Cisco 7304 ルータ モジュラ サービス カード/共有ポート アダプタ ハードウェア インストレーション ガイド
SPAの取り付けおよび取り外し
SPAの取り付けおよび取り外し
発行日;2012/01/12 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 900KB) | フィードバック

目次

SPAの取り付けおよび取り外し

SPAの取り扱い

OIR

SPAの取り付けおよび取り外し

光デバイスの取り付けおよび取り外し(SPA-2GE-7304に関して任意で行う手順)

SFPモジュールの取り付けおよび取り外し

光デバイスの清掃

取り付けの確認

取り付けの確認

showコマンドによるMSCおよびSPAのステータス確認

showコマンドによるSPA情報の表示

pingコマンドによるネットワーク接続の確認

SPAの取り付けおよび取り外し

この章では、Cisco 7304ルータでShared Port Adapter(SPA;共有ポート アダプタ)の取り付けまたは取り外しを行う方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。

「SPAの取り扱い」

「OIR」

「SPAの取り付けおよび取り外し」

「光デバイスの取り付けおよび取り外し(SPA-2GE-7304に関して任意で行う手順)」

「取り付けの確認」

SPAの取り扱い

各SPAの基板は金属製フレームに搭載されており、静電破壊を受けることがあります。取り付け作業を開始する前に、 第4章「MSCまたはSPAを取り付けるための準備」 を参照し、取り付けに必要な部品および工具が揃っていることを確認してください。


注意 SPAを取り扱うときは、常にフレームのエッジ部分およびハンドルを持ってください。SPAのコンポーネントまたはコネクタ ピンには手を触れないようにしてください(図6-1を参照)。

スロットを使用しない場合は、ルータまたはスイッチがEMI(電磁波干渉)放射要件を満たし、搭載モジュールで適切な通気を確保できるように、空のスロットにブランク フィラー プレートを取り付ける必要があります。未使用のスロットに新しいSPAを取り付ける場合は、先にブランク フィラー プレートを取り外す必要があります。

図6-1 SPAの取り扱い

 

OIR

Cisco 7304ルータは、MSCの取り外しとは無関係に、SPAのOnline Insertion and Removal(OIR;ホットスワップ)をサポートします。したがって、ルータに搭載されたMSCにアクティブなSPAを1つ残した状態で、MSCのサブスロットから別のSPAを取り外すことができます。MSCにSPAをただちに戻さない場合は、必ずサブスロットにSPAブランク フィラー プレートを取り付けてください。サブスロットに搭載されたSPAを取り外さなくても、OIRによってMSCの取り付けおよび取り外しが可能です。MSCは常に、すべてのサブスロットに動作可能なSPAまたはSPAブランク フィラー プレートを取り付けた状態にしておく必要があります。

MSCに搭載したSPAのOIRの詳細については、『 Cisco 7304 Router Modular Services Card and Shared Port Adapter Software Configuration Guide 』を参照してください。

SPAの取り付けおよび取り外し

MSC-100にはハーフハイトのSPAを2つ搭載できます 。ここでは、MSCからSPAを取り外す手順およびMSCにSPAを取り付ける手順について説明します。


警告 次の作業を行うときには、SPAが静電気の影響を受けないように、静電気防止用リスト ストラップを着用してください。プラットフォームによっては、リスト ストラップを接続するESDコネクタが備わっています。感電する危険があるので、手や金属工具がミッドプレーンまたはバックプレーンに直接触れないようにしてください。


MSCでSPAの着脱を行う場合は、図6-2および図6-3を参照し、次の作業を行ってください。


) SPAの取り付けまたは取り外しを行うときに、MSCはルータに搭載したままでも、取り外した状態でもかまいません。



注意 取り付ける前に、SPAのすべてのケーブルを取り外します。SPAにケーブルを取り付けるのは、MSCにSPAを正しく装着し、SPAの固定用非脱落型ネジをロック位置にしてからです。


ステップ 1 SPAに接続されているケーブルをすべて取り外します。

ステップ 2 MSCからSPAを取り外します。MSCからSPAを取り外すには、ドライバを使用して、SPAの固定用非脱落型ネジをロック位置から解放し、ロックを解除します。図6-2の1を参照してください。

ステップ 3 SPAのハンドルを持ち、MSCからSPAを引き出します。

ステップ 4 MSCにSPAを取り付ける場合は、SPAを保持するMSC内部のガイド レールを確認します。SPAスロットの左上と右上にあり、1インチ(2.54 cm)ほど引っ込んでいます。図6-3の1を参照してください。

ステップ 5 SPAがSPAインターフェイス コネクタにきちんと装着されるまで、MSCにSPAを静かに押し込みます。完全に装着されたSPAは、MSCの前面プレートより多少引っ込んだ状態になることがあります。

ステップ 6 SPAを正しく装着してから、ドライバでSPAの固定用非脱落型ネジをロック位置に回します。図6-3の2を参照してください。


 

図6-2に、MSCからSPAを取り外す方法を示します。図6-3に、MSCにSPAを取り付ける方法を示します。

図6-2 SPAの取り外し

 

図6-3 SPAの取り付け

 

光デバイスの取り付けおよび取り外し(SPA-2GE-7304に関して任意で行う手順)

ここでは、光デバイスの取り付け、取り外し、清掃に関する参考情報を示します。

SFPモジュールの取り付けおよび取り外し

Small Form-factor Pluggable(SFP)モジュールの取り付けについては、『 Gigabit Interface Converter (GBIC) Module and Small Form-Factor Pluggable (SFP) GBIC Module Installation Information and
Specifications
』を参照してください。その中で、次の項がSFPモジュールの取り付け時に役立ちます。

「Installing and Removing the GBIC Module or SFP Module」

「Installing an SFP Module」

「Installing the GBIC Module or SFP Module Interface Cables」

SPAが受け付けるのは、サポート対象の光デバイスだけです。サポート対象光デバイスの一覧については、このマニュアルの製品概要の章にある表「SPA光デバイスの適合性」を参照してください。

光デバイスの清掃

光ファイバの接続部分が汚れていると、コンポーネントまたはシステム全体の障害の原因になります。コアの一部または全体を遮るような粒子は強力な後方反射を引き起こし、レーザー システムの不安定化につながります。光ファイバを接続する前に、点検して清掃し、さらに再点検することが重要です。

光デバイスの清掃については、『 Inspection and Cleaning Procedures for Fiber-Optic Connections 』を参照してください。

取り付けの確認

ここでは、MSCおよびSPAの取り付けを確認する手順について説明します。内容は次のとおりです。

「取り付けの確認」

「showコマンドによるMSCおよびSPAのステータス確認」

「showコマンドによるSPA情報の表示」

「pingコマンドによるネットワーク接続の確認」

取り付けの確認

ここでは、MSC LEDの状態、SPA LEDの状態、およびコンソール端末に表示される情報でMSCおよびSPAの取り付けを確認する方法について説明します。

すべてのインターフェイスがシステムによって再初期化されると、MSCステータスLEDがグリーン(点灯)になり、SPAのポートLEDが接続および構成に応じてグリーン(点灯)になります。コンソール画面にも、再初期化時に各インターフェイスが検出されたことを伝えるメッセージが表示されます。


) 例では、ファスト イーサネット インターフェイスを使用します。


次に、ルータのモジュール スロット4からMSCがファスト イーサネットSPAとともに取り外されたときに、システムが記録したイベントの表示例を示します。この例では、ルータからMSCを取り外したときに、ファスト イーサネットSPAのインターフェイス0(インターフェイス4/0/0)がアップ状態でアクティブでした。システムが記録するのは、スロット4からMSCカードが取り外されたこと、およびインターフェイス4/0/0が down に変化したことです。

Router#
00:06:17:%WS_ALARM-6-INFO:ASSERT CRITICAL slot 4 Active Card Removed OIR Alarm
00:06:17:%OIR-6-REMCARD:Card removed from slot 4, interfaces disabled
00:06:18:%LINEPROTO-5-UPDOWN:Line protocol on Interface FastEthernet4/0/0, changed state to down
 

SPA搭載MSCを元に戻すと、MSCが取り外されたときに down になったインターフェイスが自動的に起動します。

Router#
00:07:29:%OIR-6-INSCARD:Card inserted in slot 4, interfaces administratively shut down
00:07:32:%WS_ALARM-6-INFO:CLEAR CRITICAL slot 4 Active Card Removed OIR Alarm
00:07:35:%LINK-3-UPDOWN:Interface FastEthernet4/0/0, changed state to up
00:07:36:%LINEPROTO-5-UPDOWN:Line protocol on Interface FastEthernet4/0/0, changed state to up
 

MSCが正しく取り付けられているかどうかを確認する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 コンソールに表示されたメッセージで、システムが各インターフェイスを再初期化するときに、MSCが検出されたかどうかを確認します。

新しいMSCを取り付けた場合は、ステータスLEDがグリーン(点灯)になります。新しいインターフェイスはすべて認識されますが、設定は administratively down (管理上のダウン)のままです。

MSCを交換した場合は、ステータスLEDがグリーン(点灯)になります。各インターフェイスが認識されて、MSCが取り外される前の各インターフェイスの状態になります。

ステップ 2 SPAのステータスLEDが点灯し(グリーンになり)、初期化の完了後も点灯状態であることを確認します。ステータスLEDが点灯状態の場合は、ステップ 5に進みます。ステータスLEDが点灯状態になっていない場合は、ステップ 3に進みます。

ステップ 3 SPAのステータスLEDが点灯しない場合、SPA/MSCのFPDイメージが適合していないか、またはSPAの固定用非脱落型ネジがロック位置になっていても、SPA/MSCが完全に装着されていない可能性があります。SPAが認識されなかった場合、SPAステータスLEDは点灯しません。ネットワークでこの現象が起きた場合は、次の作業を行ってください。

a. FPDの不適合を示すシステム メッセージがないかどうかを調べるか、または show hw-module subslot fpd コマンドを入力して、SPA上のFPDイメージと実行中のCisco IOSが適合しているかどうかを確認します。適合していない場合は、Cisco.comのSoftware CenterからFPDイメージのパッケージ ファイルをダウンロードし、FPDのアップグレードを実行する必要があります。このアップグレード手順については、『 Cisco 7304 Modular Services Card and Shared Port
Adapter Software Configuration Guide
』の章にある「 Upgrading Field-Programmable Devices 」を参照してください。FPDが適合していることを確認できた場合、または確認手順を実行できなかった場合は、次の手順を実行してください。

b. MSCからSPAを取り外します。

c. SPAを点検します。曲がっているピンや部品がないか、2つのデバイスに接続不良の原因となるような引っかかりがないかどうかを確認します。

d. SPAがSPAインターフェイス コネクタにきちんと装着されるまで、MSCにSPAを押し込んでMSCにSPAを搭載します。MSCに正しく装着されたSPAは、MSCの前面プレートより多少引っ込んだ状態になることがあります。

e. システムの再初期化後、SPAのステータスLEDが点灯状態になるはずです。ステータスLEDが点灯状態の場合は、ステップ 5に進みます。点灯状態にならない場合は、ステップ 4に進みます。

ステップ 4 SPAのステータスLEDがやはり点灯状態にならない場合、問題はFPDと無関係なので、MSCを取り外し、ルータ上で使用可能な別のスロットに取り付けます。

SPAのステータスLEDが点灯した場合は、最初のスロットのバックプレーン ポート障害が考えられます。

ステータスLEDがまだ点灯しない場合は、MSCを取り外し、SPAがスロットにきちんと装着されているかどうかを確認します。状況に応じてSPAを取り外し、もう一度取り付けます。

それでもステータスLEDが点灯しない場合で、なおかつSPAの他のLEDが点灯して動作を伝えている場合は、ステップ 5に進み、取り付け確認を再開し、SPAのステータスLEDの故障かどうかを確認します。代理店に問題を伝え、指示を受けてください。

SPAのLEDが点灯しない場合

SPAがMSCでサポートされ、必要なハードウェア リビジョンになっているかどうかを確認します。サポート対象外またはハードウェア リビジョンが古い場合は、show diagコマンドの出力に、MSCが起動していないことが示されます。

MSCの故障が考えられます。代理店に問題を伝え、指示を受けてください。

ステップ 5 交換ではなく新しいSPAの場合は、『 Cisco 7304 Modular Services Card and Shared Port Adapter Software
Configuration Guide
』に従って、SPAを設定します。

ステップ 6 MSCを交換した場合は、 show interfaces type slot-number /port-number/SPA-port-number コマンドまたは show controllers コマンドを使用して、SPAの状態を確認します(showコマンドによるMSCおよびSPAのステータス確認を参照)。

別のSPAが搭載された別のMSCと交換した場合、設定済みSPAのインターフェイスは認識されますが、新しいSPAのインターフェイスは認識されません。新しいインターフェイスは設定しないかぎり、 shutdown 状態のままです。

ステップ 7 インターフェイスがアップ状態の場合は、ステータスLEDで各SPAの動作を確認します。

ステップ 8 SPAのポートLED(いずれかの番号付きLED)が点灯しない場合で、なおかつインターフェイス ポートにケーブルが接続されている場合は、ケーブル接続を調べ、コネクタにきちんと装着されているかどうかを確認します。

ステップ 9 ステップ 1ステップ 8を繰り返し、他のMSCについても正しく取り付けられているかどうかを確認します。


 

その他、解決できない問題が生じた場合は、Cisco Technical Suport( テクニカル サポートを参照)または代理店にサポートを依頼してください。

新しいインターフェイスを設定する場合は、『 Cisco 7304 Modular Services Card and Shared Port
Adapter Software Configuration Guide
』を参照してください。

showコマンドによるMSCおよびSPAのステータス確認

次の手順では、 show コマンドを使用し、新しいSPAが設定されていて、正しく動作しているかどうかを確認します。


ステップ 1 show c7300 コマンドを使用して、各ルータ スロットのサポート対象ハードウェア(サポート対象SPA、SPAタイプ、およびSPAステータスを含む)の一覧を表示します。使用SPAが出力に含まれていて、ステータスがOKであることを確認します。

ステップ 2 show version コマンドを使用して、システム ハードウェア構成を表示します。リストに新しいSPAおよび有効なインターフェイス タイプが含まれていることを確認します。

ステップ 3 show interfaces type router-module-slot/subslot/SPA-port-numberコマンドで新しいSPAの1つを指定し、出力の先頭行にそのSPAが正しいスロット番号とともに示されることを確認します。さらに、SPAおよび回線プロトコルが有効な状態(アップまたはダウン)であることを確認します。

ステップ 4 show protocols コマンドで、システム全体に設定されているプロトコルおよび個々のSPAを表示します。必要に応じて、コンフィギュレーション モードに戻り、システムまたは特定のSPA上でプロトコル ルーティングを追加または削除します。

ステップ 5 show running-config コマンドで、実行コンフィギュレーション ファイルを表示します。システムおよび各SPAの設定が正しいかどうかを確認します。

ステップ 6 show hw-module subslot fpd コマンドで、SPAのFPDイメージのバージョンおよび必要とされるイメージ バージョンを表示します。FPDが適合していないとSPAが使用できないことがあるので、このコマンドは、SPAのFPDイメージが実行中のCisco IOSリリースと適合しているかどうかを確認する場合に便利です。

アップに設定したSPAがダウンになっている場合、またはハードウェアが正常に動作していないというメッセージが表示された場合には、ネットワーク インターフェイスが正しく接続されているかどうかを確認してください。それでもSPAをアップにできない場合は、製品を購入された代理店にご連絡ください。


 

showコマンドによるSPA情報の表示

表6-1 で、SPA情報を表示するためのshowコマンドについて説明します。

 

表6-1 SPA情報を表示するためのshowコマンド

コマンド
表示される情報の種類

show running-config

ルータの実行コンフィギュレーションおよびシステムで使用できるインターフェイス

show hw-module subslot oir

システム上の全SPAの動作状態

show controllers

システムに含まれる特定のSPA、MSC、またはすべてのハードウェアに関する総合ハードウェア情報

show diag

そのスロットのSPAタイプ、ポート数、ハードウェア リビジョン、部品番号、FPGA、およびEEPROMの内容

show hw-module subslot fpd

システムに含まれるSPAのFPDバージョン情報

show version

Cisco IOSソフトウェア バージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前および保管場所、ブート イメージ

pingコマンドによるネットワーク接続の確認

ここでは、 ping コマンドについて簡単に説明します。 ping コマンドを使用すると、SPAポートが正常に動作しているかを確認し、さらに特定のポートとネットワーク上のさまざまな場所にある接続装置間のパスを調べることができます。システムおよびMSCが正常に起動し、動作状態になっていることを確認したうえでこのコマンドを使用すると、SPAポートの状態を確認できます。コマンドの詳しい説明および使用例は、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。

ping コマンドは、指定した宛先IPアドレスのリモート装置に対してエコー要求を送信します。このコマンドは一連の信号を送信したあとで、指定された時間だけ、リモート装置からの信号エコーを待機します。戻された信号は、コンソール端末に感嘆符(!)で表示されます。タイムアウトまでに信号が戻らなかった場合は、ピリオド(.)で表示されます。連続する感嘆符(!!!!!)が表示された場合、接続状態は良好です。連続するピリオド(.....)、[timed out]、または[failed]のメッセージは、接続の失敗を示しています。

次に、IPアドレス10.1.1.60のリモート サーバに対して ping コマンドを実行し、正常に接続した場合の例を示します。

Router# ping 10.1.1.60 <Return>
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echoes to 10.1.1.60, timeout is 2 seconds:
!!!!!
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 1/15/64 ms
Router#
 

接続に失敗した場合は、サーバのIPアドレスが正しいかどうか、また、サーバがアクティブである(電源がオンになっている)かどうかを確認してから、再度 ping コマンドを実行してください。