Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ システム管理コンフィギュレーション ガイド リリース 4.2
Cisco IOS XR ソフトウェアでのオブジェクト トラッキングの実装
Cisco IOS XR ソフトウェアでのオブジェクト トラッキングの実装
発行日;2012/12/19   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

Cisco IOS XR ソフトウェアでのオブジェクト トラッキングの実装

ここでは、Cisco IOS XR ネットワークでのオブジェクト トラッキングの設定について説明します。 IPSec のアプリケーションについては、 『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Security Configuration Guide』を参照してください。

このモジュール内に記載されているコマンドの詳細については、関連資料を参照してください。 設定作業の実行中に出てくるその他のコマンドのマニュアルを特定するには、オンラインで 『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Commands Master List』内を検索してください。

表 1 Cisco IOS XR ソフトウェア コンテンツのオブジェクト トラッキング実装の機能履歴

リリース

変更内容

リリース 3.9.0

変更なし。

リリース 4.2.1

この機能が導入されました。

このモジュールの構成は、次のとおりです。

オブジェクト トラッキングを実装するための前提条件

適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 このコマンド リファレンスには、各コマンドに必要なタスク ID が含まれます。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。

オブジェクト トラッキングについて

オブジェクト トラッキング とは、オブジェクトを追跡して、そのプロパティの変化に基づいて、トラッキング対象オブジェクトとは関係のない別のオブジェクトに対してアクションを実行する仕組みです。

各トラッキング対象オブジェクトは、トラッキング コマンドライン インターフェイス(CLI)で指定された一意の名前で識別されます。 Cisco IOS XR が処理し、この名前を使用して特定のオブジェクトを追跡します。

トラッキング プロセスでは、定期的にトラッキング対象オブジェクトをポーリングして、ステートのアップ、ダウンなどの変化をユーザの指定により即時または時間をおいてレポートします。

リストを使った方法で複数のオブジェクトを追跡することもできます。リストはオブジェクトの組み合わせにブール論理式を使った柔軟なメソッドです。 リストでは次の演算を使用します。

  • ブール AND 関数:トラッキング対象リストにブール AND 関数を指定した場合、サブセット内に定義された各オブジェクトはアップ ステートでなければならないため、トラッキング対象オブジェクトもアップ ステートになります。
  • ブール OR 関数:トラッキング対象リストにブール OR 関数を指定した場合、サブセット内に定義されたオブジェクトのうち少なくとも 1 つがアップ ステートでなければならないため、トラッキング対象オブジェクトもアップ ステートであることを意味します。

オブジェクト トラッキングの実装方法

ここでは、さまざまなオブジェクト トラッキングの手順を説明します。

インターフェイスがアップまたはダウンしているかどうかのトラッキング

1 ~ 10 秒の差分で、インターフェイスのステータスがアップ状態かダウン状態かどうかをトラッキングするには、グローバル コンフィギュレーション モードでこの任意のタスクを実行します。

トラッキング対象オブジェクトの状態がダウンに変更された場合、トラッキング オブジェクト(IPSec の場合、これはサービス仮想インターフェイス(SVI))はダウンになり、次の結果が生じます。

  • SVI 上のすべての既存のトンネルが解除されます。
  • 新しいトンネルはこの SVI で確立できません。
  • スタティックでもダイナミックでも、SVI を指しているすべてのルートは、逆ルート注入(RRI)を含み削除されます。
手順の概要

    1.    configure

    2.    track track-name

    3.    (任意) delay {up seconds|down seconds}

    4.    次のいずれかのコマンドを使用します。

    • end
    • commit


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 configure


    例:
    RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2 track track-name


    例:
    RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# track track1
     

    トラッキング コンフィギュレーション モードを開始します。

    • track-name:トラッキングするオブジェクトの名前を指定します。
     
    ステップ 3 delay {up seconds|down seconds}


    例:
    RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# delay up 10
     
    (任意)

    オブジェクトがアップ状態でもダウン状態でも、トラッキング中に発生する可能性のある遅延をスケジュールします。

     
    ステップ 4次のいずれかのコマンドを使用します。
    • end
    • commit


    例:
    RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# end

    または

    RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# commit
     

    設定変更を保存します。

    • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
      Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
      [cancel]:
      
      • yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。
      • no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。
      • cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。
    • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、commit コマンドを使用します。
     

    インターフェイスのライン プロトコル ステートのトラッキング

    インターフェイスのライン プロトコル ステートをトラッキングするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の作業を実行します。

    トラッキング対象オブジェクトは、インターフェイスのライン プロトコルがアップしている場合、アップしていると見なされます。

    トラッキング対象オブジェクトの設定後、そのステートがトラッキング対象になっているインターフェイスを関連付けたり、トラッキング オブジェクトがインターフェイスをポーリングしてステートを取得するまで待機する秒数を指定したりすることができます。

    手順の概要

      1.    configure

      2.    track track-name

      3.    type line-protocol state

      4.    interface type interface-path-id

      5.    (任意) delay {up seconds|down seconds}

      6.    interface { service-gre numeric-name | service-ipsec numeric-name}

      7.    line-protocol track object-name

      8.    次のいずれかのコマンドを使用します。

      • end
      • commit


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1 configure


      例:
      RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2 track track-name


      例:
      RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# track track1
       

      トラッキング コンフィギュレーション モードを開始します。

      • track-name:トラッキングするオブジェクトの名前を指定します。
       
      ステップ 3 type line-protocol state


      例:
      RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# type line-protocol state
       

      インターフェイスのライン プロトコルに基づいてトラッキングを作成します。

       
      ステップ 4 interface type interface-path-id


      例:
      RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track-line-prot)#interface atm 0/2/0/0.1
       

      インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

      • type:インターフェイスのタイプを指定します。 詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。
      • interface-path-id:物理インターフェイスまたは仮想インターフェイスを識別します。
      (注)     

      ルータに現在設定されているすべてのインターフェイスのリストを表示するには、show interfaces コマンドを使用します。

      (注)     

      ループバック インターフェイスおよびヌル インターフェイスは、常にアップ ステートであり、そのためトラッキングできません。

       
      ステップ 5 delay {up seconds|down seconds}


      例:
      RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# delay up 10
       
      (任意)

      オブジェクトがアップ状態でもダウン状態でも、トラッキング中に発生する可能性のある遅延をスケジュールします。

       
      ステップ 6 interface { service-gre numeric-name | service-ipsec numeric-name}


      例:
      RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# interface service-ipsec 23
       

      service-ipsec インターフェイス モードを入力します。このインターフェイス モードで、service-ipsec インターフェイスをトラッキングが必要なステートのインターフェイスと関連づけます。 たとえば、ATM など選択したインターフェイスのステートがダウンまたはアップになった場合、service-ipsec インターフェイスのステートはこれに続きます。

      • numeric-name:service-ipsec インターフェイスの数値名で 1 ~ 65535 から指定できます。
      (注)     

      service-gre インターフェイスをインターフェイス オブジェクトとしてトラッキングできますが、他のインターフェイス オブジェクトのステートをモニタする手段としては現在サポートされていません。

       
      ステップ 7 line-protocol track object-name


      例:
      RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# line-protocol track track12
       

      特定のトラッキングを IPSec インターフェイスや GRE インターフェイスに関連付けます。 トラッキングのステートが変わると、インターフェイスのステートも変わります。

       
      ステップ 8次のいずれかのコマンドを使用します。
      • end
      • commit


      例:
      RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# end

      または

      RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# commit
       

      設定変更を保存します。

      • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
        Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
        [cancel]:
        
        • yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。
        • no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。
        • cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。
      • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、commit コマンドを使用します。
       

      IP ルートの到達可能性のトラッキング

      ホストまたはネットワークがリモート サイトでダウン状態になった場合、ルーティング プロトコルはルータに通知し、ルーティング テーブルはそれに応じて更新されます。 ルーティング プロセスは、ルーティング アップデートによってルートの状態が変わった場合にトラッキング プロセスに通知するように設定されています。

      ルーティング テーブル エントリがルートに存在し、そのルートがアクセス可能であると、トラッキング対象オブジェクトはアップ状態にあると見なされます。

      手順の概要

        1.    configure

        2.    track track-name

        3.    type route reachability

        4.    次のいずれかのコマンドを使用します。

        • vrf vrf-table-name
        • route ipv4 IP-prefix/mask

        5.    (任意) delay {up seconds|down seconds}

        6.    interface { service-gre numeric-name | service-ipsec numeric-name}

        7.    line-protocol track object-name

        8.    次のいずれかのコマンドを使用します。

        • end
        • commit


      手順の詳細
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1 configure


        例:
        RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 2 track track-name


        例:
        RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# track track1
         

        トラッキング コンフィギュレーション モードを開始します。

        • track-name:トラッキングするオブジェクトの名前を指定します。
         
        ステップ 3 type route reachability


        例:
        RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# type route reachability vrf internet
         

        ルーティング アップデートによってルートの状態が変わった場合にトラッキング プロセスに通知するようにルーティング プロセスを設定します。

         
        ステップ 4次のいずれかのコマンドを使用します。
        • vrf vrf-table-name
        • route ipv4 IP-prefix/mask


        例:
        RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track-route)# vrf vrf-table-4

        または

        RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track-route)# route ipv4 10.56.8.10/16
         

        トラッキング対象になるように、お使いのルータ タイプに応じて、次のいずれかで構成できる IP ルートのタイプを設定します。

        • vrf-table-name:VRF テーブル名。
        • IP-prefix/mask:ネットワークとサブネット マスクからなる IP プレフィックス(例:10.56.8.10/16)。
         
        ステップ 5 delay {up seconds|down seconds}


        例:
        RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# delay up 10
         
        (任意)

        オブジェクトがアップ状態でもダウン状態でも、トラッキング中に発生する可能性のある遅延をスケジュールします。

         
        ステップ 6 interface { service-gre numeric-name | service-ipsec numeric-name}


        例:
        RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# interface service-ipsec 23
         

        service-ipsec インターフェイス モードを入力します。このインターフェイス モードで、service-ipsec インターフェイスをトラッキングが必要なステートのインターフェイスと関連づけます。 たとえば、ATM など選択したインターフェイスのステートがダウンまたはアップになった場合、service-ipsec インターフェイスのステートはこれに続きます。

        • numeric-name:service-ipsec インターフェイスの数値名で 1 ~ 65535 から指定できます。
        (注)     

        service-gre インターフェイスをインターフェイス オブジェクトとしてトラッキングできますが、他のインターフェイス オブジェクトのステートをモニタする手段としては現在サポートされていません。

         
        ステップ 7 line-protocol track object-name


        例:
        RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# line-protocol track track1
         

        Associates トラッキングを IPSec インターフェイスまたは GRE インターフェイスと関連付けます。 トラッキングのステートが変わると、インターフェイスのステートも変わります。

         
        ステップ 8次のいずれかのコマンドを使用します。
        • end
        • commit


        例:
        RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end

        または

        RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# commit
         

        設定変更を保存します。

        • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
          Uncommitted changes found, commit them
          before exiting(yes/no/cancel)? [cancel]:
          
          • yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。
          • no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。
          • cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。
        • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、commit コマンドを使用します。
         

        オブジェクト リストに基づくトラッキングの設定

        グローバル コンフィギュレーション モードでこのタスクを実行し、ブール式を使用してリストの状態を判断して、トラッキング対象オブジェクト リスト(ここではインターフェイスまたはプレフィックスのリスト)を作成します。

        トラッキング対象リストには 1 つまたは複数のオブジェクトが含まれます。 ブール式では、AND または OR 演算子を使用して 2 種類の演算を実行できます。 たとえば、AND 演算子を使用して 2 つのインターフェイスをトラッキングする場合、アップは両方のインターフェイスがアップ状態であることを意味し、ダウンはいずれか一方のインターフェイスがダウン状態であることを意味します。


        (注)  


        トラッキング対象リストにオブジェクトを追加するには、そのオブジェクトが存在している必要があります。

        NOT 演算子は、1 つまたは複数のオブジェクトに指定し、そのオブジェクトの状態を否定します。


        トラッキング対象オブジェクトを設定したら、状態をトラッキングするインターフェイスを関連付ける必要があります。オプションとして、トラッキング オブジェクトがインターフェイスをポーリングしてその状態を取得するまでの待機時間を秒数で指定できます。

        手順の概要

          1.    configure

          2.    track track-name

          3.    type list boolean { and | or }

          4.    object object-name [ not ]

          5.    (任意) delay {up seconds|down seconds}

          6.    interface { service-gre numeric-name | service-ipsec numeric-name}

          7.    line-protocol track object-name

          8.    次のいずれかのコマンドを使用します。

          • end
          • commit


        手順の詳細
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1 configure


          例:
          RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
           

          グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 2 track track-name


          例:
          RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# track track1
           

          トラッキング コンフィギュレーション モードを開始します。

          • track-name:トラッキングするオブジェクトの名前を指定します。
           
          ステップ 3 type list boolean { and | or }


          例:
          RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track-list)# type list boolean and
           

          ブール リスト オブジェクトを設定し、トラッキング リスト コンフィギュレーション モードを開始します。

          • boolean:トラッキング対象リストの状態がブール計算に基づくことを指定します。
          • and:すべてのオブジェクトがアップである場合にリストがアップになり、1 つ以上のオブジェクトがダウンの場合にリストがダウンになることを指定します。 たとえば 2 つのインターフェイスをトラッキングする場合、アップは両方のインターフェイスがアップ状態であることを意味し、ダウンはいずれか一方のインターフェイスがダウン状態であることを意味します。
          • or:少なくとも 1 つのオブジェクトがアップの場合にリストがアップになることを指定します。 たとえば 2 つのインターフェイスをトラッキングする場合、アップはいずれか一方のインターフェイスがアップ状態であることを意味し、ダウンは両方のインターフェイスがダウン状態であることを意味します。
           
          ステップ 4 object object-name [ not ]


          例:
          RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track-list)# object 3 not 
           

          リストによるトラッキングの対象となるオブジェクトを指定します。

          • obect-name:トラッキングするオブジェクトの名前。
          • not:オブジェクトの状態を否定します。
           
          ステップ 5 delay {up seconds|down seconds}


          例:
          RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# delay up 10
           
          (任意)

          オブジェクトがアップ状態でもダウン状態でも、トラッキング中に発生する可能性のある遅延をスケジュールします。

           
          ステップ 6 interface { service-gre numeric-name | service-ipsec numeric-name}


          例:
          RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# interface service-ipsec 23
           

          service-ipsec インターフェイス モードを入力します。このインターフェイス モードで、service-ipsec インターフェイスをトラッキングが必要なステートのインターフェイスと関連づけます。 たとえば、ATM など選択したインターフェイスのステートがダウンまたはアップになった場合、service-ipsec インターフェイスのステートはこれに続きます。

          • numeric-name:service-ipsec インターフェイスの数値名で 1 ~ 65535 から指定できます。
          (注)     

          service-gre インターフェイスをインターフェイス オブジェクトとしてトラッキングできますが、他のインターフェイス オブジェクトのステートをモニタする手段としては現在サポートされていません。

           
          ステップ 7 line-protocol track object-name


          例:
          RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# line-protocol track track1
           

          トラッキングを IP Sec または GRE インターフェイスに関連付けます。 トラッキングのステートが変わると、インターフェイスのステートも変わります。

           
          ステップ 8次のいずれかのコマンドを使用します。
          • end
          • commit


          例:
          RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# end

          または

          RP/0/RSP0/CPU0:router(config-track)# commit
           

          設定変更を保存します。

          • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
            Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
            [cancel]:
            
            • yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。
            • no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。
            • cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。
          • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、commit コマンドを使用します。
           

          オブジェクト トラッキングの設定例

          IPSec における多様なシナリオでオブジェクト トラッキングを使用する方法を示した例については、 『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Configuration Guide』「Implementing IPSec Network Security on Cisco IOS XR Software」モジュールを参照してください。

          インターフェイスがアップまたはダウンしているかどうかの追跡:例

          track connection100
            type list boolean and
              object object3 not
              delay up 10
              !
          interface service-ipsec 23
            line-protocol track connection100
            !
            

          インターフェイスのライン プロトコル ステートの追跡:例

          この例では、トラフィックはインターフェイス service-ipsec1 から到着し、インターフェイス GigabitEthernet 0/0/0/3 を通過していきます。

          track IPSec1
            type line-protocol state
              interface gigabitethernet0/0/0/3
              !
          interface service-ipsec 1
            ipv4 address 70.0.0.1 255.255.255.0
            profile vrf1_profile_ipsec
            line-protocol track IPSec1
            tunnel source 80.0.0.1
            tunnel destination 80.0.0.2
            service-location preferred-active 0/0/1
            !
            

          この例では、前の例を実行した後の show track コマンドからの出力を表示します。

          RP/0/RSP0/CPU0:router# show track 
          
            Track IPSec1 
            Interface GigabitEthernet0_0_0_3 line-protocol
            !
              Line protocol is UP
              1 change, last change 10:37:32 UTC Thu Sep 20 2007
              Tracked by:
              service-ipsec1
              !

          IP ルートの到達可能性の追跡:例

          この例では、インターフェイス service-ipsec1 から到着するトラフィックの宛先が、ネットワーク 7.0.0.0/24 内になります。 このトラッキング手順では、ルーティング プロトコル プレフィックスの状態に従って、ルーティング テーブルに変更があった場合に信号を発信します。

          track PREFIX1
            type route reachability
              route ipv4 7.0.0.0/24
              !
            interface service-ipsec 1
            vrf 1
            ipv4 address 70.0.0.2 255.255.255.0
            profile vrf_1_ipsec
            line-protocol track PREFIX1
            tunnel source 80.0.0.2
            tunnel destination 80.0.0.1
            service-location preferred-active 0/2/0
            

          オブジェクトのリストに基づいたトラックの構築:例

          この例では、インターフェイス service-ipsec1 から到着したトラフィックが、インターフェイス GigabitEthernet 0/0/0/3 およびインターフェイス ATM 0/2/0/0.1 を通過していきます。 トラフィックの宛先は、ネットワーク 7.0.0.0/24 です。

          いずれかのインターフェイスまたはリモート ネットワークがダウンした場合は、トラフィック フローが停止される必要があります。 これには、ブール演算式 AND を使用しています。

          track LIST2
            type list boolean and
              object IPSec1
              object IPSec2 
              object PREFIX1
              !
          track IPSec1
            type line-protocol state
              interface GigabitEthernet0/0/0/3
            !
          track IPSec2
            type line-protocol state
              interface ATM0/2/0.1
            !
          track PREFIX1
            type route reachability
              route ipv4 7.0.0.0/24
            !
          interface service-ipsec1
             vrf 1
             ipv4 address 70.0.0.2 255.255.255.0
             profile vrf_1_ipsec
             line-protocol track LIST2
             tunnel source 80.0.0.2
             tunnel destination 80.0.0.1
             service-location preferred-active 0/2/0
             !
            

          その他の参考資料

          次の項では、IPSec ネットワーク セキュリティ用のオブジェクト トラッキングの実装に関する参考資料を示します。

          関連資料

          関連項目

          参照先

          IPSec ネットワーク セキュリティ コマンド

          『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Security Configuration Guide』の「IPSec Network Security Commands on Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ」モジュール

          インターネット キー交換(IKE)セキュリティ プロトコル コマンド

          『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Security Command Reference』の「Internet Key Exchange Security Protocol Commands on Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ」モジュール

          IP-Sec 関連のオブジェクト トラッキング コマンド

          『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Management Command Reference』

          標準

          標準

          タイトル

          この機能によってサポートされる新しい標準または変更された標準はありません。またこの機能による既存標準のサポートに変更はありません。

          MIB

          MIB

          MIB のリンク

          Cisco IOS XR ソフトウェアを使用して MIB を検索およびダウンロードするには、http:/​/​cisco.com/​public/​sw-center/​netmgmt/​cmtk/​mibs.shtml にある Cisco MIB Locator を使用し、[Cisco Access Products] メニューからプラットフォームを選択します。

          RFC

          RFC

          タイトル

          RFC 2401

          『Security Architecture for the Internet Protocol』

          シスコのテクニカル サポート

          説明

          リンク

          シスコのテクニカル サポート Web サイトでは、製品、テクノロジー、ソリューション、技術的なヒント、およびツールへのリンクなどの、数千ページに及ぶ技術情報が検索可能です。 Cisco.com に登録済みのユーザは、このページから詳細情報にアクセスできます。

          http:/​/​www.cisco.com/​en/​US/​support/​index.html