Cisco 7304 Network Services Engine インストレーション コンフィギュレーション ガイド
コンパクトフラッシュ ディスクの操作 方法
コンパクトフラッシュ ディスクの操作方法
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

コンパクトフラッシュ ディスクの操作方法

ソフトウェア コマンドの概要

ソフトウェア コマンドの使用

showコマンドの使用

pwdコマンドの使用

cdコマンドの使用

dirコマンドの使用

formatコマンドの使用

copyコマンドの使用

mkdirコマンドの使用

rmdirコマンドの使用

deleteコマンドの使用

コンパクトフラッシュ ディスクからの起動のイネーブル化

BOOT環境変数

コンパクトフラッシュ ディスク ベースのソフトウェア イメージをブート可能なソフトウェア イメージにする方法

コンパクトフラッシュ ディスクの操作方法

この章では、システムでのコンパクトフラッシュ ディスクの基本的な使用方法について説明します。複雑なコンパクトフラッシュ ディスク オプション、およびCisco IOSファイル システム機能については、このマニュアルでの詳しい説明を省略します。次のCisco IOS Release 12.xマニュアルを参照してください。

Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide 』のChapter「File Management」

Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference 』のChapter「File Management Commands」


) これらのマニュアルを含むすべてのマニュアルは、Documentation CD-ROMおよびCisco.comから入手できます。Documentation CD-ROMの入手方法については、「Documentation CD-ROM」を参照してください。Cisco.comへのアクセス方法については、「Cisco.com」を参照してください。


ここで説明する内容は、次のとおりです。

「ソフトウェア コマンドの概要」

「ソフトウェア コマンドの使用」

「コンパクトフラッシュ ディスクからの起動のイネーブル化」

「BOOT環境変数」

「コンパクトフラッシュ ディスク ベースのソフトウェア イメージをブート可能なソフトウェア イメージにする方法」

ソフトウェア コマンドの概要

ここでは、コンパクトフラッシュ ディスクに関する、いくつかの基本的なソフトウェア コマンドを示します。さらに、その次の各項で、コマンドの使用例についても示します。

コンパクトフラッシュ ディスクなどのメモリ デバイスおよびシステム内のメモリ エリアは ファイル システム と呼ばれ、ここでファイルおよびソフトウェア イメージの保管、使用、または取り出しを行うことができます

表 5-1 に、コンパクトフラッシュ ディスク関連のソフトウェア コマンドを示します。


表 5-1に示されているいくつかのコマンドには、他の引数を使用できるものもあります。ただし、表 5-1およびこのマニュアルでは、コンパクトフラッシュ ディスクおよび関連するファイル システムに適用されるコマンド引数だけを記載しています。

その他のコマンド引数については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference』のChapter「File Management Commands」を参照してください。


 

表 5-1 コンパクトフラッシュ ディスク関連のソフトウェア コマンド

コマンドおよび引数
説明
cd [ disk0: | bootdisk: ] directory-name

現在のディレクトリを変更します。
コンパクトフラッシュ ディスクのディレクトリ間を移動することができます。 directory-name は、移動先のディレクトリです。

copy [ disk0: | bootdisk: ] source-filename [ disk0: | bootdisk: ] destination-filename

1つのファイルから他のファイルへのコピーを行います。
コピー元のファイル システム( disk0: bootdisk: )にあるファイル( source-filename )をコピーし、コピー先ファイル システムに同じファイル名で、または異なるファイル名( destination-filename )で保存することができます。 disk0: および bootdisk: のほかに、コピー元およびコピー先ファイル システムに関する引数として次のものを指定できます。ただし、これに限定されるわけではありません。

nvram: (オンボードNVRAM [不揮発性RAM])

running-config (実行システム コンフィギュレーション ファイル)

startup-config (スタートアップ システム コンフィギュレーション ファイル)

tftp: (アクセスするTFTPサーバ)


) パラメータとしてdisk0:または bootdisk:をとるInternet File System(IFS)コマンドは、standby-disk0:およびbootdisk:をパラメータとしてとることもできます。


 

delete [ disk0: | bootdisk: ] filename

ファイルを削除します。
指定する任意のファイルを削除できます。 filename は、削除するファイル名です。

dir [ /all | disk0: | bootdisk: ]

ファイル システムのファイル一覧を表示します。
コンパクトフラッシュ ディスクdisk0:の内容をリストすることができます。 /all 引数を指定すると、システム内のすべてのファイル システムのすべてのファイルがリストされます。

format [ flash: | bootflash: | disk0: | bootdisk: ]

ファイル システムをフォーマットします。
新しいコンパクトフラッシュ ディスク( disk0: または bootdisk: )をフォーマットできます。このコマンドを使用すると、別のタイプのシステムでフォーマットされたコンパクトフラッシュ ディスクを再フォーマットすることもできます。


) このコマンドを使用すると、現在フラッシュ メモリにあるすべてのデータが削除されます。重要なデータを消失することのないよう、十分に注意してformatコマンドを使用することを強く推奨します。



) flash:は disk0:に対応しています。


 

mkdir [ disk0: | bootdisk: ] directory-name

新しいディレクトリを作成します。
コンパクトフラッシュ ディスクに新しいディレクトリを作成することができます。 directory-name は、作成したディレクトリの名前です。

pwd

現在の作業ディレクトリを表示します。
現在使用しているコンパクトフラッシュ ディスクのディレクトリ名を表示します。

rename [ disk0: | bootdisk: ] filename
[ disk0: | bootdisk: ] filename

ファイル名を変更します。
コンパクトフラッシュ ディスクにあるファイル名を変更し、そのファイルに別の(または同じ)ファイル システム パスおよびファイル名を割り当てます。最初の引数グループでコピー元(現在)のファイル システム パスおよびファイル名を指定し、2番目の引数グループでコピー先のファイル システム パスおよびファイル名を指定します。

rmdir [ disk0: | bootdisk: ] directory-name

既存のディレクトリを削除します。
現在コンパクトフラッシュ ディスクにあるディレクトリを削除できます。 directory-name は、削除するディレクトリ名です。

show [ disk0: | bootdisk: ]

コンパクトフラッシュ ディスクのフォーマットおよびジオメトリに関する情報を表示します。

ソフトウェア コマンドの使用

ここでは、コンパクトフラッシュ ディスクに関する、いくつかの基本的なソフトウェア コマンドの例を示します。以下のコマンドで使用できる任意の引数については、 表 5-1 を参照してください。

「showコマンドの使用」

「pwdコマンドの使用」

「cdコマンドの使用」

「dirコマンドの使用」

「formatコマンドの使用」

「copyコマンドの使用」

「mkdirコマンドの使用」

「rmdirコマンドの使用」

「deleteコマンドの使用」

showコマンドの使用

コンパクトフラッシュ ディスクのフォーマットおよびジオメトリに関する情報を表示するには、 show [ disk0: ]コマンドを使用します。

System# show disk0:
******** ATA Flash Card Geometry/Format Info ********
 
ATA CARD GEOMETRY
Number of Heads: 16
Number of Cylinders 840
Sectors per Cylinder 32
Sector Size 512
Total Sectors 430080
 
ATA CARD FORMAT
Number of FAT Sectors 105
Sectors Per Cluster 16
Number of Clusters 26822
Number of Data Sectors 429536
Base Root Sector 338
Base FAT Sector 128
Base Data Sector 370
 
Router#
 

この例では、

Number of Headsは、コンパクトフラッシュ ディスクのヘッド数です。

Number of Cylindersは、コンパクトフラッシュ ディスクのシリンダ数です。

Sectors per Cylinderは、各シリンダのセクター数です。

Sector Sizeは、各セクターのバイト数です。

Total Sectorsは、コンパクトフラッシュ ディスクの総セクター数です。

Number of FAT Sectorsは、ファイルへのクラスタ割り当ての追跡に使用されるセクター数です。

Sectors per Clusterは、各クラスタに含まれるセクター数です(ファイルは最低1クラスタの単位で大きくなります)。

Number of Clustersは、ファイルに使用できるクラスタの総数です。

Number of Data Sectorsは、ファイルに使用できるセクター数です。

Base Root Sectorは、ルート ディレクトリの先頭セクターの論理アドレスです。

Base FAT Sectorは、File Allocation Table(FAT)の先頭セクターです。

Base Data Sectorは、ファイルに使用できる先頭セクターです。

pwdコマンドの使用

現在アクセスしているコンパクトフラッシュ ディスク スロットを判別するには、 pwd コマンドを使用します。

System# pwd
disk0:/
System#
 

上記の例では、現在の作業ディレクトリは disk0: (コンパクトフラッシュ ディスク)であることを示しています。

cdコマンドの使用

搭載されているコンパクトフラッシュ ディスク間を移動するには、特定のパス名を定義して、 cd コマンドを使用します。その後、作業ディレクトリを確認するには、 pwd コマンドを使用します。

System# cd disk0:
System# pwd
disk0:/
 

また、 cd .. コマンドを使用して、コンパクトフラッシュ ディスクのディレクトリ構造を1レベル上(つまり親の階層)に移動し、その後 pwd コマンドを使用して、作業ディレクトリを確認することができます。

System# pwd
disk0:daily_dir/
System# cd ..
System# pwd
disk0:/
System#

dirコマンドの使用

現在作業中のコンパクトフラッシュ ディスクのディレクトリ構造および内容を示すには、引数を使用せずに dir コマンドを使用します。

System# dir
Directory of disk0:/
 
1 drw- 0 Jul 25 1998 10:23:11 daily_dir
2 drw- 0 Jul 25 1998 10:28:37 access_lists
 
48755200 bytes total (48742912 bytes free)
System#
 

dir コマンドの出力では、コンパクトフラッシュ ディスクの容量が示されます(この例では、コンパクトフラッシュ ディスクの容量は48 MBです)。 dir コマンドに特定の任意の引数を使用すると、その他のディレクトリおよびファイル システムの内容を表示できます( 表 5-1 を参照)。

formatコマンドの使用

新しいコンパクトフラッシュ ディスクをフォーマットするには、 format [ disk0: ]コマンドを使用します。


) 新しいコンパクトフラッシュ ディスクを使用する前に、フォーマットする必要があります。



注意 フォーマットを実行すると、コンパクトフラッシュ ディスクのすべての情報が削除されます。コンパクトフラッシュ ディスク内の重要なデータが消失することがないよう、十分に注意してください。コンパクトフラッシュ ディスクにある現在のデータを保存するには、データをTFTPサーバまたはほかのコンパクトフラッシュ ディスクにコピーしてから、新しいコンパクトフラッシュ ディスクをフォーマットしてください。設定済みのシステムの一部として出荷されるコンパクトフラッシュ ディスクには、コンパクトフラッシュ ディスク互換のCisco IOSソフトウェア イメージが搭載されています。そのため、出荷されたシステム内で使用する場合は、フォーマットする必要がありません。


) スペアのコンパクトフラッシュ ディスクは、ブランクの状態で出荷されます。したがって、使用前にフォーマットする必要があります。


format コマンドを使用して新しいフラッシュ ディスクをフォーマットする手順は、次のとおりです(この手順は、すでにシステムが起動されていることが前提です)。


ステップ 1 「コンパクトフラッシュ ディスクの取り付けおよび使用」の手順に従って、コンパクトフラッシュ ディスクを挿入します。

ステップ 2 format disk0: コマンドを使用して、次のとおりコンパクトフラッシュ ディスクをフォーマットします。

System# format disk0:
Format operation may take a while. Continue? [confirm]
Format operation will destroy all data in ‘disk0:’. Continue? [confirm]
Format:Drive communication & 1st Sector Write OK...
Writing Monlib
sectors.....................................................................
.......................
Monlib write complete
 
Format:All system sectors written. OK...
 
Format:Total sectors in formatted partition:81760
Format:Total bytes in formatted partition:49861120
Format:Operation completed successfully.
 
Format of disk0:complete
 


 

新しいコンパクトフラッシュ ディスクがフォーマットされ、フォーマットを実行したシステムで使用可能になりました。

copyコマンドの使用

コンパクトフラッシュ ディスクからから他のファイル システムに、または他のファイル システムからコンパクトフラッシュ ディスクにイメージをコピーするには、 copy コマンドを使用します。

copy [ tftp: | bootflash: | disk0: ] source-filename [ tftp: | bootflash: | disk0: ] destination-filename

この例では、

コピーするファイルは、ファイル システム( tftp: bootflash: など)にあります。

変数source-filename は、ほかのファイル システム( tftp: bootflash: )にコピーするファイル名です。

変数destination-filename は、コピーされたファイルに適用する名前です。

必ずしも、ファイル名を変える必要はありません(この作業は任意です)。

このコマンドの前提条件は、次のとおりです。

システム プロセッサのオンボード フラッシュ メモリ( ブート フラッシュ メモリ と呼ぶ)には、コンパクトフラッシュ ディスクと互換性があるCisco IOSソフトウェア イメージが保管されいて、システムを起動できること。

システム上でCisco IOS Release 12.1(10)EX2以上の12.1 EXリリース、Cisco IOS Release 12.2 YZ、またはCisco IOS Release 12.2 SZ以上が稼働していること。詳細については、Software Advisorを参照してください。

コンパクトフラッシュ ディスクにコピーするブート可能イメージが、別のファイル システムまたはアクセス可能なTFTPサーバ(すなわち、サーバ名がわかっていて、そのサーバへの接続能力がある)に存在し、かつ、このサーバにTelnetでアクセスできる最低1つのインターフェイスがあること。TFTPサーバへのアクセスを確保するには、最低1つのインターフェイスを設定する必要があります。インターフェイスの設定には、 setup コマンドを使用するかコンフィギュレーション エディタを使用します。

以下の例では、イーサネット インターフェイスが使用されています。

コンパクトフラッシュ ディスクにコピーするイメージのファイル名がわかっていること。


) 新しいCisco IOSソフトウェア リリースまたはCisco IOSソフトウェア メンテナンス リリースに対応して、コンパクトフラッシュ ディスクに新しいイメージをコピーする必要が生じる場合があります。その場合には、copyコマンドを使用します。


コンパクトフラッシュ ディスク(disk0:)から、ファイル(この例ではnew.image)をコンパクトフラッシュ ディスク(bootdisk:)にコピーする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 コンパクトフラッシュ ディスクがフォーマットされていない場合、または互換性のない他のシステムでフォーマットされた場合は、「formatコマンドの使用」の手順でフォーマットします。

ステップ 2 イメージ new.image をコンパクトフラッシュ ディスク disk0: にコピーするには、次の一連のコマンドを使用します。

System> enable
Password:
System# copy disk0:new.image bootdisk:new.image
3393 bytes copied in 0.548 secs#
System#
 

上記の例では、3393バイトのファイルnew.imageがコンパクトフラッシュ ディスクに約0.5秒でコピーされました。

ステップ 3 ファイル new.image がコンパクトフラッシュ ディスクにあることを確認します。

System# pwd
disk0:/
System# dir
Directory of disk0:/
 
1 -rw- 3393 Jul 26 1998 17:44:47 new.image
 
48755200 bytes total (48747008 bytes free)
System#
 


 

mkdirコマンドの使用

コンパクトフラッシュ ディスクにディレクトリを作成するには、 mkdir コマンドを使用します。次の例では、コンパクトフラッシュ ディスクに daily_dir と呼ばれるディレクトリを作成し、このディレクトリが作成されたことを確認する手順を示しています。

System# mkdir disk0:daily_dir
Created dir disk0:daily_dir
System# dir
Directory of disk0:/
 
1 drw- 0 Jul 25 1998 10:15:43 daily_dir
 
48755200 bytes total (48751104 bytes free)
System#

) 作成したディレクトリにファイルを保管し、あとでアクセスして使用する場合は、該当するソフトウェア コマンドを入力する際、ファイルへのディレクトリ パス全体を定義してください。

たとえば、ファイルitsa.fileをコンパクトフラッシュ ディスクdisk0:上のディレクトリdaily_dirに保管した場合は、次のようにディレクトリ パス全体を指定する必要があります。
disk0:daily_dir/itsa.file。
そうしないと、システムがこのファイルを検索できない場合があります。


rmdirコマンドの使用

コンパクトフラッシュ ディスクからディレクトリを削除するには、 rmdir コマンドを使用します。次の例では、disk0:のコンパクトフラッシュ ディスクから daily_dir と呼ばれるディレクトリを削除し、このディレクトリが削除されたことを確認する手順を示しています。

System# rmdir disk0:daily_dir
Delete disk0:daily_dir? [confirm] y
Removed dir disk0:daily_dir
System# dir
Directory of disk0:/
 
No files in directory.
 
48755200 bytes total (48751104 bytes free)
System#

deleteコマンドの使用

コンパクトフラッシュ ディスクからファイルを削除するには、 delete コマンドを使用します。 dir コマンドを使用して、削除するファイルを検索し、そのあと delete コマンドを使用して削除します。

次の例では、コンパクトフラッシュ ディスクで fun1 と呼ばれるファイルを検索し、このファイルを削除し、ファイルが削除されたことを確認する手順を示しています。


ステップ 1 削除するファイルを検索します。

System# dir
Directory of disk0:/
 
1 drw- 0 May 10 1998 09:54:53 fun1
 
48755200 bytes total (48742912 bytes free)
 

ステップ 2 ファイル fun1 を削除します。

System# delete disk0:fun1
 

ステップ 3 ファイル fun1 が削除されたことを確認します。

System# dir
Directory of disk0:/
 
No files in directory.
 
48755200 bytes total (48742912 bytes free)
System#
 


 

コンパクトフラッシュ ディスクからの起動のイネーブル化

ここでは、コンパクトフラッシュ ディスクからの起動をイネーブルにする手順について説明します。

コンパクトフラッシュ ディスクからの起動をイネーブルにするには、 boot system [ disk0: ] filename コンフィギュレーション コマンドに関連して、コンフィギュレーション レジスタ ビット3、2、1、0を2~15の値に設定します。ここでは、コンパクトフラッシュ ディスクに固有の boot コマンドについてのみ説明します( slotn: 引数または diskn: 引数が boot コマンドに使用できます)。

次に、コンパクトフラッシュ ディスクに関連する各種の boot コマンドについて説明します。

boot system flash disk0: コンパクトフラッシュ ディスクの最初のファイルを起動します。

boot system flash bootdisk: コンパクトフラッシュ ディスクの最初のファイルを起動します。

boot system flash disk0: herfile コンパクトフラッシュ ディスクから herfile というファイルを起動します。

boot system flash bootdisk:hisfile ― コンパクトフラッシュ ディスクから hisfile というファイルを起動します。


bootコマンドを入力する際は、スペースキーの使い方に注意してください。システムによるコマンドの解釈方法に影響がでるからです。また、bootコマンドを入力する際は、ファイルへのパス全体を定義してください。そうしなければ、システムがファイルを検索できない可能性があります。


次に、正しいコマンドの例と誤ったコマンドの例を示します。

System(config)# boot flash system disk0:myfile
 

上記のコマンド例は正しいので、システムは指定されたファイルを起動します( myfile )。

System(config)# boot flash system disk0: myfile
 

上記は、誤った例です。 disk0: の後ろにスペースがあるので、システムは、 filename フィールドをブランクとみなします。この場合、システムはファイル名の引数を無視して、コンパクトフラッシュ ディスクの最初のファイルを起動しますが、そのファイルは、 myfile ではない可能性があります。

コンパクトフラッシュ ディスクからのファイルmyfileの起動をイネーブルにするには、次の作業を行ってください。


ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始して、 configure terminal コマンドを使用して、disk0:内の起動元のイメージ ファイル名を指定します。

System# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CTRL-Z.
System(config)# boot system flash disk0:myfile
 

ステップ 2 config-register コマンドで次の16進数値を指定して、 boot system flash disk0: myfile コマンドをイネーブルにしてください(次の例を参照)。

System(config)# config-reg 0x2102
 

このコマンド(16進数0x2102)を使用した結果は、次のとおりです。

コンパクトフラッシュ ディスク ベースのイメージを起動できなかった場合、デフォルトのブートROMソフトウェアが起動されます ― 16進0x2000

Break機能がディセーブルになります ― 16進0x0100

デフォルトのブート イメージとしてmyfileがイネーブルになります ― 16進0x0002

 

ステップ 3 Ctrl-Zを押して、コンフィギュレーション モードを終了します。

System(config)#
Crtl-Z
System#
 

ステップ 4 次のように、 copy system:running-config nvram:startup-config コマンドを使用して、新しい設定をNVRAMに書き込みます。

System# copy system:running-config nvram:startup-config
 


 

BOOT環境変数

NVRAM上のコンフィギュレーション ファイルに保管されているBOOT環境変数の内容によって、システムの起動時の動作が決まります。これらの変数の現在の設定値を表示するには、次のように show bootvar コマンドを使用します。

Router> show bootvar
BOOT variable =
CONFIG_FILE variable =
Current CONFIG_FILE variable =
BOOTLDR variable does not exist
Configuration register is 0x100
 

以下に、それぞれのBOOT環境変数について説明します。

BOOT変数 ― 起動するCisco IOSソフトウェア イメージを指定します。この変数はコンフィギュレーション モードで設定します。デフォルトのソフトウェア イメージは、CISCOxxxイメージです(xxxには、ユーザが特定のファイル名を入力しない場合にシステムが割り当てるファイル名が入ります)。システムは、disk0:のコンパクトフラッシュ ディスクの最初のイメージを検索します。

コンフィギュレーション モードを開始して、次の configure terminal および boot system コマンドを使用して、起動するファイル名およびコンパクトフラッシュ ディスクを指定します。

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CTRL-Z.
System(config)# boot system flash disk0:<image>
 

このコンフィギュレーション ファイル エントリの結果では、BOOT変数がdisk0:c7300-js-mzです。

CONFIG_FILE(コンフィギュレーション ファイル)変数 ― 起動時にコンフィギュレーションをどこから読み込むかを判別します。この変数はコンフィギュレーション モードで次のように設定します。

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CTRL-Z.
System(config)# boot config disk0:<image>
 

このコンフィギュレーション ファイル エントリの結果では、CONFIG_FILE変数が
disk0:configfileです。

BOOTLDR(ブート ローダ)変数 ― どのイメージがブート ヘルパーとして使用されるかを判別します。この変数はコンフィギュレーション モードで次のように設定します。

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CTRL-Z.
System(config)# boot bootldr disk0:<image>
 

コンフィギュレーション レジスタ変数 ― ブート可能なCisco IOSソフトウェア イメージを検索する場所をシステムに指示します。この変数は、コンフィギュレーション モードで次のように16進数値で設定します。

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CTRL-Z.
System(config)# config-register 0x102
 

このコンフィギュレーション ファイル エントリの結果、コンフィギュレーション レジスタは16進値0x102に設定されます。コンフィギュレーション レジスタの詳細については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals』を参照してください。

コンフィギュレーション ファイルにboot systemコマンドがない場合、ルータはコンパクトフラッシュ ディスクからデフォルトのファイル イメージをロードします。詳細は、『Cisco IOS Configuration Fundamentals』の「Rebooting the Router」を参照してください。

コンパクトフラッシュ ディスク ベースのソフトウェア イメージをブート可能なソフトウェア イメージにする方法

ここでは、コンパクトフラッシュ ディスク ベースのCisco IOSソフトウェア イメージをブート可能なイメージにする手順について説明します。

コンパクトフラッシュ ディスクにソフトウェア イメージをコピーしてから、次のコマンドを使用してイメージ(この例では new.image というファイル)をブート可能にします。この例のソフトウェア イメージは、コンパクトフラッシュ ディスクに保管されています。コンパクトフラッシュ ディスクからのイメージをロードできるようにするため、コンフィギュレーション レジスタを0x2102に設定する必要があるので、このコマンド シーケンスでは、 config-register コマンドも使用されています。

System# config terminal
System(config)# no boot system
System(config)# boot system flash disk0:new.image
System(config)# config-register 0x2102
Ctrl-Z
System# copy system:running-config nvram:startup-config
System# reload
 

システムがリロードされると、コンパクトフラッシュ ディスクからイメージ new.image が起動されます。