Cisco 7301インストレーション コンフィギュレーション ガイド
コンフィギュレーション レジスタの 情報
コンフィギュレーション レジスタの情報
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

コンフィギュレーション レジスタの情報

コンフィギュレーション ビットの意味

ビット0~3

ビット6

ビット7

ビット8

ビット10およびビット14

ビット11およびビット12

ビット13

ビット15

Cisco IOS実行中のコンフィギュレーション レジスタの表示

ROMモニタ実行中のコンフィギュレーション レジスタの表示

Cisco IOS実行中のコンフィギュレーション レジスタの設定

ROMモニタ実行中のコンフィギュレーション レジスタの設定

コンフィギュレーション ビットの意味

この付録に記載されているプロセッサ コンフィギュレーション レジスタの情報は、次のことを行うのに使用します。

コンフィギュレーション レジスタ値を設定および表示する

システムにブートストラップ プログラムを強制的に実行させる

ブート ソースおよびデフォルトのブート ファイル名を選択する

ブレーク機能をイネーブルまたはディセーブルにする

ブロードキャスト アドレスを制御する

コンソール端末のボー レートを設定する

ROMから実行ソフトウェアをロードする

TFTPサーバからのブートをイネーブルにする

表C-1 は、各コンフィギュレーション メモリ ビットの意味を説明しています。この表のあとに、各設定についてのより詳しい説明が記載されています。

 

表C-1 コンフィギュレーション レジスタ ビットの設定

ビット番号
16進数
意味

00~03

0x0000~0x000F

ブート フィールド

06

0x0040

システムにNVRAM(不揮発性RAM)の内容を無視させる

07

0x0080

OEMビットがイネーブル

08

0x0100

ブレークがディセーブル

10

0x0400

IPブロードキャストを、すべて0で実行する

11~12

0x800~0x1000

コンソール回線の速度

13

0x2000

初回の起動に失敗した場合、デフォルトのROMソフトウェアを起動する

14

0x4000

IPブロードキャストにネットワーク番号がない

15

0x8000

診断メッセージをイネーブルにし、NVRAMの内容を無視する

ビット0~3

プロセッサ コンフィギュレーション レジスタの最下位の4ビット(ビット3、2、1、および0)はブート フィールドを形成します。 表C-2 では、これらのビットの設定値について説明します。

 

表C-2 ビット0~3の設定値

ブート フィールド
意味

0

リロードまたは電源オン/オフの間はブートストラップ プロンプト(ROMモニタ)で待機

1

ブートヘルパー イメージをシステム イメージとして起動

2

Cisco IOSイメージをフラッシュ メモリにロードする完全なブート プロセス

2~F

デフォルト ファイル名を指定してTFTPサーバからネットワーク経由で起動

ブート フィールドは数値を2進数で指定します。ブート フィールドの値を0に設定すると、コンソール ポートを使用してオペレーティング システムを手動で起動する必要があります。その場合、次のようにbコマンドをブートストラップ プロンプトに入力して、オペレーティング システムを起動します。

> b [tftp] flash filename
 

各種コマンド オプションの定義は次のとおりです。

b ― ROMからデフォルトのシステム ソフトウェアを起動

b flash ― フラッシュ メモリ内の最初のファイルを起動

b filename [host] ― TFTPを使用してネットワーク経由で起動

b flash filename ― フラッシュ メモリからファイル(filename)を起動

ブート フィールド値を2~Fに設定し、かつコンフィギュレーション ファイル内に有効なシステム ブート コマンドが保管されている場合は、ルータはその値によって指示されたシステム ソフトウェアをブートします( 表C-3 を参照)。ブート フィールドをその他のビット パターンに設定した場合、ルータはその結果として生成される番号を使用して、ネットブート用のファイル名を形成します。

コンフィギュレーション ファイル内にbootコマンドがない場合、ルータはシステム フラッシュ メモリ内で最初のファイルのブートを試行します。ファイルがフラッシュ メモリ内にない場合、ブート フィールドの値から生成された名前(例えば、cisco2-7301)を使用したデフォルト ファイルのネットブートを試行します。ネットブートの試行が失敗した場合、ブート フラッシュ メモリ内のブートヘルパー イメージが起動します。

コンフィギュレーション ファイルにbootコマンドがある場合、ルータ ソフトウェアは、ブート処理に成功するか、またはリストの終わりに到達するまで、各bootコマンドを順番に処理していきます。リストの終わりに到達しても、ファイルのブートに成功しない場合、コンフィギュレーション レジスタのビット13が設定されていると、ルータはnetbootコマンドを最高6回まで再試行します。設定されていない場合は、ROMmon内で使用可能なオペレーティング システムをロードします。ビット13が設定されていない場合、ルータはいつまでもイメージをネットブートし続けます。ビット13のデフォルト設定値は0です。ビット13が設定されている場合、システムは、ブート フラッシュ メモリ内に存在するブートヘルパー イメージを確実にブートし、再試行することもありません。

サーバは、自動コンフィギュレーション プロセスの一部として、デフォルトのファイル名を作成します。ブート ファイル名を形成するために、サーバはCiscoで始まり、それに続けてブート フィールド番号に等しい8進数、ダッシュ、そしてイメージ名を連結します。 表C-3 にデフォルトのブート ファイル名またはアクションを記載しています。


) NVRAMに保存されているルータ設定のboot system configurationコマンドにより、デフォルトのネット ブート ファイル名は上書きされます。


 

表C-3 デフォルトのブート ファイル名

アクション/ファイル名
ビット3
ビット2
ビット1
ビット0

ブートストラップ モード

0

0

0

0

ROMソフトウェア

0

0

0

1

フラッシュ ソフトウェア

0

0

1

0

cisco3-<image-name1>

0

0

1

1

cisco4-<image-name2>

0

1

0

0

cisco5-<image-name3>

0

1

0

1

cisco6-<image-name4>

0

1

1

0

cisco7-<image-name5>

0

1

1

1

cisco10-<image-name6>

1

0

0

0

cisco11-<image-name7>

1

0

0

1

cisco12-<image-name8>

1

0

1

0

cisco13-<image-name9>

1

0

1

1

cisco14-<image-name10>

1

1

0

0

cisco15-<image-name11>

1

1

0

1

cisco16-<image-name12>

1

1

1

0

cisco17-<image-name13>

1

1

1

1

ビット6

ビット6は、システムにNVRAMの内容を無視させます。

ビット7

ビット7は、OEMビットをイネーブルにし、起動時のブートストラップ メッセージをディセーブルにします。

ビット8

ビット8は、コンソールのBreakキーを制御します。ビット8(工場出荷時のデフォルト)を設定すると、プロセッサはコンソールのBreakキーを無視するようになります。ビット8をクリアすると、プロセッサはBreakをシステムを強制的にブートストラップ モニタ状態にするためのコマンドと解釈し、通常の動作を中断させます。Breakは、コンフィギュレーションの設定値に関係なく、システムがリブートする間の最初の60秒間は送信可能です。

ビット10およびビット14

ビット10は、インターネットIPブロードキャスト アドレスのホスト部分を制御します。ビット10を設定すると、プロセッサはすべて0を使用し、ビット10をクリアすると(工場出荷時のデフォルト)、すべて1を使用します。ビット10は、ビット14と対話することで、IPブロードキャスト アドレスのネットワークおよびサブネット部分を制御します。 表C-4 は、ビット10とビット14の組み合わせの結果を示しています。

 

表C-4 ビット10およびビット14の設定値

ビット14
ビット10
IPアドレス(<ネット> <ホスト>)

0

0

<すべて1><すべて1>

0

1

<すべて0><すべて0>

1

1

<ネット><すべて0>

1

0

<ネット><すべて1>

ビット11およびビット12

コンフィギュレーション レジスタのビット11および12は、コンソール端末のボーレートを決定します。 表C-5 は4つの利用可能なボーレートのビット設定値を示しています(工場出荷時のデフォルトのボーレートは9600です)。

 

表C-5 ビット11およびビット12の設定値

ボー
ビット12
ビット11

9600

0

0

4800

0

1

2400

1

1

1200

1

0

ビット13

ビット13は、ブートロードの失敗に対するサーバの応答を決定します。コンフィギュレーション ファイルにbootコマンドがある場合、ルータ ソフトウェアは、ブート処理に成功するか、またはリストの終わりに到達するまで、各bootコマンドを順番に処理していきます。リストの終わりに到達しても、ファイルのブートに成功しない場合、コンフィギュレーション レジスタのビット13が設定されていると、ルータはnetbootコマンドを最高6回まで再試行します。設定されていない場合は、ROMmon内で使用可能なオペレーティング システムをロードします。ビット13が設定されていない場合、ルータはいつまでもイメージをネットブートし続けます。ビット13のデフォルト設定値は0です。ビット13が設定されている場合、システムは、ブート フラッシュ メモリ内に存在するブートヘルパー イメージを確実にブートし、再試行することもありません。

ビット15

ビット15は、診断メッセージをイネーブルにし、NVRAMの内容を無視します。

Cisco IOS実行中のコンフィギュレーション レジスタの表示

コンフィギュレーション レジスタは、show versionまたはshow hardwareコマンドを使用して表示することができます。

次に、Cisco 7301ルータに対するshow versionコマンドの出力例を示します。

Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) 7301 Software (C7301-JS-M), Experimental Version 12.2(20020904:004736) [biff 107]
Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc.
Compiled Mon 09-Sep-02 18:02 by biff
Image text-base:0x600088F8, data-base:0x61A94000
 
ROM:System Bootstrap, Version 12.2(20020730:200705) [biff-TAZ2_QA_RELEASE_16B 101], DEVELOPMENT SOFTWARE
BOOTLDR:7301 Software (C7301-BOOT-M), Experimental Version 12.2(20020813:014224) [biff-TAZ2_QA_RELEASE_17B 101]
 
7301p2b uptime is 0 minutes
System returned to ROM by reload at 00:01:51 UTC Sat Jan 1 2000
System image file is "tftp://10.1.8.11/tazii/images/c7301-js-mz"
 
cisco 7301 (NPE-G1) processor (revision A) with 491520K/32768K bytes of memory.
Processor board ID 0
BCM1250 CPU at 700Mhz, Implementation 1, Rev 0.2, 512KB L2 Cache
1 slot midplane, Version 2.0
 
Last reset from power-on
Bridging software.
X.25 software, Version 3.0.0.
SuperLAT software (copyright 1990 by Meridian Technology Corp).
TN3270 Emulation software.
3 Gigabit Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
509K bytes of non-volatile configuration memory.
62976K bytes of ATA PCMCIA card at slot 0 (Sector size 512 bytes).
32768K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 256K).
Configuration register is 0x102
 

ROMモニタ実行中のコンフィギュレーション レジスタの表示

ブートストラップの[>]プロンプトのあとにoコマンドを入力すると、現在有効な仮想コンフィギュレーション レジスタが表示されます。これには、ビットの説明が含まれています。出力例は次のとおりです。

>o
Configuration register + 02x100 at last boot
Bit# Configuration register option settings:
15 Diagnostic mode disabled
14 IP broadcasts do not have network numbers
13 Boot default ROM software if network boot fails
12-11 Console speed is 9600 baud
10 IP broadcasts with ones
09 Do not use secondary bootstrap
08 Break disabled
07 OEM disabled
06 Ignore configuration disabled
05 Fast boot disabled
04 Fan boot disabled
03-00 Boot to ROM monitor
 

プロンプトが[rommon1]である場合、confregコマンドにより、現在有効な仮想コンフィギュレーション レジスタが表示されます。これには、ビットの説明が含まれています。出力例は次のとおりです。

rommon 1 > confreg
 
Configuration Summary
enabled are:
load rom after netboot fails
console baud: 9600
boot: the ROM Monitor
 
Do you wish to change the configuration? y/n [n]

Cisco IOS実行中のコンフィギュレーション レジスタの設定

コンフィギュレーション レジスタは、config-register 0x<value>コマンドをコンフィギュレーション モードで使用して設定できます。出力例は次のとおりです。

Router# config t
Enter configuration commands, one per line. End with CNTRL/Z.
Router(config)#config-register 0x2142
Router(config)#end
Router#
%SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console
 

ROMモニタ実行中のコンフィギュレーション レジスタの設定

プロンプトが[>]である場合、or0x<value>コマンドにより、コンフィギュレーション レジスタが設定されます。出力例は次のとおりです。

>o/r 0x2102
>
 

プロンプトが[rommon1]である場合、confregコマンドによりコンフィギュレーション レジスタが設定されます。ユーザは、各ビットに対する質問に応答します。出力例は次のとおりです。

rommon 1 > confreg
 
Confiuration Summary
enabled are:
load rom after netboot fails
console baud: 9600
boot: the ROM Monitor
 
do you wish to change the configuration y/n [n]: y
enable “diagnostic mode”? y/n [n]: n
enable “use net in IP bcast address”? y/n [n]: n
disable “use rom after netboot fails”? y/n [n]: n
enable “use all zero broadcast”? y/n [n]: n
enable “break/abort has effect”? y/n [n]: n
enable “ignore system config info”? y/n [n]: n
change console baud rate? y/n [n]: n
change the boot characteristics? y/n [n]:y
enter to boot:
0 = ROM Monitor
1 = the boot helper image
2 - 15 = boot system
[0]: 2
 
Configuration Summary:
enabled are:
load rom after netboot fails
console baud: 9600
boot: image sepcified by the boot system commands or default to: cisco2-c7301
 
do you wish to change the configuration? y/n [n] n
 
You must reset or power cycle for new config to take effect
rommon 2 >