Cisco 7500 シリーズ インストレーション コンフィギュレーション ガイド
インストレーションの準備
インストレーションの準備
発行日;2012/01/10 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

インストレーションの準備

必要な工具および部品

安全上の注意事項

電気機器の安全な取り扱い

シャーシを持ち運ぶ場合の注意事項

静電破壊の防止

AC入力電源装置およびDC入力電源装置のガイドライン

Cisco 7505ルータの電源

Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータの電源

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータの電源

プラント配線のガイドライン

ケーブル配線時の干渉に関する考慮事項

インターフェイス ケーブル配線の距離制限

設置環境、シャーシ温度、通気のガイドライン

Cisco 7505ルータの通気

Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータの通気

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータの通気

ラックマウントのガイドライン

一般的な装置ラックの換気

Cisco 7505ルータのラックマウント

Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータのラックマウント

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータのラックマウント

Cisco 7500シリーズ ルータの環境モニタおよびレポート機能の概要

Cisco 7500シリーズ ルータの環境モニタ

Cisco 7500シリーズ ルータの温度と電圧のスレッシュホールド

Cisco 7505の温度と電圧のスレッシュホールド

Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータの温度と電圧のスレッシュホールド

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータの温度と電圧のスレッシュホールド

Cisco 7500シリーズ ルータの環境レポート

Cisco 7505ルータのshow environmentコマンドの例

Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータのshow environmentコマンドの例

Cisco 7513およびCisco 7513-MXルータのshow environmentコマンドの例

Cisco 7576ルータのshow environmentコマンドの例

インストレーションの準備

この章では、Cisco 7500シリーズ ルータを正しく設置するために必要な工具、部品、安全上の注意事項、準備作業について説明します。

設置準備が整うまで、Cisco 7500シリーズ ルータを開梱しないでください。設置場所が確定するまでは、誤って損傷させないために、輸送用の箱からシャーシを出さないでください。開梱は、Cisco 7500シリーズ ルータに付属している開梱マニュアルに従って行ってください。

輸送用の箱の中には、安全、サービス、サポートについて記載された『 Cisco Information Packet 』が、発注時に指定した他の関連マニュアルとともに収められています。すべての品目について、輸送時の損傷がないかどうかを確認してください。破損しているものがあった場合は、直ちに購入された代理店に連絡してください。

この章の構成は、次のとおりです。

「必要な工具および部品」

「安全上の注意事項」

「AC入力電源装置およびDC入力電源装置のガイドライン」

「プラント配線のガイドライン」

「設置環境、シャーシ温度、通気のガイドライン」

「ラックマウントのガイドライン」

「Cisco 7500シリーズ ルータの環境モニタおよびレポート機能の概要」

必要な工具および部品

Cisco 7500シリーズ ルータを設置するには、通常、次の工具および部品が必要です。

No. 1プラス ドライバおよび3/16インチ(0.476 cm)マイナス ドライバ、また、付属のマニュアルに記載されているその他の工具、部品、および手順

ラックマウント キット(ハードウェアおよび関連マニュアル)

Cisco 7500シリーズ ルータをラックに搭載する場合は、次の工具も必要です。

No. 2プラス ドライバ

1/4インチ マイナス ドライバ

メジャー

水準器


) Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576のラックマウント作業は、2人で行う必要があります。


必要な物理インターフェイスごとに1本ずつのインターフェイス ケーブル

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576用に20 Aの回路ブレーカーおよび20 Aのコンセント(必須)

Data Terminal Equipment(DTE;データ端末装置)シリアル インターフェイスごとに1つずつのChannel Service Unit(CSU;チャネル サービス ユニット)/Data Service Unit(DSU;データ サービス ユニット)

イーサネットおよびファスト イーサネット トランシーバ(必要な場合)

リモートで設定するためのモデム(必要な場合)

静電気防止用マットまたはパッド(インターフェイス プロセッサの取り外しまたはボード コンポーネントの交換を予定している場合)

ユーザ側で用意した静電気防止用ストラップまたはシステムに付属している使い捨ての静電気防止用ストラップ

安全上の注意事項


警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。


Cisco 7500シリーズ ルータを設置する前に、次の安全上の注意事項を確認して、安全を確保し、装置を保護してください。このリストには、起こりうる危険な状況がすべて網羅されているわけではありません。常に 注意 が必要です。

シャーシを開ける前に、必ず、すべての電源装置をオフ(O)にして、すべての電源コードを外してください。

設置作業の間、また作業後も、シャーシ周辺を埃のない清潔な状態にしておいてください。

工具およびシャーシ コンポーネントが通行の妨げにならないようにしてください。

ゆるみのある衣服、装身具(指輪、チェーンを含む)、その他シャーシにひっかかるようなものを着用しないでください。ネクタイ、スカーフ、袖などはしっかり留めておいてください。


警告 金属類が電源やアースに接触すると、金属が過熱して大やけどをすることがあります。


電気機器の安全な取り扱い

電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。

床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。

電気事故が発生した場合は、次の手順に従ってください。

負傷しないように注意してください。システムの電源を切断してください。

可能であれば、医療援助を求めるために誰か別の人を呼んでもらうようにしてください。それができない場合は、負傷者の状況を見極めてから援助を要請してください。

負傷者に人工呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切な処置を施してください。

シャーシ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。

シャーシの設置または取り外しを行う前に、すべての電源コードおよび外部ケーブルを外してください。

回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。


警告 インストレーション手順に目を通してから、システムを電源に接続してください。



警告 シャーシを扱う場合、または電源装置周辺を扱う場合は、事前にAC装置の電源コードを外すか、またはDC装置の電源を回路ブレーカーで切断しておいてください。



警告 電源コードが接続されているときは、電源装置に手を触れないでください。電源スイッチを備えたシステムの場合、電源スイッチがオフになっていても、電源コードが接続されていれば、電源装置内部に線間電圧がかかっています。電源スイッチのないシステムの場合、電源コードが接続されていれば、電源装置内部に線間電圧がかかっています。


危険を伴う作業は、一人では行わないでください。

人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。

故障していると思われる機器は取り付けないでください。

床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。

さらに、電源から切断されていても、電話回線またはネットワーク配線に接続されている装置を扱う場合には、次の注意事項に従ってください。

雷が発生しているときには、電話線の接続を行わないでください。

防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。

電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。

電話回線の設置または変更は、十分注意して行ってください。

危険を伴う作業は、一人では行わないでください。

回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。


警告 この製品を廃棄処分する際には、各国の法律または規制に従って取り扱ってください。


シャーシを持ち運ぶ場合の注意事項

Cisco 7500シリーズのシャーシは、頻繁な移動を前提にした設計ではありません。ルータを設置する前に、設置場所を適切に準備し、あとで電源やネットワーク接続に合わせてシャーシを移動させるようなことがないようにしてください。

Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、Cisco 7513-MX、またはCisco 7576シャーシの持ち運びは、通常、2人で行う必要があります(図 2-1を参照)。シャーシは底面の端を持ち、両手で持ち上げます。けがをしないように、背中をまっすぐにして、腰ではなく両足で支えて持ち上げます。


注意 シャーシやコンポーネントの損傷を防止するために、シャーシ前面のプラスチック パネルまたは電源装置やプロセッサ モジュールのハンドルでシャーシを持ち上げないようにします。これらのパネルやハンドルは、シャーシの重量を支えるようにはできていません。

図 2-1 安全な持ち上げ方(Cisco 7507の場合)

 

一般に、Cisco 7500シリーズ シャーシを持ち上げる場合は、次の注意事項に従ってください。

できるだけ、シャーシを1人で持ち上げないでください。

足元を安定させ、身体の中央で重心を取るようにしてください。

シャーシをゆっくり持ち上げます。いきなり持ち上げたり、身体をねじったりしないでください。

背中をまっすぐにして、腰ではなく両足で支えて持ち上げます。シャーシを持ち上げるときにかがまなければならない場合は、腰をかがめるのではなく、膝を曲げて腰に負担がかからないようにします。

シャーシはできるだけ下から持ち上げます。シャーシの枠を下から両手で持ちます。

必ずすべての外部ケーブルを外してから、シャーシを持ち上げたり移動させたりしてください。

Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576の場合は、電源装置を取り外した状態でシャーシを持ち上げることを推奨します。シャーシの電源装置は、両手で取り扱ってください。


注意 損傷防止のために、インターフェイス プロセッサ フレームのハンドルでシャーシを持ち上げたり傾けたりしないでください。これらのハンドルは、シャーシの重量を支えるようにはできていません。


警告 Cisco 7513およびCisco 7576のシャーシの重量は、フル装備の場合、約60ポンド(72.6 kg)になります。けがを防止するために、シャーシを持ち上げるときには誰かに手伝ってもらってください。



) Cisco 7513、Cisco 7513-MX、またはCisco 7576は設置する前に、必須ではありませんが、ブロワー モジュール、プロセッサ モジュール、電源装置、およびカード ケージ アセンブリを取り外し、重量を軽くしておくことを推奨します。


Cisco 7513、Cisco 7513-MX、またはCisco 7576をラックまたはテーブルに設置できる状態になったら、シャーシの両側に1人ずつつき、片手で側面のハンドルを握り、もう一方の手でシャーシを底面から支えて、足に力を入れてシャーシを持ち上げます。図 2-2図 2-2を参照してください(ブロワー モジュールのハンドルまたはカード ケージ下部の吸気口でシャーシを 持ち上げないようにしてください )。

図 2-2 Cisco 7513、Cisco 7513-MX、またはCisco 7576の正しい持ち上げ方

 


注意 カード ケージ下部の吸気口を壊さないために、片手で側面のハンドルを持ち、もう一方の手をカード ケージの底面に当てて、Cisco 7513、Cisco 7513-MX、またはCisco 7576を持ち上げないようにしてください図 2-3図 2-3を参照)。吸気口は、シャーシの重量を支えるようにはできていません。シャーシは図 2-2図 2-2のように持ち上げてください。

図 2-3 Cisco 7513、Cisco 7513-MX、またはCisco 7576の誤った持ち上げ方

 

静電破壊の防止

ESD(静電気放電)により、装置や電気回路が損傷を受けることがあります。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。シャーシは必ず、アースに電気接続してください。静電気防止用リスト ストラップを肌に密着させて着用してください。望ましくない静電気をアースに逃がすために、シャーシ フレームの塗装されていない面にクリップを固定します。リスト ストラップがない場合は、身体をシャーシの金属部分に接触させてアースしてください。


注意 安全のために、静電気防止用リスト ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は1~10 Mohmにしてください。

AC入力電源装置およびDC入力電源装置のガイドライン

Cisco 7500シリーズ ルータのワイド インプットAC入力電源装置は、Power Factor Corrector(PFC;力率補正回路)を使用しているので、100~240 VAC、50~60 HzのAC電圧範囲内の入力電圧および電流でルータを稼働させることができます。

第1章 表 1-1 (Cisco 7505)、 表 1-2 (Cisco 7507)、 表 1-3 (Cisco 7507-MX)、 表 1-4 (Cisco 7513)、 表 1-5 (Cisco 7513-MX)、および 表 1-6 (Cisco 7576)に、システムの電源仕様が入力電圧、動作周波数範囲を含めて記載されています。Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータの電源装置には、安全インターロック機構が2つ備わっています(図 2-4を参照)。図 2-4各電源装置のロック デバイスによって、電源装置のスイッチがオンのときには、シャーシから電源装置を取り外すことができないようになっています。スイッチがオン(|)の位置のときには、金属製のロック デバイスがシャーシの溝に差し込まれます。スイッチをオフ(O)位置にすると、ロック デバイスが浮いて溝から外れます。さらに、固定クリップによって、AC入力電源装置の電源コードが電源装置のソケットから誤って抜けないようになっています。

電源装置の詳細については、「AC入力電源装置およびDC入力電源装置のガイドライン」を参照してください。設置前に設置場所の電源がクリーンな電力を供給しているかどうかを確認し、設置後も定期的に確認して、必要に応じて電力調整器を取り付けてください。出力スパイクや電圧低下による問題を防止し、落雷から機器を保護するために、AC電源とルータの間に電力調整器を設置することを推奨します。さらに、Uninterruptible Power Source(UPS;無停電電源装置)を設置して、設置場所で停電が発生してもルータを保護できるようにしてください。


警告 この装置は、アースされていることが前提になっています。通常の使用時には必ず装置がアースされているようにしてください。


図 2-4 電源装置の安全インターロック(Cisco 7507 AC入力電源装置の場合)

 

Cisco 7505ルータの電源

Cisco 7505ルータの単一600 Wワイド インプットAC入力電源装置は、PFCを使用しているので、100~240 VAC、50~60 Hzの範囲内の入力電圧および電流でCisco 7505ルータを稼働させることができます。

600 WのDC入力電源装置を使用するCisco 7505は、北米では-40~-52 VDC(公称-48 VDC)、EU諸国では-56~-72 VDC(公称-60 VDC)で動作します。DC電源接続には、8 AWGで撚りの強いしなやかなケーブルを使用してください(Cisco 7505の電源仕様については、 表 1-1 を参照)。


) Cisco 7505は、設置する際にあらゆる適切な法律に従う必要があるため、使用が認可されているのは銅線のみです。アース接合金具には適合材質のものを使用し、金具および接合部の緩み、劣化、電食が起きないようにする必要があります。シャーシのアースとセントラル オフィスまたは屋内の他のアース システムとの接続には、最低限6 AWGのアース銅線を使用する必要があります。Cisco 7505のシャーシには、ネジを切ったM5シャーシ アース レセプタクルが2個あり、セントラル オフィスまたは屋内の他のアース システムに直接接続するようになっています。これらのレセプタクルは、シャーシ背面にあります。シャーシ アースには、M5ネジと留め金が必要です。付属品ではないので、ユーザ側で用意してください。


Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータの電源

Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータの700 W AC入力電源装置は、PFCを使用するので、100~240 VAC、47~63 Hzの範囲内の入力電圧および電流でルータを稼働させることができます。700 W DC入力電源装置を使用する場合、Cisco 7507およびCisco 7507-MXは-40~-72 VDC(公称-48 VDC)で稼働します。DC電源接続には、8 AWGで撚りの強いしなやかなケーブルを使用してください(Cisco 7507およびCisco 7507-MXの電源仕様については、 表 1-2 および 表 1-3 を参照)。


) Cisco 7507またはCisco 7507-MXは、設置する際にあらゆる適切な法律に従う必要があるため、使用が認可されているのは銅線のみです。アース接合金具には適合材質のものを使用し、金具および接合部の緩み、劣化、電食が起きないようにする必要があります。シャーシのアースとセントラル オフィスまたは屋内の他のアース システムとの接続には、最低限6 AWGのアース銅線を使用する必要があります。Cisco 7507およびCisco 7507-MXのシャーシには、ネジを切ったM5シャーシ アース レセプタクルが2個あり、セントラル オフィスまたは屋内の他のアース システムに直接接続するようになっています。これらのレセプタクルは、シャーシ背面にあります。シャーシ アースには、M5ネジと留め金が必要です。付属品ではないので、ユーザ側で用意してください。


冗長電源オプションを使用して構成されたルータの場合、同一電源装置がもう1台あります。冗長構成によって、一方の電源装置が故障した場合でも、シャーシに電力が途切れることなく供給されます。入力電源ラインの障害発生時にも、無停電が実現します。ただし、これは各電源装置が別々の入力ラインに接続されている場合に 限定 されます。

できるだけ、シャーシに搭載された電源装置ごとに、冗長電源を用意してください。AC入力電源装置を使用する場合は、可能であれば無停電電源装置を設置してください。適切にアースを施して、雷や電力サージによる損傷を受けないようにしてください。

利用できる入力ラインが1つしかない場合は、同じ電源に電源装置を接続しなければなりません。この場合、第1電源装置が故障すると、冗長電源装置が電力供給を維持します。ただし、入力電源で障害が発生した場合、電源のバックアップは得られません。


警告 この装置は複数の電源コードを使用する場合があります。感電防止のために、電源装置のコードを2本とも外してから、装置の保守を行ってください。


Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータの電源

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータに搭載された1200WのAC入力電源装置は、PFCを使用するので、100~240 VAC、47~63 Hzの範囲内の入力電圧および電流でルータを稼働させることができます。ルータの電源接続を検討するときには、次の注意事項および推奨事項を考慮してください(Cisco 7513の電源仕様については 表 1-4 、Cisco 7513-MXの電源仕様については 表 1-5 、Cisco 7576の電源仕様については 表 1-6 を参照)。


) 配線規定により、大部分の装置ラック電源ストリップで20Aプラグを使用することが禁じられています。Cisco 7513、Cisco 7513-MX、またはCisco 7576を設置する場合は、あらゆる適切な法律に従う必要があります。アース接合金具には適合材質のものを使用し、金具および接合部の緩み、劣化、電食が起きないようにする必要があります。使用が認可されているのは、銅線だけです。シャーシのアース レセプタクルとセントラル オフィスまたは屋内の他のアース システムとの接続には、最低限6 AWGのアース銅線を使用する必要があります。Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576シャーシには、ネジを切ったM5シャーシ アース レセプタクルが2個あります。このレセプタクルはシャーシ背面にあり、セントラル オフィスまたは屋内の他のアース システムに直接接続するようになっています。シャーシ アース レセプタクルには、M5ネジと留め金が必要です。付属品ではないので、ユーザ側で用意してください。


冗長電源オプションを使用して構成されたルータの場合、同一電源装置がもう1台あります。冗長構成によって、一方の電源装置が故障した場合でも、シャーシに電力が途切れることなく供給されます。入力電源ラインの障害発生時にも、無停電が実現します。ただし、これは各電源装置が別々の入力ラインに接続されている場合に 限定 されます。

できるだけ、シャーシに搭載された電源装置ごとに、冗長電源を用意してください。AC入力電源装置を使用する場合は、可能であれば無停電電源装置を設置してください。適切にアースを施して、雷や電力サージによる損傷を受けないようにしてください。

利用できる入力ラインが1つしかない場合は、同じ電源に電源装置を接続しなければなりません。この場合、第1電源装置が故障すると、冗長電源装置が電力供給を維持します。ただし、入力電源で障害が発生した場合、電源のバックアップは得られません。


警告 この装置は複数の電源コードを使用する場合があります。感電防止のために、電源装置のコードを2本とも外してから、装置の保守を行ってください。


AC入力電源装置が搭載され、120 VACで動作するCisco 7513、Cisco 7513-MX、またはCisco 7576には、最低20 Aの供給が必要です。また、電源側に20 Aのレセプタクルが必要です。シャーシに付属の電源コードには、20 Aのプラグが備わっています。図 2-5に、20 AプラグをAC電源に接続するために必要なものを示します。

図 2-5 20 A AC入力電源コードのコネクタ、プラグ、レセプタクル(Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576)

 

DC電源を使用するシャーシには、最低35 A(@-48 VDC)を専用に供給する必要があります。DC電源接続には、8 AWGで撚りの強いしなやかなケーブルを使用してください。図 2-6図 2-6に導線の前処理を示します。

図 2-6 DC入力電源コードと端子ブロックの接続(Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576)

 

プラント配線のガイドライン

ここでは、設置場所でプラント配線およびケーブル配線を行う場合の注意事項について説明します。新しいシステムの設置場所を検討するときには、次に説明する、配線、信号の距離制限、電磁波干渉、コネクタの適合性を考慮する必要があります。

ケーブル配線時の干渉に関する考慮事項

電磁場で長距離にわたって配線すると、磁場とワイヤ上の信号間で干渉が発生する可能性があります。したがって、プラント配線を行う場合、次の2点に注意する必要があります。

配線を適切に行わないと、プラント配線から無線干渉が発生する場合があります。

特に雷や無線送信機による強力なEMI(電磁波干渉)は、ルータ内の信号ドライバやレシーバーを破損したり、電力サージをライン上や装置に流して電気ハザードを発生させたりします(安全上の注意事項に記載されている安全上の警告を参照)。


) 強力なEMIを予測して対策を講じるには、Radio Frequency Interference(RFI;無線周波数干渉)の専門家に相談しなければならない場合があります。


アース用導線を確実に敷設してプラント配線にツイストペア ケーブルを使用した場合、プラント配線から無線干渉が発生することはほとんどありません。推奨距離を超える場合は、データ信号ごとに1つずつアース用導線を備えた高品質のツイストペア ケーブルを使用してください。

配線が推奨距離を超える場合、または複数の建物にまたがる場合は、付近で落雷が起きた場合の影響を慎重に考慮する必要があります。雷などの高エネルギー現象で起こるElectromagnetic Pulse(EMP;電磁波パルス)により、電子デバイスを破壊するほどのエネルギーが非シールド導線に流れ込む場合があります。このような問題を経験したことがある場合は、電気サージ抑止やシールドの専門家に相談してみてください。

大部分のデータ センタでは、パルス メーターなどの特殊な機材を使用しないかぎり、めったに発生しないが、ひとたび発生すると被害甚大なこの問題を解決することはできません。このような問題は、特定して解決するまでに多大な時間を要することがあるので、電気サージ抑止の問題に特に配慮し、アースとシールドが適切に施された環境を用意することによって予防してください。


警告 より線が必要な場合には、クローズド ループまたはくわ型圧着端子など、承認されている配線端子を使用してください。この終端は、より線に適したサイズにし、絶縁体と導体の両方を圧着する必要があります。



警告 設置および保守は、AS/NZS 3260の規定に従って保守担当者が行います。装置または接続装置を誤って汎用コンセントに接続すると、大惨事になりかねません。主電源接続を切り離す前、ケースが開いている間は、通信回線を切断しておく必要があります。



警告 絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技師に確認してください。


インターフェイス ケーブル配線の距離制限

ネットワーク長および接続間距離は、信号タイプ、信号速度、および伝送メディア(信号伝送に使用するケーブル タイプ)で決まります。たとえば、標準同軸ケーブルは、ツイストペア ケーブルよりチャネル容量が大きくなります。

Cisco 7500シリーズ ルータでサポートされる電気インターフェイスの距離制限および速度制限は、各信号方式に対する推奨最大距離および速度です。発生する可能性がある電気的問題を理解していて解決できるのであれば、速度を上げたり距離を伸ばしたりしても良好な結果が得られる場合があります。ただし、自らの責任の範囲内で行ってください。


) インターフェイス ケーブルの配線は、できるだけ規定の伝送速度制限および距離制限を守ってください

各信号方式の推奨最大速度および距離、Cisco 7500シリーズ ルータがサポートする電気インターフェイスの仕様の詳細については、付属の『Interface Processor Installation and Configuration Guide』を参照してください。


設置環境、シャーシ温度、通気のガイドライン

Cisco 7500シリーズ ルータは、データ処理環境またはラボ環境でテーブルまたはラックに設置し、スタンドアロン システムとして使用できます(Cisco 7500シリーズ ルータはすべてラックマウントすることを推奨します)。

内蔵ファンまたはブロワーは、シャーシ内部が許容動作温度の範囲内で維持されるように動作します。ルータには乾燥していて清潔かつ換気が十分な空調環境が必要です。内蔵ブロワーはシャーシに空気を取り込み、内部コンポーネントを冷却します。十分な通気が得られるように、シャーシの吸気口と排気口の両方で、2インチ(5.08 cm)以上のスペースを確保してください。通気が妨げられたり制限された場合、または吸気が熱すぎる場合は、過熱状態になります。過熱状態が進むと、環境モニタ システムがシステム コンポーネントを保護するために、電力供給を遮断します。

正常なシステム動作を維持し、不要なメンテナンスの手間を省くには、設置作業を行う 前に 、設置環境の条件を整えておく必要があります。設置後は、室温を32~104°F(0~40°C)の範囲に保ち、シャーシ付近をできるだけ清潔な状態にしておく必要があります。環境モニタおよびステータス レベルについては、「Cisco 7500シリーズ ルータの環境モニタおよびレポート機能の概要」を参照してください。

シャーシに取り込まれる空気の温度が高すぎると、シャーシ内部の通気温度も上昇します。このような状況が生じるのは、シャーシを設置した配線クローゼットまたはラックの換気が不十分な場合、別の装置の排気がシャーシの吸気口から入り込んでいる場合、または換気設備のないラックの最上部にシャーシを設置した場合です。いずれの場合も、通気が妨げられ、過熱状態になります。

吸気はシャーシの一部分から取り込まれ、別の部分へと流れるため、他の装置をラックマウントする場合は、シャーシの上下に1インチ(2.54 cm)以上のスペースを確保してください。ただし、ほかにも装置が収容されているラックにルータを設置する場合、または他の装置がそばにある状態でテーブルに設置する場合、他の装置の排気がシャーシの吸気口に入り込まないように注意してください。図 2-7(Cisco 7505)、図 2-8図 2-8(Cisco 7507およびCisco 7507-MX)、および図 2-9図 2-9(Cisco 7513、Cisco 7513-MX、Cisco 7576)に空気の流れを示します。

表 2-1 に、動作時および保管時の設置場所の要件を示します。正常な動作を維持し、高いシステム アベイラビリティを得るために、設置場所で環境温度と質の高い電力を維持してください。

表 2-1 の範囲内であれば、ルータの動作は維持されますが、測定値が範囲の下限または上限に近い場合は、潜在的な問題を意味します。動作範囲の限界に到達しないうちに、環境の異常を予期して修正することにより、正常な動作を維持できます。

 

表 2-1 Cisco 7500シリーズ ルータの環境仕様

仕様
最小値
最大値

環境温度、動作時

32°F(0°C)

104°F(40°C)

環境温度、保管時

-4°F(-20°C)

149°F(65°C)

湿度、動作時(結露しないこと)

10%

90%

湿度、保管時(結露しないこと)

5%

95%

高度、動作時および保管時

海抜

10,000フィート(3050 m)

振動、動作時

5~200 Hz、0.5 g1(1オクターブ/分)

-

振動、保管時

5~200 Hz、1 g(1オクターブ/分)
200~500 Hz、2 g(1オクターブ/分)

1.g = force of gravity(重力)、32フィート/秒2

Cisco 7505ルータの通気

Cisco 7505では、6個のファンがシャーシ内部に冷気を送り込み、内蔵コンポーネントの許容温度を維持します。ファンはファンの反対側にあるシャーシ側面の吸気口から空気を取り込み、プロセッサ モジュールおよびその他の内蔵コンポーネントに行き渡らせ、ファンに隣接する排気口から送り出します。

十分な通気を確保し、シャーシ内部の過熱を防止するために、シャーシ側面に障害物がないようにしておく必要があります。Route Switch Processor(RSP)の温度センサが内部の温度をモニタします。電源装置には冷却用のファンが2個あります。

図 2-7に、Cisco 7505のシャーシのファンおよび通気を示します。

図 2-7 Cisco 7505の通気

 

Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータの通気

Cisco 7507およびCisco 7507-MXのシステム ブロワーは、プロセッサ モジュールに冷気を送ります。ブロワーはシャーシ前面パネルのエア フィルタから空気を取り込み、内部スロット コンパートメントの底面からカードの上まで空気が行き渡るようにします。排気は、シャーシ背面、プロセッサ スロットの上と左右から送り出されます。冷気を十分に取りこめるように、ブロワーには清潔なエア フィルタが必要です。フィルタに埃が付着していると、通気が妨げられます。エア フィルタを清潔に保ち、必要に応じて交換してください。

図 2-8図 2-8に、Cisco 7507およびCisco 7507-MXのシステム ブロワーと通気を示します。

図 2-8 Cisco 7507およびCisco 7507-MXの通気

 

たとえば、RSP2のセンサは、吸気とシャーシ内部の温度をモニタします。センサのどちらかで、温度が所定のスレッシュホールドを超えると、環境モニタが警告メッセージを表示し、過熱または過電流による損傷からシステム コンポーネントを保護するために、システム動作を停止させることもあります。

電源装置には専用ファンがあります。電源装置ベイとプロセッサ モジュール コンパートメントの間にあるエア ダムによって、通気が一定に保たれます。

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータの通気

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576のブロワーは、プロセッサ モジュールに冷気を送ります。排気はシャーシの前面、カード ケージの奥から送り出されます。

図 2-9図 2-9に、Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576のシステム ブロワーと通気を示します。

図 2-9 Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576の通気

 

電源装置には専用のファンがあり、その通気はシャーシの通気から独立しています。前後に6インチ(15.24 cm)以上のスペースを確保してください。

ラックマウントのガイドライン

ここでは、装置ラックにCisco 7500シリーズ ルータを設置する前に、満たしておくべきラックマウントのガイドラインについて説明します。

一般的な装置ラックの換気

装置ラックにルータを設置する場合は、次の注意事項を守ることによって、過熱状態を防止できます。

シャーシの左右と密閉型ラックの側面(内壁)の間に2インチ(5.08 cm)以上のスペースが必要です。

密閉型ラックは、適切な換気設備または排気ファンを備えていなければなりません。できるだけ開放型ラックを使用してください。

密閉型ラックで強力な換気システムを使用すると、シャーシ周辺にマイナスの圧力が発生し、吸気口から空気が逃げるので、逆に冷却が妨げられる可能性があります。必要であれば、ラックを開け放してシャーシを稼働させてください。

密閉型ラックでバッフルを正しく利用すると、冷気がシャーシまで届くようになります。

ラック下部の装置の熱が上昇し、上の装置の吸気口から入り込んで、ラック上段または最上部の装置が過熱状態になることがあります。

次に、Cisco 7500シリーズ ルータ固有のラックマウント ガイドラインを紹介します。

「Cisco 7505ルータのラックマウント」

「Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータのラックマウント」

「Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータのラックマウント」

Cisco 7505ルータのラックマウント

Cisco 7505に付属しているラックマウント用金具は、大部分の19インチ(48.26 cm)装置ラックまたは2支柱ラックに使用できます。ルータ シャーシの左右に固定具を2つ取り付け、ラックの2本の支柱またはレールにシャーシを設置します。できるだけ、ルータをラックから取り出さなくても、ルータのインターフェイス プロセッサ側とその反対側の両方に手が届くようにしてください。所定のラックを使用する前に、インターフェイス プロセッサやシャーシのカバー パネルを操作するときに邪魔になる、電源ストリップなどの障害物がないかどうかを確認してください。

ルータを装置シェルフに固定できるだけのゆとりがラックにあり、全体の構成として安全な設置と扱いが可能な場合は、装置シェルフにルータを設置することもできます。図 2-10図 2-10に、シャーシの面積と外寸を示します。

ルータに付属しているラックマウント用金具を使用する場合は、次の注意事項に従ってください。

固定具を使用して2本の支柱またはレール間にルータを設置する場合は、内側の間隔(2本の支柱またはレールの 内法 )が17.72インチ(45 cm)以上なければなりません。

シャーシの高さは脚付きで11インチ(27.94 cm)、脚なしで10.5インチ(26.67 cm)です。

4支柱または2支柱ラックにルータを設置する場合は、付属している8本のネジをすべて使用して、シャーシの固定具をラックの支柱に固定します(1つの固定具に4本のネジ)。固定具で、シャーシの片側を2本のラック支柱に固定します。シャーシの反対側は支柱から離れた状態になります。8本のネジをすべて使用しないと、シャーシの重量を支えきれない場合があります。

ラックに垂直電源ストリップなどの障害物がある場合は、プロセッサ モジュールを取り付けたり取り外したりできるだけのスペースを確保する必要があります。プロセッサ モジュールは、スロットからまっすぐ引き出す必要があります。

図 2-10 シャーシの面積および外寸(Cisco 7505)

 


注意 シャーシの過熱防止のため、換気または空調が不十分な密閉型ラックにルータを設置してはなりません。

Cisco 7505をラックに設置する場合は、次の注意事項を検討してください。

ルータはできるだけ開放型ラックに設置してください。どうしても密閉型ラックに設置しなければならない場合は、ラックが十分に換気されるようにしてください。

メンテナンス作業ができるように、ラックの周囲に十分なスペースを確保してください。ラックが可動式の場合は、通常の稼働時は壁面またはキャビネット付近まで押しつけておき、メンテナンス(インターフェイス プロセッサの取り付けまたは取り外し、ケーブル接続、コンポーネントの交換またはアップグレード)が必要になったときに引き出すようにします。

吸気口と排気口のために、シャーシの左右に2インチ(5.08 cm)以上のスペースを維持してください。詰め込みすぎのラックまたは別の装置ラックと密着しているラックにルータを設置することは避けてください。このようなラックに設置すると、他の装置の熱い排気が吸気口から入り、ルータ内部が過熱状態になりかねません。

ルータに付属しているケーブル マネジメント ブラケットを使用して、ケーブルが邪魔にならないように、整理しておいてください。ラックに搭載済みの装置と接続済みのケーブルを考慮してください。他の装置からのケーブルが邪魔になって、インターフェイス プロセッサの作業が妨げられないように、装置のメンテナンスやアップグレードのために、ケーブルを不必要に外さなくてすむようにしてください。

重量のある装置をラックの下部に設置し、重心が低くなるようにしてください。

装置シェルフを使用する場合は、シャーシの重量と寸法に対応できるようなシェルフを用意してください。図 2-10 図 2-10に、シャーシの面積を示します。シェルフをあつらえる場合、この寸法が必要になります。

2支柱ラックを使用する場合は、ボルトでラックを床に固定してください。ラックの2本の支柱にシャーシの片側を固定具で取り付けるので、シャーシの反対側は支柱から離れた状態になります。シャーシの重量でラックが不安定にならないようにしてください。一部の2支柱ラックは、ラック内の機器重量によって保証される場合に、天井の金具にも固定します。

紹介したガイドライン以外に、「一般的な装置ラックの換気」に記載されている過熱状態の防止方法を参照してください。

Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータのラックマウント

Cisco 7507およびCisco 7507-MXは、オプションのラックマウント キットを使用して、標準の19インチ(48.26 cm)装置ラックに設置できます。このマウントキットは、2支柱の装置ラック、またはインターフェイス プロセッサや電源装置の作業が妨げられるような障害物(電源ストリップなど)のあるラックには適しません。電話会社または標準外のラックを使用する設置場所では、ラックの寸法にゆとりがあり、安全に設置できて、電源装置とインターフェイス プロセッサの作業に問題がないかぎり、装置シェルフにルータを設置できます。図 2-11図 2-11に、シャーシの面積と外寸を示します。

オプションのラックマウント キットを使用するには、装置ラックが次の要件を満たしていなければなりません。

2つの前面取り付け板またはレール間で測定したラック幅は、17.75インチ(45.09 cm)でなければなりません。

前面取り付け板と背面取り付け板間で測定したラックの奥行は、19.25インチ(48.90 cm)以上32インチ(81.28 cm)未満でなければなりません。

シャーシの高さは約20インチ(50.08 cm)(シャーシの脚を取り外した状態で19.25インチ
[48.90 cm])です。ラックは上下方向に、シャーシを搭載し、搭載後に必要に応じてシャーシの脚を取り外せるだけのスペースが必要です。

ラックに垂直電源ストリップまたはその他、邪魔になりそうなものがある場合は、インターフェイス プロセッサ(奥行11インチ[27.94 cm])と電源装置(奥行16インチ[40.64 cm])を両方とも取り付けたり取り外したりできるだけのゆとりを確保してください。どちらも、シャーシからまっすぐ引き出す必要があります。

図 2-11 シャーシの面積および外寸(Cisco 7507およびCisco 7507-MX)

 


注意 過熱防止のため、換気または空調が不十分な密閉型ラックにルータを設置してはなりません。

Cisco 7507またはCisco 7507-MXをラックに設置する場合は、次の注意事項を検討してください。

メンテナンス作業ができるように、ラックの背後に少なくとも3~4フィート(0.91~1.22 m)のスペースが必要です。ラックが可動式の場合は、通常の稼働時は壁面またはキャビネットから1フィート(0.3 m)以内まで押しつけておき、メンテナンス(インターフェイス プロセッサまたは電源装置の取り付けや交換、ネットワーク ケーブルまたはインターフェイス デバイスの接続)が必要になったときに引き出すようにします。

シャーシの前後に通気口があるので、上下にほとんど、またはまったくスペースを作らずに、複数のルータをラックマウントできます。ただし、詰め込みすぎのラックにルータを収容することは避けてください。

ラックに搭載済みの装置と接続済みのケーブルを考慮してください。他の装置からのケーブルがシャーシの通気を妨げたり、電源装置またはインターフェイス プロセッサの作業の妨げになったりしないようにしてください。フィールド交換可能なコンポーネントから離してケーブルを引き回し、装置のメンテナンスまたはアップグレード時に不必要にケーブルを外さなくてもすむようにしてください。

重量のある装置をラックの下部に設置し、重心が低くなるようにしてください。

装置シェルフを使用する場合は、シャーシの重量と寸法に対応できるようなシェルフを用意してください。図 2-11 図 2-11に、シャーシの面積を示します。シェルフをあつらえる場合、この寸法が必要になります。

ルータはできるだけ開放型ラックに設置してください。どうしても密閉型ラックに設置しなければならない場合は、ラックに適切な換気設備または排気ファンを装備してください。

Cisco 7507またはCisco 7507-MXをラックに正しく取り付けるために、ラックマウント キットに付属しているコンフィギュレーション ノート『 Cisco 7000 and Cisco 7507 Rack-Mount Kit Installation Instructions 』(Customer Order Number 78-1058-xx、xxは資料の最新バージョン)の手順に従ってください。Cisco 7507およびCisco 7507-MX用のラックマウント キットは、Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576用のラックマウント キットと同じです
(ACS-7000RMK=)。

紹介したガイドライン以外に、「一般的な装置ラックの換気」に記載されている過熱状態の防止方法を参照してください。

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータのラックマウント

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576に付属しているラックマウント用金具は、大部分の19インチ(48.26 cm)装置ラックおよび2支柱ラックに使用できます。できるだけ、シャーシをラックから取り出さなくても、ルータのインターフェイス プロセッサ側とその反対側の両方に手が届くようにしてください。

ラックの背面にルータを取り付けることができます。所定のラックを使用する前に、ラックマウント作業の妨げになるような障害物(電源ストリップなど)がないかどうかを確認してください。電源ストリップが背面ラックマウント作業の邪魔になる場合は、電源ストリップを取り外してからラックにルータを設置し、シャーシを取り付けたあとで電源ストリップを元どおりに取り付けます。ルータを装置シェルフに固定できるだけのゆとりがシェルフとラックにあり、全体の構成として安全な設置と扱いが可能な場合は、装置シェルフにルータを設置することもできます。ただし、Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576の場合は、ラックマウントを推奨します。図 2-12に、シャーシの面積と外寸を示します。

ルータに付属しているラックマウント用金具を使用する場合は、次の注意事項に従ってください。

固定具を使用して2本の支柱またはレール間にルータを設置する場合は、内側の間隔(2本の支柱またはレールの 内法 )が17.72インチ(45 cm)以上なければなりません。

シャーシの高さは33.75インチ(85.725 cm)です。

4支柱または2支柱ラックにルータを設置する場合は、付属しているすべてのネジを使用して、シャーシをラックの支柱に固定します。ラックマウント キットに含まれているネジをすべて使用しないと、シャーシの重量を支えきれない場合があります。

ラックに垂直電源ストリップなどの障害物がある場合は、プロセッサ モジュールを取り付けたり取り外したりできるだけのスペースを確保する必要があります。プロセッサ モジュールは、スロットからまっすぐ引き出す必要があります。

図 2-12 シャーシの面積および外寸(Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576)

 


注意 シャーシの過熱防止のため、換気または空調が不十分な密閉型ラックまたは室内にルータを設置してはなりません。

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、またはCisco 7576をラックに設置する場合は、次の注意事項を検討してください。

ルータはできるだけ開放型ラックに設置してください。どうしても密閉型ラックに設置しなければならない場合は、ラックが十分に換気されるようにしてください。

装置シェルフを使用する場合は、シャーシの重量と寸法に対応できるようなシェルフを用意してください。図 2-12に、シャーシの面積を示します。シェルフをあつらえる場合、この寸法が必要になります。Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576用のラックマウント キットを使用するようにしてください。

メンテナンス作業ができるように、ラックの周囲に十分なスペースを確保してください。ラックが可動式の場合は、通常の稼働時は壁面またはキャビネット付近まで押しつけておき、メンテナンス(インターフェイス プロセッサの取り付けまたは取り外し、ケーブル接続、コンポーネントの交換またはアップグレード)が必要になったときに引き出すようにします。ラックが固定されている場合は、ブロワー モジュール、電源装置、およびプロセッサ モジュールを取り外せるように、19インチ(48.3 cm)のスペースが必要です。

吸気口と排気口のために、シャーシの前後に6インチ(15.24 cm)以上のスペースを維持してください。詰め込みすぎのラックまたは別の装置ラックと密着しているラックにルータを設置することは避けてください。このようなラックに設置すると、他の装置の熱い排気が吸気口から入り、ルータ内部が過熱状態になりかねません。

ルータに付属しているケーブル マネジメント ブラケットを取り付けて、ケーブルを整理し、プロセッサ モジュール、電源装置、およびブロワー モジュールの邪魔にならないようにします。ラックに搭載済みの装置と接続済みのケーブルを考慮してください。他の装置からのケーブルが邪魔になって、インターフェイス プロセッサの作業が妨げられないように、装置のメンテナンスやアップグレードのために、ケーブルを不必要に外さなくてすむようにしてください。

重量のある装置は必ず、ラックの下部に設置して、ラックが転倒しないように、重心を低く維持してください。Cisco 7513、Cisco 7513-MX、またはCisco 7576をラックに1台設置する場合は、シャーシの底面が床から20インチ(50.8 cm)以上離れないようにしてください。

2支柱ラックを使用する場合は、ボルトでラックを床に固定してください。ラックの2本の支柱にシャーシの片側を固定具で取り付けるので、シャーシの反対側は支柱から離れた状態になります。シャーシの重量でラックが不安定にならないようにしてください。一部の2支柱ラックは、ラック内の機器重量によって保証される場合に、天井の金具にも固定します。

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、またはCisco 7576をラックに正しく取り付けるために、ラックマウント キットに付属しているコンフィギュレーション ノート『 Cisco 7513 and Cisco 7576
Rack-Mount Kit Installation Instructions
』(Customer Order Number 78-2023-xx、xxは資料の最新バージョン)の手順に従ってください。ラックマウント キットは、Cisco 7507、Cisco 7507-MX、
Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7573で共通です(ACS-7000RMK=)。

紹介したガイドライン以外に、「一般的な装置ラックの換気」に記載されている過熱状態の防止方法を参照してください。

Cisco 7500シリーズ ルータの環境モニタおよびレポート機能の概要

Cisco 7500シリーズ ルータでは、Chassis Interface(CI;シャーシ インターフェイス)ボードが環境モニタおよびレポート機能を制御します。これらの機能によって、システム動作が停止しないうちに望ましくない状態を識別して解消することにより、正常なシステム動作を維持できます。環境モニタ機能は、シャーシ内部の温度とDC電源の電圧と電流をたえずモニタします。

各電源装置は、それぞれの電圧と温度をモニタし、電源装置内部でクリティカル状態が検出された場合は、自動的にシャットダウンします。状態がシャットダウン スレッシュホールドに達すると、過熱から機器を保護するために、システムがシャットダウンされます。レポート機能は、測定対象のパラメータ値を定期的に記録するので、あとで取り出して分析できます。また、モニタ対象のパラメータが規定のスレッシュホールドを超えた場合に、コンソールに警告を出力します。

内部の温度と電圧レベル以外に、ファン トレイまたはブロワーもモニタされます。ファン トレイまたはブロワーで障害が発生すると、コンソールに警告メッセージが出力されます。2分経過後、ブロワーがまだ正常に動作していない場合は、過熱から内蔵コンポーネントを保護するために、システムがシャットダウンされます。

次に、Cisco 7500シリーズ ルータの環境モニタ機能、温度と電圧スレッシュホールド、および環境レポート機能について説明します。

「Cisco 7500シリーズ ルータの環境モニタ」

「Cisco 7500シリーズ ルータの温度と電圧のスレッシュホールド」

「Cisco 7500シリーズ ルータの環境レポート」

Cisco 7500シリーズ ルータの環境モニタ

RSPの3個のセンサがプロセッサ スロットを流れる空気の温度をモニタします。 吸気 高温ポイント 、および 排気 のセンサです。

電源装置のDC電圧はCIがモニタし、ノーマル、クリティカル、および警告レベルとして表示されます。

ノーマル ― モニタ対象のすべてのパラメータが正常な許容範囲内です。内部温度がこのレベルを超えていない場合、システム ブロワーは最大速度の55%で動作します。

警告(下限および上限) ― システムは許容範囲外の状態に近づいています。システム動作は継続されますが、システムをモニタし、システムが正常な状態に戻るように対処することを推奨します。内部温度が正常範囲を上回ると、それに比例してブロワーの速度が最大速度の55%から上がり、33°C(91°F)で100%に達します。

クリティカル(下限および上限) ― 温度または電圧が許容範囲外です。システム動作は継続されない場合があります。電圧の測定値がこのレベルに達すると、電源装置がシステムをシャットダウンする可能性があります。ブロワーで障害が発生した場合は、警告メッセージが表示され、2分後にシャットダウンされます。オペレータがただちに対処する必要があります。

プロセッサがシャットダウンされるのは、シャーシ インターフェイスがシステム コンポーネントの物理的な損傷を引き起こしかねない温度またはブロワー異常の状態を検出し、すべてのインターフェイス プロセッサに対してDC電源をディセーブルにした場合です。RSP、シャーシ インターフェイス、およびファンとブロワーへのDC電源はオンのままですが、RSP関連の処理は実行されません。ただちに対処する必要があります。DC電源はシャーシ内部の温度が40°C(104°F)になるまでオフのままです。この温度になると、システムは(必要に応じて)15回まで再起動します。15回再起動しても、シャットダウンの原因が解消されなかった場合、システムはハード シャットダウンを実行します。いずれの場合も、システムはシャットダウンの前に、モニタ対象パラメータのステータスをNVRAM(不揮発性RAM)に記録するので、あとで取り出して問題の原因を突き止めることができます。

電源装置のシャットダウンが発生するのは、電源装置内部の電圧、電流、または温度で許容範囲外の状態が検出され、シャットダウンされた(または間もなくシャットダウンされる)場合です。電源スイッチを切り替え、シャットダウンの原因になった問題(あれば)を解決するまで、すべてのDC電源が使用できなくなります。

このシャットダウンが発生する原因は、通常、次のいずれかです。

ACまたはDC入力電源の損失(電源障害)。

電源装置内部における過電圧、過電流、AC/DC低電圧、または過熱状態の検出。これには、オペレータがシステムの電源スイッチをオフにした場合も含まれます。電源装置では、低電圧状態として認識されるからです。

シャーシ インターフェイスによるシステム内部の過熱状態の検出。


) Cisco 7513およびCisco 7513-MXは、電源を切断するとハード シャットダウンになります。Cisco 7576では、2つのルータで同じ電源を共有します。Cisco 7576では、一方のルータがハード シャットダウンの必要な問題を検出すると、そのルータに搭載されているRSPおよびすべてのインターフェイス プロセッサ(のみ)がオフになります。最初の14回の温度サイクルの間に、システムが設定された一定の温度を下回ると、RSPおよびIPの電源がいったんオンに戻ります。15回めの温度サイクルで、影響を受けたルータが再びオンにならないように、この温度設定がきわめて低い値に変更されます。

したがって、一方のルータでハード シャットダウンが実行されても、他方のルータは影響を受けません。RSPおよびIPは、手動で電源をオンにするまでディセーブルのままです。ユーザが影響を受けないように、適切なタイミングで電源をオンにしてください。


Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576では、ブロワーの羽根が回転しなくなると、ブロワー障害が検出されます。コンソールに警告メッセージが表示されますが、過熱によって自動的にシャットダウンされるか、またはユーザがシャットダウンするまで、システム動作は継続されます。

Cisco 7500シリーズ ルータの温度と電圧のスレッシュホールド

温度が規定のスレッシュホールドを超えると、システム プロセッサがコンソール端末に警告メッセージを出力します。温度がシャットダウン スレッシュホールドを超えた場合は、システムがシャットダウンされます。システムは温度とDC電圧の両方について、その時点のパラメータ測定値をNVRAMに保管するので、最新シャットダウン パラメータのレポートとして、あとで取り出すことができます。

電源装置は、電源装置内部の温度と電圧をモニタします。電源装置は、許容範囲内(ノーマル)または許容範囲外(クリティカルまたは警告レベル)のどちらかです。電源装置内部の温度または電圧がクリティカル レベルに達すると、電源装置はシステム プロセッサに連絡することなくシャットダウンします。

ACまたはDC入力電源の低下が検出されても、電源装置がシャットダウンするまでに回復可能だった場合、そのイベントは間欠的な電源障害として記録されます。レポート機能は、前回の起動以後に記録された間欠的電源障害の累積数を表示します。

次に、Cisco 7500シリーズ ルータの温度と電圧のスレッシュホールド仕様を紹介します。

「Cisco 7505の温度と電圧のスレッシュホールド」

「Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータの温度と電圧のスレッシュホールド」

「Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータの温度と電圧のスレッシュホールド」


) 環境温度および通気のガイドラインの詳細については、「設置環境、シャーシ温度、通気のガイドライン」を参照してください。


Cisco 7505の温度と電圧のスレッシュホールド

一般的なプロセッサ モニタ温度スレッシュホールド(Cisco 7505) 表 2-2 に、最初の4つのプロセッサ モニタ レベルに対する温度スレッシュホールドを示します(温度表示はすべて摂氏)。 表 2-3 に、ノーマルおよびクリティカルの電源装置モニタ レベルに対するDC電圧スレッシュホールドを示します。

 

表 2-2 一般的なプロセッサ モニタ温度スレッシュホールド(Cisco 7505)

パラメータ
警告
ノーマル
警告
クリティカル
シャットダウン

吸気

< 10°C

10~39°C

39~46°C

46~64°C

> 64°C

通気

< 10°C

10~70°C

70~77°C

77~88°C

> 88°C

表 2-3 一般的な電源装置モニタ電圧スレッシュホールド(Cisco 7505)

パラメータ
クリティカル
ノーマル
クリティカル

+5 VDC

< 4.74

4.74~5.26

> 5.26

+12 VDC

< 10.20

10.20~13.8

> 13.80

-12 VDC

< -10.20

-10.20~-13.80

> -13.80

+24 VDC

< 20.00

20.00~28.00

> 28.00

Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータの温度と電圧のスレッシュホールド

表 2-4 に、3つのプロセッサ モニタ レベルに対する温度スレッシュホールドを示します(温度表示はすべて摂氏)。 表 2-5 に、ノーマルおよびクリティカルの電源装置モニタ レベルに対するDC電圧スレッシュホールドを示します。

 

表 2-4 一般的なプロセッサ モニタ温度スレッシュホールド(Cisco 7507およびCisco 7507-MX)

パラメータ
ノーマル
警告(上限)
クリティカル(上限)
シャットダウン

吸気

10~40°C

44°C

50°C

-

高温ポイント

10~40°C

54°C

60°C

-

排気

10~40°C

-

-

-

プロセッサ

-

-

-

70°C

電源装置

-

-

-

75°C

再起動

40°C

-

-

-

 

表 2-5 一般的な電源装置モニタDC電圧スレッシュホールド(Cisco 7507およびCisco 7507-MX)

パラメータ
ノーマル
クリティカル
(下限)
警告(下限)
警告(上限)
クリティカル
(上限)

+5 VDC

4.74~5.26

4.61

4.94

5.46

5.70

+12 VDC

10.20~13.8

10.90

11.61

12.82

13.38

-12 VDC

-10.20~-13.80

-10.15

-10.76

-13.25

-13.86

+24 VDC

20.00~28.00

20.38

21.51

26.42

27.65

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータの温度と電圧のスレッシュホールド

表 2-6 に、3つのプロセッサ モニタ レベルに対する温度スレッシュホールドを示します(温度表示はすべて摂氏)。 表 2-7 に、ノーマルおよびクリティカルの電源装置モニタ レベルに対するDC電圧スレッシュホールドを示します。

 

表 2-6 一般的なプロセッサ モニタ温度スレッシュホールド(Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576)

パラメータ
ノーマル
警告(上限)
クリティカル(上限)
シャットダウン

吸気

10~40°C

44°C

50°C

-

高温ポイント

10~40°C

54°C

60°C

-

排気

10~40°C

-

-

-

プロセッサ

-

-

-

70°C

電源装置

-

-

-

75°C 2

再起動

40°C

-

-

-

2.プロセッサのモニタによる電源装置シャットダウンは、Cisco 7576ではサポートされません。

 

表 2-7 一般的な電源装置モニタDC電圧スレッシュホールド(Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576)

パラメータ
ノーマル
クリティカル
(下限)
警告(下限)
警告(上限)
クリティカル
(上限)

+5 VDC

4.74~5.26

4.49

4.74

5.25

5.52

+12 VDC

10.20~13.8

10.76

11.37

12.64

13.24

-12 VDC

-10.20~-13.80

-10.15

-10.76

-13.25

-13.86

+24 VDC

20.00~28.00

19.06

21.51

26.51

28.87

Cisco 7500シリーズ ルータの環境レポート

シャーシ インターフェイスのモニタ パラメータが所定のスレッシュホールドを超えた場合、またはブロワー障害が発生した場合は、コンソールに警告メッセージが出力されます。環境ステータス レポートを取り出して表示するには、 show environment show environment all show environment last 、および show environment table コマンドを使用します。60秒間隔でパラメータが測定され、レポート機能が更新されます。


) ここで紹介するすべての温度範囲および値は、変更される場合があります。



注意 シャーシの過熱を防止するために、システムに冷気が取り込まれるようにする必要があります。システムに他の装置の排気が入り込むと、過熱状態が発生する可能性があります。冷気がシャーシ内部をスムーズに流れるように、シャーシの左右に十分なスペースを確保してください。吸気口または排気口が遮られたり塞がれたりすると、通気が制限され、シャーシ内部の温度が許容限度を超えることになりかねません。

次に、Cisco 7500シリーズ ルータの環境レポート機能およびファンまたはブロワー機能について説明します。

「Cisco 7505ルータのshow environmentコマンドの例」

「Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータのshow environmentコマンドの例」

「Cisco 7513およびCisco 7513-MXルータのshow environmentコマンドの例」

「Cisco 7576ルータのshow environmentコマンドの例」


showコマンドの説明および使用手順の詳細については、関連ソフトウェア コマンドのリファレンス マニュアルを参照してください。Documentation CD-ROMまたは印刷資料でご利用いただけます。利用できるマニュアルの一覧については、「関連資料」を参照してください。


Cisco 7505ルータのshow environmentコマンドの例

Cisco 7505で show environment コマンドを実行すると、システムの現在の環境ステータス レポートが表示されます。レポートには、照会日時、リフレッシュ時間、システム全体のステータス、および正常範囲外のパラメータが示されます。システム ステータスが正常な場合、パラメータは表示されません。次に、モニタ対象のパラメータがすべて正常なステータス範囲内にある場合の出力例を示します。

Router# show env
 
Environmental Statistics
Environmental status as of Wed 5-10-1995 16:42:48
Data is 0 second(s) old, refresh in 60 second(s)
 
All Environmental Measurements are within specifications
 

環境ステータスが 異常 な場合、前の出力例では最終行がステータス サマリーだったのと異なり、出力の最終行に最悪の場合のステータス レベルが示されます。Cisco 7505で show environment last コマンドを実行すると、NVRAMのログが検索され、最終シャットダウンの理由とその時点での環境ステータスが表示されます。ステータスが得られない場合は、理由が unknown (不明)になります。

Router# show env last
 
Environmental Statistics
Environmental status as of Wed 5-10-1995 16:42:48
Data is 10 second(s) old, refresh in 50 second(s)
 
All Environmental Measurements are within specifications
 
LAST Environmental Statistics
Environmental status as of Wed 5-10-1995 12:22:43
Power Supply: 600W, OFF
 
No Intermittent Powerfails
 
+12 volts measured at 12.05(V)
+5 volts measured at 4.82(V)
-12 volts measured at -12.00(V)
+24 volts measured at 23.90(V)
 
Air-Flow temperature measured at 32(C)
Inlet temperature measured at 26(C)
 

Cisco 7505で show environment table コマンドを実行すると、モニタする各ステータス レベルの温度および電圧スレッシュホールドが表示されます。 表 2-2 および 表 2-3 に示したものと同様です。現在の測定値が測定単位(V)または(C)とともに表示されます。各測定値は、現在のステータス レベルを表す項目名の下に表示されれます。ノーマル(正常)範囲内の測定値は、表のNORMAL欄に示されます。クリティカル レベルに達した測定値は、CRITCAL欄に移されます(以下、同様)。

次の例では、現在のすべての測定値がノーマルなステータス範囲内に収まっています。表の最初の電圧パラメータである+12(V)は、+12 Vのノーマルな範囲が10.20~13.80 Vであることを示しています。現在の測定値12.05 Vはその範囲内なので、NORMAL欄に表示されています。

Router# show env table
 
Environmental Statistics
Environmental status as of Wed 5-10-1995 18:50:21
Data is 46 second(s) old, refresh in 14 second(s)
 
WARNING: Fan has reached CRITICAL level
 
Voltage Parameters:
 
SENSE CRITICAL NORMAL CRITICAL
-------|--------------------|------------------------|------------------
 
+12(V) 10.20 12.05(V) 13.80
+5(V) 4.74 4.96(V) 5.26
-12(V) -10.20 -12.05(V) -13.80
+24(V) 20.00 23.80(V) 28.00
 
Temperature Parameters:
 
SENSE WARNING NORMAL WARNING CRITICAL SHUTDOWN
------|-------------|------------|-------------|--------------|---------
 
Inlet 10 32(C) 39 46 64
Air-flow 10 40(C) 70 77 88
 

次の例では、表のTemperature Parametersの部分だけを示します。この例では、吸気センサの測定値が41°Cであり、警告範囲(39~46°C)に該当するため、WARNING欄に表示されています。

Temperature Parameters:
 
SENSE WARNING NORMAL WARNING CRITICAL SHUTDOWN
------|-------------|------------|-------------|--------------|-----
 
Inlet 10 39 41(C) 46 64
Air-flow 10 40(C) 70 77 88
 

Cisco 7505で show environment all コマンドを実行すると、 show environment コマンドで得られる全情報に電源装置のステータス、前回のシステム起動以後に発生した間欠的電源障害の回数(あれば)、温度センサおよびDCラインでの測定値を加えた詳細レポートが表示されます。リフレッシュ時間は、次にパラメータが測定されるのは29秒後であり、40秒以上経過して現在の情報が更新されるまでは、測定値の変化が表示に反映されないことを示しています。

Router# show env all
 
Environmental Statistics
Environmental status as of Wed 5-10-1995 19:10:41
Data is 31 second(s) old, refresh in 29 second(s)
 
WARNING: Fan has reached CRITICAL level
Power Supply: 600W AC (or 600W DC)
No Intermittent Powerfails
 
+12 volts measured at 12.00(V)
+5 volts measured at 5.02(V)
-12 volts measured at -12.05(V)
+24 volts measured at 23.70(V)
 
Airflow temperature measured at 35(C)
Inlet temperature measured at 26(C)
 

システムの電源がオンのときは、ファン アレイの6個のファンがすべて作動していなければなりません。故障したファンまたは故障しそうなファンが検出されると、コンソール画面に警告メッセージが表示されます。2分以内に状況が改善されなかった場合は、過熱状態とそれによる損傷を防ぐために、システム全体がシャットダウンされます。

システムはHall Effect(ホール効果)信号を使用して、アレイの6個のファンをモニタします。ファンへの電流とファンの回転によって生じる磁場が電圧を発生させるので、システムはそれをモニタしてすべてのファンが作動しているかどうかを判別します。モニタ対象の電圧信号が既定値を下回ると、システムはファン障害とみなしてシステム シャットダウンを開始します。

次の例では、許容範囲外のファンが検出され、ファン障害とみなされています。障害メッセージは、システム シャットダウンまで2分間にわたって表示されます。

%ENVM-2-FAN: Fan array has failed, shutdown in 2 minutes
 

ファン障害が原因でシステムがシャットダウンした場合は、コンソール画面、環境出力、および show environment コマンドの出力に、次のメッセージがシステムの再起動時に表示されます。

Queued messages:
%ENVM-1-SHUTDOWN: Environmental Monitor initiated shutdown

Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータのshow environmentコマンドの例

Cisco 7507およびCisco 7507-MXで show environment コマンドを実行すると、システムの現在の環境ステータス レポートが表示されます。このレポートには、値が正常範囲外のパラメータが示されます。システム ステータスが正常な場合、パラメータは表示されません。次に、モニタ対象のパラメータがすべて正常なステータス範囲内にある場合の出力例を示します。

Router# show env
 
All measured values are normal
 

環境ステータスが 異常 な場合、出力の最終行に最悪の場合のステータス レベルが示されます。

Cisco 7507およびCisco 7507-MXで show environment last コマンドを実行すると、NVRAMのログが検索され、最終シャットダウンの理由(シャットダウンが電圧または温度に関係していた場合)とそのときの環境ステータスが表示されます。温度が測定されて表示されます。さらに、電源装置が供給しているDC電圧も表示されます。

show env last コマンドの出力例を示します。

Router# show env last
 
RSP(2) Inlet previously measured at 27C/80F
RSP(2) Hotpoint previously measured at 38C/100F
RSP(2) Exhaust previously measured at 31C/87F
+12 Voltage previously measured at 12.17
+5 Voltage previously measured at 5.19
-12 Voltage previously measured at -12.17
+24 Voltage previously measured at 23.40
 

Cisco 7507およびCisco 7507-MXで show environment table コマンドを実行すると、モニタする各ステータス レベルについて、3個のRSP温度センサそれぞれの温度と電圧スレッシュホールドが表示されます。クリティカル(下限)、警告(下限)、警告(上限)、およびクリティカル(上限)で、 表 2-4 および 表 2-5 に示したものと同じです。RSPを搭載できるスロットは、カッコの中に示されます(スロット2およびスロット3)。プロセッサ ボードおよび電源装置のシャットダウン スレッシュホールドも示されます。 show env table コマンドの出力例を示します。

Router# show env table
 
Sample Point LowCritical LowWarning HighWarning HighCritical
 
RSP(2) Inlet 44C/111F 50C/122F
RSP(2) Hotpoint 54C/129F 60C/140F
RSP(2) Exhaust 101C/213F 101C/213C
RSP(3) Inlet 44C/111F 50C/122F
RSP(3) Hotpoint 54C/129F 60C/140F
RSP(3) Exhaust 101C/213F 101C/213F
+12 Voltage 10.90 11.61 12.82 13.38
+5 Voltage 4.49 4.74 5.25 5.52
-12 Voltage -10.15 -10.76 -13.25 -13.86
+24 Voltage 19.06 21.51 26.51 28.87
Shutdown boards at 101C/213F
Shutdown power supplies at 101C/213F
 

Cisco 7507およびCisco 7507-MXで show environment all コマンドを実行すると、アービター タイプ、バックプレーン タイプ、電源装置タイプ(ACまたはDC)、ワット数/ステータス、前回の起動以後に発生した間欠的電源障害(あれば)の回数とタイプ、RSP温度センサでの現在の測定値、および電源装置の電圧を含めた詳細レポートが表示されます。 show environment all コマンドでは、Cisco 7507またはCisco 7507-MXのどのスロットが搭載されていて(Xで表示)、どのスロットが空であるかを示すレポートも表示されます。

ブロワーまたは電源装置が故障した場合、または搭載されていない場合は、active fault conditions(アクティブな障害状態)が表示されます。Cisco 7507またはCisco 7507-MXでは、メイン システム ブロワーとしてブロワーが1つあるものと想定されます。

システム ブロワーには #1 が割り当てられます。次の例では、active fault conditionsが電源ベイAに電源装置が搭載されていないことを表しています。出力に電源装置#1(下部のベイ)が取り外されたことが示されているからです。

active trip point(アクティブ トリップ ポイント)は4種類あります。 restart OK temperature warning board shutdown 、および power supply shutdown です(次の例にはactive trip pointは含まれていません)。 soft shutdowns エントリは、完全なシステム(ハード)シャットダウンの実行までに、システムがリセットされる回数を表します。

RSPセンサでの現在の温度測定値は、 inlet (吸気)、 hotpoint (高温ポイント)、および exhaust (排気)として表されます。シャットダウンの原因となる温度を測定するのは、RSPの中心に向けられている 高温ポイント センサです。システム電圧の測定値に続き、システム電流の測定値および電源装置のワット数計算も表示されます。 show env all コマンドの出力例を示します。

Router# show env all
 
Arbiter type 1, backplane type 7507 (id 4)
Power supply #1 is removed (id 3), power supply #2 is 700W (id 2)
Active fault conditions: none
Active trip points: Restart_Inhibit
15 of 15 soft shutdowns remaining before hard shutdown

) システムの温度がボードのシャットダウン レベルを上回ると、ソフト シャットダウンが実行されます(すなわち、プロセッサ モジュールがシャットダウンされ、電源装置、ファン、およびCIの動作は維持されます)。システムは再起動レベルまで冷却されると、再起動します。この再起動の回数が数えられ、アップ/ダウンのサイクルが永久に続くことがないようにされます。カウンタが15に達すると、ハード シャットダウンが実行されます。この場合、電源のオフ/オンによる復旧が必要です。システムが6時間にわたって稼働すると、ソフト シャットダウン カウンタが最小値にリセットされます。


 
0123456
Dbus slots: XX XXX
 
inlet hotpoint exhaust
RSP(3) 16C/60F 24C/71F 20C/68F
 
Shutdown temperature source is 'hotpoint' slot3 (requested slot2)
 
+12V measured at 11.84
+5V measured at 5.05
-12V measured at -11.84
+24V measured at 23.78
+2.5 reference is 2.46
 
PS1 +5V Current measured at 42.35 A (capacity 200 A)
PS1 +12V Current measured at 6.86 A (capacity 35 A)
PS1 -12V Current measured at 0.55 A (capacity 3 A)
PS1 output is 296 W
 

システムの電源がオンのときには、ブロワーが動作していなければなりません。故障したブロワーまたは故障しそうなブロワーが検出されると、コンソール画面に警告メッセージが表示されます。高温ポイント センサ(RSPの中心)が既定値に達すると、システム全体がシャットダウンされます。

次の例では、許容範囲外のブロワーが検出され、ブロワー障害とみなされています。

%ENVM-2-FAN: Blower has failed.
 

温度がクリティカル レベルに達すると、コンソール画面および show environment コマンドの出力に、次のメッセージがシステムの再起動時に表示されます。

Queued messages:
%ENVM-1-SHUTDOWN: Environmental Monitor initiated shutdown

Cisco 7513およびCisco 7513-MXルータのshow environmentコマンドの例

Cisco 7513およびCisco 7513-MXで show environment コマンドを実行すると、システムの現在の環境ステータス レポートが表示されます。このレポートには、値が正常範囲外のパラメータが示されます。システム ステータスが正常な場合、パラメータは表示されません。次に、モニタ対象のパラメータがすべて正常なステータス範囲内にある場合の出力例を示します。


) 7513電源装置の現行のモニタ回路は、上限のレベルに対してのみ正確に動作します。このモニタ回路は、設定が上限を超えないようにするためのもので、下限のレベルに対してのものではありません。そのため、システムが70%以上で動作していない場合、正確な測定結果を算出できません。70%以上であれば、システムにライン カードが過度に設置されないようにするため、測定が正確に実行されます。


show env コマンドの出力例を示します。

Router# show env
 
Environmental Statistics
Environmental status as of Wed 5-10-1995 16:42:48
Data is 0 second(s) old, refresh in 60 second(s)
 
All Environmental Measurements are within specifications
 
All measured values are normal
 

環境ステータスが 異常 な場合、出力の最終行に最悪の場合のステータス レベルが示されます。

Cisco 7513およびCisco 7513-MXで show environment last コマンドを実行すると、NVRAMのログが検索され、最終シャットダウンの理由(シャットダウンが電圧または温度に関係していた場合)とそのときの環境ステータスが表示されます。温度が測定されて表示されます。さらに、電源装置が供給しているDC電圧も表示されます。

show env last コマンドの出力例を示します。

Router# show env last
 
Environmental Statistics
Environmental status as of Wed 5-10-1995 16:42:48
Data is 10 second(s) old, refresh in 50 second(s)
 
All Environmental Measurements are within specifications
 
LAST Environmental Statistics
Environmental status as of Wed 5-10-1995 12:22:43
Power Supply: 1200W, OFF
 
No Intermittent Powerfails
 
+12 volts measured at 12.05(V)
+5 volts measured at 4.82(V)
-12 volts measured at -12.00(V)
+24 volts measured at 23.90(V)
 
Air-Flow temperature measured at 32(C)
Inlet temperature measured at 26(C)
 
RSP(6) Inlet previously measured at 27C/80F
RSP(6) Hotpoint previously measured at 38C/100F
RSP(6) Exhaust previously measured at 31C/87F
+12 Voltage previously measured at 12.17
+5 Voltage previously measured at 5.19
-12 Voltage previously measured at -12.17
+24 Voltage previously measured at 23.40
 

Cisco 7513およびCisco 7513-MXで show environment table コマンドを実行すると、モニタする各ステータス レベルについて、3個のRSP温度センサそれぞれの温度と電圧スレッシュホールドが表示されます。クリティカル(下限)、警告(下限)、警告(上限)、およびクリティカル(上限)で、 表 2-6 および 表 2-7 に示したものと同じです。RSPを搭載できるスロットは、カッコの中に示されます(スロット6およびスロット7)。プロセッサ ボードおよび電源装置のシャットダウン スレッシュホールドも示されます。

sh env table コマンドの出力例を示します。

Router# show env table
 
Environmental Statistics
Environmental status as of Wed 5-10-1995 18:50:21
Data is 46 second(s) old, refresh in 14 second(s)
 
WARNING: Fan has reached CRITICAL level
 
Voltage Parameters:
 
SENSE CRITICAL NORMAL CRITICAL
-------|--------------------|------------------------|------------------
 
+12(V) 10.20 12.05(V) 13.80
+5(V) 4.74 4.96(V) 5.76
-12(V) -10.20 -12.05(V) -13.80
+24(V) 20.00 23.80(V) 28.00
 
Temperature Parameters:
 
SENSE WARNING NORMAL WARNING CRITICAL SHUTDOWN
------|-------------|------------|-------------|--------------|---------
 
Inlet 10 32(C) 39 46 64
Air-flow 10 40(C) 70 77 88
 

次の例では、表のTemperature Parametersの部分だけを示します。この例では、吸気センサの測定値が41°Cであり、警告範囲(39~46°C)に該当するため、WARNING欄に表示されています。

Temperature Parameters:
 
SENSE WARNING NORMAL WARNING CRITICAL SHUTDOWN
------|-------------|------------|-------------|--------------|---------
 
Inlet 10 39 41(C) 46 64
Air-flow 10 40(C) 70 77 88
 
 
Sample Point LowCritical LowWarning HighWarning HighCritical
 
RSP(6) Inlet 44C/111F 50C/122F
RSP(6) Hotpoint 54C/129F 60C/140F
RSP(6) Exhaust
RSP(7) Inlet 44C/111F 50C/122F
RSP(7) Hotpoint 54C/129F 60C/140F
RSP(7) Exhaust
+12 Voltage 10.76 11.37 12.64 13.24
+5 Voltage 4.49 4.74 5.25 5.52
-12 Voltage -10.15 -10.76 -13.25 -13.86
+24 Voltage 19.06 21.51 26.51 28.87
Shutdown boards at 101C/213F
Shutdown power supplies at 101C/213F

) 温度範囲および値は変更される場合があります。


Cisco 7513およびCisco 7513-MXで show environment all コマンドを実行すると、アービター タイプ、バックプレーン タイプ、電源装置タイプ(ACまたはDC)、ワット数とステータス、前回の起動以後に発生した間欠的電源障害(あれば)の回数とタイプ、RSP温度センサおよびDC入力ラインでの現在の測定値を含めた詳細レポートが表示されます。 show environment all コマンドでは、Cisco 7513またはCisco 7513-MXのどのスロットが搭載されていて(Xで表示)、どのスロットが空であるかを示すレポートも表示されます。

active fault conditions(アクティブな障害状態)は、ブロワーまたは電源装置が故障しているか、または搭載されていない(次の例では「Blower #3」)場合に表示されます。Cisco 7513またはCisco 7513-MXでは、3個のブロワーまたはファンがあるものと想定されます。メイン システム ブロワーおよび電源装置ごとに1つずつのファンです。システム ブロワーには #1 が割り当てられ、電源ベイAの電源装置ファンには #2 、電源ベイBの電源装置ファンには #3 が割り当てられます。次の例では、active fault conditionsが電源ベイBに電源装置が搭載されていないことを表しています。出力に電源装置#2(電源ベイB)が取り外されたことが示されているからです。システム ブロワー速度は、最高速度に対する割合で示されます。

active trip point(アクティブ トリップ ポイント)は4種類あります。 restart OK temperature warning board shutdown 、および power supply shutdown です(次の例にはactive trip pointは含まれていません)。 soft shutdowns エントリは、完全なシステム(ハード)シャットダウンの実行までに、システムがリセットされる回数を表します。

RSPセンサでの現在の温度測定値は、 inlet (吸気)、 hotpoint (高温ポイント)、および exhaust (排気)として表されます。シャットダウンの原因となる温度を測定するのは、RSPの中心に向けられている 高温ポイント センサです。システム電圧の測定値に続き、システム電流の測定値および電源装置のワット数計算も表示されます。


) 7513電源装置の現行のモニタ回路は、上限のレベルに対してのみ正確に動作します。このモニタ回路は、設定が上限を超えないようにするためのもので、下限のレベルに対してのものではありません。そのため、システムが70%以上で動作していない場合、正確な測定結果を算出できません。70%以上であれば、システムにライン カードが過度に設置されないようにするため、測定が正確に実行されます。


show env all コマンドの出力例を示します。

Router# show env all
Environmental Statistics
Environmental status as of Wed 5-10-1995 19:10:41
Data is 31 second(s) old, refresh in 29 second(s)
 
WARNING: Fan has reached CRITICAL level
Power Supply: 1200W AC
No Intermittent Powerfails
 
+12 volts measured at 12.00(V)
+5 volts measured at 5.02(V)
-12 volts measured at -12.05(V)
+24 volts measured at 23.70(V)
 
Airflow temperature measured at 35(C)
Inlet temperature measured at 26(C)
 
Arbiter type 1, backplane type 7513 (id 2)
Power supply #1 is 1200W AC (id 1), power supply #2 is removed (id 7)
Active fault conditions: Blower #3
Fan speed is 50%
Active trip points: none
15 of 15 soft shutdowns remaining before hard shutdown

) システムの温度がボードのシャットダウン レベルを上回ると、ソフト シャットダウンが実行されます(すなわち、プロセッサ モジュールがシャットダウンされ、電源装置、ファン、およびCIの動作は維持されます)。システムは再起動レベルまで冷却されると、再起動します。この再起動の回数が数えられ、アップ/ダウンのサイクルが永久に続くことがないようにされます。カウンタがゼロに達すると、ハード シャットダウンが実行されます。この場合、電源のオフ/オンによる復旧が必要です。システムが6時間にわたって稼働すると、ソフト シャットダウン カウンタが最大値にリセットされます。


1
0123456789012
Dbus slots: XX XXXX XXXX
 
inlet hotpoint exhaust
RSP(6) 24C/75F 35C/95F 29C/84F
 
Shutdown temperature source is 'hotpoint' slot6 (requested slot6)
 
+12V measured at 12.17
+5V measured at 5.19
-12V measured at -12.26
+24V measured at 24.44
+2.5 reference is 2.49
 
PS1 +5V Current measured at 42.35 A (capacity 200 A)
PS1 +12V Current measured at 6.86 A (capacity 35 A)
PS1 -12V Current measured at 0.55 A (capacity 3 A)
PS1 output is 296 W

システムの電源がオンのときには、ブロワーが動作していなければなりません。故障したブロワーまたは故障しそうなブロワーが検出されると、コンソール画面に警告メッセージが表示されます。高温ポイント センサ(RSPの中心)が既定値に達すると、システム全体がシャットダウンされます。

次の例では、許容範囲外のブロワーが検出され、ブロワー障害とみなされています。

 
%ENVM-2-FAN: Blower has failed.
 

温度がクリティカル レベルに達すると、コンソール画面および show environment コマンドの出力に、次のメッセージがシステムの再起動時に表示されます。

Queued messages:
%ENVM-1-SHUTDOWN: Environmental Monitor initiated shutdown

Cisco 7576ルータのshow environmentコマンドの例

Cisco 7576で show environment コマンドを実行すると、システムの現在の環境ステータス レポートが表示されます。このレポートには、値が正常範囲外のパラメータが示されます。システム ステータスが正常な場合、パラメータは表示されません。次に、モニタ対象のパラメータがすべて正常なステータス範囲内にある場合の出力例を示します。

 

show env コマンドの出力例を示します。

Router# show env
 
All measured values are normal
 

環境ステータスが 異常 な場合、出力の最終行に最悪の場合のステータス レベルが示されます。

Cisco 7576で show environment last コマンドを実行すると、NVRAMのログが検索され、最終シャットダウンの理由(シャットダウンが電圧または温度に関係していた場合)とそのときの環境ステータスが表示されます。温度が測定されて表示されます。さらに、電源装置が供給しているDC電圧も表示されます。

show env last コマンドの出力例を示します。

Router# show env last
 
RSP(6) Inlet previously measured at 21C/69F
RSP(6) Hotpoint previously measured at 29C/84F
RSP(6) Exhaust previously measured at 25C/77F
+12 Voltage previously measured at 12.12
+5 Voltage previously measured at 5.15
-12 Voltage previously measured at -12.17
+24 Voltage previously measured at 23.87
 

Cisco 7576で show environment table コマンドを実行すると、モニタする各ステータス レベルについて、3個のRSP温度センサそれぞれの温度と電圧スレッシュホールドが表示されます。クリティカル(下限)、警告(下限)、警告(上限)、およびクリティカル(上限)で、 表 2-6 および 表 2-7 に示したものと同様です。RSPを搭載できるスロットは、カッコの中に示されます(スロット6およびスロット7)。プロセッサ ボードおよび電源装置のシャットダウン スレッシュホールドも示されます。

sh env table コマンドの出力例を示します。

Router# show env table
 
Sample Point LowCritical LowWarning HighWarning HighCritical
RSP(6) Inlet 44C/111F 50C/122F
RSP(6) Hotpoint 54C/129F 60C/140F
RSP(6) Exhaust
+12 Voltage 10.90 11.61 12.82 13.38
+5 Voltage 4.61 4.94 5.46 5.70
-12 Voltage -10.15 -10.76 -13.25 -13.86
+24 Voltage 20.38 21.51 26.42 27.65
2.5 Reference 2.43 2.51
Shutdown boards at 70C/158F
Shutdown power supplies at 76C/168F
Restart after shutdown below 40C/104F

) 温度範囲および値は変更される場合があります。


Cisco 7576で show environment all コマンドを実行すると、アービター タイプ、バックプレーン タイプ、電源装置タイプ(ACまたはDC)、ワット数/ステータス、前回の起動以後に発生した間欠的電源障害(あれば)の回数とタイプ、RSP温度センサおよびDC入力ラインでの現在の測定値を含めた詳細レポートが表示されます。 show environment all コマンドでは、Cisco 7576のどのスロットが搭載されていて(Xで表示)、どのスロットが空であるかを示すレポートも表示されます。

ブロワーまたは電源装置が故障した場合、または搭載されていない場合は、active fault conditions(アクティブな障害状態)が表示されます。Cisco 7576では、3個のブロワーまたはファンがあるものと想定されます。メイン システム ブロワーおよび電源装置ごとに1つずつのファンです。システム ブロワーには #1 が割り当てられ、電源ベイAの電源装置ファンには #2 、電源ベイBの電源装置ファンには #3 が割り当てられます。

active fault conditionの例には、電源装置の未搭載が含まれています。上の例では、両方の電源ベイに電源装置が搭載されているので、active fault conditionは存在しません。active trip point(アクティブ トリップ ポイント)は3種類あります。 restart OK temperature warning 、および board shutdown です(次の例にはactive trip pointは含まれていません)。 soft shutdown エントリは、完全なシステム(ハード)シャットダウンの実行までに、システムがリセットされる回数を表します。

RSPセンサでの現在の温度測定値は、 inlet (吸気)、 hotpoint (高温ポイント)、および exhaust (排気)として表されます。シャットダウンの原因となる温度を測定するのは、RSPの中心に向けられている 高温ポイント センサです。システム電圧の測定値に続き、システム電流の測定値および電源装置のワット数計算も表示されます。