Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ マルチキャスト コマンド リファレンス
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ のマルチ キャスト ツールおよびユーティリティ コマンド
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのマルチキャスト ツールおよびユーティリティ コマンド
発行日;2012/02/04 | 英語版ドキュメント(2011/05/05 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのマルチキャスト ツールおよびユーティリティ コマンド

mrinfo

mtrace

sap cache-timeout

sap listen

show sap

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのマルチキャスト ツールおよびユーティリティ コマンド

この章では、Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータでマルチキャスト ルーティング セッションのトラブルシューティングを行うときに使用するコマンドについて説明します。

マルチキャスト ルーティングの概念、設定タスク、例の詳細については、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Multicast Configuration Guide 』のコンフィギュレーション モジュール「 Implementing Multicast Routing on Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Routers 」を参照してください。

mrinfo

ローカル ルータで近接のマルチキャスト ルータ ピアリングについてクエリーを実行するには、EXEC モードで mrinfo コマンドを使用します。

mrinfo [ ipv4 ] host-address [ source-address ]

 
シンタックスの説明

ipv4

(任意)IPv4 アドレス プレフィクスを指定します。

host-address

次のいずれかが設定されます。

DNS の名前またはドメインの IPv4 ホスト アドレス。

マルチキャスト ルータの IP アドレス。4 分割ドット付き 10 進表記で記載されたマルチキャスト IP アドレスです。省略すると、ルータは自らについてクエリーを実行します。

source-address

(任意)マルチキャスト ルーティング情報(mrinfo)の要求に使用された送信元アドレス。省略すると、送信元は宛先の発信インターフェイスに基づきます。

 
デフォルト

デフォルトは IPv4 アドレス指定です。

 
コマンド モード

EXEC

 
コマンドの履歴

リリース
変更内容

リリース 3.7.2

このコマンドは Cisco ASR 9000 シリーズ ルータに追加されました。

 
使用上のガイドライン

このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。

mrinfo コマンドにより、マルチキャスト ルータとピアリングしている近接マルチキャスト ルータを確認できます。

このコマンドを使用して、マルチキャスト ルータをクエリーできます。出力フォーマットは、Distance Vector Multicast Routing Protocol(DVMRP; ディスタンス ベクトル マルチキャスト ルーティング プロトコル)と同じです (mrouted ソフトウェアは、DVMRP を実装する UNIX ソフトウェアです)。

タスク ID

タスク ID
処理

multicast

実行

次に、 mrinfo コマンドの出力例を示します。最初の行に、マルチキャスト コンフィギュレーションがバージョン番号とともに表示され、Parent Multicast Agent(PMA; 親マルチキャスト エージェント)のフラグが付けられます。このフラグは、コンフィギュレーションが prune、mtrace、および SNMP に対応していることを意味します。クエリー先のマルチキャスト ルータのネイバについては、クエリーが実行されたルータの IP アドレスが表示され、続いて、ネイバの IP アドレスが表示されます。メトリック(接続コスト)としきい値(マルチキャストの Time-To-Live(TTL; 存続可能時間))が表示されます。このルータが以下に該当するかどうかなど、その他の情報も表示されます。

PIM プロトコルを実行している

IGMP クエリア

リーフ ルータ

RP/0/RSP0/CPU0:router# mrinfo 192.168.50.1
 
192.168.50.1 [version 0.37.0] [flags: PMA]:
172.16.1.1 -> 172.16.1.1 [1/0/pim/querier/leaf]
172.16.2.2 -> 172.16.2.2 [1/0/pim/querier/leaf]
192.168.50.1 -> 192.168.50.1 [1/0/pim/querier]
192.168.50.1 -> 192.168.50.101 [1/0/pim/querier]
192.168.40.101 -> 192.168.40.1 [1/0/pim]
192.168.40.101 -> 192.168.40.101 [1/0/pim]
 

mtrace

マルチキャスト配信ツリーの送信元から宛先ブランチへのパスを追跡するには、EXEC モードで mtrace コマンドを使用します。

mtrace [ ipv4 ] [ source ] [ destination ] [ group ] [ ttl ]

 
シンタックスの説明

ipv4

(任意)IPv4 アドレス プレフィクスを指定します。

source

(任意)マルチキャストが可能な送信元の DNS 名または IP アドレス。追跡するパスが開始するユニキャスト アドレスです。

destination

(任意)ユニキャストの宛先の DNS 名またはアドレス。省略すると、mtrace はコマンドが生成されたシステムから追跡を開始します。

group

(任意)追跡するグループの DNS 名またはマルチキャスト アドレス。デフォルトのアドレスは 224.2.0.1(MBONE Audio に使用されるグループ)です。アドレス 0.0.0.0 が使用されると、ソフトウェアは weak mtrace を起動します。weak mtrace は、パス沿いにあるルータがマルチキャスト ルーティング テーブル ステート状態にあるかどうかに関係なく、送信元への RPF パスに続いて指定します。

ttl

(任意)マルチキャスト追跡要求の TTL のしきい値。範囲は 1 ~ 255 ルータ ホップです。

 
デフォルト

デフォルトでは、この機能はディセーブルになっています。

デフォルトは IPv4 アドレス指定です。

 
コマンド モード

EXEC

 
コマンドの履歴

リリース
変更内容

リリース 3.7.2

このコマンドは Cisco ASR 9000 シリーズ ルータに追加されました。

 
使用上のガイドライン

このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。

mtrace コマンドによって生成される追跡要求は、マルチキャスト グループに対するマルチキャストで、指定した宛先へのラストホップ ルータを見つけるために行われます。追跡は、ユニキャストを使用して mtrace 要求パケットを各ホップに渡すことで、宛先から送信元へのマルチキャスト パスに従って行われます。応答はユニキャストで、送信元へのファーストホップ ルータによる、ルータのクエリーが行われます。このコマンドを使用して、マルチキャスト ルーティング エラーを分離することができます。

引数を指定しないと、ルータは対話的にプロンプトを表示します。

このコマンドの機能は、UNIX バージョンの mtrace と同じです。

タスク ID

タスク ID
処理

multicast

実行

次に、 mtrace コマンドの出力例を示します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# mtrace 172.16.1.0 172.16.1.10 239.254.254.254
 
Type escape sequence to abort.
Mtrace from 172.16.1.0 to 172.16.1.10 via group 239.254.254.254
From source (?) to destination (?)
Querying full reverse path...
 
Switching to hop-by-hop:
0 172.16.1.10
-1 172.17.20.101 PIM Reached RP/Core [172.16.1.0/24]
-2 172.18.10.1 PIM [172.16.1.0/32]
-3 172.16.1.0 PIM [172.16.1.0/32]
 

sap cache-timeout

Session Announcement Protocol(SAP)のキャッシュ エントリがアクティブの状態でキャッシュに留まることができる時間を制限するには、グローバル コンフィギュレーション モードで sap cache-timeout コマンドを使用します。デフォルトの動作に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

sap cache-timeout minutes

no sap cache-timeout

 
シンタックスの説明

minutes

SAP キャッシュ エントリがアクティブの状態でキャッシュに留まることができる時間。範囲は 1 ~ 1440 です。

 
デフォルト

minutes :1440 分(24 時間)

 
コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション

 
コマンドの履歴

リリース
変更内容

リリース 3.7.2

このコマンドは Cisco ASR 9000 シリーズ ルータに追加されました。

 
使用上のガイドライン

このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。

sap cache-timeout コマンドは、セッション アナウンスがルータによってキャッシュされる時間を定義します。アクティブなセッション アナウンスは、発信側サイトによって定期的に再送信され、ルータでのキャッシュ ステートがリフレッシュされます。1 つのグループに対して行われるアナウンスの最小インターバルは 5 分です。キャッシュ タイムアウトを 30 分よりも短い時間に設定することはお勧めできません。キャッシュにエントリを無期限に維持するには、キャッシュ タイムアウトを 0 に設定します。

タスク ID

タスク ID
処理

multicast

読み取り、書き込み

次の例に、10 分でタイムアウトになるように設定された SAP キャッシュ エントリを示します。

RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# sap cache-timeout 10
 

sap listen

グループ アドレスで SAP 指定のルータ(SDR)のリスナを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで sap listen コマンドを使用します。デフォルトの動作に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

sap listen [ ip-address | name ]

no sap listen

 
シンタックスの説明

ip-address | name

(任意)アドレス範囲のプレフィクスのグループ IP アドレスまたは名前。

 
デフォルト

グループ アドレスが設定されていないと、SDR リスナはグローバルな SAP アナウンス グループ(224.2.127.254)に設定されます。

 
コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション

 
コマンドの履歴

リリース
変更内容

リリース 3.7.2

このコマンドは Cisco ASR 9000 シリーズ ルータに追加されました。

 
使用上のガイドライン

このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。

sap listen コマンドは、設定されたグループ アドレスで SAP アナウンスをリッスンする SDR リスナを設定します。グループ IP アドレスには、224.2.128.0 ~ 224.2.255.255 の範囲内であればどのグループでも指定できます。

タスク ID

タスク ID
処理

multicast

読み取り、書き込み

次の例では、IP アドレスが 224.2.127.254 のグループを SDR リスナに設定します。

RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# sap listen 224.2.127.254
 

 
関連コマンド

コマンド
説明

show sap

設定されたマルチキャスト グループで学習された SAP セッションを表示します。

show sap

設定されたマルチキャスト グループで学習された SAP セッションを表示するには、EXEC モードで show sap コマンドを使用します。

show sap [ ipv4 ] [ group-address | session-name ] [ detail ]

 
シンタックスの説明

ipv4

(任意)IPv4 アドレス プレフィクスを指定します。

group-address

(任意)学習されたセッションのグループ IP アドレスまたは名前。

session-name

(任意)セッション名。

detail

(任意)詳細な SAP 情報を提供します。

 
デフォルト

デフォルトは IPv4 アドレス指定です。

 
コマンド モード

EXEC

 
コマンドの履歴

リリース
変更内容

リリース 3.7.2

このコマンドは Cisco ASR 9000 シリーズ ルータに追加されました。

 
使用上のガイドライン

このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。

show sap コマンドを実行すると、設定されたマルチキャスト グループで学習されたセッションが表示されます。 detail キーワードを指定すると、詳細なセッション情報が表示されます。

sap listen コマンドを使用して、グループ IP アドレスにある SDR リスナを設定します。

タスク ID

タスク ID
処理

multicast

読み取り

次に、 show sap コマンドの出力例を示します。情報は要約され、1 つのエントリが表示されます。

RP/0/RSP0/CPU0:router# show sap
 
Sap Session Table Summary
Cisco Systems, Inc
Src: 192.168.30.101, Dst: 224.2.127.254, Last Heard: 00:00:23
Total Entries : 1
 

表 42 で、これらの出力に表示される重要なフィールドについて説明します。

表 42 show sap のフィールドの説明

フィールド
説明

Src

セッション アナウンスが受信されるホストの IP アドレス。

Dst

アナウンスの送信先である、宛先 IP マルチキャスト グループ アドレス。

Last Heard

送信元から SAP アナウンスが最後に受信された時刻(時間、分、秒)。

Total Entries

表示されるエントリの総数。

次に、Cisco Systems, Inc. という SAP セッションで、 detail キーワードを指定して実行した show sap コマンドの出力例を示します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# show sap detail
 
Sap Session Table
Session Name: Cisco Systems, Inc
Description: IPTV Streaming Video
Group: 225.225.225.1 TTL: 2
Announcement source: 192.30.30.101, Destination: 224.2.127.254
Created by: - 0050c200aabb 9 IN IP4 10.10.176.50
Session Permanent Attribute: packetsize:4416
Attribute: packetformat:RAW
Attribute: mux:m1s
Attribute: keywds:
Attribute: author:Cisco Systems, Inc
Attribute: copyright:Cisco Systems, Inc
Media : video, Transport Protocol : udp, Port : 444
Total Entries : 1
 

表 43 で、これらの出力に表示される重要なフィールドについて説明します。

表 43 show sap detail のフィールドの説明

フィールド
説明

Session Name

SAP セッションを説明する名前。

Description

セッションの補足説明。

Group

このセッションに使用される IP マルチキャスト グループ アドレス。

Announcement source

セッション アナウンスが受信されるホストの IP アドレス。

Destination

アナウンスの送信先である、宛先 IP マルチキャスト グループ アドレス。

Created by

セッション アナウンスを識別し、追跡するための情報。

Attribute

セッションに固有な属性を示します。

Media

メディア タイプ(オーディオ、ビデオ、またはデータ)、メディア ストリームが送信される送信ポート、これらのメディアに使用される転送プロトコル(共通のプロトコルは User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)と Real-Time Transport Protocol(RTP; リアルタイム転送プロトコル)/AVP)、各メディア インスタンスが使用できるメディア フォーマットの一覧を示します。最初に指定されるメディア フォーマットがデフォルトのフォーマットになります。フォーマット識別子は、使用される転送プロトコルに固有です。

 
関連コマンド

コマンド
説明

sap listen

グループ IP アドレスの SDR リスナを設定します。