Cisco 7301インストレーション コンフィギュレーション ガイド
Cisco 7301の概要
Cisco 7301の概要
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

Cisco 7301の概要

Cisco 7301の機能

Cisco 7301のハードウェアの概要

前面図

LED

背面図

システム ボード

システム管理機能

梱包内容の確認

Cisco 7301ルータ インストレーション チェックリスト

SFP GBICモジュールについて

SFP GBICモジュールの取り付け

Cisco 7301の概要

Cisco 7301ルータは、ブロードバンド加入者のアグリゲーションとネットワーク アプリケーション サービスに対して、ハイ パフォーマンスな処理を実現するアプリケーション固有の機能を提供します。

この章では、Cisco 7301ルータのハードウェアと機能の概要を紹介し、オプションの取り付け手順を説明します。機能については、「ルータの起動および設定」「機能の概要」を参照してください。システム仕様、ポート仕様、およびケーブル仕様については、 付録A「仕様」 を参照してください。

この章の内容は、次のとおりです。

「Cisco 7301の機能」

「Cisco 7301のハードウェアの概要」

「梱包内容の確認」

「Cisco 7301ルータ インストレーション チェックリスト」

「SFP GBICモジュールについて」

「SFP GBICモジュールの取り付け」


警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。



警告 システムの設置、操作、またはメンテナンスを行う前に、「Cisco 7301ルータの設置準備」および『Cisco 7300 Series Internet Routers Regulatory Compliance and Safety Information』を参照してください。このマニュアルには、システムを扱う前に理解しておく必要がある安全に関する重要な情報が記載されています。


Cisco 7301の機能

各Cisco 7301ルータは、次の機能を備えています。

小型 ― 1 RU(ラック ユニット)の高さで積み重ね可能:
1.73インチ×17.3インチ×13.87インチ(4.39 cm×43.9 cm×35.23 cm)。重量は約10.5ポンド(4.76 kg)

ネイティブ ギガビット イーサネット インターフェイス×3 ― 次の6ポート:

光ファイバ ギガビット イーサネット(1000 Mbps)ポート×3。LCコネクタを備えたSmall Form-factor Pluggable(SFP)GBIC(ギガビット インターフェイス コンバータ)モジュールを使用

RJ-45コネクタを備えたギガビット イーサネット(10/100/1000 Mbps)ポート×3(3ポートを同時に使用可能)

25 MHzと50 MHz両方のポート アダプタ動作

64 MBまたは128 MBのコンパクト フラッシュ ディスク

SFP GBICモジュール:ギガビット イーサネット モジュールのSX/LH/ZXオプション(3種類)、1000BASE-T SFP(銅)モジュール、Coarse Wavelength-Division Multiplexing(CWDM;低密度波長分割多重)SFPモジュール

電源装置:

単一または二重AC電源装置

単一24 VDC電源装置

二重48 VDC電源装置

700 MHzの内部クロック速度で動作するBCM 1250統合デュアル プロセッサ

512 KBのブートROM

32 MBのブート フラッシュ

3種類のSDRAMメモリ オプション:256 MB、512 MB、および1 GB

AUXポート

コンソール ポート

Online Insertion and Removal(OIR;ホットスワップ) ― 最小限のシステム停止でポート アダプタの追加、交換、取り外しが可能

環境モニタおよびレポート機能 ― 動作が停止する前に望ましくない環境条件を是正することによって、正常なシステム動作の維持が可能

ダウンロード可能ソフトウェア ― 物理的にルータに触れることなく、離れた場所からフラッシュ メモリに新しいイメージをロードできるので、高速かつ確実なアップグレードが可能

前後方向のエアフロー ― 19インチ2支柱のラックおよび21~23インチ4支柱のラックへのルータの前面および背面マウントが可能

図1-1 Cisco 7301ルータ ― 内部

 

1

温度センサ2(U5)

3

SODIMM 2(J2)

2

SODIMM 1(J1)

4

BCM 1250プロセッサ(U31)

温度センサ1(U62)は、ボードの裏側にあります。

Cisco 7301のハードウェアの概要

ここでは、LED、前面図および背面図、内蔵コンポーネントを含めたハードウェアの概要を紹介します。

前面図

図1-2 Cisco 7301ルータ ― 前面図

 

1

ポート アダプタ スロット(ポート アダプタが搭載された状態)

9

AUXポート

2

ポート アダプタのラッチ

10

コンソール ポート

3

ギガビット イーサネット0/0 ― RJ-45ポート

11

コンパクト フラッシュ ディスク イジェクト ボタン

4

ギガビット イーサネット0/0 ― SFP GBICポート

12

バナナ ジャック付き静電気防止用リスト ストラップのアース

5

ギガビット イーサネット0/1 ― RJ-45ポート

13

アラーム ポート

6

ギガビット イーサネット0/1 ― SFP GBICポート

14

電源スイッチ

7

ギガビット イーサネット0/2 ― RJ-45ポート

15

コンパクト フラッシュ ディスク スロット

8

ギガビット イーサネット0/2 ― SFP GBICポート

16

電源コネクタ

LED

図1-3 Cisco 7301ルータ ― LED

 

番号
LEDのラベル
LED
カラー
ステータス
トラフィック存在時のLEDの点滅
1

LINK(0/0)

LINK(0/0)

グリーン

--

はい

2

RJ-45 EN(0/0)

RJ-45イネーブル(0/0)

グリーン

電源オンのとき、LEDが点灯

しない
常時点灯

3

LINK(0/1)

LINK(0/1)

グリーン

--

はい

4

RJ-45 EN(0/1)

RJ-45イネーブル(0/1)

グリーン

電源オンのとき、LEDが点灯

しない
常時点灯

5

LINK(0/2)

LINK(0/2)

グリーン

--

はい

6

RJ-45 EN(0/2)

RJ-45イネーブル(0/2)

グリーン

電源オンのとき、LEDが点灯

しない
常時点灯

7

STATUS

システム ステータス

システム起動中はオレンジ

システムが動作可能になるとグリーン

--

電源オンのとき、LEDが点灯

--

しない
常時点灯

背面図

図1-4 Cisco 7301 ― 背面図

 

1

ファン

2

アース コネクタ

5個の内蔵ファンがシャーシの内蔵コンポーネントに冷気を送り、動作可能な温度に維持します(図1-4を参照)。5個のファンはシャーシ背面にあります。シャーシ背面には、静電気防止用器具または2穴のアース端子を取り付ける、シャーシ アース コネクタもあります。

システム ボード

内蔵システム ボードには、次のコンポーネントがあります。

SODIMM DDR-SDRAMメモリ モジュール×2。オプションは3種類で、128 MB、256 MB、および512 MBです。

BCM 1250プロセッサ システム

700 MHzの内部クロック速度で動作するBCM 1250統合デュアル プロセッサ。BCM 1250プロセッサは、Cisco 7301ルータのシステム管理機能を維持して実行します。このプロセッサは、一部のメモリおよび環境のモニタ機能も実行します。

BCM 1250は、システム コントローラとして機能します。プロセッサとDouble Data Rate SDRAM(DDR-SDRAM)コントローラ、Lightning Data Transport(LDT)バス、およびダイレクト インターフェイスである3つのギガビット イーサネット インターフェイスを相互接続し、さらに、ポート アダプタのPeripheral Component Interconnect(PCI)バスとも相互接続します。これにより、ポート アダプタはDDR-SDRAMにアクセスできます。

キャッシュ メモリ

プロセッサ システムのキャッシュは2段階になっています。マイクロプロセッサ内部のプライマリおよびセカンダリ キャッシュです。セカンダリ統一キャッシュはデータおよび命令用です。

ギガビット イーサネット インターフェイス×3(6ポート、内訳はSFP GBIC[光]×3、RJ-45[銅]×3)。任意の3ポートを同時に使用できます。また、BCM 1250システムに直接接続できます。

コンパクト フラッシュ ディスク。デフォルトのCisco IOSソフトウェア イメージを保管します。

AUXポート。完全なData Terminal Equipment(DTE;データ端末装置)機能を備えています。

ブートROM。Cisco IOSソフトウェアを起動できるだけのコードをここに保存します。

フラッシュ メモリ。ブートヘルパー(ブート ローダ)イメージを保存します。

NVRAM(不揮発性RAM)。システム コンフィギュレーションおよび環境モニタ ログを保存します。NVRAMはリチウム電池を使用して、電源切断後も内容を維持します。

環境センサ×2。シャーシ内部の温度をモニタします。

システム管理機能

Cisco 7301プロセッサ システムは、次のシステム管理機能を実行します。

ルーティング プロトコル アップデートの送受信

テーブル、キャッシュ、およびバッファ管理

インターフェイスおよび環境のステータス モニタ

コンソールおよびTelnetインターフェイスを介したSNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)管理

データ トラフィックのアカウンティングおよびスイッチング

イメージのブートおよびリロード

ポート アダプタ管理(OIR時の認識および初期化を含む)

Cisco 7301ルータは、各種のプロトコルおよびポート アダプタを使用するマルチプロトコル、マルチメディアのルーティングおよびブリッジングをサポートします。

梱包内容の確認

Cisco 7301のコンポーネント リストを使用して、Cisco 7301ルータの梱包内容を確認します。梱包材料は廃棄しないでください。将来、Cisco 7301ルータを移動させる場合、または輸送する場合に必要になります。

 

表1-1 Cisco 7301のコンポーネント リスト

コンポーネント
説明
受領済

シャーシ

Cisco 7301シャーシは、1台または2台のACまたはDC電源装置が搭載され、ポート アダプタ フィラー プレートが取り付けられています。

アクセサリ

ラックマウント キットおよびケーブル マネジメント キット



AC電源コード固定
クリップ

電源コード

マニュアル

次の付属品については、別梱包で届く場合があります。

ラックマウント ブラケット×2、ケーブル マネジメント ブラケット×1、12-24 x 0.5インチのネジ(シャーシにラックマウント ブラケットを固定)×4、8-18 x 0.37インチのネジ(19インチ ラックにラックマウント ブラケットを固定)×4、8 x 0.375インチのネジ(21~23インチ ラックにラックマウント ブラケットを固定)×4、M4 x 20 mmのネジ(ラックマウント ブラケットにケーブル マネジメント ブラケットを固定)×1

単一AC電源装置の場合、AC電源コード固定クリップが1つ付属しています。

AC電源装置を1台発注した場合、AC電源コードは1本です。

発注された場合はルータ ハードウェアおよびソフトウェア マニュアル、およびCisco Documentation CD-ROMパッケージ1

オプション機器

例:ポート アダプタ、SFP GBICモジュール、ネットワーク インターフェイス ケーブル、トランシーバ、特殊コネクタなど

1.マニュアルのタイトルおよび数はさまざまです。ハードウェアの発注時に、マニュアルのタイプと数量を指定する必要があります。


システムごとにルータのマニュアル全セットが自動的に出荷されることはなくなりました。必要なマニュアルをご指定の上、発注してください。マニュアルを発注される場合には、製品を購入された代理店にご連絡ください。


Cisco 7301ルータ インストレーション チェックリスト

インストレーションをスムーズに進めるために、また、だれが何を行ったかを記録できるように、表1-2のCisco 7301ルータ インストレーション チェックリストをコピーしてください。各作業または確認が完了するたびに記入してください。記入の終わったチェックリストは、新しいルータに関する他の記録とともに、サイト ログとして保管してください。

内蔵Field-Replaceable Unit(FRU)の交換については、「FRUの取り付けおよび取り外し」を参照してください。

 

表1-2 Cisco 7301ルータ インストレーション チェックリスト

作業
確認担当者
日付

ルータの受領日

ルータおよびすべての付属品を開梱

インターフェイスのタイプおよび数量の確認

安全情報の受領

インストレーション チェックリストのコピー

サイト ログの準備、関連情報の入力

設置場所の電圧の確認

設置場所の環境仕様の確認

必要なパスワード、IPアドレス、装置名などの準備

必要な工具の準備

ネットワーク接続機器の準備

ルータのラックマウント(任意)

ケーブル マネジメント ブラケットの取り付け(任意だが推奨)

AC電源(1つまたは2つ)とルータへのAC電源コード(1本または2本)の接続、ケーブル固定クリップの固定

DC電源(1つまたは2つ)とルータへのDC電源コード(1本または2本)の接続

ネットワーク インターフェイス ケーブルと装置の接続

ASCII端末とコンソール ポートの接続

コンソール ポートを9600ボー、8データ ビット、パリティなし、1ストップ ビット(9600 8N1)に設定

システム電源の投入

システム ブート完了(STATUS LEDが点灯)

入出力ポートおよびポート アダプタが動作可能(具体的なLED情報については、図1-3を参照)

システム バナーに続いて表示されたハードウェア構成が正しい

SFP GBICモジュールについて

Cisco 7301ルータとともにSFP GBICモジュールを発注した場合、SFP GBICモジュールを取り付けなければなりません。SFP GBICは輸送中に破損しないように、別送されます。この項に目を通してから、「SFP GBICモジュールの取り付け」の取り付け手順に従って、SFP GBICモジュールを取り付けてください。

ルータの電源をオフにしたまま、なおかつラックにマウントする前に、SFP GBICモジュールをルータに差し込むと取り付けが容易です。

SFP GBICポートは1000 Mbpsの光インターフェイスです。形態は、1000BASE-X規格に適合するIEEE 802.3zインターフェイスをサポートする、LCタイプのデュプレックス ポートです。ギガビット イーサネットSFP GBICモジュールGLC-SX-MM、GLC-LH-SM、およびGLC-ZX-SMは、Cisco 1000BASE-T SFPと同様、Cisco7301ルータでもサポートされています。さらにCisco 7301では、さまざまなCWDM SFPもサポートされています。ケーブル情報はすべての光ファイバSFPと同じです。

「SFP GBICモジュールの構成」、『 Gigabit Interface Converter (GBIC) and Small Form-Factor Pluggable(SFP) GBIC Installation Inforamtion and Specifications 』、および『 Coarse Wavelength-Division Multiplexing SFP Compatability Matrix 』も参照してください。

光ファイバ接続部のクリーニングの詳細は、『 Inspection and Cleaning Procedures for Fiber-Optic Connections 』の資料を参照してください。

図1-5 SFP GBICモジュール ラッチの種類

 

1

スライド型ラッチ

3

スウィング型ラッチ

2

スウィング スライド型ラッチ


) SFP GBICモジュールは、GBICにケーブルを接続する前に取り付ける必要があります。


SPF GBICモジュールのラッチは3種類あり、これらは着脱機構でもあります。図1-5を参照してください。ラッチの種類と、SFPモジュールのモデル(SXやLHなど)やテクノロジーの種類(ギガビット イーサネットなど)は無関係です。必ずSFP GBICモジュールのラベルに目を通して、テクノロジーの種類やモデルを確認してください。

ギガビット イーサネットSFP GBICモジュールの取り付けおよび取り外しは、システムの電源を投入した状態で行うことができます。

ギガビット イーサネットSFPモジュールの取り外しまたは取り付けは、すべてのケーブルを外してから行ってください。光ファイバ ケーブルが接続された状態では、GBICの取り付けまたは取り外しを 行わない でください。

SFP GBICモジュールには、向きが違うと差し込めないように、キーが付いています。


警告 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。



警告 クラス1レーザー製品です。



警告 クラス1 LED製品です。



警告 作業中は、カードのESD破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。


SFP GBICモジュールの取り付け

図1-6 Cisco 7301のギガビット イーサネット ポート0/1へのSFP GBICモジュールの差し込み

 

1

SFP GBICポート0/1

2

SFP GBICモジュール

次の手順で、SFP GBICモジュールを取り付けます。


ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用し、シャーシの塗装されていない表面に固定します。

ステップ 2 SFP GBICモジュールのラベルを確認し、ラベルが上、ガイドの溝が下になるようにします。


) SFP GBICモジュールには、向きが違うと差し込めないように、キーが付いています。


ステップ 3 SFP GBICポート0/1、0/2、または0/3にSFP GBICモジュールを差し込みます。正しい状態で完全に押し込むと、カチッと音がしてSFP GBICモジュールが固定されます。

ステップ 4 ほかにもSFP GBICモジュールを取り付ける場合は、ステップ2~3を繰り返します。


) ネットワーク インターフェイス光ファイバ ケーブルを接続する準備ができるまで、SFP GBICの光ファイバ用の穴からプラグを外さないでください。プラグは将来使用できるように保管しておきます。



 

SFP GBICモジュールの取り付け作業はこれで完了です。

他のオプションの取り外しおよび取り付けについては、「FRUの取り付けおよび取り外し」を参照してください。

ラックマウントおよびケーブル接続手順については、「ラックマウント、卓上への設置、およびケーブル接続」を参照してください。