Cisco 7600 シリーズ ルータ Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 12.1E
IGMP スヌーピングの設定
IGMP スヌーピングの設定
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 7MB) | フィードバック

目次

IGMP スヌーピングの設定

IGMP スヌーピングの機能概要

IGMP スヌーピングの概要

マルチキャスト グループへの加入

マルチキャスト グループからの脱退

標準の脱退処理

高速脱退処理

IGMP スヌーピング クエリアの概要

IGMP バージョン 3 サポートの概要

IGMP スヌーピングのデフォルト設定

IGMP スヌーピングおよび IGMP スヌーピング クエリア設定時の注意事項および制約事項

注意事項

制約事項

IGMP スヌーピング クエリアのイネーブル化

IGMP スヌーピングの設定

IGMP スヌーピングのイネーブル化

IGMP スヌーピングの学習の設定

マルチキャスト ルータ ポートのスタティックな設定

IGMP クエリー時間の設定

IGMP 高速脱退処理のイネーブル化

ホストのスタティックな設定

IGMP スヌーピング情報の表示

マルチキャスト ルータ インターフェイスの表示

MAC アドレス マルチキャスト エントリの表示

VLAN インターフェイスの IGMP スヌーピング情報の表示

IGMP スヌーピングの設定

この章では、Cisco 7600 シリーズ ルータに Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)スヌーピングを設定する方法について説明します。


) この章で使用しているコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco 7600 Series Router Cisco IOS Command Reference』を参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「IGMP スヌーピングの機能概要」

「IGMP スヌーピングのデフォルト設定」

「IGMP スヌーピングおよび IGMP スヌーピング クエリア設定時の注意事項および制約事項」

「IGMP スヌーピング クエリアのイネーブル化」

「IGMP スヌーピングの設定」


) • Cisco Group Management Protocol(CGMP)クライアント デバイスをサポートするには、Multilayer Switch Feature Card(MSFC; マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード)を CGMP サーバとして設定します。次の URL にある『Cisco IOS IP and IP Routing Configuration Guide』Release 12.1 の「IP Multicast」、「Configuring IP Multicast Routing」を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/ip_c/ipcprt3/1cdmulti.htm

IP マルチキャストおよび IGMP の詳細については、RFC 1112 および RFC 2236 を参照してください。


 

IGMP スヌーピングの機能概要

ここでは、IGMP スヌーピングについて説明します。

「IGMP スヌーピングの概要」

「マルチキャスト グループへの加入」

「マルチキャスト グループからの脱退」

「IGMP バージョン 3 サポートの概要」

IGMP スヌーピングの概要

IGMP または IGMP スヌーピング クエリアから IGMP クエリーを受信するサブネット内で、IGMP スヌーピングを使用するようにルータを設定できます。IGMP スヌーピングがレイヤ 2 でマルチキャスト トラフィックを抑制するには、マルチキャスト トラフィックを受信するポートだけにそのトラフィックを転送するようダイナミックにレイヤ 2 LAN ポートを設定します。

マルチキャスト ルータのレイヤ 3 で稼働する IGMP は、マルチキャスト トラフィックのルーティングが必要なサブネット内で、レイヤ 3 IGMP クエリーを生成します。IGMP については、 第18章「IP マルチキャスト レイヤ 3 スイッチングの設定」 を参照してください。

マルチキャスト トラフィックはルーティングの必要がないので、Release 12.1(8a)E 以降のリリースを使用する場合、ルータに IGMP スヌーピング クエリアを設定して、マルチキャスト ルータ インターフェイスを持たないサブネット内で IGMP スヌーピングをサポートすることができます。IGMP スヌーピング クエリアの詳細については、「IGMP スヌーピング クエリアのイネーブル化」を参照してください。

(マルチキャスト ルータ上の)IGMP または(スーパーバイザ エンジン上の)IGMP スヌーピング クエリアは、スイッチが VLAN のすべてのポートを経由して転送し、ホストが応答する一般的な IGMP クエリーを定期的に送信します。IGMP スヌーピングは、レイヤ 3 の IGMP トラフィックを監視します。


) マルチキャスト グループの VLAN 内に送信元だけがありレシーバーがない場合は、IGMP スヌーピングは、マルチキャスト トラフィックをマルチキャスト ルータ ポートだけに抑制します。


マルチキャスト グループへの加入

ホストがマルチキャスト グループに加入する場合、非請求 IGMP Join メッセージを送信するか、またはマルチキャスト ルータからの一般的なクエリーに応答して IGMP Join メッセージを送信します(ルータは、マルチキャスト ルータからの一般的なクエリーを VLAN 内のすべてのポートに転送します)。

IGMP Join 要求に応答すると、ルータは、Join 要求が受信された VLAN のレイヤ 2 転送テーブルにエントリを作成します。このマルチキャスト トラフィックに関係しているほかのホストが、IGMP Join 要求を送信すると、ルータは既存のレイヤ 2 転送テーブルにこのホストを追加します。ルータは、IGMP Join 要求を受信した各マルチキャスト グループについて、レイヤ 2 転送テーブルの VLAN ごとに 1 つだけエントリを作成します。

IGMP スヌーピングは、マルチキャスト グループごとにホストの Join メッセージ 1 つを除いてすべてを抑制し、この 1 つの Join メッセージをマルチキャスト ルータに転送します。

ルータは、Join メッセージを受信したインターフェイスに、このメッセージで指定されたマルチキャスト グループのマルチキャスト トラフィックを転送します。図21-1 を参照してください。

IGMP スヌーピングを介して学習されたレイヤ 2 マルチキャスト グループは、ダイナミックです。ただし、 mac-address-table static コマンドを使用して、レイヤ 2 マルチキャスト グループをスタティックに設定することもできます。マルチキャスト グループ アドレスのグループ メンバーシップをスタティックで指定した場合、そのスタティックな設定は、IGMP スヌーピングによる学習よりも優先されます。マルチキャスト グループ メンバーシップのリストは、スタティックな設定値と、IGMP スヌーピングによって学習された設定値の両方で構成できます。

図21-1 最初の IGMP Join メッセージ

 

マルチキャスト ルータ A がスイッチに一般的なクエリーを送信し、スイッチがそのクエリーをポート 2 ~ 5(同じ VLAN 内のすべてのメンバー)に転送します。ホスト 1 はマルチキャスト グループ 224.1.2.3 への加入を希望し、IGMP メンバーシップ レポート(IGMP Join メッセージ)をそれに相当する MAC 宛先アドレス 0x0100.5E01.0203 を持つグループにマルチキャストします。CPU は、ホスト 1 による IGMP レポート マルチキャストを受け取ると、IGMP レポート内の情報を使用して、転送テーブルのエントリを設定します( 表21-1 を参照)。このエントリには、ホスト 1 のポート番号、マルチキャスト ルータおよびスイッチ内蔵 CPU が含まれています。

 

表21-1 IGMP スヌーピング転送テーブル

宛先アドレス
パケット タイプ
ポート

0100.5exx.xxxx

IGMP

0

0100.5e01.0203

!IGMP

1、2

ルータのハードウェアは、IGMP 情報パケットをマルチキャスト グループの他のパケットと区別できます。テーブルの最初のエントリでは、IGMP パケットだけを CPU に送信するようスイッチング エンジンに指示します。これにより、マルチキャスト フレームによる過負荷が CPU にかからないようにします。2 番目のエントリはスイッチング エンジンに、0x0100.5E01.0203 マルチキャスト MAC アドレスにアドレス指定された IGMP パケットではない(!IGMP)フレームを、マルチキャスト ルータおよびグループに加入しているホストに送信するよう指示を出します。

別のホスト(たとえばホスト 4)が同じグループに非請求 IGMP Join メッセージを送信する場合(図21-2 を参照)、CPU はそのメッセージを受信して、転送テーブルにホスト 4 のポート番号を追加します( 表21-2 を参照)。転送テーブルは CPU にだけ IGMP メッセージを転送するため、メッセージは他のポートにはフラッディングされません。既知のマルチキャスト トラフィックは、グループには転送されますが、CPU には転送されません。

図21-2 2 番目のホストのマルチキャスト グループへの加入

 

 

表21-2 アップデートされた IGMP スヌーピング転送テーブル

宛先アドレス
パケット タイプ
ポート

0100.5exx.xxxx

IGMP

0

0100.5e01.0203

!IGMP

1、2、5

マルチキャスト グループからの脱退

ここでは、マルチキャスト グループからの脱退について説明します。

「標準の脱退処理」

「高速脱退処理」

標準の脱退処理

関係のあるホストは、一般的な IGMP クエリーに定期的に応答し続ける必要があります。VLAN 内で最低でも 1 つのホストが、一般的な IGMP クエリーに定期的に応答している限り、マルチキャスト ルータは VLAN にマルチキャスト トラフィックを転送し続けます。ホストをマルチキャスト グループから脱退させるには、そのホストが定期的な一般 IGMP クエリーを無視するか(「暗黙的脱退」)、またはグループ固有の IGMPv2 Leave メッセージを送信します。

IGMP スヌーピングが、ホストからグループ固有の IGMPv2 Leave メッセージを受信すると、MAC ベースのグループ固有クエリーを送信して、そのインターフェイスに接続している他のデバイスが、所定のマルチキャスト グループのトラフィックに関係しているかどうかを判別します。IGMP スヌーピングは、一般的なクエリーに応答する IGMP Join メッセージを受信しない場合、インターフェイスに接続された他のデバイスの中に、このマルチキャスト グループのトラフィック受信に関係しているデバイスはないと見なします。さらにこのマルチキャスト グループのレイヤ2転送テーブル エントリから、該当するインターフェイスを削除します。Leave メッセージが、グループに関係のあるホストを使用する残りのインターフェイスだけから送られ、IGMP スヌーピングが一般的なクエリーへの応答として IGMP Join を受信しなかった場合、IGMP スヌーピングはグループ エントリを削除し、マルチキャスト ルータに IGMP 脱退をリレーします。マルチキャスト ルータが VLAN からレポートを受け取らなかった場合、マルチキャスト ルータは IGMP キャッシュから VLAN のグループを削除します。

テーブル エントリをアップデートするまでスイッチが待機する時間は、「最終メンバー クエリー時間」といいます。この時間を設定するには、ip igmp snooping last-member-query-interval interval コマンドを入力します。

高速脱退処理

IGMP スヌーピングの高速脱退処理を使用すると、IGMP スヌーピングは事前にレイヤ 2 LAN インターフェイスに対してグループ固有の IGMP クエリーを送信せずに、そのインターフェイスを転送テーブル エントリから削除できます。グループ固有の IGMPv2 Leave メッセージを受信すると、IGMP スヌーピングは該当するマルチキャスト グループのレイヤ 2 転送テーブル エントリからインターフェイスを即座に削除します(ポート上でマルチキャスト ルータが学習された場合は除きます)。高速脱退処理を使用すると、スイッチド ネットワーク上の全ホストに関して、帯域幅管理能力が向上します。


) 高速脱退処理は、各レイヤ 2 LAN ポートに 1 つのホストしか接続されていない VLAN に限って使用してください。レイヤ2 LAN ポートに複数のホストが接続されている VLAN 上で高速脱退をイネーブルにすると、一部のホストが偶発的にドロップされる可能性があります。高速脱退処理は、IGMP バージョン 2 のホストについてのみサポートされます。


IGMP スヌーピング クエリアの概要

マルチキャスト トラフィックをルーティングする必要がないため、PIM および IGMP が設定されていない VLAN で IGMP スヌーピングをサポートするには、IGMP スヌーピング クエリアを使用する必要があります。

IP マルチキャスト ルーティングが設定されたネットワークでは、IP マルチキャスト ルータが IGMP クエリアとして動作します。VLAN 内の IP マルチキャスト トラフィックにレイヤ 2 スイッチングのみを行う必要がある場合は、IP マルチキャスト ルータは必要ありません。ただし、VLAN に IP マルチキャスト ルータがない場合には、クエリーを送信できるように他のスイッチを IGMP クエリアとして設定する必要があります。

IGMP スヌーピング クエリアがイネーブルの場合、IGMP クエリーを定期的に送信し、IP マルチキャスト トラフィックを受信するスイッチからの IGMP レポート メッセージをトリガーします。IGMP スヌーピングはこれらの IGMP レポートを受信して、適切な転送を確立します。

VLAN 内のすべての Cisco 7600 シリーズ ルータで IGMP スヌーピング クエリアをイネーブルにできます。ただし、IGMP を使用して IP マルチキャスト トラフィックとの関係をレポートするスイッチに接続された各 VLAN では、少なくとも 1 つのスイッチを IGMP スヌーピング クエリアとして設定する必要があります。

IP マルチキャスト ルーティングがイネーブルであるかどうかに関わらず、Cisco IOS コマンドを使用すると、VLAN 上で IGMP クエリーを生成するように Cisco 7600 シリーズ ルータを設定できます。


) 特定 VLAN 上の Cisco 7600 シリーズ ルータで IP マルチキャスト ルーティングをイネーブルにするには、そのインターフェイス上で ip pim sparse-mode コマンド、ip pim sparse-dense-mode コマンド、または ip pim dense-mode コマンドを入力します。詳細については、第18章「IP マルチキャスト レイヤ 3 スイッチングの設定」を参照してください。


IGMP バージョン 3 サポートの概要

Release 12.1(8a)E 以降のリリースでは、IGMP スヌーピングは IGMP バージョン 3 をサポートします。レイヤ 2 テーブルは(MAC グループ、VLAN)に基づいているので、IGMPv3 ホストを使用する場合、MAC グループごとにマルチキャスト送信元を 1 つのみ使用するのが適切です。グループごとに 1 つのマルチキャスト送信元を使用することにより、特定のポートに接続された IGMPv3 ホストが、特定の(送信元、グループ)からのトラフィックを受信できます。

IGMP スヌーピングのデフォルト設定

表21-3 に、IGMP スヌーピングのデフォルト設定を示します。

 

表21-3 IGMP スヌーピングのデフォルト設定

機能
デフォルト値

IGMP スヌーピングのクエリア 1

ディセーブル

IGMP スヌーピング

イネーブル

マルチキャスト ルータ

設定なし

IGMP スヌーピングの学習方式

PIM/DVMRP 2

1.Release 12.1(8a)E 以降のリリースでサポート

2.PIM/DVMRP = Protocol Independent Multicast/Distance Vector Multicast Routing Protocol(ディスタンスベクトル マルチキャスト ルーティング プロトコル)

IGMP スヌーピングおよび IGMP スヌーピング クエリア設定時の注意事項および制約事項

IGMP スヌーピングおよび IGMP スヌーピング クエリアを設定する際、次の注意事項および制約事項に注意してください。

注意事項

IGMP スヌーピングは、プライベート VLAN をサポートします。プライベート VLAN は、IGMP スヌーピングに制約を課しません。

IGMP スヌーピングは、MAC マルチキャスト グループ 0100.5e00.0001~0100.5eff.ffff のトラフィックを抑制します。

IGMP スヌーピングは、ルーティング プロトコルによって生成されたレイヤ 2 マルチキャストは抑制しません。

IGMP スヌーピング クエリアは、IGMP バージョン 2 をサポートします。

イネーブルに設定されていても、IGMP スヌーピング クエリアがマルチキャスト ルータからの IGMP トラフィックを検出した場合、IGMP スヌーピング クエリアは起動しません。

イネーブルに設定されている場合、マルチキャスト ルータから IGMP トラフィックが検出されなければ、IGMP スヌーピング クエリアは 60 秒後に起動します。

イネーブルに設定されていても、マルチキャスト ルータからの IGMP トラフィックが検出されると、IGMP スヌーピング クエリアは自身をディセーブルにします。

IGMP スヌーピング クエリアは、VLAN 内のすべての Cisco 7600 シリーズ ルータ上でイネーブルにできます。IGMP を使用して IP マルチキャスト トラフィックとの関係をレポートするスイッチに接続された各 VLAN では、1 つのスイッチを IGMP クエリアとして設定する必要があります。

定期的に、IGMP クエリアは IGMP クエリーを送信して、IP マルチキャスト トラフィックを受信するスイッチからの IGMP レポート メッセージをトリガーします。

IGMP スヌーピングはこれらの IGMP レポートを受信して、適切な転送を確立します。IP マルチキャスト ルーティングが設定された標準ネットワークでは、IP マルチキャスト ルータが IGMP クエリアとして動作します。


) 特定 VLAN 上の Cisco 7600 シリーズ ルータで IP マルチキャスト ルーティングをイネーブルにするには、そのインターフェイス上で ip pim sparse-mode コマンド、ip pim sparse-dense-mode コマンド、または ip pim dense-mode コマンドを入力します。詳細については、第18章「IP マルチキャスト レイヤ 3 スイッチングの設定」を参照してください。


VLAN 内の IP マルチキャスト トラフィックにレイヤ 2 スイッチングのみを行う必要がある場合は、IP マルチキャスト ルータは必要ありません。ただし、VLAN に IP マルチキャスト ルータがない場合には、クエリーを送信できるように他のスイッチを IGMP クエリアとして設定する必要があります。IP マルチキャスト ルーティングがイネーブルであるかどうかに関わらず、Cisco IOS コマンドを使用すると、VLAN 上で IGMP クエリーを生成するように Cisco 7600 シリーズ ルータを設定できます。

制約事項

IGMP スヌーピング クエリアには、Release 12.1(8a)E 以降が必要です。

IGMP スヌーピング クエリアを設定する場合は、VLAN データベース モードで VLAN を設定します。Release 12.1(11b)E 以降を使用する場合は、グローバル コンフィギュレーション モードで VLAN を設定します( 第9章「VLAN の設定」 を参照)。

IGMP スヌーピングがイネーブルに設定されている場合、QoS は IGMP パケットをサポートしません。

IGMP スヌーピング クエリアを起動するには、VLAN インターフェイスの IP アドレスを設定する必要があります( 第12章「レイヤ 3 インターフェイスの設定」 を参照)。イネーブルに設定されている場合、IGMP スヌーピング クエリアはこの IP アドレスをクエリーの送信元アドレスとして使用します。IP アドレスが消去されると、IGMP スヌーピング クエリアは自身をディセーブルにし、IP アドレスが設定されると、再起動します。


) Release 12.1(11b)E 以降を使用している場合に、コンフィギュレーション モードで EXEC モードレベルのコマンドを入力するには、EXEC モードレベルのコマンドの前に do キーワードを入力します。


IGMP スヌーピング クエリアのイネーブル化

マルチキャスト トラフィックはルーティングする必要がないので、Release 12.1(8a)E 以降では、PIM および IGMP が設定されていない VLAN 内で、IGMP スヌーピング クエリアを使用して IGMP スヌーピングをサポートします。

VLAN 上で IGMP スヌーピング クエリアをイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface vlan vlan_ID

VLAN インターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# ip igmp snooping querier

IGMP スヌーピング クエリアをイネーブルにします。

Router(config-if)# no ip igmp snooping querier

IGMP スヌーピング クエリアをディセーブルにします。

ステップ 3

Router(config-if)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4

Router# show ip igmp interface vlan vlan_ID | include querier

設定を確認します。

次に、VLAN 200 で IGMP スヌーピング クエリアをイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Router# interface vlan 200
Router(config-if)# igmp snooping querier
Router(config-if)# end
Router# show ip igmp interface vlan 200 | include querier
IGMP snooping querier is enabled on this interface
Router#

IGMP スヌーピングの設定


) IGMP スヌーピングを使用するには、サブネット上のレイヤ 3 インターフェイスにマルチキャスト ルーティングを設定するか(第18章「IP マルチキャスト レイヤ 3 スイッチングの設定」を参照)、またはサブネット上で IGMP スヌーピング クエリアをイネーブルにします(IGMP スヌーピング クエリアのイネーブル化を参照)。


IGMP スヌーピングにより、Cisco 7600 シリーズ ルータで IGMP パケットを調べ、パケットの内容に基づいて転送先を決定できます。

ここでは、IGMP スヌーピングを設定する手順について説明します。

「IGMP スヌーピングのイネーブル化」

「IGMP スヌーピングの学習の設定」

「マルチキャスト ルータ ポートのスタティックな設定」

「IGMP クエリー時間の設定」

「IGMP 高速脱退処理のイネーブル化」

「ホストのスタティックな設定」

「IGMP スヌーピング情報の表示」


) グローバルなイネーブル化コマンドを除き、すべての IGMP スヌーピング コマンドは VLAN インターフェイス上に限ってサポートされます。


IGMP スヌーピングのイネーブル化

IGMP スヌーピングをグローバルにイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# ip igmp snooping

IGMP スヌーピングをイネーブルにします。

Router(config)# no ip igmp snooping

IGMP スヌーピングをディセーブルにします。

ステップ 2

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 3

Router# show ip igmp interface vlan vlan_ID | include globally

設定を確認します。

次に、IGMP スヌーピングをグローバルにイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Router(config)# ip igmp snooping
Router(config)# end
Router# show ip igmp interface vlan 200 | include globally
IGMP snooping is globally enabled
Router#
 

特定の VLAN 上で IGMP スヌーピングをイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface vlan vlan_ID

VLAN インターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# ip igmp snooping

IGMP スヌーピングをイネーブルにします。

Router(config-if)# no ip igmp snooping

IGMP スヌーピングをディセーブルにします。

ステップ 3

Router(config-if)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4

Router# show ip igmp interface vlan vlan_ID | include snooping

設定を確認します。

次に、VLAN 200 で IGMP スヌーピングをイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Router# interface vlan 200
Router(config-if)# ip igmp snooping
Router(config-if)# end
Router# show ip igmp interface vlan 200 | include snooping
IGMP snooping is globally enabled
IGMP snooping is enabled on this interface
IGMP snooping fast-leave is enabled on this interface
IGMP snooping querier is disabled on this interface
Router#

IGMP スヌーピングの学習の設定

IGMP スヌーピングによる学習をイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface vlan vlan_ID

VLAN インターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# ip igmp snooping mrouter learn { cgmp | pim-dvmrp }

学習方式を設定します。

Router(config-if)# no ip igmp snooping mrouter learn { cgmp | pim-dvmrp }

デフォルトの学習方式に戻します。

次に、IP IGMP スヌーピングが PIM/DVMRP パケットから学習するように設定する例を示します。

Router(config)# interface vlan 1
Router(config-if)# ip igmp snooping mrouter learn pim-dvmrp
Router(config-if)# end
Router#
 

次に、IP IGMP スヌーピングが CGMP 自己加入パケットから学習するように設定する例を示します。

Router(config)# interface vlan 1
Router(config-if)# ip igmp snooping mrouter learn cgmp
Router(config-if)# end
Router#

マルチキャスト ルータ ポートのスタティックな設定

マルチキャスト ルータへのスタティックな接続を設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# mac-address-table static mac_addr vlan vlan_id interface type 3 slot/port [ disable-snooping ]

マルチキャスト ルータへのスタティックな接続を設定します。

Router(config)# no mac-address-table static mac_addr vlan vlan_id

マルチキャスト ルータへのスタティックな接続を消去します。

ステップ 2

Router(config-if)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 3

Router# show mac-address-table address mac_addr

設定を確認します。

3.type = ethernetfastethernetgigabitethernet、または tengigabitethernet

Release 12.1(11b)E2 以降のリリースでは、 disable-snooping キーワードを使用することにより、スタティックに設定されたマルチキャスト MAC アドレス宛のマルチキャスト トラフィックが、同じ VLAN 内の他のマルチキャスト ルータ ポートにも送信されるのを回避することができます。

次に、マルチキャスト ルータへのスタティックな接続を設定する例を示します。

Router(config)# mac-address-table static 0050.3e8d.6400 vlan 12 interface fastethernet 5/7
 

mac-address-table static コマンドは、すべてのリリースでサポートされます。旧リリースで使用可能な ip igmp snooping mrouter interface コマンドは、 mac-address-table static コマンドと同じ機能を提供しますが、Release 12.1(13)E 以降のリリースでは使用しないでください。

IGMP クエリー時間の設定

特定のマルチキャスト グループにホストがまだ関係しているかどうかを判別するグループ固有のクエリーを送信したあとで、スイッチが待機する時間を設定できます。


) IGMP 高速脱退処理と IGMP クエリー時間の両方を設定した場合は、高速脱退処理が優先されます。


スイッチによって送信される IGMP クエリー時間を設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface vlan vlan_ID

VLAN インターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# ip igmp snooping last-member-query-interval interval

スイッチによって送信される IGMP クエリー時間を設定します。デフォルトは 1 秒です。有効な範囲は 100 ~ 999 ミリ秒です。

Router(config-if)# no ip igmp snooping last-member-query-interval

デフォルト値に戻します。

次に、IGMP クエリー時間を設定する例を示します。

Router(config-if)# ip igmp snooping last-member-query-interval 200
Router(config-if)# exit
Router# show ip igmp interface vlan 200 | include last-member-query-interval
IGMP snooping last member query interval on this interface is 200 ms

IGMP 高速脱退処理のイネーブル化

特定の VLAN 上で IGMP 高速脱退処理をイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface vlan vlan_ID

VLAN インターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# ip igmp snooping fast-leave

VLAN 上で IGMP 高速脱退処理をイネーブルにします。

Router(config-if)# no ip igmp snooping fast-leave

VLAN 上で IGMP 高速脱退処理をディセーブルにします。

次に、VLAN 200 インターフェイスで IGMP 高速脱退処理をイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Router# interface vlan 200
Router(config-if)# ip igmp snooping fast-leave
Configuring fast leave on vlan 200
Router(config-if)# end
Router# show ip igmp interface vlan 200 | include fast-leave
IGMP snooping fast-leave is enabled on this interface
Router(config-if)#

ホストのスタティックな設定

通常、ホストはマルチキャスト グループにダイナミックに加入しますが、ホストにレイヤ 2 LAN ポートをスタティックに設定することもできます。

ホストにレイヤ 2 LAN ポートをスタティックに設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface vlan vlan_ID

VLAN インターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config)# mac-address-table static mac_addr vlan vlan_id interface type 4 slot/port [ disable-snooping ]

マルチキャスト ルータへのスタティックな接続を設定します。

Router(config)# no mac-address-table static mac_addr vlan vlan_id

マルチキャスト ルータへのスタティックな接続を消去します。

4.type = ethernetfastethernetgigabitethernet、または tengigabitethernet

Release 12.1(11b)E2 以降のリリースでは、 disable-snooping キーワードを使用することにより、スタティックに設定されたマルチキャスト MAC アドレス宛のマルチキャスト トラフィックが、同じ VLAN 内のマルチキャスト ルータ ポートに送信されるのを回避することができます。

次に、ホストにポート FastEthernet 5/7 上の VLAN 12 をスタティックに設定する例を示します。

Router(config)# mac-address-table static 0050.3e8d.6400 vlan 12 interface fastethernet 5/7
 

mac-address-table static コマンドは、すべてのリリースでサポートされます。旧リリースで使用可能な ip igmp snooping static コマンドは、 mac-address-table static コマンドと同じ機能を提供しますが、Release 12.1(13)E 以降のリリースでは使用しないでください。

IGMP スヌーピング情報の表示

ここでは、IGMP スヌーピング情報の表示方法について説明します。

「マルチキャスト ルータ インターフェイスの表示」

「MAC アドレス マルチキャスト エントリの表示」

「VLAN インターフェイスの IGMP スヌーピング情報の表示」

マルチキャスト ルータ インターフェイスの表示

IGMP スヌーピングをイネーブルにすると、ルータはマルチキャスト ルータの接続先インターフェイスを自動的に学習します。

マルチキャスト ルータ インターフェイスを表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router# show ip igmp snooping mrouter interface vlan_ID

マルチキャスト ルータ インターフェイスを表示します。

次に、VLAN 1 のマルチキャスト ルータ インターフェイスを表示する例を示します。

Router# show ip igmp snooping mrouter interface vlan 1
vlan ports
-----+----------------------------------------
1 Gi1/1,Gi2/1,Fa3/48,Router
Router#

MAC アドレス マルチキャスト エントリの表示

VLAN の MAC アドレス マルチキャスト エントリを表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router# show mac-address-table multicast vlan_ID [ count ]

VLAN の MAC アドレス マルチキャスト エントリを表示します。

次に、VLAN 1 の MAC アドレス マルチキャスト エントリを表示する例を示します。

Router# show mac-address-table multicast vlan 1
vlan mac address type qos ports
-----+---------------+--------+---+--------------------------------
1 0100.5e02.0203 static -- Gi1/1,Gi2/1,Fa3/48,Router
1 0100.5e00.0127 static -- Gi1/1,Gi2/1,Fa3/48,Router
1 0100.5e00.0128 static -- Gi1/1,Gi2/1,Fa3/48,Router
1 0100.5e00.0001 static -- Gi1/1,Gi2/1,Fa3/48,Router,Switch
Router#
 

次に、特定の VLAN について MAC アドレス エントリの総数を表示する例を示します。

Router# show mac-address-table multicast 1 count
 
Multicast MAC Entries for vlan 1: 4
Router#

VLAN インターフェイスの IGMP スヌーピング情報の表示

特定の VLAN インターフェイスについて IGMP スヌーピング情報を表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router# show ip igmp interface vlan_ID

特定の VLAN インターフェイス上の IGMP スヌーピング情報を表示します。

次に、VLAN 200 インターフェイスの IGMP スヌーピング情報を表示する例を示します。

Router# show ip igmp interface vlan 200
Vlan200 is up, line protocol is up
Internet address is 172.20.52.94/27
IGMP is enabled on interface
Current IGMP version is 2
CGMP is disabled on interface
IGMP query interval is 60 seconds
IGMP querier timeout is 120 seconds
IGMP max query response time is 10 seconds
Last member query response interval is 1000 ms
Inbound IGMP access group is not set
IGMP activity: 0 joins, 0 leaves
Multicast routing is enabled on interface
Multicast TTL threshold is 0
Multicast designated router (DR) is 172.20.52.94 (this system)
IGMP querying router is 172.20.52.94 (this system)
No multicast groups joined
IGMP snooping is globally enabled
IGMP snooping is enabled on this interface
IGMP snooping fast-leave is enabled on this interface
IGMP snooping querier is disabled on this interface
Router#