Cisco 7600 シリーズ ルータ Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 12.1E
トラフィック ストーム制御の設定
トラフィック ストーム制御の設定
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 7MB) | フィードバック

目次

トラフィック ストーム制御の設定

トラフィック ストーム制御の概要

トラフィック ストーム制御のデフォルト設定

トラフィック ストーム制御のイネーブル化

トラフィック ストーム制御設定の表示

トラフィック ストーム制御の設定

この章では、Cisco 7600 シリーズ ルータにトラフィック ストーム制御機能を設定する手順について説明します。Release 12.1(12c)E1 以降のリリースで、トラフィック ストーム制御がサポートされます。それより前のリリースについては、 第29章「ブロードキャスト抑制の設定」 を参照してください。


) • この章で使用しているコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco 7600 Series Router Cisco IOS Command Reference』を参照してください。

WS-X6548-GE-TX、WS-X6548V-GE-TX、WS-X6148-GE-TX、および WS-X6148V-GE-TX スイッチング モジュールはトラフィック ストーム制御をサポートしません。


 

この章で説明する内容は、次のとおりです。

「トラフィック ストーム制御の概要」

「トラフィック ストーム制御のデフォルト設定」

「トラフィック ストーム制御のイネーブル化」

トラフィック ストーム制御の概要

トラフィック ストームは、パケットが LAN にフラッディングすると発生して、過剰なトラフィックを生み出し、ネットワーク パフォーマンスを低下させます。トラフィック ストーム制御機能は、LAN ポートが、物理インターフェイスのブロードキャスト、マルチキャスト、またはユニキャストのトラフィック ストームによって中断しないようにします。

トラフィック ストーム制御(別名トラフィック抑制)は、1 秒間のトラフィック ストーム制御インターバルで着信トラフィック レベルを監視し、この間にトラフィック ストーム制御の設定レベルと監視したトラフィック レベルを比較します。トラフィック ストーム制御レベルは、ポートの利用可能な全帯域幅に対する割合を表します。各ポートには、単一のトラフィック ストーム制御レベルがあり、すべてのトラフィック タイプ(ブロードキャスト、マルチキャスト、およびユニキャスト)で使用されます。


) • ルータが、マルチキャストおよびユニキャスト トラフィック ストーム制御をサポートするのは、ギガビット イーサネット LAN ポート上に限られます。

ルータは、ブロードキャスト トラフィック ストーム制御をすべての LAN ポート上でサポートします。

トラフィック ストーム制御では、スパニングツリー パケットは抑制されません。スパニングツリー パケットを除き、トラフィック ストーム制御では、制御トラフィックとデータ トラフィックは区別されません。


 

トラフィック ストーム制御では、1 秒間のトラフィック ストーム制御インターバルで、トラフィック ストーム制御がイネーブルな各トラフィック タイプのレベルを監視します。あるインターバルで、トラフィック ストーム制御がイネーブルな入トラフィックが、ポートに設定されたトラフィック ストーム制御レベルに到達した場合、トラフィック ストーム制御のインターバルが終了するまでそのトラフィックはドロップされます。

次に、トラフィック ストーム制御の動作の例を示します。

ブロードキャスト トラフィック ストーム制御がイネーブルで、ブロードキャスト トラフィックが 1 秒間のトラフィック ストーム制御インターバル以内にレベルを超過した場合、トラフィック ストーム制御インターバルが終了するまで、すべてのブロードキャスト トラフィックがドロップされます。

ブロードキャストおよびマルチキャスト トラフィック ストーム制御がイネーブルで、ブロードキャストおよびマルチキャスト トラフィックが 1 秒間のトラフィック ストーム制御インターバル以内にレベルを超過した場合、トラフィック ストーム制御インターバルが終了するまで、すべてのブロードキャストおよびマルチキャスト トラフィックがドロップされます。

ブロードキャストおよびマルチキャスト トラフィック ストーム制御がイネーブルで、ブロードキャスト トラフィックが 1 秒間のトラフィック ストーム制御インターバル以内にレベルを超過した場合、トラフィック ストーム制御インターバルが終了するまで、すべてのブロードキャストおよびマルチキャスト トラフィックがドロップされます。

ブロードキャストおよびマルチキャスト トラフィック ストーム制御がイネーブルで、マルチキャスト トラフィックが 1 秒間のトラフィック ストーム制御インターバル以内にレベルを超過した場合、トラフィック ストーム制御インターバルが終了するまで、すべてのブロードキャストおよびマルチキャスト トラフィックがドロップされます。

トラフィック ストーム制御のデフォルト設定

トラフィック ストーム制御は、デフォルトではディセーブルに設定されています。

トラフィック ストーム制御のイネーブル化

トラフィック ストーム制御をイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface {{ type 1 slot/port } | { port-channel number }}

設定するインターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# storm-control broadcast level level [. level ]

インターフェイスでブロードキャスト トラフィック ストーム制御をイネーブルにし、トラフィック ストーム制御レベルを設定して、このレベルをインターフェイス上でイネーブルなすべてのトラフィック ストーム制御モードに適用します。

Router(config-if)# no storm-control broadcast level

インターフェイスでブロードキャスト トラフィック ストーム制御をディセーブルにします。

ステップ 3

Router(config-if)# storm-control multicast level level [. level ]

 

storm-control multicast コマンドは、ギガビット イーサネット インターフェイスでのみサポートされます。


インターフェイスでマルチキャスト トラフィック ストーム制御をイネーブルにし、トラフィック ストーム制御レベルを設定して、このレベルをインターフェイス上で有効なすべてのトラフィック ストーム制御モードに適用します。

Router(config-if)# no storm-control multicast level

インターフェイスでマルチキャスト トラフィック ストーム制御をディセーブルにします。

ステップ 4

Router(config-if)# storm-control unicast level level [. level ]

 

storm-control unicast コマンドは、ギガビット イーサネット インターフェイスでのみサポートされます。


インターフェイスでユニキャスト トラフィック ストーム制御をイネーブルにし、トラフィック ストーム制御レベルを設定して、このレベルをインターフェイス上でイネーブルなすべてのトラフィック ストーム制御モードに適用します。

Router(config-if)# no storm-control unicast level

インターフェイスでユニキャスト トラフィック ストーム制御をディセーブルにします。

ステップ 5

Router(config-if)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 6

Router# show running-config interface

設定を確認します。

1.type = ethernetfastethernetgigabitethernet、または tengigabitethernet

トラフィック ストーム制御を設定する際、次の点に注意してください。

トラフィック ストーム制御を EtherChannel(ポート チャネル インターフェイス)に設定できます

EtherChannel のメンバーであるポートに、トラフィック ストーム制御を設定しないでください。EtherChannel のメンバーとして設定されているポートに、トラフィック ストーム制御を設定すると、ポートが一時停止状態になります。

インターフェイスの全帯域幅に対する割合としてレベルを指定します。

レベルの指定範囲は 0 ~ 100 です。

任意で、レベルの小数部を 0 ~ 99 の範囲で指定できます。

100% とは、トラフィック ストーム制御が行われないという意味です。

0.0% とは、すべてのトラフィックを抑制するという意味です。

ハードウェア制限および異なるサイズのパケットがカウントされる方式のため、レベルの割合には誤差が生じます。着信トラフィックを構成するフレームのサイズによっては、実際に実現されるレベルは、数パーセント程度、設定されたレベルと異なる場合があります。

次に、インターフェイス GigabitEthernet 3/16 のマルチキャスト トラフィック ストーム制御をイネーブルにして、トラフィック ストーム制御のレベルを 70.5% に設定する例を示します。この設定によって、インターフェイス GigabitEthernet 3/16 上でイネーブルに設定されているすべてのトラフィック ストーム制御モードに、トラフィック ストーム制御のレベルが適用されます。

Router# configure terminal
Router(config)# interface gigabitethernet 3/16
Router(config-if)# storm-control multicast level 70.5
Router(config-if)# end
 

トラフィック ストーム制御設定の表示

トラフィック ストーム制御情報を表示するには、 表28-1 のコマンドを使用します。

 

表28-1 トラフィック ストーム制御ステータスおよび設定の表示に関するコマンド

コマンド
目的

Router# show interfaces [{ type 2 slot/port } | { port-channel number }] switchport

すべてのレイヤ 2 LAN ポート、または指定されたレイヤ 2 LAN ポートの管理ステータスおよび動作ステータスを表示します。

Router# show interfaces [{ type 1 slot/port } | { port-channel number }] counters broadcast

Router# show interfaces [{ type 1 slot/port } | { port-channel number }] counters multicast

Router# show interfaces [{ type 1 slot/port } | { port-channel number }] counters unicast

抑制されたすべてのトラフィックには、1 つのカウンタがあります。これらのコマンドはいずれも、同じ廃棄カウントを表示します。このカウントは、すべてのインターフェイスまたは指定されたインターフェイス上の 3 つのトラフィック ストーム制御モード全部で廃棄されたパケットの総数を示します。

2.type = ethernetfastethernetgigabitethernet、または tengigabitethernet


show interfaces [{interface_type slot/port} | {port-channel number}] counters コマンドでは、廃棄カウントは表示されません。いずれかのトラフィックタイプのキーワード(broadcastmulticast、または unicast)を使用する必要があります。これらはいずれも、同じ廃棄カウントを表示します。