Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド
インストレーションの準備
インストレーションの準備
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 7MB) | フィードバック

目次

インストレーションの準備

工具および機器

安全に関する注意事項

一般的な安全上の注意

適合規格および安全に関する情報

レーザーに関する注意事項

持ち運びに関する注意事項

静電破壊の防止

静電気防止用ストラップの接続

電気機器の安全な取り扱い

設置環境の条件

環境に関する注意事項

エアーフロー

温度および湿度

ラックマウントに関する注意事項

装置ラックのタイプ

装置の寸法および設置場所のレイアウト

換気

電源接続に関する注意事項

AC 電源を使用するルータの電源接続に関する注意事項

DC 電源を使用するルータの電源接続に関する注意事項

アース接続

設置場所の配線

EMI

距離制限

ルータの開梱と再梱包

設置場所の準備に関するチェックリスト

インストレーションの準備

この章では、Cisco 12006/12406 ルータを設置するために必要な準備作業について具体的に説明します。

「工具および機器」

「安全に関する注意事項」

「静電破壊の防止」

「電気機器の安全な取り扱い」

「設置環境の条件」

「ルータの開梱と再梱包」

「設置場所の準備に関するチェックリスト」

Cisco 12006/12406 ルータを設置する前に、次の情報を確認しておく必要があります。

設置場所で満たさなければならない電源要件およびケーブル接続要件

ルータを設置するために必要な機材

正常な動作を維持するために、設置場所で満たさなければならない環境条件


) 設置準備が完了するまでは、ルータを開梱しないでください。


工具および機器

Cisco 12006/12406 ルータは、最小限の工具で設置できます。必要な工具は次のとおりです。

1/4 インチおよび 3/16 インチ マイナス ドライバ

9/16 インチ レンチ

10 mm レンチ(開放型またはソケット型)

2 mm アレン レンチ

静電気防止用リスト ストラップ

静電気防止用マット

巻き尺

ワイヤ カッター

ペンチ

安全に関する注意事項

次の注意事項に従って、安全を確保し、装置を保護してください。ここでは、起こりうる危険な状況をすべて取り上げるわけではありません。常に注意が必要です。

「一般的な安全上の注意」

「適合規格および安全に関する情報」

「レーザーに関する注意事項」

「持ち運びに関する注意事項」

一般的な安全上の注意

重量物を持ち運ぶ際は、必ず 2 人以上で行ってください。


注意 ブロワー モジュールのハンドルでシャーシを持ち上げてはなりません。ブロワー モジュールのハンドルは、ブロワー モジュールをシャーシから取り外すときに、ブロワー モジュールだけを持ち上げるものとして作られています。

ルータの持ち運びまたは作業は、必ず電源を切断し、すべての電源コードを抜いてから行ってください。

設置作業中および設置後、設置場所周辺をできるだけ埃のない清潔な状態に保ってください。

通路や装置ラックの周囲に工具やルータ コンポーネントを置かないでください。

作業時には、ルータに引っ掛かるようなだぶついた衣服や、指輪やネックレスなどの装身具は着用しないでください。

ネクタイやスカーフはしっかりと留め、袖はボタンを留めてください。

シスコの装置は、指定された電気定格および使用上の注意事項に従って使用した場合、安全に稼働します。

危険を伴う作業は、一人では行わないでください。

メンテナンスなどでルータの作業を行うときには、交換部品がホットスワップ可能で、Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)に合わせて設計されている場合以外、必ず電源コードを外してください。

ルータは、各国および地域の電気規格に適合するように設置する必要があります。米国では、National Fire Protection Association(NFPA;米国防火協会)70、United States National Electrical Codeが適用されます。カナダでは、Canadian Electrical Code、part I、CSA C22.1 が適用されます。その他の国では、
International Electrotechnical Commission(IEC; 国際電気標準会議)規格 364、パート 1 ~ 7 が適用されます。

ルータの設置、設定、またはメンテナンスを行う前に、ルータに付属の
『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 Series Router』(Text Part Number 78-4347-xx)に記載された安全上の警告を確認してください。

AC Power Distribution Unit(PDU; 配電ユニット)および AC 入力電源装置を使用するCisco 12006/12406 ルータには、アース型電源コンセント専用の 3 線電気アース型プラグを備えた AC 電源コードが付属しています。これは安全上の仕様です。装置のアース接続は、地域および各国の電気規格に適合する方式で行う必要があります。

DC PDU および DC 入力 PEM(電源入力モジュール)を使用するCisco 12006/12406 ルータには、DC 電源ごとに 45 A の外部 DC 回路ブレーカーが必要です。

標準シリーズの Cisco 12006/12406 ルータの入力電力では各 DC 電源から引き込めるのは 40.5 VDC で最大 45 A です。

拡張シリーズの Cisco 12006/12406 ルータの入力電力では各 DC 電源から引き込めるのは 40.5 VDC で最大 60 A です。

この回路ブレーカーにより、United States National Electrical Code NFPA 70(米国)、Canadian Electrical Code, part I, CSA C22.1(カナダ)、および IEC 364(その他の諸国)に従って、ショートおよび過電流障害から装置が保護されます。

DC PDU および DC 入力 PEM を使用する Cisco 12006/Cisco 12406 ルータは、UL 1950、CSA-C22.2 No. 950、EN60950、ACA TS001、AS/NZS 3260、および IEC60950 で規定された Safety Extra-Low Voltage(SELV; 安全特別低電圧)要件を満たす DC 電源に接続する必要があります。

DC 入力 PEM を装備した Cisco 12006/Cisco 12406 ルータは、National Electric Code、ANSI/NFPA 70 の Articles 110-16、110-17、および 110-18 に従い、立ち入りの制限された場所に設置する必要があります。

DC PDU を搭載した Cisco 12006/Cisco 12406 ルータは、ただちに操作できる切断装置を固定配線に組み込んでおく必要があります。

適合規格および安全に関する情報

Cisco 12006/12406 ルータは、適合規格および安全規格の要件を満たしています。適合規格に関する詳しい情報は、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 Series Router』(Text Part Number 78-4347-xx)を参照してください(Web サイト情報は Cisco Technical Support & Documentation Web サイトを参照)。

レーザーに関する注意事項

シングルモードのCisco 12000 シリーズ ルータ ラインカードは、レーザーを使用します。目に見えないレーザー光が放射されます。ラインカードのポート開口部を のぞきこまない でください。目を痛めないために、次の警告に従ってください。


警告 ポートにケーブルが接続されていないときは、開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。


持ち運びに関する注意事項

フル構成の Cisco 12006/12406 ルータは、約 205 ポンド(93 kg)の重量になります。ルータを設置する前に、電源の位置、ネットワーク接続などの条件を確認し、後日シャーシを動かす必要のない適切な場所かどうかを確認してください。


注意 損傷を防止するため、ブロワー モジュールまたはラインカードのハンドルでルータ シャーシを持ち上げたり傾けたりしないでください。これらのハンドルでは、シャーシの重量を支えられません。

重量のある装置を移動するときは、けがや装置の損傷を防止するために、必ず次の注意事項を守ってください。

台車、パレット ジャッキ、フォークリフトなどの移動装置を使用して装置を移動させるときは、必ず、ルータの転倒を防止できる移動装置を使用してください。

装置の持ち運びを手伝ってくれる人を確保します。1 人では装置を持ち運ばないでください。

足元がしっかりしていることを確認し、両足で重量を支えてください。

装置はゆっくりと持ち上げてください。急に動かしたり、持ち上げながら身体をねじったりしないでください。

背筋を伸ばし、腰ではなく脚の力を使って持ち上げてください。装置を持ち上げるときに身体を曲げなければならない場合には、腰をかがめるのではなく、ひざを曲げて腰に負担がかからないようにします。

ルータを持ち運ぶ前に、すべての外部ケーブルを外してください。

静電破壊の防止

適切なアースが確保されていない場合、ESD(静電気放電)によって基板が損傷することがあります。また、基板の取り扱いが不適切な場合、故障または間欠的な障害が発生する可能性があります。

基板を取り扱うときには、ESD による損傷を防止するために、次の注意事項に従ってください。

静電気防止用アンクル ストラップまたはリスト ストラップを肌に密着させて着用してください。

アンクル ストラップやリスト ストラップは、身体の静電気から装置を保護するだけです。衣服の静電気によって電子部品が損傷を受けることがあります。

静電気防止用ストラップの接続

静電気防止用ストラップを身体に装着し、ストラップの一方をCisco 12006/12406 ルータのシャーシの塗装されていない金属部分に接続します(図 2-1参照)。

図 2-1 静電気防止用リスト ストラップとCisco 12006/12406 ルータ シャーシの接続

 


注意 静電気防止用ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は 1 ~ 10 Mohm でなければなりません。

電気機器の安全な取り扱い

ラインカード、冗長 Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)、Switch Fabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード)、アラーム カード、ブロワー モジュール、および冗長電源モジュールは、ルータの稼働中に取り外し/取り付けを行っても、電気的な事故やルータの損傷が生じることはありません。

電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。

ルータ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。

ルータの取り付けや取り外しを行う前に、すべての外部ケーブルを外してください。

回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。

人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。

故障していると思われる機器は取り付けないでください。

床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。

電気事故が発生した場合は、次の手順に従ってください。

負傷しないように注意してください。ルータの電源を切断してください。

可能であれば、医療援助を求めるために誰か別の人を呼んでもらうようにしてください。それができない場合は、負傷者の状況を見極めてから救援を要請してください。

負傷者に人工呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切な処置を行ってください。

さらに、電源から切断されていても、電話回線またはネットワーク配線に接続されている装置を扱う場合には、次の注意事項に従ってください。

雷が発生しているときには、電話線の接続を行わないでください。

防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。

電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。

電話回線の設置または変更は、十分注意して行ってください。

設置環境の条件

ここでは、Cisco 12006/12406 ルータを設置する前に考慮すべき、設置環境の条件について説明します。

「環境に関する注意事項」

「ラックマウントに関する注意事項」

「電源接続に関する注意事項」

「設置場所の配線」

環境に関する注意事項

ここでは、さまざまな環境でCisco 12006/12406 ルータを運用する場合の注意事項について説明します。取り上げる環境の考慮事項は、次のとおりです。

エアーフロー

温度および湿度

エアーフロー

Cisco 12006/12406 ルータの換気システムは、シャーシ背面に搭載された 1 台のブロワー モジュールで構成されます。ブロワー モジュールは、シャーシ右側の交換可能なエアー フィルタから冷気を取り込むことによって、内部コンポーネントの動作温度を許容範囲で維持します。空気はカード ケージを流れてシャーシ背面から排気されます。

Cisco 12006/12406 ルータの設置場所を選択する際は、次の注意事項に従ってください。

埃のない場所 -- できるだけ埃の少ない場所を選んでください。埃の多い環境では、エアー フィルタまたは電源装置の吸気口が目詰まりして、ルータに送り込まれる冷気が少なくなります。その結果、ルータ内部が過熱状態になることがあります。

エアーフロー -- 十分なエアーフローを得るために、シャーシおよび電源モジュールの吸気口と排気口に、6 インチ(15.24 cm)以上のスペースを確保してください。エアーフローが遮られたり制限されたりすると、または取り込まれる空気の温度が高いと、ルータ内部が過熱状態になることがあります。極端な場合には、ルータ コンポーネントを保護するために、環境モニタリング システムが電力を遮断します。

温度および湿度

設置場所の動作環境要件については、 付録 A「技術仕様」 を参照してください。記載されている温度および湿度の範囲内であれば、Cisco 12006/12406 ルータの動作が継続されます。臨界値に達する前に、環境異常を予測して改善することにより、正常な動作を維持することができます。

Cisco 12006/12406 ルータに組み込まれている環境モニタリング機能により、過電圧および過熱に起因するシステムおよびコンポーネントの故障が防止されます。正常な動作を保証し、わずらわしいメンテナンス作業を行わなくてすむように、設置場所を十分検討し準備を整えてからルータを設置してください。

ラックマウントに関する注意事項

ラックにCisco 12006/12406 ルータを設置する前に、ここで説明する一般的なラックマウントの注意事項を検討してください。

装置ラックのタイプ

Cisco 12006/12406 ルータは、装置ラックに関する EIA(米国電子工業会)規格の EIA-310-D に準拠するほとんどの 2 支柱、4 支柱、または Telco タイプの 19 インチ ラックに設置できます。ラックには、ルータ シャーシを取り付けるため、マウント フランジ付きの支柱が少なくとも 2 本必要です。2 本の支柱の取り付け穴の中心線間で計測した間隔は、18.31 インチ ± 0.06 インチ(46.50 cm ± 0.15 cm)でなければなりません。

装置の寸法および設置場所のレイアウト

図 2-2に、Cisco 12006/12406 ルータ シャーシの俯瞰図および外寸を示します。

図 2-2 シャーシの外寸および俯瞰図(拡張モデルの前面扉も表示)

 

トラブルのない運用を維持するために、ラックへの設置を計画する際は、次の注意事項について考慮してください。

ラックを設置する場所には、AC または DC 入力電源、アース、およびネットワーク インターフェイス ケーブルの設備が必要です。

設置作業の際は、ラックの周囲に十分な作業スペースを確保してください。シャーシを移動し、位置を合わせてラックに取り付けるには、ラックの周囲に 3 フィート(約 91 cm)以上のスペースが必要です。電源モジュールを搭載するために、シャーシの前方に 2 フィート(約 61 cm)以上のスペースが必要です。

設置後のメンテナンス作業のために、シャーシの前後にそれぞれ 24 インチ(61 cm)以上のスペースを確保してください。

2 本の支柱またはレールの間にルータを取り付けるには、マウント フランジ間の 内側 の幅が、最低 17.5 インチ(44.5 cm)必要です。

Cisco 12006/12406 ルータの拡張モデルの場合、4 支柱ラックのマウント レールは、前面扉を自由に開閉でき、ケーブル配線に十分なスペースが確保できるように 1.5 インチ(約 3.8 cm)ほど奥にずらして取り付ける必要があります。

Cisco 12006/12406 ルータの高さは 18.5 インチ(46.9 cm)です。7 フィート(2.15 m)の装置ラックは通常、Cisco 12006/12406 ルータを 4 台収容できます。ラック内でルータのために十分なスペースを確保してください。

Cisco 12006/12406 ルータに各種カードをフル装備した場合、重量は 205 ポンド(93 kg)になります。Telco ラックを使用する場合、2 本のラック支柱でシャーシの重量を支えることになります。ルータの重量でフレームが不安定にならないようにする必要があります。フレームを必ず床にボルトで固定し、建物の構造物(壁、または天井に取り付けた金具)に固定してください。

ケーブルは、ラック前後での人の動きが妨げられないように配線してください。ネットワーク インターフェイス ケーブルへのノイズ干渉を防止するため、電源コードとケーブルが交差したり、平行になるような配線は避けてください。ケーブルと装置の接続部分は、適切なストレイン レリーフ方式によって保護してください。

ルータに付属のケーブル管理ブラケットを取り付け、それを使用してケーブルを整理し、ラインカード、電源モジュール、ブロワー モジュールにケーブルが垂れ下がらないようにします。ラックにすでに設置されている装置および配線についても考慮してください。ほかの装置のケーブルによって、カード ケージに手が届きにくくなったり、装置のメンテナンスや拡張のたびにケーブルを外すことになったりしないようにしてください。

換気

シャーシ背面にブロワー モジュールが搭載されています。エアー フィルタおよびブロワー モジュールへのエアーフローが妨げられないようにしてください。


) 暖まった空気はシャーシ背面から排気されます。十分なエアーフローを得るために、シャーシの吸気口と排気口に、6 インチ(15.24 cm)のスペースを確保してください。


同じラックに複数のCisco 12006/12406 ルータを設置する場合は、ルータに必要な換気が適切に行われるようにしてください。

ラック最下部に設置された装置からの熱気が上昇し、上の装置の吸気口から入り込んで、上の装置が過熱状態になる可能性があります。

ほかの装置の熱せられた排気が吸気口から入り、ルータ内部が過熱状態になることがあります。

密閉型ラックの場合、換気システムが強力すぎると、シャーシ周辺にマイナスの空気圧が発生し、吸気口から空気を遠ざけることになるので、冷却が妨げられる可能性があります。必要に応じて、ラックのドアを開けてルータを稼働させるか、または開放型ラックに設置してください。

密閉型ラック内でバッフルを適切に使用すると、ルータの冷却に有効です。

電源接続に関する注意事項

Cisco 12006/12406 ルータは、AC 入力電源サブシステムまたは DC 入力電源サブシステムのどちらかを組み込むことができます。設置場所の電源に関する要件は、使用する電源方式によって異なります。ルータの電源接続について検討する際は、次の注意事項および推奨事項に従ってください。

設置前および設置後も定期的に設置場所の電源をチェックして、クリーンな電力が供給されていることを確認してください。

必要に応じて、電力調整器を取り付けてください。

落雷や電力サージによる損傷を防止するために、適切なアースを施してください。


) 電源モジュールが 1 つだけの構成でルータを稼働させる場合は、EMI の適合要件を満たすために、第 2 電源モジュール ベイにブランク フィラー
(MAS-GSR-PWRBLANK=)を取り付ける必要があります。


AC 電源を使用するルータの電源接続に関する注意事項

Cisco 12006/Cisco 12406 ルータを AC PDU と組み合わせて使用する場合は、次の注意事項に従ってください。

PFC(力率補正回路)により、PDU は北米では 100 ~ 240 VAC 20 A、その他の国では 185 ~ 264 VAC 16 A の範囲で動作する AC 電源からの AC 電源電圧を受け付けます。

必ず、システムに付属している 14 フィート(4.3 m)の AC 電源コードを使用してください。

ルータに搭載された AC 入力電源装置ごとに、専用の回路ブレーカーを備えた専用の電源を用意してください。

可能であれば、UPS を設置してください。

表2-1 および図 2-3に、北米、オーストラリア、欧州で使用する電源プラグのタイプを示します。

 

表2-1 AC 入力電源コードの国別オプション

ラベル
説明
シスコの製品番号

North America

20 A、250 VAC

CAB-GSR6-220V-US=

Australia、New Zealand

15 A、250 VAC

CAB-GSR6-AU=

Europe、Argentina、Brazil

16 A、250 VAC

CAB-GSR6-EU=

Italy

16 A、250 VAC

CAB-GSR6-IT=

United Kingdom

13 A、250 VAC(交換可能な 13A ヒューズ)

CAB-GSR6-UK=

図 2-3 AC 電源プラグ

 

DC 電源を使用するルータの電源接続に関する注意事項

必ず次に示す DC 電源を使用する Cisco 12006/12406 ルータ のガイドラインに従ってください。

DC PDU および DC 入力 PEM(電源入力モジュール)を使用するCisco 12006/12406 ルータには、DC 電源ごとに 45 A の外部 DC 回路ブレーカーが必要です。

標準シリーズの Cisco 12006/12406 ルータの入力電力では各 DC 電源から引き込めるのは 40.5 VDC で最大 45 A です。

拡張シリーズの Cisco 12006/12406 ルータの入力電力では各 DC 電源から引き込めるのは 40.5 VDC で最大 60 A です。

この回路ブレーカーにより、United States National Electrical Code NFPA 70(米国)、Canadian Electrical Code, part I, CSA C22.1(カナダ)、および IEC 364(その他の諸国)に従って、ショートおよび過電流障害から装置が保護されます。

ルータに搭載する PEM ごとに、それぞれ専用の電源を用意してください。

可能であれば、UPS を設置してください。

アース接続

Cisco 12006/12406 ルータを電源に接続してオンにする前に、ルータの適切なシステム アースを確保する必要があります。装置のアース接続は、地域および各国の電気規格に適合する方式で行う必要があります。

Network Equipment Building System(NEBS)環境以外で設置する場合、AC 電源ユニットには International Electrotechnical Commission(IEC; 国際電気標準会議)320 インレットが提供する保護アース コネクタ、および DC 電源ユニットにはメインの端子ブロック アース コネクタを使用できます。

AC 入力電源で動作するように構成されたCisco 12006/12406 ルータの場合、AC PDU に 3 線電気アース タイプのコネクタが 2 つあり、ルータに付属している電源コードなどの 3 線アース タイプ AC 電源コードを受け付けます。これは安全上の仕様です。

DC 入力電源で動作するように構成されたCisco 12006/12406 ルータの場合、DC PDU に DC 電源コネクタ ブロックが 2 つあり、それぞれがマイナス線(最上部の端子)、プラス線(真ん中の端子)、およびアース線(最下部の端子)を接続するワイヤ接続端子を備えています。これは安全上の仕様です。

NEBS 環境でルータを設置する場合は、セントラル オフィスのアース システムまたは内部機器のアース システムをルータ シャーシの補助接合/アース ポイントに接続することを強く推奨します。このアース ポイントは、シャーシ背面に近い側面にある、ネジ式の 3 つの差し込み口からなります(図 2-4 を参照)。NEBS 接合/アース レセプタクルともいい、補助接合/アース接続に関する Telcordia NEBS の要件を満たすために用意されています。

図 2-4 NEBS 準拠の補助接合およびアース ポート

 

中央に 0.63 インチ(16 mm)間隔で穴が 2 つ開いているケーブル端子を使用し、図 2-5 のように 6.3 mm(M6)のネジでシャーシに固定します。シスコの端子(部品番号 32-0607-01)を利用できます。

図 2-5 ケーブル端子

 

ルータの位置と設置場所の環境に基づいて決定されたサイズと長さのワイヤのアース線に、2 穴端子を圧着します。図 2-6 は、一般の金物屋で手に入る標準的な圧着工具です。

図 2-6 端子の圧着

 

 

1

アース線に端子を被せる

2

端子を圧着する


) アース レセプタクルを構成するネジ式の差し込み口が 3 つ、三角形に配置されています。3 つの穴のうち、任意の 2 つを選び、端子とアース線を固定します。


設置場所の配線

ここでは、設置場所のプラント配線およびケーブル接続を準備するときの注意事項について説明します。新しいシステムの位置を検討するときの注意事項は次のとおりです。

EMI(電磁波干渉)

シグナリングおよびシールドなしコンダクタの距離制限

EMI

電磁場で長距離の配線を行うと、ワイヤ上の信号と外部または大気の電磁場の間で EMI(電磁波干渉)が発生する可能性があります。配線を適切に行わないと、プラント配線から無線周波干渉が発生する場合があります。


警告 特に雷や無線送信機による強力な EMI は、Cisco 12006/12406 ルータ内の信号ドライバやレシーバーを破損したり、電力サージを回線上に流して電気的な事故を発生させたり、装置を損傷させたりする原因になります。


強力な EMI を予測して対処するには、必要に応じて Radio Frequency Interference(RFI; 無線周波数干渉)の専門家に相談してください。

アース コンダクタを適切に配置してプラント配線にツイストペア ケーブルを使用すれば、プラント配線から無線周波干渉が発生することはほとんどありません。推奨距離を超える場合は、データ信号ごとにアース コンダクタを配置した高品質のツイストペア ケーブルを使用してください。

距離制限

配線が推奨距離を超える場合、または配線が建物間にまたがる場合には、近くで落雷が発生した場合の影響について、十分に注意する必要があります。雷などの高エネルギー現象で起こる Electromagnetic Pulse(EMP; 電磁波パルス)により、電子デバイスを破壊するエネルギーが非シールド導体に発生する場合があります。過去にこのような問題が発生したことがある場合は、必要に応じて、電力サージ抑止やシールドの専門家に相談してください。

上記のように、発生頻度は少ないものの、壊滅的な状況につながる可能性のある問題は、大部分のデータセンターでは、パルス計などの特殊機器を使用しなければ解決できません。これらの問題が発生した場合、問題の特定と解決に長い時間を要するので、適正なアースおよびシールドを施した環境を準備することによって問題を予防してください。特に、電力サージの抑止には十分な注意を払う必要があります。

ルータの開梱と再梱包

Cisco 12000 シリーズ ルータの梱包は、輸送中の通常の取り扱いによって製品が損傷する可能性を減らすように工夫されています。製品が損傷する可能性を最小限に抑えるために、これらの製品を輸送するときには、シスコが指定した梱包を使用してください。そうしなかった場合、ルータが損傷したり、ルータの性能が低下したりする可能性があります。また、設置の準備が整うまでは、ルータを輸送用コンテナから取り出さないでください。ルータは必ず、立てた状態で輸送または保管してください。設置場所が確定するまでは、ルータを輸送用コンテナに収めておいてください。

輸送用パレットから開梱して内容物を確認するには、ルータに付属の開梱指示書『 Cisco 12006 and 12406 Router Unpacking and Repacking Instructions 』(Text Part Number 78-16104-xx)を参照してください。この指示書には、ルータを再び輸送する必要が生じたときの再梱包の方法も記載されています。

不足しているものがある場合は、購入された代理店に連絡してください。「テクニカル サポート」を参照してください。

設置場所の準備に関するチェックリスト

Cisco 12006/12406 ルータにはサイト ログが用意されています。このサイト ログをルータのそばに保管し、作業担当者が誰でも利用できるようにしておいてください。サイト ログへの記入項目としては、次のものがあります。

インストレーションの進行状況 -- サイトログに項目を作成し、インストレーション作業を記録します。インストレーション中に経験した問題および対応を記録しておきます。

アップグレードおよび取り外し/交換作業 -- システムのメンテナンスや拡張の記録として、サイト ログを利用します。

FRU の取り付け、取り外し、交換

構成変更

ソフトウェアのアップグレード

実施した改善措置または予防的メンテナンス作業

間欠的に発生する問題

コメント

表2-2 に、サイト ログのサンプルを示します。このサンプルをコピーして利用しても、独自のサイト ログを作成してもかまいません。

 

表2-2 サイト ログのサンプル

日付
行った処置および気づいた現象
記入者