Network Processing Engine/Network Services Engine インストレーション コンフィギュレーション ガイド
NPE-300 および NPE-400 の概要
NPE-300 および NPE-400 の概要
発行日;2012/02/01 | 英語版ドキュメント(2009/09/07 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

NPE-300 および NPE-400 の概要

サポート対象プラットフォーム

ソフトウェア要件

NPE-300 および NPE-400 の説明と概要

コンポーネント

システム管理機能

用語および略語

NPE-300 および NPE-400 のメモリ情報

NPE-300 および NPE-400 の概要

この章では、Network Processing Engine(NPE; ネットワーク処理エンジン)モデル NPE-300 および NPE-400 について説明します。内容は次のとおりです。

「サポート対象プラットフォーム」

「ソフトウェア要件」

「NPE-300 および NPE-400 の説明と概要」

「NPE-300 および NPE-400 のメモリ情報」

サポート対象プラットフォーム

次の NPE は Cisco 7200 VXR ルータをサポートします。

NPE-300

NPE-400

次の NPE は、Cisco uBR7246VXRユニバーサル ブロードバンド ルータをサポートします。

NPE-300

NPE-400

次の NPE は、Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバのルータ シェルフとして Cisco 7206 VXR をサポートします。

NPE-300

NPE-400

これらの NPE は、Cisco 7200 シリーズ ルータ(7202、7204、7206)に搭載できないような構造になっています。

ソフトウェア要件

必要最小限のソフトウェア リリース情報については、「ソフトウェア要件」を参照してください。

NPE-300 および NPE-400 の説明と概

ここでは、ネットワーク処理エンジン(NPE)のコンポーネントおよびシステム管理機能について説明します。ネットワーク処理エンジンは、ルータのシステム管理機能を維持して実行します。また、ネットワーク処理エンジンは、システム メモリおよび環境モニタリング機能を I/O コントローラとも共有しています。

コンポーネント

図 3-1 NPE-300

 

1

ミッドプレーン コネクタ

9

RM7000 マイクロプロセッサ

2

取り付け支柱

10

温度センサー(U42)

3

DIMM 3(U44)

11

取り付け支柱

4

バンク 1(ユーザ設定可能)

12

温度センサー(U41)

5

DIMM 2(U45)

13

ブート ROM(U1)

6

非脱落型ネジ

14

DIMM 0(U16)

7

ハンドル

15

バンク 0(固定)

8

システム コントローラ

16

U15(未実装)

図 3-2 NPE-400

 

1

温度センサー(U31)

7

ミッドプレーン コネクタ

2

取り付け支柱

8

ブート ROM(U7)

3

RM7000 マイクロプロセッサ

9

温度センサー(U6)

4

システム コントローラ

10

SODIMM(J1)

5

非脱落型ネジ

11

スタンドオフおよびネジ

6

ハンドル

ネットワーク処理エンジンは、次のコンポーネントで構成されています。

Reduced Instruction Set Computing(RISC; 縮小命令セット コンピューティング)マイクロプロセッサ

NPE-300 には、262 MHz の内部クロック速度で動作する RM7000 マイクロプロセッサが搭載されています。

NPE-400 には、350 MHz の内部クロック速度で動作する RM7000 マイクロプロセッサが搭載されています。

システム コントローラ

システム コントローラは、プロセッサ、DRAM、および Peripheral Component Interconnect(PCI)ベースのシステム バックプレーン バスを相互接続するためのハードウェア ロジックを提供します。

NPE-300 には、ミッドプレーン PCI バスおよび 1 つの I/O コントローラ PCI バスへのプロセッサ アクセスを提供するシステム コントローラが 2 つ搭載されています。また、このシステム コントローラにより、3 つのうちいずれかのミッドプレーン PCI バスを通じて、ポート アダプタから SDRAM にアクセスできるようになっています。

NPE-400 には、システム アクセスを提供するシステム コントローラが 1 つ搭載されています。

アップグレード可能なメモリ モジュール

NPE-300 および NPE-400 は、ネットワーク インターフェイスとの間で送受信されるすべてのパケットを SDRAM に保存します。SDRAM には、ルーティング テーブルおよびネットワーク アカウンティング アプリケーションも保存されます。

NPE-300 では、2 つの独立した SDRAM メモリ アレイによって、ポート アダプタおよびプロセッサによる同時アクセスが可能です。ただし、アップグレード可能なアレイは 1 つだけです。

NPE-400 では、ポート アダプタとプロセッサが 1 つのメモリ アレイを共用します。

キャッシュ メモリ

NPE-300 および NPE-400 には、マイクロプロセッサの 3 次キャッシュとして機能するキャッシュ SRAM が搭載されています。

環境センサー× 2:NPE-300 および NPE-400 のシャーシから送出される冷気を監視します。

ブート ROM:Cisco IOS ソフトウェアを起動するためのコードが保存されます。


) NPE-300 および NPE-400 には、パケット SRAM は搭載されていません。


システム管理機能

ネットワーク処理エンジンは、次のシステム管理機能を実行します。

ルーティング プロトコルのアップデート情報の送受信

テーブル、キャッシュ、およびバッファの管理

インターフェイスおよび環境ステータスのモニタリング

コンソールおよび Telnet インターフェイス経由での Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)管理

データ トラフィックのアカウンティングおよびスイッチング

イメージのブーティングおよびリロード

ポート アダプタの管理(Online Insertion and Removal(OIR; 活性挿抜)時の認識および初期化を含む)

用語および略語

キャッシュ:容量の小さい高速アクセス メモリ。現在アクセス中のデータの一時的な保存に使用されます。プロセッサに組み込まれているか、またはプロセッサの近くに搭載されています。

DIMM:Dual In-line Memory Module; デュアル インライン メモリ モジュール。

DRAM:Dynamic Random-Access Memory; ダイナミック ランダムアクセス メモリ。

命令およびデータ キャッシュ:プロセッサに対する命令、および命令による処理の対象となるデータ。

組み込みキャッシュ:プロセッサに組み込まれたキャッシュ。内部キャッシュとも呼ばれます。物理的にプロセッサの外部に位置するキャッシュ メモリは、プロセッサに組み込まれていないので、外部キャッシュと呼ばれる場合があります。

OTP:One Time Programmable; ワンタイム プログラマブル。

1 次、2 次、3 次キャッシュ:プロセッサ コアに対するキャッシュの近さに基づく、階層型のキャッシュ メモリ ストレージ。1 次キャッシュはプロセッサ コアに最も近く、アクセス速度は最速です。2 次キャッシュのアクセスは、1 次キャッシュより遅く、3 次キャッシュより速くなっています。

RAM:Random-Access Memory; ランダムアクセス メモリ。

RISC:Reduced Instruction Set Computing; 縮小命令セット コンピューティング。

ROM:読み取り専用メモリ。

SIMM:Single In-line Memory Module; シングル インライン メモリ モジュール。

SDRAM:Synchronous Dynamic Random-Access Memory; 同期ダイナミック RAM。

固定 SDRAM:固定サイズまたは固定数量の SDRAM。交換はできますが、アップグレードはできません。

SODIMM:Small Outline Dual In-line Memory Module; スモール アウトライン デュアル インライン メモリ モジュール。

SRAM:Static Random-Access Memory; スタティック RAM。

統合キャッシュ:命令キャッシュとデータ キャッシュを組み合わせたもの。たとえば、プロセッサの 1 次キャッシュには命令およびデータ用のキャッシュ メモリが個別にあり、2 次キャッシュは統合キャッシュになっている場合があります。

NPE-300 および NPE-400 のメモリ情報

NPE-300 のメモリ構成を調べるには、show versionコマンドを使用します。

次の show versionコマンドの出力例では、Cisco 7206 VXR ルータに搭載された NPE-300 の情報を表示しています。

Router# show version
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) 7200 Software (C7200-JS-M), Released Version 12.0(19980705:021501)
Copyright (c) 1986-1998 by cisco Systems, Inc.
Compiled Tue 25-Aug-98 04:01 by biff
Image text-base: 0x600088C4, data-base: 0x60FA6000
 
(テキスト出力は省略)
 
cisco 7206VXR (NPE300) processor with 44x1024K/20480K bytes of memory.
R7000 CPU at 262Mhz, Implementation 39, Rev 1.0, 265KB L2, 2048KB L3 Cache
Six slot VXR midplane, Version 2.255
 
(テキスト出力は省略)
 

次の show versionコマンドの出力例では、Cisco 7206 VXR ルータに搭載された NPE-400 の情報を表示しています。

Router# show version
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) 7200 Software (C7200-P-M), Released Version 12.1(20000622:181759)
Copyright (c) 1986-2000 by cisco Systems, Inc.
Compiled Thu 22-Jun-00 11:18 by BIFF
Image text-base: 0x60008950, data-base: 0x60BD8000
 
(テキスト出力は省略)
 
cisco 7206VXR (NPE400) processor (revision 0xFF) with 122880K/8192K bytes
of memory.
Processor board ID 8771013
R7000 CPU at 350Mhz, Implementation 39, Rev 2.1, 256KB L2, 4096KB L3 Cache
6 slot VXR midplane, Version 2.1
 
(テキスト出力は省略)

 

表 3-1 に NPE-300 のメモリ仕様、 表 3-2 に NPE-300 のユーザが交換可能なメモリ構成情報を示します。 表 3-3 に、NPE-400 のメモリ仕様、 表 3-4 に、NPE-400 のメモリ構成を示します。

 

表 3-1 NPE-300 のメモリ仕

メモリ タイプ
容量
数量
説明
NPE-300 ボード上の搭載位置

設定可能 SDRAM

32 ~ 256 MB

設定可能なバンク× 1、SDRAM スロット× 2

32 MB、64 MB、または 128 MB DIMM(SDRAM 最大サイズの要件に基づく)

バンク 1:U45 および U44

ブート ROM

512 KB

1

ROM モニタ プログラム用の OTPROM

U11

固定 SDRAM

32 MB

1

32 MB DIMM

バンク 02:U16

1 次キャッシュ

16 KB(命令用)、16 KB(データ用)

--

RM7000 プロセッサ、組み込みキャッシュ

U49

2 次キャッシュ

256 KB(固定)

--

RM7000 プロセッサ、統合内部キャッシュ

U49

3 次キャッシュ

2 MB(固定)

--

RM7000 プロセッサ、外部キャッシュ

U7、U8、U9、U10、U17

1.プロセッサ エンジン ボードに搭載

2.ソケット U15 はバンク 0 の一部ですが、実装されません。

 

表 3-2 NPE-300 の SDRAM DIMM 構成:設定可能メモリのみ

SDRAM 総容量3
バンク 14
数量
製品番号5

32 MB6 +
32 MB

U45(DIMM スロット× 2 のみ)

32 MB DIMM × 1

MEM-SD-NPE-32MB

32 MB4 +
64 MB

U45 および U44
または
U45

32 MB DIMM × 2 または

64 MB DIMM × 1

MEM-SD-NPE-32MB

MEM-SD-NPE-64MB

32 MB4 +
128 MB

U45 および U44
または
U45

64 MB DIMM × 2 または

128 MB DIMM × 1

MEM-SD-NPE-64MB

MEM-SD-NPE-128MB

32 MB4 +
256 MB

U45 および U44

128 MB DIMM × 2

MEM-SD-NPE-256MB

3.Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバの SDRAM オプションについては、「関連資料」に記載されている Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバのマニュアルを参照してください。

4.バンク 1 には、ユーザ アップグレード可能な SDRAM スロットが 2 つあります (バンク 0 はパケット メモリ専用であり、32 MB の固定コンフィギュレーションで出荷されます)。

5.これらの製品は、増設用 SDRAM として入手することもできます。増設用に注文する場合には、製品番号の最後に等号(=)を追加してください(例:MEM-SD-NPE-128MB=)。

6.この 32 MB は、SDRAM バンク 0 のソケット U16 用固定メモリです。ソケット U15 は実装されません。

 

表 3-3 NPE-400 のメモリ仕

メモリ タイプ
容量
数量
説明
NPE-400 ボード上の搭載位置

設定可能 SDRAM

128 MB、256 MB、または 512 MB

1

128 MB、256 MB、または 512 MB の SODIMM

J1

ブート ROM

512 KB

1

ROM モニタ プログラム用の OTPROM

U7

1 次キャッシュ

16 KB(命令用)、16 KB(データ用)

--

RM7000 プロセッサ、組み込みキャッシュ

U38

2 次キャッシュ

256 KB(固定)

--

RM7000 プロセッサ、統合内部キャッシュ

U38

3 次キャッシュ

4 MB(固定)

--

RM7000 プロセッサ、外部キャッシュ

U2、U26、U27、U28、U37

 

表 3-4 NPE-400 のメモリ構

SDRAM 総容量
バンク 1
数量
製品番号

128 MB

J1

128 MB SODIMM × 1

MEM-NPE-400-128MB

256 MB

J1

256 MB SODIMM × 1

MEM-NPE-400-256MB

512 MB

J1

512 MB SODIMM × 1

MEM-NPE-400-512MB