Cisco 12404 インターネット ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド
Cisco 12404 インターネット ルータのメンテナンス
Cisco 12404 インターネット ルータのメンテナンス
発行日;2012/01/08 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

Cisco 12404 インターネット ルータのメンテナンス

概要

工具および部品

AC 電源ルータの電源切断

DC 電源ルータの電源切断

Cisco 12404 拡張シリーズ ルータの前面扉の取り外しおよび取り付け

AC PEM の取り外しおよび取り付け

AC PEM のインストレーションのトラブルシューティング

DC PEM の取り外しおよび取り付け

DC PEM のインストレーションのトラブルシューティング

DC PDU の取り外しおよび取り付け

DC PDU のインストレーションのトラブルシューティング

エアー フィルタの清掃および交換

エアー フィルタの取り外し

エアー フィルタの取り付け

ファン トレイ アセンブリの取り外しおよび取り付け

ファン トレイ アセンブリのインストレーションのトラブルシューティング

RP またはラインカードの取り外しおよび取り付け

RP またはラインカードの取り外し

RP またはラインカードの取り付け

RP およびラインカードのケーブル管理ブラケットの取り付け

RP およびラインカード ケーブルの接続

CSF カードの取り外しおよび取り付け

CSF カードの取り外し

CSF カードの取り付け

シャーシの取り外しおよび取り付け

作業を始める前に

交換用シャーシの準備

故障したシャーシ側での準備

ルータの電源切断

CSF カードの取り外し

RP ケーブルの取り外し

ラインカード ケーブルの取り外し

システム コンポーネントの移設

ファン トレイの移設

PEM の移設

PEM の再取り付け

RP およびラインカードの移設

CSF カードの移設

装置ラックからのシャーシの取り外し

補助的なボンディングおよびアース接続の取り外し

装置ラックからのシャーシの取り外し

センター マウント ブラケットからのシャーシの取り外し

交換用シャーシの設置

シャーシを卓上または平面に設置する場合

補助的なボンディングおよびアースの再接続

ルータへの電源の再接続

RP ケーブルの再接続

ファン トレイの再接続

DC PDU の取り付け

Cisco 12404 インターネット ルータの再起動

RP およびラインカード メモリのアップグレード

Cisco 12404 インターネット ルータのメンテナンス

概要

この章では、Field-Replaceable Unit(FRU)レベルの安全性、FRU の取り外しと取り付け手順、および FRU のトラブルシューティング手順について説明します。

Cisco 12404 インターネット ルータは、発注内容に従って構成され、納入後すぐに設置して起動できる状態で出荷されます。ルータを設置および設定したあとは、ルータのメンテナンスが必要になります。この章で説明する各手順に従って FRU を交換し、Cisco 12404 インターネット ルータが正常な動作を維持できるようにしてください。

Cisco 12404 ルータの FRU のほとんどは、電源を投入し、システムが稼働している状態で取り外したり、取り付けたりすることができます。電源を投入したままコンポーネントの活性挿抜機能は、ホットスワップとして知られています。

表5-1の FRU 部品については、この章で説明します。表5-1に、ホットスワップに対応している FRU と、対応していない FRU を示します。

 

表5-1 FRU の活性挿抜

FRU
ホットスワップ

DC PEM(電源入力モジュール)

対応(冗長 PEM が搭載されている場合)

DC Power Distribution Unit(PDU; 配電ユニット)

非対応

AC PEM

対応(冗長 PEM が搭載されている場合)

エアー フィルタ

対応

ラインカード

対応

Route Processor(RP; ルート プロセッサ)

対応(冗長 RP が搭載されている場合)

CSF カード

非対応

ファン トレイ アセンブリ

対応

ケーブル管理ブラケット

--

センター マウント ブラケット

--

ネットワークに関する要件の変化に伴い、コンポーネントの追加または変更によってシステムをアップグレードする必要が生じる場合があります。ここでは、必要な工具と、Cisco 12404 ルータのアップグレードおよび定期的メンテナンスを行う手順について説明します。

「工具および部品」

「AC 電源ルータの電源切断」

「DC 電源ルータの電源切断」

「Cisco 12404 拡張シリーズ ルータの前面扉の取り外しおよび取り付け」

「AC PEM の取り外しおよび取り付け」

「DC PEM の取り外しおよび取り付け」

「DC PDU の取り外しおよび取り付け」

「エアー フィルタの清掃および交換」

「ファン トレイ アセンブリの取り外しおよび取り付け」

「RP またはラインカードの取り外しおよび取り付け」

「CSF カードの取り外しおよび取り付け」

「シャーシの取り外しおよび取り付け」

「システム コンポーネントの移設」

「装置ラックからのシャーシの取り外し」

「交換用シャーシの設置」

「Cisco 12404 インターネット ルータの再起動」

「RP およびラインカード メモリのアップグレード」

この章の手順を実行する前に、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 Internet Routers 』(Text Part Number: 78-4347-09)に記載されている安全に関する情報を参照してください。この資料は、Cisco 12404 ルータに添付されています。

工具および部品

ここでは、Cisco 12404 ルータを開梱し、ルータのメンテナンスおよび設定作業を行うために必要な工具および部品について説明します。

静電気防止用ストラップ

3/16インチ マイナス ドライバ

1/4 インチ マイナス ドライバ

9/15 インチ(14 mm)レンチ

3/4 インチ(19 mm)ソケットおよびラチェット レンチ

2 mm アレン レンチ

電気掃除機

静電気防止用袋(または同様の静電気防止用容器)

No.2 プラス ドライバ

AC 電源ルータの電源切断

AC 電源ルータの電源を切断する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 搭載されている各 AC PEM の電源スイッチをオフにします(図 5-1)。

ステップ 2 AC 電源の回路ブレーカーをすべてオフにします。

ステップ 3 各 AC 電源コンセントから電源コードをすべて取り外します。

ステップ 4 静電気防止用ストラップを手首または足首に取り付けます。ESD(静電気放電)クリップをシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。

図 5-1 AC PEM

 

 

1

AC PEM の取っ手

4

電源コード コンセント

2

オン/オフ スイッチ

5

LED

3

ベイル ラッチ

6

非脱落型ネジ

ステップ 5 AC 電源コードを電源コンセントに対して保持するベイル ラッチを外します。

ステップ 6 AC PEM レセプタクルから電源コードを取り外します。

ステップ 7 グリーンの AC PEM INPUT OK LED、OUTPUT OK LED、およびオレンジの OUTPUT FAIL LED がすべて消灯していることを確認します。

ステップ 8 AC PEM のファンがすべて停止したことを目視で確認します。

ステップ 9 ファン トレイ アセンブリのファンがすべて停止したことを目視で確認します。

ステップ 10 RP およびラインカードの LED がすべて消灯したことを目視で確認します。

ステップ 11 CSF の LED がすべて消灯したことを目視で確認します。


注意 騒音の多い環境では、ファンを装備している各機器のファン コンパートメントの前面に手を当てて、ファンが作動していないことを確認してください。


 

DC 電源ルータの電源切断

DC 電源ルータの電源を切断する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 搭載されている各 DC PEM の電源スイッチをオフにします(図 5-2)。

ステップ 2 DC 電源の回路ブレーカーをすべてオフにします。

ステップ 3 静電気防止用ストラップを手首または足首に取り付けます。ESD クリップをシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。

ステップ 4 グリーンの DC PEM INPUT OK LED、OUTPUT OK LED、およびオレンジの OUTPUT FAIL LED がすべて消灯していることを確認します。

ステップ 5 ファン トレイ アセンブリのファンがすべて停止したことを目視で確認します。

ステップ 6 DC PEM のファンがすべて停止したことを目視で確認します。

図 5-2 DC PEM および PDU

 

 

1

DC PDU

5

オン/オフ スイッチ

2

DC PEM

6

PDU 非脱落型ネジ

3

PEM 非脱落型ネジ

7

端子ブロック

4

LED

ステップ 7 RP およびラインカードの LED がすべて消灯したことを目視で確認します。

ステップ 8 CSF の LED がすべて消灯したことを目視で確認します。


注意 騒音の多い環境では、ファンを装備している各機器のファン コンパートメントの前面に手を当てて、ファンが作動していないことを確認してください。

ステップ 9 DC PDU ブロックに接続されたプラス(+)、マイナス(-)、およびアース電源コードをすべて取り外します。

Cisco 12404 拡張シリーズ ルータの前面扉の取り外しおよび取り付け

Cisco 12404 拡張シリーズ ルータには、新しい前面扉が 1 つ付いています。ルータは、前面扉が左開きになるように、シャーシの左側にドア ヒンジが取り付けられた状態で出荷されます。ここでは、ヒンジを反対側に取り付けて、前面扉が右開きになるように変更する方法について説明します。

ヒンジの位置を変更する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 右側のラッチ ボタンを押して前面扉を開きます(図 5-3)。

図 5-3 前面扉を開く

 

 

1

前面扉のラッチ

ステップ 2 ヒンジ ピン(上下部)を持ち上げて前面扉をシャーシから取り外します(図 5-4)。


注意 シャーシから前面扉を外すときは、前面扉が落ちないようにしっかり支えておいてください。

ステップ 3 ヒンジ ピンをシャーシのヒンジ ブラケットに再び取り付けます。

図 5-4 ヒンジ ピンの取り外しまたは取り付け

 

ステップ 4 バンパーとレバー受けを扉から取り外します(図 5-5 を参照)。

図 5-5 バンパーとレバー受けの取り外し

 

 

1

バンパー

2

レバー受け

ステップ 5 次の手順で、金具を前面扉の反対側に再び取り付けます。

a. レバー受けを左側に取り付け、ネジをしっかりと締めます。

b. バンパーを右側に取り付け、ネジをしっかりと締めます。

ステップ 6 次の手順で、前面扉をシャーシに取り付けます。

a. シャーシの右側のヒンジからヒンジ ピンを取り外します。

b. 前面扉のレバー受けをシャーシの右側のヒンジに合わせてヒンジ ピンを取り付け、扉を正しい位置に固定します(図 5-4 を参照)。

c. ラッチ ボタンを押して前面扉を閉め、扉のラッチがシャーシのヒンジ ピンにぴったりはまるようにします。


 

AC PEM の取り外しおよび取り付け

AC PEM は活性挿抜(online insertion and removal; OIR)対応です。電気障害やシステムの損傷を引き起こすことなく、システムの電源を切らずに PEM の取り外しおよび取り付けを行うことができます。この機能により、システムがすべてのルーティング情報およびセッションを保持している状態で、AC PEM を交換できます。


注意 AC PEM は OIR に対応しているため、システムの動作を中断せずに交換できますが、PEM のない状態でシステムを数分間以上動作させないでください。

AC PEM の取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです(図 5-6 を参照)。


ステップ 1 故障した PEM の電源をオフにします。

ステップ 2 AC コンセントから電源コードを取り外します。

ステップ 3 AC コンセントに割り当てられた回路ブレーカーの電源をオフにします。

ステップ 4 ベイル ラッチを外し、コンセントから電源コードを取り外します。

すべてのステータス LED が消灯していることを確認します。

ステップ 5 PEM をシャーシに固定している 2 本の非脱落型ネジを緩めます。

ステップ 6 フィンガー グリップを使用して PEM をシャーシから引き出します。


警告 AC PEM は約 11.0 ポンド(4.98 kg)の重量があるため、シャーシから取り外す場合は両手で支えてください。


図 5-6 AC PEM コンポーネント

 

 

1

AC PEM フィンガー グリップ

4

電源コード コンセント

2

オン/オフ スイッチ

5

ステータス LED

3

ベイル ラッチ

6

非脱落型ネジ


ヒント 故障した PEM を返品する場合は、交換用 PEM が入っていた箱に梱包します。


ステップ 7 交換用 PEM をベイに差し込み、バックプレーン コネクタに装着します。

電源スイッチがオフ(0)の位置にあることを確認します。

ステップ 8 2 本の非脱落型ネジを締めて PEM をシャーシに固定します。

PEM を完全に装着し、非脱落型ネジを締めると、PEM とバックプレーン コネクタの電気接続が自動的に行われます。

ステップ 9 コンセントに電源コードを接続し、ベイル ラッチで電源コードを押さえて、コンセントに固定します。

ステップ 10 AC コンセントに電源コードを接続します。

ステップ 11 AC コンセントに割り当てられた回路ブレーカーの電源をオンにします。

ステップ 12 PEM の電源をオンにします。

グリーンの INPUT OK LED および OUTPUT OK LED が点灯します。

オレンジの OUTPUT FAIL LED は消灯しています。

PEM が正常に稼働しない場合は、「AC PEM のインストレーションのトラブルシューティング」 を参照してください。


 

AC PEM のインストレーションのトラブルシューティング

PEM のインストレーションのトラブルシューティング手順は、次のとおりです(図 5-7 を参照)。

図 5-7 AC PEM のステータス LED

 

 

1

INPUT OK

グリーンに点灯

PEM は電源オンの状態で正常に稼働しています。

2

OUTPUT OK

グリーンに点灯

AC 電源は所定の範囲内で稼働しています。

3

OUTPUT FAIL

オレンジに点灯

PEM に障害が発生し、シャットダウンされました。


ステップ 1 INPUT OK LED および OUTPUT OK LED が消灯している場合、または OUTPUT FAIL LED が点灯している場合は、次の点を確認します。

PEM がベイに完全に装着されていて、非脱落型ネジがしっかりと締められている。

AC 電源回路ブレーカーがオンになっている。

電源コードが AC 電源コンセントに完全に装着されている。

電源コードが PEM にしっかりと装着されていて、プラグがベイル ラッチによって固定されている。

電源スイッチがオン(1)の位置に設定されている。

ステップ 2 ステップ 1 の各事項を確認しても問題が解決しない場合は、PEM を交換してください。

ステップ 3 PEM を交換しても問題が解決しない場合は、シスコのサービス担当者にお問い合わせください。


 

DC PEM の取り外しおよび取り付け

DC PEM は活性挿抜(OIR)対応です。電気的障害やシステムの損傷を引き起こすことなく、システムの電源を切らずに PEM の取り外しおよび取り付けを行うことができます。この機能により、システムがすべてのルーティング情報およびセッションを保持している状態で、AC PEM を交換できます。


注意 DC PEM は OIR に対応しているため、システムの動作を中断せずに交換できますが、PEM のない状態でシステムを数分間以上動作させないでください。

DC PEM の取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです(図 5-8 を参照)。


ステップ 1 故障した PEM の電源をオフにします。

ステップ 2 DC 電源に割り当てられた回路ブレーカーの電源をオフにします。

すべての LED が消灯していることを確認します。

ステップ 3 PEM をシャーシに固定している 3 本の非脱落型ネジを緩めます。

ステップ 4 フィンガー グリップを使用して PEM をシャーシから引き出します。


警告 DC PEM は約 11.0 ポンド(4.98 kg)の重量があるため、シャーシから取り外す場合は両手で支えてください。


図 5-8 DC PEM および PDU コンポーネント

 

 

1

DC PDU

5

オン/オフ スイッチ

2

DC PEM

6

PDU 非脱落型ネジ

3

PEM 非脱落型ネジ

7

PDU 端子ブロック

4

ステータス LED


ヒント 故障した PEM を返品する場合は、交換用 PEM が入っていた箱に梱包します。


ステップ 5 交換用 PEM をベイに差し込み、バックプレーン コネクタに装着します。

電源スイッチがオフ(0)の位置にあることを確認します。

ステップ 6 3 本の非脱落型ネジを締めて PEM をシャーシに固定します。

PEM を完全に装着し、非脱落型ネジを締めると、PEM とバックプレーン コネクタの電気接続が自動的に行われます。

ステップ 7 DC 電源に割り当てられた回路ブレーカーの電源をオンにします。

ステップ 8 PEM の電源をオンにします。

グリーンの INPUT OK LED および OUTPUT OK LED が点灯します。

オレンジの OUTPUT FAIL LED は消灯しています。

PEM が正常に稼働しない場合は、「DC PEM のインストレーションのトラブルシューティング」 を参照してください。


 

DC PEM のインストレーションのトラブルシューティング

PEM のインストレーションのトラブルシューティング手順は、次のとおりです(図 5-9 を参照)。

図 5-9 DC PEM のステータス LED

 

 

1

DC PDU

2

DC PEM

3

INPUT OK(グリーン)

点灯

DC PEM は電源オンの状態で正常に稼働しています。

4

OUTPUT OK(グリーン)

点灯

DC 電源は所定の範囲内です。

5

OUTPUT FAIL(オレンジ)

点灯

PEM 動作中に障害が発生し、シャットダウンされました。


ステップ 1 INPUT OK LED および OUTPUT OK LED が消灯している場合、または OUTPUT FAIL LED が点灯している場合は、次の点を確認します。

PEM がベイに完全に装着されていて、非脱落型ネジがしっかりと締められている。

DC 電源回路ブレーカーがオンになっている。

電源スイッチがオン(1)の位置に設定されている。

ステップ 2 ステップ 1 の各事項を確認しても問題が解決しない場合は、PEM を交換してください。

ステップ 3 PEM を交換しても問題が解決しない場合は、シスコのサービス担当者にお問い合わせください。


 

DC PDU の取り外しおよび取り付け

DC PDU は OIR に対応して いない ため、システムの稼働中は交換できません。PDU を交換する前に、ルータの電源をオフにする必要があります。


警告 DC PDU を取り外して交換するには、システムの電源をオフにする必要があります。ネットワーク管理者などの適切なスタッフに、PDU を交換する間はすべてのルーティング トラフィックが停止することを知らせてください。


DC PDU の取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです(図 5-10 を参照)。

図 5-10 DC PEM および PDU コンポーネント

 

 

1

DC PDU

5

オン/オフ スイッチ

2

DC PEM

6

PDU 非脱落型ネジ

3

PEM 非脱落型ネジ

7

PDU 端子ブロック

4

ステータス LED


ステップ 1 両方 の PEM の電源をオフにします。

ステップ 2 DC 電源に割り当てられた回路ブレーカーの電源をオフにします。

両方の PEM のステータス LED すべてが消灯していることを確認します。

ステップ 3 端子ブロックのネジを緩めて、故障した PEM の DC PDU 端子ブロックからプラス線、マイナス線、およびアース線を取り外します。


注意 コードを取り外す前に、各線(プラス、マイナス、およびアース)の色を必ず確認してください。DC 電源配線用の色コードの標準がないため、どの電源線がプラス(+)およびマイナス(-)の端子ポートに接続されるのかを確認しておく必要があります。一般的に、グリーン(またはグリーンとイエロー)はアース線を示し、電源のリード線には、プラス(+)またはマイナス(-)のラベルが貼られています。これが常にあてはまるわけではないため、各線の極性を示す最も安全な方法は、この手順で線の色に注意し、色を確認することです。


警告 DC 電源線を取り外すときは、必ずアース線を最後に取り外してください。


ステップ 4 PDU および PEM をシャーシに固定している非脱落型ネジを緩めます。

ステップ 5 フィンガー グリップを使用して PDU および PEM をシャーシから引き出します。


警告 DC PEM および PDU は 11.0 ポンド(4.98 kg)の重量があるため、シャーシから取り外す場合は両手で支えてください。


PDU と PEM をテーブルなどの平らな面に置きます。

ステップ 6 PDU を PEM から取り外します。

ステップ 7 新しい PDU を PEM に接続します(図 5-11)。

図 5-11 DC PEM および DC PDU のコネクタ(DC PEM の背面図)

 

ステップ 8 PDU と PEM をベイに差し込み、PEM をバックプレーン コネクタに装着します。

電源スイッチがオフ(0)の位置にあることを確認します。

ステップ 9 非脱落型ネジを締めて PDU と PEM をシャーシに固定します。

PEM を完全に装着し、非脱落型ネジを締めると、PEM とバックプレーン コネクタの電気接続が自動的に行われます。

ステップ 10 次の順番で、アース線、プラス線、およびマイナス線を PDU 端子ブロックに接続します(図 5-12)。

a. アース線を再接続します。


警告 DC 電源線を再接続するときは、必ずアース線を最初に接続してください。


b. プラス線を再接続します。

c. マイナス線を再接続します。


注意 各線を接続するときは、必ずステップ 3 で作成したカラー コーディングのメモとラベルに従ってください。

図 5-12 DC PDU 端子ブロック

 

 

1

マイナス ポート

3

アース ポート

2

プラス ポート

4

端子ポート コネクタのネジ

ステップ 11 DC 電源に割り当てられた回路ブレーカーの電源をオンにします。

ステップ 12 両方 の PEM の電源をオンにします。

グリーンの INPUT OK LED および OUTPUT OK LED が点灯します。

オレンジの OUTPUT FAIL LED は消灯しています。

PEM が正常に稼働しない場合は、「DC PDU のインストレーションのトラブルシューティング」 を参照してください。


 

DC PDU のインストレーションのトラブルシューティング

PDU のインストレーションのトラブルシューティング手順は、次のとおりです(図 5-13 を参照)。

図 5-13 DC PDU、PEM、およびステータス LED

 

 

1

DC PDU

2

DC PEM

3

INPUT OK(グリーン)

点灯

DC PEM は電源オンの状態で正常に稼働しています。

4

OUTPUT OK(グリーン)

点灯

DC 電源は所定の範囲内です。

5

OUTPUT FAIL(オレンジ)

点灯

PEM 動作中に障害が発生し、シャットダウンされました。


ステップ 1 INPUT OK LED および OUTPUT OK LED が消灯している場合、または OUTPUT FAIL LED が点灯している場合は、次の点を確認します。

PEM がベイに完全に装着されていて、非脱落型ネジがしっかりと締められている。

DC 電源回路ブレーカーがオンになっている。

DC 電源コードが PDU 端子ブロックにしっかりと装着されている。

電源スイッチがオン(1)の位置に設定されている。

ステップ 2 ステップ 1 の各事項を確認しても問題が解決しない場合は、PEM を交換してください。

ステップ 3 PEM を交換しても問題が解決しない場合は、シスコのサービス担当者にお問い合わせください。


 

エアー フィルタの清掃および交換

Cisco 12404 インターネット ルータには、メンテナンス可能なエアー フィルタが 1 つあります。エアー フィルタは、シャーシの背面に向かって左側にあります。図 5-14に、エアー フィルタの場所を示します。図 5-15に、エアー フィルタのエアーフローを示します。

エアー フィルタは、冷却ファンによってルータに取り込まれる室内の空気から埃を取り除きます。エアー フィルタの点検は、月に 1 度ずつ(埃の多い環境では、それ以上の頻度で)行う必要があります。フィルタが汚れている場合は、フィルタを電気掃除機で清掃するか、または交換してください。フィルタが破れたり、古くなったりしている場合は、適切な方法でフィルタを廃棄し、交換用エアー フィルタを取り付けます。

ここでは、エアー フィルタの清掃および交換手順について説明します。

「エアー フィルタの取り外し」

「エアー フィルタの取り付け」


) これらの手順は、ルータの電源を入れたままで行うことができます。


エアー フィルタの取り外し

エアー フィルタを取り外して清掃する手順は、次のとおりです(図 5-14)。


) エアー フィルタが破損しないように注意してください。エアー フィルタが破損すると、エアーフローが制限され、ルータ内部が過熱状態になることがあります。


図 5-14 Cisco 12404 インターネット ルータのエアー フィルタの位置

 


ステップ 1 静電気防止用ストラップを自分の手首または足首に取り付け、ESD クリップをシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。

ステップ 2 エアー フィルタの端にある小さなタブを引っ張り、格納場所からエアー フィルタを取り外します。


ヒント エアー フィルタの端にあるタブが引き上げられない場合は、3/16 インチ マイナス ドライバを使用してタブを引き上げてから、指でつかむようにしてください。


ステップ 3 エアー フィルタをシャーシから離れた場所に持っていきます(図 5-15)。

図 5-15 Cisco 12404 インターネット ルータのエアー フィルタのエアーフロー方向

 

ステップ 4 エアー フィルタの状態を目視で確認します。


注意 エアー フィルタの清掃または交換を行うときは、フィルタに付着している埃がケージに吸い込まれないように、フィルタを RP およびラインカード ケージから遠ざけて作業してください。エアー フィルタを取り付けた状態で電気掃除機をかけることは避けてください。

フィルタが汚れている場合は、フィルタを電気掃除機で清掃するか、または交換してください。

フィルタが破れたり、古くなったりしている場合は、適切な方法でフィルタを廃棄し、交換用エアー フィルタを取り付けます。


注意 エアー フィルタを水洗いした直後にシャーシに取り付けることは絶対に避けてください。システムが湿気を吸い込むと、コンポーネントが損傷するおそれがあります。エアー フィルタが完全に乾いてから取り付けてください。


 

エアー フィルタの取り付け

シャーシ背面の左側にあるエアー フィルタ用格納場所にエアー フィルタを取り付ける手順は、次のとおりです。エアー フィルタの取り付け手順については、図 5-15を参照してください。


ステップ 1 静電気防止用ストラップを自分の手首または足首に取り付け、ESD クリップをシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。


ワンポイント・アドバイス エアー フィルタ上部の矢印は、エアーフロー方向を示します。矢印がカード ケージ方向を指すように、エアー フィルタを格納場所に取り付けます。


ステップ 2 エアー フィルタをエアー フィルタ用格納場所に完全に差し込みます。


注意 エアー フィルタが破損しないように注意してください。エアー フィルタが破損すると、エアーフローが制限され、ルータ内部が過熱状態になることがあり、EMI(電磁波干渉)防止機能も低下します。


 

ファン トレイ アセンブリの取り外しおよび取り付け

ファン トレイ アセンブリは OIR 対応です。電気障害やシステムの損傷を引き起こすことなく、システムの電源を切らずにファン トレイ アセンブリの取り外しおよび取り付けを行うことができます。この機能により、システムがすべてのルーティング情報およびセッションを保持している状態で、ファン トレイ アセンブリを交換できます。


注意 ファン トレイ アセンブリは OIR に対応しているため、システムの動作を中断せずに交換できますが、過熱を防ぐために、ファン トレイ アセンブリのない状態でシステムを数分間以上動作させないでください。

ファン トレイ アセンブリの取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ファン トレイ アセンブリ(図 5-16 の 3)にある2本の非脱落型ネジを緩めます。

図 5-16 Cisco 12404 インターネット ルータのファン トレイ アセンブリの位置

 

 

1

シャーシ

3

ファン トレイ アセンブリ

2

AC PEM

ステップ 2 取っ手をつかんで、ファン トレイ アセンブリをファン トレイ アセンブリ格納場所から引き出します(図 5-17)。

ファン トレイを取り外すときは、もう一方の手でアセンブリの底部を支えてください。

ファン トレイを格納場所から取り外すと、ファンの電気接続が自動的に解除されます。

図 5-17 Cisco 12404 ルータのファン トレイ アセンブリ

 

ステップ 3 ファン トレイ アセンブリを両手でつかんで、ファン トレイのコネクタ側をファン トレイ アセンブリ格納場所の溝に合わせて押し込みます。


) ファン トレイの取り付け方向は 1 方向に限定されています。ファン トレイ アセンブリを格納場所の溝に差し込む場合は、力を加えすぎないでください。


ステップ 4 ファン トレイ アセンブリにある2本の非脱落型ネジを締めます。

ファン トレイがファン トレイの格納場所に適切に装着されると、ファン トレイ アセンブリの電気接続および制御信号接続が自動的に行われます。


 

ファン トレイ アセンブリのインストレーションのトラブルシューティング

ファン トレイ アセンブリを電源に接続したら、次の手順に従って、ファン トレイ アセンブリが適切に稼働していることを確認します。


ステップ 1 コネクタがバックプレーンで適切にかみ合っていて、非脱落型ネジが締まっている場合、ファンが作動していることを確認します。ファンが作動しない場合は、次の点を確認します。

ファン トレイ アセンブリが適切に装着されていて、シャーシに対して平行である。

非脱落型ネジがしっかりと締められている。

ステップ 2 ファン トレイ アセンブリの取り外しおよび取り付け作業のために、AC 電源または DC 電源が切断された場合は、ルータの電源がオンになっていることを確認します。

ステップ 3 ステップ 1 および 2 の各事項を確認してもファン トレイ アセンブリが作動しない場合は、ファン トレイ アセンブリを交換します。


注意 交換したファン アセンブリが作動しない場合は、ルータをシャットダウンし、シスコのサービス担当者にお問い合わせください。


 

RP またはラインカードの取り外しおよび取り付け

ここでは、RP およびラインカード ケージのカードの取り外しおよび取り付け手順について説明します。

ラインカードは、RP およびラインカード ケージのスロット 0(ゼロ)~ 3 の任意のスロットに搭載できます。Cisco 12404 ルータは、スロット 0 に RP を搭載した状態で出荷されます(図 5-18)。

冗長 RP は、任意のスロットに搭載できます。EMI 防止基準に適合させるため、冗長 RP にはラインカード スペーサが必要です。

各タイプのラインカードに対応するインストレーション コンフィギュレーション ノートに、ラインカードに関する詳細情報が記載されています。インストレーション コンフィギュレーション ノートは、Field-Replaceable Unit(FRU)として出荷される各ラインカードに付属しています。

図 5-18 CSF の位置および RP とラインカードのスロット番号

 

RP またはラインカードの取り外し

RP およびラインカードは Cisco 12404 ルータのホットスワップ対応モジュールです。RP およびラインカード ケージから RP またはラインカードを取り外す手順は、次のとおりです。


ステップ 1 静電気防止用ストラップを自分の手首または足首に取り付け、ESD クリップをシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。

ステップ 2 交換する RP またはラインカードを確認し、次の情報を書き留めておきます。

RP に接続されている RP ケーブル

RP またはラインカードの番号およびタイプ。同じ RP またはラインカードを取り付ける場合、または交換用 RP またはラインカードを取り付ける場合は、カード ケージ内の同じ場所に取り付けます。

RP またはラインカード上のネットワーク インターフェイス ケーブルの接続ポート

ステップ 3 RP およびラインカードに複数のポートが装備されている場合は、左端のポートから順に、インターフェイス ケーブル コネクタを各ポートから取り外します。

ステップ 4 すべてのインターフェイス ケーブルを取り外したあと、ケーブル管理ブラケットの 2 つの非脱落型ネジを緩め、ブラケットをカードから取り外します。

ステップ 5 RP またはラインカード前面プレートの両端にある 2 つのイジェクト レバーの非脱落型ネジを緩めます。

ステップ 6 イジェクト レバーを両側に同時に開いて、バックプレーン コネクタから RP またはラインカードを取り外し、前面プレートから外側へイジェクト レバーを開きます。図 5-19を参照してください。


注意 各 RP またはラインカードをスロットから完全に引き出してください。ラインカードがスロットに部分的に挿入されたままの状態で放置しないでください。その状態だと、スロット内の RP またはラインカードの EMI シールドが損傷します。

ステップ 7 カードのフレームの端を両手で持ち、RP またはラインカードをスロットから完全に引き出します。

ステップ 8 ただちに RP またはラインカードを静電気防止用袋に収めて ESD から保護し、さらに光ファイバ ラインカードの場合は光ファイバ コネクタに埃が入らないようにします。

故障した装置を返品する場合は、交換用 RP またはラインカードが入っていた箱に装置を梱包します。


 

図 5-19 カード ケージからの RP またはラインカードの取り外し

 

RP またはラインカードの取り付け

ここでは、RP またはラインカードをカード ケージに取り付ける手順について説明します。


) 他のスロットがすべて使用されているときにカードをスロット 1 に取り付ける場合は、カードを適切に装着しにくくなります。スペースが限られているため、カードを完全に装着するには、通常よりも強くカードを差し込む必要があります。または、スロット 2 からカードを取り外したあと、スロット 1 にカードを取り付けることもできます。スロット 1 にカードを取り付けたあと、スロット 2 に再びカードを取り付けます。


RP またはラインカードの取り付け手順は、次のとおりです。


ステップ 1 静電気防止用ストラップを自分の手首または足首に取り付け、ESD クリップをシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。

ステップ 2 RP またはラインカードを取り外す前に書き留めておいた、スロットの割り当ておよびネットワーク インターフェイス ケーブルの情報を確認します。


注意 RP およびラインカードを取り扱うときは、必ず金属製のカード フレームの端だけを持ってください。ボードまたはコネクタ ピンには手を触れないでください。

ステップ 3 RP またはラインカードを輸送用パッケージおよび静電気防止用袋から取り出します。

ステップ 4 RP またはラインカードのフレームの両端を、カード ケージの両端にあるアライメント溝に合わせます。


注意 ラインカードがスロットに部分的に挿入されたままの状態で放置しないでください。その状態だと、スロット内の RP またはラインカードの EMI シールドが損傷します。

ステップ 5 イジェクト レバーを開き、前面プレートから外側へ開きます。

ステップ 6 金属性のカード フレームを両手で持ち、RP またはラインカードをカード ケージのアライメント溝に合わせて、スロットに差し込みます。


注意 カード フレーム前面プレートの一辺は、EMI 防止ガスケットで縁取りされています。ガスケットは、凹凸のある伝導性素材でできています。ガスケットが損傷しないように注意してください。カード フレームのガスケットが損傷を受けると、EMI 防止機能が低下することがあります。

ステップ 7 両手の親指でカード フレームを RP またはラインカード スロットに差し込み、イジェクト レバーがカード ケージの前面と接触したところで 止めます

ステップ 8 RP またはラインカードのイジェクト レバーをつかみ、内側に押して、カードの前面プレートに対して垂直になるようにします。これによって、RP またはラインカードがバックプレーン コネクタに装着されます。


) ラインカードは、完全に装着しないと起動しません。


ステップ 9 カードの前面プレートの両側にある非脱落型ネジを締めます。これによって、RP またはラインカードがバックプレーンから部分的に外れるのを防止し、適切な EMI シールドを確保します。


) EMI 規格に適合させるため、ラインカードの非脱落型ネジを必ず締めてください。


その他の交換用 RP またはラインカードについてもステップ 1 ~ 9 を繰り返した後、次のセクションに進んでください。


 

RP およびラインカードのケーブル管理ブラケットの取り付け

新しい RP またはラインカードを取り付けるとき、ラインカードの前面プレートにケーブル管理ブラケットを取り付けてから、ケーブルを接続しなければなりません。ケーブル管理ブラケットのタイプは、ラインカードのタイプおよびカードの前面プレートにあるネットワーク インターフェイスのポート数によって異なります。

Cisco 12000 シリーズ ルータのラインカードでは、次の目的でケーブル管理ブラケットを使用します。

ネットワーク インターフェイス ケーブルを整理する。

ネットワーク インターフェイス ケーブルが垂れ下がらないようにする。

各コネクタをラインカード前面プレート上の対応するポート位置に保つ。

ケーブルが極端に曲がるのを防ぐ(ネットワーク インターフェイス ケーブルが極端に曲がっていると、パフォーマンスが低下することがあります)。

ラインカードにラインカード ケーブル管理ブラケットを取り付ける手順は、次のとおりです。


ステップ 1 静電気防止用ストラップを自分の手首または足首に取り付け、ESD クリップをシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。

ステップ 2 RP およびラインカード ケーブル管理ブラケットを輸送用パッケージから取り出します。

ステップ 3 ラインカード ケーブル管理ブラケットの上部を、RP またはラインカード前面プレートの上部に合わせます。図 5-20を参照してください。

ステップ 4 ブラケットの 2 つの非脱落型ネジを、RP またはラインカード前面プレートの両側でイジェクト レバーの付近にあるネジ穴に合わせます。

ステップ 5 2 つの非脱落型ネジを、指で締めます。


注意 非脱落型ネジを締めすぎないように注意してください。ネジまたはラインカード前面プレート上のネジ穴を損傷することがあります。

ステップ 6 3/16 インチ マイナス ドライバを使用して、2 つの非脱落型ネジをさらに締めます。

ステップ 7 残りの RP またはラインカードについても、ステップ 2 ~ 6 を繰り返します。


 

RP およびラインカード ケーブルの接続

RP およびラインカード ケージ内の RP またはラインカードを交換したときは、RP またはラインカードの前面プレートにラインカード ケーブル管理ブラケットを元どおりに取り付けるとともに、交換したRPまたはラインカードにネットワーク インターフェイス ケーブルを再接続する必要があります。

新しい RP またはラインカードを追加したときは、RP またはラインカードにネットワーク インターフェイス ケーブルを接続する必要があります。


) カード ケージのラインカード スロットにラインカードを取り付けない場合は、過熱を防ぎ、Electromagnetic Compliance(EMC; 電磁適合性)を確保するため、ブランク ラインカードを取り付けておく必要があります。


カード ケージ内の交換した RP またはラインカードにネットワーク インターフェイス ケーブルを再接続する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 静電気防止用ストラップを、自分の手首およびシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。

ステップ 2 インターフェイス ケーブルを束ねるため、ケーブル管理ブラケットの溝に、適切な数のマジックテープを通します(図 5-20)。

図 5-20 ラインカードまたは RP のケーブル管理ブラケットとマジックテープ

 

ステップ 3 マジックテープの細い方からケーブル管理ブラケットの溝に通します。

ステップ 4 マジックテープの細い方から太い方の溝に差し込みます。

ステップ 5 マジックテープの端を引っ張って、ケーブル管理ブラケットに固定します。図 5-20を参照してください。

ステップ 6 RP またはラインカードの左端のポートから順に、RP またはラインカード ポートに接続するネットワーク インターフェイス ケーブルを確認し、ケーブル コネクタを RP またはラインカード ポートに差し込みます。

ステップ 7 RP またはラインカードの各インターフェイス ケーブルを、対応するケーブル管理ブラケットに揃えます。

ステップ 8 インターフェイス ケーブルがねじれたり極端に曲がったりしないように、ケーブル管理ブラケット上のインターフェイス ケーブルの位置を調整します。


) ネットワーク インターフェイス ケーブルに適切なストレイン レリーフを施してください。インターフェイス ケーブルが極端に曲がっていると、パフォーマンスが低下することがあります。


ステップ 9 各ラインカードの残りのインターフェイス ケーブルについても、ステップ 1 ~ 8 を繰り返します。

ステップ 10 インターフェイス ケーブルの束にマジックテープを巻き付けて、ケーブル管理ブラケットに固定します。マジックテープを強く巻きすぎないように注意してください。

ステップ 11 マジックテープがはがれないように押さえ付けて固定します。図 5-20に、ケーブル管理ブラケットとマジックテープの一般的な使用方法を示します。


 

CSF カードの取り外しおよび取り付け

ここでは、CSF カードの取り外しおよび取り付け手順について説明します。CSF カードは、カード ケージ内の下部スロットに搭載されています(図 5-21)。


注意 CSF カードは Cisco 12404 ルータのホットスワップ対応コンポーネントではありません。

図 5-21 CSF スロットの位置

 

CSF カードの取り外し

CSFは、ケージ内の下部スロットに搭載されています。CSF カードはホットスワップ対応ではありません。システムの電源をオンにしたまま、CSF カードを取り外したり取り付けたりすることはできません。

カード ケージから CSF を取り外す手順は、次のとおりです。


ステップ 1 静電気防止用ストラップを自分の手首または足首に取り付け、ESD クリップをシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。

ステップ 2 ルータの電源を切断してください。

AC 電源ルータの場合は、「AC 電源ルータの電源切断」の手順に従ってください。

DC 電源ルータの場合は、「DC 電源ルータの電源切断」の手順に従ってください。

ステップ 3 ルータの電源を切断したら、静電気防止用ストラップを自分の手首または足首に再び取り付け、ESD クリップをシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けて、ステップ 4 に進みます。

ステップ 4 CSF カードの両側にある 2 つの非脱落型ネジを緩めます。

ステップ 5 カードのイジェクト レバーを、CSF カードの前面プレートから外側へ開きます(図 5-22)。

図 5-22 CSF カードの取り外し

 

ステップ 6 CSF をスロットから半分ほど引き出し、そこで 止めます

ステップ 7 金属製のカード フレーム部分にしか触れないようにして、反対側の手で CSF を下から支えます。

ステップ 8 カードをスロットから引き出し、静電気防止用袋などの静電気防止用容器に収めます。

ステップ 9 故障した CSF を返品する場合は、交換用 CSF カードが入っていた箱に梱包します。


 

CSF カードの取り付け

ラインカードおよび CSF ケージへの CSF の取り外しまたは取り付けを行う場合は、図 5-22を参照して、次の手順に従ってください。


ステップ 1 静電気防止用ストラップを、自分の手首およびシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。

ステップ 2 ルータの電源を切断してください。

AC 電源ルータの場合は、「AC 電源ルータの電源切断」の手順に従ってください。

DC 電源ルータの場合は、「DC 電源ルータの電源切断」の手順に従ってください。

ステップ 3 ルータの電源を切断したら、静電気防止用ストラップを自分の手首または足首に再び取り付け、ESD クリップをシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けて、ステップ 4 に進みます。

ステップ 4 CSFカードを静電気防止用袋または静電気防止容器から取り出します。金属製のカード フレーム以外には手を触れないでください。


) CSF ケージの両側には、カード スロット アライメント溝があります。CSF スロットにカードを取り付けるときは、カード フレームの両端を対応するカード スロット溝に慎重に合わせてください。



注意 カードの回路面またはコネクタには触れないでください。

ステップ 5 CSF フレームの両端を、CSF ケージの両端にあるカード スロット フレーム アライメント溝に合わせます。

ステップ 6 イジェクト レバーを開き、前面プレートから外側へ開きます。

ステップ 7 両手の親指でカード フレームを CSF スロットに差し込み、イジェクト レバーがカード ケージの前面と接触したところで 止めます

ステップ 8 イジェクト レバーを前面プレートに向かって押し、コネクタをバックプレーンに装着させます。


注意 CSF のイジェクト レバーは、CSF 前面プレートに対して完全に平行にならない場合があります。

ステップ 9 CSF 前面プレートの両側にある 2 つの非脱落型ネジを締めます。


 

シャーシの取り外しおよび取り付け

ここでは、Cisco 12404 インターネット ルータ シャーシの取り外しおよび取り付け手順について説明します。ルータ シャーシは、次の各コンポーネントを収容する一体型の板金アセンブリです。

CSF カード スロット× 1

エアー フィルタ格納部× 1

ファン トレイ アセンブリ格納部× 1

コネクタを備えたバックプレーン× 1

AC PEM ベイ× 2

DC PEM および DC PDU ベイ× 2

4 スロットの RP およびラインカード ケージ

シャーシはラックに設置して使用することも、安定した平面に置いて使用することもできます。

作業を始める前に

以下に示す手順では、故障したシャーシを搬出する過程で、故障したシャーシからすべてのコンポーネント(エアー フィルタを除く)を取り外し、交換用シャーシにこれらのコンポーネントを取り付ける作業を行います。次のような作業を想定しています。

1. 交換用シャーシの梱包を解き、故障したシャーシが設置されているラックまたは平面の近くに一時的に配置します。

2. 交換用シャーシを、故障したシャーシと同じアース システムに一時的に接続します。

3. 装置ラックまたは安定した平面から取り外した故障したシャーシを置いておく場所を確保します。

4. 故障したシャーシから交換用シャーシへ、コンポーネントを移設します。

5. 交換用シャーシにすべてのコンポーネントを取り付けた状態で、故障したシャーシの代わりに装置ラックに設置します。

6. 交換用シャーシにすべてのコンポーネントを取り付けた状態で、故障したシャーシの代わりに安定した平面に設置します。

この方法では、ラインカード、RP、CSF などのシステム コンポーネントを、カード ケージ、ベイ、およびスロットの外部で一時保管する必要がないので、コンポーネントの損傷を防止できるという利点があります。

さらに、1 台のシャーシから別のシャーシへコンポーネントを移設する場合、交換用シャーシ側で、故障したシャーシと同じ位置に各コンポーネントを取り付けることになるので、Cisco 12404 ルータの物理構成が保たれます。

交換用シャーシの準備

交換用シャーシを故障したシャーシの設置場所の近くに移動し、交換用シャーシの補助的な NEBS ボンディングおよびアース レセプタクルに、セントラル オフィスのアース システムまたは内部機器のアース システムを一時的に接続します。図 5-24を参照してください。

詳細については、「装置の補助的なボンディングおよびアース接続に関する注意事項」に記載されている、ボンディングおよびアース ケーブルおよびコネクタの要件を参照してください。

故障したシャーシ側での準備

ここでは、故障したシャーシ側でのコンポーネントの取り外しの準備手順について説明します。

ルータの電源切断

故障したシャーシからコンポーネントを取り外して、交換用シャーシに取り付ける場合は、「AC 電源ルータの電源切断」、または「DC 電源ルータの電源切断」の手順に従って、まず、Cisco 12404 ルータの電源を切断する必要があります。この手順の対象となるコンポーネントの多くはホットスワップ対応ですが、DC PDU を取り外す場合は、事前にルータの電源を切断する必要があります。


警告 ルータの電源を切断してください。


CSF カードの取り外し

CSF カードをファブリック スロットから取り外す手順については、「CSF カードの取り外し」を参照してください。

RP ケーブルの取り外し

RP カードから RP ケーブルを取り外す手順については、「RP またはラインカードの取り外し」を参照してください。

各カードからケーブルおよび RP ケーブル管理ブラケットを取り外し、あとで交換用シャーシに取り付けて RP に再接続するときまでケーブルの束を保管しておきます。

ラインカード ケーブルの取り外し

「RP またはラインカードの取り外し」に記載された手順に従って、各ラインカードからラインカード ネットワーク インターフェイス ケーブルを取り外します。

各カードからケーブルおよびラインカード ケーブル管理ブラケットを取り外し、あとで交換用シャーシに取り付けて RP またはラインカードに再接続するときまでケーブルの束を保管しておきます。

システム コンポーネントの移設

ここでは、コンポーネントを移設する手順について説明します。

「ファン トレイの移設」

「PEM の移設」

「PEM の再取り付け」

「RP およびラインカードの移設」

「CSF カードの移設」

ファン トレイの移設

「ファン トレイ アセンブリの取り外しおよび取り付け」に記載されている手順に従って、シャーシからファン トレイ アセンブリを取り外して移設します。

PEM の移設

システムに AC PEM が搭載されている場合は、「AC PEM の取り外しおよび取り付け」の手順に従って、各 PEM を取り外します。

取り外した PEM は、シャーシから離れた場所に置きます。交換用シャーシの AC PEM ベイに、これらの PEM を取り付けます。

システムに DC PDU および DC PEM が搭載されている場合は「シャーシの取り外しおよび取り付け」の手順に従って、各 PEM および PDU を取り外します。

取り外した PEM および PDU は、シャーシから離れた場所に置きます。交換用シャーシの DC PEM および DC PDU ベイに、これらの機器を取り付けます。

PEM の再取り付け

交換用ルータに AC PEM を搭載する場合は 「AC PEM の取り外しおよび取り付け」の手順に従って、AC PEM を取り付けます。

交換用ルータに DC PEM および DC PDU を搭載する場合は、「DC PEM の取り外しおよび取り付け」 および「DC PDU の取り外しおよび取り付け」 の手順に従って、DC PEM および DC PDU を取り付けます。

RP およびラインカードの移設

RP およびラインカード ケージからラインカードおよび RP を取り外して、交換用シャーシのカード ケージに取り付けられるようにします。


注意 カード フレーム前面プレートの一辺は、EMI 防止ガスケットで縁取りされています。ガスケットは、凹凸のある伝導性素材でできています。ガスケットが損傷しないように注意してください。カード フレームのガスケットが損傷を受けると、EMI 防止機能が低下することがあります。


注意 カード ケージにカード スロット ブランクが取り付けられている場合はそれも取り外し、交換用シャーシ側の同じカード スロットに取り付ける必要があります。エアーフローおよび EMI 防止機能を維持するために、カードを搭載しないスロットには、カード スロット ブランクを取り付けなければなりません。


) EMCを確保するため、交換用シャーシ側でRPおよびラインカードの非脱落型ネジを必ず締めてください。


「RP またはラインカードの取り外しおよび取り付け」に記載されている手順に従って、カード ケージ内の各ラインカードを取り外します。

取り外した各ラインカードを、交換用シャーシ側の同じカード スロットに取り付けます。ルータの既存のソフトウェア コンフィギュレーションと一致させるため、交換用シャーシ側の同じスロットに各ラインカードを取り付ける必要があります。「RP またはラインカードの取り付け」に記載されている手順に従って、ラインカードを取り付けます。


) ルータの既存のソフトウェア コンフィギュレーションと一致させるため、交換用シャーシ側の同じスロットに RP を取り付ける必要があります。


取り外した RP を、交換用シャーシ側の同じカード スロットに取り付けます。「RP またはラインカードの取り付け」に記載されている手順に従って、RP を取り付けます。

CSF カードの移設

CSF カードは、カード ケージの一番下にあるスロット(FABRIC ALARM)に搭載します。

故障したシャーシから交換用シャーシに CSF カードを移設するには、「CSF カードの取り付け」に記載されている手順に従って、CSF を取り付けます。


) EMC を確保するため、交換用シャーシ側でスイッチ ファブリックの非脱落型ネジを必ず締めてください。


「CSF カードの取り外し」に記載されている手順に従って、CSF ケージから各カードを取り外し、ただちに交換用シャーシ側の同じスロットに取り付けます。

装置ラックからのシャーシの取り外し

ここでは、次の手順について説明します。

「補助的なボンディングおよびアース接続の取り外し」

「装置ラックからのシャーシの取り外し」

「センター マウント ブラケットからのシャーシの取り外し」

補助的なボンディングおよびアース接続の取り外し

故障したシャーシから、補助的なボンディングおよびアース ケーブルを取り外す必要があります。「装置の補助的なボンディングおよびアース接続に関する注意事項」を参照してください。

装置ラックからのシャーシの取り外し

装置ラックから故障したシャーシを取り外す手順は、次のとおりです。


ステップ 1 すべてのケーブルが取り外され、作業の妨げにならないことを確認します。

ステップ 2 シャーシを装置ラックに固定しているボルトを緩めます(ただし、取り外しません)。

ステップ 3 2 人がシャーシの両側に回り、もう 1 人が、シャーシを装置ラックに固定しているボルトを取り外します。

ステップ 4 「持ち運びに関する注意事項」に記載されている注意事項に従って、シャーシをラックから取り出し、脇へ置きます。


 

センター マウント ブラケットからのシャーシの取り外し

センター マウント ブラケットを使用してシャーシを取り付けている場合に、ラックから装置を取り外す手順は、次のとおりです。


ステップ 1 すべてのケーブルが取り外され、作業の妨げにならないことを確認します。

ステップ 2 シャーシをセンター マウント ブラケットに固定しているネジを緩めます(ただし、取り外しません)。

ステップ 3 「ラックへのシャーシの設置」の手順に従います。

ステップ 4 「持ち運びに関する注意事項」に記載されている注意事項に従って、シャーシをラックから取り出し、脇へ置きます(図 5-23)。

図 5-23 センター マウント ブラケット

 


 

交換用シャーシの設置

ここでは、交換用の Cisco 12404 インターネット ルータを設置する手順について説明します。

「シャーシを卓上または平面に設置する場合」

「補助的なボンディングおよびアースの再接続」

「ルータへの電源の再接続」

「RP ケーブルの再接続」

「ファン トレイの再接続」

「DC PDU の取り付け」

シャーシを卓上または平面に設置する場合

「ラックへのシャーシの設置」の手順に従って交換用シャーシを設置します。

補助的なボンディングおよびアースの再接続

「装置の補助的なボンディングおよびアース接続に関する注意事項」に記載されている手順に従って、ボンディングおよびアース ケーブル ラグをボンディングおよびアース レセプタクルに再接続します(図 5-24)。

図 5-24 Cisco 12404 シャーシのアース接続

 

ルータへの電源の再接続

次の項目に記載されている手順に従って、シャーシ背面に AC 電源または DC 電源を接続します。

「AC PEM の取り外しおよび取り付け」

「DC PEM の取り外しおよび取り付け」

「DC PDU の取り外しおよび取り付け」


警告 各電源は、指示があるまでオンにしないでください。


RP ケーブルの再接続

「RP またはラインカードの取り付け」に記載されている手順に従って、RP にケーブルを再接続します。

ファン トレイの再接続

「ファン トレイ アセンブリの取り外しおよび取り付け」に記載されている手順に従って、ファン トレイ アセンブリを再接続します。

DC PDU の取り付け

「DC PDU の取り外しおよび取り付け」に記載されている手順に従って、交換用シャーシに DC PDU を取り付けます。


警告 ルータの電源は切断され、ケーブルはすべて取り外されている必要があります。



注意 DC PDU は、FRU ではありません

Cisco 12404 インターネット ルータの再起動

ルータの電源をオンにします。

「ルータの起動」に記載されている手順に従って、ルータを再起動し、シャーシの交換後もルータが正常に稼働するかどうかを確認します。

RP およびラインカード メモリのアップグレード

RP およびラインカードのメモリをアップグレードする手順については、『Cisco 12000 Series Internet Router Memory Replacement Instructions』(Text Part Number:
78-4338-xx)を参照してください。このマニュアルはオンラインでも入手できますし、Cisco CD-ROM にも収録されています。このマニュアルには、Cisco 12000 インターネット ルータおよびラインカードのメモリ要件およびメモリ交換手順に関する最新情報が記載されています。RP またはラインカードのメモリを交換または増設するときは、事前に必ずこのマニュアルを参照してください。

Cisco 12000 Series Router Memory Replacement Instructions 』は、Cisco.com から入手できます。