Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド
製品概要
製品概要
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 7MB) | フィードバック

目次

製品概要

概要

製品の概要

形状および機能の概要

シャーシ

RP およびラインカード スロット

SFC スロット

アラーム カード スロット

シャーシ バックプレーン

電源

冷却

マルチギガビット クロスバー スイッチ ファブリック

SFC のタイプ

システムの非冗長構成および冗長構成

スイッチ ファブリックのスイッチング容量およびルータのタイプ

スイッチ ファブリックの冗長性

MBus

オン/オフの制御

装置の検出

コードのダウンロード

診断

環境モニタリングおよびアラーム

RP

RP の機能

RP のタイプ

GRP

GRP のメモリ コンポーネント

システム ステータス LED

ソフト リセット スイッチ

PCMCIA スロット

非同期シリアル ポート

イーサネット ポート

PRP

PRP のメモリ コンポーネント

システム ステータス LED

ソフト リセット スイッチ

フラッシュ ディスク スロット

イーサネット ポート

非同期シリアル ポート

ラインカード

アラーム カード

アラーム出力機能

CSC および SFC のステータス

アラーム カードのステータス

電源モニタリング

アラーム リレー コンタクト コネクタ

電源サブシステム

AC 電源サブシステム

AC PDU

AC 入力電源装置

DC 電源サブシステム

DC PDU

DC 入力 PEM

配電

ブロワー モジュール

エアー フィルタ

ケーブル管理システム

FRU

技術仕様

製品概要

この章では、Cisco 12006/12406 シリーズ ルータの概要を紹介します。ルータ ハードウェアおよび主要コンポーネントの物理構成と、ハードウェア関連の機能の概要について説明します。

概要

このマニュアルの対象となるのは、Cisco 12006/12406 シリーズ ルータで、次のルータが含まれます。

オリジナルのCisco 12006/12406 シリーズ ルータ

Cisco 12006/12406 拡張シリーズ ルータ。拡張シリーズ ルータでは、電源装置の容量が増加され、ブロワー モジュールがより強力になり、前面扉が新しくなっています。


) わかりやすくするため、ほとんどの図で前面扉は省略してあります。


2 種類のルータ モデルは、ルータに搭載されたスイッチ ファブリックのスイッチング容量が異なります。

Cisco 12006 ルータ -- 2.5 Gbps のスイッチ ファブリック

Cisco 12406 ルータ -- 10 Gbps のスイッチ ファブリック

これらのルータは、容量関係の違いを除き、内容的には同じです。各ルータの違いが特に明記されない限り、このマニュアルに記載された情報はすべてのルータに当てはまります。

製品の概要

Cisco 12006/12406 ルータ(図 1-1を参照)は、Cisco 12000 シリーズ ルータファミリーに属します。これらのルータの目的は、インターネットおよび企業バックボーンを 155 Mbps(OC-3/STM-1)、622 Mbps(OC-12/STM-4)、2.4 Gbps
(OC-48/STM-16)、および 10 Gbps(OC-192/STM)の速度に拡張することです。

図 1-1 Cisco 12006/12406 ルータ(前面図)

 

 

1

ラインカード スロット(5)

5

アラーム カード スロット(2)

2

RP スロット

6

電源モジュール ベイ(2)

3

ブロワー モジュール

7

CSC スロット(2)

4

SFC スロット(3)

8

ケーブル管理ブラケット

7 フィート(2.15 m)の標準装置ラック 1 つに、シャーシの高さ 18.5 インチ(46.9 cm)のCisco 12006/12406 ルータを 4 台搭載できます。

Cisco 12006/12406 ルータは、大部分の Cisco IOS ソフトウェア アップグレードについて、システム ソフトウェアのダウンロードが可能なので、新しい Cisco IOS イメージをリモートでダウンロードして保存し、起動できます。

Cisco 12006/12406 ルータの主要な機能は次のとおりです。

Route Processor(RP; ルート プロセッサ) -- スロット 5(最下部のスロット)が第 1 RP 用の推奨スロットです。ルータに冗長 RP を装備する場合は、5 つある標準のラインカード スロットのうち、任意のスロットに搭載できます。

ラインカード -- CO-192ラインカードを最大 5 つ、冗長 RP を搭載する場合は最大 4 つ搭載できます。これらのスロットは Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)対応なので、搭載されたカードのホットスワップが可能です。ルータの電源をオンにしたまま、故障したカードを取り外して交換できます。

Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード) および Switch Fabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード) -- CSC 専用のホットスワップ対応スロット× 2、SFC 専用のホットスワップ対応スロット× 3


) Cisco 12006 ルータは 2.5 Gbps のスイッチ ファブリックを使用し、Cisco 12406 ルータは 10 Gbps のスイッチ ファブリックを使用します。同一シャーシに 2.5 Gbps の SFC と 10 Gbps の SFC を混在させることはできません。タイプの異なる SFC を混在させた場合、ルータは動作しません。



) CSC を 1 つだけ搭載してルータを稼働させる場合は、EMI の適合要件を満たすために、第 2 CSC スロットに CSC ブランク フィラー(MAS-GSR6-CSCBLNK=)を取り付ける必要があります。


専用のアラーム カード スロット× 2(1+1 の冗長構成が可能)

アラームおよび LED -- カード ケージ、CSC ベイ、および SFC ベイの動作範囲に対応するアラームおよび LED

ホットスワップ対応の AC 入力電源装置または DC 入力 PEM(パワー エントリ モジュール)× 2


) AC 入力電源装置または DC 入力 PEM が 1 台だけの構成でルータを稼働させる場合は、EMI の適合要件を満たすために、第 2 電源モジュール ベイにブランク フィラー(MAS-GSR-PWRBLANK=)を取り付ける必要があります。


電源モジュールおよびそのほかの Field Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)は、エア ブロワー モジュールと Power Distribution Unit(PDU; 配電ユニット)を除いてすべて、シャーシ前面から取り外すことができます。

電源コネクタはすべて、シャーシの背面の PDU にあります(図 1-2 を参照)。

拡張モデルには新しいデザインの前面扉が付いており、ルータのケーブル接続は扉で隠されます。扉は右開きと左開きのどちらでも取り付けることができます。

Network Equipment Building System -- Cisco 12006/12406 ルータは燃焼性、構造、および電子回路に関して、SR-3580 で定義されている NEBS 基準レベル 3 の要件を満たしています。

電磁適合性および静電気放電の適合性 -- Cisco 12006/12406 ルータは、製品とパッケージの両方について放射、耐性、および ESD(静電気放電)の規格に適合しています。

接合およびアース -- 安全性、回路保護、雑音電流、信頼性、および運用に関して適合している接合およびアースです。

環境モニタ -- Cisco 12006/12406 ルータは、動作温度、湿度に関して環境モニタ規格に適合していて、温度/湿度(発熱量は除く)の変化に対処します。

衝撃および震動 -- Cisco 12006/12406 ルータは動作範囲、取り扱い、および耐震規格に関して、NEBS(GR-63-Core のゾーン 4)に基づいた衝撃および震動テストが完了しています。これらのテストは地震環境および基準、オフィスの震動および基準、輸送時の震動および基準、梱包された装置の衝撃基準に関して行われました。

図 1-2 Cisco 12006/12406 ルータ(背面図)

 

 

1

ブロワー モジュール

4

排気口

2

ブロワー モジュールの LED

5

PDU(ブロワー モジュールの奥、AC PDU の場合)

3

ブロワー モジュールのハンドル

-

-

光ファイバ ケーブル管理機能 -- 高密度光ファイバ FE(ファスト イーサネット)ポートをサポートする光ファイバ ケーブル管理機能

最新の 1.275 インチ ピッチのラインカードは、前面パネル アダプタ カバーを追加することによってラインカード ケージに収まります。ラインカード アダプタ カバーは、1.275 インチのラインカードに付属しています。

形状および機能の概要

ここでは、Cisco 12006/12406 ルータの主要なハードウェア コンポーネントとその機能について説明します。

「シャーシ」

「マルチギガビット クロスバー スイッチ ファブリック」

「MBus」

「RP」

「ラインカード」

「アラーム カード」

「電源サブシステム」

「ブロワー モジュール」

「エアー フィルタ」

「ケーブル管理システム」

シャーシ

Cisco 12006/12406 ルータのシャーシは、2 つの内蔵型カード ケージおよび 2 つの電源モジュール ベイで構成されるキャビネットです(図 1-1 を参照)。

RP およびラインカード スロット

RP およびラインカードのケージには、ユーザ側で構成できる 6 スロットがあり、RP を 1 つ、ラインカードを最大 5 つサポートします。ラインカード上のネットワーク インターフェイスがルータのスイッチ ファブリックを外部ネットワークに接続します。RP の役割の詳細については、「RP」を参照してください。ラインカードの役割の詳細については、「ラインカード」を参照してください。


) Cisco 12006/12406 ルータで使用するラインカードは、ほかのCisco 12000 シリーズ ルータと互換性があります。


SFC スロット

スイッチ ファブリックの回路は 5 つのファブリック カード スロットに組み込まれています。2 つは CSC 用、3 つは SFC 用です(図 1-1 を参照)。スイッチ ファブリックの回路の役割の詳細については、「マルチギガビット クロスバー スイッチ ファブリック」を参照してください。

アラーム カード スロット

Cisco 12006/12406 ルータにはアラーム カードが 2 つ備わっています。これらのカードは、CSC スロットのすぐ下で隣り合って、2 つのカード スロットに搭載されています(図 1-1 を参照)。アラーム カードの役割の詳細については、「アラーム カード」を参照してください。


) 2 つのアラーム カードは、CSC カード ケージの 2 つの CSC スロットの下に搭載されていますが、スイッチ ファブリックには含まれません。


シャーシ バックプレーン

カード ケージはすべて、シャーシ背面にあるパッシブのシステム バックプレーンを通じて、電気的に結合されます。ルータ シャーシ内のほとんどすべての配線および回路が、シャーシ バックプレーンに含まれているか、またはシャーシ バックプレーンに接続されています。シャーシ バックプレーンは、シャーシ内のすべてのカードおよびブロワー モジュールに DC 電力を配分すると共に、内部システム Maintenance Bus(MBus; メンテナンス バス)を通じて、ネットワーク データおよびシステム通信の両方について、カード間の物理通信パスを提供します。

電源

Cisco 12006/12406 ルータは、AC 入力電源システムまたは DC 入力電源システムのどちらの構成も可能なので、電源モジュール ベイには AC 入力電源モジュールまたは DC 入力 PEM のどちらでも搭載できます。電源サブシステムの詳細については、「電源サブシステム」を参照してください。


注意 オンラインの電力計算器を使用して、シャーシ構成がパワー バジェット要件に適合していることを確認してください。構成が正しく確認できないと、電源装置のいずれかが故障した場合に予測できない事態が生じる可能性があります。詳しくは代理店までご連絡ください。

冷却

Cisco 12006/12406 ルータには、シャーシ内部に空気を行き渡らせるブロワー モジュールが備わっています。ブロワー モジュールはシャーシ背面にある取り外し可能なモジュールです(図 1-2 を参照)。ブロワー モジュールの詳細については、「ブロワー モジュール」を参照してください。

マルチギガビット クロスバー スイッチ ファブリック

Cisco 12006/12406 ルータのスイッチ ファブリック回路は、ラインカードと RP 間を同期ギガビット速度で相互接続します。スイッチ ファブリックの回路は 5 つのファブリック カード スロットに組み込まれています。2 つは CSC 用、3 つは SFC 用です(図 1-3 を参照)。

図 1-3 CSC および SFC ベイ

 

SFC のタイプ

CSC は、シャーシの左下、CSC 0 および CSC 1 というラベルの半幅スロットに搭載されます。RP およびラインカード ケージの真下、アラーム カード ベイの真上です。3 つの SFC は、シャーシの右下、SFC 0、SFC 1、SFC 2 というラベルの半幅スロットに搭載されます。


) Cisco 12006/12406 ルータを稼働させるには、SFC とアラーム カードのほかに、CSC カードを少なくとも 1 つは搭載しておく必要があります。


CSC に組み込まれている機能は、次のとおりです。

システム クロック -- ラインカード間、またはスイッチ ファブリックを介したRPとラインカード間のデータ転送を同期化します。冗長 CSC を装備しているシステムでは、一方のシステム クロックで障害が発生しても他方のクロックが引き継げるように、2 つのシステム クロックが同期化されます。システム クロック信号はすべてのラインカード、RP、および SFC に送信されます。

スケジューラ -- ラインカードから送られてきたスイッチ ファブリックへのアクセス要求を処理します。スケジューラはラインカードからスイッチ ファブリックへのアクセス要求を受信すると、ラインカードにいつスイッチ ファブリックへアクセスさせるかを決定します。

スイッチ ファブリック -- ラインカード間またはRPとラインカード間でユーザ トラフィックを伝送します。SFC にはスイッチ ファブリック回路だけが組み込まれています。CSC からスケジューリング情報およびシステム クロック情報を受け取ります。

SFC に組み込まれているのは、スイッチ ファブリック回路だけであり、この回路がラインカード間または RP とラインカード間でユーザ トラフィックを伝送します。SFC は CSC からスケジューリング情報およびシステム クロックを受け取ります。

システムの非冗長構成および冗長構成

Cisco 12006/12406 ルータは、2 種類のシステム構成が可能です。

1. CSC と電源装置をそれぞれ 1 つずつ搭載した非冗長構成。

Cisco 12006/12406 ルータを発注すると、デフォルトでは非冗長構成のシステムが出荷されます。

2. CSC と電源装置をそれぞれ 2 つずつ搭載した冗長構成。

冗長構成の場合、システムに CSC と電源装置をそれぞれ2つずつ搭載することによって、EMI の適合要件と冷却要件が満たされます。

非冗長構成の場合、第 2(未使用の)CSCスロットまたは第 2(未使用の)電源装置ベイのどちらか(あるいは両方)にブランク フィラーを取り付けた場合にかぎり、EMI の適合要件と冷却要件が満たされます。


) CSC を 1 つだけ搭載してルータを稼働させる場合は、EMI の適合要件を満たすために、第 2 CSC スロットに CSC ブランク フィラー(MAS-GSR6-CSCBLNK=)を取り付ける必要があります。


スイッチ ファブリックのスイッチング容量およびルータのタイプ

Cisco 12006 ルータは 2.5 Gbps のスイッチ ファブリックを使用します。この場合、各 CSC または SFC は 2.5 Gbps 全二重で、システムの各ラインカードに接続します。2.5 Gbps のスイッチ ファブリックは、12006 Advanced Clock and Scheduler Card(製品番号 12006-CSC=)および 12006 Advanced Switch Fabric Card(製品番号 12006-SFC=)で構成されます。Cisco 12006 ルータ用の 2.5 Gbps スイッチ ファブリックは、SFC に記されたシスコの識別ラベルで確認できます(SFC および CSC)。CSC のラベルは CSC-30/120、SFC のラベルは SFC-30/120 です。

Cisco 12406 ルータは 10 Gbps のスイッチ ファブリックを使用します。この場合、各 CSC または SFC は 10 Gbps 全二重で、システムの各ラインカードに接続します。10 Gbps のスイッチ ファブリックは、CSC(製品番号 GSR6-CSC=)および SFC(製品番号 GSR6-SFC=)で構成されます。10 Gbps の SFC では、ラベルは単に CSC および SFC です。


) 同一シャーシに 2.5 Gbps の SFC と 10 Gbps の SFC を混在させることはできません。タイプの異なる SFC を混在させた場合、ルータは動作しません。


スイッチ ファブリックの冗長性

ルータに CSC を 2 つ装備すると、データ パス、スケジューラ、およびリファレンス クロックの冗長性が得られます。ラインカードとスイッチ ファブリック間のインターフェイスは、常にモニタされています。Loss of Synchronization(LOS; 同期損失)を検出したルータは、自動的に冗長 CSC のデータ パスをアクティブにするので、データは冗長パスを流れるようになります。冗長 CSC への切り替えは 0.5 秒以内に行われるので、データの損失はまったくまたはほとんどありません。

MBus

Cisco 12006/12406 ルータの MBus および MBus モジュールは、システムのメンテナンス機能を管理します。MBus はバックプレーンに組み込まれています。独立したバスが 2 つあり、MBus の冗長性が得られます。

両方の MBus ネットワークが下記のすべてに接続されます。

RP およびラインカード

CSC、SFC、およびアラーム カード

電源モジュール

ブロワー モジュール

各コンポーネントに配置された MBus モジュールは、MBus を介して通信し、アラーム カードから直接 DC 電圧を得ます。MBus は、各コンポーネントのオン/オフの制御、コンポーネント(装置)の検出、コードのダウンロード、診断、環境モニタリングおよびアラームの機能を実行します。

オン/オフの制御

各 MBus モジュールは、搭載されているコンポーネントの DC/DC コンバータを、オンボード EPROM および RP からコンポーネントが受信したコマンドに基づいて直接制御します。各 MBus モジュールは、アラーム カードからの DC 電圧に直接結合されます。

ルータの電源がオンになると、すべての MBus モジュールがただちに起動します。RP および CSC 上の MBus モジュールは、ただちに DC/DC コンバータを起動して、所定のカードを起動します。ラインカードの MBus モジュールは、RP からのコマンドを受信するまで待ち、そのあとでラインカードを起動します。

装置の検出

RP は、MBus を使用してシステム構成を検出します。RP は MBus 経由でメッセージを送り、搭載されているすべての装置に識別情報を要求します。応答からコンポーネント タイプとともに、ラインカード、CSC、SFC、およびアラーム カードのスロット番号を得ます。

コードのダウンロード

ラインカード オペレーティング ソフトウェアの一部分を MBus 経由で RP からラインカードにダウンロードできます。MBus はスイッチ ファブリックに比べると低速なので、スイッチ ファブリックにアクセスし、ダウンロード プロセスを完了するために必要なコードだけがラインカードにダウンロードされます。

診断

診断ソフトウェア イメージは、テスト シーケンス中に RP からラインカードにダウンロードされます。

環境モニタリングおよびアラーム

各コンポーネントの MBus モジュールは、所定のコンポーネントの環境を次のようにモニタします。

ラインカードおよび RP では、各カードに搭載された 2 つの温度センサーが温度をモニタします。MBus モジュールは、+2.5 VDC、+3.3 VDC、および +5 VDC の DC/DC コンバータに対応するソフトウェアを使用して、電圧を調整します。

CSC および SFC は、各カードに搭載された 2 つの温度センサーが温度をモニタします。MBus モジュールは、+2.5 VDC および +3.3 VDC コンバータに対応するソフトウェアを使用して、電圧を調整します。

アラーム カード上の MBus モジュールは、+5 VDC に合わせて電圧を調整します。

環境モニタリングには電圧モニタリング、温度モニタリング、およびブロワー モジュール ファンの検知が含まれます。

RP

Cisco 12006/12406 ルータごとに、メイン システム(またはルート)プロセッサが 1 つずつあります。RP はネットワーク ルーティング プロトコルを処理し、各ラインカード上の Cisco Express Forwarding(CEF)テーブルにアップデートを配布します。さらに RP は、診断、コンソール サポート、ラインカードのモニタリングなど、総合的なメンテナンス機能も実行します。

RP の機能

RP の主要な機能は次のとおりです。

起動時に、搭載されているすべてのラインカードに、Cisco IOS ソフトウェアをダウンロードします。

ルータを設定できるようにするためコンソール(端末)ポートを装備しています。

モデムなど、ほかの外部機器のために補助ポートを装備しています。

Telnet を使用できるように、IEEE 802.3、10/100 Mbps(メガビット/秒)イーサネット ポートを装備しています。

ルーティング プロトコルを実行します。

ルーティング テーブルを作成してラインカードに配布します。

ルータ用の総合システム メンテナンス機能を備えています。

RP はラインカード/RP カード ケージの任意のスロットに搭載できますが、推奨スロットはスロット 5 です。ルータにオプションの冗長 RP を装備する場合は、残り 5 スロットのうち、任意のスロットに搭載できます。

RP はスイッチ ファブリックを介して、または MBus を通じてラインカードと通信します。スイッチ ファブリック接続は、ルーティング テーブルの配布、およびラインカードと RP 間のパケット送信に使用される主要なデータ パスです。MBus 接続は、RP によるシステム ブートストラップ イメージのダウンロード、診断情報の収集またはロード、および総合的なシステム内部メンテナンス動作を可能にします。

RP のタイプ

Cisco 12006/12406 ルータで使用できる RP は、Gigabit Route Processor(GRP)および Performance Route Processor(PRP)の 2 種類です。

ここでは RP の各タイプについて検証します。

「GRP」

「PRP」

このマニュアルでは特に指定がないかぎり、RP で GRP と PRP の両方を表します。


) 冗長用のセカンダリ RP を搭載する場合は、プライマリ RP と同じタイプにする必要があります。


GRP

ここでは GRP について説明します。図 1-4に GRP の前面図を示します。

図 1-4 GRP(前面図)

 

GRP カードには、次のコンポーネントがあります。

RISC プロセッサ -- CPU として使用する IDT R5000 RISC(縮小命令セット コンピュータ)プロセッサ。この CPU は 100 MHz の外部バス クロック速度、および 200 MHz の内部クロック速度で動作します。

DRAM -- 2 つの 60 ns(ナノ秒)DIMM 上で最大 512 MB(メガバイト)のパリティ保護された Extended Data Output(EDO)DRAM。GRP では 128 MB の DRAM が出荷時の最小構成です。


) 512 MB の GRP ルート メモリ構成に適合するのは、製品番号 GRP-B= だけです。さらに、Cisco IOS Release 12.0(19)S または 12.0(19)ST 以上、および ROMMON Release 11.2 (181)以上が必要です。


SRAM -- セカンダリ CPU キャッシュ メモリ機能のための 512 KB(キロバイト)SRAM。SRAM は、ユーザが構成することも現場で拡張することも できません

NVRAM -- 512 KB の NVRAM(不揮発性 RAM)。NVRAM は、ユーザが構成することも現場で拡張することも できません

メモリ -- オンボード フラッシュ メモリ、最大 2 つの Personal Computer Memory Card International Association(PCMCIA;パーソナル コンピュータ メモリ カード国際協会)ベースのフラッシュ メモリ カード、Advanced Technology Attachment(ATA)フラッシュ ディスクなど、システムが使用するそのほかのメモリ コンポーネントの大部分。

デフォルト構成の GRP は、20 MB フラッシュ メモリが搭載されています。

センサー -- 環境モニタリングのための温度センサー


) GRP のメモリ オプションおよびメモリのアップグレード手順については、『Cisco 12000 Series Gigabit Switch Router Memory Replacement Instructions』(Text Part Number 78-4388-xx)を参照してください。


ルータを動作させる Cisco IOS ソフトウェア イメージは、GRP 上のフラッシュ メモリに保存されます。GRP 上の SIMM、または GRP 前面の PCMCIA スロット 0/スロット 1(ラベルは SLOT-0 および SLOT-1)に搭載した PCMCIA フラッシュ メモリ カードのどちらでも、フラッシュ メモリとして使用できます(図 1-5 を参照)。


) GRP フラッシュ メモリ SIMM には Cisco IOS ソフトウェア ブート イメージ、PCMCIA フラッシュ メモリ カードには Cisco IOS ソフトウェア イメージを保存します。


フラッシュ メモリに Cisco IOS イメージを保存することにより、アップグレードされた Cisco IOS イメージをリモートでダウンロードし、そのイメージを使用して起動することも、GRP のフラッシュ メモリに保存されたソフトウェア イメージから起動することもできます。Cisco IOS ソフトウェアは、GRP の DRAM 内部から実行されます。

図 1-5 GRP のレイアウト

 

GRP のメモリ コンポーネント

表1-1 に、GRP のメモリ コンポーネントの一覧を示します。GRP 上の DRAM およびフラッシュ SIMM の位置については、図 1-5を参照してください。

 

表1-1 GRP のメモリ コンポーネント

タイプ
サイズ
個数
説明
位置

DRAM

128 1 または
256 MB

1 または 2

Cisco IOS ソフトウェアの主要機能に対応する 64 MB または 128 MB の DIMM(必要な DRAM による)

U39(バンク 1)
U42(バンク 2)

SRAM

512 KB(固定) 2

セカンダリ CPU キャッシュ メモリ機能

--

NVRAM

512 KB(固定) 2

システム コンフィギュレーション ファイル、レジスタの設定値、およびログ

--

フラッシュ メモリ

8 MB SIMM 3

1

Cisco IOS ソフトウェア イメージおよびそのほかのユーザ定義ファイル

U17

20 MB 4 のフラッシュ メモリ カード

1 または 2

最大 2 つのフラッシュ メモリ カードに、Cisco IOS ソフトウェア イメージ、システム コンフィギュレーション ファイル、およびそのほかのユーザ定義ファイルを保存 5

フラッシュ メモリ カードスロット 0 およびスロット 1

フラッシュ ブート ROM

512 KB

1

ROM モニタ プログラム ブート イメージ用のフラッシュ EPROM

1.GRP では 128 MB の DRAM がデフォルトの DRAM 構成です。

2.このメモリは、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することもできません。

3.SIMM ソケットはシスコ独自の設計に基づいて配線されているので、標準的な 80 ピンのフラッシュ SIMM は使用できません。

4.20 MB のフラッシュ メモリ カードが出荷時のデフォルト構成です。

5.どちらの PCMCIA スロットでも、Type I またはType II の PCMCIA カードを使用できます。

DRAM

GRP の EDO DRAM は、ルーティング テーブル、プロトコル、およびネットワーク アカウンティング アプリケーションを保存し、Cisco IOS ソフトウェアを実行します。標準(デフォルト)の GRP DRAM 構成は、64 MB の EDO DRAM です。これはユーザ側で 256 MB まで拡張できます。 表1-2 に、DRAM の構成および拡張を示します。

 

表1-2 GRP の DRAM 構成

DRAM 総容量
製品番号
DRAM ソケット
DIMM の個数

128 MB 6

MEM-GRP/LC-64(=)

U39(バンク 1)および U42(バンク 2)

64 MB DIMM× 2

128 MB

MEM-GRP/LC-128(=)

U39(バンク 1)

128 MB DIMM× 1

256 MB

MEM-GRP/LC-256(=)

U39(バンク 1)および U42(バンク 2)

128 MB DIMM× 2

6.128 MB が GRP では標準(デフォルト)の DRAM 構成です。


注意 メモリ障害を防止するため、DRAM DIMM は必ず、3.3 V(ボルト)、60 ns のデバイスにしてください。それ以外のデバイスを DIMM ソケットに搭載しないでください。表1-2に記載されている、シスコが認定したメモリ オプションをできるだけ使用してください。

SRAM

SRAM は、セカンダリ CPU キャッシュ メモリを提供します。GRP の標準構成では 512 KB です。SRAM の主な機能は、ルーティング テーブルのアップデートや情報をラインカードとの間で送受信する際に、中間準備領域としての役割を果たすことです。SRAM は、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することも できません

NVRAM

NVRAMは、システム コンフィギュレーション ファイル、ソフトウェア レジスタの設定値、および環境モニタ ログ用に 512 KB のメモリを提供します。この情報は、最低 5 年間は内容を維持する内蔵リチウム電池でバックアップされます。NVRAM は、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することも できません

フラッシュ メモリ

フラッシュ メモリを使用すると、複数の Cisco IOS ソフトウェアおよびマイクロコード イメージをリモートでロードして保存できます。新しいイメージをネットワーク経由で、またはローカル サーバからダウンロードし、その新しいイメージをフラッシュ メモリに追加したり、既存のファイルと置き換えたりすることができます。そのあと、保存されている任意のイメージから、手動で、または自動的にルータを起動できます。

フラッシュ メモリはさらに、TFTP サーバとしても機能するので、保存されたイメージからほかのサーバをリモートで起動したり、それらのイメージをほかのサーバのフラッシュ メモリにコピーしたりできます。オンボード フラッシュ メモリ( bootflash )には、Cisco IOS ブート イメージを保存します。フラッシュ メモリ カードには、Cisco IOS ソフトウェア イメージを保存します。スペアのフラッシュ メモリ カードを発注する場合は、製品番号 MEM-GRP-FL20=(20 MB Type II PCMCIA フラッシュ メモリ カード)を指定してください。

システム ステータス LED

GRP の前面プレートには、2 種類のシステム ステータス LED があります。英数字 LED ディスプレイおよび装置/ポートのアクティビティ インジケータです。

装置またはポートのアクティビティ インジケータ(図 1-6 を参照)は、次の機能グループで構成されています。

フラッシュ メモリ カード アクティビティ LED × 2(ラベルは SLOT-0 および SLOT-1) -- フラッシュ メモリ スロットと 1 対 1 対応であり、スロットのアクセス時に点灯します。

RJ-45 イーサネット ポート アクティビティ LED × 4(ラベルは LINK、COLL、TX、RX) -- これらの LED は、RJ-45 イーサネット コネクタだけを対象とし、Media-Independent Interface(MII; メディア独立型インターフェイス)イーサネット ポートが使用されている場合にはディセーブルになります。各 LED は、リンク アクティビティ(LINK)、コリジョン検出(COLL)、データ送信(TX)、およびデータ受信(RX)を示します。

イーサネット ポート選択 LED × 2(ラベルは MII および RJ-45) -- 点灯している場合は、2 つのイーサネット接続のうち、どちらが選択されているかを示します。RJ-45 ポートが選択されているときは、RJ-45 LED が点灯し、MII LED は消灯しています。MII ポートが選択されているときは、MII LED が点灯し、RJ-45 LED は消灯しています。

図 1-6 GRP の LED(前面パネルの一部分)

 

英数字 LED ディスプレイ(図 1-7を参照)は、4 文字ずつ 2 列で構成されています。表示内容は、MBus モジュール ソフトウェアによって制御されます。どちらの表示行も、MBus モジュールが電力を供給します。

図 1-7 GRP の英数字 LED ディスプレイ(前面プレートの一部分)

 

英数字 LED は、次のルータ ステータス メッセージを伝えます。

ブート プロセスの間に表示されるルータ ステータス メッセージ

ブート プロセスの完了後に表示されるルータ ステータス メッセージ

ブート プロセス中の英数字 LED メッセージ表示は、MBus モジュールによって直接制御されます。ブート プロセスの完了後は、(MBus を通じて)Cisco IOS ソフトウェアによって制御され、Cisco IOS ソフトウェアが指定するメッセージを表示します。

英数字 LED メッセージは、下記を含め、さまざまなレベルのシステム動作情報も伝えます。

GRP のステータス

ルータのエラー メッセージ

ユーザ定義のステータス メッセージおよびエラー メッセージ


) システム メッセージおよびエラー メッセージの全リストについては、『Cisco IOS System Error Messages』を参照してください。


ソフト リセット スイッチ

ソフト リセット スイッチ(図 1-6を参照)を押すと、Nonmaskable Interrupt(NMI)が生成され、GRP は ROM モニタ モードになります。ROM モニタ モードでの GRP の動作は、GRP のソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定によって決まります(ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの詳細は、 ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定を参照)。

たとえば、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのブート フィールドが 0x0 に設定されている場合に、NMI スイッチを押すと、GRP は ROM モニタ プロンプト (rommon>) のまま、ユーザがコマンドを入力してシステムを手動で起動するのを待ちます。一方、ブート フィールドが 0x1 に設定されている場合、システムは GRP のオンボード フラッシュ メモリ SIMM で最初に検出した Cisco IOS イメージを自動的に起動します。


注意 ソフト リセット(NMI)スイッチは、GRP をリセットしたり、IOS イメージをリロードしたりするためのメカニズムではありません。このスイッチは、ソフトウェア開発のために用意されています。システム障害またはデータの損失を防止するために、ソフト リセット スイッチは、代理店のメンテナンス担当者から指示された場合に限って使用してください。

ソフト リセット スイッチは、GRP 前面プレートにある小さい開口部から操作します。このスイッチを押すには、ペーパー クリップなど、先の尖った細いものを開口部に差し込みます。

PCMCIA スロット

GRP には、PCMCIA スロットが 2 つあります。どちらのスロットでも、+5.2 VDC で動作するデバイスであれば、フラッシュ メモリ カードまたは I/O(入出力)デバイスを使用できます。GRP がサポートするのは、Type I および II のデバイスだけです。+3.3 VDC の PCMCIA デバイスはサポートしません。PCMCIA スロットごとに、PCMCIA カードをスロットから取り出すためのボタンがあります。

 

表1-3 PCMCIA デバイス(GRP が水平方向の場合)

PCMCIA スロット 0(下)
PCMCIA スロット 1(上)

Type I または II

Type I または II

Type I または II

Type I または II

非同期シリアル ポート

GRP のコンソール ポートおよび補助ポートは、システムのモニタおよび管理を行う目的で、外部装置を接続する非同期シリアル ポートです(図 1-4 を参照)。

コンソール ポートは、EIA/TIA(米国電子工業会/米国電気通信工業会)
-232 レセプタクル(メス)であり、コンソール端末と接続するための Data Circuit-terminating Equipment(DCE; データ回線終端装置)インターフェイスを提供します。


) EIA/TIA-232 は、RS-232 ともいいます。


補助ポートは、EIA/TIA-232 プラグ(オス)であり、Data Terminal Equipment(DTE; データ端末装置)インターフェイスを提供します。補助ポートはフロー制御をサポートし、一般にモデム、CSU(チャネル サービス ユニット)、または Telnet 管理用のそのほかのオプション装置の接続に使用します。


) クラス B の EMI に適合させるために、GRP= および GRP-B= のコンソール ポートおよび補助ポートには、シールド ケーブルを使用する必要があります。GRP-B= ボードのアップデート バージョン(リビジョン F0)が利用できます。このバージョンはシールド ケーブルを使用しなくても、クラス B に適合します。


イーサネット ポート

GRP には、イーサネット ポート(図 1-4を参照)が 1 つあります。このポートは次の 2 種類の接続タイプのうち、どちらか一方を使用します。

RJ-45 レセプタクル -- 8 ピンの Media-Dependent Interface(MDI; メディア依存型インターフェイス)RJ-45 レセプタクルです。IEEE 802.3 10BASE-T(10 Mbps)または IEEE 802.3u 100BASE-TX(100 Mbps)のどちらの接続でも可能です。

MII レセプタクル -- 40 ピンの Media Independent Interface(MII;メディア独立型インターフェイス)レセプタクルです。より柔軟なイーサネット接続が可能です。


) GRP の RJ-45 および MII レセプタクルは、1 つのイーサネット インターフェイスに 2 種類の物理コネクタを提供します。MDI RJ-45 コネクタと MII コネクタのどちらでも使用できますが、同時に両方を使用することはできません。イーサネット ポートの伝送速度は、GRP の自動検知方式によって設定されます。

この速度は、イーサネット インターフェイスの接続先ネットワークによって決定されるので、ユーザ側では設定できません。さらに、自動検知されたデータ伝送速度が 100 Mbps でも、イーサネット ポートが提供する使用可能な最大帯域幅は、100 Mbps 未満です。MII または RJ-45 接続のどちらを使用する場合でも、使用可能な最大帯域幅は約 20 Mbps であると想定してください。


PRP

ここでは PRP について説明します。PRP はCisco 12406 ルータおよびCisco 12006 ルータのどちらでもサポートされます。図 1-8に、PRP の前面パネルを示します。デフォルト構成の PRP は、20 MB フラッシュ メモリが搭載されています。

図 1-8 PRP(前面図)

 

使用できる PRP は、製品番号 PRP-1= です。これには 512 MB の SDRAM を搭載した PRP が 1 つ、さらに 64 MB の ATA フラッシュ ディスクが 1 つ含まれます。冗長用 PRP(製品番号 PRP-1/R=)も利用できます。

PRP には、次のコンポーネントが組み込まれています。

PowerPC プロセッサ -- Motorola の PowerPC 7450 CPU。133 MHz の外部バス クロック速度、667 MHz の内部クロック速度で動作します。

SDRAM -- 2 つの DIMM 上に 2 GB のシスコ認定 SDRAM を 2 つまで搭載できます。512 MB の SDRAM が出荷時のデフォルト構成です。SDRAM は Cisco 認定 DIMM を使用している場合にかぎり、現場で交換できます。

SRAM -- 2 MB の SRAM(セカンダリ CPU キャッシュ メモリ機能用)。SRAM は、ユーザが構成することも現場で交換することも できません

NVRAM -- 2 MB の NVRAM。NVRAM は、ユーザが構成することも現場で交換することも できません

メモリ -- そのほかのメモリ コンポーネントには、オンボード フラッシュ メモリ、および最大 2 つのフラッシュ ディスクがあります。

センサー -- 環境モニタリングのための温度センサー

Cisco IOS ソフトウェア イメージはフラッシュ メモリに保存されます。PRP に備わっているフラッシュ メモリは、次の 2 種類です。

1. オンボード フラッシュ メモリ -- SIMM として装備しています。このフラッシュ メモリには、Cisco IOS ブート イメージ(bootflash)が保存されています。現場で交換することはできません。

2. フラッシュ ディスク -- PRP には、フラッシュ ディスク スロットに搭載可能なフラッシュ ディスクが付属しています(図 1-9 を参照)。このフラッシュ ディスクには、Cisco IOS ソフトウェア イメージが保存されています。

フラッシュ メモリに Cisco IOS イメージを保存することにより、アップグレードされた Cisco IOS ソフトウェア イメージをリモートでダウンロードし、そのイメージから起動することも、PRP のフラッシュ メモリに保存されたソフトウェア イメージから起動することもできます。

Cisco 12000 シリーズ ルータは大部分の Cisco IOS ソフトウェア アップグレードについて、ダウンロード可能なシステム ソフトウェアをサポートします。したがって、新しい Cisco IOS ソフトウェア イメージをリモートでダウンロードして保存し、そのイメージから起動できます。Cisco IOS ソフトウェアは、PRP の SDRAM 内部から実行されます。

図 1-9に、PRP の各種ハードウェア コンポーネントの位置を示します。

図 1-9 PRP(水平方向)

 

 

1

バックプレーン コネクタ

6

イーサネット ポート

2

フラッシュ SIMM(ソケット番号 P3)

7

補助ポート

3

SDRAM DIMM
バンク 1 -- ソケット番号 U15
バンク 2 -- ソケット番号 U18

8

コンソール ポート

4

イジェクト レバー

9

ハンドル

5

フラッシュ ディスク スロット(カバーの中)

10

ディスプレイ LED

PRP のメモリ コンポーネント

表1-4 に、PRP のメモリ オプションおよび機能を示します。

 

表1-4 PRP のメモリ コンポーネント

タイプ
サイズ
個数
説明
位置

SDRAM 7 SDRAM

512 MB、1 GB、または 2 GB

1 または 2

Cisco IOS ソフトウェアの主要機能に対応する 512 MB および 1 GB の DIMM(必要な SDRAM 構成による)

U15(バンク 1) 8
U18(バンク 2)

SRAM 9 SRAM

2 MB(固定)

--

セカンダリ CPU キャッシュ メモリ機能

--

NVRAM3

2 MB(固定)

1

システム コンフィギュレーション ファイル、レジスタの設定値、およびログ

--

フラッシュ メモリ

64 MB SIMM 10

1

Cisco IOS ブート イメージ(bootflash)、クラッシュ情報、およびそのほかのユーザ定義ファイル

P3

64 MB、128 MB、または 1 GB のフラッシュ ディスク 11

1 または 2

最大 2 つのフラッシュ ディスクに、Cisco IOSソフトウェア イメージ、システム コンフィギュレーション ファイル、およびそのほかのユーザ定義ファイルを保存

フラッシュ ディスク
スロット 0 およびスロット 1

フラッシュ ブート ROM

512 KB

1

ROM モニタ プログラム ブート イメージ用のフラッシュ EPROM

--

7.デフォルトの SDRAM 構成は 512 MB です。バンク 1(U15)に最初に搭載する必要があります。一方または両方のバンクを使用して、512 MB、1 GB、または 2 GB の SDRAM を組み合わせて構成できます。1.5 GB の構成はサポートされません。

8.両方のバンクに搭載する場合は、バンク 1 およびバンク 2 に同サイズの DIMM を使用する必要があります。

9.このメモリは、ユーザ側で構成することも現場で交換することもできません。

10.フラッシュ メモリ SIMM は、ユーザが構成することも現場で交換することもできません。

11.ATA フラッシュ ディスクおよび Type I および Type II のリニア フラッシュ メモリ カードがサポートされます。フラッシュ ディスクについては、「フラッシュ メモリ」を参照してください。


DIMM モジュールを 1 つだけ搭載する場合は、バンク 1(U15)を使用する必要があります。


SDRAM

SDRAM は、ルーティング テーブル、プロトコル、およびネットワーク アカウンティング アプリケーションを保存し、Cisco IOS ソフトウェアを実行します。デフォルトの PRP 構成には、512 MB のError Checking and Correction(ECC)SDRAM が含まれます。512 MB および 1 GB の DIMM アップグレードが利用できます。メモリ サイズを混載させることはできません。2 つの DIMM を搭載する場合、同じメモリ サイズにする必要があります。


注意 必ず、シスコが承認したメモリを使用するようにしてください。メモリ障害を防止するために、SDRAM DIMM は +3.3 VDC、PC133 適合デバイスにする必要があります。それ以外のデバイスを DIMM ソケットに搭載しないでください。

SRAM

SRAM は、パリティ保護された 2 MB のセカンダリCPUキャッシュ メモリを提供します。SRAM は、ルーティング テーブルのアップデートや情報をラインカードとの間で送受信する際に、中間準備領域として機能します。SRAM は、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することも できません

NVRAM

NVRAM は、システム コンフィギュレーション ファイル、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定値、および環境モニタリング ログ用に 2 MB のメモリを提供します。この情報は、最低 5 年間は内容を維持する内蔵リチウム電池でバックアップされます。NVRAM は、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することも できません

フラッシュ メモリ

フラッシュ メモリを使用すると、複数の Cisco IOS ソフトウェアおよびマイクロコード イメージをリモートでロードして保存できます。新しいイメージをネットワーク経由で、またはローカル サーバからダウンロードし、その新しいイメージをフラッシュ メモリに追加したり、既存のファイルと置き換えたりすることができます。そのあと、保存されている任意のイメージから、手動で、または自動的にルータを起動できます。

フラッシュ メモリはさらに、TFTP サーバとしても機能するので、保存されたイメージからほかのサーバをリモートで起動したり、それらのイメージをほかのサーバのフラッシュ メモリにコピーしたりできます。オンボード フラッシュ メモリ( bootflash )には、Cisco IOS ブート イメージを保存します。フラッシュ ディスクには、Cisco IOS ソフトウェア イメージを保存します。PRP にはデフォルトで、64 MB の ATA フラッシュ ディスクが付属しています。 表1-5 に、サポートされるフラッシュ ディスク サイズおよび製品番号を示します。

 

表1-5 サポートされるフラッシュ ディスク サイズおよび製品番号

フラッシュ ディスク サイズ 12
製品番号

64 MB 13

MEM-12KRP-FD64=

128 MB

MEM-12KRP-FD128=

1 GB

MEM-12KRP-FD1G=

12.標準の Type 1 および Type 2 リニア フラッシュ メモリ カードもサポートされますが、構成要件を満たすだけの容量が得られない場合があります。

13.64 MB の ATA フラッシュ ディスクが出荷時のデフォルト構成です。

システム ステータス LED

PRP の前面プレートには、2 種類のシステム ステータス LED があります。装置またはポートのアクティビティ インジケータおよび英数字 LED ディスプレイです。

装置またはポートのアクティビティ インジケータは、次の機能グループで構成されています。

フラッシュ ディスク アクティビティ LED × 2(ラベルは SLOT-0 および SLOT-1) -- フラッシュ ディスク スロットと 1 対 1 対応であり、スロットのアクセス時に点灯します。

RJ-45 イーサネット ポート LED × 4(ラベルは LINK、EN、TX、および RX) -- 各 RJ-45 イーサネット接続に対応します。コネクタごとに、リンク アクティビティ(LINK)、ポート イネーブル(EN)、データ送信(TX)、データ受信(RX)を表す 4 つ 1 組の LED があります。

イーサネット接続 LED × 2(ラベルは PRIMARY) -- 点灯することによって、2 つのイーサネット接続のうち、どちらが選択されているかを示します。PRP では両方のポートがサポートされるので、ポート ETH0 の LED は常に点灯しています。ETH1 の LED は選択された場合に点灯します。

英数字 LED ディスプレイは、4 文字ずつ 2 列からなり、カードの片側にあります(図 1-7 を参照)。これらの LED は、ブート プロセスの間および完了後に生成されたシステム ステータス メッセージおよびエラー メッセージを伝えます。ブート プロセスおよび表示内容は、PRP の MBus モジュール ソフトウェアによって制御されます。

ブート プロセスが完了すると、LED は(MBus 経由で)Cisco IOS ソフトウェアによって制御され、表示内容もCisco IOS ソフトウェアが指定します。

LED ディスプレイが提供する情報は、次のとおりです。

PRP のステータス

システム エラー メッセージ

ユーザ定義のステータス メッセージおよびエラー メッセージ


) システム メッセージおよびエラー メッセージの全リストについては、『Cisco IOS System Error Messages』を参照してください。


ソフト リセット スイッチ

ソフト リセット スイッチを押すと、NMI が生成され、PRP は ROM モニタ モードになります。ROM モニタ モードでの PRP の動作は、PRP のソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定によって決まります(ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの詳細は、 ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定を参照)。たとえば、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのブート フィールドが 0x0 に設定されている場合に、NMI スイッチを押すと、PRP は ROM モニタ プロンプト(rommon>)のまま、ユーザがコマンドを入力してシステムを手動で起動するのを待ちます。一方、ブート フィールドが 0x1 に設定されている場合、システムは PRP のオンボード フラッシュ メモリ SIMM で最初に検出した IOS イメージを自動的に起動します。


注意 ソフト リセット(NMI)スイッチは、PRP をリセットしたり、IOS イメージをリロードするためのメカニズムではありません。このスイッチは、ソフトウェア開発のために用意されています。システム障害またはデータの損失を防止するために、ソフト リセット スイッチは、代理店のメンテナンス担当者から指示された場合に限って使用してください。

ソフト リセット スイッチは、PRP前面プレートにある小さい開口部から操作します。このスイッチを押すには、ペーパー クリップなど、先の尖った細いものを開口部に差し込みます。

フラッシュ ディスク スロット

PRP には、フラッシュ ディスク(PCMCIA)スロットが 2 つあります。どちらのスロットも、ATA フラッシュ ディスクまたは Type 1/Type 2 リニア フラッシュ メモリ カードをサポートできます。PRP はデフォルトで、64 MB ATA フラッシュ ディスクを 1 つ搭載して出荷されます。


) PRPがサポートするのは、+5 VDCのフラッシュ ディスク デバイスだけです。+3.3 VDC の PCMCIA デバイスはサポートしません


PRP はさまざまなフラッシュ デバイスの組み合わせをサポートします。ATA フラッシュ ディスクを使用することも、Type 1 または Type 2 のリニア フラッシュ メモリ カードを使用することも、その 2 つを組み合わせて使用することもできます。各フラッシュ ディスク スロットには、スロットからカードを取り出すためのイジェクト ボタンがあります。


) Type 1 および Type 2 のリニア フラッシュ メモリ カードは、構成要件を満たすだけの容量が得られない場合があります。


イーサネット ポート

PRP には 10/100 Mbps のイーサネット ポートが 2 つあり、どちらも 8 ピン RJ-45 レセプタクルを使用しています。IEEE 802.3 10BASE-T(10 Mbps)または IEEE 802.3u 100BASE-TX(100 Mbps)接続のどちらでも可能です(図 1-8 を参照)。


) イーサネット ポートの伝送速度は、デフォルトでは自動検知ですが、ユーザ側で設定できます。


非同期シリアル ポート

PRP には、非同期シリアル ポートが 2 つあります。コンソール ポートおよび補助ポートです(図 1-8 を参照)。これらのポートによって、外部シリアル装置を接続し、システムをモニタして管理できます。どちらのポートも、RJ-45 レセプタクルが備わっています。

コンソール ポートは、コンソール端末を接続するための DCE インターフェイスを提供します。補助ポートは、DTE インターフェイスを提供し、フロー制御をサポートします。一般にモデム、CSU、または Telnet 管理用のそのほかのオプション装置の接続に使用します。

ラインカード

Cisco 12006/12406 ルータには、発注した数およびタイプのラインカードが搭載済みです。ラインカードおよび RP は、2 通りの基本的な組み合わせで搭載することによって、RP の冗長性や各種の物理ネットワーク メディアをサポートできます。

非冗長 RP -- RP × 1 および Cisco 12000 シリーズ ルータラインカード× 5(最大)

冗長 RP -- RP × 2 および Cisco 12000 シリーズ ルータラインカード× 4(最大)

ラインカードは、カード ケージの任意のスロット(0 ~ 5)に搭載できます。スロット番号 5 が推奨するデフォルトの RP スロットです。図 1-10に、シングルモードおよびマルチモードのラインカードを示します。

ラインカードは、ルータの外部物理メディアへのインターフェイスを提供します。外部接続は、シャーシ前面からラインカード前面プレートのコネクタへの接続になります。ラインカードは RP と通信し、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージ内の SFC を通じて相互にパケット データを交換します。


注意 ラインカード/RP カード ケージ内の使用しないカード スロットには、EMC(電磁適合性)およびシャーシ内でのエアーフローを確保するため、ブランク フィラー パネルを取り付けておく必要があります。ラインカードの前面プレートがカード スロットの開口部を完全に覆わない場合は、幅の狭いカード フィラー パネルを取り付ける必要があります。

各ラインカードの前面プレートにケーブル管理ブラケットを取り付け、ラインカードの個々のポートに接続されたネットワーク インターフェイス ケーブルをきちんと整理して管理します。

ルータに搭載したラインカードはホットスワップ対応なので、ルータの電源を切らずにラインカードを取り外したり取り付けたりできます。


) ラインカードの取り外し手順、取り付け手順、および設定手順の詳細については、FRU として発注した各ラインカードのコンフィギュレーション ノートを参照してください。


図 1-10 ラインカードの例

 

アラーム カード

Cisco 12006/12406 ルータには、アラーム カード スロットが 2 つあります。各アラーム カードは次の機能を持つか、または次の状態を伝えます。

アラーム出力

CSC のステータス

SFC のステータス

アラーム カードのステータス

電源および PEM のステータス

アラーム リレー コンタクト

OIR メンテナンス(ホットスワップ可能な)機能により、アラーム機能全体が冗長アラーム カード上で実現されました。

図 1-11 アラーム カードの機能

 

 

1

MBUS ステータス LED

5

メジャー アラーム LED

2

CSC ステータス LED(2)

6

マイナー アラーム LED

3

SFC ステータス LED(3)

-

アラーム リレー コンタクト コネクタ

4

クリティカル アラーム LED

-

-


) EMI の規格に適合させるために、Cisco 12006/12406 ルータにはアラーム カードを 2 つ搭載する必要があります。


アラーム出力機能

アラーム出力機能は、MBus モジュールの出力ポートに接続された一連のリレー、LED、および関連ドライバからなります。

アラーム出力機能は、RP のソフトウェアによって制御されます。RP から信号が届くと、アラーム カードの MBus モジュールが特定のリレーをアクティブにして、アラーム状態を伝えます。アラーム状態の重大度は 3 種類あります。クリティカル、メジャー、およびマイナーです。クリティカル、メジャー、およびマイナーの LED は、1 つの LED が故障した場合に備えて、2 つずつ配置されています。


) 一部のCisco 12000 シリーズ ルータでは、アラーム カードにオーディオとビジュアルの両方のアラームが備わっています。Cisco 12006/12406 ルータのアラーム カードに備わっているのは、ルータの異常をローカルに伝えるビジュアル アラームだけです。


個々のアラーム状態について、RP 上で稼働している IOS ソフトウェアがクリティカル、メジャー、またはマイナーのいずれのアラームであるかを判別します。 show コマンドの sh gsr table および sh env all を入力すると、限度および現在の LED 表示を示したテーブルが表示されます。

CSC および SFC のステータス

アラーム カードは、システム内のすべての CSC および SFC に対して、OK または FAIL を示します。ファブリック カードからの冗長信号は各アラーム カードの LED に反映されます。アラーム カードは、各 LED の用途については制御しません。

MBus 補助電源は、50 W の DC/DC 電源装置およびある種の電流共有回路で構成されます。アラーム カードそのものがこの電源装置から電力を得るので、オンボード MBus モジュールが電源装置の問題を報告できるのは、シャーシに冗長アラーム カードが搭載されていて、MBus の電力を供給している場合だけです。

アラーム カードのステータス

MBUS というラベルがある LED の ENABLED/FAIL のペアは、アラーム カードのステータスを示します。グリーンの ENABLED LED は、アラーム カードの MBus モジュールが正常に動作していることを示します。イエローの FAIL LED は、アラーム カードがカード自体または MBus 電源装置のエラーを検出したことを意味します。

電源モニタリング

アラーム カードは、正常な動作範囲外の状態が存在する場合に、電源モジュールおよび信号をモニタします。それによって明らかにされる問題は、次のとおりです。

コンポーネントに電源電圧が供給されていない

電源または電源モジュールに障害がある

出力電圧 -- 電圧モニタ信号が許容範囲外

出力電流 -- 電流モニタ信号が許容範囲外

アラーム リレー コンタクト コネクタ

アラーム カード前面プレートの 9 ピン D タイプ アラーム リレー コンタクト コネクタ(図 1-11を参照)を使用して、ルータに外部アラーム表示装置を接続すると、ルータのアラーム表示信号をルータ外部でリピートできます。

このコネクタのピンは、クリティカル、メジャー、およびマイナー アラーム リレー コンタクトに直接結線されています(ノーマル オープン、ノーマル クローズ、およびコモン)。アラーム カード前面プレートのアラーム LED の 1 つが点灯するイベントが発生すると、対応するリレー コンタクトもクローズされます。リレー インターフェイスの定格は最大 2 A、60 V、または 50 VA のいずれか大きい方です。

アラーム コンタクト ケーブルは、設置場所の環境に全面的に依存するので、アラーム コネクタ ケーブルは別途必要です。アラーム コネクタの接続要件およびアラーム コネクタ インターフェイスのピン割り当てについては、「アラーム カード アラーム リレー コネクタの仕様」を参照してください。

電源サブシステム

Cisco 12006/12406 ルータは、ここで説明するとおり、AC 電源サブシステムまたは DC 電源サブシステムのどちらを使用しても稼働します。

「AC 電源サブシステム」

「DC 電源サブシステム」

「配電」


) Cisco 12006/12406 ルータは、AC 電源または DC 電源のどちらを使用しても稼働しますが、2 種類の電源モジュールを同時に受け付けることはできません。


Cisco 12006/12406 ルータの電源装置/PEM の詳しい取り扱い手順および交換手順については、「ルータのメンテナンス」または FRU として出荷された電源装置/PEM に対応するコンフィギュレーション ノートを参照してください。


) AC 電源で稼働しているCisco 12006/12406 ルータは、DC 電源で稼働するように変換できます。その逆も可能です。変換は現場でできますが、システムの電源をオフにする必要があります。この変換作業の詳細については、『Cisco 12006 and Cisco 12406 Router Power System Procedures Guide』の「Converting the Power System」を参照してください。


AC 電源サブシステム

AC 電源サブシステムは、次のシステム コンポーネントからなります。

AC PDU(1 つ)

AC 入力電源装置(非冗長構成で運用する場合は 1 つ、冗長構成で運用する場合は 2 つ)


注意 オンラインの電力計算器を使用して、シャーシ構成がパワー バジェット要件に適合していることを確認してください。構成が正しく確認できないと、電源装置のいずれかが故障した場合に予測できない事態が生じる可能性があります。詳しくは代理店までご連絡ください。

AC PDU

シャーシ背面パネルの AC PDU を介して、建物の AC 電源を AC 電源構成のCisco 12006/12406 ルータに接続します(図 1-2 および図 1-12 を参照)。

図 1-12 AC PDU

 

 

1

非脱落型ネジ

4

AC PDU

2

AC 電源コード レセプタクル A

5

ガイド ピン

3

AC 電源コード レセプタクル B

6

ブロワー モジュール コネクタ

ルータが非冗長電源構成なのか、冗長電源構成なのかに応じて、ルータには建物の AC 電源に PDU を接続する、1 本または 2 本の 14 フィート(4.3 m)AC 電源コードが付属しています。各種の AC 電源プラグを備えた AC 電源コードが利用できます(図 2-3 を参照)。


) 真の冗長性を得るには、それぞれ専用の回路ブレーカーで保護された別々の電源回路に各電源装置を接続します。


AC 入力電源装置

AC 入力電源装置は、シャーシ前面下部に 2 つあるベイの 1 つに搭載されている、取り外し可能な電源モジュールです(図 1-1を参照)。この電源モジュールは OIR 機能をサポートするので、ホットスワップ可能です。

図 1-13 AC 入力電源装置

 

 

1

AC 入力電源装置

4

リリース レバーの非脱落型ネジ

2

ハンドル

5

LED

3

電源スタンバイ スイッチ

-

-


) 電源モジュールが 1 つだけの構成でルータを稼働させる場合は、EMI の適合要件を満たすために、第 2 電源モジュール ベイにブランク フィラー
(MAS-GSR-PWRBLANK=)を取り付ける必要があります。


AC 入力電源装置(図 1-13を参照)の概要は次のとおりです。

PFC(力率補正回路)により、電源装置は北米では 100 ~ 240 VAC 20 A、その他の国では 185 ~ 264 VAC 16 A の範囲で動作する AC 電源からの AC 電源電圧を受け付けます。

AC 入力電源装置の重量は 1 台で 14 ポンド(6.4 kg)です。-54.5 VDC で最大 1400 W を供給できます。

AC 入力電源装置ごとに専用の 20 A が必要です(北米)(その他の国では 16 A)。

前面プレートの電源スタンバイ スイッチを使用すると、AC 入力電源装置の DC 出力回路が一時的に使用できなくなります。


) このスイッチが AC 入力電源装置へ入ってくる AC 電力を遮ることはありません。AC 電源がルータに接続されているかぎり、電源装置回路の一部分は AC 電力の制御下になります。


電源装置の取り外しおよび取り付けが容易にできるように、ハンドルが備わっています。

電源装置はイジェクト レバーの非脱落型ネジによって、電源装置ベイに固定されます。

前面プレートの 2 つの LED がステータス情報を示します。 表1-6 に、各 LED の機能を示します。

 

表1-6 AC 入力電源装置の LED 表示

LED のラベル
機能
状態
説明

AC

入力

オン

AC 電源が存在し、指定の限度内に収まっています。

オフ

電源が指定の限度内に収まっていません。

DC

出力

オン

電源装置は電源オンの状態で正常に動作しています。

オフ

電源装置は障害状態で動作していて、シャットダウンが行われました。

DC 電源サブシステム

DC 電源サブシステムは、次のシステム コンポーネントからなります。

DC PDU(1 つ)

DC 入力 PEM(非冗長構成で運用する場合は 1 つ、冗長構成で運用する場合は 2 つ)


注意 オンラインの電力計算器を使用して、シャーシ構成がパワー バジェット要件に適合していることを確認してください。構成が正しく確認できないと、電源装置のいずれかが故障した場合に予測できない事態が生じる可能性があります。詳しくは代理店までご連絡ください。

DC PDU

DC PDU のコネクタ ブロックを介して、DC 電源構成のルータに建物の DC 電源を接続します(図 1-2 および図 1-14 を参照)。

図 1-14 DC PDU

 

 

1

非脱落型ネジ

4

DC PDU

2

DC 電源コネクタ ブロック A

5

ガイド ピン

3

DC 電源コネクタ ブロック B

6

ブロワー モジュール コネクタ

DC 入力は、シャーシ背面パネルの DC PDU を介して接続されます。DC PDU には DC 電源コネクタ ブロックが 2 つあります。DC 電源コネクタ ブロックごとに、端子ポートが 3 つずつ備わっています。DC 電源からのリード線を端子ブロックに接続する必要があります。マイナスのリード線を一番上のポートに、プラスのリード線を真ん中のポートに、アース線を最下部のポートに接続します(図 1-15 を参照)。

図 1-15 Cisco 12006 ルータDC PDU の電源コネクタ ブロック

 

 

1

マイナスの端子ポート

3

アースの端子ポート

2

プラスの端子ポート

4

端子ポート コネクタのネジ

DC 入力 PEM

DC 入力 PEM は、シャーシ前面下部に 2 つあるベイの 1 つに搭載されている、取り外し可能な電源モジュールです(図 1-1 を参照)。この電源モジュールは OIR 機能をサポートするので、ホットスワップ可能です。


) 電源モジュールが 1 つだけの構成でルータを稼働させる場合は、EMI の適合要件を満たすために、第 2 電源モジュール ベイにブランク フィラー
(MAS-GSR-PWRBLANK=)を取り付ける必要があります。



注意 Cisco 12006/12406 ルータは、AC 電源または DC 電源のどちらか一方を使用するように構成します。AC 入力電源装置と DC 入力 PEM を混在させることはできません。

図 1-16 DC 入力 PEM

 

 

1

DC 入力 PEM

4

リリース レバーの非脱落型ネジ

2

ハンドル

5

冷却ファン用の吸気口

3

回路ブレーカー オン/オフ スイッチ

-

-

DC 入力 PEM(図 1-16 を参照)の概要は次のとおりです。

前面プレートの回路ブレーカー スイッチで PEM のオン/オフを行います。

PEM の取り外しおよび取り付けが容易にできるように、ハンドルが備わっています。

PEM は、イジェクト レバーの非脱落型ネジで PEM ベイに固定されます。

前面プレートの 3 つの LED がステータス情報を示します。 表1-7 に、各 LED の機能を示します。

 

表1-7 DC 入力 PEM の LED 表示

LED のラベル
機能

OUTPUT OK

グリーン

PEM は電源オンの状態で正常に動作しています。

INPUT OK

グリーン

PEM の入力に DC 電力が存在し、指定された限度内に収まっています。

MISWIRE

オレンジ

PDU の入力で、配線が逆になっています。

PEM の重量は 1 台で 10.5 ポンド(4.76 kg)です。-48 VDCで最大 1400 W を供給できます。

PEM に接続できるのは、UL1950、CSA 950、EN 60950、および IEC950 で規定されている Safety Extra-Low Voltage(SELV; 安全特別低電圧)に適合した DC 電源だけです。

DC PDU および DC 入力 PEM(電源入力モジュール)を使用するCisco 12006/12406 ルータには、DC 電源ごとに 45 A の外部 DC 回路ブレーカーが必要です。

標準シリーズの Cisco 12006/12406 ルータの入力電力では、各 DC 電源から引き込めるのは 40.5 VDC で最大 45 A です。

拡張シリーズの Cisco 12006/12406 ルータの入力電力では、各 DC 電源から引き込めるのは 40.5 VDC で最大 60 A です。

この回路ブレーカーにより、United States National Electrical Code NFPA 70(米国)、Canadian Electrical Code, part I, CSA C22.1(カナダ)、および IEC 364(その他の諸国)に従って、ショートおよび過電流障害から装置が保護されます。


) 停電に備えて、Uninterruptable Power Source(UPS; 無停電電源装置)を設置することを推奨します。


配電

ルータ シャーシのバックプレーンは、ルータ全体およびカード ケージ内の全カードに -48 VDC を分配します。

全カードには、この -48 VDC を +2.5 VDC、+3.3 VDC、+5 VDC、およびラインカードに必要なその他の電圧に変換する複数の DC/DC コンバータが備わっています。DC/DC コンバータは、RP および MBus ソフトウェアの制御の下で MBus モジュールによってオンになります。

ブロワー モジュールの電力は、PDU のコネクタを通じてバックプレーンから直接供給されます。PDU がバックプレーンからの DC 電圧をブロワー モジュールに与えます。ブロワー モジュールのブロワー モジュール コントローラ カードが、ブロワー モジュールのファンを作動させる DC 電圧に、-48 VDC を変換します。


注意 オンラインの電力計算器を使用して、シャーシ構成がパワー バジェット要件に適合していることを確認してください。構成が正しく確認できないと、電源装置のいずれかが故障した場合に予測できない事態が生じる可能性があります。詳しくは代理店までご連絡ください。

ブロワー モジュール

Cisco 12006/12406 ルータには、シャーシ内部に空気を行き渡らせるブロワー モジュールが備わっています。ブロワー モジュールはシャーシ背面にあります(図 1-2 を参照)。ブロワー モジュールは、シャーシ側面にある 2 つのエアー フィルタを通じて、シャーシに室内の空気を取り込み、シャーシのカード ケージに空気を流し、ブロワー モジュール背面の排気口から外に出します(図 1-17 を参照)。


注意 ほかの装置の排気がルータの吸気口から直接入り込むと、過熱状態になる可能性があります。

シャーシ内部で適切なエアーフローを確保し、過熱状態を防止するために、ルータの前後左右を遮らないようにしてください。十分なエアーフローを得るために、シャーシの吸気口と排気口に 6 インチ(15.24 cm)のスペースを確保してください。

RP/ラインカード ケージ内部の温度が上昇すると、過熱による装置の損傷を防止するために、システムの環境モニタリングが内部コンポーネントへの電力供給をすべて遮断します。

ブロワー モジュール内の 3 つのファンのいずれかで障害が検出されると、コンソール画面に警告メッセージが表示されます。複数のファンが故障すると、装置の損傷を防止するために、システムがシャットダウンされます。

図 1-17 内部のエアーフロー(上面図)

 

ブロワー モジュールの 2 つの LED がブロワー モジュールの状態を伝えます。シャーシ背面から見ると、ブロワー モジュールの両方の LED を確認できます。

OK -- 左側の LED、グリーン。この LED が点灯している場合、ブロワー モジュールは正常に動作しています。ブロワー モジュールが取り付られ、シャーシ バックプレーンから電力が供給されると、この LED がただちに点灯するはずです。

FAIL -- 右側の LED、レッド。正常な動作時には、レッドの LED は消灯しているはずです。レッドの LED が点灯する場合、ブロワー モジュールでファン障害またはそのほかの障害が検出されています。既存のブロワー モジュールをスペアに交換してください。

エアー フィルタ

Cisco 12006/12406 ルータには、ユーザ側でメンテナンス可能なエアー フィルタが 2 つあります(図 1-18 を参照)。

図 1-18 エアー フィルタの位置

 

エアー フィルタは、シャーシ前面の右側にあります。エアー フィルタは、閉じたときにバネのかかるドアの奥に収容されています。


注意 ルータの稼働中、エアー フィルタを清潔な状態にしておく必要があります。月に一度、設置環境によってはそれ以上の頻度で、エアー フィルタを点検して清掃してください。

エアー フィルタを外した状態でルータを稼働させないでください。エアー フィルタは月に一度、設置環境によってはそれ以上の頻度で、点検して清掃してください。エアー フィルタの手入れ方法および交換手順については、「エアー フィルタの清掃と交換」を参照してください。

ケーブル管理システム

Cisco 12006/12406 ルータのケーブル管理システムを使用して、システムに出入りするインターフェイス ケーブルを整理し、極端に曲がったり邪魔になったりしないようにします。


注意 インターフェイス ケーブルが極端に曲がっていると、性能が低下します。

ケーブル管理システム(図 1-19を参照)は、次のコンポーネントで構成されます。

シャーシに取り付けられた垂直ケーブル管理ブラケット× 1

各ラインカードに取り付けられたラインカード ケーブル管理ブラケット× 1

シャーシのケーブル管理ブラケットは、ルータ シャーシの前面に向かって、シャーシの左側、ラインカード/RP カード ケージの横に取り付けられています。シャーシ ケーブル管理ブラケットを使用して、ラインカードおよび RP のケーブルを整理し、ケーブルが曲がらないようにします。また、メンテナンス時、LED 確認時など、シャーシの前面で作業しなければならないときに、ケーブルが作業の妨げにならないようにします。

ラインカードのケーブル管理ブラケットは、非脱落型ネジで各ラインカードに固定されます。ブラケットのケーブル タイでネットワーク インターフェイス ケーブルを固定し、ケーブルが割り当てられたコネクタに対して正しい位置で維持されるようにします。また、ラインカードのコネクタにケーブルを接続するときに、各ケーブルの曲がり具合を管理します。

複数ポートのラインカードでは、ラインカードの取り外し/取り付け時に、ラインカード ケーブル管理ブラケットを使用して、ネットワーク インターフェイス ケーブルがばらばらにならないようにします。ラインカードからラインカード ケーブル管理ブラケットを取り外している間、ラインカードのコネクタから外したネットワーク インターフェイス ケーブルをブラケットで束ねたままにしておくことができます。こうすると、ラインカードを取り付けるときに、それぞれのネットワーク インターフェイス ケーブルがラインカード ケーブル コネクタとすでに対応している状態になります。

図 1-19 シャーシのケーブル管理システム

 

FRU

Cisco 12006/12406 ルータの Field-Replaceable Unit(FRU)に含まれるものは、次のとおりです。

RP

ラインカード

CSC

SFC

アラーム カード

PDU:

AC 電源システムには AC PDU

DC 電源システムには DC PDU

電源モジュール

AC 電源システムには AC 入力電源装置

DC 電源システムには DC 入力 PEM

AC 電源コード(AC 電源システム用)

ブロワー モジュール

エアー フィルタ

シャーシ ケーブル管理ブラケット

技術仕様

Cisco 12006/12406 ルータの技術仕様および適合規格については、 付録 A「技術仕様」 を参照してください。