPv1は1500、VTPv2は4472

1500~18190

ブリッジ番号

1

0~15

STPタイプ

ibm

auto、ibm、ieee

VLANステート

active

アクティブ、中断

VLAN設定時の注意事項および制約事項

ネットワークでVLANを作成および変更する際、次の注意事項および制約事項に注意してください。

Release 12.2(18)SXD以降のリリースでは、VLANデータベースで定義されていないレイヤ2 VLAN用のレイヤ3 VLANインターフェイスを作成すると、VLANデータベースにレイヤ2 VLANを自動的に定義します(CSCed89216)。

スーパバイザ エンジンの冗長構成は、デフォルト以外のVLANデータ ファイル名または場所をサポートしません。冗長スーパバイザ エンジンが搭載されたルータ上で、 vtp file file_name コマンドを入力しないでください。

冗長スーパバイザ エンジンを取り付ける前に、デフォルト設定に戻るには no vtp file コマンドを入力します。

RPR+冗長構成(「RPRおよびRPR+スーパバイザ エンジンの冗長設定」を参照)は、VLANデータベース モードで入力された設定をサポートしていません。RPR+冗長運用には、グローバル コンフィギュレーション モードを使用します。

拡張範囲VLANを設定できるのは、グローバル コンフィギュレーション モードの場合だけです。VLANデータベース モードの場合は、拡張範囲VLANを設定できません。「VLANの設定方法」を参照してください。

VLANを作成する前に、Cisco 7600シリーズ ルータをVTPサーバ モードまたはVTPトランスペアレント モードにする必要があります。VTPの設定手順については、「VTPの設定」を参照してください。

VLANの設定はvlan.datファイルに保存され、vlan.datファイルは不揮発性メモリに保存されます。vlan.datファイルを手動で削除すると、VLANデータベースに矛盾が生じる可能性があります。VLANの設定またはVTPの変更には、個々に記載されているコマンド、および『 Cisco 7600 Series Router Cisco IOS Command Reference 』に記載されているコマンドを使用してください。

設定を完全にバックアップする場合は、vlan.datファイルをバックアップに追加します。

VLANデータベース モードでは、Cisco IOSの end コマンドはサポートされていません。

Ctrl-Z を押しても、VLANデータベース モードを終了することはできません。

Cisco 7600シリーズ ルータは、トークンリングまたはFDDIメディアをサポートしません。ルータはFDDI、FDDI-Net、TrCRF、またはTrBRFトラフィックを転送するのではなく、VTPを介してVLAN設定を伝播できます。

Cisco 7600シリーズ ルータがVTPサーバとして設定されている場合は、ルータからFDDIおよびトークンリングVLANを設定することができます。

TrBRFを設定してから、TrCRFを設定する必要があります(指定する親TrBRF VLANがすでに存在していなければなりません)。

トークンリング環境では、次のいずれかの条件が成立する場合、TrBRFの論理インターフェイス(TrBRFとTrCRF間の接続)がブロック ステートになります。

TrBRFがIBM STPを実行していると同時にTrCRFがSRTモードにある。

TrBRFがIEEE STPを実行していると同時にTrCRFがSRBモードにある。

VLANの設定

ここでは、VLANの設定手順について説明します。

「VLANの設定方法」

「イーサネットVLANの作成または変更」

「VLANへのレイヤ2 LANインターフェイスの割り当て」

「内部VLAN割り当てポリシーの設定」

「VLAN変換の設定」

「802.1Q VLANからISL VLANへのマッピング」


) VLANは、ここで紹介されている以外にも多くのパラメータをサポートしています。詳細については、『Cisco 7600 Series Router Cisco IOS Command Reference』を参照してください。


グローバル コンフィギュレーション モードでのVLANの設定

ルータがVTPサーバ モードまたはトランスペアレント モードの場合は( VTPの設定を参照)、グローバル コンフィギュレーション モードまたはconfig-vlanコンフィギュレーション モードでVLANを設定できます。グローバル コンフィギュレーション モードおよびconfig-vlanコンフィギュレーション モードでVLANを設定すると、VLANの設定はvlan.datファイルに保存されます。VLANの設定を表示するには、 show vlan コマンドを入力します。

ルータがVLANトランスペアレント モードの場合に、 copy running-config startup-config コマンドを使用すると、VLANの設定がstartup-configファイルに保存されます。実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションとして保存したあとに、 show running-config および show startup-config コマンドを使用すると、VLANの設定が表示されます。


) • ルータの起動時に、startup-configファイルおよびvlan.datファイル内のVTPドメイン名およびVTPモードが異なる場合は、ルータはvlan.datファイル内の設定を使用します。

拡張範囲VLANを設定できるのは、グローバル コンフィギュレーション モードの場合だけです。VLANデータベース モードの場合は、拡張範囲VLANを設定できません。


 

VLANデータベース モードでのVLANの設定


) • VLANデータベース モードは、Release 12.2(18)SXDより前のリリースでサポートされます。

VLANデータベース モードの場合は、拡張範囲VLANを設定できません。拡張範囲VLANを設定できるのは、グローバル コンフィギュレーション モードの場合だけです。RPR+冗長構成は、VLANデータベース モードで入力された設定をサポートしていません。RPR+冗長運用には、グローバル コンフィギュレーション モードを使用します。


 

ルータがVTPサーバ モードまたはトランスペアレント モードの場合は、VLANデータベース モードでVLANを設定できます。VLANデータベース モードでVLANを設定すると、VLANの設定はvlan.datファイルに保存されます。VLANの設定を表示するには、 show vlan コマンドを入力します。

ポート メンバーシップ モードを定義したり、VLANのポートを追加および削除するには、インターフェイス コンフィギュレーション コマンド モードを使用します。これらのコマンドの結果は、実行コンフィギュレーション ファイルに書き込まれます。このファイルを表示するには、 show
running-config
コマンドを使用します。

イーサネットVLANの作成または変更

ユーザ定義VLANには、予約済みVLANを除く1~4094の一意のIDがあります(VLANの範囲を参照)。VLANを作成するには、 vlan コマンドを入力して、未使用IDを指定します。既存のVLANを変更するには、そのVLANに対して vlan コマンドを入力します(レイヤ3ポートまたはソフトウェア機能が使用している既存VLANは変更できません)。

VLANの作成時に割り当てられるデフォルト パラメータの一覧は、「VLANのデフォルト設定」を参照してください。 media キーワードを使用してVLANタイプを指定しない場合、VLANはイーサネットVLANになります。

VLANを作成するには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router# configure terminal

または

Router# vlan database

VLANコンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config)# vlan vlan_ID {[- vlan_ID ]|[, vlan_ID ])

Router(config-vlan)#

または

Router(vlan)# vlan vlan_ID

単独のイーサネットVLAN、イーサネットVLANの範囲、またはカンマで区切ったリストで複数のイーサネットVLANを作成または変更します(スペースは挿入しないでください)。

Router(config)# no vlan vlan_ID

Router(config-vlan)#

または

Router(vlan)# no vlan vlan_ID

VLANを削除します。

ステップ 3

Router(config-vlan)# end

または

Router(vlan)# exit

VLANデータベースを更新して、イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

Router# show vlan [ id | name ] vlan

VLANの設定を確認します。

イーサネットVLANを作成または変更する場合は、次の構文情報に注意してください。

RPR+冗長構成は、VLANデータベース モードで入力された設定をサポートしていません。RPR+冗長運用には、グローバル コンフィギュレーション モードを使用します。

レイヤ3ポートおよび一部のソフトウェア機能を使用するには、1006以降に割り当てられた内部VLANが必要であるため、4094から始まる拡張範囲VLANを設定します。

拡張範囲VLANを設定できるのは、グローバル コンフィギュレーション モードの場合だけです。VLANデータベース モードの場合は、拡張範囲VLANを設定できません。

レイヤ3ポートおよび一部のソフトウェア機能は、拡張範囲VLANを使用しています。作成または変更対象のVLANがレイヤ3ポートまたはソフトウェア機能によって使用中の場合、ルータからメッセージが表示され、VLAN設定は変更されません。

VLANを削除する場合は、次の構文情報に注意してください。

次のメディア タイプ別のデフォルトVLANは削除できません。イーサネットVLAN 1およびFDDI、またはトークンリングVLAN 1002~1005

VLANを削除すると、そのVLANに割り当てられ、アクセス ポートとして設定されているLANポートは、非アクティブになります。これらのポートは、新しいVLANに割り当てられるまで、元のVLANに(非アクティブのまま)対応付けられています。

次に、グローバル コンフィギュレーション モードでイーサネットVLANを作成し、設定を確認する例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# vlan 3
Router(config-vlan)# end
Router# show vlan id 3
 
VLAN Name Status Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
3 VLAN0003 active
 
VLAN Type SAID MTU Parent RingNo BridgeNo Stp BrdgMode Trans1 Trans2
---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------
3 enet 100003 1500 - - - - - 0 0
 
Primary Secondary Type Interfaces
------- --------- ----------------- ------------------------------------------
 

次に、VLANデータベース モードでイーサネットVLANを作成する方法を示します。

Router# vlan database
Router(vlan)# vlan 3
VLAN 3 added:
Name: VLAN0003
Router(vlan)# exit
APPLY completed.
Exiting....
 

次に、設定を確認する例を示します。

Router# show vlan name VLAN0003
VLAN Name Status Ports
---- -------------------------------- --------- ---------------------
3 VLAN0003 active
 
VLAN Type SAID MTU Parent RingNo BridgeNo Stp Trans1 Trans2
---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- ------ ------
3 enet 100003 1500 - - - - 0 0
Router#

VLANへのレイヤ2 LANインターフェイスの割り当て

管理ドメイン内で作成されたVLANは、1つまたは複数のLANポートをVLANに割り当てないかぎり、未使用の状態です。


) LANポートは必ず、適切なタイプのVLANに割り当ててください。イーサネット ポートはイーサネットタイプのVLANに割り当てます。


VLANに1つまたは複数のLANポートを割り当てるには、「レイヤ2スイッチング用のLANインターフェイスの設定」に記載されている手順を行います。

内部VLAN割り当てポリシーの設定

VLAN割り当ての詳細については、「VLANの範囲」を参照してください。


) 内部VLAN割り当てポリシーは、リロードのあとにのみ適用されます。


内部VLAN割り当てポリシーを設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# vlan internal allocation policy { ascending | descending }

内部VLAN割り当てポリシーを設定します。

Router(config)# no vlan internal allocation policy

デフォルト値(昇順)に戻します。

ステップ 2

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 3

Router# reload

新しい内部VLAN割り当てポリシーを適用します。


注意 すぐにreloadコマンドを入力する必要はありません。reloadコマンドは、予定されているメンテナンス ウィンドウが表示されている間に入力します。

 

内部VLAN割り当てポリシーを設定する際、次の構文情報に注意してください。

1006以降から内部VLANを割り当てるには、 ascending キーワードを入力します。

4094以前に内部VLANを割り当てるには、 descending キーワードを入力します。

次に、内部VLAN割り当てポリシーとして、descendingを設定する例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# vlan internal allocation policy descending

VLAN変換の設定

トランク ポート上では、あるVLAN番号を他のVLAN番号に変換することができます。これにより、あるVLANで受信されたすべてのトラフィックが他のVLANに転送されます。

ここでは、VLAN変換について説明します。

「VLAN変換に関する注意事項および制約事項」

「トランク ポート上のVLAN変換の設定」

「ポート グループ内の他のポートでのVLAN変換のイネーブル化」


) • Release 12.2(17b)SXA以降のリリースで、VLAN変換がサポートされます。

スパニング ツリー ループが生じないように、VLAN変換機能を正しく設定するよう注意してください。


 

VLAN変換に関する注意事項および制約事項

次の注意事項と制約事項は、VLAN変換の際に適用されます。

レイヤ2トランクではないポートに適用されるVLAN変換は、非アクティブとなります。

802.1Qトランク上で、ネイティブVLAN入力トラフィックの変換を設定しないでください。
802.1QネイティブVLANトラフィックはタグなしのため、変換の際に認識されません。他のVLANから802.1QトランクのネイティブVLANに、トラフィックを変換することはできます。

トランクの変換先のVLANを削除しないでください。

VLAN変換の設定は、ポート グループ内のすべてのポートに適用されます。VLAN変換は、ポート グループ内のすべてのポートで、デフォルトでディセーブルに設定されています。必要に応じて、ポートでのVLAN変換をイネーブルにします。

次の表の内容は、次のとおりです。

VLAN変換をサポートするモジュール

VLAN変換の設定が適用されるポート グループ

ポート グループがサポートするVLAN変換数

モジュールがサポートするトランク タイプ


) OSM(オプティカル サービス モジュール)上のLANポートは、VLAN変換をサポートします。OSM上のLANポートは、単一のポート グループにあります。


 

製品番号
ポート
番号
ポート
グループ
番号
ポート グループ
単位の
ポート範囲
ポート グループ
単位の変換数
サポートされるVLAN変換の
トランクタイプ

WS-SUP720

2

1

1~2

32

802.1Q

WS-X6704-10GE

4

4

各グループで1つのポート

128

ISL
802.1Q

WS-X6502-10GE

1

1

各グループで1つのポート

32

802.1Q

WS-X6724-SFP

24

2

1~12
13~24

128

ISL
802.1Q

WS-X6816-GBIC

16

2

1~8
9~16

32

802.1Q

WS-X6516A-GBIC

16

2

1~8
9~16

32

802.1Q

WS-X6516-GBIC

16

2

1~8
9~16

32

802.1Q

WS-X6748-GE-TX

48

4

1~12
13~24
25~36
37~48

128

ISL
802.1Q

WS-X6516-GE-TX

16

2

1~8
9~16

32

802.1Q

WS-X6524-100FX-MM

24

1

1~24

32

ISL
802.1Q

WS-X6548-RJ-45

48

1

1~48

32

ISL
802.1Q

WS-X6548-RJ-21

48

1

1~48

32

ISL
802.1Q


) ポートをトランクとして設定するには、「トランクとしてのレイヤ2スイッチング ポートの設定」を参照してください。


トランク ポート上のVLAN変換の設定

トランク ポート上でVLANを変換するには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# interface type 1 slot/port

設定するレイヤ2トランク ポートを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# switchport vlan mapping enable

VLAN変換をイネーブルにします。

ステップ 3

Router(config-if)# switchport vlan mapping original_vlan_ID translated_vlan_ID

VLANを他のVLANに変換します。有効な範囲は、1~4094です。

Router(config-if)# no switchport vlan mapping { all | original_vlan_ID translated_vlan_ID }

マッピングを削除します。

ステップ 4

Router(config-if)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 5

Router# show interface type 1 slot/port vlan mapping

VLANマッピングを確認します。

1.type = ethernetfastethernetgigabitethernet、またはtengigabitethernet

次に、ポートGigabit Ethernet 5/2でVLAN 1649をVLAN 755にマッピングする例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# interface gigabitethernet 5/2
Router(config-if)# switchport vlan mapping 1649 755
Router(config-if)# end
Router#
 

次に、設定を確認する例を示します。

Router# show interface gigabitethernet 5/2 vlan mapping
State: enabled
Original VLAN Translated VLAN
------------- ---------------
1649 755

ポート グループ内の他のポートでのVLAN変換のイネーブル化

ポート グループ内の他のポートでVLAN変換をイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# interface type 2 slot/port

設定するLANポートを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# switchport vlan mapping enable

VLAN変換をイネーブルにします。

Router(config-if)# no switchport vlan mapping enable

VLAN変換をディセーブルにします。

ステップ 3

Router(config-if)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4

Router# show interface type 1 slot/port vlan mapping

VLANマッピングを確認します。

2.type = ethernetfastethernetgigabitethernet、またはtengigabitethernet

次に、ポートでVLAN変換をイネーブルにする例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# interface gigabitethernet 5/2
Router(config-if)# switchport vlan mapping enable
Router(config-if)# end
Router#

802.1Q VLANからISL VLANへのマッピング

ユーザー設定可能なISL VLANの有効範囲は、1~1001と1006~4094です。IEEE 802.1Q規格で規定されているVLANの有効範囲は、1~4094です。802.1Q VLAN番号をISL VLAN番号にマッピングできます。

1~1001および1006~4094の範囲の802.1Q VLANは、対応するISL VLANに自動的にマッピングされます。シスコ製のネットワーク装置によって認識および転送されるように、予約済みVLAN番号に対応する802.1Q VLAN番号をISL VLANにマッピングしておく必要があります。

802.1Q VLANをISL VLANにマッピングする際、次の制約事項があります。

Cisco 7600シリーズ ルータ上で、802.1QからISL VLANへのマッピングを8つまで設定できます。

802.1Q VLANは、イーサネット タイプのISL VLANにしかマッピングできません。

802.1QトランクのネイティブVLANをマッピング テーブルに入れないでください。

802.1Q VLANをISL VLANにマッピングすると、マッピングしたISL VLANに対応する802.1Q VLAN上のトラフィックはブロックされます。たとえば、802.1Q VLAN 1007をISL VLAN 200にマッピングした場合、802.1Q VLAN 200上のトラフィックがブロックされます。

VLANマッピングは、各Cisco 7600シリーズ ルータでローカルに適用されます。該当するすべてのネットワーク装置には、必ず同じVLANマッピングを設定してください。

802.1Q VLANをISL VLANにマッピングするには、次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# vlan mapping dot1q dot1q_vlan_ID isl isl_vlan_ID

802.1Q VLANをISLイーサネットVLANにマッピングします。 dot1q_vlan_ID の有効範囲は1001~4094です。 isl_vlan_ID の有効範囲も同じです。

Router(config)# no vlan mapping dot1q { all | dot1q_vlan_ID }

マッピングを削除します。

ステップ 2

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 3

Router# show vlan

VLANマッピングを確認します。

次に、802.1Q VLAN 1003をISL VLAN 200にマッピングする例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# vlan mapping dot1q 1003 isl 200
Router(config)# end
Router#
 

次に、設定を確認する例を示します。

Router# show vlan
(テキスト出力は省略)
802.1Q Trunk Remapped VLANs:
802.1Q VLAN ISL VLAN
----------- -----------
1003 200