ルータ : Cisco 7500 シリーズ ルータ

Cisco 7500 シリーズ ルート スイッチ プロセッサ(RSP2) インストレーション コンフィギュレーション ガイド

Cisco 7500 シリーズ ルート スイッチ プロセッサ(RSP2)インストレーション コンフィギュレーション ガイド
発行日;2012/01/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco 7500 シリーズ

マニュアルの内容

関連資料

製品概要

CPU

メモリ コンポーネント

DRAM

NVRAM

フラッシュ メモリ

LED

PC カード スロット

シリアル ポート

仕様

システム ソフトウェア

インストレーションを始める前に

安全に関する注意事項

安全上の警告

電気製品を扱う際の注意事項

電話回線を扱う際の注意

静電破壊の防止

互換性に関する要件

シャーシ スロットおよび DRAM に関する要件

メモリ要件

ソフトウェア要件

ハードウェア要件

マイクロコード要件

RSP2 の取り付け

必要な部品および工具

RSP2 の取り外し

RSP2 の交換

コンソール端末の接続

AUX ポートへの接続

Y 字ケーブルを使用したコンソールおよび AUX の接続

システムの再起動

単一 RSP2 のルータの設定

EXEC コマンド インタプリタの使用方法

HSA の設定

HSA のアクティブ側およびスタンバイ側の動作

HSA の実装方式

HSA に関するシステム要件

HSA 動作の設定作業一覧

デフォルトのスタンバイ RSP2 を指定する

両方の RSP に同じコンフィギュレーション ファイルが保存されていることを確認する

両方の RSP に同じシステム イメージが保存されていることを確認する

両方の RSP に同じマイクロコード イメージが保存されていることを確認する

アクティブとスタンバイの RSP に異なるスタートアップ イメージを指定する

アクティブおよびスタンバイ RSP での環境変数の設定

スタンバイ RSP の環境変数を手動設定する場合

スタンバイ RSP の環境変数を自動設定する場合

HSA 動作のモニタリングおよびメンテナンス

ハイ アベイラビリティ機能の有効化

HA 機能

ハードウェアおよびソフトウェアの要件

インストレーションの手順

ルータのイネーブル化

RSP へのイメージのコピー

config-register ブート変数の設定

RPR と RPR+ の設定

SSO(Stateful Switchover)の設定

NSF(NonStop Forwarding)の設定

FSU の実行

RPR、RPR+、SSO、FSU のトラブルシューティングのヒント

SLCR の設定

その他の HSA コマンドと HA コマンド

インストレーションのトラブルシューティング

LED の確認

システム電源の LED

RSP2 の LED

システム起動シーケンスの確認

ルータが起動に失敗する

障害を起こした RSP2 のトラブルシューティング

アクティブおよびスタンバイ RSP2 に関する情報の表示

メンテナンス情報

コンフィギュレーション ファイルの保存および読み出し

ping コマンドによる接続の確認

コンフィギュレーション ファイルのコピー

コンフィギュレーション ファイルの回復

DRAM SIMM の交換および拡張

SIMM の取り外し

新しい SIMM の取り付け

RSP メモリのアップグレードの確認

パスワードを忘れた場合の回復処置

関連情報

コンソール ポートの信号

AUX ポートの信号

コンソール用および AUX 用の Y 字ケーブルのピン割り当て

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定

設定値の変更

ビットの意味

フラッシュ メモリからの起動の有効化

パスワードを忘れた場合の回復

フラッシュ メモリの使用方法

マニュアルの入手方法

Cisco.com

Documentation CD-ROM

マニュアルの発注方法

テクニカルサポート

TAC Web サイト

Japan TAC Web サイト

TAC レベル情報の参照

TAC プライオリティの定義

その他の資料および情報の入手方法

Cisco 7500 シリーズ
ルート スイッチ プロセッサ(RSP2)
インストレーション コンフィギュレーション ガイド

製品番号:RSP2、RSP=、ROMMON-RSP2、MEM-RSP-8M=、MEM-RSP-16M=、MEM-RSP-24M=、MEM-RSP-32M=、MEM-RSP-64M=、MEM-RSP-128M=、MEM-RSP-FLC8M=、MEM-RSP-FLC16M=、MEM-RSP-FLC20M=、MEM-RSP-FLC32M=

Customer Order Number: DOC-782026=

このマニュアルは、Cisco 7505、Cisco 7507 および Cisco 7513 ルータ向けのデフォルト システム プロセッサであるルート スイッチ プロセッサ(RSP2)に関するマニュアルです。


注意 Cisco 7507-MX および Cisco 7513-MX ルータには RSP2 を使用しないことを強く推奨します。Cisco 7507-MX および Cisco 7513-MX ルータはデフォルト構成で、RSP8 を装備して出荷されます。

RSP2 は HSA(ハイ システム アベイラビリティ)機能をサポートしているため、2 台の RSP2、または RSP4/4+ と RSP2 を組み合わせて Cisco 7507 ルータおよび Cisco 7513 ルータで利用できます。HSA についての詳細は「HSA の設定」を参照してください。

さらに、RSP2 は HA(ハイ アベイラビリティ)もサポートします。HA は HSA と同様の一連の機能を提供しますが、システム ダウンタイムの最小化機能がいっそう強化されています(システムのデフォルト設定は HSA です)。HA に関する詳細は「ハイ アベイラビリティ機能の有効化」 を参照してください。

HA または HSA をイネーブルにした場合、RSP2 は活性挿抜(Online Insertion and Removal; OIR)をサポートします。

関連資料

以下に記載する資料は、オンラインや Documentation CD-ROM で参照できるほか、印刷物としても入手できます。すべての資料を記載したリストが必要な場合は、RSP に付属の『 Cisco 7500 Series Router Documentation 』(Customer Order Number DOC-7812955)を参照してください。次の URL からオンラインで参照することもできます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7505/12955fly.htm

ご使用のルータおよびルータ上で実行する IOS ソフトウェアは、広範囲な機能をサポートしています。詳細は次の資料を参照してください。

Cisco IOS ソフトウェア

設定に関する情報とサポートについては、ご利用のシスコ製ハードウェアにインストールされているソフトウェアのリリースに応じた、適切な Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション マニュアルを参照してください。


) Cisco IOS ソフトウェアのコンフィギュレーションと、ハードウェアのインストレーションおよびメンテナンスに関するマニュアルをインターネットから入手するには、http://www.cisco.com にアクセスしてください。各国語版のマニュアルは、次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/public/countries_languages.shtml


Cisco 7500 シリーズ ルータ

ハードウェアのインストレーションとメンテナンスに関する情報は、次の URL から、お使いのルータの『 Quick Start Guide 』または『 Cisco 7500 Installation Cofiguration Guide 』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7505/cicg7500/index.htm

WAN インターフェイスの国際準拠規格、安全性、および法規に関する情報

Site Preparation and Safety Guide
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat5000/hardware/safety/index.htm

Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 7500 Series Routers
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7505/4194pc75.htm

フラッシュ メモリ カード

フラッシュ メモリ カードに関する詳細は、次の URL で『 Flash Memory Card Installation Instructions 』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7505/frus/2083flmc.htm

シスコのマニュアルに関する参照および入手方法については、次の項目を参照してください。

「Cisco.com」

「Documentation CD-ROM」

「マニュアルの発注方法」

「テクニカルサポート」

「その他の資料および情報の入手方法」

製品概要

ここでは、次の内容について説明します。

「CPU」

「メモリ コンポーネント」

「LED」

「PC カード スロット」

「シリアル ポート」

「仕様」

「システム ソフトウェア」

RSP2 は Cisco 7505、Cisco 7507、および Cisco 7513 に搭載した VIP2 と VIP4 をサポートします(図1 および図2 を参照)。

RSP2 は Cisco 7000 シリーズ ルータ製品に搭載した VIP2 と VIP4 をサポートするほか、Cisco 7505、Cisco 7507、および Cisco 7513 の各ルータ製品に搭載した VIP6-80 をサポートします。Cisco 7507-MX または Cisco 7513-MX ルータでは RSP2 をサポートしません。RSP2 は、RSP700 または RSP1 からのアップグレードには利用できません。また、RSP2 から RSP4/4+、RSP8、または RSP16 へのアップグレードはできません。

RSP2 には、ルータの CPU(中央処理装置)および大部分のメモリ コンポーネントが組み込まれています。Cisco IOS ソフトウェア イメージは、フラッシュ メモリに格納されます。RSP2 のフラッシュ メモリには次の種類があります。

SIMM(シングル インライン メモリ モジュール)(図2 の U1)。

最大 2 枚の PC カード(フラッシュ メモリ カード)。2 つの PC カード スロット(スロット 0 とスロット 1)に挿入します。


) Cisco IOS ソフトウェアの特定のリリースとの互換性については、「システム ソフトウェア」 を参照してください。Software Advisor については次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/cgi-bin/Support/CompNav/Index.pl


Cisco IOS ソフトウェア イメージをフラッシュ メモリに保存しておくことで、リモートからアップグレードされた IOS ソフトウェア イメージをダウンロードして起動したり、RSP2 のフラッシュ メモリ上のソフトウェア イメージから起動したりできるため、ROM デバイスを取り外して交換する必要がありません。

RSP2 には次のコンポーネントも実装されています。

システムが使用する追加メモリ コンポーネントの大部分。これには 16 MB オンボード フラッシュ メモリと、最大 2 枚のフラッシュ メモリ カード(16 MB または 20 MB フラッシュ メモリ カード。デフォルトでは 20 MBを付属して出荷)を含みます。

環境モニタリング用の温度センサー(環境モニタリング機能のロジックはすべてルータのインタフェース カードに格納)。

RSP2 は DRAM からシステム ソフトウェアを実行するほか、システムを制御するために組み込まれている次の管理機能を実行します。

ルーティング プロトコルのアップデートの送受信

テーブルおよびキャッシュの管理

インターフェイス ステータスおよび環境ステータスのモニタリング

Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)管理機能およびコンソール/Telnet 間のインターフェイス

RSP2 の高速スイッチング セクションは、高速 CyBus 上のインターフェイス プロセッサと通信し、これらのプロセッサを制御します。このスイッチング部分はパケットの宛先を判断し、それに基づいてスイッチングを実行します。RSP2 は 16 mips(100 万命令/秒)プロセッサを使用して、高速の自律型スイッチングおよびルーティングを実行します。

RSP2 は、Cisco 7000 または Cisco 7500 シリーズ ルータの次のスロットに取り付けます。

Cisco 7505 ルータのスロット 4

Cisco 7507 ルータのスロット 2 および 3

Cisco 7513 ルータのスロット 6 および 7

図1 RSP2(前面パネルの外観)

 


) インターフェイス ポートに対応するハードウェア(Media Access Control[MAC; メディア アクセス制御]レイヤ)アドレスのセットが、ルータのバックプレーンに搭載された NVRAM に格納されます。


図2 ルータ スイッチ プロセッサ(RSP2)

 

CPU

RSP2 に使用する CPU は Mips R4600 という RISC(縮小命令セット コンピュータ)プロセッサで、外部クロック 50 MHz、内部クロック 100 MHz で動作します。

メモリ コンポーネント

表1 に RSP2 のメモリ コンポーネントを示します。

 

表1 RSP2 のメモリ コンポーネント

タイプ
容量/動作速度
個数
説明
搭載位置(図2 を参照)

DRAM

32 MB 1 ~ 128 MB SIMM

1 ~ 4

32 MB または 64 MB SIMM(DRAM の必要容量に基づく)を Cisco IOS イメージの主な各機能に使用

バンク 0:U21 および U33
バンク 1:U12 および U4

NVRAM

128 KB

1

システム コンフィギュレーション ファイル用の不揮発性 SRAM 2

U18

フラッシュ メモリ

8 MB SIMM

1

RSP2 上で IOS ソフトウェア イメージを保存

U1

16 または 20 MB の
フラッシュ メモリ カード 3

最大 2

最大 2 枚のフラッシュ メモリ カードに Cisco IOS イメージを保存 4

スロット 0 およびスロット 1

フラッシュ ブート ROM 5

256 KB

1

ROM モニタ プログラム イメージ用の EPROM 6

U30

1.RSP2 の DRAM デフォルト構成は 32 MB です。

2.NVRAM にはシステム コンフィギュレーション ファイルが保存されており、いくつかのシステム変数を制御するために Cisco IOS ソフトウェアが使用します。

3.RSP2 で使用できるのは、Intel Series 2 のフラッシュ メモリ カードだけです。

4.スロット 1 にはタイプ I、タイプ II、およびタイプ III の PC カードを使用でき、スロット 0 にはタイプ I および タイプ II の PC カードを使用できます。

5.HSA 機能にはブート ROM Version 11.1(2) 以上の11.1 リリースが必要です。

6.ROM モニタ イメージのフラッシュ ブート ROM デバイスへのダウンロードはサポートされていません。

DRAM

DRAM ではルーティング テーブル、プロトコル、ネットワーク アカウンティング アプリケーションが保存されるとともに、Cisco IOS ソフトウェアが実行されます。RSP2 の標準(デフォルト)構成では 32 MB の DRAM ですが、SIMM のアップグレードによって 128 MB まで拡張できます。DRAM は最大 4 つの SIMM ソケット(U21 と U33 [バンク 0]、および U12 と U4 [バンク 1])に搭載できます。DRAM をアップグレードする場合は、シスコ 製の SIMM を使用してください(互換性に関する要件 も参照)。


注意 メモリのトラブル発生を避けるため、DRAM SIMM は 3.3 V デバイスを使用する必要があります。RSP2 の SIMM ソケットには、これより高電圧のデバイスを取り付けないでください。

RSP2 の DRAM をアップグレードする手順については、「DRAM SIMM の交換および拡張」を参照してください。

NVRAM

システム コンフィギュレーション、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定値、および環境モニタリングのログは、128 KB の NVRAM に保管されます。NVRAM 内の情報は、内蔵のリチウム電池によって最低 5 年間維持されます。RSP2 の交換時には、必ずリモート サーバに設定のバックアップを作成し、あとで復旧できるようにしておいてください。


注意 システムに搭載している RSP2 が 1 つだけの場合、RSP2 を交換する前に、TFTP ファイル サーバまたはフラッシュ メモリに実行コンフィギュレーションのバックアップを作成しておくと、あとで復旧が可能になります。設定を保存しておかないと、取り外した RSP2 の NVRAM に保存されていた設定がすべて失われ、設定全体を手作業で再入力しなければなりません。コンフィギュレーション ファイルの保存手順については、「コンフィギュレーション ファイルの保存および読み出し」を参照してください。RSP2 を一時的に取り外す場合は設定を保存する必要はありません。システムに RSP2 を再び取り付けるまで、リチウム電池によってメモリ内の設定が維持されます。

フラッシュ メモリ

RSP2 で使用するフラッシュ メモリ カードは、Personal Computer Memory Card International Association(PCMCIA)互換の 16 MB または 20 MB フラッシュ メモリ カードです。

オンボードの 8 MB フラッシュ メモリ、および 16 MB または 20 MB のフラッシュ メモリ カード(PCMCIA カード)を利用すると、複数の Cisco IOS ソフトウェア イメージとマイクロコード イメージをリモートから読み込んで保存できます。ネットワーク経由でダウンロードした新しいイメージ、またはローカル サーバからダウンロードした新しいイメージを、フラッシュ メモリに追加したり、既存のファイルと置き換えたりできます。さらに、保存されている任意のイメージから手動で、または自動的にルータを起動できます。フラッシュ メモリは、TFTP サーバとして使用することもできます。つまり、このフラッシュ メモリに保存されているイメージを他のサーバがリモートから起動したり、そのサーバのフラッシュ メモリにコピーしたりすることも可能です。


注意 システムのトラブル発生を防ぐため、RSP2 でフラッシュ メモリ カードを使用する際は、Cisco IOS Release 11.1(8) CA1 または 11.1 CA1 以降のリリースを実行する RP、RSP1、または RSP7000 上でフォーマットしたものを使用してください。Cisco IOS Release 11.1(8) CA1 より前の Cisco IOS ブート イメージを使用して、RP、RSP1、または RSP7000 上で フォーマットしたフラッシュ メモリ カードは RSP2 では利用できません(ストレージ デバイスまたはブート デバイスとして)。

フラッシュ メモリ カードおよびフラッシュ ディスクに対するソフトウェア リリースの互換性リストについては、次の URL で Software Advisor を参照してください。
http://www.cisco.com/cgi-bin/Support/CompNav/Index.pl

LED

RSP2 の LED 表示の意味を 表2 に示します。

 

表2 RSP2 の LED

LED のラベル
ステート
意味

NORMAL 7

グリーン

オン

RSP の電源がオンで、+5 V の供給を受けています。

消灯

オフ

基板から電圧が供給されていません。

CPU HALT 1

イエロー

イエロー

RSP2 がリセットから復帰しません。電圧レベルまたは PLL フェーズ ロックに関するハードウェア障害を意味します。

消灯

オフ

RSP は正常に動作しています。

MASTER 8

グリーン

オン

この RSP はアクティブ RSP として動作しています(HSA または HA の設定が必要)。

SLAVE

グリーン

オン

この RSP はスタンバイ RSP として動作しています(HSA または HA の設定が必要)。

SLOT 0 PC CARD

グリーン

オン

このスロットの PC カードにアクセスしています。

SLOT 1 PC CARD

グリーン

オン

このスロットの PC カードにアクセスしています。

7.RSP2 はこれらの LED を制御して同時に表示状態を変更し、システムの動作状況を示します。

8.MASTER および SLAVE 両方の LED が消灯しているときは、基板が機能していません。

ACTIVE/STANDBY スイッチはソフトウェアにより無効にされています。システムの起動は RESET ボタンで行います。

PC カード スロット

RSP2 には PC カード用のスロットが 2 つあります。いずれのスロットにも、フラッシュ メモリ カードまたは I/O(入力/出力)デバイスを搭載できます。タイプ I およびタイプ II の PC カードは、PC カード スロット 0 およびスロット 1 で使用できます。タイプ III PC カードはスロット 1 には使用できません。市販のフラッシュ メモリ カードおよび I/O デバイスのなかには、使用できないものもあります。


) その他にもフラッシュ メモリ カードの使用には制限があります。フラッシュ メモリについての詳細は、「関連資料」に記載されているフラッシュ メモリ コンフィギュレーション ノートを参照してください。


シリアル ポート

RSP2 の 2 つの非同期シリアル ポート(ラベルは Console Auxiliary )を使用すると、外部装置を接続してシステムのモニタおよび管理を行うことができます。コンソール ポートは EIA/TIA-232 コネクタ(メス)で、コンソール端末を接続するためのData Circuit-terminating Equipment(DCE; データ回線終端装置)インターフェイスを提供します。


) EIA/TIA-232 は、以前は RS-232 と呼ばれる推奨標準でしたが、現在では EIA(電子工業会)および TIA(電気通信工業会)で標準として承認されています。


AUX ポートは EIA/TIA-232 プラグ(オス)で、Data Terminal Equipment(DTE; データ端末装置)インターフェイスを提供します。AUX ポートはフロー制御をサポートし、通常はモデム、Channel Service Unit(CSU; チャネル サービス ユニット)、または Telnet 管理に使用するオプション機器の接続に使用します。

仕様

RSP2 の物理仕様を 表3 に示します。

 

表3 RSP の仕様

説明
仕様

寸法

RSP2 は RSP スロットを 1 つ占有し、Cisco 7500 シリーズ、または RSP7000 を装備する Cisco 7000 シリーズ ルータでのみ動作します。

出荷時重量

2.25 kg(5 ポンド)

動作温度

0 ~ 40°C(32 ~ 104°F)

相対湿度

10 ~ 90%、結露しないこと

保管温度

-20 ~ 65°C(-4 ~ 149°F)

システム ソフトウェア

Cisco 7505、Cisco 7507、および Cisco 7513 ルータは、システム ソフトウェアおよびマイクロコードのダウンロードが可能であり、Cisco IOS ソフトウェアおよびマイクロコードのほとんどのアップグレードに対応できます。これにより、リモートから新しいイメージをダウンロードして保存し、起動することができます。ネットワーク経由またはフロッピー ディスクからアップグレードを行う手順については、『 Upgrading Software and Microcode in Cisco 7000 Series and Cisco 7500 Series Routers 』(DOC- 781144=)を参照してください。

フラッシュ メモリには、デフォルトのシステム ソフトウェアが保管されています。EPROM(紫外線消去再書き込み可能 ROM)デバイスには、各インターフェイス プロセッサに対応する最新のマイクロコード バージョンが圧縮形式で保管されています。

システムの起動時、内部のシステム ユーティリティによって、搭載されているインターフェイス プロセッサのタイプとバンドルされているマイクロ コード イメージに互換性の問題がないかスキャンされます。次にこのユーティリティは、圧縮されているイメージを動作中の DRAM に展開します。これにより、バンドルされているマイクロコード イメージが、EPROM イメージと同様に機能するようになります。

Cisco IOS ソフトウェア イメージはフラッシュ メモリに保存されます。フラッシュ メモリは SIMM として RSP2 に搭載されていますが、RSP2 前面の PC カード スロット(スロット 0 および 1)にもフラッシュ メモリ カードを挿入できます(図2 を参照)。Cisco IOS イメージをフラッシュ メモリに保存することで、アップグレードされた Cisco IOS イメージをリモートからダウンロードして起動したり、RSP2 のフラッシュ メモリに格納されているソフトウェア イメージから起動したりできます。

RSP2 自身は電圧や温度のモニタリングを行いませんが、コンパレータにより電圧が正常な動作範囲に保たれるとともに、RSP2 に備えられた 3 つの温度センサーが、温度情報を CI(シャーシ インターフェイス)カードに送信します。読み取った電圧と温度の情報は、すべて CI カードがレポートします。こうした値は、環境モニタリング用の標準のソフトウェア コマンドを使って確認できます。RSP2 はソフトウェア制御のコンフィギュレーション レジスタを使用していますから、ジャンパを設定するために RSP2 を取り外す必要がありません。ユーザが設定できるジャンパは RSP2 にはありません。


) ただし、CIP マイクロコードは例外で、Cisco IOS Release 11.1(1)以降では Cisco IOS ソフトウェア イメージ バンドルから分離されているため、フロッピーディスク、TFTP サーバ、Cisco.com、または PC カードベースのフラッシュ メモリ メディアなどを通じて独立したバンドルとして入手します。


最新のソフトウェア リリースについての情報は、次の URL でハードウェア/ソフトウェア互換性マトリクスを参照してください。
http://www.cisco.com/cgi-bin/front.x/Support/HWSWmatrix/hwswmatrix.cgi

インストレーションを始める前に

適切な規制と安全要件を確認し、ご利用になる RSP2 ハードウェアに適したコンポーネントを搭載して正しく動作させるためには、インストレーション手順の開始に先立って次の項目を参照してください。

「安全上の警告」

「互換性に関する要件」


) 既存の RSP2 を交換する場合は、現在の設定情報を手作業で再入力する必要をなくすために、RSP2 を取り外す前に現在のコンフィギュレーション ファイルをリモート サーバにバックアップしてください。ファイルをバックアップするには、リモート サーバにアクセスする必要があります。ファイルのアップロード手順と、新しい RSP2 の取り付け後にファイルを復旧する手順については、「コンフィギュレーション ファイルの保存および読み出し」を参照してください。


安全に関する注意事項

電源または電話線に接続する機器を取り扱う際には、次の安全に関する注意事項に従ってください。


警告 この装置の設置または交換は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。


安全上の警告


警告危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。


電気製品を扱う際の注意事項

電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。

シャーシ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチの場所を確認しておきます。

シャーシの取り外しを行う前に、すべての電源コードおよび外部ケーブルを外してください。

危険を伴う作業は、一人では行わないでください。

回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。

人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。

床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。

電話回線を扱う際の注意

電話線またはその他のネットワーク ケーブルに接続する機器を取り扱う際には、次の注意事項に従ってください。

雷が発生しているときには、電話線の接続を行わないでください。

防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。

電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。

電話回線の設置または変更は、十分注意して行ってください。

静電破壊の防止

ESD により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。各プロセッサ モジュールには、金属製のフレームに固定されたプリント回路基板が組み込まれています。

EMI シールド、コネクタ、およびハンドルはフレームを構成する部品です。基板は金属フレームによって ESD から保護されていますが、システムの電子コンポーネントを取り扱うときには、必ず静電気防止用リスト ストラップまたはアンクル ストラップを着用してください。

静電破壊を防ぐために、次の注意事項に従ってください。

静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。

ルータのインターフェイス プロセッサ側で作業を行う場合は、搭載されているインターフェイス プロセッサの非脱落型ネジ、または各電源装置の隣にあるシャーシの接地用レセプタクルに、ストラップの機器側を取り付けてください。

プロセッサ モジュールを取り付けるときは、イジェクト レバーを使用してバックプレーンにバス コネクタをしっかりと固定し、両側の非脱落型ネジを締めてください。非脱落型ネジはプロセッサの脱落を防ぐだけではなく、システムに適切なアースを提供し、バックプレーンにバス コネクタを確実に固定させるために必要です。

プロセッサ モジュールはフレームのハンドル部分と端だけを持つようにして、基板またはコネクタ ピンには触れないでください。

取り外したプロセッサ モジュールは、コンポーネント側を上にして静電気防止用シートの上に置くか、または静電気防止用袋に入れてください。モジュールを返却する場合には、ただちに静電気防止用袋に入れてください。

電子機器と衣服が接触しないように注意してください。静電気防止ストラップは身体の静電気から機器を保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。


注意 安全のために、静電気防止用ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は 1 ~ 10 M Ωでなければなりません。

互換性に関する要件

ここでは、RSP2 の重要な互換性要件について説明します。

シャーシ スロットおよび DRAM に関する要件

RSP2 との互換性を確保するため、シャーシ スロットと DRAM で必要とされる要件は次のとおりです。

Cisco 7505 に RSP2 を搭載する場合、特に制限はありません。ただし、Cisco 7505 は HSA または HA 機能をサポートしていません。

Cisco 7507 に RSP2 を搭載する場合、特に制限はありません。ただし、RSP2 はスロット 2 または スロット 3 のいずれか、もしくは両方に取り付ける必要があります。HSA 機能または HA 機能をイネーブルにした場合は、RSP2(または RSP4/4+ と RSP2)を両方の RSP スロットに取り付けます。

Cisco 7513 に RSP2 を搭載する場合、特に制限はありません。ただし、RSP2 はスロット 6 または スロット 7 のいずれか、もしくは両方に取り付ける必要があります。HSA 機能または HA 機能をイネーブルにした場合は、RSP2(または RSP4/4+ と RSP2)を両方の RSP スロットに取り付けます。

通常、HSA 機能または HA 機能をイネーブルにして使用する場合に、Cisco 7507 または Cisco 7513 に 2 つの RSP2(または RSP4/4+ と RSP2)を取り付けます。

メモリ要件

フラッシュ メモリ カードと DRAM SIMM が満たすべき要件は次のとおりです。

フラッシュ メモリ カードと DRAM SIMM はシスコシステムズから入手する必要があります。フラッシュ メモリ カードは 16 MB と 20 MB が用意されていますが、デフォルトでは出荷時に 16 MB が付属します。サポートされるフラッシュ メモリ カードについての詳細は「PC カード スロット」を参照してください。

DRAM の最大速度は 60 ns(ナノ秒)、SIMM の高さは最大 2.54 cm(1 インチ)、DRAM SIMM の最大電圧は 3.3 V です。

RSP2 が必要とする最小 DRAM 構成は 32 MB です。

フラッシュ メモリ カードと DRAM SIMM はシスコシステムズから入手する必要があります。サポートされる PC カードについての詳細は「PC カード スロット」を参照してください。

10.3(6)以降の Cisco IOS Release 10.3 を、Cisco IOS ソフトウェア イメージ、すなわちブート イメージとして使用し、RSP7000 や RSP1 といった他の RSP ベースのシステムでフォーマットされたフラッシュ メモリ カードは使用できません。

このような他の RSP ベースのシステムでフォーマットされたフラッシュ メモリ カードは、 最初にフォーマット を行わないと、RSP2 でブート用または格納用として 利用できません 。フラッシュ メモリ カードの再フォーマット操作については『 Flash Memory Card Installation Instructions 』(Customer Order Number DOC-782083=)を参照してください。

HSA 機能および HA 機能を使用するには、ブート ROM デバイス(システム ソフトウェアに記載の U30)をバージョン 11.1(2) 以降の 11.1 リリースにアップデートする必要があります。

現在 RSP2 で実行しているブート ROM(別名システム ブートストラップ)のバージョンを確認するには、 show version コマンドを使用します。

Router# show version
(display text omitted)
System Bootstrap, Version 11.1(2)

ソフトウェア要件

RSP2 と互換性のあるCisco IOS リリースは、10.3(6)以降の Cisco IOS Release 10.3です。最新の互換ソフトウェア リリースについては、次の URL で Software Adviser を参照してください。
http://www.cisco.com/cgi-bin/Support/CompNav/Index.pl


) 32 MB フラッシュ メモリ カードは Cisco IOS Release 12.1(5)T1 以降のリリースのCisco IOS Release 12.1 T と互換性があります。


ルータの現在のハードウェア設定とソフトウェア設定を表示するには、 show version コマンドと show hardware コマンドを使用します。 show microcode コマンドを使用すると、各プロセッサ タイプにバンドルされているマイクロコード(およびターゲット ハードウェア)のバージョンが表示されます。 show controller cbus コマンドを使用すると、稼働中のマイクロコード バージョンが表示されます。 show diagbus コマンドを使用すると、RSP2 ボードのハードウェア バージョンとリビジョンが表示されます。

show コマンドについての詳細は、『 Configuration Fundamentals Configuration Guide 』および『 Configuration Fundamentals Command Reference 』を参照してください。これらはオンラインや Documentation CD-ROM で参照できるほか、印刷物としても入手できます。


) 使用中のシステムで必要なシステム ソフトウェアおよびマイクロコードを入手できない場合は、アップグレードについて、製品を購入された代理店にお問い合わせください(サポートが必要な場合はテクニカルサポートを参照)。


ハードウェア要件

RSP2 の出荷時に付属する DRAM は 32 MB ですが、利用するルータの設定、プロトコル、機能によってはこれ以上の DRAM が必要になる場合があります。DRAM をアップグレードする際は「ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定」を参照してください。

HSA または HA 向けに構成したシステムを正しく動作させるためには、次の注意事項に気をつけてください。

HSA または HA を利用する場合、RSP2 を他の RSP2、RSP4、または RSP4+ と併用できます。

スタンバイ RSP2 が適切に動作するためには、アクティブ側およびスタンバイ側の RSP2(または RSP2 と RSP4/4+)で、 DRAM 構成とブート ROM バージョンが同一でなければなりません。

システムの動作中にアクティブ RSP2 を取り外すと、システム クラッシュが生じますが、スタンバイ RSP2 を新しいアクティブ RSP2 としてシステムのリロードが行われます。システムに問題が生じないようにするために、システムの動作中はアクティブ RSP2 を 取り外さないでください


注意 以前にフォーマットされ、RSP、RSP7000、または RSP1 で利用されていたフラッシュ メモリ カードは、使用する前に再フォーマットする必要があります。これらのプロセッサのいずれかでフォーマットされたフラッシュ メモリ カードは、RSP2 では正しく動作しません。使用する RSP2 システムであらかじめ再フォーマットしなければなりません。フラッシュ メモリの再フォーマット操作については『Flash Memory Card Installation Instructions』(Customer Order Number DOC-782083=)を参照してください。

マイクロコード要件

マイクロコードは、プロセッサ固有のソフトウェア命令セットで、特定のプロセッサ タイプの機能をイネーブルにして管理する役割を果たします。システムの起動時またはリロード時には、システム内の各プロセッサ タイプ専用のマイクロコードがロードされます。各プロセッサ タイプに使用できる最新のマイクロコード イメージは、システム ソフトウェア イメージにバンドルされて配布されます。


) バンドルされているコードを変更すると、システム内のさまざまなインターフェイス プロセッサ間で不整合が生じる可能性があります。バンドルされているマイクロコード イメージだけを使用してください。ただし、CIP マイクロコードは例外で、Cisco IOS Release 11.1(1) 以降ではIOS ソフトウェア イメージ バンドルから分離されているため、フロッピーディスク、TFTP サーバ、CCO、フラッシュ メモリ カードを通じて独立したバンドルとして入手します。


RSP2 の取り付け

ここでは、RSP2 の取り付けまたは交換手順について説明します。システムがソフトウェア、ハードウェア、およびマイクロコードの最小限の要件を満たしていることを確認してください。それぞれ要件については、「ソフトウェア要件」「ハードウェア要件」、および「マイクロコード要件」を参照してください。RSP2 の取り外し手順については「RSP2 の取り外し」を参照してください。取り付け手順については「RSP2 の交換」を参照してください。新しい RSP2 の取り付けを終えたら、「インストレーションのトラブルシューティング」の手順に従い、RSP2 が正しく取り付けられ、正常に機能していることを確認してください。


注意 搭載している RSP2 が 1 つだけの場合、システムの稼働中にその RSP2 を取り外すと、システムがクラッシュします。システム稼働中に RSP2 を取り外す場合は、事前にこのことを考慮してください。アクティブ RSP2 で障害が発生したときに、フルシステム構成でスタンバイ RSP2 を正常に動作させるには、スタンバイ RSP2 の DRAM 構成をアクティブ RSP2 と一致させ、同等以上のフラッシュ メモリを搭載しておく必要があります。RSP2 のメモリ コンポーネントの要件については、「メモリ コンポーネント」を参照してください。


) プロセッサ モジュールのフレームには EMI をシールドする EMI フェンスが付いているため、モジュールはシャーシ スロットに隙間のない状態で収まります。Cisco 7513 ルータの RSP スロット 7 の RSP2 を適切に取り外す、または取り付けるには、次の手順に従ってください。最初にスロット 8 に搭載されているインターフェイス プロセッサを取り外してから、RSP スロット 7 の RSP2 を取り外す、または取り付けます(さらに、非脱落型ネジを適切に締め付けます)。その後、スロット 8 にインターフェイス プロセッサを再度取り付けてください。


必要な部品および工具

RSP2 の取り外しおよび取り付け、または DRAM のアップグレードには、次に示す部品および工具の一部または全部が必要です。機器の追加購入が必要な場合は、製品を購入された代理店にお問い合わせください。

「コンソール端末の接続」に記載される RSP2 または関連製品

SIMM を交換する場合はシスコ製の DRAM SIMM。詳細は、「DRAM SIMM の交換および拡張」を参照してください(互換性に関する要件も参照)。


注意 メモリのトラブル発生を避けるため、DRAM SIMM は 3.3 V デバイスを使用する必要があります。RSP2 の SIMM ソケットには、これより高電圧のデバイスを取り付けないでください。

No.2 のプラス ドライバ、または 3/16 インチのマイナス ドライバ(RSP2 をスロットに固定する非脱落型ネジに使用)

スペアおよびアップグレード キットに付属する使い捨て式の静電気防止用リスト ストラップ、またはその他の静電気防止用器具

静電気防止用マット、静電気防止材パッド、または静電気防止用袋(RSP2 を取り外して返却する場合は、静電気防止用袋に収めてください。コンポーネントを交換して、RSP2 をもう一度取り付ける場合には、静電気防止用マットまたは静電気防止材パッドを使用してください。)

SIMM を交換する場合は、シスコが提供する DRAM SIMM

RSP2 の取り外し

RSP2 の取り外しまたは取り付けを行うときには、必ずイジェクト レバーを使用してください。イジェクト レバーを使用すると、RSP2 のバックプレーンへの装着、またはバックプレーンからの取り外しを確実に行うことができます。RSP2 がバックプレーンに完全に接続されていないと、2 つめの RSP2 が搭載されている場合を除き、システムが停止する可能性があります。

このルータのイジェクト レバーの適切な操作方法を図3 に示します。イジェクト レバーを(フレームのハンドルに向かって)同時に内側に押すと、レバーが RSP2 をスロットに押し込むので、ボード コネクタがバックプレーンに完全に装着されます。RSP2 を取り外すには次の手順に従ってください。


ステップ 1 任意の手順です。RSP2 を 1 つ搭載したシステムで RSP2 を交換する場合は、現在の実行コンフィギュレーション ファイルを TFTP サーバにコピーして、あとで復旧できるようにします(コンフィギュレーション ファイルの保存および読み出しを参照)。

ステップ 2 静電気防止用ストラップを身体に装着し、搭載されているインターフェイス プロセッサの非脱落型ネジか、塗装されていないシャーシ表面にストラップの機器側を接続します。

ステップ 3 RSP2 を交換する場合は、コンソール ポートまたは AUX ポートに接続されている装置のケーブルをすべて外します。メンテナンスのために RSP2 を取り外して、同じ RSP2 をもう一度取り付ける場合、ケーブルに無理な力を加えなければ、装置を接続したままにしておいてもかまいません。

ステップ 4 2 本の非脱落型ネジを緩めるにはドライバを使用します(図3 を参照)。

ステップ 5 各イジェクト レバーの端に親指をあてて、同時に外側(フレームのハンドルと反対の方向、つまり図3 の c の方向)に引きます。スロットからフレームが外れ、バックプレーンから RSP2 が外れます。

ステップ 6 片方の手で RSP2 のハンドルをつかみ、もう片方の手でフレームの下を支えながらスロットから RSP2 をまっすぐ引き出します(図4 を参照)。フレームがバックプレーンに対して平行になるように支えます。ボードやコネクタ ピンには絶対に手を触れないでください。

図3 イジェクト レバーおよび非脱落型ネジ

 

ステップ 7 取り外した RSP2 を静電気防止用マットまたは静電気防止材に置きます。RSP2 を工場に返却する場合は、ESD による損傷を防ぐために、ただちに静電気防止用袋に収めてください。

ステップ 8 RSP2 のメンテナンス作業を行う場合は必ず、RSP2 に静電破壊の危険性があるため、静電気防止用ストラップの機器側を RSP2 につないでください。


 

これで取り外し手順は終了です。SIMM を交換するために RSP2 を取り外した場合は「ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定」を参照してください。RSP2 を交換する場合は、次の項目に進んで、新しい RSP2 を取り付けてください。

RSP2 の交換

RSP2 は、RSP スロット以外には取り付けられないように設計されています。デフォルトでは、ルータの最初の RSP スロットに搭載された RSP がアクティブ システムになります。Cisco 7507 ではスロット 2、Cisco 7513 ではスロット 6 です。RSP2 を取り付ける手順は次のとおりです。


ステップ 1 片方の手で RSP2 のハンドルをつかみ、もう片方の手でフレームの下を支えながらスロットに差し込みます(図4 を参照)。ボードやコネクタ ピンには絶対に手を触れないでください。

ステップ 2 RSP2 の背面から該当する RSP スロットに挿入し、フレームの縁のノッチをスロット内の溝に合わせます(図3の a を参照)。

図4 取り外しと取り付け時の RSP2 の取り扱い

 


注意 バックプレーンの損傷を防ぐために、RSP2 は必ず、ルータに 2 つある RSP スロットのうちの 1 つに取り付けてください。スロットには誤挿入防止キーが付いています。異なるスロットに無理に RSP2 を取り付けようとすると、バックプレーンと RSP2 が損傷する可能性があります。

ステップ 3 RSP2 をバックプレーンに対して平行に保ちながら、フレームをスライドさせてスロットに差し込みます。RSP2 の前面プレートがイジェクト レバーと接触したところで、 止めてください図3の b を参照)。

ステップ 4 各イジェクト レバーを親指と人差し指で挟み、同時に内側に(ハンドルの方へ)押して、イジェクタが前面プレートと平行になるようにします(図3の c を参照)。

ステップ 5 RSP2 両端の非脱落型ネジの締め付けにはドライバを使用してください(図3の a を参照)。

ステップ 6 ドライバを使用して、RSP2 の前面プレートにある 2 個の非脱落型ネジを締めます。これによって、バックプレーンからの RSP2 の部分的な脱落を防止するとともに、適切な EMI シールドを確保できます(EMI の仕様に適合させるには、これらのネジを締める必要があります)。

ステップ 7 RSP2 を取り外すためにコンソール端末ケーブルを外した場合、または新しい RSP2 を取り付ける場合は、コンソール ポートにコンソール端末を接続します(コンソール端末の接続を参照)。

ステップ 8 コンソール端末が接続されていることを確かめて(コンソール端末の接続を参照)、電源を入れます。

ステップ 9 システムの電源を再びオンにしてから、「システムの再起動」に進み、取り付けの確認を行います。


 

以上で RSP2 の交換手順が終了しました。

コンソール端末の接続

RSP2 のコンソール ポートは、コンソール端末を接続するための DCE DB-25 レセプタクルです。コンソール端末はシステムと通信できるように設定する必要があります。RSP2 のコンソール ポートは AUX ポートの右側にあり、Console というラベルが付いています(図5 を参照)。

コンソール ポートを接続する前に、使用する端末のマニュアルを調べて、端末のボーレートを確認してください。端末のボーレートを RSP2 のデフォルト ボーレート(9600 ボー)に合わせる必要があります。端末を 9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット(9600、8N2)に設定します。

付属のコンソール ケーブルを使用して、RSP2 のコンソール ポートに端末を接続してから、「システムの再起動」の手順に従ってください。

図5 コンソール ポートおよび AUX ポートの接続

 


) コンソール ポートと AUX ポートは非同期シリアル ポートであるため、これらのポートに接続する装置には非同期の伝送機能が必要です(非同期はシリアル装置の最も一般的なタイプで、ほとんどのモデムは非同期装置です)。


AUX ポートへの接続

RSP2 の AUX ポートは、DB-25 プラグを使用した DTE ポートです。このポートを使用して、モデムまたは他の DCE 装置(CSU/DSU、他のルータなど)をルータに接続できます。RSP2 の AUX ポートはコンソール ポートのすぐ上にあり、AUX というラベルが付いています。モデム接続の例を図5に示します。

Y 字ケーブルを使用したコンソールおよび AUX の接続

RSP2 を 2 つ搭載し、HSA または HA 機能をイネーブルにしたシステムでは、オプションの特殊な Y 字ケーブルを利用すると、コンソール ポートまたは AUX ポートのいずれと 2 つの RSP を同時に接続できます。搭載した RSP2 が 1 つだけの場合は、その RSP2 がデフォルトでアクティブ システムになります。


) Y 字ケーブルは必ずしも必要ではありません。代わりに 2 本のコンソール ケーブルと 2 本の AUX ケーブルを利用することもできます。


図6 に Y 字コンソール ケーブル、図7 に Y 字 AUX ケーブルを示します。

図6 Y 字コンソール ケーブル(製品番号 CAB-RSP2CON=)

 

図7 Y 字 AUX ケーブル(製品番号 CAB-RSP2AUX=)

 

システムの再起動

システムの電源を再びオンにしたときに、システムが起動し、正常な動作が再開されることを確認します。DRAM のアップグレード後にシステムを再起動した場合は、増設された DRAM のメモリを初期化する分だけ起動シーケンスに時間がかかります(システム起動シーケンスの確認を参照)。

次の手順で、RSP2 が正しく取り付けられ、正常に機能していることを確認してください。


ステップ 1 次の事項を調べて、RSP2 が確実に接続されていることを確認します。

RSP2 がスロットの奥まで挿入され、両方の非脱落型ネジが締まっている。

コンソール端末がコンソール ポートに接続され、端末の電源がオンになっている。

ステップ 2 RSP2 の LED を確認します。システムの初期化中は、RSP2 の CPU HALT LED が点灯し、ブート プロセスが完了すると消灯します。RSP2 が各インターフェイス プロセッサを初期化する間、各インターフェイス プロセッサのステータス LED は、不規則に点滅します。

ステップ 3 HSA または HA が設定されている Cisco 7507 または Cisco 7513 の場合、システムの再起動時にコンソール端末にシステム バナーとスタートアップ画面が表示されることを確認します。

Cisco 7513 の場合、アクティブ コンソールに次のように表示されます(RSP2 スロットの表示に注意)。

System Bootstrap, Version 11.1(2), RELEASED SOFTWARE
Copyright (c) 1986-1996 by cisco Systems, Inc.
SLOT 6 RSP2 is system master
SLOT 7 RSP2 is system slave
RSP2 processor with 16384 Kbytes of main memory
 
(以降、テキスト出力は省略)
 
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) GS Software (RSP-JV), Version 11.1(4) [biff 51096]
Copyright (c) 1986-1996 by cisco Systems, Inc.
Compiled Mon 22-Jan-96 21:15 by biff
Image text-base: 0x600108A0, data-base: 0x607B8000
 
cisco RSP2 (R4600) processor with 16384K bytes of memory.
R4600 processor, Implementation 32, Revision 2.0
 
[additional displayed text omitted from this example]
 
8192K bytes of Flash PCMCIA card at slot 0 (Sector size 128K).
8192K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 256K).
Slave in slot 7 is halted.
 
(以降、テキスト出力は省略)
 

Cisco 7507 の場合、アクティブ コンソールに次のように表示されます(RSP2 スロットの表示に注意)。

System Bootstrap, Version 11.1(2), RELEASED SOFTWARE
Copyright (c) 1986-1996 by cisco Systems, Inc.
SLOT 2 RSP2 is system master
SLOT 3 RSP2 is system slave
RSP2 processor with 16384 Kbytes of main memory
 
(以降、テキスト出力は省略)
 
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) GS Software (RSP-JV), Version 11.1(4) [biff 51096]
Copyright (c) 1986-1996 by cisco Systems, Inc.
Compiled Mon 22-Jan-96 21:15 by biff
Image text-base: 0x600108A0, data-base: 0x607B8000
 
cisco RSP2 (R4600) processor with 16384K bytes of memory.
R4600 processor, Implementation 32, Revision 2.0
 
(以降、テキスト出力は省略)
 
8192K bytes of Flash PCMCIA card at slot 0 (Sector size 128K).
8192K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 256K).
Slave in slot 3 is halted.
(以降、テキスト出力は省略)
 

ステップ 4 RSP2 が単一 の場合(HSA または HA を利用しない)、システムの再起動時にコンソール端末にシステム バナーとスタートアップ画面が表示されることを確認します。次のように表示されます。

System Bootstrap, Version 11.1(2) [biff 51096], RELEASED SOFTWARE
Copyright (c) 1994-1996 by cisco Systems, Inc.
SLOT 6 RSP2 is system master
RSP2 processor with 16384 Kbytes of main memory
 
(以降、テキスト出力は省略)
 
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) GS Software (RSP-JV), Version 11.1(4) [biff 51096]
Copyright (c) 1986-1996 by cisco Systems, Inc.
Compiled Mon 22-Jan-96 21:15 by biff
Image text-base: 0x600108A0, data-base: 0x607B8000
 
cisco RSP2 (R4600) processor with 16384K bytes of memory.
R4600 processor, Implementation 32, Revision 2.0
 
(以降、テキスト出力は省略)
 

ステップ 5 システムがソフトウェアを起動し、さらにインターフェイス プロセッサを初期化し終わったら、RSP2 の各 LED が次の状態であることを確認します。

(搭載されている各 RSP2 の)NORMAL LED が点灯している。

(搭載されている各 RSP2 の)CPU HALT LED が消灯している。

アクティブ RSP2 の MASTER LED が点灯している(HSA が設定されている場合)。

スタンバイ RSP2 の SLAVE LEDが点灯している(HSA が設定されている場合)。

ステップ 6 インターフェイス プロセッサ上のイネーブルにされた LED がすべて点灯していることを確認します。

ステップ 7 2 つめの RSP2 を搭載している(さらに HSA または HA に設定されている)システムでは、 show version コマンドを使用して、システムがスタンバイ RSP2 を認識していることを確認します。次に Cisco 7513 の例を示します。

Router> show version
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) GS Software (RSP-JV), Version 11.1(4) [biff 51096]
Copyright (c) 1986-1996 by cisco Systems, Inc.
Compiled Mon 22-Jan-96 21:15 by biff
Image text-base: 0x600108A0, data-base: 0x607B8000
 
(以降、テキスト出力は省略)
 
Slave in slot 7 is running Cisco Internetwork Operating System Software
 

(どの RSP2 がスレーブに設定されているか、またはルータに生じた直近の障害によっては、「slot 6」になる場合があります。)

ステップ 2ステップ 6(または、2 つめの RSP2 を搭載し、HSA または HA 機能を使用する場合はステップ 7)の条件をすべて確認できたら、インストレーションは完了です。事前にリモート サーバにコンフィギュレーション ファイルを保管してから RSP2 を交換した場合は、「コンフィギュレーション ファイルの回復」を参照してください。コンフィギュレーションを保管しないで RSP2 を交換した場合は、 configure コマンドまたは setup コマンド機能を使用して、設定情報を再入力します。

電源投入時または初期化後に LED が 1 つも点灯しない場合、または CPU HALT LED が点灯したままになっている場合は、エラーが発生しています。このような場合は、「インストレーションのトラブルシューティング」に進んで、問題を特定してください。

設定についての詳細は、『 Configuration Fundamentals Configuration Guide 』および『 Configuration Fundamentals Command Reference 』を参照してください。これらは、Documentation CD-ROM で参照できるほか、印刷物としても入手できます。

Cisco 7507 または Cisco 7513 ルータで 2 つめの RSP2 を搭載した場合は、HSA(場合によっては HA)機能を設定する必要があります。次の注意事項を確認した上で、「HSA の設定」に進んでください。


注意 初めて 2 つめの RSP2 を搭載し、HSA または HA 機能をイネーブルにする予定の場合は、ただちに適切な設定を行う必要があります。「HSA の設定」または「ハイ アベイラビリティ機能の有効化」を参照してください。これにより、新しいスタンバイ RSP2 がアクティブ RSP2 に合わせて設定されます。この設定を行わなかった場合は、アクティブ RSP2 の障害時に、未設定のスタンバイ RSP2(または RSP4/4+)によってルータが引き継がれ、ネットワークが停止する可能性があります。


 

以上でシステム再起動の手順が終了しました。

単一 RSP2 のルータの設定

RSP2 を 1 つだけ搭載している場合は、利用しているルータに適切な Cisco IOS リリースに基づいてシステムを設定できます。使用するシスコ製ハードウェアにインストールされているソフトウェア リリースに応じて、適切な Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション マニュアルを次の URL で参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/index.htm

2 台の RSP2(または RSP2 と RSP4/4+)を搭載する場合で、Cisco 7507 ルータまたは Cisco 7513 ルータを使用している場合は、ルータを HSA(システム デフォルト。HSA の設定を参照)または HA(ハイ アベイラビリティ機能の有効化を参照)のいずれかに設定する必要があります。

EXEC コマンド インタプリタの使用方法

EXEC レベルのコマンドを使用してシステムを設定するには、 enable コマンドを使用して、特権レベルの EXEC コマンド インタプリタを開始する必要があります。パスワードが設定されている場合は、パスワードの入力が要求されます。特権レベルのシステム プロンプトの末尾には、角カッコ(>)ではなく、ポンド記号(#)が付きます。

コンソール端末で特権レベルを開始する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 EXEC プロンプト(>)に、 enable コマンドを入力します。次のように特権レベルのパスワードの入力を求められます。

Router> enable
 
Password:
 

ステップ 2 パスワードを入力します(パスワードは大文字/小文字の区別があります)。セキュリティ上、パスワードは表示されません。

ステップ 3 正しいパスワードを入力すると、次のように特権レベルのシステム プロンプト(#)が表示されます。

Router#
 

システム プロンプトにポンド記号(#)が表示されていれば、特権レベルの EXEC コマンド インタプリタが開始しています。この状態になると、EXEC レベルのコマンドを実行できます。


 

これで、EXEC コマンド インタプリタの使用手順は終了です。

設定に関する情報とサポートは、ご利用の シスコ製ハードウェアにインストールされているソフトウェア リリースに応じて、適切な Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション マニュアルを参照してください。


) Cisco IOS ソフトウェアの設定はhttp://www.cisco.com から参照できます。詳細については、次の URL で Software Advisor を参照してください。http://www.cisco.com/cgi-bin/Support/CompNav/Index.pl


トラブルシューティングの情報は「インストレーションのトラブルシューティング」を参照してください。

HSA の設定

ここでは、High System Availability(HSA; ハイ システム アベイラビリティ)について説明します。HSA の役割は、計画的または計画外のサービス停止後に、ルータによるパケットの処理と転送を継続させることです。

内容は次のとおりです。

「HSA のアクティブ側およびスタンバイ側の動作」

「HSA の実装方式」

「HSA に関するシステム要件」

「HSA 動作の設定作業一覧」

「アクティブおよびスタンバイ RSP での環境変数の設定」

2 つの RSP2、または RSP2 と RSP4/4+(1 つを「アクティブ」すなわち「マスター」に設定し、他の 1 つを「スタンバイ」すなわち「スレーブ」に設定)を搭載したルータで、アクティブの RSP2 が障害を起こしたときは、HSA がシステム デフォルトとなります。この状況ではスタンバイ RSP2 が処理を引き継ぎます。これは「コールド スタンバイ」と呼ばれます。ルータはスタンバイ RSP を使用してリブートし、手動操作(たとえば、新しい RSP の取り付けなど)を必要とせずに動作を再開します。スタンバイ RSP2 は自身のイメージとコンフィギュレーション ファイルを持ち、単一のプロセッサとして動作します。


注意 アクティブ RSP2 の障害発生時にスタンバイ RSP2 が適切に機能するためには、スタンバイ RSP2 とアクティブ RSP2 のブート イメージ、ROM モニタ、DRAM 構成を同一にする必要があります。


) RSP2 は他の RSP2 または RSP4/4+ と相互運用することができますが、RSP1、RSP8、RSP16 とは相互運用できません。また、以降の説明で「2 つの RSP2」と記述されている部分は「RSP2 と RSP4/4+」と読み替えることができます。


新しい 2 つの RSP2(または RSP2 と RSP4/4+)を同時に取り付けると、そのルータで最初の偶数番号の RSP スロットに搭載された RSP がアクティブ RSP(RSP2 を RSP4/4+ と組み合わせる場合は、RSP4/4+ が一般的)となり、奇数番号の RSP スロット に搭載された RSP がスタンバイ RSP となります。クラッシュが発生すると、奇数番号スロットの RSP がアクティブになり、偶数番号スロットの RSP がスタンバイになります。

RSP2 を搭載した場合に HSA がサポートされるルータは、Cisco 7507 および Cisco 7513 です。Cisco 7505 と Cisco 7576 は HSA をサポートしません。

コールド スタンバイ プロシージャ(最初の障害発生から最初のパケット転送まで)は現在、約 8 ~ 10 分かかります。

HSA の設定に関する詳細は、『 Configuration Fundamentals Configuration Guide 』および『 Configuration Fundamentals Command Reference 』を参照してください。これらはオンラインや Documentation CD-ROM で参照できるほか、印刷物としても入手できます。

HSA のアクティブ側およびスタンバイ側の動作

HSA 機能の実行中、アクティブ RSP2 カードは単一プロセッサと同様に機能し、ルータのすべての機能を制御します。スタンバイ RSP2 カードでは処理は行いませんが、アクティブ RSP2 に障害が発生していないかどうかを常にモニタリングします。

スタンバイ RSP2 は、アクティブ RSP2 が機能していないことを検出すると、自動的にリセットして、「 アクティブ/スタンバイ アービトレーション 」に加わります。アクティブ/スタンバイ アービトレーションは、起動時(または再起動時)に、どちらの RSP2 カードがアクティブまたはスタンバイかを判別する ROM モニタ プロセスです。

システム クラッシュによってアクティブ RSP2 に障害が発生すると、スタンバイ RSP2 が新しいアクティブ RSP2 となり、それ自体が備えているシステム イメージとコンフィギュレーション ファイルを使用してルータを再起動します。障害が発生した RSP2 カード(スタンバイに移行)は、ユーザが診断プログラムを実行し、問題を解消して tandby reload コマンドを実行するまで、アクティブ RSP2 には戻りません。

HSA の運用では、次の注意事項に従ってください。

スタンバイ RSP2 とアクティブ RSP2 のブート イメージ、ROM モニタ、DRAM 構成を同一にする必要があります(ハードウェア要件を参照)。

2 つの RSP2 カードでは、同一のアクティブ ソフトウェア イメージとコンフィギュレーション ファイルを実行する必要はありません。スタンバイモード ソフトウェアは、アクティブモード ソフトウェアのサブセットです。

自動同期化モードをイネーブルに設定しておくと、アクティブとスタンバイの両方のRSP2 カードでは自動的に同じコンフィギュレーション ファイルが使用されます(ソフトウェア要件を参照)。

コンソールは常にアクティブ RSP2 に接続されるため、表示される内容はアクティブ側からの情報になります。

システムの動作中にアクティブ RSP2 を 取り外さないでください。 ただし、スタンバイ RSP2 はシステムの動作中に取り外してもかまいません。


注意 システムの動作中にアクティブ RSP2 を取り外すと、システム クラッシュが生じますが、スタンバイ RSP2 を新しいアクティブ RSP2 としてシステムのリロードが行われます。システムに問題が生じないようにするために、システムの動作中はアクティブ RSP2 を取り外さないでください

HSA の実装方式

HSA の一般的な利用方法は次のとおりです。

ハードウェアのバックアップ ― RSP2 カードの障害発生からの保護。両方の RSP2 カードに対して同一のソフトウェア イメージと設定情報を適用し、変更があった場合には、両方のカードで自動的に設定情報を同期するようにルータを設定します。

ソフトウェア エラーからの保護 ― Cisco IOS ソフトウェアの重大なエラーに対する保護。それぞれ異なるソフトウェア イメージを指定して各 RSP2 カードを設定しますが、設定情報は両方の RSP2 で共通です。

HSA にはさらに高度な実装方式もあります。たとえば、各 RSP2 カードを次のように設定することもできます。

同じソフトウェア バージョン、異なるコンフィギュレーション ファイル

異なるソフトウェア イメージ、異なるコンフィギュレーション ファイル

大幅に異なるコンフィギュレーション ファイル(たとえば、カードごとに各種機能/インターフェイスをオンまたはオフにする)


) このほか、さらに複雑な HSA の利用方法もありますが、このマニュアルでは取り上げません。詳しくはシスコのサービス担当者にお問い合わせください。


HSA に関するシステム要件

RSP2 で HSA 機能を利用するには、次の要件を満たす必要があります。

アクティブ RSP プロセッサ カードを 1 枚、スタンバイ RSP プロセッサ カードを 1 枚、および適切な Cisco IOS リリースを搭載した Cisco 7507 および Cisco 7513 ルータ(詳細については、
http://www.cisco.com/cgi-bin/Support/CompNav/Index.pl で Software Advisor を参照)

アクティブ RSP と同一の(もしくはそれ以上の)DRAM 容量とフラッシュ メモリ容量を持つスタンバイ RSP。RSP2 のメモリ コンポーネントの要件については、「メモリ要件」を参照してください。

アクティブ RSP と同一のブート イメージ、同一の ROM モニタ、同一の DRAM 構成を使用するスタンバイ RSP(ハードウェア要件を参照)。


注意 HSA は、2 つの RSP2か、または 1 つの RSP2 と 1 つの RSP4/4+ で機能します。HSA 機能を利用する場合、RSP2 を RSP1、RSP8、または RSP16 と組み合わせて使用することはできません。

HSA 動作の設定作業一覧

HSA を設定する前に、「HSA の実装方式」を参照して、HSA をどのように利用するか決定してください。シンプル ハードウェア バックアップに使用するのか、ソフトウェア エラーからの保護に利用するのかを決めます。新しい Cisco IOS ソフトウェアまたは実験的に Cisco IOS ソフトウェアを使用する場合は、ソフトウェア エラーからの保護に利用することを検討してください。それ以外の場合は、シンプル ハードウェア バックアップに利用してください。

HSA の用途を決めたら、以降で説明する作業を行ってください。最初の 2 つの作業と、最後の 2 つの作業は両方の実装方式で必要になります。3 番めと 4 番めの作業はシンプル ハードウェア バックアップに関連するもので、5 番めの作業はソフトウェア エラーからの保護に関連するものです。

「デフォルトのスタンバイ RSP2 を指定する」 (両方式)

「両方の RSP に同じコンフィギュレーション ファイルが保存されていることを確認する」 (両方式)

「両方の RSP に同じシステム イメージが保存されていることを確認する」 (シンプル ハードウェア バックアップのみ)

「両方の RSP に同じマイクロコード イメージが保存されていることを確認する」 (シンプル ハードウェア バックアップのみ)

「アクティブとスタンバイの RSP に異なるスタートアップ イメージを指定する」 (ソフトウェア エラー保護のみ)

「スタンバイ RSP の環境変数を手動設定する場合」 (両方式)

「スタンバイ RSP の環境変数を自動設定する場合」 (両方式)


) 次の HSA 設定例では Cisco 7513 を使用しています。Cisco 7507 を使用する場合の主な違いは、アクティブとスタンバイの RSP がそれぞれ、スロット 2 と 3 に搭載されている点です。


デフォルトのスタンバイ RSP2 を指定する

運用環境については、常にアクティブ RSP2 からの情報が表示されるため、デフォルトのスタンバイ RSP2 を定義する必要があります。ルータは起動時に、デフォルトのスタンバイ情報を使用します。

ルータの電源投入時、または reload コマンドの実行によってシステムが起動した場合、デフォルトでスタンバイに指定されている RSP2 がスタンバイ RSP2 になります。

システム クラッシュまたはハードウェア障害が原因でシステムが起動した場合は、デフォルトのスタンバイ指定は無視され、クラッシュまたは障害が生じた RSP2 がスタンバイ RSP2 になります。

デフォルトのスタンバイ RSP2 を定義するには、次の 表4 に記載するコマンドを特権 EXEC モードで使用します。

 

表4 デフォルトのスタンバイ RSP の定義方法

コマンド
説明

ステップ 1

Router# configure terminal

端末からコンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config)# slave default-slot processor-slot-number

デフォルトのスタンバイ RSP2(または RSP4/4+)を定義します。

ステップ 3

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4

Router# copy system: running-config nvram:startup-config

この情報をスタートアップ コンフィギュレーションに保存します。

次回のシステム再起動時に、上記の変更が有効になります(両方の RSP2 カードが動作可能状態の場合)。これにより、デフォルトでスタンバイに指定されている RSP2 がスタンバイ RSP2 カードになります。もう一方の RSP2 カードがシステムの制御を引き継ぎ、ルータのすべての機能を制御します。

デフォルトのスタンバイ RSP2 を特に定義しなかった場合、スロット番号の数字が大きい方のプロセッサ スロットに搭載されている RSP2 カードがデフォルトのスタンバイ カードになります。Cisco 7507 では、プロセッサ スロット 3 にデフォルトのスタンバイ RSP を搭載します。Cisco 7513 では、プロセッサ スロット 7 にデフォルトのスタンバイ RSP を搭載します。

Cisco 7507 のプロセッサ スロット 2 に、デフォルトのスタンバイ RSP2 を設定する例を示します。

Router# configure terminal
Router (config)# slave default-slot 2
Ctrl-Z
Router# copy running-config startup-config

両方の RSP に同じコンフィギュレーション ファイルが保存されていることを確認する

シンプル ハードウェア バックアップおよびソフトウェア エラー保護という実装方式を使用する場合、アクティブとスタンバイの RSP ではコンフィギュレーション ファイルを常に一致させる必要があります。アクティブとスタンバイの RSP でコンフィギュレーション ファイルを一致させるには、自動同期化モードをオンにします。自動同期化モードの場合、ターゲットとしてアクティブ側のスタートアップ コンフィギュレーション(nvram:startup-config)を指定して copy コマンドを実行すると、アクティブ側のスタートアップ コンフィギュレーションがスタンバイ側のスタートアップ コンフィギュレーションにコピーされます。

自動同期化モードは、デフォルトでオンになっています。手動でオンにするには、次の表5 に記載するコマンドを特権 EXEC モードで実行します。

 

表5 両方の RSP に同じコンフィギュレーション ファイルが保存されていることを確認する方法

コマンド
説明

ステップ 1

Router# configure terminal

端末からコンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config)# slave auto-sync config

自動同期化モードをオンにします。

ステップ 3

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4

Router# copy system: running-config nvram:startup-config

この情報をスタートアップ コンフィギュレーションに保存し、設定をスタンバイ側のスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

コンフィギュレーション ファイルの自動同期化機能をオンにする例を示します。

Router# configure terminal
Router (config)# slave auto-sync config
Router (config)# end
Router# copy system:running-config nvram:startup-config

両方の RSP に同じシステム イメージが保存されていることを確認する

シンプル ハードウェア バックアップを機能させるために、両方の RSP カードに同じシステム イメージが保存されていることを確認します。

両方の RSP に同一のシステム イメージが保存されていることを確認するには、次の表6 に記載するコマンドを特権 EXEC モードで実行します。

 

表6 両方の RSP に同じシステム イメージが保存されていることを確認する方法

ステップ
コマンド
説明

ステップ 1

Router# show bootvar

BOOT 環境変数の内容を表示して、アクティブ RSP とスタンバイ RSP の現在の起動パラメータを確認します。

ステップ 2

Router# dir { bootflash: | slot0: | slot1: }

アクティブ RSP のソフトウェア イメージの保存場所とバージョンを確認します。

ステップ 3

Router# dir { slavebootflash: | slaveslot0: | slaveslot1: }

スタンバイ RSP の同じ場所に同じソフトウェア イメージがあるかどうかを調べます。

ステップ 4

Router# copy {bootflash:[filename]| slot0:[filename] | slot1:[filename]}{slavebootflash:[filename] | slaveslot0:[filename] | slaveslot1:[filename]}

 

このステップを完了するために、 delete または squeeze 、もしくはその両方のコマンドを copy コマンドと組み合わせて使用しなければならない場合があります。

スタンバイ RSP の同じ場所に同じシステム イメージがない場合は、アクティブ側のシステム イメージをスタンバイ側の適切な場所にコピーします。

削除したスペースは、squeeze コマンドを実行するまでは再利用できません。


) RSP2 では標準の 16 MB および 20 MB フラッシュ メモリ カードがサポートされます(現在のところデフォルトでは 20 MB フラッシュ メモリ カードが付属します)。詳細は『Flash Memory Card Installation Instructions』を参照してください。使用しているスロットにより、コマンドには slot0 または slot1 を指定する必要があります。

RSP2 では標準の 48 MB および 128 MB フラッシュ ディスクがサポートされます。詳細は『Using the Flash Disk』を参照してください。使用しているスロットにより、コマンドには slot0 または slot1 を指定する必要があります。


両方の RSP に同じシステム イメージが保存されていることを確認する例を示します。この例では、環境変数が設定されていないので、アクティブとスタンバイの両方の RSP でデフォルトの環境変数が有効になります。

Router# show bootvar
BOOT variable =
CONFIG_FILE variable =
Current CONFIG_FILE variable =
BOOTLDR variable does not exist
Configuration register is 0x0
 
Slave auto-sync config mode is on
 
current slave is in slot 7
BOOT variable =
CONFIG_FILE variable =
BOOTLDR variable does not exist
 
Configuration register is 0x0
 
Router# dir slot0:
-#- -length- -----date/time------ name
1 3482498 May 4 1999 21:38:04 rsp-k-mx11.2
 
7993896 bytes available (1496 bytes used)
 
Router# dir slaveslot0:
-#- -length- -----date/time------ name
1 3482498 May 4 1999 21:38:04 rsp-k-mx11.1
 
7993896 bytes available (1496 bytes used)
 
Router# delete slaveslot0:rsp-k-mx11.1
Router# copy slot0:rsp-k-mx11.2 slaveslot0:rsp-k-mx11.2
 

両方の RSP に同じマイクロコード イメージが保存されていることを確認する

両方の RSP に同一のマイクロコード イメージが保存されていることを確認するには、次の表7 に記載するコマンドを特権 EXEC モードで実行します。

 

表7 両方の RSP に同じマイクロコード イメージが保存されていることを確認する方法

ステップ
コマンド
説明

ステップ 1

Router# show controller cbus

インターフェイス プロセッサで使用されているマイクロコード イメージを調べます。バンドルされたシステム マイクロコードから、すべてのインターフェイス プロセッサが実行されている場合は、それ以上の作業は不要です。

ステップ 2

Router# dir {bootflash: | slot0: | slot1:}

インターフェイス プロセッサのどれかがフラッシュ メモリ ファイル システムから実行されている場合は、アクティブ RSP の予備のマイクロコードの保存場所とバージョンを確認します。

ステップ 3

Router# dir {slavebootflash: | slaveslot0: | slaveslot1:}

スタンバイ RSP の同じ場所に同じマイクロコード イメージがあるかどうかを調べます。

ステップ 4

Router# copy {bootflash:[filename] | slot0:[filename] | slot1:[filename]} {slavebootslot:[filename] | slaveslot0:[filename] | slaveslot1:[filename]}

このステップを完了するために、 delete または squeeze 、もしくはその両方のコマンドを copy コマンドと組み合わせて使用しなければならない場合があります。

スタンバイ RSP の同じ場所に同じマイクロコード イメージがない場合は、アクティブ側のマイクロコード イメージをスタンバイ側の適切な場所にコピーします。

削除したスペースは、squeeze コマンドを実行するまでは再利用できません。

両方の RSP に同じマイクロコード イメージが保存されていることを確認する例を示します。 「 software loaded from system 」という文が示すように、スロット 0、1、4、9、および 10 は、バンドルされているソフトウェアからマイクロコードをロードしています。スロット 11 に搭載するチャネル インターフェイス プロセッサ(CIP2)は、システムにバンドルされているマイクロコードを使用しません。代わりに、 slot0:pond/bath/rsp_fsip20-1 からマイクロコードをロードしています。したがって、必ずスタンバイ RSP2 の同じ場所に、同じ FSIP マイクロコードのコピーを格納してください。

Router# show controller cbus
MEMD at 40000000, 2097152 bytes (unused 416, recarves 3, lost 0)
RawQ 48000100, ReturnQ 48000108, EventQ 48000110
BufhdrQ 48000128 (2948 items), LovltrQ 48000140 (5 items, 1632 bytes)
IpcbufQ 48000148 (16 items, 4096 bytes)
3571 buffer headers (48002000 - 4800FF20)
pool0: 28 buffers, 256 bytes, queue 48000130
pool1: 237 buffers, 1536 bytes, queue 48000138
pool2: 333 buffers, 4544 bytes, queue 48000150
pool3: 4 buffers, 4576 bytes, queue 48000158
slot0: EIP, hw 1.5, sw 20.00, ccb 5800FF30, cmdq 48000080, vps 4096
software loaded from system
Ethernet0/0, addr 0000.0ca3.cc00 (bia 0000.0ca3.cc00)
gfreeq 48000138, lfreeq 48000160 (1536 bytes), throttled 0
rxlo 4, rxhi 42, rxcurr 0, maxrxcurr 2
txq 48000168, txacc 48000082 (value 27), txlimit 27
.........
slot1: FIP, hw 2.9, sw 20.02, ccb 5800FF40, cmdq 48000088, vps 4096
software loaded from system
Fddi1/0, addr 0000.0ca3.cc20 (bia 0000.0ca3.cc20)
gfreeq 48000150, lfreeq 480001C0 (4544 bytes), throttled 0
rxlo 4, rxhi 165, rxcurr 0, maxrxcurr 0
txq 480001C8, txacc 480000B2 (value 0), txlimit 95
slot4: AIP, hw 1.3, sw 20.02, ccb 5800FF70, cmdq 480000A0, vps 8192
software loaded from system
ATM4/0, applique is SONET (155Mbps)
gfreeq 48000150, lfreeq 480001D0 (4544 bytes), throttled 0
rxlo 4, rxhi 165, rxcurr 0, maxrxcurr 0
txq 480001D8, txacc 480000BA (value 0), txlimit 95
slot9: MIP, hw 1.0, sw 20.02, ccb 5800FFC0, cmdq 480000C8, vps 8192
software loaded from system
T1 9/0, applique is Channelized T1
gfreeq 48000138, lfreeq 480001E0 (1536 bytes), throttled 0
rxlo 4, rxhi 42, rxcurr 0, maxrxcurr 0
txq 480001E8, txacc 480000C2 (value 27), txlimit 27
.......
 
slot 10: TRIP, hw 1.1, sw 20.00, ccb 5800FFD0, cmdq 480000D0, vps 4096
software loaded from system
TokenRing10/0, addr 0000.0ca3.cd40 (bia 0000.0ca3.cd40)
gfreeq 48000150, lfreeq 48000200 (4544 bytes), throttled 0
rxlo 4, rxhi 165, rxcurr 1, maxrxcurr 1
txq 48000208, txacc 480000D2 (value 95), txlimit 95
.........
slot11: FSIP, hw 1.1, sw 20.01, ccb 5800FFE0, cmdq 480000D8, vps 8192
software loaded from flash slot0:pond/bath/rsp_fsip20-1
Serial11/0, applique is Universal (cable unattached)
gfreeq 48000138, lfreeq 48000240 (1536 bytes), throttled 0
rxlo 4, rxhi 42, rxcurr 0, maxrxcurr 0
txq 48000248, txacc 480000F2 (value 5), txlimit 27
...........
Router# dir slot0:pond/bath/rsp_fsip20-1
-#- -length- -----date/time------ name
3 10242 Jan 01 1999 03:46:31 pond/bath/rsp_fsip20-1
 
Router# dir slaveslot0:pond/bath/rsp_fsip20-1
No such file
 
4079832 bytes available (3915560 bytes used)
 
Router# copy slot0:pond/bath/rsp_fsip20-1 slaveslot0:
4079704 bytes available on device slaveslot0, proceed? [confirm]
 
Router# dir slaveslot0:pond/bath/rsp_fsip20-1
-#- -length- -----date/time------ name
3 10242 Mar 01 1999 02:35:04 pond/bath/rsp_fsip20-1
 
4069460 bytes available (3925932 bytes used)
Router#
 

アクティブとスタンバイの RSP に異なるスタートアップ イメージを指定する

ソフトウェア エラー保護を機能させるためには、各RSP に別々のシステム イメージを保存する必要があります。

出荷時に RSP2 が 2 つ搭載された新しいルータでは、両方の RSP カードに同じシステム イメージが含まれています。 HSA 機能をソフトウェア エラー保護のために使用する場合、各 RSP カードには、それぞれ異なる個別のソフトウェア イメージが必要です。したがって、必要なイメージをアクティブ RSP カードにコピーし、boot system コマンドを変更して、2 種類の異なったシステム イメージが起動されるようにします。各 RSP はアクティブ側になったときに、それぞれ独自のイメージを使用してルータを起動します。

アクティブとスタンバイの RSP に別々のスタートアップ イメージを指定するには、特権 EXEC モードで次の表8 に示す手順を実行します。

 

表8 アクティブとスタンバイの RSP に異なるスタートアップ イメージを指定する方法

ステップ
コマンド
説明

ステップ 1

Router# dir {bootflash: | slot0: | slot1:}

アクティブ RSP のソフトウェア イメージの保存場所とバージョンを確認します。

ステップ 2

Router# dir {slavebootflash: | slaveslot0: | slaveslot1:}

スタンバイ RSP の同じ場所に同じソフトウェア イメージがあるかどうかを調べます。

ステップ 3

Router# copy source {bootflash: | slot0: | slot1:}

アクティブ RSP に別のシステム イメージをコピーします。

ステップ 4

Router# configure terminal

端末からコンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 5

Router# boot system flash bootflash: [ filename ]
boot system flash slot0: [ filename ]
boot system flash slot1: [ filename ]

グローバル コンフィギュレーション モードでアクティブ RSP を設定し、該当する場所に保存されている新しいイメージが起動されるようにします。

ステップ 6

Router# boot system flash bootflash: [ filename ]
boot system flash slot0: [ filename ]
boot system flash slot1: [ filename ]

さらに、 boot system コマンドを追加して、スタンバイ側のブート イメージと保存場所を指定します。スタンバイ RSP がアクティブ側に移行してシステムを起動する場合には、ここで指定したブート イメージが使用されます。スタンバイ RSP がこのイメージを起動するのは、スタンバイ側が実際に新しいアクティブ RSP に移行した場合であるため、コマンド構文に「standby」プレフィクスは付けません。

ステップ 7

Router# boot system [ rcp | tftp | ftp} [ filename] [ ip-address ]

(任意)アクティブ RSP をネットワーク サーバから起動するように設定します。

ステップ 8

Router# config-register value 9

コンフィギュレーション レジスタを設定することによって、ネットワーク サーバまたはフラッシュ メモリからシステム イメージをロードできるようにします。

ステップ 9

Router# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 10

Router# copy running-config nvram:startup-config

コンフィギュレーション ファイルをアクティブ RSP のスタートアップ コンフィギュレーションに保存します。自動同期化機能がオンになっているので、この手順によって、アクティブ側とスタンバイ側のスタートアップ コンフィギュレーションに boot system コマンドが保存されます。

ステップ 11

Router# reload

新しい設定情報を使用してルータをリセットします。

9.このコマンドによってソフトウェア コンフィギュレーション レジスタを変更できるシステムについての詳細は、「DRAM SIMM の交換および拡張」を参照してください。

新しいソフトウェア バージョンへのアップグレードの例


) 以下に示す例では 2 つの RSP2 を搭載するシステムを取り上げています。


以下に示す例では、次の条件が想定されています。

アクティブ RSP2 は Cisco 7513 のプロセッサ スロット 6 に、スタンバイ RSP2 はプロセッサ スロット 7 に搭載されています。

アクティブとスタンバイの RSP2 カードでは両方とも、PC カード スロット 0 に同じイメージ( rsp-k-mx11.1 )が格納されています。

Cisco IOS Release 12.1(13)E にアップグレードするにあたって、ソフトウェア障害からの保護機能を導入します。したがって、ソフトウェア エラー保護用に HSA を動作設定する必要があります。

図8に、この例のソフトウェア エラー保護の構成を示します。図の下に、この構成に対応するコンフィギュレーション コマンドを示します。

図8 ソフトウェア エラー保護 ― 新しいソフトウェア バージョンへのアップグレード

 


ステップ 1 環境情報は常にアクティブ RSP からのデータとして表示されるので、次のコマンドで出力されるのは、アクティブ側の PC カード スロット 0 に関するデータです。アクティブ側のソフトウェア イメージの保存場所とバージョンを確認できます。

Router# dir slot0:
-#- -length- -----date/time------ name
1 3482496 May 4 1999 21:38:04 rsp-k-mx11.1
 
7993896 bytes available (1496 bytes used)
 

ステップ 2 次にスタンバイ側のソフトウェア イメージの保存場所とバージョンを表示します。

Router# dir slaveslot0:
-#- -length- -----date/time------ name
1 3482496 May 4 1999 21:38:04 rsp-k-mx11.1
 
7993896 bytes available (1496 bytes used)

ステップ 3 片方の RSP では Cisco IOS Release 12.1(12)E のシステム イメージを実行し、もう片方の RSP では Cisco IOS Release 12.1(13)E のシステム イメージを実行するため、Cisco IOS Release 12.1(13)E のシステム イメージをアクティブ側のスロット 0 にコピーします。

Router# copy tftp slot0:rsp-k-mx11.1
 

ステップ 4 グローバル コンフィギュレーション モードを開始し、システムが最初に Cisco IOS Release 12.1(13)E のシステム イメージから起動し、次に Cisco IOS Release 12.1(12)E のシステム イメージから起動するように設定します。

Router# configure terminal
Router (config)# boot system flash slot0:rsp-k-mx11.2
Router (config)# boot system flash slot0:rsp-k-mx11.1
 

この設定により、スロット 6 の RSP がアクティブ側の場合、最初に PC カード スロット 0 でシステム イメージ ファイル rsp-k-mx11.2 を検索して起動しようとします。このファイルが見つかった場合は、このシステム イメージからルータが起動します。スロット 7 の RSP がアクティブ側の場合も、最初にスロット 0 でシステム イメージ ファイル rsp-k-mx11.2 を検索して起動しようとします。しかし、スロット 0 にはこのイメージがないので、スロット 7 の RSP は、スロット 0 でシステム イメージ ファイル rsp-k-mx11.1 を検索して起動しようとします。PC カード スロット 0 でこのファイルが見つかった場合、このシステム イメージからルータが起動します。このように、どちらの RSP も、アクティブ側になったときに、それぞれ独自のシステム イメージを使用してシステムを再起動することができます。

ステップ 5 さらに、フォールトトレラント型の起動方法を設定します。

Router (config)# boot system tftp rsp-k-mx11.1 1.1.1.25
 

ステップ 6 ネットワーク サーバまたはフラッシュ メモリからシステム イメージをロードできるようにコンフィギュレーション レジスタを設定し、設定変更をアクティブ側およびスタンバイ側のスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存します。

Router (config)# config-register 0x010F
Router (config)# Ctrl-Z
Router# copy running-config startup-config
 

ステップ 7 アクティブ RSP が新しいRelease 12.1(12)S のシステム イメージを使用するように、システムをリロードします。

Router# reload
 


 

これで、新しいソフトウェア バージョンへのアップグレード手順の例は終了です。

旧バージョンのソフトウェアによるバックアップの例

以下に示す例では、次の条件が想定されています。

アクティブ RSP は Cisco 7513 のプロセッサ スロット 6 に、スタンバイ RSP はプロセッサ スロット 7 に搭載されています。

アクティブとスタンバイの RSP では両方とも、PC カード スロット 0 に同じイメージ( rsp-k-mx11.2 )が格納されています。

Cisco IOS Release 12.1(12)E をバックアップとして利用し、ソフトウェア障害からの保護を行います。そのため、ソフトウェア エラー保護用に HSA を動作設定します。

この例では、図9に示した構成で作業を開始します。

図9 ソフトウェア エラー保護 ― 旧バージョンのソフトウェアによるバックアップ(その 1)

 

次に、 rsp-k-mx11.1 イメージをアクティブとスタンバイの RSP にコピーします。図10 を参照してください。

図10 ソフトウェア エラー保護 ― 旧バージョンのソフトウェアによるバックアップ(その 2)

 

最後に、スタンバイ RSP2 カードから rsp-k-mx11.2 イメージを削除します。図11 を参照してください。

図11 ソフトウェア エラー保護 ― 旧バージョンのソフトウェアによるバックアップ(その 3)

 

この例では、次の各コマンドによって、ソフトウェア エラーに対する保護を設定します。


ステップ 1 アクティブ側およびスタンバイ側のスロット 0 を調べて、ソフトウェア イメージの保存場所とバージョンを確認します。

Router# dir slot0:
-#- -length- -----date/time------ name
1 3482498 May 4 1999 21:38:04 rsp-k-mx11.2
 
7993896 bytes available (1496 bytes used)
 
Router# dir slaveslot0:
-#- -length- -----date/time------ name
1 3482498 May 4 1999 21:38:04 rsp-k-mx11.2
 
7993896 bytes available (1496 bytes used)
 

ステップ 2 アクティブ側およびスタンバイ側の PC カード スロット 0 にRelease 12.1(12)E のシステム イメージをコピーします。

Router# copy tftp slot0:rsp-k-mx11.1
Router# copy tftp slaveslotk0:rsp-k-mx11.1
 

ステップ 3 スタンバイ RSP から rsp-k-mx11.2 イメージを削除します。

Router# delete slaveslot0:rsp-k-mx11.2
 

ステップ 4 システムが最初に Release 12.1(13)E のシステム イメージから起動し、次に Release 12.1(13)E のシステム イメージから起動するように設定します。

Router# configure terminal
Router (config)# boot system flash slot0:rsp-k-mx11.2
Router (config)# boot system flash slot0:rsp-k-mx11.1
 

ステップ 5 さらに、フォールトトレラント型の起動方法を設定します。

Router(config)# boot system tftp rsp-k-mx11.1 1.1.1.25
 

ステップ 6 ネットワーク サーバまたはフラッシュ メモリからシステム イメージをロードできるようにコンフィギュレーション レジスタを設定し、設定変更をアクティブ側およびスタンバイ側のスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存します。

Router(config)# config-register 0x010F
Router (config)# Crtl-Z
Router# copy system: running-config startup-config

) この例の場合、ルータは現時点で Release 12.1(13)E のイメージを実行しているので、ルータのリロードは不要です。



 

これで、旧バージョンのソフトウェアによるバックアップの手順は終了です。

アクティブおよびスタンバイ RSP での環境変数の設定

Cisco 7507 および Cisco 7513 の場合、両方の RSP に任意で環境変数を設定できます。


) HSA の動作を設定する場合、デフォルトの環境変数を使用することを推奨します。環境変数を変更する必要がある場合は、各 RSP で、等価の環境変数に対して同一のデバイスを設定してください。たとえば、一方の RSP で環境変数 CONFIG_FILE を NVRAM に設定した場合、もう一方の RSP でも環境変数 CONFIG_FILE を NVRAM に設定します。


アクティブ RSP に環境変数を設定する際は、その RSP がシステムで唯一の RSP である場合と同様に設定します。スタンバイ RSP には、手動または自動でアクティブ側と同じ環境変数を設定します。

次に、この 2 つの方法を説明します。

「スタンバイ RSP の環境変数を手動設定する場合」

「スタンバイ RSP の環境変数を自動設定する場合」

環境変数の設定方法に関する詳細は、『 Configuration Fundamentals Configuration Guide 』および『 Configuration Fundamentals Command Reference 』を参照してください。これらはオンラインや Documentation CD-ROM で参照できるほか、印刷物としても入手できます。

スタンバイ RSP の環境変数を手動設定する場合

アクティブ側の環境変数を設定したあとで、 slave sync config コマンドを使用して、スタンバイ RSP にアクティブ RSP と同じ環境変数を手動設定できます。

スタンバイ RSP に手動で環境変数を設定するには、次の表9 に記載するコマンドを特権 EXEC モードで使用します。

 

表9 スタンバイ RSP の環境変数を手動設定する方法

ステップ
コマンド
説明

ステップ 1

Router# boot system

boot bootldr

boot config

アクティブ RSP の環境変数を設定します。HSA の設定に関する詳細は、『 Configuration Fundamentals Configuration Guide 』および『 Configuration Fundamentals Command Reference 』を参照してください。これらはオンラインや Documentation CD-ROM で参照できるほか、印刷物としても入手できます。

ステップ 2

Router# copy running-config startup-config

設定をスタートアップ コンフィギュレーションに保存します。この RSP の ROM モニタの制御下でも、この情報が使用されます。

ステップ 3

Router# slave sync config

コンフィギュレーション ファイルを手動で同期させることによって、アクティブ側と同じ環境変数をスタンバイ RSP に保存します。

ステップ 4

Router# show bootvar

環境変数の設定値を確認します。

スタンバイ RSP の環境変数を自動設定する場合

自動同期化モードがオンになっている場合、アクティブ RSP の環境変数を設定して保存すると、システムは同じ環境変数をスタンバイ RSP のスタートアップ コンフィギュレーションにも自動的に保存します。


) 自動同期化モードはデフォルトでオンに設定されます。


自動同期機能がオンのときにスタンバイ RSP の環境変数を設定するには、次の表10 に記載するコマンドを特権 EXEC モードで使用します。

 

表10 自動同期機能がオンの場合にスタンバイ RSP の環境変数を設定する方法

ステップ
コマンド
説明

ステップ 1

Router# boot system

boot bootldr

boot config

アクティブ RSP の環境変数を設定します。HSA の設定に関する詳細は、『 Configuration Fundamentals Configuration Guide 』および『 Configuration Fundamentals Command Reference 』を参照してください。これらはオンラインや Documentation CD-ROM で参照できるほか、印刷物としても入手できます。

ステップ 2

Router# copy running-config startup-config

設定をスタートアップ コンフィギュレーションに保存します。この RSP の ROM モニタの制御下でも、この情報が使用されます。

ステップ 3

Router# show bootvar

環境変数の設定値を確認します。

HSA 動作のモニタリングおよびメンテナンス

HSA 動作のモニタリングおよびメンテナンスを行う目的で、アクティブ イメージにバンドルされているスタンバイ イメージを変更することができます。これを行うには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の作業を実行してください。

 

コマンド
作業の内容

hw-module slot image

スタンバイ RSP がどのイメージを実行するかを指定します。


) スタンバイ RSP でどのイメージを実行するかを決めるために以前使用したslave image system コマンドは、新しい HA イメージでは利用できません。


アクティブおよびスタンバイ RSP のコンフィギュレーション ファイルと ROM モニタ 環境変数は手動で同期できます。これを行うには、特権 EXEC モードで次の作業を実行してください。

 

コマンド
作業の内容

slave sync config

アクティブ側とスタンバイ側のコンフィギュレーション ファイルを手動で同期させます。


注意 2 つめの RSP を初めて搭載した場合は、slave sync config コマンドを使用して、ただちにその RSP を設定してください。これにより、新しいスタンバイ RSP がアクティブ RSP に合わせて設定されます。この設定を行わなかった場合、アクティブ RSP の障害時に未設定のスタンバイ RSP がルータの制御を引き継ぎ、ネットワークが停止する可能性があります。

このマニュアルでは取り上げませんが、 slave sync config コマンドは、HSA の高度な実装方式にも有用です。詳細は、『 Configuration Fundamentals Configuration Guide 』および『 Configuration Fundamentals Command Reference 』を参照してください。これらはオンラインや Documentation CD-ROM で参照できるほか、印刷物としても入手できます。

ハイ アベイラビリティ機能の有効化

ここでは、次の内容について説明します。

「HA 機能」

「ハードウェアおよびソフトウェアの要件」

「インストレーションの手順」

「RPR と RPR+ の設定」

「SLCR の設定」

「NSF(NonStop Forwarding)の設定」

「FSU の実行」

「SLCR の設定」

「RPR、RPR+、SSO、FSU のトラブルシューティングのヒント」

High Availability(HA; ハイ アベイラビリティ)は、デフォルトのHigh System Availability(HSA; ハイ システム アベイラビリティ)の代替機能で、「ウォーム スタンバイ」によりシステムのダウンタイムを最小限に抑える一連の機能です。ウォーム スタンバイを利用すると、システムは Cisco IOS イメージをロード済みスタンバイ RSP に 30 秒~ 5 分(機能に応じて異なる)で切り替えることができます。システムのデフォルト プログラムである HSA についての詳細は「HSA の設定」を参照してください。HSA と同様に、HA は 2 つの RSP2、または 1 つの RSP2 と 1 つの RSP4/4+ を搭載する Cisco 7507 ルータおよび Cisco 7513 ルータでサポートされています。

HA 構成のルータには、アクティブ RSP と スタンバイ RSP として、2 つの RSP が搭載されます。アクティブ RSP はルータのすべての機能を制御し、スタンバイ RSP はアクティブ側の障害発生をモニタリングします。

HA 機能

HA 機能には次のものがあります。

SLCR(Single Line Card Reload) ― ネットワーク バックプレーンの他のラインカードをリロードしないで障害の発生したカードをリロードすることで、障害の発生したルータの回復を速めます。SLCR は、1 つの VIP(Versatile Interface Processor)(VIP2 または VIP4)あるいは レガシー インターフェイス プロセッサ カードに発生した障害を特定し、障害のある VIP またはレガシー インターフェイス プロセッサ カードだけをリロードして回復時間を速めます。ネットワーク バックプレーンの他のラインカード上の物理回線とルーティング プロトコルは、アクティブなままです。システムは、最小限の中断をしただけでパケット転送を続けます。

SLCR はデフォルトではディセーブルになっており、手動で設定する必要があります。SLCR が有効化されている状態で 2 つ以上のラインカードが同時にクラッシュした場合は、すべてのラインカードがリセットされます。

SLCR の設定方法に関する詳細は、次の URL から『 Cisco 7500 Single Line Card Reload 』の機能に関する章を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120limit/120s/120s13/slcr.htm

RPR(Route Processor Redundancy) ― スタンバイ RSP へのスイッチオーバーを高速化して、障害の発生したルータの回復を速めます。スタンバイ RSP は、アクティブ RSP と同一の完全な Cisco IOS ソフトウェア イメージで事前に初期化しておきます。アクティブ RSP が障害を起こすと、スタンバイ RSP が処理を引き継ぎます。このスイッチオーバーの間に、スタンバイ RSP によりラインカードの OIR が実行されます。RPR を利用すると、スイッチオーバーに要する時間は 4 ~ 5 分に短縮されます。

RPR はデフォルト設定ではディセーブルになっており、手動で設定する必要があります。RPR に関する詳細は、次の URL から『Route Processor Redundancy and Fast Software Upgrade on Cisco 7500 Series Routers』の機能に関する章を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120limit/120st/120st16/st_rpr7x.htm

RPR+(Route Processor Redundancy Plus) ― RPR と同様に、RPR+ もスタンバイ RSP へのスイッチオーバーを高速化して、障害の発生したルータの回復を速めます。RPR+ 機能は RPR の拡張版で、アクティブとスタンバイの RSP 間でスイッチオーバーが生じた際に、VIP がリセットおよびリロードされるのを防止します。VIP がリセットされないためにマイクロコードが VIP にリロードされず、設定内容の解析に必要な時間が省かれるため、スイッチオーバーの時間は 30 ~ 40 秒に短縮されます。

アクティブ RSP を動作中に外すと、すべてのラインカードのリセットとリロードが生じ(RPR のスイッチオーバーと同じ)、結果としてスイッチオーバーに要する時間が長くなります。システムからアクティブ RSP を取り外す必要がある場合は、はじめに switchover コマンドを実行してアクティブ RSP をスタンバイ RSP に切り替えてください。

RPR+ はデフォルト設定でディセーブルになっており、手動で設定する必要があります。RPR+ はレガシー インターフェイス プロセッサ カードをサポートしません。ルータにレガシー インターフェイス プロセッサ カードが搭載されていると、システムでは RPR がデフォルトになります。RPR+ の設定方法に関する詳細は、次の URL から『RPR+ on Cisco 7500 Series Routers』の機能に関する章を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120limit/120st/120st19/st_rpr2.htm

FSU(Fast Software Upgrade) ― 新しいソフトウェア イメージへの切り替えを高速化します。FSU を利用すると、最初にスタンバイ RSP にアップロードすることによって、Cisco IOS イメージの中間リリースまたは次のマイナー リリースにアップグレードできます。スタンバイ RSP に新しい Cisco IOS イメージをロードすると、ユーザはコマンドを実行してスタンバイ RSP に切り替えることができ、RPR の場合と同様に、ラインカードがすべてリロードされます。この機能によって、従来ほどサービスを中断しなくても Cisco 7500 ルータ上で Cisco IOS イメージをアップグレードできます。

FSU に関する詳細は、次の URL から『Route Processor Redundancy and Fast Software Upgrade on Cisco 7500 Series Routers』の機能に関する章を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120limit/120st/120st16/st_rpr7x.htm

SSO(Stateful Switchover) ― SSO は RPR+ をベースとする機能で、スイッチオーバーの際に機能します。スタンバイ側が必要とする主要なルーティング プロトコルとインターフェイス プロトコルのステート情報を、アクティブ RSP がスタンバイ RSP に引き渡します。

SSO はデフォルトではディセーブルになっており、手動で設定する必要があります。SSO はレガシー インターフェイス プロセッサ カードをサポートしません。SSO の設定方法に関する詳細は、次の URL から『Stateful Switchover』の機能に関する章を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120limit/120s/120s22/sso120s.htm

Cisco NFS(Nonstop Forwarding) ― 冗長 RSP を備えるルータが SSO と併用する機能です。この機能を利用すると、スイッチオーバーを行っている間、スタンバイ RSP へのデータ転送を継続できます。この機能では、スイッチオーバー時点で最新だった Forwarding Information Base(FIB; 転送情報ベース)が利用されます。ルーティング プロトコルのコンバージェンスが完了すると、FIB テーブルが更新されて、古いルート エントリが削除されます。これにより、スイッチオーバーの間のダウンタイムが回避されます。(注)Cisco NSF は必ず SSO と併用します。

Cisco NSF は BGP、OSPF、および IS-IS の各ルーティング プロトコルによりサポートされているほか、CEF(Cisco Express Forwarding)によるフォーワーディングでもサポートされています。NSF の設定方法に関する詳細は、次の URL から『Cisco Nonstop Forwarding』の機能に関する章を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120limit/120s/120s22/nsf120s.htm

ハードウェアおよびソフトウェアの要件

RPR 機能と FSU 機能は、2 つのスイッチ プロセッサ(RSP)を装備する Cisco 7507 および Cisco 7513 の各ルータで利用できます。ルータが装備する 2 つの RSP には、RSP2 を 2 つ、または RSP2 と RSP4/4+ を組み合わせて使用できます。

SLCR ― Cisco IOS Release 12.0(13)S、12.1(4)T、および 12.1(5)E

RPR ― Cisco IOS Release 12.0(16)ST

RPR ― Cisco IOS Release 12.0(19)ST

FSU ― Cisco IOS Release 12.0(16)ST

SSO ― Cisco IOS Release 12.0(22)S

NFS ― Cisco IOS Release 12.0(22)S

インストレーションの手順

RPR/RPR+、NSF 併用の SSO、FSU、および SLCR の各機能の実行に必要な設定作業については、次の各項を参照してください。

「ルータのイネーブル化」(必須)

「RSP へのイメージのコピー」(必須)

「config-register ブート変数の設定」(任意)

「RPR と RPR+ の設定」(任意)

「SLCR の設定」(任意)

「NSF(NonStop Forwarding)の設定」(任意だが SSO が必須)

「FSU の実行」(任意)

「RPR、RPR+、SSO、FSU のトラブルシューティングのヒント」(任意)

「SLCR の設定」(任意)

ルータのイネーブル化


ステップ 1 ユーザレベルの EXEC プロンプトに enable コマンドを入力します。次のように特権レベルのパスワードの入力を求められます。

Router> enable
Password:
 

ステップ 2 パスワードを入力します(パスワードは大文字/小文字の区別があります)。セキュリティ上、パスワードは表示されません。

正しいパスワードを入力すると、次のように特権レベルのシステム プロンプト(#)が表示されます。

Router#
 


 

以上でルータのイネーブル化の手順が終了しました。

RSP へのイメージのコピー

ハイ アベイラビリティ Cisco IOS イメージをアクティブ RSP とスタンバイ RSP にコピーするには TFTP を使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router# copy tftp slot slot-number :

 

 
 
 
 
Address or name of remote host []? ip-address
 
 
 
 
 
Name of file to copy []? imagename <Return>
writing filename!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
 
 
 
 
 
Destination filename? [ imagename1 ] <Return>
Accessing tftp://host ip-address/file 'imagename' on ip-address.. found !
11188128 bytes copied in 2280.664 secs (4906 bytes/sec)

ハイ アベイラビリティ Cisco IOS イメージをアクティブ RSP のフラッシュ メモリ カードにコピーするには TFTP を使用します。 10

slot slot-number ― アクティブ RSP のフラッシュ メモリ カードを指定します。

TFTP サーバの IP アドレスの入力を求められます。

ip-address ― 新しいイメージが格納されている TFTP サーバの IP アドレスを指定します。

フラッシュ メモリ カードにコピーするイメージ ファイル名の入力を求められます。

imagename ― フラッシュ メモリ カードにロードするイメージの名前を指定します。

コピー先で表示するファイル名の入力を求められます。

imagename1 ― コピー先で表示するイメージの名前を指定します。

ステップ 2

Router# copy tftp slaveslot slot-number :

 
 
 
 
Address or name of remote host []? ip-address
 
 
 
Name of file to copy []? imagename <Return>
writing filename!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
 
 
Destination filename? [ imagename1 ] <Return>
Accessing file 'imagename' on ip-address.. found !
903500 bytes available for writing without erasure.
Loading imagename from ip-address (via Ethernet1/0): !

 

[OK - 3320245/4194176 bytes]

 

ハイ アベイラビリティ Cisco IOS イメージをスタンバイ RSP のフラッシュ メモリ カードにコピーするには TFTP を使用します。

slaveslot slot-number ― スタンバイ RSP のフラッシュ メモリ カードを指定します。

TFTP サーバの IP アドレスの入力を求められます。

ip-address 新しいイメージが格納されている TFTP サーバの IP アドレスを指定します。

フラッシュ メモリ カードにコピーするイメージ ファイル名の入力を求められます。

imagename フラッシュ メモリ カードにロードするイメージの名前を指定します。

コピー先で表示するファイル名の入力を求められます。

imagename1コピー先で表示するイメージの名前を指定します。

10.フラッシュ メモリにファイルをコピーする前に、フラッシュ メモリに十分な空き容量があることを確認してください。表示されているフラッシュ メモリの空き容量とコピーするファイルのサイズを比較します。空き容量がコピーするファイルで必要とされる容量より少ない場合は、コピー処理は継続しますが、ファイル全体をフラッシュ メモリにコピーすることはできません。

config-register ブート変数の設定

必須ではありませんが、「RPR と RPR+ の設定」 hw-module slot slot-number image file-spec コマンドで指定したのと同じイメージをシステムで起動させるために、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのブート フィールドを変更することを推奨します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router# show version

現在のコンフィギュレーション レジスタの設定を表示します。

ステップ 2

Router# configure terminal

端末を選択してコンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

Router(config)# boot system flash slot slot-number : [ imagename ]

フラッシュ メモリに保存されているイメージのファイル名を指定します。

imagename hw-module slot slot-number image file-spec コマンドで指定したのと同じイメージがシステムで起動されるように、ブート変数を設定することを推奨します。「RPR と RPR+ の設定」ステップ 2 を参照してください。

slot-number ― フラッシュ メモリ カードが搭載されているアクティブ RSP スロットを指定します。有効な値は、Cisco 7507 ルータの場合はスロット 2 または 3、Cisco 7513 ルータの場合はスロット 6 または 7 です。

ステップ 4

Router(config)# config-register value

システム イメージをロードする方法を設定するために、コンフィギュレーション レジスタの既存の設定を変更します。

value ― 0x0 ~0xFFFFFFFF

ステップ 5

Router# Ctrl-Z

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 6

Router# reload

新しい設定情報を使用してルータをリセットします。

RPR と RPR+ の設定

次の作業は必須の場合と任意の場合があります。

「RPR と RPR+ の設定」(必須)

「RPR と RPR+ の確認」(任意)

「RPR と RPR+ の設定例」(任意)


) アクティブ RSP を動作中に外すと、すべてのラインカードのリセットとリロードが生じ(RPR のスイッチオーバーと同じ)、結果としてスイッチオーバーに要する時間が長くなります。システムからアクティブ RSP を取り外す必要がある場合は、はじめに switchover コマンドを実行してアクティブ RSP をスタンバイ RSP に切り替えてください。


RPR と RPR+ を設定するには次に示すコマンドを入力します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config)# hw-module slot slot-number image file-spec

指定したイメージが RPR に対応し、スタンバイ RSP に格納されていることを確認します。ハイ アベイラビリティ イメージが見つかった場合は、実行コンフィギュレーションが更新されます。

slot-number ― フラッシュ メモリ カードが搭載されているスタンバイ RSP スロットを指定します。有効な値は、Cisco7507 ルータの場合はスロット2 または 3、Cisco7513 ルータの場合はスロット 6 または 7 です。

file-spec ― スタンバイ RSP のフラッシュ デバイスとイメージ名を指定します。

ステップ 3

Router(config)# hw-module slot slot-number image file-spec

指定したイメージが RPR に対応し、アクティブ RSP に格納されていることを確認します。ハイ アベイラビリティ イメージが見つかった場合は、実行コンフィギュレーションが更新されます。

slot-number フラッシュ メモリ カードが搭載されているアクティブ RSP スロットを指定します。有効な値は、Cisco7507 ルータの場合はスロット2 または 3、Cisco7513 ルータの場合はスロット 6 または 7 です。

file-spec ― アクティブ RSP のフラッシュ デバイスとイメージ名を指定します。

ステップ 4

Router(config)# redundancy

冗長モードを開始します。

ステップ 5

Router(config-red)# mode rpr ( または mode rpr-plus)

アクティブおよびスタンバイ RSP の両方で冗長モードを RPR(または RPR+)に設定します。デフォルトの冗長モードは HSA です。

ステップ 6

Router(config-red)# exit

冗長モードを終了します。

ステップ 7

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 8

Router# hw-module sec-cpu reset

スタンバイ RSP をリセットし、指定した Cisco IOS イメージをリロードして、そのイメージを実行します。


) ステップ 2 で Cisco IOS イメージを指定しなかった場合、このコマンドにより、バンドルされているデフォルトの IOS スタンバイ イメージがロードおよび実行されます。システムは HSA モードで動作します。


RPR と RPR+ の確認

show redundancy コマンドを使用して、RPR または RPR+ がイネーブルになっていることを確認します。

Router# show redundancy
 
Operating mode is sso
redundancy mode sso
hw-module slot 6 image disk0:rsp-pv-mz
hw-module slot 7 image disk0:rsp-pv-mz
 
Active High Availability version is 3.0
Standby High Availability version is 3.0
 
Active in slot 6
Standby in slot 7
 
The system total uptime since last reboot is 2 weeks, 23 hours 41 minutes.
The system has experienced 4 switchovers.
The system has been active (become master) for 21 hours 1 minute.
Reason for last switchover:User forced.

RPR と RPR+ の設定例

次の例では、アクティブ RSP がスロット 2、スタンバイ RSP がスロット 3 に搭載されている Cisco 7507 ルータを使用しています。

Router# copy tftp slot0:rsp-pv-mz
Router# copy tftp slaveslot0:rsp-pv-mz
Router# configure terminal
Router(config)# hw-module slot 2 image slot0:rsp-pv-mz
Router(config)# hw-module slot 3 image slot0:rsp-pv-mz
Router(config)# redundancy
Router(config-red)# mode rpr (またはmode rpr-plus)
Router(config-red)# exit
Router(config)# end
Router# hw-module sec-cpu reset
Router# show running-config
version 12.0
service timestamps debug uptime
service timestamps log uptime
no service password-encryption
service single-slot-reload-enable
!
hostname Router1
!
boot system rcp://path/to/image/rsp-boot-mz
boot system tftp://path/to/image/rsp-boot-mz
boot bootldr bootflash:rsp-boot-mz
enable password password
!
redundancy
mode rpr !--indicates Redundancy mode has been configured for RPR
!
hw-module slot 2 image slot0:rsp-pv-mz
hw-module slot 3 image slot0:rsp-pv-mz
ip subnet-zero
ip rcmd remote-username router1
ip cef distributed
ip host iphost 192.168.0.1
mpls traffic-eng auto-bw timers
!
!
controller T3 6/0/0
clock source line
!
!
interface Ethernet0/0/0
ip address 10.0.0.1 255.255.0.0
no ip directed-broadcast
ip route-cache distributed
no keepalive
.
.
.
exec-timeout 0 0
history size 40
transport preferred none
transport input none
line aux 0
line vty 0 4
login

SSO(Stateful Switchover)の設定

次の作業は必須の場合と任意の場合があります。

「SSO(Stateful Switchover)の設定」(必須)

「フレームリレー自動同期 LMI シーケンス番号の設定」(任意)

「SSO の確認」(任意)

SSO を設定するには、特権 EXEC モードで次に示すコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config)# hw-module slot slot-number image file-spec

初期化時にアクティブ RSP が使用するイメージを指定します。ハイ アベイラビリティ イメージが見つかった場合は、実行コンフィギュレーションが更新されます。

slot-number ― フラッシュ メモリ カードが搭載されているアクティブ RSP スロットを指定します。有効な値は、Cisco7507 ルータの場合はスロット2 または 3、Cisco7513 ルータの場合はスロット 6 または 7 です。

file-spec ― アクティブ RSP のフラッシュ デバイスとイメージ名を指定します。

(注)ステップ 2 とステップ 3 は同一ですが、ステップ 2 はアクティブ RSP、ステップ 3 はスタンバイ RSP での作業です。

注:file-spec 属性で指定するイメージは、ローカルのフラッシュ デバイスに格納されている必要があります。TFTP やリモート コピーのようなリモート プロトコルは利用できません。

ステップ 3

Router(config)# hw-module slot slot-number image file-spec

初期化時にスタンバイ RSP が使用するイメージを指定します。ハイ アベイラビリティ イメージが見つかった場合は、実行コンフィギュレーションが更新されます。

slot-number ― フラッシュ メモリ カードが搭載されているアクティブ RSP スロットを指定します。有効な値は、Cisco7507 ルータの場合はスロット2 または 3、Cisco7513 ルータの場合はスロット 6 または 7 です。

file-spec ― アクティブ RSP のフラッシュ デバイスとイメージ名を指定します。

(注)ステップ 2 とステップ 3 は同一ですが、ステップ 2 はアクティブ RSP、ステップ 3 はスタンバイ RSP での作業です。

注:file-spec 属性で指定するイメージは、ローカルのフラッシュ デバイスに格納されている必要があります。TFTP やリモート コピーのようなリモート プロトコルは利用できません。

ステップ 4

Router(config)# redundancy

冗長コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 5

Router(config-red)# mode sso

アクティブおよびスタンバイ RSP の両方で冗長コンフィギュレーション モードを SSO に設定します。

(注)SSO モードの設定後に、スタンバイ RSP は自動的にリセットされます。

ステップ 6

Router(config-red)# end

冗長コンフィギュレーション モードを終了して、ルータを EXEC モードに戻します。

ステップ 7

Router# copy running-config startup-config

コンフィギュレーションの変更をスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存します。

フレームリレー自動同期 LMI シーケンス番号の設定

フレームリレー SSO を設定して、アクティブ RSP とスタンバイ RSP の間で LMI シーケンス番号を同期させるには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。この手順はフレーム リレーをサポートするデバイスのみを対象としており、実行は任意です。

 

コマンド
目的

Router(config)# frame-relay redundancy auto-sync lmi-sequence-numbers

アクティブ RSP とスタンバイ RSP の間で、フレームリレー LMI シーケンス番号の自動同期を設定します。

SSO の確認

SSO がネットワーキング デバイスに設定されていることを確認するには、 show redundancy コマンドを使用します。デバイスが SSO モードで動作していることを確認するには、show redundancy states コマンドを使用します。show redundancy states コマンドを使用すると、そのユニットが SSO モードで動作している場合には STANDBY HOT と表示されます。


) これらのコマンドの出力は、利用しているデバイスの構成とシステムのサイト要件により異なります。



ステップ 1 show redundancy コマンドを入力して、デバイスに SSO が設定されていることを確認します。

Router# show redundancy
 
Operating mode is sso
redundancy mode sso
hw-module slot 6 image disk0:rsp-pv-mz
hw-module slot 7 image disk0:rsp-pv-mz
 
Active High Availability version is 3.0
Standby High Availability version is 3.0
 
Active in slot 6
Standby in slot 7
 
The system total uptime since last reboot is 2 weeks, 23 hours 41 minutes.
The system has experienced 4 switchovers.
The system has been active (become master) for 21 hours 1 minute.
Reason for last switchover:User forced.
 

ステップ 2 show redundancy コマンドを実行して、デバイス上で SSO が動作していることを確認します。

Router# show redundancy states
my state = 13 -ACTIVE
peer state = 8 -STANDBY HOT
Mode = Duplex
Unit ID = 7
 
Redundancy Mode = sso
Maintenance Mode = Disabled
Manual Swact = Enabled
Communications = Up
 
client count = 12
client_notification_TMR = 30000 milliseconds
RF debug mask = 0x0
 

ステップ 3 show redundancy client コマンドを入力して、SSO プロトコルまたはアプリケーションとして登録されているアプリケーションとプロトコルの一覧を表示します。サポートされているライン プロトコルのリストを確認してください。

Router# show redundancy client
 
clientID = 0 clientSeq = 0 RF_INTERNAL_MSG
clientID = 25 clientSeq = 130 CHKPT RF
clientID = 22 clientSeq = 140 Network RF Client
clientID = 24 clientSeq = 150 CEF RRP RF Client
clientID = 37 clientSeq = 151 MDFS RRP RF Client
clientID = 23 clientSeq = 220 FRAME RELAY
clientID = 49 clientSeq = 225 HDLC
clientID = 20 clientSeq = 310 IPROUTING NSF RF cli
clientID = 21 clientSeq = 320 PPP RF
clientID = 34 clientSeq = 330 SNMP RF Client
clientID = 29 clientSeq = 340 ATM
clientID = 35 clientSeq = 350 History RF Client
clientID = 50 clientSeq = 530 SNMP HA RF Client
clientID = 65000 clientSeq = 65000 RF_LAST_CLIENT
 


 

NSF(NonStop Forwarding)の設定

Cisco NSF は必ず SSO と併用します。SSO の設定をまだ終えていない場合は「SSO(Stateful Switchover)の設定」を参照してください。Cisco NSF は BGP、OSPF、および IS-IS の各ルーティング プロトコルによりサポートされているほか、CEF(Cisco Express Forwarding)によるフォーワーディングでもサポートされています。BGP、OSPF、および IS-IS といったルーティング プロトコルでは NSF のサポート機能が拡張されています。そのため、これらのプロトコルが動作するルータはスイッチオーバーを検出し、ネットワーク トラフィックの転送を継続したりピア デバイスから経路情報を再入手するために必要なアクションを実行したりできます。IS-IS プロトコルを利用すると、アクティブ RSP とスタンバイ RSP の間で同期したステート情報から経路情報を回復できるため、スイッチオーバー後に各ピア デバイスから情報を得る必要がありません。

あるデバイスが NSF をサポートするように設定されると、そのデバイスは NSF 対応と呼ばれます。このデバイスは、NSF 対応ネイバーから得たルーティング情報を再構築できるようになります。

スイッチオーバーが発生すると、ルーティング プロトコルで Routing Information Base(RIB; ルーティング情報ベース)テーブルが再構築される間、各ルーティング プロトコルは CEF に依存してパケット転送を継続します。ルーティング プロトコルのコンバージェンスが終わると、CEF は FIB テーブルをアップデートし、古いルート エントリを削除します。また、CEF は新しい FIB 情報を使用してラインカードをアップデートします。

NSF の機能については次の各項を参照してください。次の作業は必須の場合と任意の場合があります。

「CEF NSF の設定」(必須)

「BGP NSF の設定」(必須)

「OSPF NSF の設定」(必須)

「IS-IS NSF の設定」(必須)

「CEF NSF の確認」(任意)

「BGP NSF の確認」(任意)

「OSPF NSF の確認」(任意)

「IS-IS NSF の確認」(任意)

「NSF 機能のトラブルシューティング」(任意)

「BGP NSF の設定例」(任意)

「BGP NSF ネイバー デバイスの設定例」(任意)

「OSPF NSF の設定例」(任意)

「IS-IS NSF の設定例」(任意)

CEF NSF の設定

ネットワーキング デバイスが SSO モードで動作している間、CEF ではデフォルトで NSF が有効になります。設定は必要ありません。

BGP NSF の設定


) BGP NSF に参加するすべてのピア デバイスで、BGP のグレースフル リスタートを設定する必要があります。


BGP で NSF を設定するには、特権 EXEC モードで次に示すコマンドを使用します。各 BGP NSF ピア デバイスに対して、この手順を繰り返してください。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config)# router bgp as-number

BGP ルーティング プロセスをイネーブルにします。これで、ルータがルータ コンフィギュレーション モードになります。

ステップ 3

Router(config-router)# bgp graceful-restart

BGP グレースフル リスタート機能をイネーブルにします。BGP が NSF に対応します。

BGP セッションを確立したあとでこのコマンドを入力する場合は、セッションを再起動して、この機能情報が BGP ネイバーと交換されるようにする必要があります。

このコマンドは、リスタート機能を設定するルータと、対応するすべてのピアに対して実行してください。

OSPF NSF の設定


) OSPF NSF に参加するピア デバイスは、必ず OSPF NSF に対応している必要があります。これは、デバイスに NSF ソフトウェア イメージをインストールすれば自動的に有効になります。


OSPF で NFS を設定するには、特権 EXEC モードで次に示すコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config)# router ospf processID

OSPF ルーティング プロセスをイネーブルにします。これで、ルータがルータ コンフィギュレーション モードになります。

ステップ 3

Router(config-router)# nsf

OSPF における NSF 機能をイネーブルにします。

IS-IS NSF の設定

IS-IS で NFS を設定するには、特権 EXEC モードで次に示すコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config)# router isis [tag]

IS-IS ルーティング プロセスをイネーブルにします。これで、ルータがルータ コンフィギュレーション モードになります。

ステップ 3

Router(config-router)# nsf [cisco | ietf]

IS-IS における NSF 機能をイネーブルにします。

同種ネットワークで IS-IS をイネーブルにし、隣接するネットワーキング デバイスとの間で IETF ドラフトベースのリスタートが確実にサポートされる環境では、ietf キーワードを入力します。

異種混在ネットワークで IS-IS を実行し、隣接するネットワーキング デバイスが NSF に対応していない可能性のある環境では、cisco キーワードを入力します。

ステップ 4

Router(config-router)# nsf interval [minutes]

(任意)NSF リスタートを試みる時間間隔の最短値を指定します。デフォルトでは、NSF リスタートの試行を 5 分ごとに繰り返します。

ステップ 5

Router(config-router)# nsf t3 {manual [seconds] | adjacency}

(任意)IS-IS で使用される、IS-IS データベースの同期タイムアウト時間を設定します。この時間が経過すると、IS-IS がオーバーロードした自身のリンクステート情報を生成し、隣接デバイスへとフラッディングします。

t3 キーワードは IETF 準拠の動作を選択した場合にのみ適用します。adjacency を指定すると、リスタートするルータは、隣接デバイスからタイムアウト時間を取得します。

ステップ 6

Router(config-router)# nsf interface wait seconds

(任意)IS-IS リスタート機能で使用される、IS-IS 隣接関係にあるすべてのインターフェイスが起動するまでのタイムアウト時間を設定します。この時間が経過すると、リスタートが実行されます。

CEF NSF の確認

CEF で NSF に対応していることを確認するには、show cef state コマンドを使用します。

Router# show cef state
CEF Status [RP]
CEF enabled/running
dCEF enabled/running
CEF switching enabled/running
CEF default capabilities:
Always FIB switching: no
Default CEF switching: yes
Default dCEF switching: no
Update HWIDB counters: no
Drop multicast packets: no
Output dCAR supported: no
OK to punt packets: yes
NVGEN CEF state: no
fastsend() used: no
ACL logging at irq: no
Per-packet loadbalancing: no
Allow CEF re-enable: no
MAC accounting on RP: no
Background ADJ updater: no
Force loadinfo structures: no
CEF NSF capable: yes
IPC delayed func on SSO: no
FIB auto repair supported: yes
HW forwarding on this platform: no
HW forwarding in this CEF instance:no
LCs not running at init time:no
IP CEF accounting supported:yes
RP state:
Expanded LC ipc memory: 0 Kbytes
Linecard reloader type: aggressive (Default)
RRP state:
I am standby RRP: no
RF Peer Presence: yes
RF PeerComm reached: yes
Redundancy mode: sso(7)
CEF NSF: enabled/running

BGP NSF の確認

BGP NSF の確認には、SSO がイネーブルなネットワーキング デバイスと隣接デバイスで、グレースフル リスタート機能が設定されていることをチェックする必要があります。手順は次のとおりです。


ステップ 1 show running-config コマンドを入力して、SSO がイネーブルなルータの BGP 設定に、「bgp graceful-restart」と表示されることを確認します。

Router# show running-config
router bgp 120
bgp graceful-restart
neighbor 10.2.2.2 remote-as 300
 

ステップ 2 各 BGP ネイバーでステップ 1 を繰り返します。

ステップ 3 SSO デバイスおよびネイバー デバイス上で、グレースフル リスタート機能が、「advertised and received」と表示されることを確認します。グレースフル リスタート機能を持つアドレス ファミリを確かめます。アドレス ファミリが表示されていない場合は、BGP NSF も機能しません。

router#show ip bgp neighbors x.x.x.x
BGP neighbor is 192.168.2.2, remote AS YY, external link
BGP version 4, remote router ID 192.168.2.2
BGP state = Established, up for 00:01:18
Last read 00:00:17, hold time is 180, keepalive interval is 60 seconds
Neighbor capabilities:
Route refresh:advertised and received(new)
Address family IPv4 Unicast:advertised and received
Address famiiy IPv4 Multicast:advertised and received
Graceful Restart Capabilty:advertised and received
Remote Restart timer is 120 seconds
Address families preserved by peer:
IPv4 Unicast, IPv4 Multicast
Received 1539 messages, 0 notifications, 0 in queue
Sent 1544 messages, 0 notifications, 0 in queue
Default minimum time between advertisement runs is 30 second
 


 

OSPF NSF の確認

OSPF NSF の確認には、SSO がイネーブルなネットワーキング デバイスに NSF 機能が設定されていることを確認します。手順は次のとおりです。


ステップ 1 show running-config コマンドを入力して、SSO がイネーブルなデバイスの OSPF 設定に、「nsf」と表示されることを確認します。

Router# show running-config
router ospf 120
log-adjacency-changes
nsf
network 192.168.20.0 0.0.0.255 area 0
network 192.168.30.0 0.0.0.255 area 1
network 192.168.40.0 0.0.0.255 area 2
 

ステップ 2 show ip ospf コマンドを使用して、そのデバイス上で NSF がイネーブルになっていることを確認します。

router> show ip ospf
Routing Process "ospf 1" with ID 192.168.2.1 and Domain ID 0.0.0.1
Supports only single TOS(TOS0) routes
Supports opaque LSA
SPF schedule delay 5 secs, Hold time between two SPFs 10 secs
Minimum LSA interval 5 secs. Minimum LSA arrival 1 secs
Number of external LSA 0. Checksum Sum 0x0
Number of opaque AS LSA 0. Checksum Sum 0x0
Number of DCbitless external and opaque AS LSA 0
Number of DoNotAge external and opaque AS LSA 0
Number of areas in this router is 1. 1 normal 0 stub 0 nssa
External flood list length 0
Non-Stop Forwarding enabled, last NSF restart 00:02:06 ago (took 44 secs)
Area BACKBONE(0)
Number of interfaces in this area is 1 (0 loopback)
Area has no authentication
SPF algorithm executed 3 times
 


 

IS-IS NSF の確認

IS-IS NSF の確認には、SSO がイネーブルなネットワーキング デバイスに NSF 機能が設定されていることを確認します。手順は次のとおりです。


ステップ 1 show running-config コマンドを入力して、SSO がイネーブルなデバイスの IS-IS 設定に、「nsf」と表示されることを確認します。ディスプレイに、Cisco IS-IS と IETF IS-IS のどちらに設定されているかが表示されます。次の表示例では、デバイスが Cisco 方式の IS-IS NSF を使用していることを示しています。

Router# show running-config
router isis
nsf cisco
 

ステップ 2 NSF の設定が cisco の場合は show isis nsf コマンドを使用して、そのデバイスで NSF がイネーブルになっていることを確認します。シスコの設定を利用していれば、表示はアクティブ RSP とスタンバイ RSP で異なります。次の表示は、アクティブ RSP におけるシスコ設定を出力した例です。この例で、「NSF restart enabled」という表示があることに注意してください。

router# show isis nsf
NSF is ENABLED, mode 'cisco'
RP is ACTIVE, standby ready, bulk sync complete
NSF interval timer expired (NSF restart enabled)
Checkpointing enabled, no errors
Local state:ACTIVE, Peer state:STANDBY HOT, Mode:SSO
 

次の表示は、スタンバイ RSP におけるシスコ設定を出力した例です。この例で、「NSF restart enabled」という表示があることに注意してください。

router# show isis nsf
NSF enabled, mode 'cisco'
RP is STANDBY, chkpt msg receive count:ADJ 2, LSP 7
NSF interval timer notification received (NSF restart enabled)
Checkpointing enabled, no errors
Local state:STANDBY HOT, Peer state:ACTIVE, Mode:SSO
 

ステップ 3 NSF の設定が ietf の場合は show isis nsf コマンドを使用して、そのデバイスで NSF がイネーブルになっていることを確認します。次の表示は、ネットワーキング デバイス上での IETF IS-IS 設定の出力例です。

router# show isis nsf
NSF is ENABLED, mode IETF
NSF pdb state:Inactive
NSF L1 active interfaces:0
NSF L1 active LSPs:0
NSF interfaces awaiting L1 CSNP:0
Awaiting L1 LSPs:
NSF L2 active interfaces:0
NSF L2 active LSPs:0
NSF interfaces awaiting L2 CSNP:0
Awaiting L2 LSPs:
Interface:Serial3/0/2
NSF L1 Restart state:Running
NSF p2p Restart retransmissions:0
Maximum L1 NSF Restart retransmissions:3
L1 NSF ACK requested:FALSE
L1 NSF CSNP requested:FALSE
NSF L2 Restart state:Running
NSF p2p Restart retransmissions:0
Maximum L2 NSF Restart retransmissions:3
L2 NSF ACK requested:FALSE
Interface:GigabitEthernet2/0/0
NSF L1 Restart state:Running
NSF L1 Restart retransmissions:0
Maximum L1 NSF Restart retransmissions:3
L1 NSF ACK requested:FALSE
L1 NSF CSNP requested:FALSE
NSF L2 Restart state:Running
NSF L2 Restart retransmissions:0
Maximum L2 NSF Restart retransmissions:3
L2 NSF ACK requested:FALSE
L2 NSF CSNP requested:FALSE
Interface:Loopback1
NSF L1 Restart state:Running
NSF L1 Restart retransmissions:0
Maximum L1 NSF Restart retransmissions:3
L1 NSF ACK requested:FALSE
L1 NSF CSNP requested:FALSE
NSF L2 Restart state:Running
NSF L2 Restart retransmissions:0
Maximum L2 NSF Restart retransmissions:3
L2 NSF ACK requested:FALSE
L2 NSF CSNP requested:FALSE
 


 

NSF 機能のトラブルシューティング

NSF 機能のトラブルシューティングを行うには、特権 EXEC モードから、次のコマンドを必要に応じて使用します。

 

コマンド
目的

Router# clear cef epoch

CEF テーブルに対する新しいエポック番号を開始して、1 を加算します。

Router# debug isis nsf [detail]

Cisco NSF のリスタート中における IS-IS のステート情報を表示します。

Router# debug ospf nsf [detail]

OSPF Cisco NSF コマンドに関連するデバッグ メッセージを表示します。

Router# show cef nsf

アクティブ RSP およびスタンバイ RSP における CEF の現在の NSF ステートを表示します。

Router# show cef state

ネットワーキング デバイス上の CEF のステートを表示します。

Router# show clns neighbors

エンドシステム(ES)と中継システム(IS)の両方のネイバーを表示します。

Router> show ip bgp

BGP ルーティング テーブルのエントリを表示します。

Router# show ip bgp neighbor

ネイバー デバイスへの TCP 接続と BGP 接続に関する情報を表示します。

Router# show ip cef

名前解決されていない FIB のエントリ、または FIB のサマリーを表示します。

Router> show ip ospf

OSPF ルーティング プロセスに関する一般的な情報を表示します。

Router> show ip ospf neighbor [detail]

インターフェイスごとに OSPF ネイバーの情報を表示します。

Router# show isis database [detail]

IS-IS リンクステート データベースを表示します。

Router# show isis nsf

IS-IS Cisco NSF における現在のステート情報を表示します。

デバイスのトラブルシューティングに際しては、次のヒントを参考にしてください。

システムが FIB エラーを表示する

利用中のプラットフォームで分散 CEF スイッチングがイネーブルになっていることを確認するために、 show cef state コマンドを使用します。分散 CEF をイネーブルにするには、アクティブ RSP のグローバル コンフィギュレーション モードで ip cef distributed コマンドを入力します。

OSPF ネイバーが NSF に対応しているかどうか判断できない

OSPF ネイバー デバイスが NSF に対応しているかどうか、および、ネイバーとの間で NSF が機能しているかどうかを確認するには、show ip ospf neighbor detail コマンドを使用します。

SSO のあとに、システムとネットワーク ピアとの隣接関係が失われる、または失われたように見える

「NSF 対応」でないネイバーを見つけ出し、そのネイバーが NSF 対応のイメージを実行していることを確認するには、show clns neighbors detail コマンドを使用します。

さらに、IS-IS ではスタンバイ RSP が 5 分間(デフォルト)安定していなければ、新たにリスタートを開始できません。リスタート時間をリセットするには、nsf interval コマンドを使用します。

BGP NSF の設定例

BGP NSF をネットワーキング デバイスに設定する例を次に示します。

router# configure terminal
router(config)# router bgp 590
router(config-router)# bgp graceful-restart
 

BGP NSF ネイバー デバイスの設定例

BGP NSF をネイバー ルータに設定する例を次に示します。BGP NSF をサポートするデバイスはすべて、NSF に対応している必要があります。すなわち、これらのデバイスでは、グレースフル リスタート機能を認識し、アドバタイズできなければなりません。

router# configure terminal
router(config)# router bgp 770
router(config-router)# bgp graceful-restart
 

OSPF NSF の設定例

OSPF NSF をネットワーキング デバイスに設定する例を次に示します。

router# configure terminal
router(config)# router ospf 400
router(config-router)# nsf
 

IS-IS NSF の設定例

シスコ独自の IS-IS NSF 方式をネットワーキング デバイスに設定する例を次に示します。

router# configure terminal
router(config)# router isis
router(config-router)# nsf cisco
 

IETF 準拠の IS-IS NSF 方式をネットワーキング デバイスに設定する例を次に示します。

router# configure terminal
router(config)# router isis
router(config-router)# nsf ietf
 

FSU の実行

次の作業は必須の場合と任意の場合があります。

「FSU の実行」(必須)

「FSU の実行例」(任意)

FSU(Fast Software Upgrade)を実行する手順は次のとおりです。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router# copy tftp slot slot-number :

 

 
 
 
 
Address or name of remote host []? ip-address
 
 
 
 
 
Name of file to copy []? imagename <Return>
writing filename!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
 
 
 
 
 
Destination filename? [ imagename1 ] <Return>
Accessing tftp://host ip-address/file 'imagename' on ip-address.. found !
11188128 bytes copied in 2280.664 secs (4906 bytes/sec)

ハイ アベイラビリティ Cisco IOS イメージをアクティブ RSP のフラッシュ メモリ カードにコピーするには TFTP を使用します。 11

slot slot-number ― アクティブ RSP のフラッシュ メモリ カードを指定します。

TFTP サーバの IP アドレスの入力を求められます。

ip-address ― 新しいイメージが格納されている TFTP サーバの IP アドレスを指定します。

フラッシュ メモリ カードにコピーするイメージ ファイル名の入力を求められます。

imagename ― フラッシュ メモリ カードにロードするイメージの名前を指定します。

コピー先で表示するファイル名の入力を求められます。

imagename1 ― コピー先で表示するイメージの名前を指定します。

(注)ステップ 2 とステップ 3 は同一ですが、ステップ 2 はアクティブ RSP、ステップ 3 はスタンバイ RSP での作業です。

ステップ 2

Router# copy tftp slot slot-number :

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Address or name of remote host []? ip-address
 
 
 
 
 
Name of file to copy []? imagename <Return>
writing filename!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
 
 
 
 
 
Destination filename? [ imagename1 ] <Return>
Accessing tftp://host ip-address/file 'imagename' on ip-address.. found !
11188128 bytes copied in 2280.664 secs (4906 bytes/sec)

ハイ アベイラビリティ Cisco IOS イメージをスタンバイ RSP のフラッシュ メモリ カードにコピーするには TFTP を使用します。

slaveslot slot-number ― スタンバイ RSP のフラッシュ メモリ カードを指定します。

(注)ステップ 2 とステップ 3 は同一ですが、ステップ 2 はアクティブ RSP、ステップ 3 はスタンバイ RSP での作業です。

TFTP サーバの IP アドレスの入力を求められます。

ip-address ― 新しいイメージが格納されている TFTP サーバの IP アドレスを指定します。

フラッシュ メモリ カードにコピーするイメージ ファイル名の入力を求められます。

imagename ― フラッシュ メモリ カードにロードするイメージの名前を指定します。

コピー先で表示するファイル名の入力を求められます。

imagename1 ― コピー先で表示するイメージの名前を指定します。

ステップ 3

Router# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

Router(config)# hw-module slot slot-number image file-spec

指定したイメージが RPR に対応し、スタンバイ RSP に格納されていることを確認します。ハイ アベイラビリティ イメージが見つかった場合は、実行コンフィギュレーションが更新されます。

slot-number ― フラッシュ メモリ カードが搭載されているスタンバイ RSP スロットを指定します。有効な値は、Cisco7507 ルータの場合はスロット2 または 3、Cisco7513 ルータの場合はスロット 6 または 7 です。

file-spec ― スタンバイ RSP のフラッシュ デバイスとイメージ名を指定します。

ステップ 5

Router(config)# hw-module slot slot-number image file-spec

指定したイメージが RPR に対応し、アクティブ RSP に格納されていることを確認します。ハイ アベイラビリティ イメージが見つかった場合は、実行コンフィギュレーションが更新されます。

slot-number ― フラッシュ メモリ カードが搭載されているアクティブ RSP スロットを指定します。有効な値は、Cisco7507 ルータの場合はスロット2 または 3、Cisco7513 ルータの場合はスロット 6 または 7 です。

file-spec ― アクティブ RSP のフラッシュ デバイスとイメージ名を指定します。

ステップ 6

Router(config)# slave auto-sync config

(任意)コンフィギュレーション ファイル自動同期機能をオンにします。このコマンドは、アクティブ RSP およびスタンバイ RSP に、確実に同一のコンフィギュレーション ファイルを格納するために使用します。

ステップ 7

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 8

Router# copy running-config startup-config

入力した設定でルータが起動するように、NVRAM 中のスタートアップ コンフィギュレーションに設定の変更を保存します。

ステップ 9

Router# hw-module sec-cpu reset

スタンバイ RSP をリセットし、指定した Cisco IOS イメージをリロードして、そのイメージを実行します。


) ステップ 2 で Cisco IOS イメージを指定しなかった場合、このコマンドにより、バンドルされているデフォルトの IOS スタンバイ イメージがロードおよび実行されます。システムは HSA モードで動作します。


ステップ 10

Router# redundancy force-switchover

スタンバイ RSP へのスイッチオーバーを実行します。

11.フラッシュ メモリにファイルをコピーする前に、フラッシュ メモリに十分な空き容量があることを確認してください。表示されているフラッシュ メモリの空き容量とコピーするファイルのサイズを比較します。空き容量がコピーするファイルで必要とされる容量より少ない場合は、コピー処理は継続しますが、ファイル全体をフラッシュ メモリにコピーすることはできません。

FSU の実行例

スロット 2 にアクティブ RSPを、スロット 3 にスタンバイ RSP を搭載する Cisco 7507 ルータで FSU を実行する例を次に示します。

Router# copy tftp slot0:rsp-pv-mz
Router# copy tftp slaveslot0:rsp-pv-mz
Router# configure terminal
Router(config)# hw-module slot 2 image slot0:rsp-pv-mz
Router(config)# hw-module slot 3 image slot0:rsp-pv-mz
Router(config)# end
Router# hw-module sec-cpu reset
Router# copy running-config startup-config
Router# redundancy force-switchover
 

RPR、RPR+、SSO、FSU のトラブルシューティングのヒント

Cisco 7500 シリーズ ルータで RPR、RPR+、FSU の各機能についてトラブルシューティングを行うには、次の表のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router# show diag

ルータのハードウェア情報を表示します。

Router# show redundancy

RSP の冗長モードを表示します。そのほかに、スイッチオーバーの回数、システム アップタイム、RSP アップタイム、およびすべてのスイッチオーバーの理由も表示します。

Router# show version

各 RSP のイメージ情報を表示します。

SLCR の設定

次の作業は必須の場合と任意の場合があります。

「SLCR の設定」(必須)

「Cisco 7500 SLCR の確認」(任意)

「SLCR の設定例」(任意)

「SLCR のトラブルシューティングのヒント」(任意)

Cisco 7500 の Single Line Card Reload(SLCR)機能はデフォルトではディセーブルになっています。そのため、この機能をディセーブルにする必要があるのは、ユーザが Cisco 7500 シリーズ ルータ上で Cisco 7500 SLCR 機能をイネーブルにした場合だけです。

Cisco 7500 SLCR 機能をイネーブルにするには、Cisco 7500 シリーズ ルータ上で
service single-slot-reload-enable コンフィギュレーション コマンドを入力します。

 

コマンド
目的

Router(config)# service single-slot-reload-enable

Cisco 7500 シリーズ ルータのすべてのラインカードに対して SLCR をイネーブルにします。

Cisco 7500 SLCR 機能を無効にするには、Cisco 7500 シリーズ ルータ上で
no service single-slot-reload-enable コンフィギュレーション コマンドを入力します。

 

コマンド
目的

Router(config)# no service single-slot-reload-enable

Cisco 7500 シリーズ ルータのすべてのラインカードに対して SLCR をディセーブルにします。

Cisco 7500 SLCR の確認

Cisco 7500 シリーズ ルータで SLCR が正常にイネーブルになったことを確認するには、 show running-config コマンドを使用します。コマンド出力に service single-slot-reload-enable 行が表示された場合は、Cisco 7500 SLCR がイネーブルになっています。この行がコマンド出力に表示されていない場合は、Cisco 7500 SLCR がディセーブルです。

SLCR の設定例

次の例では、Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載するすべてのラインカードに対して SLCR をイネーブルに設定しています。

Router(config)# service single-slot-reload-enable
 

次の例では、Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載するすべてのラインカードに対して SLCR をディセーブルに設定しています。

Router(config)# no service single-slot-reload-enable
 

SLCR のトラブルシューティングのヒント

OIR 機能(ホットスワップまたはパワーオン サービシングとも呼ばれる)の問題解決には、 debug oir コマンドを利用します。 debug oir コマンドは、SLCR を含む OIR に関連する多くの問題の解決に役立ちます。

その他の HSA コマンドと HA コマンド

ここでは、HSA と HA に関連するその他のコマンドを説明するほか、インターフェイス プロセッサの OIR を実行する手順も説明します。

次に示すのは、障害を起こした RSP とアクティブ RSP に関する情報を表示するためのコマンドです。

障害を起こした RSP にアクセスする方法:

新しいアクティブ RSP は、ルータの所有権を引き継ぐと、障害を起こした RSP をスタンバイ側として自動的に再起動します。障害を起こした RSP のステート情報は、アクティブ側のコンソールからスタック トレースの形で表示できます。これを行うには、EXEC モードで次のコマンドを実行します。

 

コマンド
作業の内容

show stacks 12

アクティブ RSP およびスタンバイ RSP カードのスタック トレースおよびバージョン情報を表示します。

12.このコマンドについての詳細は、『Configuration Fundamentals Command Reference』の「System Management Commands」を参照してください。

障害を起こした RSP をリロードする方法:

障害を起こした RSP は、アクティブ側のコンソールから手動でリロードできます。これを行うには、EXEC モードで次のコマンドを実行します。

 

コマンド
作業の内容

hw-module sec-cpu reset

非アクティブなスタンバイ RSP カードをリロードします。

アクティブ RSPとスタンバイ RSP に関する情報を表示する方法:

アクティブ RSP とスタンバイ RSP についての情報を表示できます。これを行うには、特権 EXEC モードで次のコマンドを実行します。

 

表11 アクティブ RSP とスタンバイ RSP の情報を表示する方法

コマンド
作業の内容

show boot var

アクティブ RSP およびスタンバイ RSP の環境変数とコンフィギュレーション レジスタの設定値を表示します。

show flash all

ルータ上で現在サポートされているフラッシュ デバイスのリストを表示します。

show version

アクティブ RSP およびスタンバイ RSP で稼働しているソフトウェアのバージョンを表示します。

インストレーションのトラブルシューティング

ここでは、システムを正常に起動または再起動できない場合に必要な作業について説明します。以下の説明を読み、システム起動時の正常な動作を理解した上で、システムを再起動してください。システムがソフトウェアを起動して RSP2 と各インターフェイス プロセッサの初期化を試行している間、LED を確認して、問題個所の特定を試みてください。

LED の確認

電源装置およびプロセッサ モジュール上の LED の機能およびシステム起動時の動作について説明します。

システム電源の LED

ルータの各電源装置には、AC(または DC)OK LED があります。この LED が点灯した状態にならない場合は、一般に入力電源または内部 DC ラインのどれかに問題が生じています。

電源装置の温度または電圧が許容値を超えると、AC(または DC)OK LED が点灯しなかったり、消えたりします。ルータ起動中に電源装置が過熱状態になって停止することはまれですが、起動中に過電圧または低電圧の状態が検出されると、電源装置が停止することがあります。環境モニタリング機能については『 Cisco 7500 Series Installation and Configuration Guide 』を参照してください。これらはオンラインや Documentation CD-ROM で参照できるほか、印刷物としても入手できます。

RSP2 の LED

図12に RSP2 の前面プレートにある LED を示します。RSP2 上の LED は、システムおよび RSP2 のステータスのほか、アクティブな PC カード スロットを示します。CPU HALT LED は、通常は消えたままになっています。この LED が点灯するのは、システムがプロセッサ ハードウェアの障害を検出した場合だけです。NORMAL LED が点灯すれば、正常に起動されています。ただし、この LED が点灯すれば、必ずシステムが正常に動作を開始するというわけではありません。正常な動作中は、CPU HALT LED は点灯せず、NORMAL LED が点灯します。この場合、RSP2 には +5 V が供給されています。スロット 0 とスロット 1 の LED は、使用中の PC カード スロットを示しています。システムがカードにアクセスすると、対応する LED が点滅します。MASTER LED と SLAVE LED は、RSP2 がアクティブ デバイスとスタンバイ デバイスのどちらに指定されているかを示しています。


) STANDBY/ACTIVE スイッチはソフトウェアにより無効にされています。システムの起動は RESET ボタンで行います。


図12 RSP2 の LED、STANDBY/ACTIVE スイッチ、RESET スイッチ(縦に見た前面パネルの一部)

 


注意 RESET スイッチ(図12)を押すと、RSP2 およびシステム全体がリセットされます。システム エラーや問題が起きないようにするために、RESET スイッチは必ず、シスコ認定サービス担当者の指示に従って使用してください。

システム起動シーケンスの確認

LED の状態を確認することによって、起動シーケンスのいつ、どこでシステムに障害が発生したのかを判断することができます。システムの電源は、各電源装置の ON/OFF スイッチを使用してオンにするので、ルータの背面から簡単に起動時の動作を確認できます。システムが正常に動作しない場合は、次に説明する正常な起動シーケンスの動作を参考にして、問題の原因を特定し、トラブルシューティング手順を実行してください。問題の原因がハードウェア コンポーネントの故障であることが判明した場合、またはシステムを正常に再起動できない場合は、「テクニカルサポート」を参照して製品を購入した代理店に連絡してください。


) システムの初期化(起動)にかかる時間は、ルータの設定や初期化するメモリ容量によって異なる場合があります。128 MB の DRAM を搭載しているシステムでは、より少ない DRAM を搭載しているシステムよりも、システム起動シーケンスでメモリの初期化(起動シーケンス全体とは限らない)に時間がかかる場合があります。


起動シーケンスでメモリが初期化されている間、システム バナーの表示は一時的に停止します。RSP2 は 32MB 以上の DRAM を搭載しているため、メモリの初期化にかかる時間が長く感じられることがあります。バナー表示が一時的に停止するのは、著作権が表示されたあと、搭載されたハードウェアのリストが表示されるまでの間です。次に表示例を示します。

%SYS-5-RELOAD: Reload requested
System Bootstrap, Version 11.1
Copyright (c) 1986-1999 by cisco Systems, Inc.
 
(この間にシステムによるメモリの初期化が行われます。)

) 以下の手順では、RSP2 を取り外す(交換する)までシステムが正常に動作していたことが前提です。以下のシーケンスに含まれていない新たな問題が、電源サブシステムまたはインターフェイス プロセッサに生じた場合は、『Cisco 7500 Series Installation and Configuration Guide』でシステム起動時のトラブルシューティング手順を参照してください。


以下の起動シーケンスとトラブルシューティング手順を使用して、問題を特定してください。


ステップ 1 システムを再起動すると、システム電源 LED と AC(DC)OK LED が点灯します。

システム電源 LED が点灯しない場合は、RSP2 がバックプレーンに完全に装着されていない可能性があります。RSP2 の非脱落型ネジを緩めてから、イジェクト レバーを使用して RSP2 を外し、もう一度バックプレーンに装着します(イジェクト レバーの説明と図は、RSP2 の交換を参照)。両方の非脱落型ネジを締めます。

それでもシステム電源 LED が点灯しない場合は、電源装置または入力電源が故障している可能性があります。電源サブシステムのトラブルシューティング手順については『 Cisco 7500 Series Installation and Configuration Guide 』を参照してください。それでも解決できない場合は、製品を購入した代理店に連絡してください。

システム電源 LED が点灯した場合は、電源に異常はなく、電源装置は機能しています。

システム電源 LED が正常な動作を示している場合は、次の手順に進みます。

ステップ 2 システム ブロワーの音を確認し、ファンの OK LED を確認します。システムの電源をオンにすると同時に、システム ブロワーの動作音が聞こえます。電源装置は正常に動作しているが、内部ファン(システム ブロワー)が故障していると考えられる場合は、製品を購入した代理店に連絡してください。最初の起動時にブロワーまたは電源装置のファンが正常に機能しない場合、ユーザ側で調整することはできません。

ステップ 3 電源装置が正しく機能していることを確認してから、RSP2 の LED を確認します。CPU HALT LED は RSP2 の初期電源投入時に必ず点灯し、0.5 秒ほど点灯を続けてから消えます。起動シーケンス中にこの LED が点灯したままの場合は、プロセッサ ハードウェアが故障しています。

show version コマンドを使用して、現在のコンフィギュレーション レジスタ値を確認します。

再び起動しても CPU HALT LED が点灯を続ける場合は、プロセッサ ハードウェアが故障しています。製品を購入した代理店に連絡してください。

ステップ 4 起動プロセス中、ほとんどのインターフェイスの LED は不規則に点灯します。これは、起動が正常か異常かを示すものではありません。

ステップ 5 システムの起動が完了すると、RSP2 はインターフェイス プロセッサの初期化を開始します。この 初期化中、各インターフェイス プロセッサ上の LED の状態はさまざまです(ほとんどの LED は点滅します)。初期化が完了すると、各インターフェイス プロセッサ上の ENABLED LED は点灯します。

インターフェイス プロセッサ上の ENABLED LED が点灯した場合は、システムは正常に起動し、動作可能な状態になっています。

先に RSP2 の LED が正常なシステム起動を示していたにもかかわらず、インターフェイス プロセッサの ENABLED LED が 1 つも点灯しない場合は、インターフェイス プロセッサの 1 つがバックプレーン コネクタに完全に装着されていないためにシステムが停止した可能性があります。イジェクト レバーを使用してインターフェイス プロセッサを外し、バックプレーンに再装着します(イジェクト レバーの図は、イジェクト レバーおよび非脱落型ネジを参照)。両方の非脱落型ネジを締めます。

1 つだけ搭載されているインターフェイス プロセッサの ENABLED LED が点灯しない場合は、そのインターフェイス プロセッサがスロットから外れている可能性があります。イジェクト レバーを使用してインターフェイス プロセッサを外し、バックプレーンに再装着します(イジェクト レバーの図は、イジェクト レバーおよび非脱落型ネジを参照)。両方の非脱落型ネジを締めます。インターフェイスの初期化が再度実行され、そのインターフェイス プロセッサの ENABLED LED が点灯することを確認してください。

上記の手順を実行しても ENABLED LED が点灯しない場合は、問題のインターフェイス プロセッサが故障している可能性があります。

ステップ 6 システムの起動が完了し、すべてのインターフェイス プロセッサが初期化されると、アクティブ RSP2 のコンソール画面に次のようなスクリプトとシステム バナーが表示されます。

System Bootstrap, Version 11.1, RELEASED SOFTWARE
Copyright (c) 1986-1999 by cisco Systems, Inc.
SLOT 6 RSP2 is system master (SLOT 2 for a Cisco 7507)
SLOT 7 RSP2 is system slave (SLOT 3 for a Cisco 7507, if installed)
RSP2 processor with 128 Mbytes of main memory
 
ROM: System Bootstrap, Version 11.1 [biff 2], RELEASE SOFTWARE (fc1)
ROM: GS Bootstrap Software (RSP-BOOT-M), Version 10.3(7), RELEASE SOFTWARE
 
Warning: monitor nvram area is corrupt... using default values
SLOT 6 RSP2 is system master
SLOT 7 RSP2 is system slave
RSP2 processor with 128 Mbytes of main memory
 
(以降、テキスト出力は省略)
 

ここまでの条件がすべて満たされ、上記のようなバナーが表示された場合、システムは正常に起動し、インストレーションが完了しています。

端末にエラー メッセージが表示された場合は、該当するソフトウェア マニュアルでエラー メッセージの意味を調べてください。

コンソール画面が表示されない場合は、端末の電源がオンになっているかどうかを調べ、さらに端末と RSP2 のコンソール ポート間のコンソール ケーブルが正しく接続されているかどうかを確認してください。

端末が 9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビットに設定されていることを確認してください。

端末が正しく設定されているにもかかわらず動作しない場合は、端末が故障している可能性があります。別の端末に接続してから、システムを再起動してください。

それでもシステムの起動と動作が正常に行われない場合、または、問題がコンポーネントの故障によると特定した場合は、製品を購入された代理店にサポートを依頼してください。


 

以上で、システム起動の確認手順は終了です。

ルータが起動に失敗する

Cisco 7500 シリーズ ルータでは、ブートフラッシュ上の最初のファイルをブート イメージにする必要があります。この条件が満たされていなくても、ブートストラップ ソフトウェアは内容にかかわらず、最初のファイルを使って起動しようとします。ブート イメージではないファイルで起動しようとすると、システムはクラッシュするか停止します。RSP では、コンソール上に C が連続して(CCCCC)表示されることがあります。問題解決には、ルータで Cisco IOS イメージを起動するために、起動用の最初のイメージを保存したフラッシュ ディスクを RSP のスロット 0 に搭載します。show bootvar コマンドを使用してシステムの起動設定を確認します。


) コンフィギュレーション レジスタの設定が不適切な場合は、起動に失敗します。コンフィギュレーション レジスタの設定手順については「DRAM SIMM の交換および拡張」を参照してください。config-register を 0x0 に設定すると、ブート変数が ROMMON を起動するように設定されます。


利用しているルータがこのトラブルを起こし続ける場合は、サポート担当者立会いのもとで筐体を開けてください。詳しくは「テクニカルサポート」を参照してください。

障害を起こした RSP2 のトラブルシューティング

ルータの所有権を引き継いだ新しいアクティブ RSP2 は、障害を起こした RSP2 をスタンバイ側として自動的に再起動します。 show stacks コマンドを使用すると、アクティブ コンソールからスタック トレースの形式で、障害の発生した RSP2 の状態を調べることができます。

障害を起こしたスタンバイ RSP2 を、アクティブ側のコンソールから手動でリロードすることもできます。これを行うには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の作業を実行してください。

 

コマンド
作業の内容

hw-module sec-cpu reset

非アクティブなスタンバイ RSP カードをリロードします。

アクティブおよびスタンバイ RSP2 に関する情報の表示

アクティブRSP2 とスタンバイ RSP2 についての情報を表示できます。EXEC モードで次のコマンドの 1 つを実行します。

 

表12 アクティブ RSP2 とスタンバイ RSP2 の情報を表示する方法

コマンド
作業の内容

show boot var

アクティブおよびスタンバイ RSP2 における環境変数とコンフィギュレーション レジスタの設定値を表示します。

show flash all

ルータ上で現在サポートされているフラッシュ デバイスのリストを表示します。

show version

アクティブおよびスタンバイ RSP2 で稼働しているソフトウェアのバージョンを表示します。

show stacks 13

アクティブおよびスタンバイ RSP2 カードについて、スタック トレースおよびバージョン情報を表示します。

13.このコマンドについての詳細は、『Configuration Fundamentals Command Reference』の「System Management Commands」を参照してください。


) Cisco 7507 または Cisco 7513 システムでは、CyBus のインターフェイス プロセッサで OIR を行うと、バス エラーまたはプロセッサ メモリ パリティ エラーによってスタンバイ RSP2 が再起動されることがあります。アクティブ RSP はこのイベントから回復したあとで、「cBus Complex Restart」メッセージを発行します。RSP4 をスタンバイ システムとして設定している Cisco 7507 および Cisco 7513 システムに影響はなく、この問題も起きません。


RSP2 をスタンバイ システムとして Cisco 7507 または Cisco 7513 に設定している場合、次の手順でインターフェイス プロセッサの取り外しおよび取り付けを行うことを強く推奨します。


ステップ 1 スタンバイ RSP2 を取り外します。

ステップ 2 15 秒間待ちます。

ステップ 3 インターフェイス プロセッサに付属のコンフィギュレーション ノート、または『 Cisco 7500 Series Installation and Configuration Guide 』に記載されている手順に従って、インターフェイス プロセッサの取り外しおよび取り付けを行います。

ステップ 4 15 秒間待ちます。

ステップ 5 スタンバイ RSP2 を再度装着します。


 

以上で、インターフェイス プロセッサの取り外しと交換の手順は終了です。

メンテナンス情報

ここでは、次の RSP2 メンテナンス手順について説明します。

「コンフィギュレーション ファイルの保存および読み出し」

「DRAM SIMM の交換および拡張」

「パスワードを忘れた場合の回復処置」

コンフィギュレーション ファイルの保存および読み出し

ここでは、Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバを使用したシステム コンフィギュレーション ファイルの保存および読み出し手順について説明します。

ルータの稼働中、設定情報は 2 箇所に保存されています。デフォルトのスタートアップ(永続的)コンフィギュレーションは NVRAMに、実行(一時的)コンフィギュレーションは RAM に保存されます。デフォルトのスタートアップ コンフィギュレーションは、常に使用可能な状態になっており、電源を切っても NVRAM に保存されています。現在実行中のコンフィギュレーションは、システムの電源を切ると失われます。現在実行中のコンフィギュレーションには、 configure コマンドまたは setup コマンド機能を使用して追加されたか、またはコンフィギュレーション ファイルの変更によって追加された、デフォルト設定以外のすべての構成情報が保存されています。

configure コマンドを使用して NVRAM 内のデフォルト設定に実行コンフィギュレーションを追加すると、電源切断時に実行コンフィギュレーションも保存されます。システム コンフィギュレーションに変更を加えた場合は、 copy running-config startup-config コマンドを使用して、新しい設定を保存してください。

構成情報は RSP2 上の NVRAM に保存されるため、RSP2 を 1 つだけ搭載したシステムで RSP2 を交換すると、構成情報全体を交換することになります。リモート サーバにコンフィギュレーション ファイルをコピーしてから RSP2 を取り外すと、コピーしたファイルをあとで読み出して新しい RSP2 の NVRAM に書き込むことができます。また、コンフィギュレーション ファイルは copy running-config slot0:config-file コマンドを使用するとフラッシュ メモリに保存でき、 copy slot0:config-file nvram:startup-config コマンドを使用するとリストアできます。

コンフィギュレーション ファイルをコピーしなかった場合は、新しい RSP2 を取り付けたあとで、 configure コマンドまたは setup コマンド機能を使用して、構成情報を再入力しなければなりません。これらの 2 種類のコマンドの詳細および使用手順については、該当するソフトウェア マニュアルを参照してください。

RSP2 を一時的に外すだけの場合は、コンフィギュレーション ファイルをリモート サーバにコピーする必要はありません。メモリ内のコンフィギュレーション ファイルは、RSP2 をシステムに戻すまでリチウム バッテリで保持されます。コンフィギュレーション ファイルの保存/読み出しを行うには、特権レベルの EXEC コマンド インタプリタにアクセスする必要があります(通常、パスワードが必要)。アクセス方法については「EXEC コマンド インタプリタの使用方法」を参照するとともに、必要に応じてシステム管理者に問い合わせてください。

構成情報とサポートについては、ご利用の シスコ製ハードウェアにインストールされているソフトウェアのリリースに応じて、適切な Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション マニュアルを参照してください。

ping コマンドによる接続の確認

リモート ホストにファイルをコピーする、またはリモート ホストからファイルを読み出す前に、ping プログラムを使用して、ルータとリモート サーバ間の接続状態が良好であることを確認してください。ping プログラムは、リモート デバイスに一連のエコー要求パケットを送信し、応答を待ちます。接続が良好であれば、リモート デバイスからローカル デバイスにエコーが戻ります。

コンソール端末に送信された各メッセージの結果が表示されます。感嘆符(!)は、ローカル デバイスがエコーを受信したことを示し、ピリオド(.)は応答を待つ間にサーバがタイムアウトになったことを示します。2 つのデバイス間の接続が良好であれば、連続した感嘆符(! ! !)または [ok] が表示されます。接続に障害がある場合は、連続したピリオド(. . .)、[timed out] または [failed] が表示されます。

ルータとリモート ホスト間の接続を確認するには、 ping コマンドに続けて、リモート サーバの名前または IP アドレスを入力し、 Return キーを押します。 ping コマンドには設定可能なオプションがいくつかありますが、 ping コマンドと同じ行にホスト名またはアドレスを入力すると、デフォルトの設定(IP プロトコルなど)がイネーブルになります。設定可能なオプションについては、該当するソフトウェア マニュアルを参照してください。

次に、正常な ping 動作の例を示します。

Router# ping 10.1.1.1
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 10.1.1.1, timeout is 2 seconds:
!!!!!
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 12/12/12 ms
 

次に、障害が発生している場合のping動作の例を示します。

Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 10.1.1.1, timeout is 2 seconds:
.....
Success rate is 0 percent (0/5)
Router#
 

接続に障害がある場合は、リモート ファイル サーバとの物理的な接続を調べるとともに、使用したアドレスまたは名前が正しいかどうかを確認したうえで、もう一度サーバで ping を実行してください。正常な接続を確立できない場合は、ネットワーク管理者に連絡するか、「テクニカルサポート」を参照して、技術サポートを受けてください。

コンフィギュレーション ファイルのコピー

TFTP ファイル サーバに実行コンフィギュレーションをコピー(保存)する前に、次の事項を確認してください。

RSP2 のコンソール ポートに接続されたコンソール端末、またはリモートからの Telnet セッションを通じてルータとの接続を確立できる。

ファイル サーバ(リモート ホスト)をサポートしているネットワークにルータが接続されている。

リモート ホストが TFTP アプリケーションをサポートしている。

使用可能なリモート ホストのインターフェイス プロセッサ アドレスまたは名前がわかっている。

リモート ホストに情報を保存するには、特権 EXEC コマンドの copy startup-config tftp を使用します。このコマンドを入力すると、宛先ホストのアドレスおよびファイル名を入力するように求められ、さらに確認が求められます。入力の確認を行うと、現在の実行コンフィギュレーションのコピーがルータからリモート ホストに送信されます。デフォルトでは、ルータ名のあとに -confg が付いたファイル名で設定が保存されます。デフォルトのファイル名を使用する場合は、プロンプトで Return キーを押します。デフォルトの名前を使用しない場合は、このプロンプトに他の名前を入力してから Return キーを押します。

次の手順で、現在の実行コンフィギュレーションをリモート ホストにコピーします。


ステップ 1 システム プロンプトにポンド記号(#)が表示されていることを確認します。ポンド記号が表示されていれば、特権レベルの EXEC コマンド インタプリタが開始しています。表示されていない場合は、「ping コマンドによる接続の確認」に記載する手順に従って特権レベルを開始してください。

ステップ 2 ping コマンドを使用して、ルータとリモート ホスト間の接続を確認します(前述のping コマンドによる接続の確認を参照)。

ステップ 3 show running-config コマンドを使用すると、端末に現在の実行コンフィギュレーションが表示されるので、設定情報に不備がなく、正しく設定されていることを確認します。

ステップ 4 設定情報に不備がある場合は、 configure コマンドを使用して既存の設定を追加/変更してください(システムと各インターフェイスに利用できるコンフィギュレーション オプションの詳細、および具体的な設定手順については、該当するソフトウェアのマニュアルを参照)。


) ファイルを TFTP サーバに保存(コピー)する前に、TFTP サーバにそのファイルが存在していることを確認してください。ファイルがなければ、該当するサーバ コマンドを使用してファイルを作成し、ルータからコピーするファイルの名前と作成したファイルの名前が同じであることを確認してください。さらに、サーバに適切な権限が設定されており、ルータからこのファイルへのコピーが可能であることも確認してください。


ステップ 5 TFTP サーバにファイルを作成します。

ステップ 6 copy startup-config tftp コマンドを入力します。EXEC コマンド インタプリタは、プロンプトを表示して、コンフィギュレーション ファイルを受信するリモート ホストの名前またはインターフェイス プロセッサ アドレスの入力を求めてきます(プロンプトには、デフォルトのファイル サーバの名前またはアドレスが含まれていることがあります)。

Router# copy startup-config tftp
Remote host []?
 

ステップ 7 リモート ホストのインターフェイス プロセッサ アドレスまたは名前を入力します。次の例では、リモート サーバの名前は servername です。

Router# copy startup-config tftp
Remote host []? servername
Translating “servername”...domain server (1.1.1.1) [OK]
 

ステップ 8 次のように、設定の保存先となるファイルの名前を入力するように求められます。デフォルトでは、ルータ名に -confg が付いた名前が作成ファイルの名前として使用されます。デフォルトのファイル名を使用する場合は、そのまま Return キーを押します。デフォルトの名前を使用しない場合は、他の名前を入力してから Return キーを押します。次の例では、デフォルトの名前を受け入れています。

Name of configuration file to write [Router-confg]?
Write file Router-confg on host 1.1.1.1? [confirm]
Writing Router-confg .....
 

ステップ 9 コピー プロセスが実行される前に、確認のために入力内容が表示されます。表示内容が正しくない場合は、 n (no)を入力してから Return キーを押して、プロセスを打ち切ります。表示内容が正しい場合は、 Return キーを押すか、 y を入力してから Return キーを押すと、コピー プロセスが開始します。次の例では、デフォルトの名前を受け入れています。

Write file Router-confg on host 1.1.1.1? [confirm]
Writing Router-confg: !!!! [ok]
 

設定がリモート ホストにコピーされている間、一連の感嘆符(! ! !)またはピリオド(. . .)が表示されます。 ! ! ! ! および[ok] は、正常に処理されていることを示します。[timed out] または [failed] は、障害が発生していることを示します。原因としては、ネットワーク障害が発生しているか、リモート ファイル サーバ上に書き込み/読み取り可能なファイルが存在しないことが考えられます。

ステップ 10 プロセスが正常に処理されていることが表示されていれば(連続した ! ! ! および [ok])、コピー プロセスは完了しています。設定がリモート ファイル サーバ上の一時ファイルに正常に保存されます。

プロセスに障害が発生している場合は、次のように連続したピリオド(. . .)が表示されます。

Writing Router-confg .....
 

この場合、設定は保存されていません。前述の手順を繰り返すか、または他のリモート サーバを選択してから前述の手順をやり直します。

ステップ 11 さらに、コンフィギュレーション ファイルが正しくコピーされたことを確認するために、 show startup-config コマンドを使用します。出力の最初の行にコンフィギュレーション ファイルのサイズが表示されるので、TFTP サーバにコピーしたファイルと比較します。次に例を示します(先頭に>>のある行に特に注意)。

Router# show startup-config
>> Using 1186 out of 126968 bytes
!
version 11.1
hostname Router
Router#
 

コンフィギュレーション ファイルのコピーが終わったら、「RSP2 の取り外し」に進んでください。リモート ホストにコンフィギュレーション ファイルをコピーできない場合は、ネットワーク管理者に連絡するか、「テクニカルサポート」を参照して、技術サポートを受けてください。


 

以上で、コンフィギュレーション ファイルのコピー手順は終了です。

コンフィギュレーション ファイルの回復

ここでは、保存したコンフィギュレーションを読み出して NVRAM にコピーする方法を説明します。コンフィギュレーション モードを開始して、ルータの設定をネットワークから行うことを指定します。ホスト名とアドレス、ホストに保存されているコンフィギュレーション ファイルの名前、リモート ファイルを使用した再起動の確認を求めるプロンプトが表示されます。

ルータにアクセスするには、RSP2 のコンソール ポートに接続したコンソール端末を利用するか、リモートの端末から Telnet を利用します。

リモート ホストから現在の実行コンフィギュレーションを読み出す手順は次のとおりです。


ステップ 1 コンソール端末上のシステム プロンプトにポンド記号(#)が表示されていることを確認します。ポンド記号が表示されていれば、特権レベルの EXEC コマンド インタプリタが開始されています。表示されていない場合は、「ping コマンドによる接続の確認」に記載する手順に従って特権レベルを開始してください。


) 以前のコンフィギュレーション ファイルを復旧しないかぎり、ルータは NVRAM 内のデフォルト コンフィギュレーション ファイルを使用して稼働します。したがって、以前のシステムで設定されていたパスワードは、そのコンフィギュレーション ファイルを読み出すまで使用できません。


ステップ 2 リモート ホスト(TFTP サーバ)との接続に使用するルータ上のインターフェイス ポートを設定します。

ステップ 3 ping コマンドを使用して、ルータとリモート ホスト間の接続を確認します(ping コマンドによる接続の確認を参照)。

ステップ 4 システム プロンプトに copy tftp startup-config コマンドを入力して、 Return キーを押します。コンフィギュレーション モードが開始したら、デフォルトのコンソール端末からではなく、ネットワーク装置からシステムを設定するように指定します。

Router# copy tftp startup-config
 

ステップ 5 ホストの IP アドレスが要求されます。リモート ホスト(コンフィギュレーション ファイルの保存先としたリモート TFTP サーバ)の IP アドレスまたは名前を入力します。

Address of remote host [255.255.255.255]? 10.1.1.1
 

ステップ 6 ホストまたはネットワーク コンフィギュレーション ファイルを選択するように求められます。デフォルト値はホストです。デフォルト値を使用する場合は、 Return キーを押します。

Name of configuration file [Router-confg]? Router-confg
 

ステップ 7 コンフィギュレーション ファイルの名前を求められます。デフォルトではルータ名に -confg を加えた名前になります(次の例では router-confg)。設定のコピー時にデフォルト以外のファイル名を指定した場合は、指定したファイル名を入力します。デフォルトの名前を使用する場合は、 Return キーを押します。

Name of configuration file [Router-confg]?

ステップ 8 新しいコンフィギュレーション ファイルが NVRAM にリロードされる前に、確認のために入力内容が表示されます。表示内容が正しくない場合は、 n (no)を入力してから Return キーを押します。これによってプロセスは取り消されます。表示内容に問題がない場合は、 Return キーを押すか、 y を入力してから Return キーを押します。次の例のように表示されます。

Configure using Router-confg from 10.1.1.1? [confirm]
Loading Router-confg from 10.1.1.1: ! ! [OK - 1186/126927 bytes]
Warning: distilled config is not generated
[OK]
%SYS-5-CONFIG_NV: Non-volatile store configured from Router-confg
by console tftp from 10.1.1.1
 

ルータがコンフィギュレーション ファイルをリモート ホストから読み出してリロードしている間、コンソールには、処理が正常に進んでいるかどうかが示されます。連続した! ! ! ! と[OK](前述の例を参照)が表示されていれば、処理は正常に実行されました。ピリオドの連続( . . .)と [timed out] または [failed] が表示されると、処理は正常に実行されていません(原因としては、ネットワーク障害が発生したか、サーバ名、アドレス、またはファイル名が正しく入力されていないことが考えられます)。リモート サーバから起動できなかった場合は、次の例のように表示されます。

Booting Router-confg ..... [timed out]
 

ステップ 9 ステップ 8 の例に示されているように、表示からプロセスが正常に終了したことが明らかな場合はステップ 10 に進みます。

プロセスの異常終了が表示された場合は、リモート サーバの名前またはアドレス、およびファイル名を確認してからもう一度前述の手順を実行します。それでもコンフィギュレーション ファイルを読み出せない場合は、ネットワーク管理者または製品を購入した代理店に連絡してください。

ステップ 10 コンフィギュレーション ファイルが正しく回復されたことを確認するには、 show startup-config コマンドを使用してコンフィギュレーション ファイルのサイズを見ます。出力の最初の行にコンフィギュレーション ファイルのサイズが表示されるので、TFTP サーバから読み出したファイルと比較します。次に例を示します。

Router# show startup-config
Using 1186 out of 126968 bytes
!
version 11.1
hostname Router
!
Router#
 

ステップ 11 NVRAM に保存されているスタートアップ コンフィギュレーション ファイルが、システムで使用されるデフォルトの実行コンフィギュレーション ファイルであることを確認できたら、次のように copy startup-config running-config コマンドを入力します。

Router# copy startup-config running-config
Router#
%SYS-5-CONFIG_I: Configured from memory by console
Router#
 


 

これで、保存したコンフィギュレーション ファイルを回復する手順は終了です。

DRAM SIMM の交換および拡張

この章では、RSP2 の DRAM SIMM の取り外しと交換の方法を説明します。

デフォルトの DRAM 構成は 32 MB で、バンク 0 に 2 つの SIMM(U33 と U21)を搭載しています。DRAM SIMM のソケットは U33 と U21(バンク 0)、U12 と U4(バンク 1)です(図2 表13 を参照)。


) 容量の異なるメモリを併用しないでください。2 つの SIMM を取り付ける場合は、両方の SIMM が同じ容量でなければなりません。ルータに冗長 RSP 搭載されている場合は、両方の RSP でメモリ容量を一致させる必要があります。



) SIMM 1 つあたりのメモリ デバイス総数はメーカーによって異なります。図2 に描かれている SIMM は、RSP で利用する実際の DRAM SIMM を一般的に表現したものです。


表13 に、DRAM SIMM の利用可能な構成、各構成における SIMM の数、搭載する DRAM バンクを示します。使用できる SIMM 容量の組み合わせと、必要な最大 DRAM に応じて、使用するバンクが決まります。

 

表13 RSP2 の DRAM SIMM 構成

製品番号
個数
DRAM ソケット
合計

MEM-RSP-24M

8 MB SIMM×2 および
4 MB SIMM×2

U33 と U21(バンク 0)、および U12 と U4(バンク 1)

24 MB

MEM-RSP-32M(=)

16 MB SIMM×2

U33 と U21(バンク 0)

32 MB 14

MEM-RSP-64M(=)

32 MB SIMM×2

U33 と U21(バンク 0)

64 MB

MEM-RSP-128M(=)

32 MB SIMM×2 および 32 MB SIMM×2

U33 と U21(バンク 0)、および U12 と U4(バンク 1)

128 MB

14.RSP2 のデフォルト DRAM 構成は 32 MB ですが、これは HSA 機能に必要な最小 DRAM 構成にもなっています。


注意 DRAM を取り付ける際のシステムとメモリのトラブル発生を防ぐため、RSP2 の DRAM SIMM は 3.3 V デバイスを使用する必要があります。RSP2 の SIMM ソケットには、これより高電圧のデバイスを取り付けないでください。SIMM カードに触れる際は、両端のみを持ち、メモリ モジュール、ピン、トレース(SIMM のコネクタ エッジにあるメタル フィンガ)に触れないように注意してください(図13 を参照)。

図13 SIMM の扱い方

 


) シスコシステムズが提供する SDRAM SIMM のみを使用してください。シスコの製品番号は各 SDRAM SIMM に記載されています。


SIMM の取り外し

ここでは、RSP2 から SIMM を取り外す手順を説明します。

取り付けてある SIMM を取り外す手順は次のとおりです。


ステップ 1 システムの電源を切り、「RSP2 の取り外し」に記載されている手順に従います。

ステップ 2 RSP2 を静電気防止用マットまたはパッドに置きます。リスト ストラップなどの静電気防止用器具を必ず着用してください。

ステップ 3 RSP2 の前面プレートが手前に、バス コネクタが向こう側になるように RSP2 を置きます。向きは図2 を参考にしてください。

ステップ 4 RSP2 上の DRAM SIMM の位置を確認します。SIMM は U33 と U21(バンク 0)、および U12 と U4(バンク 1)に搭載されています(図2 を参照)。

ステップ 5 SIMM 上の SIMM ソケット リリース レバーを開いて、SIMM をソケットから外します(図14 を参照)。SIMM はソケットにきつくはまっているため、ソケットから外すには少し力をこめる必要があります。

図14 SIMM を取り外す際の SIMM ソケット リリース レバーの使い方

 

ステップ 6 SIMM ソケットのつまみを開き、SIMM の両端を親指と人差し指で挟み、SIMM をソケットから完全に取り外します。

ステップ 7 外した SIMM を静電気防止マットの上に置き、静電破壊を防ぐために静電気防止容器に入れて保管します。

ステップ 8 アップグレードのために必要であれば、残りの SIMM でもステップ 4 からステップ 7 までを繰り返します。


 

これで、SIMM の取り外し手順は終了です。次の項に進んで、新しい SIMM を取り付けてください。

新しい SIMM の取り付け

この章では RSP2 に SIMM を取り付ける手順を説明します。

新しい SIMM の取り付け手順は、次のとおりです。


) 容量の異なるメモリを併用しないでください。2 つの SIMM を取り付ける場合は、両方の SIMM が同じ容量でなければなりません。



ステップ 1 新しい SIMM を静電気防止容器から取り出します。

ステップ 2 SIMM を親指と人差し指で持ちます(図13 を参照)。


) SIMM はコンポーネント側を下に向ける必要があります。


ステップ 3 SIMM のコネクタ側をソケットにまっすぐに差し込みます。


注意 SIMM を差し込む際に力が必要ですが、力を入れすぎないようにしてください。ソケットが損傷すると、修理のために RSP を工場へ返送しなくてはなりません。

ステップ 4 ソケット リリース レバーが閉じて SIMM の両側が固定されるまで、ソケットに SIMM をゆっくり差し込みます(図14 を参照)。必要に応じて SIMM を前後にゆっくり動かして、きちんと装着してください。

ステップ 5 SIMM が適切に差し込まれているか確認します。きちんと装着されていない SIMM は、いったん取り外して、もう一度ソケットに装着してください。両方のソケット リリース レバーが順に固定されるまで、SIMM をソケットの中にしっかりと押し込みます。

ステップ 6 複数の SIMM を交換する場合は、上述のステップ 1 からステップ 5 までを繰り返してください。


 

これで、DRAM SIMM の取り付け手順は終了です。取り付け状態を確認するために次の手順に進んでください。

RSP メモリのアップグレードの確認

ここでは、メモリのアップグレードを確認する方法を説明します。

LED の点滅状態とコンソール画面を確認してください。システムによるインターフェイスの再初期化が進むにつれて、イネーブルになった LED が点灯します(接続の状況によっては、ポート アダプタ ステータス LED が点灯する場合があります)。再初期化が進む間、システムが各インターフェイスを認識するのに合わせて、コンソール画面にもメッセージが表示されます。

show diag コマンドを使用して、システムが新しいメモリを認識したことを確認します。 show diag コマンドの出力で Controller Memory Size で始まる行を確認します。

システムが正常な起動に失敗した場合や、コンソール端末にチェックサムまたはメモリ エラーが表示された場合、または show diag コマンド出力が示すメモリ量が正しくない(あるいはメモリが存在しない)場合は、次の確認を行ってください。

すべてのメモリ デバイスが正しく装着されていることを確認します。必要に応じてシステムを停止し、RSP を取り外します。SIMM を真上から調べ、次に水平にして目の高さで調べてください。正しく取り付けられていれば、すべての SIMM が同じ角度、同じ高さになっています。メモリ デバイスがはみ出ていたり、どれかが違う角度になっている場合は、そのメモリを外してもう一度差し込み、RSP を元のように取り付けてシステムを起動し直してから、もう一度取り付けの確認を行います。

各 SIMM ソケットに正しい容量と速度の SIMM が入っていない場合は、システムが動作しません。確実に動作させるためには、シスコシステムズのメモリ キットに付属するメモリ デバイスだけを使用してください。

何回試してもシステムが正常に再起動しない場合は、TAC に連絡するか(テクニカルサポートを参照)、製品を購入された代理店にサポートを依頼してください。代理店に連絡するときには、エラー メッセージ、異常な LED の状態、または問題の解決に役立ちそうな情報をあらかじめ記録しておいてください。初期化(起動)の所要時間は、ルータの構成と DRAM の構成によって異なります。 128 MB の DRAM を搭載したルータは、これより少ない DRAM を搭載したルータよりも起動に時間がかかる可能性があります。

以上で、RSP メモリのアップグレードの確認は終了です。

パスワードを忘れた場合の回復処置

パスワードを忘れた場合、回復するために次の作業を行う必要があります。

show version コマンドを入力して、既存のソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ値を書き留めます。

ブートストラップ プログラムのプロンプトにブレークを送信します。

NVRAM を無視するようにコンフィギュレーション レジスタを変更します。


) パスワードを忘れた場合の回復で重要なのは、NVRAM の内容を無視するようにコンフィギュレーション レジスタを設定することです(0x0040)。それによって、パスワードが表示されます。


特権レベルのシステム EXEC を開始します。

イネーブル パスワードを表示するために、 show startup-configuration コマンドを入力します。

コンフィギュレーション レジスタ値を元の設定に戻します。イネーブル パスワードが暗号化されている場合は、次の手順ではパスワードを回復できません。再起動するのではなく、表示されたコンフィギュレーション(ステップ 11 を参照)を利用してルータを再設定しなければなりません。

忘れてしまったパスワードを回復する手順は次のとおりです。


ステップ 1 ルータの背面パネルにあるコンソール ポートに ASCII 端末を取り付けます。

ステップ 2 端末が 9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット(またはルータと同じ設定値)で動作するように設定します。

ステップ 3 show version コマンドを入力して、既存のコンフィギュレーション レジスタ値を表示します。あとのステップ 13 で使用できるように、この値を書き留めておきます。

ステップ 4 Break 機能がディセーブルに設定されている場合は、ルータの電源をいったん切って入れ直します(ルータの電源をオフにしてから 5 秒間待ち、もう一度電源をオンにします)。Break 機能がルータでイネーブルに設定されている場合は、Break キーを押すか、ブレーク(^[)を送信して、ステップ 5 に進みます。

ステップ 5 ルータの電源をオンにしてから 5 秒以内に Break キーを押します。それによって、端末に次のようにブートストラップ プログラムのプロンプトが表示されます。

rommon 1 >
 

ステップ 6 次のようにコンフィギュレーション レジスタを設定することにより、コンフィギュレーション ファイルの情報が無視されるようにします。

rommon 1 > confreg
 
Configuration Summary
enabled are:
console baud: 9600
boot: image specified by the boot system command
or default to: cisco2-RSP
 
do you wish to change the configuration? y/n [n]: y
enable “diagnostic mode”? y/n [n]:
enable “use net in IP bcast address”? y/n [n]:
enable “load rom after netbootfails”? y/n [n]:
enable “use all zero broadcast”? y/n [n]:
enable “break/abort has effect?” y/n [n]:
enable “ignore system config info?” [n]: y
change console baud rate? y/n [n]:
change boot characteristics? y/n [n]
 
Configuration Summary
enabled are:
console baud: 9600
boot: image specified by the boot system command
or default to: cisco2-RSP
 
do you wish to change the configuration? y/n [n]
 
You must reset or power cycle for the new config to take effect
 

ステップ 7 次のように i コマンドを入力して、ルータを初期化します。

rommon 1 > i
 

ルータの電源がオフになってから再びオンになり、さらにコンフィギュレーション ファイルを無視するようにコンフィギュレーション レジスタが設定されます。起動システム イメージがロードされ、次のようにコンフィギュレーション ダイアログのプロンプトが表示されます。

--- System Configuration Dialog ---

ステップ 8 次のシステム メッセージが表示されるまで、システム コンフィギュレーション ダイアログのプロンプトに no を入力します。

Press RETURN to get started!
 

ステップ 9 Return キーを押します。インターフェイス情報がいくつか表示されたあとに、次のようなプロンプトが表示されます。

Router >
 

ステップ 10 イネーブル モードを開始するため、 enable コマンドを入力します。次のようにプロンプトが変化します。

Router #
 

ステップ 11 show configuration EXEC コマンドを入力して、コンフィギュレーション ファイルのイネーブル パスワードを表示します。

ステップ 12 EXEC プロンプトに configure terminal コマンドを入力すると、次のようなプロンプトが表示されます。

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)#
 

ステップ 13 config-register 0x value コマンドを使用して、コンフィギュレーション レジスタ値を元の値(ステップ 3 で書き留めた値)に戻すか、0x0102(出荷時のデフォルト)に変更します。

ステップ 14 Ctrl-Z を入力して、コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 15 ルータを再起動して、回復したパスワードを使用してイネーブルにします。


 

これで、忘れたパスワードを回復する手順は終了です。

関連情報

以下の項には、重要な参考情報が記載されています。

「コンソール ポートの信号」

「AUX ポートの信号」

「コンソール用および AUX 用の Y 字ケーブルのピン割り当て」

「ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定」

「フラッシュ メモリの使用方法」

コンソール ポートの信号

RSP2 のコンソール ポートは、EIA/TIA-232、DCE、DB-25 レセプタクルです。システム稼働中は、Data Set Ready(DSR; データ セット レディ)と Data Carrier Detect(DCD; データ キャリア検知)が両方アクティブになります。Request To Send(RTS; 送信要求)信号は、Clear To Send(CTS; クリア ツー センド)の入力ステートを追跡します。コンソール ポートは、モデム制御もハードウェア フロー制御もサポートしていません。コンソール ポートには、EIA/TIA-232 ストレート ケーブルを使用する必要があります。 表14 にこのポートで使用される信号を示します。

 

表14 コンソール ポートの信号

ピン
信号
方向
説明

1

GND

-

アース

2

TxD

<--

送信データ

3

RxD

-->

受信データ

6

DSR

-->

データ セット レディ(常にオン)

7

GND

-

アース

8

DCD

-->

データ キャリア検知(常にオン)

AUX ポートの信号

RSP2 の AUX ポートは、EIA/TIA-232、DTE の DB-25 プラグです。このポートに CSU、DSU、またはその他の装置を接続すると、ネットワークからルータにアクセスできます。非同期 AUX ポートは、ハードウェア フロー制御とモデム制御をサポートしています。このポートで使用される信号を 表15 に示します。

 

表15 AUX ポートの信号

ピン
信号
方向
説明

2

TxD

-->

送信データ

3

RxD

<--

受信データ

4

RTS

-->

送信要求(ハードウェア フロー制御用)

5

CTS

<--

送信可(ハードウェア フロー制御用)

6

DSR

<--

データ セット レディ

7

信号アース

-

信号アース

8

CD

<--

キャリア検知(モデム制御用)

20

DTR

-->

データ端末動作可能(モデム制御専用)

コンソール用および AUX 用の Y 字ケーブルのピン割り当て

コンソール用および AUX 用の Y 字ケーブルを利用すると、2 つの RSP(Cisco 7507 の RSP スロット 2 と 3 にアクティブおよびスタンバイ RSP を搭載したシステム。Cisco 7513 では RSP スロット 6 と 7)上のコンソール ポートまたは AUX ポートに、1 つのコンソール端末または外部 AUX デバイス(モデムなど)を同時に接続できます。

ルータには Y 字ケーブルが 2 本(図6 に示す製品番号 CAB-RSP2CON= および図7 に示す CAB-RSP2AUX=)が付属していますが、スペア パーツとして入手することもできます。 表16 にコンソール用 Y 字ケーブルのピン割り当てを示し、 表17 に AUX 用 Y 字ケーブルのピン割り当てを示します。

 

表16 コンソール用 Y 字ケーブルの信号(CAB-RSP2CON=)

メス DB-25 ピン
オス 3 DB-25 ピン
信号の特性

P1-1

J1-1 および J2-1

アース

P1-2

J1-2 および J2-2

受信データ(RxD)

P1-3

J1-3 および J2-3

送信データ(TxD)

P1-4

J1-4 および J2-4

送信可(CTS)- 5 へループ

P1-5

J1-5 および J2-5

送信要求(RTS)- 4 へループ

P1-6

J1-6 および J2-6

データ セット レディ(DSR)

P1-7

J1-7 および J2-7

アース

P1-8

J1-8 および J2-8

データ キャリア検知(DCD)

P1-13

J1-13 および J2-13

YCBL 検出アース

P1-19

J1-19 および J2-19

YCBL 検出

P1-20

J1-20 および J2-20

データ端末動作可能(DTR)

 

表17 AUX 用 Y 字ケーブルの信号(CAB-RSP2AUX=)

オス DB-25 ピン
メス 3 DB-25 ピン
信号の特性

P1-1

J1-1 および J2-1

アース

P1-2

J1-2 および J2-2

TxD

P1-3

J1-3 および J2-3

RxD

P1-4

J1-4 および J2-4

RTS

P1-5

J1-5 および J2-5

CTS

P1-7

J1-7 および J2-7

アース

P1-8

J1-8 および J2-8

DCD

P1-13

J1-13 および J2-13

YCBL 検出

P1-19

J1-19 および J2-19

YCBL 検出アース

P1-20

J1-20 および J2-20

DTR

P1-22

J1-22 および J2-22

リング

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定

16 ビットのソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ値は NVRAM に書き込まれます。ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ値を変更するのは、次のような場合です。

ブート ソースおよびデフォルトの起動ファイル名を選択する。

Break 機能をイネーブルまたはディセーブルにする。


) Break 機能(ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ ビット 8)がイネーブルのときは、システムの起動(再起動)中に Break 信号をルータに送信できます。これを行うとブート プロセスが停止して、ルータは ROM モニタ モードになります。Break 機能をアクティブにするには、キーボード上の専用の Break ファンクション キーを使うか、Ctrl-[(左角カッコ)のキーを組み合わせて入力します。


ブロードキャスト アドレスを制御する。

コンソール端末のボーレートを設定する。

フラッシュ メモリ カードからオペレーティング ソフトウェアをロードする。

TFTP サーバからの起動をイネーブルに設定する。

忘れたパスワードを回復する。

ブートストラップ プログラムのプロンプトに b コマンドを入力する方法で、システムを手動で起動できるようにする。

システム ブートストラップ ソフトウェア(ブート イメージ)またはオンボード フラッシュ メモリのデフォルト システム イメージから自動的にルータが起動され、次に NVRAM のコンフィギュレーション ファイルに書き込まれている boot system コマンドが自動的に読みとられるようにする。

boot system コマンドが見つからなかった場合、ルータはコンフィギュレーション レジスタ値を使用して、ネットワーク サーバ上に保存されているデフォルト システム イメージの起動ファイル名を作成します( 表20 を参照)。

表18 に、各ソフトウェア コンフィギュレーション メモリ ビットの意味を示します。また、 表19 にブート フィールドの意味を示します。


注意 混乱やルータの停止を避けるために、表18に記載されている個々の設定値だけではなく、設定値の組み合わせも有効なコンフィギュレーション レジスタ値であることを覚えておいてください。たとえば、出荷時のデフォルト値である 0x0102 は複数の設定値の組み合わせです。

 

表18 ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ ビットの意味

ビット番号 15
16 進数
意味

00 to 0F

0x0000 ~ 0x000F

ブート フィールド( 表19 を参照)

06

0x0040

システム ソフトウェアが NVRAM の内容を無視するように設定

07

0x0080

OEM 16 ビットをイネーブルに設定

08

0x0100

Break 機能はディセーブル

09

0x0200

2 番目のブートストラップを使用

10

0x0400

すべてゼロの IP ブロードキャスト

11 ~ 12

0x0800 ~ 0x1000

コンソール回線速度(デフォルトは 9600 ボー)

13

0x2000

ネットワークからの起動に失敗した場合、デフォルトのフラッシュ メモリ ソフトウェアを起動

14

0x4000

ネットワーク番号のない IP ブロードキャスト

15

0x8000

診断メッセージをイネーブルに設定して、NVRAM の内容を無視

15.コンフィギュレーション レジスタの出荷時のデフォルト値は 0x0102 です。この値は、ビット 8 = 0x0100 とビット 00 ~ 03 = 0x0001(表19 を参照)を組み合わせた値です。

16.OEM = Original Equipment Manufacturer(相手先ブランドによる製造)

 

表19 ブート フィールドの説明(ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ ビット 00 ~ 0F)

ブート フィールド
意味

00

システム ブートストラップ プロンプトを継続

01

オンボード フラッシュ メモリの最初のシステム イメージを起動

02 ~ 0F

デフォルトのネットワーク起動ファイル名を指定
boot system コマンドによるデフォルト ネットワーク起動ファイル名の変更をイネーブルに設定

設定値の変更

システム ソフトウェアの実行中にコンフィギュレーション レジスタを変更するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 次のように enable コマンドおよびパスワードを入力して、特権レベルを開始します。

Router> enable
Password:
Router#
 

ステップ 2 特権レベルのシステム プロンプト(router #)に、 configure terminal コマンドを入力します。次の例のように、コマンド入力を求められます。

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)#
 

ステップ 3 コンフィギュレーション レジスタ値を設定するために、次のように config-register 0x value コンフィギュレーション コマンドを入力します。 value は 16 進数の前に 0x を付けた値です( 表19 を参照)。

Router(config)# config-register 0xvalue
 

ステップ 4 Ctrl-Z を入力して、コンフィギュレーション モードを終了します。新しい設定値はメモリに保管されますが、ルータの再起動によって、システム ソフトウェアがリロードされるまで、新しい値は有効になりません。

ステップ 5 現在有効なコンフィギュレーション レジスタ値および次回のリロード時に使用される値を表示するには、 show version EXEC コマンドを入力します。値は画面の最後の行に次の例のように表示されます。

Configuration register is 0x141 (will be 0x101 at next reload)
 

ステップ 6 ルータを再起動します。新しい値が有効になります。コンフィギュレーション レジスタの変更は、コンソールから reload コマンドを実行するなど、システムをリロードした場合にのみ有効になります。


 

これで、システム ソフトウェアの実行中にコンフィギュレーション レジスタを変更する手順は終了です。

ビットの意味

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの下位 4 ビット(ビット 3、2、1、0)は、ブート フィールドです( 表19 を参照)。ブート フィールドではバイナリ形式の数字を指定します。ブート フィールドの値を 0 に設定した場合は、ブートストラップ プロンプト(>)に次の例のように b コマンドを入力することにより、オペレーティング システムを手動で起動する必要があります。

> b [tftp] flash filename
 

b コマンドには、次のようなさまざまなオプションがあります。

b - フラッシュ メモリからデフォルト システム ソフトウェアを起動します。

b flash - オンボード フラッシュ メモリの最初のファイルを起動します。

b slot0: filename - PC カード スロット 0 のフラッシュ メモリ カードからファイル filename を起動します。

b slot1: filename - PC カード スロット 1 のフラッシュ メモリ カードからファイル filename を起動します。

b filename [host] ― TFTP を使用してサーバ host から起動します。

b bootflash: [filename] ― オンボード フラッシュ メモリからファイル filename を起動します。

ブート フィールド値を0x2~ 0xFに設定し、コンフィギュレーション ファイルに有効な boot system コマンドが保存されている場合、ルータはこの値によって指示されたシステム ソフトウェアを起動します。 boot system コマンドが存在しない場合は、ネットワーク サーバから起動するためのデフォルトの起動ファイル名をルータが作成します(これらのデフォルト ファイル名の型式については 表20 を参照)。

次の例では、オンボード フラッシュ メモリからルータを起動し、次回のルータ再起動時には Break 機能が無視されるように、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタを設定しています。

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)# config-register 0x102
Router(config)# boot system flash [filename]
Router(config)# Ctrl-Z
Router#
 

サーバは自動コンフィギュレーション プロセスの一部として、デフォルトの起動ファイル名を作成します。サーバは cisco のあとに、ブート フィールド番号の 8 進数表記、ハイフン、プロセッサタイプ名をつなげて起動ファイル名を作成します。

デフォルトの起動ファイル名またはプロセッサに対するアクションを 表20 に示します。


) NVRAM 内のルータのコンフィギュレーションに boot system コンフィギュレーション コマンドがある場合、デフォルトのネットブート ファイル名が変更されます。


 

表20 デフォルトの起動ファイル名

動作/ファイル名
ビット 3
ビット 2
ビット 1
ビット 0

ブートストラップ モード

0

0

0

0

デフォルト ソフトウェア

0

0

0

1

cisco2-RSP

0

0

1

0

cisco3-RSP

0

0

1

1

cisco4-RSP

0

1

0

0

cisco5-RSP

0

1

0

1

cisco6-RSP

0

1

1

0

cisco7-RSP

0

1

1

1

cisco10-RSP

1

0

0

0

cisco11-RSP

1

0

0

1

cisco12-RSP

1

0

1

0

cisco13-RSP

1

0

1

1

cisco14-RSP

1

1

0

0

cisco15-RSP

1

1

0

1

cisco16-RSP

1

1

1

0

cisco17-RSP

1

1

1

1

ビット 8 は、コンソールの Break キーを制御します。ビット 8(出荷時のデフォルト)を設定すると、プロセッサはコンソールの Break キーを無視します。ビット 8 の設定を解除すると、プロセッサは Break キーをコマンドとして解釈して、強制的にシステムをブートストラップ モニタ状態にするので、通常の動作は停止します。Break イネーブル ビットの設定にかかわらず、起動の最初の数秒間(約 5 秒)でブレークを送信すると、ROM モニタへ戻ります。

ビット 9 は未使用です。ビット 10 は、IP ブロードキャスト アドレスのホスト部分を制御します。ビット 10 を設定すると、プロセッサはすべて 0 のブロードキャスト アドレスを使用します。ビット 10 の設定を解除すると(出荷時のデフォルト)、すべて 1 のブロードキャスト アドレスが使用されます。ビット 10 はビット 14 と相互動作して、ブロードキャスト アドレスのネットワーク部分とサブネット部分を制御します。 表21 に、ビット 10 とビット 14 の組み合わせの結果を示します。

 

表21 コンフィギュレーション レジスタ値によるブロードキャスト アドレスの宛先

ビット 14
ビット 10
アドレス(<ネットワーク> <ホスト>)

0

0

<1 のみ> <1 のみ>

0

1

<0のみ> <0 のみ>

1

1

<ネットワーク> <0のみ>

1

0

<ネットワーク> <1 のみ>

コンフィギュレーション レジスタのビット 11 とビット 12 はコンソール端末のボーレートを定めます。 表22 に、使用可能な 4 種類のボーレートのビット値を示します(出荷時のデフォルト ボーレートは 9600)。

 

表22 コンソール端末のボーレートの設定値

ボー
ビット 12
ビット 11

9600

0

0

4800

0

1

1200

1

0

2400

1

1

ビット 13 によって、ブートロード失敗後のサーバの反応が決まります。ビット 13 を設定した場合、サーバは、ネットワークからの起動ファイルのロードに 5 回失敗すると、フラッシュ メモリからオペレーティング ソフトウェアをロードします。ビット 13 の設定を解除すると、サーバは永久にネットワークからの起動ファイルのロードを試行し続けます。出荷時のデフォルトでは、ビット 13 は 0 にクリアされています。

フラッシュ メモリからの起動の有効化

フラッシュ メモリからの起動をイネーブルにするには、コンフィギュレーション レジスタ ビット 3、2、1、0 を 2 ~ 15 の値に設定するとともに、 boot system flash device:filename コンフィギュレーション コマンドを入力します。 device bootflash: slot0: 、または slot1: で、 filename はシステムの起動ファイル名です。

システム ソフトウェア イメージの稼働中にコンフィギュレーション モードを開始し、起動元のフラッシュ メモリ ファイル名を指定するには、次のように、イネーブル プロンプトに configure terminal コマンドを入力します。

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)# boot system flash device:filename
 

Break 機能をディセーブルにして、 boot system flash device : filename コマンドをイネーブルにするには、次の例に示す値とともに config-register コマンドを入力します。

Router(config)# config-reg 0x0102
Router(config)# Ctrl-Z
Router#
 

パスワードを忘れた場合の回復

パスワードを忘れた場合、回復するために次の作業が必要です。

show version コマンドを入力して、既存のソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ値を書き留めます。

ブートストラップ プログラムのプロンプトにブレークを送信します。

NVRAM を無視するようにコンフィギュレーション レジスタを変更します。


) パスワードを忘れた場合の回復で重要なのは、NVRAM の内容を無視するようにコンフィギュレーション レジスタを設定することです(0x0040)。それによって、パスワードが表示されます。


特権レベルのシステム EXEC を開始します。

イネーブル パスワードを表示するために、 show startup-configuration コマンドを入力します。

コンフィギュレーション レジスタ値を元の設定に戻します。


) イネーブル パスワードが暗号化されている場合は、次の手順ではパスワードを回復できません。再起動ではなく、表示されたコンフィギュレーション(ステップ 11 を参照)を使用してルータを再設定しなければなりません。


忘れてしまったパスワードを回復する手順は次のとおりです。


ステップ 1 ルータの背面パネルにあるコンソール ポートに ASCII 端末を取り付けます。

ステップ 2 端末が 9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット(またはルータと同じ設定値)で動作するように設定します。

ステップ 3 show version コマンドを入力して、既存のコンフィギュレーション レジスタ値を表示します。あとのステップ 13 で使用できるように、この値を書き留めておきます。

ステップ 4 Break 機能がディセーブルに設定されている場合は、ルータの電源をいったん切って入れ直します(ルータの電源をオフにしてから 5 秒間待ち、もう一度電源をオンにします)。Break 機能がルータでイネーブルに設定されている場合は、Break キーを押すか、ブレーク(^[)を送信して、ステップ 5 に進みます。

ステップ 5 ルータの電源をオンにしてから 60 秒以内に、Break キーを押します。それによって、端末に次のようにブートストラップ プログラムのプロンプトが表示されます。

rommon 1 >
 

ステップ 6 次のようにコンフィギュレーション レジスタを設定することにより、コンフィギュレーション ファイルの情報が無視されるようにします。

rommon 1 > confreg
 
Configuration Summary
enabled are:
console baud: 9600
boot: image specified by the boot system command
or default to: cisco2-RSP
 
do you wish to change the configuration? y/n [n]: y
enable “diagnostic mode”? y/n [n]:
enable “use net in IP bcast address”? y/n [n]:
enable “load rom after netbootfails”? y/n [n]:
enable “use all zero broadcast”? y/n [n]:
enable “break/abort has effect?” y/n [n]:
enable “ignore system config info?” [n]: y
change console baud rate? y/n [n]:
change boot characteristics? y/n [n]
 
Configuration Summary
enabled are:
console baud: 9600
boot: image specified by the boot system command
or default to: cisco2-RSP
 
do you wish to change the configuration? y/n [n]
 
You must reset or power cycle for the new config to take effect
 

ステップ 7 次のように i コマンドを入力して、ルータを初期化します。

rommon 1 > i
 

ルータの電源がオフになってから再びオンになり、さらにコンフィギュレーション ファイルを無視するようにコンフィギュレーション レジスタが設定されます。起動システム イメージがロードされ、次のようにコンフィギュレーション ダイアログのプロンプトが表示されます。

--- System Configuration Dialog ---

ステップ 8 次のシステム メッセージが表示されるまで、システム コンフィギュレーション ダイアログのプロンプトに no を入力します。

Press RETURN to get started!
 

ステップ 9 Return キーを押します。インターフェイス情報がいくつか表示されたあとに、次のようなプロンプトが表示されます。

Router >
 

ステップ 10 イネーブル モードを開始するため、 enable コマンドを入力します。次のようにプロンプトが変化します。

Router #
 

ステップ 11 show startup-config EXEC コマンドを入力して、コンフィギュレーション ファイルのイネーブル パスワードを表示します。

ステップ 12 EXEC プロンプトに configure terminal コマンドを入力すると、次のようなプロンプトが表示されます。

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)#
 

ステップ 13 config-register 0x value コマンドを使用して、コンフィギュレーション レジスタ値を元の値(ステップ 3 で書き留めた値)に戻すか、0x0101(出荷時のデフォルト)に変更します。

ステップ 14 Ctrl-Z を入力して、コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 15 ルータを再起動して、回復したパスワードを使用してイネーブルにします。


 

これで、パスワードを忘れた場合の回復手順は終了です。

フラッシュ メモリの使用方法

RSP2 の前面パネルにあるフラッシュ メモリ(PC カード)スロットには、使用システムに対応する PC カードベースのフラッシュ メモリ メディアを追加できます。このフラッシュ メモリは、IOS ソフトウェア イメージの保存および実行に使用したり、他のルータがクライアントとしてアクセスするためのファイル サーバとして使用したりできます。


) このマニュアルでは、PC カードベースのフラッシュ メモリについては、詳しく取り上げません。フラッシュ メモリ カードについての詳細は、コンフィギュレーション ノート『Flash Memory Card Installation Instructions』(Text Part Number: 78-2083-xx、xx はこの資料の最新版を表す番号)を参照してください。フラッシュ ディスクについての詳細は、コンフィギュレーション ノート『Using the Flash Disk』(Text Part Number: 78-5819-xx、xx はこの資料の最新版を表す番号)を参照してください。


マニュアルの入手方法

シスコ製品のマニュアル、テクニカルサポート、およびその他のテクニカル リソースは、さまざまな方法で入手できます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。

Cisco.com

WWW 上の次の URL から、シスコ製品の最新資料を入手できます。

http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm

シスコの Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com

http://www.cisco.com/jp

シスコの Web サイトの各国語版へは、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/public/countries_languages.shtml

Documentation CD-ROM

シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属の Cisco Documentation CD-ROM パッケージでご利用いただけます。Documentation CD-ROM は定期的に更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。この CD-ROM パッケージは、単独、年間または 3 カ月契約で入手できます。

Cisco.com 登録ユーザの場合、Cisco Ordering ツールから Documentation CD-ROM(Customer Order Number DOC-CONDOCCD=)を単独で発注できます。次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/en/US/partner/ordering/ordering_place_order_ordering_tool_launch.html

また、どなたでも、オンラインの Subscription Store から年間または 3 カ月ごとの購読契約で発注できます。次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/go/marketplace

マニュアルの発注方法

マニュアルの発注方法については、次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/pdi.htm

シスコ製品のマニュアルは、次の方法でご発注いただけます。

Cisco.com(Cisco Direct Customer)に登録されている場合、Networking Products MarketPlace からシスコ製品のマニュアルを発注できます。次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/en/US/partner/ordering/index.shtml

Cisco.com に登録されていない場合、製品を購入された代理店へお問い合わせください。

テクニカルサポート

Technical Assistance Center(TAC)では、シスコシステムズとサービス契約を結んでいるお客様、パートナー、リセラー、販売店を対象として、評価の高い 24 時間体制のテクニカルサポート サービスをオンラインおよび電話で提供しています。Cisco.com では、技術支援のオンライン窓口として、TAC Web サイトを提供しています。

TAC Web サイト

TAC Web サイト( http://www.cisco.com/tac )では、オンラインで資料やツールを利用して、トラブルシューティングやシスコ製品およびテクノロジーに関する技術上の問題の解決に役立てることができます。TAC Web サイトは 1 年中いつでも利用できます。

TAC Web サイト上のツールにアクセスする際は、いずれも Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログイン ID またはパスワードを取得していない場合は、次の URL で登録手続きを行ってください。

http://tools.cisco.com/RPF/register/register.do

Japan TAC Web サイト

Japan TAC Web サイトでは、利用頻度の高い TAC Web サイト( http://www.cisco.com/tac )のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/jp/go/tac

サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Web サイトのドキュメントにアクセスできます。

Japan TAC Web サイトにアクセスするには、Cisco.com のログイン ID とパスワードが必要です。ログイン ID とパスワードを取得していない場合は、次の URL にアクセスして登録手続きを行ってください。

http://www.cisco.com/jp/register/

TAC レベル情報の参照

オンライン TAC Case Open ツール( http://www.cisco.com/tac/caseopen )では、P3 および P4 の問題について最も迅速にテクニカルサポートを受けられます(ネットワークの障害が軽微である場合、あるいは製品情報が必要な場合)。TAC Case Open ツールに状況を入力すると、すみやかな問題解決に役立つリソースが自動的に提示されます。これらの推奨リソースを使用しても問題が解決しない場合は、TAC の技術者が対応します。

問題が P1 または P2(運用中のネットワークがダウンした場合、あるいは重大な障害が発生した場合)であるか、インターネットにアクセスできない場合は、電話で TAC にご連絡ください。P1 および P2 の問題には TAC の技術者がただちに対応し、業務を円滑に運営できるよう支援します。

電話でテクニカルサポートテクニカルサポートを受ける際は、次の番号のいずれかをご使用ください。

アジア太平洋:+61 2 8446 7411(オーストラリア:1 800 805 227)
EMEA:+32 2 704 55 55
米国: 1 800 553-2447

TAC の連絡先一覧については、次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/warp/public/687/Directory/DirTAC.shtml

TAC プライオリティの定義

すべての問題を標準形式で報告するために、問題のプライオリティを定義しました。

プライオリティ 1(P1) ― ネットワークがダウンし、業務に致命的な損害が発生する場合。24 時間体制であらゆる手段を使用して問題の解決にあたります。

プライオリティ 2(P2) ― ネットワークのパフォーマンスが著しく低下、またはシスコ製品のパフォーマンス低下により業務に重大な影響がある場合。通常の業務時間内にフルタイムで問題の解決にあたります。

プライオリティ 3(P3) ― ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用が機能している場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。

プライオリティ 4(P4) ― シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要で、業務への影響がほとんどまたはまったくない場合。

その他の資料および情報の入手方法

シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手できます。

Cisco Product Catalog 』には、シスコシステムズが提供するネットワーク製品のほか、発注方法やカスタマー サポート サービスについての情報が記載されています。『 Cisco Product Catalog 』には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/en/US/products/products_catalog_links_launch.html

Cisco Press では、ネットワーク関連の出版物を幅広く発行しています。初心者から上級者まで、さまざまな読者向けの出版物として『 Internetworking Terms and Acronyms Dictionary 』、『 Internetworking Technology Handbook 』、『 Internetworking Troubleshooting Guide 』、『 Internetworking Design Guide 』などを用意しています。Cisco Press の最新の出版情報などについては、次の URL からアクセスしてください。

http://www.ciscopress.com

Packet 』は、シスコが発行する業界の専門家向けの季刊誌で、ネットワークへの投資を最大限に活用するのに役立ちます。ネットワーク分野の最新動向、テクノロジーの進展、シスコの製品やソリューションを紹介するほか、ネットワークの導入やトラブルシューティングのヒント、設定例、お客様の事例、チュートリアルやトレーニング、認定情報、多数の詳細なオンライン リソースへのリンクなどを掲載しています。『 Packet 』には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/go/packet

iQ Magazine 』は、シスコシステムズが発行する隔月刊誌で、経営幹部向けにネットワーク業界の最新情報を提供します。『 iQ Magazine 』には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/go/iqmagazine

Internet Protocol Journal 』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニア向けに、シスコシステムズが発行する季刊誌です。『 Internet Protocol Journal 』には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/en/US/about/ac123/ac147/about_cisco_the_internet_protocol_journal.html

シスコは最高水準のネットワーク関連のトレーニングを実施しています。ネットワーク関連のトレーニングの最新情報については、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/en/US/learning/index.html