Network Processing Engine/Network Services Engine インストレーション コンフィギュレーション ガイド
NSE-1 の概要
NSE-1 の概要
発行日;2012/02/01 | 英語版ドキュメント(2009/09/07 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

NSE-1 の概要

サポート対象プラットフォーム

ソフトウェア要件

NSE-1 の説明と概要

コンポーネント

システム管理機能

用語および略語

NSE-1 のメモリ情報

NSE-1 の概要

この章では、Network Services Engine(NSE; ネットワーク サービス エンジン)モデル NSE-1 について説明します。内容は次のとおりです。

「サポート対象プラットフォーム」

「ソフトウェア要件」

「NSE-1 の説明と概要」

「NSE-1 のメモリ情報」

NSE-1 のコンフィギュレーションおよび Parallel eXpress Forwarding(PXF)のトラブルシューティング(NSE-1 に固有の show コマンドおよび debug コマンドを含む)については、 第 10 章「設定およびトラブルシューティング」 を参照してください。

サポート対象プラットフォーム

NSE-1 は、Cisco 7200 VXR ルータ上に限ってサポートされます。NSE-1 は、Cisco uBR7200 VXR ユニバーサル ブロードバンド ルータではサポートされません。

ソフトウェア要件

必要最小限のソフトウェア リリース情報については、「ソフトウェア要件」を参照してください。

NSE-1 の説明と概要

ここでは、ネットワーク サービス エンジン(NSE)のコンポーネントおよびシステム管理機能について説明します。ネットワーク サービス エンジンは、Cisco 7200 VXR ルータのシステム管理機能を維持して実行します。さらに NSE-1 は、システム メモリおよび環境モニタリング機能を I/O コントローラとの間で共有しています。NSE-1 は、PXF プロセッサを搭載しているため、Network Processing Engine(NPE; ネットワーク処理エンジン)よりパフォーマンスが高くなっています。PXF プロセッサはルーティング プロセッサと連動して、高速化されたパケット スイッチングおよび IP レイヤ 3 フィーチャ処理を提供します。

NSE-1 は、プロセッサ エンジン ボードとネットワーク コントローラ ボードの 2 つのモジュラ ボードで構成されています。NSE-1 は、Cisco 7200 VXR ルータでだけ使用できる構造になっています。


) NSE-1 は、物理的には Cisco uBR7200 VXR ユニバーサル ブロードバンド ルータに装着できますが、サポートはされません。


コンポーネント

図 4-1 NSE-1

 

1

ネットワーク コントローラ ボード

8

ミッドプレーン コネクタ

2

取り付け支柱

9

ブート ROM(U1)

3

システム コントローラ

10

温度センサー

4

プロセッサ エンジン ボード

11

SDRAM DIMM(U15)

5

非脱落型ネジ

12

PXF プロセッサ

6

RM7000 マイクロプロセッサ

13

温度センサー

7

ハンドル

NSE-1 は、次のコンポーネントで構成されています。

Reduced Instruction Set Computing(RISC; 縮小命令セット コンピューティング)マイクロプロセッサ

NSE-1 には、262 MHz の内部クロック速度で動作する RM7000 マイクロプロセッサが搭載されています。

PXF プロセッサ

PXF プロセッサは、パラレルな IP マルチパケット処理機能を使用可能にし、ルーティング プロセッサと連動して、高速化されたパケット スイッチングおよび IP レイヤ 3 フィーチャ処理を提供します。

システム コントローラ

システム コントローラは、プロセッサ、DRAM、および Peripheral Component Interconnect(PCI)ベースのシステム バックプレーン バスを相互接続するためのハードウェア ロジックを提供します。NSE-1 には、2 つのミッドプレーン PCI バスおよび 1 つの I/O コントローラ PCI バスへのプロセッサ アクセスを提供する 1 つのシステム コントローラが搭載されています。また、このシステム コントローラにより、2 つのうちどちらかのミッドプレーン PCI バスを通じてポート アダプタから SDRAM へアクセスできるようになっています。

アップグレード可能なメモリ モジュール

NSE-1 は、コード、データ、およびパケットのストレージとして SDRAM を使用します。

キャッシュ メモリ

NSE-1 には、3 レベルのキャッシュがあります。1 次および 2 次キャッシュはマイクロプロセッサに内蔵されています。2 次統合キャッシュはデータおよび命令用です。3 次キャッシュは、2 MB の外部キャッシュです。

環境センサー× 2:シャーシから送出される冷気を監視します。

ブート ROM:Cisco IOS ソフトウェアを起動するためのコードが保存されます。


) NSE-1 には、パケット SRAM は搭載されていません。


システム管理機能

NSE-1 は、次のシステム管理機能を実行します。

ルーティング プロトコルのアップデート情報の送受信

テーブル、キャッシュ、およびバッファの管理

インターフェイスおよび環境ステータスのモニタリング

コンソールおよび Telnet インターフェイス経由での Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)管理

データ トラフィックのアカウンティングおよびスイッチング

イメージのブーティングおよびリロード

ポート アダプタの管理(Online Insertion and Removal(OIR; 活性挿抜)時の認識および初期化を含む)

用語および略語

キャッシュ:容量の小さい高速アクセス メモリ。現在アクセス中のデータの一時的な保存に使用されます。プロセッサに組み込まれているか、またはプロセッサの近くに搭載されています。

DIMM:Dual In-line Memory Module; デュアル インライン メモリ モジュール。

DRAM:Dynamic Random-Access Memory; ダイナミック ランダムアクセス メモリ。

命令およびデータ キャッシュ:プロセッサに対する命令、および命令による処理の対象となるデータ。

組み込みキャッシュ:プロセッサに組み込まれたキャッシュ。内部キャッシュとも呼ばれます。物理的にプロセッサの外部に位置するキャッシュ メモリは、プロセッサに組み込まれていないので、外部キャッシュと呼ばれる場合があります。

OTP:One Time Programmable; ワンタイム プログラマブル。

1 次、2 次、3 次キャッシュ:プロセッサ コアに対するキャッシュの近さに基づく、階層型のキャッシュ メモリ ストレージ。1 次キャッシュはプロセッサ コアに最も近く、アクセス速度は最速です。2 次キャッシュのアクセスは、1 次キャッシュより遅く、3 次キャッシュより速くなっています。

RAM:Random-Access Memory; ランダムアクセス メモリ。

RISC:Reduced Instruction Set Computing; 縮小命令セット コンピューティング。

ROM:読み取り専用メモリ。

SIMM:Single In-line Memory Module; シングル インライン メモリ モジュール。

SDRAM:Synchronous Dynamic Random-Access Memory; 同期ダイナミック RAM。

固定 SDRAM:固定サイズまたは固定数量の SDRAM。交換はできますが、アップグレードはできません。

SODIMM:Small Outline Dual In-line Memory Module; スモール アウトライン デュアル インライン メモリ モジュール。

SRAM:Static Random-Access Memory; スタティック RAM。

統合キャッシュ:命令キャッシュとデータ キャッシュを組み合わせたもの。たとえば、プロセッサの 1 次キャッシュには命令およびデータ用のキャッシュ メモリが個別にあり、2 次キャッシュは統合キャッシュになっている場合があります。

NSE-1 のメモリ情報

NSE-1 のメモリ構成を調べるには、show version コマンドを使用します。

次の例では、Cisco 7206 VXR ルータに搭載されている NSE-1 に関する情報を示しています。

Router# show version
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) 7200 Software (C7200-P-M), Released Version 12.0
Copyright (c) 1986-1999 by cisco Systems, Inc.
Compiled Wed 22-Dec-99 08:37 by
Image text-base:0x60008900, data-base:0x60B58000
 
(テキスト出力は省略)
 
cisco 7206VXR NSE-1 processor with 57344K/8192K bytes of memory.
R7000 CPU at 262Mhz, Implementation 39, Rev 1.0, 256KB L2 Cache
6 slot VXR midplane, Version 2.0
 
(テキスト出力は省略)
 

表 4-1 に NSE-1 のメモリ仕様、 表 4-2 に NSE-1 のユーザが交換可能なメモリ構成情報を示します。

 

表 4-1 NSE-1 のメモリ仕様

メモリ タイプ
容量
数量
説明
NSE-1 ボード上の搭載位置

SDRAM

128 MB または 256 MB

1

128 MB または 256 MB の DIMM

U15

ブート ROM

512 KB

1

ROM モニタ プログラム用の OTP1ROM

U1

1 次キャッシュ

16 KB(命令用)、16 KB(データ用)

--

RM7000 プロセッサ、内部キャッシュ

U22

2 次キャッシュ

256 KB

--

RM7000 プロセッサ、統合内部キャッシュ

U22

3 次キャッシュ

2 MB(固定)

--

RM7000 プロセッサ、外部キャッシュ2

U7、U9、U12、U14、U17

1.OTP:One Time Programmable(ワンタイム プログラマブル)

2.プロセッサ エンジン ボードに搭載

 

表 4-2 NSE-1 の SDRAM DIMM 構成:設定可能メモリのみ

SDRAM 総容量
SDRAM バンク
数量
製品番号

128 MB

U15

128 MB DIMM × 1

MEM-SD-NPE-128MB

256 MB

U15

256 MB DIMM × 1

MEM-SD-NSE-256MB