Cisco 7500 シリーズ インストレーション コンフィギュレーション ガイド
Cisco 7500シリーズ ルータの製品概要
Cisco 7500シリーズ ルータの製品概要
発行日;2012/01/10 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

Cisco 7500シリーズ ルータの製品概要

用語および略語

Cisco 7505ルータの概要

Cisco 7505ルータのCyBusバックプレーン

Cisco 7505システムの仕様

Cisco 7507ルータの概要

Cisco 7507ルータのデュアルCyBusバックプレーン

Cisco 7507システムの仕様

Cisco 7507-MXルータの概要

Cisco 7507-MXルータのデュアルCyBusバックプレーン

Cisco 7507-MXシステムの仕様

Cisco 7513ルータの概要

Cisco 7513ルータのデュアルCyBusバックプレーン

Cisco 7513システムの仕様

Cisco 7513-MXルータの概要

Cisco 7513-MXルータのデュアルCyBusバックプレーン

Cisco 7513-MXシステムの仕様

Cisco 7576ルータの概要

Cisco 7576ルータのデュアルCyBusバックプレーン

Cisco 7576ルータの独立しているルータおよびCyBusの識別

CyBusのスロット番号指定

Cisco 7576システムの仕様

Route Switch Processorの概要

RSP固有のハードウェア機能

RSP2 ― Cisco 7505ルータ

RSP4/4+ ― Cisco 7507、Cisco 7513、Cisco 7576ルータ

RSP8 ― Cisco 7507-MXおよびCisco 7513-MXルータ

RSP16 ― Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、Cisco 7513-MXルータ

共通のRSPハードウェア機能

RSP LED

RSP DRAM

RSP SRAM

RSP NVRAM

RSPフラッシュ メモリ

RSP EEPROM

RSPの非同期シリアル ポート ― コンソールおよびAUX

AC入力電源装置およびDC入力電源装置の概要

アービターの概要

シャーシ インターフェイスの概要

ファン トレイおよびブロワー アセンブリの概要

Cisco 7505ルータのファン トレイ アセンブリ

Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータのブロワー アセンブリ

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータのブロワー モジュール アセンブリ

インターフェイス プロセッサの概要

システム ソフトウェアの概要

Cisco 7500シリーズ ルータの製品概要

Cisco 7500シリーズには、次のルータがあります。Cisco 7505、Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576です。Cisco 7500シリーズ ルータはマルチプロトコルおよびマルチメディア ルーティング/ブリッジングをサポートし、さまざまなプロトコルに対応します。さらに、ATM、BRI、チャネル接続、チャネライズドE1/T1/T3、イーサネット、ファスト イーサネット、FDDI、HSSI、マルチチャネル、PRI、Packet over SONET、同期シリアル、トークンリング、および音声メディアを任意に組み合わせることができます。

この章は最初の6節で、Cisco 7500シリーズ ルータについて説明します。

「Cisco 7505ルータの概要」

「Cisco 7507ルータの概要」

「Cisco 7507-MXルータの概要」

「Cisco 7513ルータの概要」

「Cisco 7513-MXルータの概要」

「Cisco 7576ルータの概要」


) Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576の外観はよく似ています。どのルータを使用しているのかを判別するには、装置背面のスロット番号ラベルを調べてください。Cisco 7513-MXとCisco 7576は、スロット番号ラベルで識別できます。


この章の残りの節では、標準装備として各ルータに付属している、Cisco 7500シリーズ ルータのコンポーネントについても説明します。

「Route Switch Processorの概要」

「AC入力電源装置およびDC入力電源装置の概要」

「アービターの概要」

「シャーシ インターフェイスの概要」

「ファン トレイおよびブロワー アセンブリの概要」

「インターフェイス プロセッサの概要」

ここでは、インターフェイス プロセッサの概要を示します。Cisco 7500シリーズ ルータで使用できるすべてのインターフェイス プロセッサの詳細については、関連マニュアル『 Interface Processor Installation and Configuration Guide 』を参照してください。

「システム ソフトウェアの概要」

用語および略語

Cisco 7500シリーズのシステム コンポーネントおよび機能を表す略語、イニシャル、および用語は次のとおりです。

AIP ― Asynchronous Transfer Mode(ATM;非同期転送モード)インターフェイス プロセッサ

バックプレーン ― Ciscoインターフェイス プロセッサおよびシステム プロセッサを接続する、Cisco 7500シリーズ ルータ内部のシングルまたはデュアル システム バス

カード ケージ ― バックプレーンが搭載されているアセンブリ

CIP2 ― Channel Interface Processor

CT3IP ― チャネライズドT3インターフェイス プロセッサ

CxBus ― Cisco Extended Bus。Cisco 7000シリーズ ルータの533 Mbps(メガビット/秒)データ バス

CyBus ― Cisco Extended Bus。Cisco 7500シリーズ ルータに使用されている1.067 Gbps(ギガビット/秒)データ バス。Cisco 7505はCyBusが1つですが、Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、およびCisco 7513-MXにはCyBusが2つあり( デュアルCyBus )、帯域幅は合計で2.134 Gbpsになります。Cisco 7576の場合はシングル スプリット バックプレーンにデュアルCyBusが2つあり、独立した2つのルータが形成されます。Cisco 7576の独立したルータの総帯域幅はそれぞれ2.134 Gbpsです(CxBus用に設計されたインターフェイス プロセッサはCyBusで動作します)。

dBus ― Route Switch Processorの診断および制御アクセス、システム検出および制御、マイクロコードのダウンロード、およびCyBusに接続されたあらゆるプロセッサの障害診断に使用する、診断用バス

DIMM ― Dual In-line Memory Module

DRAM ― Dynamic Random-Access Memory

EIP ― イーサネット インターフェイス プロセッサ

FEIP ― ファスト イーサネット インターフェイス プロセッサ

FIP ― FDDIインターフェイス プロセッサ

FSIP ― ファスト シリアル インターフェイス プロセッサ

FRU ― Field-Replaceable Unit。シスコ認定サービス プロバイダーが交換しなければならないスペア部品

Gbps ― ギガビット/秒

HSA ― High System Availability(ハイ システム アベイラビリティ)

HIP ― HSSIインターフェイス プロセッサ

インターフェイス プロセッサ ― Cisco 7500シリーズ ルータが使用する電気インターフェイスを提供する、金属製フレームに結合されたプリント基板

Mbps ― メガビット/秒

MIP ― マルチチャネル インターフェイス プロセッサ

NVRAM ― 不揮発性RAM

POSIP ― Packet over OC-3インターフェイス プロセッサ

プロセッサ モジュール ― Cisco 7500シリーズ ルータで使用される、あらゆるインターフェイス プロセッサおよびメイン システム プロセッサ

RSP ― Route Switch Processor。メイン システム プロセッサ。このマニュアルでは、 RSP という言葉ですべてのRSPモデルを表します(RSPモデル間の相違はその都度明記)。

RSP2 ― Cisco 7505用のメイン システムRSP

RSP4/4+ ― Cisco 7507、Cisco 7513、およびCisco 7576用のメイン システムRSP

RSP8 ― Cisco 7507-MXおよびCisco 7513-MX用のメイン システムRSP

RSP16 ― Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、およびCisco 7513-MX用のメイン システムRSP

SIMM ― Single In-line Memory Module

スペア ― シスコ認定サービス プロバイダー以外でも交換できるスペア部品

SRAM ― Static Random-Access Memory

TDMバス ― Cisco 7507-MX、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576のバックプレーンにあるコネクタ。これから登場する予定の時分割多重ハードウェア用です。

TRIP ― トークンリング インターフェイス プロセッサ

VIP2 ― Second-Generation Versatile Interface Processor。交換可能なポート アダプタおよびサービス アダプタが組み込まれているので、柔軟なインターフェイス機能が得られます。

VIP4/4+ ― Fourth-Generation Versatile Interface Processor。機能はVIP2と同じながら、高度な分散スイッチング能力、拡大された帯域とともに、ハイ アベイラビリティ、ハイ サービス アベイラビリティなどの機能を備えているので、システムの停止時間をいっそう短縮できます。

VIP6-80 ― VIP6-80を使用すると、従来のVIPよりパフォーマンスが向上します。

Cisco 7505ルータの概要

Cisco 7505はマルチプロトコルおよびマルチメディア ルーティング/ブリッジングをサポートし、さまざまなプロトコルに対応します。さらに、使用可能な電気インターフェイスおよびメディアを任意に組み合わせて使用できます。ネットワーク インターフェイスは、Cisco 7505のCyBusと外部ネットワーク間を直接接続するインターフェイス プロセッサに実装されています。

Cisco 7505にはスロットが5つあります。インターフェイス プロセッサ スロットが4つ(0~3)、
Route Switch Processor(RSP2、RSP4/4+、またはRSP8)用のスロットが1つです。Cisco 7505が使用する電源装置は1台です。モデルは2種類あり、DC入力またはAC入力です。

Cisco 7505の前面、インターフェイス プロセッサの反対側には、着脱式パネルが2つの非脱落型の留め金で固定されています(図 1-1を参照)。パネルを外すと、内部コンポーネント(電源装置およびファン トレイ)を操作できます。

図 1-1 Cisco 7505(前面図)

 

図 1-2に、Cisco 7505の背面、インターフェイス プロセッサ側の細部を示します。

図 1-2 Cisco 7505(背面図)

 

Cisco 7505ルータのCyBusバックプレーン

Cisco 7505のCyBusバックプレーンは、RSPとインターフェイス プロセッサを物理的に接続し、最大1.067 Gbpsで情報を転送します。

Cisco 7505 CyBusバックプレーンにはスロットが5つあります。インターフェイス プロセッサがスロット0~3、RSP(RSP2、RSP4/4+、またはRSP8)に1スロットです(図 1-3参照)。

図 1-3 Cisco 7505のCyBusバックプレーン

 

バックプレーン スロットにはキーがあり、専用のプロセッサ モジュール以外は搭載できないようになっています。バックプレーンのキーは、各モジュールに2個あるキー ガイドと合致します。RSPでは固有のキーを使用しますが、インターフェイス プロセッサ スロットのキーは4スロット共通なので、インターフェイス プロセッサはRSPスロット以外の任意のインターフェイス プロセッサ スロットに搭載できます。


注意 RSPを搭載する場合は、キー ガイドまたはバックプレーンを破損させないために、必ず正しいスロットに搭載してください。

Cisco 7505システムの仕様

表 1-1 に、Cisco 7505システムの仕様を示します。

 

表 1-1 Cisco 7505の仕様

説明
仕様

高速バックプレーン

1.067 GbpsのCyBus(インターフェイス スロット×4、RSPスロット×1)

寸法(高さ×幅×奥行)

10.5×17.5×17.0インチ(26.67×44.45×43.18 cm)
電源コードおよびケーブル マネジメント ブラケットを含めたシャーシの奥行は19インチ(48.26 cm)

重量

シャーシのみ(電源装置およびファン アレイを含む):46ポンド(20.87 kg)
RSP×1およびインターフェイス プロセッサ×4を搭載したフル装備のシャーシ:70ポンド(31.75 kg)

消費電力

AC入力電源装置構成で最大600 W
DC入力電源装置構成で最大600 W

放熱量

715 W(2440 Btu/Hr)

配電

75 A(最大)@ +5 VDC、15 A(最大)@ +12 VDC、
3 A(最大)@-12 VDC、5 A(最大)@ +24 VDC

AC入力定格

100~240 VAC、PFC(力率補正回路)装備のワイド入力:
9 A(最大)@100 VAC、4 A(最大)@240 VAC(600 Wの場合)

AC入力ケーブル

12 AWG、3線式、ルータ側にIEC-320プラグ、電源側に各国仕様のプラグ

周波数

50~60 Hz

DC入力定格

最小-40 VDC(北米)(EUは-56 VDC)
公称-48 VDC(北米)(EUは-60 VDC)
最大-52 VDC(北米)(EUは-72 VDC)
最大20 A @ -48 VDC、最大16 A @ -60 VDC

DC入力ケーブル

10 AWG(推奨する最小ワイヤ ゲージ、ワイヤはユーザ側で用意)

DC入力ホールドアップ時間

DC入力遮断後10 ミリ秒の出力

通気

可変速6ファン アレイを使用してシャーシの左右方向

温度

動作時:32~104°F(0~40°C)、保管時:-4~149°F(-20~65°C)

湿度

10~90%(結露しないこと)

ソフトウェア要件

RSP2 ― Cisco IOS Release 10.3(6)または10.3のそれ以降のリリース
RSP4/4+ ― Cisco IOS Release 11.1(8)CAまたは11.1のそれ以降のリリース
RSP8 ― Cisco IOS Release 12.0(9)Sまたは12.0 Sのそれ以降のリリース

適合規格

安全性:UL 1950、CSA 22.2-No. 950、EN60950、EN41003、AUSTEL TS001、AS/NZS 3260、IEC 801-2、3、4、5、および6 EMI:FCCクラスA、VCCIクラスII、およびCISPR 22 B (EN 55022) Conducted Emissions

Cisco 7507ルータの概要

Cisco 7507はマルチプロトコルおよびマルチメディア ルーティング/ブリッジングをサポートし、さまざまなプロトコルに対応します。さらに、使用可能な電気インターフェイスおよびメディアを任意に組み合わせて使用できます。

ネットワーク インターフェイスは、Cisco 7507の2つのCyBusと外部ネットワーク間を直接接続する、インターフェイス プロセッサに実装されています。Cisco 7507にはスロットが7つあります。インターフェイス プロセッサ スロット0および1、Route Switch Processor(RSP2、RSP4/4+、RSP8、またはRSP16)スロット2および3、さらにインターフェイス プロセッサ スロット4~6です。

AC入力電源装置またはDC入力電源装置を2台まで搭載できるベイがあります。シャーシは電源装置1台で稼働します。第2電源装置は必須ではありませんが、搭載すると負荷を分散させ、システム アベイラビリティを高めることができます。


注意 適合規格と安全性の問題があるので、1台のCisco 7507にAC入力電源装置とDC入力電源装置を混在させることはできません。このような構成はサポートされないので、試さないでください。損傷につながる可能性があります。

Cisco 7507の前面パネル(図 1-4を参照)には、ステータス インジケータが3つ、内蔵コンポーネントにアクセスできる着脱式パネルが2つあります。前面パネルに3つあるLED(発光ダイオード)は、正常なシステム動作とそのときアクティブな電源装置を示します。ルータ背面には、RSPのノーマルLEDと電源装置のLEDが同じステータスを示します。

図 1-4 Cisco 7507(前面図)

 

図 1-5に、Cisco 7507の背面、インターフェイス プロセッサ側の細部を示します。

図 1-5 Cisco 7507(背面図)

 

Cisco 7507ルータのデュアルCyBusバックプレーン

デュアルCyBusバックプレーンは、RSPとインターフェイス プロセッサを物理的に接続し、最大2.134 Gbps(1つのCyBusで1.067 Gbps)で情報を転送します。デュアルCyBusにはスロットが7つあります。インターフェイス プロセッサ スロット0および1(CyBus 0)、RSPスロット2および3、さらにインターフェイス プロセッサ スロット4~6(CyBus 1)です(図 1-6を参照)。

図 1-6 Cisco 7507のデュアルCyBusバックプレーン

 

RSP2、RSP4/4+、RSP8、またはRSP 16はスロット2またはスロット3のどちらにも搭載でき、CyBus 0とCyBus 1の両方を制御します。Cisco 7507のデュアルCyBusバックプレーンは、総帯域幅が2.134 Gbpsになります。2つのCyBusはそれぞれ独立しています。一方のCyBusに接続されたインターフェイス プロセッサは、他方のCyBusに接続されたインターフェイス プロセッサが発生させたトラフィックの影響を受けません。

バックプレーン スロットにはキーがあり、専用のプロセッサ モジュール以外は搭載できないようになっています。バックプレーンのキーは、各モジュールに2個あるキー ガイドと合致します。RSPでは固有のキーを使用しますが、インターフェイス プロセッサ スロットのキーは5スロット共通なので、インターフェイス プロセッサはRSPスロット以外の任意のインターフェイス プロセッサ スロットに搭載できます。

Cisco 7507システムの仕様

表 1-2 に、Cisco 7507システムの仕様を示します。

 

表 1-2 Cisco 7507の仕様

説明
仕様

高速バックプレーン

1.0677 Gbps CyBus×2、インターフェイス プロセッサ スロット×5、RSPスロット×2

寸法(高さ×幅×奥行)

19.25×17.5×25.1インチ(48.90×44.45×63.75 cm)
電源コードを含めたシャーシの奥行は28インチ(71.12 cm)

重量

シャーシのみ:76ポンド(34.47 kg)
すべてのスロットおよび電源装置2台を使用したフル装備のシャーシ:145ポンド(65.76 kg)

電源装置

最大700 W(AC入力電源装置およびDC入力電源装置)

消費電力

最大構成で626 W
最大構成で530 W(一般)

放熱量

AC入力で1200 W(4100 Btu/Hr)
DC入力で300 W(1024 Btu/Hr)

AC入力電圧

100~240 VAC、PFC装備のワイド入力

AC入力ケーブル

12 AWG、3線式、ルータ側にIEC-320プラグ、電源側に各国仕様のプラグ

周波数

50~60 Hz、オートレンジ

AC入力定格

最大10 A @ 100 VAC、最大6 A @ 240 VAC(フル装備のシャーシ)

DC入力定格

-40 VDC(最小)、-48 VDC(公称)、-72 VDC(最大)

配電

+5.2 VDC @ 95 A、+12 VDC @ 15 A、-12 VDC @ 5 A、+24 VDC @ 4 A

DC入力ケーブル

8 AWG(推奨する最小ワイヤ ゲージ、ワイヤはユーザ側で用意)

通気

システム ブロワーを通じて140 cfm

動作時の温度

32~104°F(0~40°C)

保管時の温度

-4~149°F(-20~65°C)

湿度

10~90%(結露しないこと)

ソフトウェア要件

RSP2 ― Cisco IOS Release 10.3(6)または10.3のそれ以降のリリース
RSP4/4+ ― Cisco IOS Release 11.1(8)CAまたは11.1のそれ以降のリリース
RSP8 ― Cisco IOS Release 12.0(9)Sまたは12.0 Sのそれ以降のリリース
RSP16 ― Cisco IOS Release 12.1(12)E以上およびCisco IOS 12.0(21.02)S以上のリリース

適合規格

安全性:UL 1950、CSA 22.2-950、EN60950:1992 EMI:FCCクラスA、EN55022クラスB、VCCIクラス2

Cisco 7507-MXルータの概要

Cisco 7507-MXはマルチプロトコルおよびマルチメディア ルーティング/ブリッジングをサポートし、さまざまなプロトコルに対応します。さらに、使用可能な電気インターフェイスおよびメディアを任意に組み合わせて使用できます。

ネットワーク インターフェイスは、Cisco 7507-MXの2つのCyBusと外部ネットワーク間を直接接続する、インターフェイス プロセッサに実装されています。Cisco 7507-MXにはスロットが7つあります。インターフェイス プロセッサ スロット0および1、Route Switch Processor(RSP2、RSP4/4+、RSP8、またはRSP16)スロット2および3、さらにインターフェイス プロセッサ スロット4~6です。

AC入力電源装置またはDC入力電源装置を2台まで搭載できるベイがあります。シャーシは電源装置1台で稼働します。第2電源装置は必須ではありませんが、搭載すると負荷を分散させ、システム アベイラビリティを高めることができます。


注意 適合規格と安全性の問題があるので、1台のCisco 7507-MXにAC入力電源装置とDC入力電源装置を混在させることはできません。このような構成はサポートされないので、試さないでください。損傷につながる可能性があります。

Cisco 7507-MXの前面パネル(図 1-7を参照)には、ステータス インジケータが3つ、内蔵コンポーネントにアクセスできる着脱式パネルが2つあります。前面パネルに3つあるLED(発光ダイオード)は、正常なシステム動作とそのときアクティブな電源装置を示します。ルータ背面には、RSPのノーマルLEDと電源装置のLEDが同じステータスを示します。

図 1-7 Cisco 7507-MX(前面図)

 

図 1-8に、Cisco 7507-MXの背面、インターフェイス プロセッサ側の細部を示します。

図 1-8 Cisco 7507-MX(背面図)

 

Cisco 7507-MXルータのデュアルCyBusバックプレーン

デュアルCyBusバックプレーンは、RSPとインターフェイス プロセッサを物理的に接続し、最大2.134 Gbps(1つのCyBusで1.067 Gbps)で情報を転送します。デュアルCyBusにはスロットが7つあります。インターフェイス プロセッサ スロット0および1(CyBus 0)、RSPスロット2および3、さらにインターフェイス プロセッサ スロット4~6(CyBus 1)です(図 1-9を参照)。

図 1-9 Cisco 7507-MXのデュアルCyBusバックプレーン

 


) Cisco 7507-MXのバックプレーンには、Time Division Multiplexing(TDM;時分割多重)対応ハードウェア用のコネクタが組み込まれています。これらのコネクタを使用すると、Cisco 7507-MXを今後登場するTDMハードウェアに接続できます。Cisco 7507-MXには、シスコのターボ アービターも組み込まれています。ターボ アービターを今後登場するハードウェアと組み合わせて使用すると、システムの帯域が大幅に拡大します。この将来的なハードウェアと組み合わせなかった場合、ターボ アービターは標準のCyBusモードで動作します。


RSP2、RSP4/4+、またはRSP8はスロット2またはスロット3のどちらにも搭載でき、CyBus 0とCyBus 1の両方を制御します。Cisco 7507-MXのデュアルCyBusバックプレーンは、総帯域幅が2.134 Gbpsになります。2つのCyBusはそれぞれ独立しています。一方のCyBusに接続されたインターフェイス プロセッサは、他方のCyBusに接続されたインターフェイス プロセッサが発生させたトラフィックの影響を受けません。

バックプレーン スロットにはキーがあり、専用のプロセッサ モジュール以外は搭載できないようになっています。バックプレーンのキーは、各モジュールに2個あるキー ガイドと合致します。RSPでは固有のキーを使用しますが、インターフェイス プロセッサ スロットのキーは5スロット共通なので、インターフェイス プロセッサはRSPスロット以外の任意のインターフェイス プロセッサ スロットに搭載できます。

Cisco 7507-MXシステムの仕様

表 1-3 に、Cisco 7507-MXシステムの仕様を示します。

 

表 1-3 Cisco 7507-MXの仕様

説明
仕様

高速バックプレーン

1.0677 Gbps CyBus×2、インターフェイス プロセッサ スロット×5、RSPスロット×2

寸法(高さ×幅×奥行)

19.25×17.5×25.1インチ(48.90×44.45×63.75 cm)
電源コードを含めたシャーシの奥行は28インチ(71.12 cm)

重量

シャーシのみ:76ポンド(34.47 kg)
すべてのスロットおよび電源装置2台を使用したフル装備のシャーシ:145ポンド(65.76 kg)

電源装置

最大700 W(AC入力電源装置およびDC入力電源装置)

消費電力

最大構成で626 W
最大構成で530 W(一般)

放熱量

AC入力で1200 W(4100 Btu/Hr)
DC入力で300 W(1024 Btu/Hr)

AC入力電圧

100~240 VAC、PFC装備のワイド入力

AC入力ケーブル

12 AWG、3線式、ルータ側にIEC-320プラグ、電源側に各国仕様のプラグ

周波数

50~60 Hz、オートレンジ

AC入力定格

最大10 A @ 100 VAC、最大6 A @ 240 VAC(フル装備のシャーシ)

DC入力定格

-40 VDC(最小)、-48 VDC(公称)、-72 VDC(最大)

配電

+5.2 VDC @ 95 A、+12 VDC @ 15 A、-12 VDC @ 5 A、+24 VDC @ 4 A

DC入力ケーブル

8 AWG(推奨する最小ワイヤ ゲージ、ワイヤはユーザ側で用意)

通気

システム ブロワーを通じて140 cfm

動作時の温度

32~104°F(0~40°C)

保管時の温度

-4~149°F(-20~65°C)

湿度

10~90%(結露しないこと)

ソフトウェア要件

RSP2 ― Cisco IOS Release 10.3(6)または10.3のそれ以降のリリース
RSP4/4+ ― Cisco IOS Release 11.1(8)CAまたは11.1のそれ以降のリリース
RSP8 ― Cisco IOS Release 12.0(9)Sまたは12.0 Sのそれ以降のリリース
RSP16 ― Cisco IOS Release 12.1(12)E以上およびCisco IOS 12.0(21.02)S以上のリリース

適合規格

安全性:UL 1950、CSA 22.2-950、EN60950:1992 EMI:FCCクラスA、EN55022クラスB、VCCIクラス2

Cisco 7513ルータの概要

Cisco 7513ルータは、マルチプロトコルおよびマルチメディア ルーティング/ブリッジングをサポートし、さまざまなプロトコルに対応します。さらに、使用可能な電気インターフェイスおよびメディアを任意に組み合わせて使用できます。ネットワーク インターフェイスは、Cisco 7513の2つのCyBusと外部ネットワーク間を直接接続する、インターフェイス プロセッサに実装されています。Cisco 7513にはスロットが13個あります。インターフェイス プロセッサ スロット0~5、Route Switch Processor(RSP2、RSP4/4+、RSP8、またはRSP16)スロット6および7、さらにインターフェイス プロセッサ スロット8~12です。

AC入力電源装置またはDC入力電源装置を2台まで搭載できるベイがあります。シャーシは電源装置1台で稼働します。第2電源装置は必須ではありませんが、搭載すると負荷を分散させ、システム アベイラビリティを高めることができます。


注意 適合規格と安全性の問題があるので、1台のCisco 7513にAC入力電源装置とDC入力電源装置を混在させることはできません。このような構成はサポートされないので、試さないでください。損傷につながる可能性があります。

図 1-10にCisco 7513を示します。前面パネルの3つのLEDがシステムおよび電源装置のステータスを示し、RSP、インターフェイス プロセッサ、および電源装置のLEDもステータスを示します。

図 1-10 Cisco 7513(前面図)

 

図 1-11に、Cisco 7513の背面、インターフェイス プロセッサ側の細部を示します。

図 1-11 Cisco 7513(背面図)

 

Cisco 7513ルータのデュアルCyBusバックプレーン

Cisco 7513の着脱式カード ケージ背面にあるデュアルCyBusバックプレーンは、RSPとインターフェイス プロセッサを物理的に接続し、最大2.134 Gbps(1つのCyBusで1.067 Gbps)で情報を転送します。

デュアルCyBusにはスロットが13個あります。インターフェイス プロセッサ スロット0~5(CyBus 0)、RSPスロット×2(スロット6および7)、さらにインターフェイス プロセッサ スロット8~12(CyBus 1)です(図 1-12を参照)。

図 1-12 Cisco 7513のデュアルCyBusバックプレーン

 

RSP2、RSP4/4+、またはRSP8はスロット6またはスロット7のどちらにも搭載でき、CyBus 0とCyBus 1の両方を制御します。Cisco 7513のデュアルCyBusバックプレーンは、総帯域幅が2.134 Gbpsになります。一方のCyBusに接続されたインターフェイス プロセッサは、他方のCyBusに接続されたインターフェイス プロセッサが発生させたトラフィックの影響を受けません。2つのCyBusはそれぞれ独立しています。

バックプレーン スロットにはキーがあり、専用のプロセッサ モジュール以外は搭載できないようになっています。バックプレーンのキーは、各モジュールに2個あるキー ガイドと合致します。RSPでは固有のキーを使用しますが、インターフェイス プロセッサ スロットのキーは11スロット共通なので、インターフェイス プロセッサはRSPスロット以外の任意のインターフェイス プロセッサ スロットに搭載できます。


) スペア カード ケージ アセンブリの製品番号はMAS-7513CDCAGE=です。カード ケージ アセンブリのメンテナンスについては、「Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータのカード ケージの取り外しおよび取り付け」を参照してください。


Cisco 7513システムの仕様

表 1-4 に、Cisco 7513システムの仕様を示します。

 

表 1-4 Cisco 7513の仕様

バックプレーン

1.0677 Gbps CyBus×2、インターフェイス プロセッサ スロット×11、RSPスロット×2

寸法(高さ×幅×奥行)

33.75×17.5×22インチ(85.73×44.45×55.88 cm)
ラックマウント フランジを含めたシャーシの幅は18.93インチ(48.1 cm)
電源コードおよびケーブル マネジメント ブラケットを含めたシャーシの奥行は24インチ(60.96 cm)

重量

シャーシ(ブロワー モジュール搭載):75ポンド(34.02 kg)
シャーシ(ブロワー モジュールおよび電源装置×1搭載):100ポンド(45.36 kg)
シャーシ(ブロワー モジュールおよび電源装置×2搭載):125ポンド(56.7 kg)
シャーシ(ブロワー モジュール、電源装置×2、全スロット搭載):最大160ポンド(72.58 kg)、各プロセッサ モジュールの重量は最大2.5ポンド(1.13 kg)

消費電力

1600 W(最大構成、AC入力電源装置×1)
1600 W(最大構成、DC入力電源装置×1)
公称1700 W(最大構成、AC入力電源装置×2またはDC入力電源装置×2)

放熱量

1600 W(5461 Btu/Hr)

AC入力電圧

100~240 VAC

周波数

50/60 Hz

AC入力ケーブル1

12 AWG、3線式、ルータ側にIEC-320プラグ、電源側に各国仕様のプラグ

AC入力電圧および電流

100 VAC @ 16 A(アンペア)(最大)、PFC装備のワイド入力
240 VAC @ 7 A(最大)

DC入力電圧および電流

公称-48 VDC @ 35 A(北米)
-60 VDC @ 35 A(EU)

DC入力ケーブル

8 AWG(推奨最小ワイヤ ゲージ)、3線式、最低194°F(90°C)の定格(ケーブルはユーザ側で用意)

配電

+5.2 VDC @ 75 A、+12 VDC @ 15 A、-12 VDC @ 3 A、+24 VDC @ 5 A

通気/ノイズ レベル

可変速ブロワーによってシャーシ下部から上部(62~70 dBA)

温度

動作時:32~104°F(0~40°C)、保管時:-4~149°F(-20~65°C)

相対湿度

10~90%(結露しないこと)

ソフトウェア要件

RSP2 ― Cisco IOS Release 10.3(6)または10.3のそれ以降のリリース
RSP4/4+ ― Cisco IOS Release 11.1(8)CAまたは11.1のそれ以降のリリース
RSP8 ― Cisco IOS Release 12.0(9)Sまたは12.0 Sのそれ以降のリリース
RSP16 ― Cisco IOS Release 12.1(12)E以上およびCisco IOS 12.0(21.02)S以上のリリース

適合規格

安全性:UL 1950、CSA 22.2-950、EN60950、EN41003、TS001、AS/NZS 3260
EMI:FCCクラスA、EN60555-2、EN55022クラスB、VDE 0878 Part 3, 30クラスBイミュニティ:EN55101/2(ESD)、EN55101/3(RFI)EN55101/4(バースト)、EN55101/5(サージ)、EN55101/6(導通)、IEC77B(AC障害)

1.Cisco 7513には電源側に20 A以上を供給する20 Aのレセプタクルが必要です。Cisco 7513に付属している電源コードのプラグは20 Aのオスです。

Cisco 7513-MXルータの概要

Cisco 7513-MXルータは、マルチプロトコルおよびマルチメディア ルーティング/ブリッジングをサポートし、さまざまなプロトコルに対応します。さらに、使用可能な電気インターフェイスおよびメディアを任意に組み合わせて使用できます。ネットワーク インターフェイスは、Cisco 7513-MXの2つのCyBusと外部ネットワーク間を直接接続する、インターフェイス プロセッサに実装されています。Cisco 7513-MXにはスロットが13個あります。インターフェイス プロセッサ スロット0~5、Route Switch Processor(RSP2、RSP4/4+、RSP8、またはRSP16)スロット6および7、さらにインターフェイス プロセッサ スロット8~12です。

AC入力電源装置またはDC入力電源装置を2台まで搭載できるベイがあります。シャーシは電源装置1台で稼働します。第2電源装置は必須ではありませんが、搭載すると負荷を分散させ、システム アベイラビリティを高めることができます。


注意 適合規格と安全性の問題があるので、1台のCisco 7513-MXにAC入力電源装置とDC入力電源装置を混在させることはできません。このような構成はサポートされないので、試さないでください。損傷につながる可能性があります。

図 1-13にCisco 7513-MXを示します。前面パネルの3つのLEDがシステムおよび電源装置のステータスを示し、RSP、インターフェイス プロセッサ、および電源装置のLEDもステータスを示します。

図 1-13 Cisco 7513-MX(前面図)

 

図 1-14に、Cisco 7513-MXの背面、インターフェイス プロセッサ側の細部を示します。

図 1-14 Cisco 7513-MX(背面図)

 

Cisco 7513-MXルータのデュアルCyBusバックプレーン

Cisco 7513-MXの着脱式カード ケージ背面にあるデュアルCyBusバックプレーンは、RSPとインターフェイス プロセッサを物理的に接続し、最大2.134 Gbps(1つのCyBusで1.067 Gbps)で情報を転送します。

デュアルCyBusにはスロットが13個あります。インターフェイス プロセッサ スロット0~5(CyBus 0)、RSPスロット×2(スロット6および7)、さらにインターフェイス プロセッサ スロット8~12(CyBus 1)です(図 1-15を参照)。

図 1-15 Cisco 7513-MXのデュアルCyBusバックプレーン

 


) Cisco 7513-MXのバックプレーンには、TDM対応ハードウェア用のコネクタが組み込まれています。これらのコネクタを使用すると、Cisco 7513-MXを今後登場するTDMハードウェアに接続できます。Cisco 7513-MXには、シスコのターボ アービターも組み込まれています。ターボ アービターを今後登場するハードウェアと組み合わせて使用すると、システムの帯域が大幅に拡大します。この将来的なハードウェアと組み合わせなかった場合、ターボ アービターは標準のCyBusモードで動作します。


RSP2、RSP4/4+、またはRSP8はスロット6またはスロット7のどちらにも搭載でき、CyBus 0とCyBus 1の両方を制御します。Cisco 7513-MXのデュアルCyBusバックプレーンは、総帯域幅が2.134 Gbpsになります。一方のCyBusに接続されたインターフェイス プロセッサは、他方のCyBusに接続されたインターフェイス プロセッサが発生させたトラフィックの影響を受けません。2つのCyBusはそれぞれ独立しています。

バックプレーン スロットにはキーがあり、専用のプロセッサ モジュール以外は搭載できないようになっています。バックプレーンのキーは、各モジュールに2個あるキー ガイドと合致します。RSPでは固有のキーを使用しますが、インターフェイス プロセッサ スロットのキーは11スロット共通なので、インターフェイス プロセッサはRSPスロット以外の任意のインターフェイス プロセッサ スロットに搭載できます。


) スペア カード ケージ アセンブリの製品番号はMAS-7513MX-CDCAGE=です。カード ケージ アセンブリのメンテナンスについては、「Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータのカード ケージの取り外しおよび取り付け」を参照してください。


Cisco 7513-MXシステムの仕様

表 1-5 に、Cisco 7513-MXシステムの仕様を示します。

 

表 1-5 Cisco 7513-MXの仕様

説明
仕様

バックプレーン

1.0677 Gbps CyBus×2:インターフェイス プロセッサ スロット×11、RSPスロット×2

寸法(高さ×幅×奥行)

33.75×17.5×22インチ(85.73×44.45×55.88 cm)
ラックマウント フランジを含めたシャーシの幅は18.93インチ(48.1 cm)
電源コードおよびケーブル マネジメント ブラケットを含めたシャーシの奥行は24インチ(60.96 cm)

重量

シャーシ(ブロワー モジュール搭載):75ポンド(34.02 kg)
シャーシ(ブロワー モジュールおよび電源装置×1搭載):100ポンド(45.36 kg)
シャーシ(ブロワー モジュールおよび電源装置×2搭載):125ポンド(56.7 kg)
シャーシ(ブロワー モジュール、電源装置×2、全スロット搭載):最大160ポンド(72.58 kg)、各プロセッサ モジュールの重量は最大2.5ポンド(1.13 kg)

消費電力

1600 W(最大構成、AC入力電源装置×1)
1600 W(最大構成、DC入力電源装置×1)
公称1700 W(最大構成、AC入力電源装置×2またはDC入力電源装置×2)

放熱量

1600 W(5461 Btu/Hr)

AC入力電圧

100~240 VAC

周波数

50/60 Hz

AC入力ケーブル2

12 AWG、3線式、ルータ側にIEC-320プラグ、電源側に各国仕様のプラグ

AC入力電圧および電流

100 VAC @ 16 A(アンペア)(最大)、PFC装備のワイド入力
240 VAC @ 7 A(最大)

DC入力電圧および電流

公称-48 VDC @ 35 A(北米)、-60 VDC @ 35 A(EU)

DC入力ケーブル

8 AWG(推奨最小ワイヤ ゲージ)、3線式、最低194°F(90°C)の定格(ケーブルはユーザ側で用意)

配電

+5.2 VDC @ 75 A、+12 VDC @ 15 A、-12 VDC @ 3 A、+24 VDC @ 5 A

通気/ノイズ レベル

可変速ブロワーによってシャーシ下部から上部(62~70 dBA)

温度

動作時:32~104°F(0~40°C)、保管時:-4~149°F(-20~65°C)

相対湿度

10~90%(結露しないこと)

ソフトウェア要件

RSP2 ― Cisco IOS Release 10.3(6)または10.3のそれ以降のリリース
RSP4/4+ ― Cisco IOS Release 11.1(8)CAまたは11.1のそれ以降のリリース
RSP8 ― Cisco IOS Release 12.0(9)Sまたは12.0 Sのそれ以降のリリース
RSP16 ― Cisco IOS Release 12.1(12)E以上およびCisco IOS 12.0(21.02)S以上のリリース

適合規格

安全性:UL 1950、CSA 22.2-950、EN60950、EN41003、TS001、AS/NZS 3260
EMI:FCCクラスA、EN60555-2、EN55022クラスB、VDE 0878 Part 3, 30クラスB
イミュニティ:EN55101/2(ESD)、EN55101/3(RFI)EN55101/4(バースト)、EN55101/5(サージ)、EN55101/6(導通)、IEC77B(AC障害)

2.Cisco 7513-MXには電源側に20 A以上を供給する20 Aのレセプタクルが必要です。Cisco 7513-MXに付属している電源コードのプラグは20 Aのオスです。

Cisco 7576ルータの概要

Cisco 7576ルータは、マルチプロトコルおよびマルチメディア ルーティング/ブリッジングをサポートし、さまざまなプロトコルに対応します。さらに、使用可能な電気インターフェイスおよびメディアを任意に組み合わせて使用できます。Cisco 7576は、単一スプリット バックプレーン上の2つの独立したCisco 7500シリーズ ルータで構成されています。このシステムは、シャーシ内のCisco 7513ルータの位置に収容されます。

ネットワーク インターフェイスは、Cisco 7576バックプレーン上の独立した2つのデュアルCyBusと外部ネットワーク間を直接接続する、インターフェイス プロセッサに実装されています。独立した2つのデュアルCyBusによって、1つのバックプレーン上に独立した2つのルータを設定できます。これらのルータは、ルータAおよびルータBとして認識されます。

Cisco 7576のバックプレーンにはスロットが13個あります。ルータAは、インターフェイス プロセッサ スロット0~5を使用し、さらにRoute Switch Processor(RSP4/4+またはRSP8)にスロット6を使用します。ルータBは、インターフェイス プロセッサ スロット8~12を使用し、さらに
Route Switch Processor(RSP4/4+またはRSP8)にスロット7を使用します。

AC入力電源装置またはDC入力電源装置を2台まで搭載できるベイがあります。シャーシは電源装置1台で稼働します。第2電源装置は必須ではありませんが、搭載すると負荷を分散させ、システム アベイラビリティを高めることができます。


注意 適合規格と安全性の問題があるので、1台のCisco 7576にAC入力電源装置とDC入力電源装置を混在させることはできません。このような構成はサポートされないので、試さないでください。損傷につながる可能性があります。


) Cisco 7576は、新規装置およびCisco 7513のアップグレード キットとして販売されています。新規装置として購入されたCisco 7576は、AC入力電源装置×2およびRSP4/4+×2が標準装備です。Cisco 7576アップグレード キットは、カード ケージおよびバックプレーンを含むシステム シャーシのみの提供になります。アップグレード キットには、電源装置、RSP、またはインターフェイス プロセッサは含まれません。これらのコンポーネントは、アップグレードするCisco 7513装置のコンポーネントを使用できます。Cisco 7576アップグレード キットを購入された場合は、『Cisco 7513 and Cisco 7576 Chassis Replacement and Upgrade Instructions』を参照してください。


図 1-16に、Cisco 7576の前面パネルを示します。前面パネルの3つのLEDがシステムおよび電源装置のステータスを示し、RSP、インターフェイス プロセッサ、および電源装置のLEDもステータスを示します。

図 1-16 Cisco 7576(前面図)

 

図 1-17に、Cisco 7576の背面、インターフェイス プロセッサ側の細部を示します。

図 1-17 Cisco 7576(背面図)

 


) Cisco 7513およびCisco 7576は、同じシャーシ、電源装置、カバー パネル、およびアクセサリを使用します。外観上、この2つのモデルは同じです。ただし、バックプレーンおよびインターフェイス プロセッサのスロット番号が異なります。図 1-19の拡大図で、Cisco 7576インターフェイス プロセッサのスロット番号を確認してください。この部分でルータのモデルを識別できます。


Cisco 7576ルータのデュアルCyBusバックプレーン

Cisco 7576はデュアルCyBusを2つ装備しており、1つのスプリット バックプレーン上に独立した2つのルータを配置できます。着脱式カード ケージ背面にあるデュアルCyBusバックプレーンは、RSPとインターフェイス プロセッサを物理的に接続し、1ルータあたり最大2.134 Gbps(1つのCyBusで1.067 Gbps)で情報を転送します。

スロット6に搭載されたRSP4/4+またはRSP8は、ルータAとともにCyBus 0およびCyBus 1の両方を制御します。スロット7のRSP4/4+またはRSP8は、ルータBとともにCyBus 2およびCyBus 3の両方を制御します。Cisco 7576の総帯域幅は1ルータで2.134 Gbpsです。ルータAのCyBusセットに接続されたインターフェイス プロセッサは、ルータBのCyBusセットに接続されたインターフェイス プロセッサが発生させたトラフィックの影響を受けません。ルータAに割り当てられたデュアルCyBusは、ルータBに割り当てられたデュアルCyBusから独立しています。

図 1-18に、デュアルCyBusバックプレーンの細部を示します。

図 1-18 Cisco 7576のデュアルCyBusバックプレーン

 


) Cisco 7576のバックプレーンには、TDM対応ハードウェア用のコネクタが組み込まれています。これらのコネクタを使用すると、Cisco 7576を今後登場するTDMハードウェアに接続できます。


バックプレーン スロットにはキーがあり、専用のプロセッサ モジュール以外は搭載できないようになっています。バックプレーンのキーは、各モジュールに2個あるキー ガイドと合致します。RSPでは固有のキーを使用しますが、インターフェイス プロセッサ スロットのキーは11スロット共通なので、インターフェイス プロセッサはRSPスロット以外の任意のインターフェイス プロセッサ スロットに搭載できます。

カード ケージ アセンブリのメンテナンスについては、「Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータのカード ケージの取り外しおよび取り付け」を参照してください。

Cisco 7576ルータの独立しているルータおよびCyBusの識別

Cisco 7576デュアルCyBusバックプレーンにはスロットが13個あり、スプリット バックプレーン上に独立した2つのルータをルータAおよびルータBとして配置できます。

Cisco 7576のカード ケージでインターフェイス プロセッサのスロット番号を確認すると(図 1-19を参照)、Cisco 7576バックプレーンを構成している個々のルータ、CyBus、およびスロットを容易に識別できます。このスロット番号指定は、独立しているルータおよびCyBusの割り当てを区別しやすいように色分けされています。

暗い色地にホワイトの文字が記してあるのは、ルータAのコンポーネントです。

CyBus 0にはインターフェイス プロセッサ スロット0、1、3、および5が割り当てられています(レッドにホワイトの文字)。

CyBus 1にはインターフェイス プロセッサ スロット2および4が割り当てられています(ブルーにホワイトの文字)。

ルータA用のRSPにはスロット6が割り当てられています(ダークグレーにホワイトの文字)。

明るい色にダークグレーの文字が記してあるのは、ルータBのコンポーネントです。

CyBus 2にはインターフェイス プロセッサ スロット8、10、および12が割り当てられています(イエローにダークグレーの文字)。

CyBus 3にはインターフェイス プロセッサ スロット9および11が割り当てられています(ライトグリーンにダークグレーの文字)。

ルータB用のRSPにはスロット7が割り当てられています(ホワイトの地にダークグレーの文字)。

図 1-19 Cisco 7576インターフェイス プロセッサ スロット番号の拡大図

 


) 拡大しているため、図 1-19にはスロット番号0、1、2、11、および12は含まれていません。ルータおよびCyBsの割り当てがわかるように、スロット番号が色分けされています。


CyBusのスロット番号指定

独立したルータのCyBusに割り当てるスロット番号は、設計上、区別されています。これは、インターフェイス プロセッサの追加時に、CyBus上でシステム負荷が自動的に分散されるようにするためです。この設計によって、電気フローが向上し、バックプレーン上のシグナル タイミングが改善されます。


注意 Cisco 7576を構成する2つのルータのうち、一方だけを設定する場合は、必ず、ルータBではなくルータAを設定してください。ルータAを設定するには、スロット6にRSP4/4+またはSRP8を搭載し、スロット0~5にインターフェイス プロセッサを搭載します。

Cisco 7576システムの仕様

表 1-6 に、Cisco 7576システムの仕様を示します。

 

表 1-6 Cisco 7576の仕様

説明
仕様

バックプレーン

1.0677 Gbps CyBus×4 ― 2セットに分割して独立した2つのルータを構成。ルータAにインターフェイス プロセッサ スロット×6、RSPスロット×1、ルータBにインターフェイス プロセッサ スロット×5、RSPスロット×1

寸法(高さ×幅×奥行)

33.75×17.5×22インチ(85.73×44.45×55.88 cm)
ラックマウント フランジを含めたシャーシの幅は18.93インチ(48.1 cm)
電源コードおよびケーブル マネジメント ブラケットを含めたシャーシの奥行は24インチ(60.96 cm)

重量

シャーシ(ブロワー モジュール搭載):75ポンド(34.02 kg)
シャーシ(ブロワー モジュールおよび電源装置×1搭載):100ポンド(45.36 kg)
シャーシ(ブロワー モジュールおよび電源装置×2搭載):125ポンド(56.7 kg)
シャーシ(ブロワー モジュール、電源装置×2、全スロット搭載):最大160ポンド(72.58 kg)、各プロセッサ モジュールの重量は最大2.5ポンド(1.13 kg)

消費電力

1600 W(最大構成、AC入力電源装置×1)
1600 W(最大構成、DC入力電源装置×1)
公称1700 W(最大構成、AC入力電源装置×2またはDC入力電源装置×2)

放熱量

1600 W(5461 Btu/Hr)

AC入力電圧

100~240 VAC

周波数

50/60 Hz

AC入力ケーブル3

12 AWG、3線式、ルータ側にIEC-320プラグ、電源側に各国仕様のプラグ

AC入力電圧および電流

100 VAC @ 16 A(アンペア)(最大)、PFC装備のワイド入力
240 VAC @ 7 A(最大)

DC入力電圧および電流

公称-48 VDC @ 35 A(北米)
-60 VDC @ 35 A(EU)

DC入力ケーブル

8 AWG(推奨最小ワイヤ ゲージ)、3線式、最低194°F(90°C)の定格(ケーブルはユーザ側で用意)

配電

+5.2 VDC @ 75 A、+12 VDC @ 15 A、-12 VDC @ 3 A、+24 VDC @ 5 A

通気/ノイズ レベル

可変速ブロワーによってシャーシ下部から上部(62~70 dBA)

温度

動作時:32~104°F(0~40°C)、保管時:-4~149°F(-20~65°C)

相対湿度

10~90%(結露しないこと)

ソフトウェア要件

RSP4/4+ ― Cisco IOS Release 11.1(22)CCまたは11.1のそれ以降のリリース
RSP8 ― Cisco IOS Release 12.0(9)Sまたは12.0 Sのそれ以降のリリース

適合規格

安全性:UL 1950、CSA 22.2-950、EN60950、EN41003、TS001、AS/NZS 3260
EMI:FCCクラスA、EN60555-2、EN55022クラスB、VDE 0878 Part 3, 30クラスBイミュニティ:EN55101/2(ESD)、EN55101/3(RFI)EN55101/4(バースト)、EN55101/5(サージ)、EN55101/6(導通)、IEC77B(AC障害)

3.Cisco 7576には電源側に20 A以上を供給する20 Aのレセプタクルが必要です。Cisco 7576に付属している電源コードのプラグは20 Aのオスです。

Route Switch Processorの概要

Cisco 7500シリーズ ルータのメイン システム プロセッサはRSPです。現在販売されているRSPモデルは、RSP4+、RSP8、およびRSP16です。RSP1、RSP2、およびRSP4はレガシー モデルです。各モデルの詳細については、
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7505/rte_swit/index.htm を参照してください。
RSPには共通のハードウェア機能もあれば、モデルごとに異なるハードウェア機能もあります。

次に、各RSPモデル固有のハードウェア機能について説明し、さらにすべてのRSPに共通の機能について説明します。

RSP固有のハードウェア機能

次に、Cisco 7500シリーズで使用する各RSPに固有のハードウェア機能について説明します。使用するRSPおよびCisco 7500シリーズ ルータに応じて、該当する項を選択してください。

「RSP2 ― Cisco 7505ルータ」

「RSP4/4+ ― Cisco 7507、Cisco 7513、Cisco 7576ルータ」

「RSP8 ― Cisco 7507-MXおよびCisco 7513-MXルータ」

「RSP16 ― Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、Cisco 7513-MXルータ」

RSP2 ― Cisco 7505ルータ

RSP2(図 1-20を参照)は、Cisco 7505ルータ用のメイン システム プロセッサです。スイッチド ルーティングおよび高速スイッチング機能を提供します。

RSP2はCisco 7505の一番上のスロットに搭載します。バックプレーンに「Slot 4」、スロットの左側にRSPという表示があります(図 1-3を参照)。Cisco 7505にはRSP4も使用できます(RSP4/4+ ― Cisco 7507、Cisco 7513、Cisco 7576ルータを参照)。RSP8もCisco 7505に使用できます(RSP8 ― Cisco 7507-MXおよびCisco 7513-MXルータを参照)。

図 1-20 Route Switch Processor(RSP2)

 

RSP2にはシステムCPU、システム ソフトウェア(フラッシュ メモリに格納)、システム メモリ コンポーネント、PCカード スロット(従来の名称はPersonal Computer Memory Card International
Association[PCMCIA;パーソナル コンピュータ メモリ カード国際協会]スロット)×2が組み込まれており、システムを制御する管理機能を維持して実行します。

RSP2では±12Vまたは温度をモニタしませんが、コンパレータ デバイスにより±12Vが正常動作範囲内に保たれ、RSP2の3つの温度センサによって温度情報がChassis Interface(CI;シャーシ インターフェイス)カードに送信されます。CIカードは、電圧および温度の読み取り値をすべて報告します。環境モニタ用の標準ソフトウェア コマンドでこれらの値を取得できます。

RSP2ではソフトウェアによって制御されるコンフィギュレーション レジスタを使用するので、RSP2を取り外してジャンパを設定する必要はありません。RSP2にユーザが設定できるジャンパはありません。

RSP2には次のコンポーネントが組み込まれています。

R4600 ― CPUとして使用するRISC(縮小命令セット コンピュータ)。CPUは50 MHzの外部クロック速度、100 MHzの内部クロック速度で動作します。

オンボード フラッシュ メモリをはじめ、システムが使用する大部分のメモリ コンポーネント(インターフェイス ポート用のハードウェア[MACレイヤ]アドレス バンクは、バックプレーンのNVRAMに格納されています)。

環境モニタ用の通気温度センサ(環境モニタ機能のロジックはすべて、シャーシ インターフェイス カードに格納されています)。

RSP2にはシステム ソフトウェア以外に、次のようなシステム制御用の管理機能があります。

ルーティング プロトコルによるアップデート情報の送受信

テーブルおよびキャッシュの管理

インターフェイスおよび環境ステータスのモニタ

SNMP管理機能を実行し、コンソールとTelnet間のインターフェイスを提供します。

デュアルCyBus上のインターフェイス プロセッサと通信して制御する、あらゆるスイッチド ルーティング機能と高速スイッチング機能を結合します。このスイッチング セクションがパケットの宛先を決定し、その決定に基づいてパケットをスイッチングします。

RSP2はCisco IOS Release 11.1(4)以降の機能であるHSAをサポートします。この機能によって、Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、またはCisco 7513-MXルータでRSPを2つ使用できます。


) Cisco 7576が使用するRSPスロットは、ルータAおよびルータBとして識別される1つのルータで1つだけなので、HSAはサポートされません。Cisco 7505の場合は、RSPスロットが1つだけなので、やはりHSA機能はサポートされません。


RSP2の製品番号はRSP2およびRSP2=です。

RSP2には、システムが使用するメモリ コンポーネントの大部分が組み込まれています。 表 1-7 に、RSP2の各メモリ タイプの機能を示します。

 

表 1-7 RSP2のメモリ コンポーネント

タイプ
容量
数量
説明
位置

DRAM

16~128 MB

2~4

8、16、または32 MBのSIMM(必要な最大DRAMによって決まります)

U21およびU33
U12およびU4

SRAM

1 MB(固定)

-

パケット バッファ機能用のSRAM(MEMD)

-

512 KB(固定)

-

セカンダリCPUキャッシュ メモリ機能用のSRAM

-

NVRAM

128 KB

1

システム コンフィギュレーション ファイル用の不揮発性SRAM4

U18

フラッシュ メモリ
SIMM

PCカード


8 MB


1


Cisco IOSイメージ用(RSP2上)


U1

8、16、および
20 MB5

最大2

Cisco IOSイメージ用(最大2つのPCカード上)

スロット0およびスロット1

ブートROM6

256 KB

1

ROMモニタ プログラム用のEPROM

U30

4.システム コンフィギュレーション ファイルはNVRAMに格納されます。これにより、Cisco IOSソフトウェアは複数のシステム変数を制御できます。

5.RSP2で使用できるフラッシュ メモリ カードは、Intel Series 2だけです。

6.RSP2でHSA機能を利用するには、バージョン11.1(2)以降のブートROMが必要です。


) RSP2のDRAM増設手順については、第9章「ルート スイッチ プロセッサのDRAMの交換」を参照してください。


RSP4/4+ ― Cisco 7507、Cisco 7513、Cisco 7576ルータ

RSP4/4+(図 1-21を参照)は、Cisco 7507、Cisco 7513、およびCisco 7576ルータ用のメイン システム プロセッサです。RSP4/4+は、スイッチド ルーティング機能と高速スイッチング機能を提供します。

RSP4/4+は、Cisco 7507のスロット2またはスロット3(図 1-5を参照)、Cisco 7513(図 1-11を参照)およびCisco 7576(図 1-17を参照)のスロット6またはスロット7に搭載します。RSP4/4+はCisco 7505にも使用できます。その場合は、スロット4に搭載します(図 1-2を参照)。

図 1-21 Route Switch Processor(RSP4/4+)

 

1

MEMD SRAM

6

フラッシュErasable Programmable Read-Only Memory(EPROM;消去再書き込み可能ROM)(ROMmon)U5

2

バス コネクタ

7

AUXポート

3

CPU

8

フラッシュ メモリSIMMホルダー

4

DRAM DIMM(バンク0:下) U10
DRAM DIMM(バンク1:上)U13

9

PCカード スロット0:下
PCカード スロット1:上
(フラッシュ メモリ カード用)

5

コンソール ポート

RSP4/4+にはシステムCPU、システム ソフトウェア(フラッシュ メモリに格納)、システム メモリ コンポーネント、PCカード スロット×2が組み込まれており、システムを制御する管理機能を維持して実行します。

RSP4/4では±12Vまたは温度をモニタしませんが、コンパレータ デバイスにより±12Vが正常動作範囲内に保たれ、RSP4/4の3つの温度センサによって温度情報がCIカードに送信されます。CIカードは、電圧および温度の読み取り値をすべて報告します。環境モニタ用の標準ソフトウェア コマンドでこれらの値を取得できます。RSP4/4+ではソフトウェアによって制御されるコンフィギュレーション レジスタを使用するので、RSP4/4+を取り外してジャンパを設定する必要はありません。RSP4/4+にユーザが設定できるジャンパはありません。

RSP4/4+には次のコンポーネントが組み込まれています。

CPUとして使用するIDT R5000 RISC。CPUは100 MHzの外部バス クロック速度、200 MHzの内部クロック速度で動作します。

2つのDIMM上に最大256 MBのパリティ保護付きDRAM。出荷時のデフォルト構成は32 MBのDRAMです。

2 MBのパリティ保護付きSRAM ― パケット バッファ用および512 KBのSRAM ― セカンダリCPUキャッシュ メモリ機能用(SRAMはユーザ側では設定 できません )。

オンボード フラッシュ メモリ、最大2つのPCカードをはじめ、システムが使用する他のメモリ コンポーネントの大部分(インターフェイス ポート用のハードウェア[MACレイヤ]アドレス バンクは、ルータ バックプレーンのNVRAMデバイスに格納されています)。

環境モニタ用の通気温度センサ(環境モニタ機能のロジックはすべて、ルータのインターフェイス カードに格納されています)。

RSP4/4+には、DRAMに格納されたシステム ソフトウェア以外に、次のようなシステム制御用の管理機能があります。

ルーティング プロトコルによるアップデート情報の送受信

テーブルおよびキャッシュの管理

インターフェイスおよび環境ステータスのモニタ

SNMP管理機能を実行し、コンソールとTelnet間のインターフェイスを提供します。

デュアルCyBus上のインターフェイス プロセッサと通信して制御する、あらゆるスイッチド ルーティング機能と高速スイッチング機能を結合します。このスイッチング セクションがパケットの宛先を決定し、その決定に基づいてパケットをスイッチングします。

RSP4/4+はCisco IOS Release 11.1(4)以降の機能であるHSAをサポートします。この機能によって、Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、またはCisco 7513-MXルータでRSPを2つ使用できます。デフォルトでは、ルータの第1 RSPスロットに搭載されているRSPがシステム マスターになります。Cisco 7507ではスロット2、Cisco 7513ではスロット6が第1 RSPスロットです。


) Cisco 7576が使用するRSPスロットは、ルータAおよびルータBとして識別される1つのルータで1つだけなので、HSAはサポートされません。Cisco 7505の場合は、RSPスロットが1つだけなので、やはりHSA機能はサポートされません。これらのモデルのRSPは自動的に、それぞれのルータのシステム マスターになります。


RSP4/4+の製品番号は、次のとおりです。

スペア部品としての製品番号はRSP4=です。

Cisco 7500シリーズ ルータにバンドルされ、搭載されている場合の製品番号は、次のとおりです。

製品番号CISCO7505/4(=):RSP4×1が搭載されたCisco 7505

製品番号CISCO7507/4(=):RSP4×1が搭載されたCisco 7507

製品番号CISCO7513/4(=):RSP4×1が搭載されたCisco 7513

製品番号CISCO7507/4x2(=):RSP4×2が搭載されたCisco 7507

製品番号CISCO7513/4x2(=):RSP4×2が搭載されたCisco 7513

製品番号CISCO7576(=):RSP4×2が搭載されたCisco 7576(Cisco 7513からのアップグレードではなく、新規でCisco 7576を購入された場合、これがデフォルトの構成です)

RSP4/4+には、システムが使用するメモリ コンポーネントの大部分が組み込まれています。 表 1-8 に、RSP4/4+の各メモリ タイプの機能を示します。

 

表 1-8 RSP4/4+のメモリ コンポーネント

タイプ
容量
数量
説明
位置

DRAM

327~256 MB DIMM

1または2

主要なCisco IOSイメージ機能用の32、64、または128 MB DIMM(必要なDRAMによって決まります)

U10またはU10
およびU13

SRAM8

2 MB(固定)

-

パケット バッファ機能用のSRAM(MEMD)

-

512 KB(固定)

-

セカンダリCPUキャッシュ メモリ機能用のSRAM

-

NVRAM

128 KB

1

システム コンフィギュレーション ファイル用の不揮発性SRAM9

-

フラッシュ メモリ

8 MB SIMM

1

Cisco IOSイメージ用(RSP4/4+上)

U1

1610および20 MB
PCカード

最大2

Cisco IOSイメージ用(最大2つのPCカードベースのフラッシュ メモリ カード11上)

スロット0およびスロット1

フラッシュ ブート
ROM

256 KB

1

ROMモニタ プログラム イメージ用のフラッシュEPROM

U5

7.RSP4/4+では32 MBがデフォルトのDRAM構成です。

8.SRAMはユーザ側で設定できません。FRUでもありません。

9.NVRAMに格納されたシステム コンフィギュレーション ファイルによって、Cisco IOSソフトウェアは複数のシステム変数を制御できます。

10.RSP4/4+製品では、16 MBのフラッシュ メモリ カードが出荷時のデフォルト構成です。

11.PCカード スロット1にはType I、Type II、およびType III、PCカード スロット0にはType IおよびType IIのPCカードを使用できます。


) RSP4/4+のDRAM増設手順については、第9章「ルート スイッチ プロセッサのDRAMの交換」を参照してください。


RSP8 ― Cisco 7507-MXおよびCisco 7513-MXルータ

RSP8(図 1-22を参照)は、Cisco 7507-MXおよびCisco 7513-MXルータ用のメイン システム プロセッサです。RSP8は、スイッチド ルーティング機能と高速スイッチング機能を提供します。

RSP8は、Cisco 7507-MXのスロット2またはスロット3(図 1-8を参照)、Cisco 7513-MXのスロット6またはスロット7(図 1-14を参照)に搭載します。RSP8は、Cisco 7505のスロット4(図 1-2を参照)、Cisco 7507のスロット2またはスロット3(図 1-5を参照)、Cisco 7513のスロット6またはスロット7(図 1-11を参照)、およびCisco 7576のスロット6またはスロット7(図 1-17を参照)にも搭載できます。

図 1-22 Route Switch Processor(RSP8)

 

1

MEMD SRAM

6

フラッシュEPROM(ROMmon)

2

バス コネクタ

7

AUXポート

3

CPU

8

フラッシュ メモリSIMMホルダー

4

DRAM DIMM(バンク0:下)
DRAM DIMM(バンク1:上)

9

PCカード スロット0:下
PCカード スロット1:上

(フラッシュ ディスクまたはフラッシュ メモリ カード用)

5

コンソール ポート

RSP8にはシステムCPU、システム ソフトウェア(フラッシュ ディスク上)、システム メモリ コンポーネント、PCカード スロット×2が組み込まれており、システムを制御する管理機能を維持して実行します。

RSP8では±12Vまたは温度をモニタしませんが、コンパレータ デバイスにより±12Vが正常動作範囲内に保たれ、RSP8の3つの温度センサによって温度情報がCIカードに送信されます。CIカードは、電圧および温度の読み取り値をすべて報告します。環境モニタ用の標準ソフトウェア コマンドでこれらの値を取得できます。RSP8ではソフトウェアによって制御されるコンフィギュレーション レジスタを使用するので、RSP8を取り外してジャンパを設定する必要はありません。RSP8にユーザが設定できるジャンパはありません。

RSP8には次のコンポーネントが組み込まれています。

R7000 RISCプロセッサ ― 256 KBのオンチップ二次(L2)キャッシュを備え、CPUとして使用。CPUは100 MHzの外部バス クロック速度、最大250 MHzの内部クロック速度で動作します。

2つのDIMM上に最大256 MBのパリティ保護付きDRAM。出荷時のデフォルト構成は64 MBのDRAMです。DRAMは32 MB DIMM×2または64 MB DIMM×1として、あらかじめ構成されています。

8 MBのパリティ保護付きSRAM ― パケット バッファ用および2 MBのSRAM ― 三次(L3)CPUキャッシュ メモリ機能用(SRAMはユザー側では設定 できません )。

オンボード フラッシュ メモリ、最大2つのPCカードをはじめ、システムが使用する他のメモリ コンポーネントの大部分(インターフェイス ポート用のハードウェア[MACレイヤ]アドレス バンクは、ルータ バックプレーンのNVRAMデバイスに格納されています)。

環境モニタ用の通気温度センサ(環境モニタ機能のロジックはすべて、ルータのインターフェイス カードに格納されています)。

RSP8には、DRAMに格納されたシステム ソフトウェア以外に、次のようなシステム制御用の管理機能があります。

ルーティング プロトコルによるアップデート情報の送受信

テーブルおよびキャッシュの管理

インターフェイスおよび環境ステータスのモニタ

SNMP管理機能を実行し、コンソールとTelnet間のインターフェイスを提供します。

RSP8の高速スイッチング セクションが高速CyBus上のインターフェイス プロセッサと通信してインターフェイス プロセッサを制御します。RSP8のこのスイッチング セクションがパケットの宛先を決定し、その決定に基づいてパケットをスイッチングします。

RSP8は、スイッチド ルーティング機能と高速スイッチング機能を結合します。RSP8はHSA機能をサポートするので、Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、またはCisco 7513-MXルータでRSP8を2つ使用できます。デフォルトでは、ルータの第1 RSPスロットに搭載されているRSP8がシステム マスターになります。Cisco 7507およびCisco 7507-MXではスロット2、Cisco 7513およびCisco 7513-MXではスロット6が第1 RSPスロットです。


) RSP8がHSAをサポートするのは、もう1つのRSP8と組み合わせて使用した場合に限られます。
Cisco 7505およびCisco 7576ルータはHSA機能をサポートしません。


RSP8は次の形で利用できます。

スペア部品として、製品番号RSP8=

Cisco 7500シリーズ ルータにバンドルされ、搭載されている場合の製品番号は、次のとおりです。

製品番号CISCO7507/8-MX:混在対応のバックプレーンとRSP8×1が搭載されたCisco 7507

製品番号CISCO7513/8-MX:混在対応のバックプレーンとRSP8×1が搭載されたCisco 7513

製品番号CISCO7507/8x2-MX:混在対応のバックプレーンとRSP8×2が搭載されたCisco 7507

製品番号CISCO7513/8x2-MX:混在対応のバックプレーンとRSP8×2が搭載されたCisco 7513

RSP8には、システムが使用するメモリ コンポーネントの大部分が組み込まれています。 表 1-9 に、RSP8の各メモリ タイプの機能を示します。

 

表 1-9 RSP8のメモリ コンポーネント

タイプ
容量
数量
説明
位置

DRAM

6412~256 MB DIMM

1または2

主要なCisco IOSイメージ機能用に任意の組み合わせで32、64、または128 MB DIMM(必要なDRAMによって決まります)

U12またはU12
およびU1513

SRAM14

8 MB(固定)

-

パケット バッファ機能用のSRAM(MEMD)

-

2 MB(固定)

-

三次(L3)CPUキャッシュ メモリ機能用のSRAM

-

NVRAM

2 MB

1

システム コンフィギュレーション ファイル用の不揮発性SRAM15

-

フラッシュ メモリ

16 MB SIMM

1

Cisco IOSイメージ用(RSP8上)

U1

40 MB16フラッシュ
ディスク

最大2

Cisco IOSイメージ用(最大2つのフラッシュ ディスク7上)

スロット0またはスロット0およびスロット1

16または20 MB17のフラッシュ メモリ カード

最大2

Cisco IOSイメージ用(最大2つのフラッシュ メモリ カード18上)

スロット0またはスロット0およびスロット1

12.RSP8では64 MBのDRAMがデフォルトのDRAM構成です。ボードは32 MB DIMM×2または64 MB DIMM×1として、あらかじめ構成されています。

13.大きい方のDRAM DIMMをU12ソケットに搭載する必要があります。

14.SRAMはユーザ側で設定できません。認定エンジニアによる増設もできません。

15.NVRAMに格納されたシステム コンフィギュレーション ファイルによって、Cisco IOSソフトウェアは複数のシステム変数を制御できます。

16.RSP8製品は出荷時のデフォルト構成として、スロット0に40 MBのフラッシュ ディスクが搭載されます。

17.オプションのフラッシュ メモリ。

18.PCカード スロット1にはType I、Type II、およびType III、スロット0にはType IおよびType IIのPCカードを使用できます。


) RSP8のDRAM増設手順については、第9章「ルート スイッチ プロセッサのDRAMの交換」を参照してください。


RSP16 ― Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、Cisco 7513-MXルータ

RSP16はCisco 7500シリーズ ルータで使用する、最新世代のメイン システム プロセッサ モジュールです。

RSP16はHSA機能をサポートするので、Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、またはCisco 7513-MXルータでRSP16を2つ(またはRSP16とRSP8を1つずつ)使用できます。冗長構成によって、予定されたものであろうとなかろうと、ネットワーク停止時のシステム アベイラビリティが向上します。

RSP16はHigh Avaliability(HA;ハイ アベイラビリティ)もサポートします。これはHSAと同様に動作する一連の機能ですが、システムの停止時間がさらに短縮されます(HSAがシステム デフォルト)。

RSP16は既存のRSPのアップグレードとしては利用できませんが、VIP2、VIP4、および新しいVIP6-80をサポートします。RSP16はCIP2、GEIP、GEIP+、FEIP2-DSW-2TX、FEIP2-DSW-2FX、
SRPIP、CX-CIP2-ECA1、およびECA2を除き、レガシー インターフェイス プロセッサをサポートしません。RSP16には、CPUとともにルータ メモリ コンポーネントの大部分が組み込まれています。Cisco IOSソフトウェア イメージは、RSP16の次の場所で、フラッシュ メモリに格納されています。

SIMM形式(図2のU1)

2つのPCカード スロット(スロット0およびスロット1)に搭載された最大2つのフラッシュ ディスク


) RSP16上でサポートされるCisco IOSのリリースについては、Software Advisorを参照してください。


フラッシュ メモリにIOSソフトウェア イメージを格納することによって、ROMデバイスを取り外して交換しなくても、アップグレードしたCisco IOSソフトウェア イメージからリモートで、またはRSP16のフラッシュ メモリ内のソフトウェア イメージからダウンロードして起動することができます。

図 1-23 Route Switch Processor(RSP16)

 

1

Queues and Accumulators(QA)ASIC(U39)

8
2

MEMD Control(MC)Application Specific
Integrated Circuit(ASIC;特定用途向けIC)

9
3

dBus FPGA

10

PCカード スロット0:下
PCカード スロット1:上
(フラッシュ ディスク用)

4

バス コネクタ

11

ブート フラッシュSIMM

5

CPU

12

MEMDデータASIC

6

SDRAM DIMM(バンク0:下)
SDRAM DIMM(バンク1:上)

13

NVRAM

7

コンソール ポート

そのほか、RSP16に組み込まれているものは、次のとおりです。

16 MBのオンボード フラッシュ メモリ、最大2つのフラッシュ ディスク(1つのフラッシュ ディスクで48、64、または128 MB、48 MBのフラッシュ ディスクが出荷時のデフォルト)をはじめ、システムが使用する他の大部分のメモリ コンポーネント

環境モニタ用の通気温度センサ(環境モニタ機能のロジックはすべて、ルータのインターフェイス カードに格納されています)。

RSP16には、DRAMに格納されたシステム ソフトウェア以外に、次のようなシステム制御用の管理機能があります。

ルーティング プロトコルによるアップデート情報の送受信

テーブルおよびキャッシュの管理

インターフェイスおよび環境ステータスのモニタ

SNMP管理機能を実行し、コンソールとTelnet間のインターフェイスを提供します。

RSP16の高速スイッチング セクションが高速CyBus上のインターフェイス プロセッサと通信してインターフェイス プロセッサを制御します。RSP16のこのスイッチング セクションがパケットの宛先を決定し、その決定に基づいてパケットをスイッチングします。


) インターフェイス ポート用のハードウェアMACレイヤ アドレス バンクは、ルータ バックプレーンのNVRAMデバイスに格納されています。


RSP16の適合性を保証するシャーシ スロットの要件は、次のとおりです。

Cisco 7505にRSP16を搭載する場合、制限はありませんが、Cisco 7505ではHSAまたはHA機能はサポートされません。

Cisco 7507またはCisco 7507-MXの場合、スロット2、スロット3、またはその両方にRSP16を搭載するかぎり、特に制限はありません。HSAまたはHA機能を有効にする場合は、両方のRSPスロットにRSP16(またはRSP8およびRSP16)を搭載します。

Cisco 7513またはCisco 7513-MXの場合、スロット6、スロット7、またはその両方にRSP16を搭載するかぎり、特に制限はありません。HSAまたはHA機能を有効にする場合は、両方のRSPスロットにRSP16(またはRSP8およびRSP16)を搭載します。

Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、またはCisco 7513-MXにRSP16を2つ(またはRSP8およびRSP16)を搭載する場合は、HSAまたはHA機能を有効にすることが前提になります。

 

表 1-10 RSP16のメモリ コンポーネント

タイプ
容量
数量
説明
位置(図 1-23を参照)

DRAM

12819~516 MBの
DIMM

1または2

主要なCisco IOSイメージ機能用の128、256、または516 MB DIMM20(必要なDRAMによって決まります)

U130、またはU130
およびU180

SRAM21

8 MB(固定)

-

パケット バッファ機能用のSRAM(MEMD)

-

2 MB(固定)

-

三次(L3)CPUキャッシュ メモリ機能用のSRAM

-

NVRAM

2 MB

1

システム コンフィギュレーション ファイル用の不揮発性SRAM22

U5

フラッシュ メモリ

16 MB SIMM23

1

Cisco IOSイメージ用(RSP16上)

U1

48、6424、または128 MBのフラッシュ ディスク

最大2

Cisco IOSイメージ用(最大2つのフラッシュ ディスク上)

スロット0、または
スロット0およびスロット1

フラッシュ ブートROM

512 KB

1

ROMモニタ プログラム イメージ用のフラッシュEPROM

U7

19.RSP16の場合、128 MBのDRAMがデフォルトのDRAM構成です。

20.異なるメモリ容量を混在させないでください。DIMMを2つ搭載する場合は、両方とも同じ容量のDIMMにする必要があります。ルータに冗長RSPを搭載する場合、そのRSPのメモリ容量を一致させる必要があります。

21.SRAMはユーザ側で設定できません。認定エンジニアによる増設もできません。

22.システム コンフィギュレーション ファイルはNVRAMに格納されます。これにより、Cisco IOSソフトウェアは複数のシステム変数を制御できます。

23.この16 MBのSIMMフラッシュ メモリは、RSP2、RSP4/4+、またはRSP8ではサポートされません。

24.RSP16製品では、64 MBのフラッシュ ディスクが出荷時のデフォルト構成です。

共通のRSPハードウェア機能

ここでは、すべてのRSPに共通するハードウェア機能について説明します(便宜上、RSP2、RSP4/4+、RSP8、およびRSP16を「 RSP 」で表しますが、相違は明記します)。

RSP LED

RSP上の複数のLEDは、次のとおり、システムおよびRSPのステータスを示します。

NORMAL LED ― RSPに+5Vが供給されている場合に点灯します。このLEDは正常な起動を伝えますが、システムが「ノーマル(正常)」な動作を開始したことは伝えません。

CPU HALT LED ― 正常に動作している間は消灯しています。このLEDが点灯するのは、プロセッサ ハードウェアの障害が検出された場合だけです。

NORMAL LEDおよびCPU HALT LEDはRSPが制御し、並行して点灯し、システムが動作状態かどうかを伝えます。

MASTER/SLAVE LED ― HSA機能が設定されたシステムで、RSP2、RSP4/4+、またはRSP8のマスター/スレーブを示します。

スロット0およびスロット1のPC CARD LED ― それぞれのPCカード スロットに搭載された、PCカードベースのフラッシュ メモリ カードがアクセスされたときに点灯します。


) Cisco 7505またはCisco 7576では、MASTER/SLAVE LEDおよびHSA機能はサポートされません。


RSP DRAM

DRAMにはルーティング テーブル、プロトコル、およびネットワーク アカウンティング アプリケーションが格納されます。 表 1-11 に、RSPのDRAM構成を示します。

 

表 1-11 RSPのDRAM構成

RSP
DRAMの説明

RSP2

SIMMの増設によって128 MBまで使用可能。DRAMは最大4つのSIMMソケットに搭載します(U21、U33[バンク0]およびU4、U12[バンク1])。

RSP4/4+

DIMMの増設によって256 MBまで使用可能。DRAMは最大2つのDIMMソケットに搭載します(U10[バンク0]およびU13[バンク1])。

RSP8

DIMMの増設によって256 MBまで使用可能。DRAMは最大2つのDIMMソケットに搭載します(U12[バンク0]およびU15[バンク1])。


注意 メモリの問題を発生させないために、DRAM DIMMは3.3 Vデバイスにする必要があります。RSP4/4+またはRSP8のDIMMソケットに、(RSP2用デバイスなどの)高電圧デバイスを搭載しないでください。

RSP SRAM

RSPのSRAMは、パケット バッファおよびCPUキャッシュ メモリ機能を提供します。 表 1-12 に、RSPのSRAM構成を示します。

 

表 1-12 RSPのSRAM構成

RSP25
SRAMの説明

RSP2

1 MBのパケット バッファ用SRAMおよび512 KBのセカンダリCPUキャッシュ用SRAM

RSP4/4+

2 MBのパケット バッファ用SRAMおよび512 KBのセカンダリCPUキャッシュ用SRAM

RSP8

8 MBのパケット バッファ機能用SRAM(MEMD)

25.RSPのSRAMは、認定エンジニアによる交換の対象ではありません。

RSP NVRAM

RSPのNVRAMには、システム コンフィギュレーションおよび環境モニタ ログが格納されます。バックアップ用のリチウム電池が内蔵されており、最低5年間は内容が保持されます。


) RSPを交換する前に、バックアップとしてTrivial File Transfer Protocol(TFTP;簡易ファイル転送プロトコル)ファイル サーバに実行コンフィギュレーションを保存し、あとで戻せるようにしておきます。コンフィギュレーションを保存しなかった場合は、取り外したRSPのNVRAMに格納されていたコンフィギュレーション全体が失われ、手動で入力し直さなければなりません。RSPを一時的に取り外して元に戻す場合は、この作業は不要です。システムにRSPを戻すまで、リチウム電池によってメモリ内のコンフィギュレーションが保持されます。


RSPフラッシュ メモリ

SIMMまたはフラッシュ メモリPCカード/フラッシュ ディスク上のフラッシュ メモリによって、複数のCisco IOSソフトウェアおよびマイクロコード イメージをリモートでロードして保管し、Cisco 7500シリーズ ルータ上でコンフィギュレーションをバックアップすることができます。

ネットワーク経由で、またはローカル サーバから新しいイメージをダウンロードし、フラッシュ メモリに新しいイメージを追加したり、既存のファイルと置き換えたりできます。さらに、保管されている任意のイメージから手動で、または自動的にルータを起動できます。フラッシュ メモリはTFTPサーバとしても機能するので、保管したイメージから他のサーバをリモートで起動させたり、保管したイメージを他のサーバのフラッシュ メモリにコピーしたりできます。


) フラッシュ メモリ カードの具体的な使用手順については、「RSPのフラッシュ メモリ カードの使用法」を参照してください。


RSP EEPROM

RSPのElectrically Erasable Programmable Read-Only Memory(EEPROM;電気的消去再書き込み可能ROM)コンポーネントには、ボードのシリアル番号、部品番号、コントローラのタイプ、ハードウェア リビジョン、その他各ボードに固有の詳細など、ボード固有の情報が格納されています。このEEPROMはスペアではありません。また、認定エンジニアによるプログラミングもできません。

RSPの非同期シリアル ポート ― コンソールおよびAUX

システムを設定、管理、または接続する目的で、RSPの2つの非同期EIA/TIA-232シリアル ポート(コンソールおよびAUX)を使用して端末、モデム、Channel Service Unit(CSU;チャネル サービス ユニット)、Data Service Unit(DSU;データ サービス ユニット)、またはその他の外付け装置を接続します。RSPのData Circuit-Terminating Equipment(DCE;データ回線終端機器)EIA/TIA-232レセプタクルであるコンソール ポートには、コンソール端末を直接接続します。


) EIA/TIA-232は、EIA(米国電子工業会)およびTIA(米国通信工業会)で標準規格として承認されるまで、推奨規格RS-232と呼ばれていました。


隣接する、Data Terminal Equipment(DTE;データ端末装置)EIA/TIA-232プラグのAUXポートは、フロー制御をサポートし、通常は接続装置をTelnetで管理するために、モデム、DSU/CSU、またはその他のオプション機器を接続します。

コンソール ポートおよびAUXポートは、非同期伝送をサポートします。非同期伝送では、正確なタイミングではなく、制御ビットを使用してキャラクタの先頭および末尾を示します。シリアル インターフェイス プロセッサおよびポート アダプタのシリアル インターフェイス ポートは、同期伝送をサポートします。同期伝送では、個別のクロック信号で構成される情報フレームをデータ信号とともに送信することによって、トランスミッタとレシーバの間で正確なクロックを維持します。


) シリアル装置を接続する場合、その装置が各ポートの伝送タイミング方式をサポートしているかどうかを確認してください。つまり、コンソール ポートおよびAUXポートに対しては非同期型、シリアル インターフェイス プロセッサおよびポート アダプタ上のシリアル ポートに対しては同期型でなければなりません。


次に、RSPのコンソール コネクタ、AUXコネクタ、およびケーブルのピン割り当てを紹介します。

「RSPのコンソール ポートのピン割り当て」

「RSPのAUXポートのピン割り当て」

「RSP2、RSP4/4+、およびRSP8のコンソールおよびAUX Y字ケーブルのピン割り当て」

(RSP間で相違がある場合は明記します)。


図 3-22に、コンソール ケーブルおよびAUXケーブルを示します。これらのケーブルは、すべてのRSPで使用できます。図 3-23にコンソールのY字ケーブル(CAB-RSP2(4)CON)、図 3-24にAUXのY字ケーブル(CAB-RSP2(4)AUX)を示します。これらのケーブルは、Cisco 7507およびCisco 7513ルータに搭載されたRSP2、RSP4/4+、またはRSP8と組み合わせて使用できます。


RSPのコンソール ポートのピン割り当て

RSPのコンソール ポートは、EIA/TIA-232 DCE DB-25レセプタクルです。システムの稼働中は、Data Set Ready(DSR;データ セット レディ)信号とData Carrier Detect(DCD;データ キャリア検知)信号がどちらもアクティブです。コンソール ポートは、ハードウェア フロー制御またはモデム制御をサポートしません。コンソール ポートには、ストレートのEIA/TIA-232ケーブルが必要です。 表 1-13 に、コンソール ポートのピン割り当てを示します。

 

表 1-13 RSPのコンソール ポートのピン割り当て

ピン
信号方向
信号の説明

1

-

GND(アース)

2

<--

TxD(データ送信)

3

-->

RxD(データ受信)

6

-->

DSR(データ セット レディ)、常にオン

7

-

GND(アース)

8

-->

DCD(データ キャリア検知)、常にオン

RSPのAUXポートのピン割り当て

RSPのAUXポートは、EIA/TIA-232 DTE DB-25プラグです。ネットワークからルータにアクセスする目的で、外付け装置を接続できます。Request To Send(RTS;送信要求)信号はClear To Send(CTS;送信可)の入力ステートを追跡します。AUXポートは、ハードウェア フロー制御およびモデム制御をサポートします。 表 1-14 に、AUXポートのピン割り当てを示します。

 

表 1-14 RSPのAUXポートのピン割り当て

ピン
信号方向
信号の説明

2

-->

TxD(データ送信)

3

<--

RxD(データ受信)

4

-->

RTS(送信要求)ハードウェア フロー制御用

5

<--

CTS(送信可)ハードウェア フロー制御用

6

<--

DSR(データ セット レディ)

7

-

信号アース

8

<--

CD(キャリア検知)モデム制御用

20

-->

DTR(データ端末動作可能)モデム制御専用

RSP2、RSP4/4+、およびRSP8のコンソールおよびAUX Y字ケーブルのピン割り当て

コンソールおよびAUXのY字ケーブルによって、2つのRSP2、2つのRSP4/4+、2つのRSP8、またはその片方のコンソール ポートまたはAUXポートを1台のコンソール端末または(モデムなど)外付けAUX装置に同時に接続できます。Cisco 7507およびCisco 7507-MXの場合はRSPスロット2およびスロット3で、Cisco 7513およびCisco 7513-MXの場合はRSPスロット6およびスロット7で、システム マスター/スレーブとして設定されます。


) Cisco 7576はマスター/スレーブ構成をサポートしません。Cisco 7576では、スロット6のRSPが自動的にルータAのシステム マスターになり、スロット7のRSPが自動的にルータBのシステム マスターになります。Cisco 7576ではY字ケーブルを使用できません。装置にもY字ケーブルは付属していません。


Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、およびCisco 7513-MXのシャーシには、2本のY字ケーブル(製品番号CAB-RSP2CONおよびCAB-RSP2AUX)が付属しています。製品番号の末尾に(=)の付いたスペアとして利用することもできます。

表 1-15 にコンソールY字ケーブルのピン割り当て、 表 1-16 にAUX Y字ケーブルのピン割り当てを示します。

 

表 1-15 コンソールY字ケーブルのピン割り当て

メス側DB-25ピン
オス側DB-25ピン
説明

P1-1

J1-1およびJ2-1

GND(アース)

P1-2

J1-2およびJ2-2

RxD(データ受信)

P1-3

J1-3およびJ2-3

TxD(データ送信)

P1-4

J1-4およびJ2-4

CTS(送信可)、5にループ

P1-5

J1-5およびJ2-5

RTS(送信要求)、4にループ

P1-6

J1-6およびJ2-6

DSR(データ セット レディ)

P1-7

J1-7およびJ2-7

GND(アース)

P1-8

J1-8およびJ2-8

DCD(データ キャリア検知)

P1-13

J1-13およびJ2-13

YCBL検知アース

P1-19

J1-19およびJ2-19

YCBL検知

P1-20

J1-20およびJ2-20

DTR(データ端末動作可能)

 

表 1-16 AUX Y字ケーブルのピン割り当て

オス側DB-25ピン
メス側DB-25ピン
説明

P1-1

J1-1およびJ2-1

GND(アース)

P1-2

J1-2およびJ2-2

TxD(データ送信)

P1-3

J1-3およびJ2-3

RxD(データ受信)

P1-4

J1-4およびJ2-4

RTS(送信要求)

P1-5

J1-5およびJ2-5

CTS(送信可)

P1-7

J1-7およびJ2-7

GND(アース)

P1-8

J1-8およびJ2-8

DCD(データ キャリア検知)

P1-13

J1-13およびJ2-13

YCBL検知

P1-19

J1-19およびJ2-19

YCBL検知アース

P1-20

J1-20およびJ2-20

DTR(データ端末動作可能)

P1-22

J1-22およびJ2-22

リング

AC入力電源装置およびDC入力電源装置の概要

Cisco 7500シリーズ ルータはAC入力電源装置とDC入力電源装置をサポートします。Cisco 7505では、AC入力またはDC入力電源装置を1台使用し、Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576では、2台のAC入力電源装置 または 2台のDC入力電源装置を使用できます。 表 1-1 (Cisco 7505)、 表 1-2 (Cisco 7507)、 表 1-3 (Cisco 7507-MX)、 表 1-4 (Cisco 7513)、 表 1-5 (Cisco 7513-MX)、および 表 1-6 (Cisco 7576)に電源仕様を示します。


注意 システムの問題を発生させないために、Cisco 7507、Cisco 7507-MX、Cisco 7513、Cisco 7513-MX、またはCisco 7576ルータに異なる入力タイプの電源装置を混在させないでください。両方ともAC入力にするか、または両方ともDC入力にする必要があります。AC入力電源装置が1台搭載されているルータに、DC入力電源装置を搭載する、またはその逆の形にすることはできません。

DC入力電源コードは、別途必要です。 表 1-1 (Cisco 7505)、 表 1-2 (Cisco 7507)、 表 1-3 (Cisco 7507-MX)、 表 1-4 (Cisco 7513)、 表 1-5 (Cisco 7513-MX)、および 表 1-6 (Cisco 7576)に、DC入力電源コードの仕様を示します。

北米でCisco 7500シリーズ ルータを使用する場合は、次のAC入力電源装置およびDC入力電源装置を利用できます。

Cisco 7505 ― 製品番号PWR/5AC(=)(図 1-24を参照)およびPWR/5DC(=)(図 1-25を参照)

Cisco 7507およびCisco 7507-MX ― 製品番号PWR/7-AC(=)(図 1-26を参照)およびPWR/7-DC(=)(図 1-27を参照)

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576 ― 製品番号PWR-7513-AC(=)および
PWR-7576-AC(=)(図 1-28を参照)、製品番号PWR-7513-DC(=)およびPWR-7576-DC(=)(図 1-29を参照)

図 1-24 AC入力電源装置(Cisco 7505)

 

図 1-25 DC入力電源装置(Cisco 7505)

 

図 1-26 AC入力電源装置(Cisco 7507およびCisco 7507-MX)

 

図 1-27 DC入力電源装置(Cisco 7507およびCisco 7507-MX)

 

図 1-28 AC入力電源装置(Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576)

 

図 1-29 DC入力電源装置(Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576)

 

Cisco 7500シリーズ ルータを英国(U)、オーストラリア(A)、イタリア(I)、および欧州(E)の各国(イタリア以外)で使用する場合は、次の電源装置を利用できます。

Cisco 7505

AC入力:製品番号PWR/5-ACU(=)、PWR/5-ACA(=)、PWR/5-ACI(=)、PWR/5-ACE(=)

DC入力:製品番号PWR/5-DCU(=)、PWR/5-DCA(=)、PWR/5-DCI(=)、PWR/5-DCE(=)

Cisco 7507およびCisco 7507-MX

AC入力:製品番号PWR/7-ACU(=)、PWR/7-ACA(=)、PWR/7-ACI(=)、PWR/7-ACE(=)

DC入力:製品番号PWR/7-DCU(=)、PWR/7-DCA(=)、PWR/7-DCI(=)、PWR/7-DCE(=)

Cisco 7513およびCisco 7513-MX

AC入力:製品番号PWR-7513-ACU(=)、PWR-7513-ACA(=)、PWR-7513-ACI(=)、PWR-7513-ACE(=)

DC入力:製品番号PWR-7513-DCU(=)、PWR-7513-DCA(=)、PWR-7513-DCI(=)、PWR-7513-DCE(=)

Cisco 7576

AC入力:製品番号PWR-7576-ACU(=)、PWR-7576-ACA(=)、PWR-7576-ACI(=)、PWR-7576-ACE(=)

DC入力:製品番号PWR-7576-DCU(=)、PWR-7576-DCA(=)、PWR-7576-DCI(=)、PWR-7576-DCE(=)

北米以外の国々で使用できるAC入力およびDC入力電源装置は、北米仕様と、各電源装置の動作(入力)電圧、さらに電源装置に各国仕様のAC入力電源コードが付属している点が異なります。

電源装置のメンテナンスについては、以下の使用しているCisco 7500シリーズ ルータに対応する項を参照してください。

Cisco 7505については、「Cisco 7505ルータの電源装置の取り外しおよび取り付け」を参照してください。

Cisco 7507およびCisco 7507-MXについては、「Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータの電源装置の取り外し」を参照してください。

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576については、「Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータの電源装置の取り外し」を参照してください。

アービターの概要

Cisco 7500シリーズ ルータでは、 アービター という内蔵プリント基板がCyBus上のトラフィックを調停し、CyBusクロックを発生させます。

Cisco 7505のアービターは1つですが、Cisco 7507およびCisco 7513はデュアルCyBusにデュアル アービターです。Cisco 7576には、ルータAおよびルータB用にデュアル アービターが2組あります。アービターはシステム バックプレーンの前面(インターフェイス プロセッサの反対側)に、直接結合されています。アービターはインターフェイス プロセッサからのアクセス要求に優先順位を付け、各CyBus上のトラフィックを制御することによって、各要求が確実に処理されるように、また、インターフェイス プロセッサによって各CyBusが過負荷になったり、RSPにアクセスする他のインターフェイス プロセッサの機能が妨げられたりしないようにします。

アービターはシステムのために次のサービスを提供します。

CyBusクロックの発生 ― 内部システム クロックを発生させ、クロックのプライベート コピーをRSPおよび各インターフェイス プロセッサに供給します。

CyBusアービトレーション ― インターフェイス プロセッサからの要求を調停して、CyBusにコマンドを送信します。アービトレーションは、ラウンドロビン プライオリティ方式に基づき、すべてのインターフェイス プロセッサが各CyBus帯域の割り当てられた部分にアクセスできるようにします。

グローバル ロック アービトレーション ― インターフェイス プロセッサおよびRSPからのグローバル ロック要求を調停します。共有データ構造に対するRSPおよびインターフェイス プロセッサのアクセスを制御するために使用される、同期化プリミティブです。


) シスコのターボ アービターは、Cisco 7507-MX、Cisco 7513-MXに備わっています。Cisco 7507およびCisco 7513の一部のモデルにも装備されています。ターボ アービターを今後登場するハードウェアと組み合わせて使用すると、システムの帯域が大幅に拡大します。この将来的なハードウェアと組み合わせなかった場合、ターボ アービターは標準のCyBusモードで動作します。「Replacing the Dual Arbiter」を参照してください。


使用しているCisco 7507またはCisco 7513にターボ アービターが備わっているかどうかを調べる手順については、『Turbo Arbiter in Cisco 7500 Series Routers』を参照してください。

シャーシ インターフェイスの概要

Cisco 7500シリーズ ルータには、CI( シャーシ インターフェイス )という、ルータの環境および電源装置をモニタするプリント基板が内蔵されています(図 1-30を参照)。


) CIはFRUとして入手できます。Cisco 7576には、ルータAおよびルータBに1つずつ、合計2つのCIが組み込まれています。


図 1-30 7500シリーズのCI

 

CIはシャーシ固有の差異からCPUおよびシステム ソフトウェアを切り離します。CIはシステム バックプレーンの前面(インターフェイス プロセッサの反対側)に直接取り付けられています。

CIの機能は次のとおりです。

バックプレーン タイプおよびアービター タイプのレポート

電源装置、ファン、およびブロワーの状態のモニタ

RSP上の温度センサのモニタ

ルータの起動/停止制御および電源装置の起動/停止制御


) Cisco 7513およびCisco 7513-MXは、電源を切断するとハード シャットダウンになります。Cisco 7576では、2つのルータで同じ電源を共有します。Cisco 7576では、一方のルータがハード シャットダウンの必要な問題を検出すると、そのルータに搭載されているRSPおよびすべてのインターフェイス プロセッサ(のみ)がオフになります。 最初の14回の温度サイクルの間に、システムが設定された一定の温度を下回ると、RSPおよびインターフェイス プロセッサの電源がいったんオンに戻ります。15回めの温度サイクルで、影響を受けたルータが再びオンにならないように、この温度設定がきわめて低い値に変更されます。

したがって、一方のルータでハード シャットダウンが実行されても、他方のルータは影響を受けません。RSPおよびインターフェイス プロセッサは、手動で電源をオンにするまでディセーブルのままです。ユーザが影響を受けないように、適切なタイミングで電源をオンにしてください。


CIのメンテナンスについては、「Cisco 7505ルータのCIの取り外しおよび取り付け」「Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータのCIの取り外しおよび取り付け」および「Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータのCIの取り外しおよび取り付け」を参照してください(スペアのCIはすべてのCisco 7500シリーズ ルータに共通で、製品番号はMAS-7500CI=です)。

ファン トレイおよびブロワー アセンブリの概要

ブロワーおよびファン トレイ アセンブリは、Cisco 7505ルータ シャーシの内部を冷却します。空調のきいた騒音の多い環境では、ファンまたはブロワーが動作しているかどうかが判断しにくい場合があります。ファンまたはブロワーが動作していないことがわかった場合は、ただちに購入された代理店に連絡してください。最初の起動時にファンまたはブロワー アセンブリが正常に動作しなかった場合、設置場所でユーザが行う調整作業はありません。

Cisco 7505ルータのファン トレイ アセンブリ

Cisco 7505は6個のファンからなるファン トレイ アセンブリ(図 1-31を参照)を使用して、シャーシ内部に冷気を送ります。アセンブリはシャーシ前面パネルの奥にあります。

図 1-31 ファン トレイ アセンブリ(Cisco 7505)

 

システム電源がオンのときは、6個のファンがすべて作動していなければなりません。仕様の範囲外で動作しているファンが1つ以上あると、システムは自動的にシャットダウンされます。ファンの動作は可変速であり、シャーシ内部の温度が正常な動作範囲内の場合は低速、内部の温度が指定された温度を超えた場合は高速になります(スペア ファン トレイの製品番号はMAS/5-FAN=)。ファン トレイのメンテナンスについては、「Cisco 7505ルータのファン トレイの取り外しおよび取り付け」を参照してください。

Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータのブロワー アセンブリ

Cisco 7507およびCisco 7507-MXは、ブロワー アセンブリ(図 1-32を参照)を使用して、シャーシ内部に冷気を送ります(スペア ブロワー アセンブリの製品番号はMAS-7KFAN=)。ブロワー アセンブリのメンテナンスについては、「Cisco 7507およびCisco 7507-MXルータのブロワー アセンブリの取り外しおよび取り付け」を参照してください。

図 1-32 ブロワー アセンブリ(Cisco 7507およびCisco 7507-MX)

 

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータのブロワー モジュール アセンブリ

Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576のブロワー モジュール アセンブリは、シャーシ背面側の最上部にあります(図 1-33および図 1-34を参照)。このアセンブリがシャーシ内部に冷気を送ります。ブロワー モジュール アセンブリ内部背面のプリント基板(取り外し不可)には、システムLEDもあります(スペア ブロワー モジュール アセンブリの製品番号は、Cisco 7513およびCisco 7513-MX用がMAS-7513-FAN=、Cisco 7576用がMAS-7576-FAN=です)。ブロワー モジュール アセンブリのメンテナンスについては、「Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576ルータのブロワー モジュールの取り外しおよび取り付け」を参照してください。

図 1-33 ブロワー モジュール アセンブリ(Cisco 7513、Cisco 7513-MX、およびCisco 7576の部分背面図)

 

図 1-34 ブロワー モジュール アセンブリ(背面図)

 

インターフェイス プロセッサの概要

Cisco 7500シリーズ ルータのインターフェイス プロセッサは、独立したプロセッサ モジュールです。ルータのインターフェイス プロセッサ スロットに搭載し、システム バックプレーンに接続します。


) Cisco 7500シリーズ ルータで使用できる各インターフェイス プロセッサの詳細については、付属の『Interface Processor Installation and Configuration Guide』とともに、各インターフェイス プロセッサに付属している個々のコンフィギュレーション ノートを参照してください。


各インターフェイス プロセッサは、モジュラー型の内蔵インターフェイス(プリント基板)ボードと1つ以上のネットワーク インターフェイス コネクタが1つのユニット(11×14インチ)に格納されています。シャーシを開けなくても、また、シャーシの電源をオフにしなくてもインターフェイス プロセッサの着脱が可能です(ホットスワップ)。

各インターフェイス プロセッサのマイクロコードに、ボード固有のソフトウェア命令が格納されています。システムまたはインターフェイスの新機能および拡張機能は通常、マイクロコードのアップグレードとして実装されます。

各インターフェイス プロセッサ(およびインターフェイス プロセッサが搭載されたCisco 7500シリーズ ルータ)は、ダウンロード可能なマイクロコードをサポートするので、新しいマイクロコード イメージをリモートでダウンロードして、フラッシュ メモリに格納できます。さらに、ソフトウェア コマンドを使用して、フラッシュ メモリから特定のマイクロコード イメージをロードできます。

インターフェイス プロセッサごとに固有のステータスLEDバンクがあります。また、すべてのインターフェイス プロセッサは前面プレートに共通のLED( ENABLED LED)があります。ENABLED LEDは、インターフェイス プロセッサの初期化が完了すると点灯し、少なくとも、インターフェイス プロセッサがバックプレーンに正しく接続されていて、電力が供給されていること、さらに有効なマイクロコード バージョンが組み込まれていることを示します。この条件のうち1つでも満たされていない場合、または他の理由で初期化に失敗した場合、ENABLED LEDは点灯しません。各インターフェイス プロセッサ タイプの他のLEDは、そのインターフェイスの状態を示します。

Cisco 7500シリーズ ルータで使用できるインターフェイス プロセッサは、次のとおりです。

AIP ― Asynchronous Transfer Mode(ATM;非同期転送モード)Interface Processor(インターフェイス プロセッサ)。TAXI 4B/5B、SONET/SDH(STS-3またはSTM-1)、E3、またはDS3インターフェイス×1

CIP2 ― Channel Interface Processor。1つまたは2つのバス インターフェイスおよびタグ インターフェイス、1つまたは2つのEnterprise System Connection(ESCON)インターフェイス、あるいはそのすべてを任意の組み合わせで使用可能

CT3IP ― Channelized T3 Interface Processor。T1(DS1)およびT3(DS3)インターフェイス

EIP ― Ethernet Interface Processor。AUIインターフェイス×2、4、または6

FEIPおよびFEIP2 ― Fast Ethernet Interface Processors。100BaseTX、100BaseFXまたはMedia Independent Interface(MII;メディア独立型インターフェイス)インターフェイス×2(最大)

FIP ― Fiber Distributed Data Interface(FDDI)Processor。シングル アタッチメントまたはデュアル アタッチメントのシングルモードおよびマルチモードFDDI×1

FSIP ― Fast Serial Interface Processor。同期シリアル インターフェイス(EIA/TIA-232、EIA-TIA-449、EIA-530、X.21、V.35、またはE1-G.703)×4または8

GEIP ― Gigabit Ethernet Interface Processor(GEIP)、シングルポート、固定コンフィギュレーションのインターフェイス プロセッサ。1000 Mbps IEEE 802.3z適合GE(ギガビット イーサネット)インターフェイス×1(適切な光ファイバ ケーブルを使用)

HIP ― High-Speed Serial Interface(HSSI)Processor。シングルHSSI×1

MIP ― MultiChannel Interface Processor。チャネライズドT1インターフェイス×2(最大)

POSIP ― Packet OC-3 Interface Processor。SONET/SDH(STS-3c)シングルモードまたはマルチモード インターフェイス×1

TRIP ― Token Ring Interface Processor。高速(4および16 Mbps)トークンリング インターフェイス×2または4

VIP2およびVIP4 ― Second-GenerationおよびFourth-Generation Versatile Interface Processor。次のインターフェイスおよびサービスを任意の組み合わせで使用可能(各VIP2またはVIP4に最大2つの交換可能なポート アダプタおよびサービス アダプタを使用)

同期シリアル(ポート アダプタ)

トークンリング(ポート アダプタ)

イーサネット10BaseFL(ポート アダプタ)

イーサネット10BaseT(ポート アダプタ)

ファスト イーサネット100BaseTXおよび100BaseFX(ポート アダプタ)

FDDI(半二重および全二重ポート アダプタ)

HSSI(ポート アダプタ)

BRI(基本インターフェイス)ポート アダプタ

PRI(1次群速度インターフェイス)ポート アダプタ

ATM(ポート アダプタ)

E1-G.703/G.704(ポート アダプタ)

E1(ポート アダプタ)

E3(ポート アダプタ)

T1(ポート アダプタ)

T3(ポート アダプタ)

100VG AnyLAN(ポート アダプタ)

圧縮(サービス アダプタ)

暗号化(サービス アダプタ)


) ポート アダプタおよびサービス アダプタは、上記リストに記載されたタイプに限定されません。


システム ソフトウェアの概要

Cisco 7500シリーズ ルータは、RSPのフラッシュ メモリにデフォルトのシステム ソフトウェアが格納されています。各インターフェイス プロセッサのEPROMには、最新バージョンのインターフェイス プロセッサ マイクロコードが圧縮形式で格納されています。システムの起動時に、内蔵システム ユーティリティが搭載されているインターフェイス プロセッサのタイプとバンドルされたマイクロコード イメージ間の互換性を調べたうえで、実行メモリ(DRAM)にイメージを解凍します。これで、バンドルされたマイクロコード イメージも、マイクロコードEPROMからロードされたイメージと同様に動作します。

Cisco 7500シリーズ ルータは、ダウンロード可能なCisco IOSソフトウェア イメージおよびインターフェイス プロセッサ マイクロコード イメージをサポートするので、新しいイメージをリモートでダウンロードして格納し、そのイメージから起動することができます。Cisco IOSイメージはRSPのDRAMから実行されます。インターフェイス プロセッサ マイクロコード イメージは、そのインターフェイス プロセッサのDRAMから実行されます。

TFTPサーバ、フロッピーディスク、またはフラッシュ メモリ カードからのアップグレード手順については、『 Upgrading Software and Microcode in the Cisco 7000 Series Routers 』を参照してください。このマニュアルはオンライン、Documentation CD-ROM、または印刷資料の形で利用できます。