Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ ROM モニタ ガイド Cisco IOS XR ソフトウェア リリース4.1
ROM モニタ概要および基本的な手順
ROM モニタ概要および基本的な手順
発行日;2012/05/17 | 英語版ドキュメント(2011/12/15 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 923KB) | フィードバック

目次

ROM モニタ概要および基本的な手順

ROM モニタ概要

ROM モニタ モードの開始

コンフィギュレーション レジスタのリセットおよび ROM モニタ モードへの RSP カードのリロード

前提条件

システムのリロード中の手動による初期化プロセスの停止

ROM モニタ コマンド

一般的な ROM モニタ コマンド

使用可能な ROM モニタ コマンドの表示

ROM モニタ プロンプトの変更

コンフィギュレーション レジスタ設定の表示

環境変数の設定

頻繁に使用される環境変数

環境変数の設定の表示

環境変数の設定の入力

環境変数の設定の保存

環境変数の設定のクリア

シャーシのシリアル番号の表示

ROM モニタ モードの終了

コンフィギュレーション レジスタの設定の変更

EXEC モードまたは MBI 確認モードへのリセット

その他の参考資料

関連資料

シスコのテクニカル サポート

ROM モニタ概要および基本的な手順

この章では、ROM モニタ概念および動作の概要を説明します。ROM モニタ モード(ROMMON)でのさまざまなタスクの実行方法については、このマニュアルの他の章を参照してください。

この章では、次の主要トピックについて説明します。

「ROM モニタ概要」

「ROM モニタ モードの開始」

「ROM モニタ コマンド」

「コンフィギュレーション レジスタ設定の表示」

「環境変数の設定」

「ROM モニタ モードの終了」

「その他の参考資料」

ROM モニタ概要

ROM モニタは 、ルータの電源を投入またはリロードしたときに、ASR 9000 ハードウェアを初期化し、Cisco IOS XR ソフトウェアをブートするブートストラップ プログラムです。ROM モニタ ソフトウェアのバージョンが各カードに存在し、工場出荷時に指定されます。ROM モニタ プログラムは、カードごとに最初の電源投入時環境を提供します。Cisco IOS XR ソフトウェアがリブートされるか、実行できない場合、対応するカードは ROM モニタ モードに戻ります。

ROM モニタ モードであるカードに端末を接続すると、ROM モニタ CLI プロンプトが表示されます。

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ プロンプト

rommon B1>

 

通常の動作中は、ROM モニタ プロンプトを表示できないか、ROM モニタ モードを使用できません。ROM モニタ モードは、ソフトウェア セット全体の再インストール、ルータのパスワードのリセット、または起動時に使用するコンフィギュレーション ファイルの指定などの、特殊な場合だけ使用されます。

ROM モニタ ソフトウェア(または環境)は、多くの名前で認識されます。場合によっては、ROM モニタ モードの CLI プロンプトが原因で ROMMON と呼ばれます。ROM モニタ ソフトウェアは、 ブート ソフトウェア ブート イメージ 、または ブート ヘルパー と呼ばれます。ROM モニタは、Cisco IOS XR ソフトウェアを使用するルータとともに配布されますが、Cisco IOS XR ソフトウェアとは別のプログラムです。通常の起動中に、ROM モニタはカードを初期化し、Cisco IOS XR ソフトウェアに制御を渡します。Cisco IOS XR ソフトウェアが引き継いだ後、ROM モニタは使用されなくなります。

ルート スイッチ プロセッサ(RSP)カードのロールについて

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータには、複数のタイプのライン カード(LC)のうちそれぞれ 1 つを保持できる一連のシャーシ スロットが含まれます。シャーシの 2 つのスロットは、シャーシのプロビジョニングと管理を行うための中央ポイントを提供するルート スイッチ プロセッサ(RSP)カード用に予約されています。

オーナー SDR のアクティブ RSP は、 指定シェルフ コントローラ(DSC) と呼ばれます。このカードは、システム全体のプロビジョニングおよび管理機能を実行します。アクティブ RSP カードが ROM モニタ モードになると、アクティブではなくなり、Cisco IOS XR ソフトウェアは実行されなくなります。スタンバイ RSP カードが使用可能な場合、スタンバイ RSP カードは、ルータ動作を再開します。RSP カードの両方が使用不可であるか、アクティブ RSP(以前にスタンバイ)も ROM モニタ モードになっている場合、ルータ動作が停止します。

RSP カードでの ROM モニタ モードへのアクセス

ほとんどの場合、RSP カードだけで ROM モニタ モードと対話します。アクティブ RSP カードは、システム全体の管理コンフィギュレーションを含んでおり、ルータのその他すべてのノードに必要なソフトウェアを配布します。このマニュアルのすべてのタスクでは、システムの RSP カードを介してアクセスされる ROM モニタ モードについて説明します。

環境変数およびコンフィギュレーション レジスタ

2 つのプライマリ接続は、ROM モニタと Cisco IOS XR ソフトウェアの間にあります。これは、ROM モニタ環境変数およびコンフィギュレーション レジスタです。

ROM モニタ環境変数は、Cisco IOS XR ソフトウェアのロケーションを定義して、ロードする方法を説明します。ROM モニタは、カードを初期化したら、環境変数を使用して、Cisco IOS XR ソフトウェアの検索およびロードを行います。共通する環境変数は、BOOT、IP_ADDRESS、DEFAULT_GATEWAY、TFTP_FILE、および SUBNET_MASK です。

コンフィギュレーション レジスタは 、カードの開始方法を制御し、RSP コンソールおよび補助シリアル ポートのボー レートを指定するソフトウェア設定です。コンフィギュレーション レジスタの主な用途の 1 つは、カードを ROM モニタ モードで開始するか、管理 EXEC モードで開始するかを制御することです。コンフィギュレーション レジスタは、必要に応じて、ROM モニタ モードまたは管理 EXEC モードのいずれかで設定されます。通常、ROM モニタ モードを使用する必要がある場合、アクティブ RSP の Cisco IOS XR ソフトウェアプロンプトを使用してコンフィギュレーション レジスタを設定します。ROM モニタ モードのメンテナンスが完了すると、カードを Cisco IOS XR ソフトウェアとともにリブートできるようにコンフィギュレーション レジスタを変更します。


) このマニュアル全体では、用語 RSP は、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでサポートされている RSP カードを示すために使用されます。機能または問題が 1 台の SCE プラットフォームだけに適用される場合、付随するテキストはそのプラットフォームを指定します。


端末接続での ROM モニタ モードへのアクセス

RSP が ROM モニタ モードになっている場合、カードのコンソール ポートに直接接続された端末からだけ ROM モニタ ソフトウェアにアクセスできます。Cisco IOS XR ソフトウェア(EXEC モード)が動作していないため、管理用ではないインターフェイス(ギガ ビット イーサネットインターフェイスなど)はアクセスできません。基本的には、すべての Cisco IOS XR ソフトウェアリソースを使用できません。ハードウェアが存在しますが、ハードウェアを使用できるようにするコンフィギュレーションはありません。

ネットワーク管理アクセスおよび ROM モニタ モード

ROM モニタ モードの使用の開始時に、混乱するユーザがいます。ROM モニタ モードは、Cisco IOS XR ソフトウェア内のモードではなく、ルータ モードであることを覚えておくことが重要です。ROM モニタ ソフトウェアと Cisco IOS XR ソフトウェアは、同じルータで稼動している 2 つの別個のプログラムであることを覚えておくことをお勧めします。常に、ルータはこれらのプログラムの 1 つを実行していますが、同時に両方を実行することはありません。

ROM モニタと Cisco IOS XR ソフトウェアの使用時に混乱させる可能性がある 1 つの領域は、管理イーサネット インターフェイスの IP コンフィギュレーションを定義する領域です。ほとんどのルータのユーザは、Cisco IOS XR ソフトウェアでの管理イーサネット インターフェイスの設定に慣れています。ルータが ROM モニタ モードになっていても、ルータは Cisco IOS XR ソフトウェアを実行していないため、管理イーサネット インターフェイスのコンフィギュレーションは使用不可です。

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータで ROM モニタ モードになっているときは、TFTP サーバなどの他のデバイスにアクセスするには、IP アクセス情報で ROM モニタ変数を設定する必要があります。

ROM モニタ モードの開始

ここでは、ROM モニタ モードを開始する 2 とおりの方法について説明します。

「コンフィギュレーション レジスタのリセットおよび ROM モニタ モードへの RSP カードのリロード」

「システムのリロード中の手動による初期化プロセスの停止」

コンフィギュレーション レジスタのリセットおよび ROM モニタ モードへの RSP カードのリロード

正常な動作状態では、ROM モニタ モードを使用する必要はありません。ROM モニタ モードで RSP カードを取り付ける必要がある場合は、システムが安定した状態にあり、システムのリロードの結果に対応する準備ができていることを確認します。特に、「前提条件」で説明する項目を確認します。

前提条件

ROM モニタ モードで RSP カードを配置する前に、システムが安定した状態にあることを確認します。

1. RSP カードを準備します。

a. システムでのパケット転送の損失を含む実質的なダウンタイムを予測します。

b. EXEC モードで cfs check コマンドを使用してコンフィギュレーション ファイル システムの健全性を確認します。

c. 任意のコンフィギュレーション モードで commit コマンドを使用して、アクティブ ルータ コンフィギュレーションの変更内容がすべて保存されていることを確認します。

d. 管理 EXEC モードで install commit コマンドを使用して、アクティブなソフトウェア セットの変更内容がすべて保存されていることを確認します。

e. 管理 EXEC モードで show install committed コマンドを使用して、すべてのインストール コミット プロセスが完了していることを確認します。このコマンドは、次のルータのブート中にアクティブ状態になる、コミットされたパッケージを表示します。いずれのプロセスもコミットされない場合は、管理モードで install commit コマンドを使用します。

2. システム内の他のノードが安定した状態になっていることを確認してください。

a. スタンバイ RSP がインストールされている場合は、EXEC モードで show redundancy コマンドを使用して準備完了状態になっていることを確認します。

b. EXEC モードで show platform コマンドを使用して、システムで利用可能なすべてのノードが IOS XR RUN 状態になっていることを確認します。

システムが安定した状態にあることを確認したら、次の手順の説明に従って、コンフィギュレーション レジスタ設定を行って、 reload コマンドを入力することによって、ROM モニタ モードを開始できます。

手順の概要

1. ルータが準備完了状態にあることを確認します。

2. 端末を RSP カードのコンソール ポートに接続し、ルータにログインします。

3. admin

4. ROM モニタ モードで 1 つの RSP カードまたはすべての RSP カードを配置します。

ROM モニタ モードで RSP カードを配置します。

a. config-register boot-mode rom-monitor location <node-id>

b. exit

c. reload

または

ROM モニタ モードですべての RSP カードを配置します。

a. config-register boot-mode rom-monitor location all

b. reload location all


config-register boot-mode rom-monitor コマンドを入力して、ROM モニタ モードですべての RSP カードを配置します。


手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

ルータが準備完了状態にあることを確認します。

すべてのコンフィギュレーションが保存されており、インストール プロセスが実行されていないことを確認します。

詳細については、「前提条件」を参照してください。

ステップ 2

端末を RSP カードのコンソール ポートに接続し、ルータにログインします。

端末または PC を RSP カードのコンソール ポートに接続し、ルータ管理セッションを設定します。

端末接続の詳細については、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Getting Started Guide 』の「Connecting and Communicating with the Router」を参照してください。

ステップ 3

admin

例:

RP/0/RSP0/CPU0:router# admin

管理 EXEC モードを開始します。

ステップ 4

config-register boot-mode rom-monitor location <node-id>

exit

reload

または

config-register boot-mode rom-monitor location all

reload location all

例:

RP/0/RSP0/CPU0:router(admin) # config - register boot-mode rom-monitor location 0/RSP0/CPU0

RP/0/RSP0/CPU0:router(admin )# exit

RP/0/RSP0/CPU0:router # reload

 

 

または、

 

RP/0/ RSP0 /CPU0:router(admin)# config-register boot-mode rom-monitor location all

RP/0/ RSP0 /CPU0:router(admin)# reload location all

ROM モニタ モードで次のコマンドを入力して、RSP カード(アクティブまたはスタンバイ)を 1 つだけ配置します。

a. カードの次のリロード中に ROM モニタ モードのコンフィギュレーション レジスタを設定するには、 boot-mode rom-monitor location <node-id> コマンドを入力します。ここで、 <node-id> はカードの ID です。

b. 管理 EXEC モードを終了するには、 exit コマンドを入力します。

c. カードをリロードして、ROM モニタ モードを開始するには、 reload コマンドを入力します。

コマンドを指定すると、すべての RSP が ROM モニタ モードになります。

ROM モニタ モードですべての RSP を配置するには、次のコマンドを入力します。

a. システム内のすべての RSP のコンフィギュレーション レジスタをリセットするには、 config-register boot-mode rom-monitor location all コマンドを入力します。

b. システム内のすべての RSP をリロードするには、管理 EXEC モードで reload location all コマンドを入力します。

(注) システムの RSP0 カードと RSP1 カードの両方のコンソール ポートにアクセスできることを確認します。システムで ROM モニタ モードを開始するには、ROM モニタ モードになるまで、RSP0 と RSP1 の両方のコンソールで Ctrl+C キーを数回押します。


注意 コンフィギュレーション レジスタをリセットすると、コンソールのボー レートが変更される場合があります。


ヒント コンフィギュレーション レジスタの設定を確認するには、管理 EXEC モードで show variables boot コマンドを入力します。

次に、ROM モニタ モードで RSP カードを配置する方法例を示します。

「ルータの状態の確認:例」

「ROM モニタ モードでの RSP カードの配置:例」

ルータの状態の確認:例

次に、両方の RSP の冗長ロールの例と、両方とも IOS XR RUN 状態で動作していることを示します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# show redundancy
 
Wed Jun 30 21:35:23.656 UTC
Redundancy information for node 0/RSP0/CPU0:
==========================================
Node 0/RSP0/CPU0 is in ACTIVE role
Partner node (0/RSP1/CPU0) is in STANDBY role
Standby node in 0/RSP1/CPU0 is ready
Standby node in 0/RSP1/CPU0 is NSR-ready
 
Reload and boot info
----------------------
A9K-RSP-8G reloaded Tue Jun 29 18:56:15 2010: 1 day, 2 hours, 39 minutes ago
Active node booted Tue Jun 29 18:56:15 2010: 1 day, 2 hours, 39 minutes ago
Standby node boot Tue Jun 29 18:55:54 2010: 1 day, 2 hours, 39 minutes ago
Standby node last went not ready Tue Jun 29 18:58:52 2010: 1 day, 2 hours, 36 \
minutes ago
Standby node last went ready Tue Jun 29 18:59:52 2010: 1 day, 2 hours, 35 minutes \
ago
There have been 0 switch-overs since reload
 
Active node reload "Cause: Node reload is required by install operation"
Standby node reload "Cause: pID node reload is required by install operation"
 
RP/0/RSP0/CPU0:router#show redundancy summary
Wed Jun 30 21:35:32.259 UTC
Active Node Standby Node
----------- ------------
0/RSP0/CPU0 0/RSP1/CPU0 (Ready, NSR: Ready)
 
 
RP/0/RSP0/CPU0:router# show platform
 
Wed Jun 30 21:35:35.944 UTC
Node Type State Config State
-----------------------------------------------------------------------------
0/RSP0/CPU0 A9K-RSP-8G(Active) IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/RSP1/CPU0 A9K-RSP-8G(Standby) IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/1/CPU0 A9K-8T-E IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/5/CPU0 A9K-40GE-B IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/6/CPU0 A9K-2T20GE-E IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
 

ROM モニタ モードでの RSP カードの配置:例

次に、ROM モニタ モードで RSP を配置する例を示します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# admin
RP/0/RSP0/CPU0:router(admin)# config-register boot-mode rom-monitor location all
 
Set to rom-monitor mode for all mgmt nodes:
RP/0/RSP0/CPU0:router(admin)#config-register boot-mode rom-monitor location all
Successfully set config-register to 0x1920 on node 0/RSP0/CPU0
Successfully set config-register to 0x1920 on node 0/RSP1/CPU0
 
 

システムのリロード中の手動による初期化プロセスの停止

次のメッセージが表示された場合に、RSP カードのロードを強制的に中止して、ROM モニタ モードを開始するには、 Ctrl+C を押します。

MBI validation sending request.
HIT Ctrl-C to abort
 
 

このメッセージは通常、システム起動時の最初の 20 秒間に表示されます。 Ctrl+C キーの組み合わせを即時に押します。初期化プロセスが停止し、システムを ROM モニタ モードにするには、この間に Ctrl+C キーを繰り返し押す必要があります。これは、コンソールまたは AUX ポートへの Telnet セッションを終了します。

この操作は、RSP カードのコンソール ポートに直接接続された端末からに限り実行できます。詳細については、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Getting Started Guide 』の「Connecting and Communicating with the Router」を参照してください。


) RSP カードは ROMMON になると、ROMMON に配置できるスタンバイ RSP カードに切り替えます。両方の RSP カードでこのプロセスを繰り返します。


ROM モニタ コマンド

ROM モニタ モードのコマンドは、Cisco IOS XR ソフトウェアで使用できるコマンドとは異なります。ROM モニタ モードになっているときは ROM モニタ コマンドだけを実行でき、Cisco IOS XR ソフトウェア コマンドは実行できません。この項では、次のトピックについて取り上げます。

「一般的な ROM モニタ コマンド」

「使用可能な ROM モニタ コマンドの表示」

「ROM モニタ プロンプトの変更」

一般的な ROM モニタ コマンド

表 1-1 に、ROM モニタでよく使用されるコマンドを要約します。これらのコマンドの使用に関する詳細については、このマニュアルの該当する手順を参照してください。

 

表 1-1 一般的な ROM モニタ コマンド

ROMMON コマンド
説明

boot image

手動で VM Cisco IOS XR ソフトウェア イメージをブートします。

boot image -o config-file-path

一時的な代替管理コンフィギュレーション ファイルを使用して Cisco IOS XR ソフトウェアを手動でブートします。

boot tftp://con fig-file-path/image

一時的なデフォルトの SDR コンフィギュレーション ファイルを使用して Cisco IOS XR ソフトウェアを手動でブートします。システムは、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ イメージの更新方式を使用して、外付けのコンパクト フラッシュからブートすることもできます。イメージの更新方式の詳細については、 付録 A「アーカイブと復元機能を使用したイメージの更新」 を参照してください。

cookie

システム cookie を表示します。

confreg

config-register 設定を変更します。


) confreg の値が 0 の場合、自動起動がディセーブルで、ROM モニタ モードから Cisco IOS XR ソフトウェアイメージを手動でブートする必要があることを意味します。ただし、confreg の値がゼロ以外の値 0x2 の場合、自動起動がイネーブルで、ROM モニタ モードは、BOOT= 環境変数で指定されている Cisco IOS XR ソフトウェアイメージを自動的にブートすることを意味します。


dev

使用可能なローカル ストレージ デバイスを表示します(たとえば、disk0: および disk1:)。

dir

ストレージ デバイス内のファイルを表示します。

bpcookie

 

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのシャーシのシリアル番号、MAC アドレス、MAC 範囲、PID、コントローラ タイプ、バージョンなどを表示します。

reset

ノードをリセットします。

set

現在設定されている ROM モニタ環境設定を表示します。

sync

新しい ROM モニタ環境設定を保存します。

unset

環境変数の設定を削除します。

version

ROM モニタのバージョンを表示します。

使用可能な ROM モニタ コマンドの表示

表 1-2 で、ROM モニタ モードで使用できる help コマンドについて説明します。

 

表 1-2 ROMMON の help コマンド

コマンド
説明

help または ?

使用できるすべての ROM モニタ コマンドの要約を表示します。

-?

コマンド構文に関する情報を表示します。


) コマンドの大文字と小文字は区別されます。Ctrl+C キーを押すと、任意のコマンドを停止できます。


次の例は、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータで ? コマンドを入力すると表示される結果を示します。

rommon B1> ?
alias set and display aliases command
boot boot up an external process
bpcookie display the backplane cookie
cbcinfo Display information from CBC
cbcmsg Send a message to the CBC
cbcping Send "PING" to CBC LED Matrix
clocks get CPU clock information
confreg configuration register utility
cookie display the system cookie
dev list the device table
dir list files in file system
dimminfo Display info for DDR DIMMs
dis disassemble instruction stream
dnld serial download a program module
dump display a block of memory
ddump display a block of memory as double words
dumpspd display DDR2 SPD information
fpgainfo display information about FPGA images
ftcookie display the fan tray cookie
help monitor builtin command help
history monitor command history
meminfo main memory information
portstatus Show 6 port switch port status
repeat repeat a monitor command
reset system reset
showrobfl show run logs
rominfo display the ROMMON header information
scanpci1 scan for devices on PCI bus 1
scanpci2 scan for devices on PCI bus 2
set display the monitor variables
sync write monitor environment to NVRAM
unalias unset an alias
unset unset a monitor variable
version display rommon software, board, version
 
 

次に、 dir (ディレクトリ)コマンドのパラメータ例を示します。

rommon B1> dir -?
bad device name
usage: dir <device>
 

次に、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの ROM モニタ モードのプロンプトで version コマンドを入力した場合に表示される内容の例を示します。

rommon B1 > version
 
System Bootstrap, Version 1.0(20081208:173612) [ASR9K ROMMON],
Copyright (c) 1994-2008 by Cisco Systems, Inc.
Compiled Mon 08-Dec-08 09:36 by abc
 
LNC2: 1.17 [00000001/00000011]
TMPO: 1.13 [00000001/0000000d]
LB_3: 1.14 [00000001/0000000e]
PUNT: 1.4 [00000001/00000004]
CBC: 1.1
BID: 0x0004
 

ROM モニタ プロンプトの変更

次の例に示すように PS1= コマンドを使用して、ROM モニタ モードのプロンプトを変更できます。

rommon B1> PS1= “ASR9K_ROMMON B1 ! >”
 

プロンプトを変更すると、ROM モニタの複数のルータを同時に処理する場合に役立ちます。この例では、プロンプトが ASR9K_ROMMON B、その後に行番号が続くことを指定します。

コンフィギュレーション レジスタ設定の表示

現在のコンフィギュレーション レジスタ設定を表示するには、次のようにパラメータを使用せずに confreg コマンドを入力します。

rommon B1> confreg
 
Configuration Summary
(Virtual Configuration Register: 0x1920)
enabled are:
console baud: 9600
boot: the ROM Monitor
 
do you wish to change the configuration? y/n [n]:
 

コンフィギュレーション レジスタ設定には、仮想コンフィギュレーション レジスタのラベルが付いています。コンフィギュレーション レジスタ設定の変更を回避するには、 no コマンドを入力します。このコマンドで設定を変更するには、「コンフィギュレーション レジスタの設定の変更」を参照してください。

環境変数の設定

ROM モニタ環境変数は、RSP のコントロール イーサネット ポートの IP アドレスや Cisco IOS XR ソフトウェアのロケーションなど、ROM モニタの属性を定義して、そのロード方法を説明します。環境変数は、コマンドのように入力し、常にその後に等号(=)が続きます。環境変数の設定は大文字で入力し、その後に定義を続けます。次に例を示します。

TURBOBOOT=on,disk0,format
 

正常な動作状態では、これらの変数を変更する必要はありません。ROM モニタの動作方法を変更する必要がある場合だけ、クリアまたは設定します。

この項では、次のトピックについて取り上げます。

「頻繁に使用される環境変数」

「環境変数の設定の表示」

「環境変数の設定の入力」

「環境変数の設定の保存」

「環境変数の設定のクリア」

頻繁に使用される環境変数

表 1-3 に、主な ROM モニタ環境変数を示します。これらの変数を使用する方法については、このマニュアルの関連する手順を参照してください。

 

表 1-3 頻繁に使用される ROM モニタ環境変数

環境変数
説明

TFTP_MGMT_INTF ={0 | 1}

TFTP に使用する RSP カード管理 LAN ポートを決定します。デフォルト値は、ポート 0 です。

IP_ADDRESS= ip_address

RSP カードの管理イーサネット インターフェイスの IP アドレスを設定します。

IP_SUBNET_MASK= ip_address

RSP カードの管理イーサネット インターフェイスのサブネット マスクを設定します。

DEFAULT_GATEWAY= ip_address

RSP カードのデフォルト ゲートウェイを設定します。

TFTP_SERVER= ip_address

ブート可能なソフトウェア イメージがある TFTP サーバの IP アドレスを設定します。

TFTP_FILE= drive:path/file

ブート可能なソフトウェア イメージのディレクトリとファイル名を設定します。

TURBOBOOT= on, boot-device, options

ルータがリロードされると完全に既存のソフトウェアを置き換えます。TURBOBOOT 環境変数の詳細については、「TURBOBOOT 変数について」を参照してください。


) デフォルトのブート デバイス ディスクは disk0: です。


BOOT= drive:path/file

ノードのブート ソフトウェアを識別します。この変数は通常、ルータのブート時に自動的に設定されます。

BOOT_DEV_SEQ_OPER= drive:

ディスク ブート動作が行われるローカル ストレージ デバイスの順序を指定します。たとえば、disk0:;disk1: の順序は disk0 デバイスから最初にブートし、障害が発生した場合は、disk1: デバイスからブートすることを示します。

BOOT_DEV_SEQ_CONF=drive:

ディスク ミラーリング用に設定済みのプライマリおよびセカンダリ デバイス(disk0: および disk1:)を示します。この変数は、通常 Cisco IOS XR ソフトウェアによって設定されます。

AUX_AUTHEN_LEVEL= number

ksh 認証をバイパスします。認証をバイパスする必要があるカードだけでリブートが必要です。

IOX_ADMIN_CONFIG_FILE=
drive:path/file

デフォルトの管理コンフィギュレーション ファイルの場所を永続的に変更します。

IOX_CONFIG_FILE= drive:path/file

ルータ コンフィギュレーション ファイルの場所を永続的に変更します。

IOX_CONFIG_MEDIUM= drive:path

コンフィギュレーション ファイルを保存するデフォルトの場所を永続的に変更します。

MIRROR_ENABLE=value

ディスク ミラーリングがイネーブルになっていることを示すには、Cisco IOS XR ソフトウェアで Y に設定します。N に設定されている場合、ディスク ミラーリングがディセーブルであることを示します。

 

環境変数の設定の表示

現在の環境変数の設定を表示するには、ROM モニタ モードのプロンプトで set コマンドを入力します。

rommon B1> set
 
PS1=RO RSP P4D-17 !>
IP_ADDRESS=172.29.52.137
DEFAULT_GATEWAY=172.29.52.1
IP_SUBNET_MASK=255.255.255.0
TFTP_SERVER=172.23.16.81
IOX_ADMIN_CONFIG_FILE=
TFTP_MGMT_INTF=0
BOOT_DEV_SEQ_CONF=disk0:;disk1:
MIRROR_ENABLE=Y
?=0
TFTP_FILE=/auto/tftpboot-users/lpatton/comp-asr9k-mini.vm-3.9.0.08I.DT_IMAGE
TURBOBOOT=
BSI=0
BOOT_DEV_SEQ_OPER=disk0:;disk1:
BOOT=disk0:asr9k-os-mbi-3.9.0.08I/mbiasr9k-rp.vm,1;
ReloadReason=1
 
 

環境変数の設定の入力

環境変数の設定は大文字で入力し、その後に定義を続けます。次に、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでのコントロール イーサネット ポートの設定に使用される環境変数の例を示します。

rommon B1> IP_ADDRESS=1.1.1.1
rommon B2> IP_SUBNET_MASK=255.255.254.0
rommon B3> DEFAULT_GATEWAY=1.1.0.1

環境変数の設定の保存

現在の環境変数の設定を保存するには、 sync コマンドを入力します。

rommon B1> sync

環境変数の設定のクリア

環境変数の設定をクリアするには、 unset コマンドを入力します。

rommon B1> unset
 

変更を永続的なものにするには、 sync コマンドを使用します。


sync コマンドを使用して保存されていない環境値は、システムがリセットされる、またはブートされるたびに廃棄されます。


シャーシのシリアル番号の表示

シャーシのシリアル番号は、ROM モニタ モードで動作している RSP から読み取ることができます。物理的なラベルがないか、または損傷している場合は、RSP からシャーシ番号を表示しなければならないことがあります。


ステップ 1 シャーシの RSP のコンソール ポートにコンソールを接続します。(この手順を実行するには、RSP カードだけを実行する必要があります。他のカードを挿入する必要はありません)。

ステップ 2 シャーシに電力を供給します。

ステップ 3 「ROM モニタ モードの開始」で説明されているように、ROM モニタ モードを開始します。

ステップ 4 シャーシのシリアル番号を表示するには、ROM モニタ プロンプトの特権モードで bpcookie コマンドを入力します。

 
RO RSP2 P3A-27 B1> bpcookie
 
Controller Family : ef
Controller Type : 2fe
Product Number : ASR-9010-AC
Version Identifier : V01
UDI Product Name : ASR-9010-AC
UDI Product Description : ASR-9010 AC Chassis
Part Number (68-bbbb-vv) : 68-3163-02
Part Revision : B0
Chassis Serial Number : FOX1316G5TL
Mainboard Serial Number : NWG131300HA
PCB Serial Number : NWG13310024
PCA Number (73-bbbb-vv) : 73-11674-02
PCA Revision : A0
CLEI Code : IPMKK10ARA
Deviation Number # 1 : 0
Deviation Number # 2 : 0
Deviation Number # 3 : 0
Deviation Number # 4 : 0
Deviation Number # 5 : 0
Manufacturing Test Data : 00 00 00 00 00 00 00 00
Base MAC Address : 0024.f715.1888
MAC Address block size : 1288
Hardware Revision : 1.0
Capabilities : 00
Device values :
 

ステップ 5 「EXEC モードまたは MBI 確認モードへのリセット」の説明に従って、EXEC モードにルータを戻します。


 

ROM モニタ モードの終了

ROM モニタ モードを終了するには、コンフィギュレーション レジスタを変更し、RSP をリセットする必要があります。

コンフィギュレーション レジスタの設定の変更

ROM モニタ モードでコンフィギュレーション レジスタ設定を変更するには、ROM モニタ モードで confreg コマンドを入力します。このコマンドを入力すると、設定の変更に使用するコンフィギュレーションの要約とプロンプトが表示されます。

手順の概要

1. confreg

2. 指示されたとおりにプロンプトに応答します。

3. reset

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

confreg

例:

rommon B1> confreg

コンフィギュレーション レジスタのコンフィギュレーション プロンプトが表示されます。

ステップ 2

指示されたとおりにプロンプトに応答します。

詳しくは、この手順の後の例を参照してください。

ステップ 3

reset

例:

rommon B2> reset

ルータをリセットして初期化します。

EXEC モードまたは MBI 確認モードへのリセット

ROM モニタ モードを終了して EXEC モードにリセットするには、ROM モニタ モードのプロンプトで confreg コマンドを入力します。指示されたとおりにプロンプトに応答します。

次に、confreg コマンドを入力したときのプロンプトの例を示します。

次に、次のシステムのブート時に ROM モニタ モードをイネーブルにする例を示します。

rommon B5 > confreg
 
 
Configuration Summary
(Virtual Configuration Register: 0x1920)
enabled are:
console baud: 9600
boot: the ROM Monitor
 
do you wish to change the configuration?y/n [n]: y
enable "diagnostic mode"?y/n [n]: n
change console baud rate?y/n [n]: n
change the boot characteristics?y/n [n]: y
enter boot type:
0 = ROM Monitor
2 = MBI Validation Boot Mode
[0]: 0
 
 
Configuration Summary
(Virtual Configuration Register: 0x1920)
enabled are:
console baud: 9600
boot: the ROM Monitor
 
do you wish to change the configuration?y/n [n]: n
 
You must reset or power cycle for new config to take effect
rommon B6 > reset

 

次に、次のシステムのブート時に Cisco IOS XR ソフトウェアの最小ブート イメージ(MBI)確認モードまたは EXEC モードを開始する例を示します。

rommon B7 > confreg
 
 
Configuration Summary
(Virtual Configuration Register: 0x1920)
enabled are:
console baud: 9600
boot: the ROM Monitor
 
do you wish to change the configuration?y/n [n]: y
enable "diagnostic mode"?y/n [n]: n
change console baud rate?y/n [n]: n
change the boot characteristics?y/n [n]: y
enter boot type:
0 = ROM Monitor
2 = MBI Validation Boot Mode
[0]: 2
 
 
Configuration Summary
(Virtual Configuration Register: 0x1922)
enabled are:
console baud: 9600
boot: MBI Boot
 
do you wish to change the configuration?y/n [n]: n
 
 
You must reset or power cycle for new config to take effect
 
rommon B8 > reset

 

MBI 確認モードまたは EXEC モードにリセットするには、ブート タイプとして 2 を選択します。EXEC モードで RSP をブートするには、 reset コマンドを入力します。


) MBI 確認モードにすると、RSP は、スタートアップおよび Cisco IOS XR ソフトウェアコンフィギュレーションをブートします。


その他の参考資料

ここでは、ROM モニタに関連する参考資料を紹介します。

関連資料

 

関連項目
ドキュメント名

ルータへの端末の接続

Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Getting Started Guide 』の「Connecting and Communicating with the Router」

Cisco IOS XR ソフトウェアでのルータの設定

Cisco IOS XR ソフトウェアの資料:
http://www.cisco.com/en/US/products/ps5845/tsd_products_support_series_home.html

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