Cisco 12010/12410/12810 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド
Cisco 12010 / 12410 / 12810 シリーズ ルータの概要
Cisco 12010/12410/12810 シリーズ ルータの概要
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

Cisco 12010/12410/12810 シリーズ ルータの概要

はじめに

ルータの物理特性と機能特性

AC および DC の電源サブシステム

AC PEM

DC 電源モジュール

スイッチ ファブリック/アラーム カードの概要

SFC の機能

CSC

SFC

アラーム カードとアラーム ディスプレイ

ラインカードと RP の概要

ラインカード

RP の選択

GRP の概要

GRP PCMCIA カード スロットおよびステータス LED

GRP リセット スイッチ

GRP の 補助ポートおよびコンソール ポート

GRP のイーサネット ポートおよびステータス LED

GRP の英数字メッセージ ディスプレイ

GRP のメモリ コンポーネント

GRP DRAM

GRP SRAM

GRP NVRAM

GRP のフラッシュ メモリ

PRP の概要

PRP PCMCIA カード スロットおよびステータス LED

PRP のイーサネット ポートおよびステータス LED

PRP の 補助ポートおよびコンソール ポート

PRP のリセット スイッチ

PRP の英数字メッセージ ディスプレイ

PRP のメモリ コンポーネント

PRP SDRAM

PRP SRAM

PRP NVRAM

PRP のフラッシュ メモリ

水平ケーブル管理ブラケット

ブロワー モジュール

Cisco 12010/12410/12810 シリーズ ルータの概要

この章では、Cisco 12010、Cisco 12410、Cisco 12810 シリーズのルータの概要について説明します。この章には、ルータ ハードウェアと主要コンポーネントの物理特性、およびハードウェア関連機能の機能説明が含まれています。

はじめに

このガイドで説明するルータは Cisco 12010/12410/12810 シリーズ ルータの一部であり、以下が含まれます。

オリジナルの Cisco 12010/12410/12810 シリーズ ルータ。

新しい Cisco 12010/12410/12810 拡張シリーズ ルータ。拡張シリーズのルータでは、容量がより大きい電源モジュール、およびより強力なブロワー モジュールが使用され、前面扉の設計が新しくなっています。

ルータ スイッチ ファブリックの容量は、それぞれのモデルで次のように異なっています。

Cisco 12010 ルータ ― 2.5 Gbps スイッチ ファブリック

Cisco 12410 ルータ ― 10 Gbps スイッチ ファブリック

Cisco 12810 ルータ ― 40 Gbps スイッチ ファブリック

容量が異なる以外、これらのルータはほぼ同一です。各ルータ間の違いについてはこのマニュアルで説明し、特筆しないかぎり、このマニュアルのすべての情報はすべてのルータに適用されます。

ルータの物理特性と機能特性

ルータのシャーシは金属製の格納ラックであり、ルータのコンポーネントが格納されます。

それぞれの Cisco 12010 シリーズ ルータは、2 台のシステムが多くの標準的な 75 インチ ラックに収まるように設計されています。すべてのルータ モデルには、次の主要コンポーネントが組み込まれています(図 1-1)。

ブロワー モジュール ― 過熱しないように冷気をルータに送ります。詳細については、「ブロワー モジュール」を参照してください。

アラーム ディスプレイ ― 電源、Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)、Switch Fabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード)のステータスなど、さまざまなルータ機能を監視します。詳細については、「アラーム カードとアラーム ディスプレイ」を参照してください。

水平ケーブル管理ブラケット ― ラインカードのケーブルを整然と送るために使用します。詳細については、「水平ケーブル管理ブラケット」を参照してください。

ラインカード/Route Processor(RP; ルート プロセッサ)カード ケージ ― ユーザが設定可能な 10 のスロットが含まれ、ラインカード、および 1 つか 2 つの RP の組み合わせがサポートされます。詳細については、「ラインカードと RP の概要」を参照してください。

スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージ ― エアー フィルタ ドアの後ろに設置されており、SFC セット用に 7 つ、アラーム カード用に 2 つのスロットが用意されています。SFC セットは、5 つの SFC および 2 つの CSC から構成されています。詳細については、「スイッチ ファブリック/アラーム カードの概要」を参照してください。

電源入力モジュール(PEM) ― 2 つの PEM または 2 つの DC PEM がルータに給電します。詳細については、「AC および DC の電源サブシステム」を参照してください。

シャーシ バックプレーン(図示なし) ― シャーシ コンポーネントに給電します。

図 1-1 Cisco 12010 シリーズ ルータのコンポーネント ― 前面図

 

図 1-2 に、ルータのスロット番号レイアウト、および主要コンポーネントの位置を示します。電力は、シャーシ バックプレーン(図示なし)でコンポーネントに供給されます。

図 1-2 ルータ コンポーネントとスロット番号

 

AC および DC の電源サブシステム

ルータは、AC 電源または DC 電源のシステムとして出荷されます。電源はシャーシ背面の Power Distribution Unit(PDU; 配電ユニット)に接続し、PEM とも呼ばれる電源モジュールに PDU が電力を送ります。


注意 要求されるパワー バジェットにシャーシ設定が準拠していることを確認するには、オンラインの電力計算機を使用します。設定を適切に確認しないと、いずれかの電源モジュールが故障した場合、予想外の状態となることがあります。現地の営業担当者に支援を求めてください。

AC PEM

AC 電源のルータは、2 つの(2400 W または 2800 W)AC PDU および AC PEM から構成されています。ルータの AC 電力は、図 1-3のように、AC コンセントからシャーシ背面パネルの PDU に接続されている電源コードによって供給されます。

図 1-3 AC PDU 接続 ― 2400 W

 

それぞれの AC PEM では 200 ~ 240 VAC が -48 VDC に変換され、すべてのカード、RP、ブロワー モジュールにシャーシ バックプレーンで供給されます。

AC PEM のステータス LED では、電源モジュールの現在の動作状態がわかります。たとえば 2400 W AC PEM のステータス LED では以下がわかります(図 1-4)。

図 1-4 AC PEM のステータス LED ― 2400 W

 

 

PWR OK(グリーン) ― 電源モジュールが正常に動作していることを示します。

FAULT(イエロー) ― PEM 内で故障が検出されたことを示します。

TEMP(イエロー) ― PEM が過熱状態になり、シャットダウンしたことを示します。

ILIM(イエロー) ― PEM が電流制限状態で動作していることを示します。

AC PEM のトラブルシューティングの詳細については、「AC 入力電源サブシステムのトラブルシューティング」を参照してください。

DC 電源モジュール

DC 電源のルータは、2 つの(2400 W または 2800 W)DC PDU および DC PEM から構成されています。ルータの DC 電力は、図 1-5のシャーシ背面パネルのネジ切り DC 入力端子スタッドに接続した DC 電源からケーブルによって供給されます。

図 1-5 DC 入力端子接続 ― 2400 W

 

PDU の端子スタッドにはラベルが付いており、透明プラスチック カバー(図示なし)をスタッド上に取り付けて接続を保護します。

各 DC PEM は、公称の DC 電源電圧 -48 ~ -60 VDC で稼働し、専用の 60 A 電源を必要とします。

DC PEM のステータス LED では、電源モジュールの現在の動作状態がわかります。たとえば 2400 W DC PEM のステータス LED では以下がわかります(図 1-6)。

図 1-6 DC PEM のステータス LED ― 2400 W

 

PWR OK(グリーン) ― 電源モジュールが正常に動作していることを示します。

FAULT(イエロー) ― PEM 内で故障が検出されたことを示します。

TEMP(イエロー) ― PEM が過熱状態になり、シャットダウンしたことを示します。

DC PEM のトラブルシューティングの詳細については、「DC 入力電源サブシステムのトラブルシューティング」を参照してください。

スイッチ ファブリック/アラーム カードの概要

スイッチ ファブリックでは、ラインカードと RP の間において、ギガビット速度の同期接続が提供されます。9 スロットのスイッチ ファブリック/アラーム カード ケージには以下が含まれます。

2 つの CSC

5 つの SFC

2 つのアラーム カード


) スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージにある 2 つのアラーム カードは、スイッチ ファブリックではありません。


スイッチ ファブリックをアクティブにするには、1 つの CSC と 4 つの SFC が必要です。もう一方の CSC と、5 番めの SFC は、冗長用です。CSC および SFC の組み合わせにより、スロットごとに 2.5 Gbps、10 Gbps、40 Gbps のいずれかによるスイッチ ファブリックが構成されます。

ルータは、以下のスイッチ ファブリックで識別します。

Cisco 12010:2.5 Gbps スイッチ ファブリック

Cisco 12410:10 Gbps スイッチ ファブリック

Cisco 12810:40 Gbps スイッチ ファブリック

各 SFC または CSC は、システム内のラインカードそれぞれに 2.5、10、または 40 Gbps の全二重接続を提供します。たとえば、それぞれ 8 Gbps × 2 の容量(全二重)で 10 のラインカードを搭載した Cisco 12410 ルータの場合、システム スイッチング帯域幅は 8 × 20 Gbps = 160 Gbps です。

図 1-2は、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージのスロット設定を示しています。ラベルは各スロットのカードのタイプを識別し、エアー フィルタ ドアを開けた場合に限って確認できます。


) Cisco 12000 シリーズ ルータは活性挿抜(online insertion and removal; OIR)対応なので、ルータの電源を入れたままカードの取り外し/取り付けを行うことができます。


SFC の機能

ルータは、2 つの CSC および 5 つの SFC がスイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの 7 つのスロットに設置された状態で工場から出荷されます(図 1-2を参照)。

CSC は スロット 0(CSC0)またはスロット 1(CSC1)に設置されます。

SFCは、スロット 2(SFC0)、スロット 3(SFC1)、スロット 4(SFC2)、スロット 5 (SFC3)、スロット 6(SFC4)に設置されます。

CSC

CSC は次の機能を提供します。

スケジューラ ― スイッチ ファブリックにアクセスするためにラインカードが行うすべてのスケジュール要求を処理します。

システム クロック ― すべての SFC、ラインカード、RP に同期化信号を送信します。システム クロックは、スイッチ ファブリックのラインカード間、またはラインカードと RP 間のデータ転送で同期をとります。

スイッチ ファブリック ― ラインカード間または RP とラインカードの間でユーザ トラフィックを搬送します。CSC のスイッチ ファブリックは、SFC のスイッチ ファブリックと同じです。

セカンダリ CSC は、データ パス、スケジューラ、および基準クロックの冗長性を提供します。ラインカードとスイッチ ファブリック間のトラフィックは、常にモニタされています。システムは、Loss of Synchronization(LOS; 同期損失)を検出すると、自動的に冗長 CSC のデータ パスをアクティブにするので、データは冗長パスを流れるようになります。冗長 CSC への切り替えはマイクロ秒単位で行われるので、データの損失はほとんどありません。

SFC

SFC カードにより、ルータのトラフィック容量が増大します。SFC にはスイッチ ファブリック回路が含まれており、ラインカード間または RP とラインカードの間でユーザ トラフィックのみが搬送されます。SFC は、すべてのスケジュール情報およびシステム クロック信号を CSC から受信します。

アラーム カードとアラーム ディスプレイ

2 つのアラーム カード(スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージ内)は、次の機能を提供します。

ルータ コンポーネントの MBus モジュールに +5 VDC を供給します(AC および DC の電源サブシステムを参照)。

アラーム ディスプレイと連動してシステムを監視します。アラーム ディスプレイ(別名アラーム ディスプレイ カード)は、水平ケーブル管理ブラケットの上にあります(図 1-7)。

図 1-7 アラーム ディスプレイの位置

 

次のコネクタと LED が、アラーム ディスプレイの前面パネルにあります(図 1-8)。

図 1-8 アラーム ディスプレイ

 

2 つのアラーム カードのケーブル接続(Alarm A と Alarm B というラベル)

システム レベルのアラーム状態を識別する、クリティカル、メジャー、マイナーの LED

スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの 9 つそれぞれのカード スロット(7 つのファブリック カードおよび 2 つのアラーム カード)に対応するステータス LED のペア

ENABLED(グリーン)
点灯 ― そのスロットに設置されているカードが動作しており、適切に機能しています。
消灯 ― スロットが空であるか、そのスロットに設置されているカードが故障しています。

FAIL(イエロー) ― そのスロットのカードが故障しています。

ラインカードと RP の概要

ラインカード/RP カード ケージには、ユーザ側で構成可能な 10 のスロットが搭載されており、ラインカードと 1 つまたは 2 つの RP を構成できます(図 1-2を参照)。ルータ構成には、次のスロット構成を使用して、9 つのラインカードと 1 つの RP、または 8 つのラインカードと 2 つの RP(プライマリと冗長が 1 つずつ)が含まれます。

スロット 0 ~ 7 は、新しい(幅広の)ラインカード設計になっています。この広いラインカード スロットには、旧タイプの幅の狭いラインカードも使用できます。

スロット 8 および 9 には、RP または旧タイプの幅の狭いカードのみを設置できます。


) システムで RP を 1 つのみ使用する場合は、スロット 9 に RP を設置してください。スロット 8 は旧タイプのラインカードに使用できます。


ラインカード

ラインカードの前面パネルにあるポートとコネクタは、外部接続のインターフェイスを提供します。ラインカードは、SFC を通して RP とやり取りして相互にパケット データを交換します。


注意 ラインカード/RP カード ケージ内の使用しないカード スロットには、
Electromagnetic Compatibility(EMC;電磁適合性)要件を満たしてシャーシ内でのエアーフローを確保するため、ブランク フィラー パネルを取り付ける必要があります。ラインカードの前面パネルがカード スロットの開口部を完全に塞がない場合は、幅の狭いカード フィラー パネルを設置して EMC 要件を満たす必要があります。

各ラインカードの前面パネルにあるケーブル管理ブラケットでは、そのラインカードに接続したインターフェイス ケーブルを整理できます。


) Cisco 12000 シリーズ ルータは活性挿抜対応なので、ルータの電源を入れたままカードの取り外し/取り付けを行うことができます。


RP の選択

2 種類の RP、Gigabit Route Processor(GRP)または Performance Route Processor(PRP)を使用できます。GRP は、以前の Cisco 12000 シリーズ ルータで出荷されていた RP です。PRP は、すべての現行 Cisco 12000 シリーズ ルータで出荷されている RP です。GRP と PRP を混在させることはできません。冗長用の RP を搭載する場合は、プライマリ RP と同じタイプにする必要があります。


) このマニュアルでは、特筆しないかぎり、RP という用語を使用して GRP または PRP を示します。


それぞれのシステムには最低 1 つの RP を含めて、次のようにさまざまな機能を実行させます。

起動時、搭載されているすべてのラインカードに Cisco IOS ソフトウェアをダウンロードします。

ネットワーク ルーティング プロトコルを処理し、各ラインカード上の Cisco Express Forwarding(CEF)テーブルにアップデートを配布します。

スイッチ ファブリックまたは MBus を通じて、ラインカードと通信します。

スイッチ ファブリック接続は、ルーティング テーブルの配布、およびラインカードと RP 間のパケット送信に使用される主要なデータ パスです。

MBus 接続は、RP によるシステム ブートストラップ イメージのダウンロード、診断情報の収集またはロード、および総合的なシステム内部メンテナンス動作に使用されます。

GRP の概要

GRP では IDT R5000 Reduced Instruction Set Computing(RISC;縮小命令セット コンピュータ)CPU が使用されます。これは 100 MHz という外部バス クロック速度で動作し、内部クロック速度は 200 MHz です。

図 1-9 に、GRP 前面パネルにあるコネクタと LED を示します。

図 1-9 GRP の前面パネル

 

 

1

PCMCIA フラッシュ カード スロット、イジェクト ボタン、スロット LED

5

RJ-45 イーサネット ポートおよびデータ ステータス LED

2

リセット ボタン

6

MII イーサネット接続

3

補助シリアル ポート

7

英数字メッセージ ディスプレイ

4

コンソール シリアル ポート

GRP PCMCIA カード スロットおよびステータス LED

2 つの PCMCIA カード スロット(スロット 0 およびスロット 1)により、増設フラッシュ メモリ容量または別の入出力(I/O)デバイス機能が GRP に提供されます。


注意 GRP がサポートするのは、+5.2 VDC Type I および II デバイスだけです。+3.3 VDC の PCMCIA デバイスはサポートしません。

ステータス LED(スロット 0/スロット 1)は、そのスロットのフラッシュ メモリ カードまたは I/O デバイスがアクセスされたことを示します。それぞれのスロットには、スロットからカードを取り外すイジェクト ボタンがあります(図 1-10)。

図 1-10 スロット アクティビティ LED ― 前面パネル

 

GRP リセット スイッチ

GRP 前面パネルの小さい開口部を通して(ソフト)リセット スイッチを利用してください。このスイッチを押すには、ペーパー クリップなど、先の尖った細いものを開口部に差し込みます(図 1-11を参照)。


注意 リセット スイッチは、GRP をリセットしたり Cisco IOS イメージをリロードしたりするためのメカニズムではありません。このスイッチは、ソフトウェア開発専用に取り付けられたものです。システム障害またはデータの損失を防ぐために、リセット スイッチは、代理店のメンテナンス担当者から指示された場合にかぎって使用してください。

リセット スイッチを押すと、NMI が生成され、GRP は ROM モニタ モードになります。ROM モニタ モードでの GRP の動作は、GRP のソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定によって決まりますたとえばソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのブート フィールドの設定により、次のように動作します。

0x0 ― GRP は ROM モニタ プロンプト( rommon> )のままになり、システムを手動でブートするユーザ コマンドを待機します。

0x1 ― システムは、GRP のフラッシュ メモリで最初に見つかった Cisco IOS イメージを自動的にブートします。

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの詳細については、「ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定」を参照してください。

GRP の 補助ポートおよびコンソール ポート

GRP の 補助ポートとコンソール ポートは、EIA/TIA-232(別名 RS-232)非同期シリアル ポートです。このポートは、システムの監視と管理を行う外部デバイスへの接続に使用します。

補助ポート ― DTE インターフェイスを提供するオス プラグ。補助ポートはフロー制御をサポートし、一般にモデム、CSU、または Telnet 管理用のその他のオプション装置の接続に使用します。

コンソール ポート ― コンソール端末を接続するための DCE インターフェイスを提供するメス レセプタクル


注意 クラス B EMI に準拠するため、オリジナル GRP(製品番号 GRP= および GRP-B=)の 補助ポートおよびコンソール ポートに接続する場合は、シールド ケーブルを使用してください。GRP-B= ボードの更新バージョン(Rev. F0)では、シールド ケーブルを使用しなくてもクラス B に準拠します。

GRP のイーサネット ポートおよびステータス LED

GRP では、次の 2 種類のイーサネット接続を Telnet に使用できます。

RJ-45 ポート ― 8 ピンの Media-Dependent Interface(MDI; メディア依存型インターフェイス)RJ-45 ポートです。IEEE 802.3 10BASE-T(10 Mbps)または IEEE 802.3u 100BASE-TX(100 Mbps)のどちらのイーサネット接続でも可能です。

MII コネクタ ― 40 ピンの Media-Independent Interface(MII; メディア独立型インターフェイス)です。より柔軟なイーサネット接続が可能です。この標準 40 ピン インターフェイスのピン割り当ては、IEEE 802.3u 規格で定められています。


) GRP の RJ-45 および MII レセプタクルは、1つのイーサネット インターフェイスに対して 2 通りの物理接続方法を意味しています。したがって、任意の一時点で使用できるのは RJ-45 接続または MII 接続のどちらか一方であり、両方を同時に使用することはできません。


ユーザがイーサネット ポートの伝送速度を設定することはできません。GRP の自動検知方式で速度が設定されますが、これはイーサネット ポートが接続されているネットワークによって決まります。しかし、自動検知されたデータ伝送速度が 100 Mbps でも、イーサネット ポートが提供する使用可能帯域幅は 100 Mbps を大きく下回ります。MII または RJ-45 接続のどちらを使用する場合でも、使用可能な最大帯域幅は約 20 Mbps であると想定してください。

前面パネルにある次の LED は、トラフィック ステータスおよびポート選択を示します(図 1-11)。

LINK、COLL、TX、RX ― リンク アクティビティ(LINK)、衝突検出(COLL)、データ送信(TX)、およびデータ受信(RX)を示します。


) この LED は RJ-45 イーサネット コネクタのみで使用され、MII イーサネット ポートの使用中は無効です。


MII/RJ-45 ― どちらのイーサネット ポートが選択されたかを示します。

図 1-11 ポート アクティビティ LED ― 前面パネル

 

GRP の英数字メッセージ ディスプレイ

英数字メッセージ ディスプレイは、4 文字ずつ 2 行の LED で構成されています(図 1-12)。

図 1-12 前面パネルの英数字メッセージ ディスプレイ

 

英数字メッセージ ディスプレイには、ブート プロセス中、およびブート プロセス完了後のルータ ステータス メッセージが表示されます。

ブート プロセス中のメッセージ ディスプレイは、MBus モジュールによって直接制御されます。

ブート プロセス後は、Cisco IOS ソフトウェアが MBus を通してメッセージ ディスプレイを制御します。

英数字メッセージ ディスプレイでは、PRP のステータス、ルータ エラー メッセージ、ユーザ定義のステータスとエラー メッセージなど、さまざまなレベルのシステム動作に関する情報も提供されます。


) システム メッセージおよびエラー メッセージの全リストについては、『Cisco IOS System Error Messages』を参照してください。


GRP のメモリ コンポーネント

ここでは、ルータ機能をサポートするために GRP で使用されるメモリのタイプについて説明します。 表1-1 は、さまざまなタイプのメモリのクイック リファレンスです。図 1-13 に GRP ボードの位置を示します。

 

表1-1 GRP のメモリ コンポーネント

タイプ
サイズ
個数
説明
位置

DRAM

128 1 または 256 MB

1 または 2

Cisco IOS ソフトウェアの主要機能に対応する 64 MB または 128 MB の DIMM(DRAM 設定による)

U39(バンク 1)
U42(バンク 2)

SRAM

512 KB(固定)

--

セカンダリ CPU キャッシュ メモリ機能

--

NVRAM

512 KB(固定)

--

システム コンフィギュレーション ファイル、レジスタの設定値、およびログ

--

フラッシュ メモリ

8 MB SIMM

1

Cisco IOS ソフトウェア イメージおよびその他のユーザ定義ファイル

U17

フラッシュ メモリ カード

PCMCIA 2 PCMCIA

20 MB 1

1 または 2

1 つまたは 2 つのフラッシュ メモリ カードに、Cisco IOS ソフトウェア イメージ、システム コンフィギュレーション ファイル、およびその他のユーザ定義ファイルを保管

スロット 0
および 1

フラッシュ ブート ROM

512 KB

1

ROM モニタ プログラム ブート イメージ用のフラッシュ EPROM

--

1.デフォルトの出荷設定

2.どちらのスロットでも、Type I または Type II の PCMCIA カードを使用できます。

図 1-13 GRP のメモリ位置

 

GRP DRAM

GRP では、Extended Data-Out(EDO)DRAM が使用されて、ルーティング テーブル、プロトコル、ネットワーク アカウンティング アプリケーションが保存され、Cisco IOS ソフトウェアが実行されます。

表1-2 は、GRP の DRAM 構成の一覧です。

 

表1-2 GRP の DRAM 構成

DRAM 総容量
製品番号
DRAM ソケット
DIMM の個数

128 MB 3

MEM-GRP/LC-64(=)

U39(バンク 1)U42(バンク 2)

2 つの 64 MB DIMM

128 MB

MEM-GRP/LC-128(=)

U39(バンク 1)

1 つの 128 MB DIMM

256 MB

MEM-GRP/LC-256(=)

U39(バンク 1)U42(バンク 2)

2 つの 128 MB DIMM

3.デフォルトの出荷設定


注意 DRAM DIMM は、3.3 ボルト、60 ナノ秒デバイスのみにする必要があります。それ以外のデバイスを DIMM ソケットに搭載しないでください。メモリの問題を避けるため、表1-2 に掲載されているシスコ認定メモリ製品を使用してください。

GRP SRAM

SRAM は、512 KB のセカンダリ CPU キャッシュ メモリを提供します。SRAM の主な機能は、ルーティング テーブルのアップデート情報をラインカードとの間で送受信する際に、中間準備領域としての役割を果たすことです。SRAM は、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することも できません

GRP NVRAM

NVRAM(不揮発性 RAM)は、システム コンフィギュレーション ファイル、ソフトウェア レジスタの設定値、および環境モニタ ログ用に 512 KB のメモリを提供します。内蔵リチウム バッテリにより、NVRAM の内容は最低 5 年間維持されます。NVRAM は、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することも できません

GRP のフラッシュ メモリ

ルータの操作に使用できる、複数の Cisco IOS ソフトウェアおよびマイクロコードのイメージを保存するには、フラッシュ メモリを使用します。ネットワークで(またはローカル サーバから)フラッシュ メモリに新しいイメージをダウンロードして既存イメージを置き換えたり、別のイメージとしてそれを追加したりすることができます。ルータは、フラッシュ メモリに保存されている、任意のイメージからブートできます(手動または自動)。

フラッシュ メモリはさらに、Trivial File Transfer Protocol(TFTP; 簡易ファイル転送プロトコル)サーバとしても機能するので、保管されたイメージから他のサーバをリモートで起動したり、それらのイメージを他のサーバのフラッシュ メモリにコピーしたりできます。

システムでは次の 2 種類のフラッシュ メモリが使用されます。

オンボード フラッシュ メモリ( bootflash ) ― Cisco IOS ブート イメージが含まれます。

20 MB Type II PCMCIA フラッシュ メモリ カード(MEM-GRP-FL20=) ― Cisco IOS ソフトウェア イメージが含まれます。

PRP の概要

PRP では Motorola PowerPC 7450 CPU が使用されます。これは 133 MHz という外部バス クロック速度で動作し、内部クロック速度は 667 MHz です。

図 1-14 に、PRP 前面パネルにあるスロット、ポート、LED を示します。

図 1-14 PRP の前面パネル

 

 

1

PCMCIA フラッシュ ディスク スロット(カバーを設置した状態で図示)およびスロット LED

4

コンソール シリアル ポート

2

RJ-45 イーサネット ポートおよびデータ ステータス LED

5

リセット ボタン

3

補助シリアル ポート

6

英数字メッセージ ディスプレイ

PRP PCMCIA カード スロットおよびステータス LED

2 つの PCMCIA カード スロット(スロット 0 およびスロット 1)により、増設フラッシュ メモリ容量が PRP に提供されます。PRP はさまざまなフラッシュ デバイスの組み合わせをすべてサポートします。ATA フラッシュ ディスクを使用することも、Type 1 または Type 2 のリニア フラッシュ メモリ カードを使用することも、その 2 つを組み合わせて使用することもできます。


) PRP では +5.2 VDC のフラッシュ メモリ デバイスのみがサポートされます。+3.3 VDC の PCMCIA デバイスはサポートしません


ステータス LED(スロット 0/スロット 1)は、そのスロットのフラッシュ メモリ カードがアクセスされたことを示します(図 1-14を参照)。それぞれのスロットには、フラッシュ カードをスロットから取り外すイジェクト ボタンがあります(カバーの後ろにあります)。

PRP のイーサネット ポートおよびステータス LED

PRP には、2 つの 8 ピン MDI RJ-45 ポートがあります。IEEE 802.3 10BASE-T(10 Mbps)または IEEE 802.3u 100BASE-TX(100 Mbps)のどちらのイーサネット接続でも可能です。このポートには、ETH 0 および ETH 1 というラベルが付いています。

ユーザがイーサネット ポートの伝送速度を設定することはできません。PRP の自動検知方式で速度が設定されますが、これはイーサネット ポートが接続されているネットワークによって決まります。しかし、自動検知されたデータ伝送速度が 100 Mbps でも、イーサネット ポートが提供する使用可能帯域幅は 100 Mbps を大きく下回ります。イーサネット接続を使用する場合は、最大使用可能帯域幅が約 20 Mbps になることを想定してください。

前面パネルにある次の LED は、トラフィック ステータスおよびポート選択を示します(図 1-15)。

LINK、EN、TX、RX ― リンク アクティビティ(LINK)、ポート有効(EN)、データ送信(TX)、およびデータ受信(RX)を示します。

PRIMARY ― どちらのイーサネット ポート(ETH 0 または ETH 1)が選択されているかを示します。


) PRP では両方のポートがサポートされるので、ETH 0 が常に点灯します。ETH 1 は、選択された場合に点灯します。


図 1-15 ポート アクティビティ LED ― 前面パネルの一部

 

PRP の 補助ポートおよびコンソール ポート

PRP の 補助ポートとコンソール ポートは、EIA/TIA-232(別名 RS-232)非同期シリアル ポートであり、システムの監視と管理を行う外部デバイスを接続します。

補助ポート ― DTE インターフェイスを提供するオス プラグ。補助ポートはフロー制御をサポートし、一般にモデム、CSU、または Telnet 管理用のその他のオプション装置の接続に使用します。

コンソール ポート ― コンソール端末を接続するための DCE インターフェイスを提供するメス レセプタクル

PRP のリセット スイッチ

ソフト リセット スイッチは、PRP 前面パネルにある小さい開口部から操作します(図 1-14を参照)。このスイッチを押すには、ペーパー クリップなど、先の尖った細いものを開口部に差し込みます。


注意 リセット スイッチは、PRP をリセットしたり Cisco IOS イメージをリロードしたりするためのメカニズムではありません。このスイッチは、ソフトウェア開発専用に取り付けられたものです。システム障害またはデータの損失を防ぐために、リセット スイッチは、代理店のメンテナンス担当者から指示された場合にかぎって使用してください。

リセット スイッチを押すと、NMI が生成され、PRP は ROM モニタ モードになります。ROM モニタ モードでの PRP の動作は、PRP のソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定によって決まりますたとえばソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのブート フィールドの設定により、次のように動作します。

0x0 ― PRP は ROM モニタ プロンプト( rommon> )のままになり、システムを手動でブートするユーザ コマンドを待機します。

0x1 ― システムは、PRP のフラッシュ メモリで最初に見つかった Cisco IOS イメージを自動的にブートします。

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの詳細については、「ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定」を参照してください。

PRP の英数字メッセージ ディスプレイ

英数字メッセージ ディスプレイは、4 文字ずつ 2 行の LED で構成されています(図 1-16)。

図 1-16 英数字メッセージ ディスプレイ ― 前面パネルの一部

 

英数字メッセージ ディスプレイには、ブート プロセス中、およびブート プロセス完了後のルータ ステータス メッセージが表示されます。

ブート プロセス中のメッセージ ディスプレイは、MBus モジュールによって直接制御されます。

ブート プロセス後は、Cisco IOS ソフトウェアが MBus を通してメッセージ ディスプレイを制御します。

英数字メッセージ ディスプレイでは、PRP のステータス、ルータ エラー メッセージ、ユーザ定義のステータスとエラー メッセージなど、さまざまなレベルのシステム動作に関する情報も提供されます。


) システム メッセージおよびエラー メッセージのリストについては、『Cisco IOS System Error Messages』を参照してください。


PRP のメモリ コンポーネント

ここでは、ルータ機能をサポートするために PRP で使用されるメモリのタイプについて説明します。 表1-3 は、さまざまなタイプのメモリのクイック リファレンスです。図 1-17 に PRP ボードの位置を示します。

 

表1-3 PRP のメモリ コンポーネント

タイプ
サイズ
個数
説明
位置

SDRAM

512 MB 4 、1 GB、または 2 GB

1 または 2

Cisco IOS ソフトウェアの主要機能に対応する 512 MB または 1 GB の DIMM(SDRAM 構成による)を使用

U15(バンク 1)
U18(バンク 2)

SRAM

2 MB(固定)

--

セカンダリ CPU キャッシュ メモリ機能

--

NVRAM

2 MB(固定)

--

システム コンフィギュレーション ファイル、レジスタの設定値、およびログ

--

フラッシュ メモリ

64 MB SIMM

1

Cisco IOS ブート イメージ(bootflash)、クラッシュ情報、およびその他のユーザ定義ファイル

P3

フラッシュ ディスク(PCMCIA)

64 MB 1

1 または 2

1 つまたは 2 つのフラッシュ メモリ カードに、Cisco IOS ソフトウェア イメージ、システム コンフィギュレーション ファイル、およびその他のユーザ定義ファイルを保管

フラッシュ メモリ カード スロット 0 およびスロット 1

フラッシュ ブート ROM

512 KB

1

ROM モニタ プログラム ブート イメージ用のフラッシュ EPROM

--

4.デフォルトの出荷設定

図 1-17 PRP のメモリ位置

 

PRP SDRAM

PRP では、Error Checking and Correction(ECC)SDRAM が使用されて、ルーティング テーブル、プロトコル、ネットワーク アカウンティング アプリケーションが保存され、Cisco IOS ソフトウェアが実行されます。

表1-4 は、PRP の DRAM 構成のリストです。DIMM については、以下に注意してください。

1 つの DIMM を使用する場合 ― バンク 1(U15)に最初に搭載する必要があります。

2 つの DIMM を使用する場合 ― メモリ サイズを混在させることはできません。両方のバンクに同一サイズの DIMM を含める必要があります。

 

表1-4 PRP の DRAM 構成

SDRAM 総容量
SDRAM ソケット
DIMM の個数

512 MB 5

U15(バンク 1)
U18(バンク 2)

1 つの 512 MB DIMM
または
2 つの 256 MB DIMM

1 GB

U15(バンク 1)
U18(バンク 2)

1 つの 1 GB DIMM
または
2 つの 512 MB DIMM

2 GB

U15(バンク 1)
U18(バンク 2)

2 つの 1 GB DIMM

5.デフォルトの出荷設定


注意 DRAM DIMM は、3.3 ボルト、60 ナノ秒デバイスのみにする必要があります。それ以外のデバイスを DIMM ソケットに搭載しないでください。メモリの問題を避けるため、表1-4 に掲載されているシスコ認定メモリ製品を使用してください。

PRP SRAM

SRAM は、2 MB のセカンダリ CPU キャッシュ メモリを提供します。SRAM の主な機能は、ルーティング テーブルのアップデート情報をラインカードとの間で送受信する際に、中間準備領域としての役割を果たすことです。SRAM は、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することも できません

PRP NVRAM

NVRAM は、システム コンフィギュレーション ファイル、ソフトウェア レジスタの設定値、および環境モニタ ログ用に 2 MB のメモリを提供します。内蔵リチウム バッテリにより、NVRAM の内容は最低 5 年間維持されます。NVRAM は、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することも できません

PRP のフラッシュ メモリ

ルータの操作に使用できる、複数の Cisco IOS ソフトウェアおよびマイクロコードのイメージを保存するには、フラッシュ メモリを使用します。ネットワークで(またはローカル サーバから)フラッシュ メモリに新しいイメージをダウンロードして既存イメージを置き換えたり、別のイメージとしてそれを追加したりすることができます。ルータは、フラッシュ メモリに保存されている、任意のイメージからブートできます(手動または自動)。

フラッシュ メモリはさらに、TFTP サーバとしても機能するので、保管されたイメージから他のサーバをリモートで起動したり、それらのイメージを他のサーバのフラッシュ メモリにコピーしたりできます。

システムでは次の 2 種類のフラッシュ メモリが使用されます。

オンボード フラッシュ メモリ( bootflash ) ― Cisco IOS ブート イメージが含まれます。

フラッシュ メモリ ディスク(またはカード) ― Cisco IOS ソフトウェア イメージが含まれます。

表1-5 は、サポートされているフラッシュ ディスク サイズおよびシスコの製品番号です。

 

表1-5 サポートされているフラッシュ ディスク サイズ

フラッシュ ディスク サイズ 6
製品番号

64 MB 7

MEM-12KRP-FD64=

128 MB

MEM-12KRP-FD128=

1 GB

MEM-12KRP-FD1G=

6.標準の Type 1 および Type 2 リニア フラッシュ メモリ カードもサポートされますが、システムの構成要件を満たすだけの容量が得られない場合があります。

7.デフォルトの出荷設定

水平ケーブル管理ブラケット

Cisco 12010/12410/12810 シリーズ ルータには、水平ケーブル管理ブラケットが組み込まれています。各ラインカードのケーブル管理ブラケットと組み合せてこれを使用し、ルータを出入りするインターフェイス ケーブルを整理します。

水平ケーブル管理ブラケットは、ラインカード/RP カード ケージ上にあります(図 1-18)。ラインカードに接続するネットワーク インターフェイス ケーブルはブラケットに送ってから、開口部を通して各ラインカードのケーブル管理ブラケットに送ります。このシステムにより、ケーブルを正常な状態に保ちます。


注意 インターフェイス ケーブルを過度に曲げると、ケーブルに障害が発生する可能性があります。

図 1-18 水平ケーブル管理ブラケット

 

ブロワー モジュール

ブロワー モジュールには、3 つの可変速ファンおよびコントローラ カードが含まれます。2 つの前面カバー LED は、ブロワー モジュールのステータスを表します(図 1-19)。

図 1-19 ブロワー モジュール

 

OK(グリーン) ― 3 つすべてのファンが正常に動作しています。

FAIL(レッド) ― ファンの故障、またはブロワー モジュールのその他の故障をシステムが検出しました。障害の原因は次のとおりです。

1 つまたは複数のファンが動作していない

1 つまたは複数のファンが低速で動作している

コントローラ カードが故障している

ブロワー モジュールは、交換可能なエアー フィルタを通じて冷気を取り込み、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージ、さらに上部のラインカード/RP カード ケージに送風することにより、内部コンポーネントを適切な動作温度に保ちます。図 1-20に、シャーシ内のエアーフローを示します。

図 1-20 冷却エアーフロー

 

十分なエアーフローを確保してカード ケージ内部の過熱を防止するため、ルータの前面と背面に障害物を置かないでください。6 インチ(15.24 cm)以上のスペースを確保することを推奨します。


注意 エアー フィルタは、月に一度(設置環境によってはそれ以上の頻度で)点検して清掃してください。エアー フィルタを外した状態でルータを稼働させないでください。

ブロワー モジュール コントローラ カードは、ブロワー モジュール内の 3 つの可変速ファンの動作をモニタおよび制御します。可変速機能では、最大速度以下でファンを動作させながら、カード ケージ内部の適切な動作温度を保つために十分な冷気を供給することで、静かな動作が可能になります。

カード ケージ内部の温度は、各ラインカード上の 2 つの温度センサーによってモニタされます。

温度が正常な稼働範囲内であれば、ファンは最低速度(最高速度の 55%)で動作します。

カード ケージ内の温度が上昇すると、カードに供給する冷気の量を増やすために、ファンの速度が上がります。

温度が基準を超えて上昇し続けると、過熱による機器の損傷を防ぐため、システム環境モニタによってすべての内部電源がシャットダウンされます。

ブロワー モジュール内の 3 つのファンのいずれかで障害が検出されると、コンソール ウィンドウに警告メッセージが表示されます。また、故障したファンの埋め合わせのために、残り 2 つのファンが最高速度で動作するようになります。さらにファンがもう 1 つ故障すると、装置の損傷を防止するためにシステムがシャットダウンされます。

トラブルシューティングの詳細については、「ブロワー モジュールの動作」を参照してください。