Cisco 10000 シリーズ ルータ MIB 仕様ガイド Release 12.2(31)SB2
MIB サポートの設定
MIB サポートの設定
発行日;2012/01/08 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

MIB サポートの設定

Cisco IOS リリースに対応する MIB サポートの判別

MIB のダウンロードおよびコンパイル

MIB の取り扱いに関する考慮事項

MIB のダウンロード

MIB のコンパイル

シスコの SNMP サポート

SNMP サポートのイネーブル化

SNMP サポートの確認

SNMP 使用上のガイドライン

snmp-server コミュニティ コマンドに関する特記事項

SNMP 関連の情報

MIB サポートの設定

この章では、Cisco 10000 シリーズに SNMP および MIB のサポートを設定する手順について説明します。具体的な内容は次のとおりです。

「Cisco IOS リリースに対応する MIB サポートの判別」

「MIB のダウンロードおよびコンパイル」

「シスコの SNMP サポート」

Cisco IOS リリースに対応する MIB サポートの判別

ルータ上で稼働している Cisco IOS リリースにどの MIB が含まれているかを調べるには、次の作業を行います。


ステップ 1 Cisco MIBs Support ページ( http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml )を開きます。

ステップ 2 Cisco Access Products の下で Cisco 10000 を選択して、ルータの MIB サポートの一覧を表示します。

ステップ 3 一覧をスクロールし、目的のリリースを表示します。


 

MIB のダウンロードおよびコンパイル

ここでは、MIB をダウンロードしてルータ用にコンパイルする手順について説明します。

MIB の取り扱いに関する考慮事項

MIB のダウンロード

MIB のコンパイル

MIB の取り扱いに関する考慮事項

MIB を取り扱うときは、次の点に注意してください。

データ タイプの定義が一致していないと、コンパイル エラーまたは警告メッセージが表示されることがあります。たとえば、OLD-CISCO-CPU-MIB、OLD-CISCO-MEMORY-MIB、および OLD-CISCO-SYSTEM-MIB はそれぞれ、次のように OID の定義方法が異なります。

OLD-CISCO-CPU-MIB.my
1cpu OBJECT IDENTIFIER ::= {local 1 }
 
OLD-CISCO-MEMORY-MIB.my
1env OBJECT IDENTIFIER ::= {local 1 }
 

定義の不一致による MIB コンパイル エラーまたは警告メッセージが表示されないようにするには、一方の MIB 定義を編集してもう一方と同じにします。そのほかに不一致のタイプとしては、次のものがあります。

MIB A
Datatype1 ::= INTEGER(0...100)
Datatype2 ::= INTEGER(1...50)
 
MIB B
Datatype1 ::= DisplayString
Datatype2 ::= OCTET STRING (SIZE(0...255))
 

多くの MIB が、他の MIB から定義をインポートしています。管理アプリケーションで MIB のロードが必要になり、オブジェクトが未定義であるという問題が生じた場合には、次の MIB を記載された順序でロードしてみてください。

SNMPv2-SMI.my
SNMPv2-TC.my
SNMPv2-MIB.my
RFC1213-MIB.my
IF-MIB.my
CISCO-SMI.my
CISCO-PRODUCTS-MIB.my
CISCO-TC.my

トラップの定義、代替サイズの定義、およびヌル OID についての詳細は、次の URL を参照してください。

ftp://ftp.cisco.com/pub/mibs/app_notes/mib-compilers

MIB オブジェクトに割り当てられた OID の一覧は、次の URL を参照してください。

ftp://ftp.cisco.com/pub/mibs/oid

MIB のダウンロードおよびコンパイルについての詳細は、次の URL のページの下部を参照してください。

http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml

MIB のダウンロード

システムにまだ存在しない MIB をダウンロードするには、次の作業を行います。


ステップ 1 前述した考慮事項について確認します(「MIB の取り扱いに関する考慮事項」)。

ステップ 2 次のシスコ URL のいずれかに接続します。その URL にダウンロードする MIB がなければ、別の URL を使用します。それでも見つからない場合には、ステップ 5 に示す URL を使用します。

ftp://ftp.cisco.com/pub/mibs/v2

ftp://ftp.cisco.com/pub/mibs/v1

ステップ 3 MIB へのリンクをクリックして、その MIB をシステムにダウンロードします。

ステップ 4 File Save または File Save As を選択して、システムに MIB を保存します。

ステップ 5 次の URL から、業界標準の MIB をダウンロードできます。

http://www.ietf.org

http://www.atmforum.com


 

MIB のコンパイル

Cisco 10000 シリーズを SNMP ベースの管理アプリケーションと統合する予定の場合には、そのプラットフォーム用に MIB をコンパイルする必要があります。たとえば、UNIX オペレーティング システムで HP OpenView を稼働させている場合には、HP OpenView Network Management System(NMS; ネットワーク管理システム)を使用してルータ MIB をコンパイルしなければなりません。手順については NMS のマニュアルを参照してください。

シスコの SNMP サポート

ここでは、Cisco 10000 シリーズの SNMP サポートに関して説明します。

「SNMP サポートのイネーブル化」

「SNMP サポートの確認」

「SNMP 使用上のガイドライン」

「SNMP 関連の情報」

SNMP サポートのイネーブル化

SNMP エージェントは、デフォルトでディセーブルになります。Cisco 10000 シリーズに SNMP サポートを設定する手順について、以下に要約します。これらの基本設定コマンドは、SNMPv2c 用です。SNMPv3 の場合には、SNMP ユーザおよびグループも設定する必要があります。


ステップ 1 CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用して、SNMP の基本設定を行います(コマンドおよびセットアップ情報については、この手順のあとに記載されているマニュアル一覧を参照してください)。

ステップ 2 SNMP read-only コミュニティおよび read-write コミュニティを定義します。

Router(config)# snmp-server community Read_Only_Community_Name ro
Router(config)# snmp-server community Read_Write_Community_Name rw
 

ステップ 3 SNMP ビューを設定します(SNMP ユーザ グループ別にアクセス可能なオブジェクトの範囲を制限するためです)。

Router(config)# snmp-server view view_name oid-tree {included | excluded}
 

ステップ 4 トラップをイネーブルにする方法については、「通知のイネーブル化」を参照してください。


 

設定例

ここでは、SNMP エージェントをイネーブルにする設定例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# snmp-server community
 

次の例では、SNMPv1 および SNMPv2C をイネーブルにします。この設定を行うと、すべての SNMP マネージャが、コミュニティ ストリング public を使用して、読み取り専用アクセス権ですべてのオブジェクトにアクセスできます。

Router(config)# snmp-server community public
 

次の例では、コマンド アクセスのコミュニティ ストリングを指定したアクセス リスト 4 のメンバーに対して、すべてのオブジェクトへの読み取り専用アクセスが許可されます。ほかの SNMP マネージャはどのオブジェクトにもアクセスできません。

Router(config)# snmp-server community comaccess ro 4
 

SNMP サポートの確認

ルータ上で SNMP エージェントがイネーブルになっていることを確認するには、実行コンフィギュレーションを表示させ、SNMP 情報を調べます。次のコマンドを入力します。

Router(config)# show running-configuration
...
...
snmp-server community public RO
 

snmp-server 文が表示されたら、SNMP はルータ上でイネーブルになっています。

SNMP 使用上のガイドライン

ここでは、 snmp-server community コマンドについて説明します。SNMP の読み取り専用または読み取り/書き込みのコミュニティ ストリングを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで、 snmp-server community コマンドを使用します。

コミュニティ ストリングをデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server community string [view view-name] [ro | rw] [number]
no snmp-server community string
 

各要素の意味は、次のとおりです。

community string は、1 ~ 32 文字の英数字列です。コミュニティ ストリングはパスワードのように機能し、SNMP プロトコルへのアクセスを許可します。

view view-name は、定義済みのビューの名前です(任意)。ビューではコミュニティで使用できるオブジェクトを定義します。

ro は、読み取り専用アクセスを設定します。

rw は、読み取り/書き込みアクセスを設定します。

number は、1 ~ 99 の範囲の整数です。SNMPv1 エージェントにアクセスできるコミュニティ ストリングを使用することが可能な IP アドレスのアクセス リストをこの値で指定します。

snmp-server コミュニティ コマンドに関する特記事項

SNMP の使用についての情報を次に列挙します。

読み取り/書き込みパラメータのデフォルト値は、読み取り専用( ro )です。読み取り専用のコミュニティ ストリングのデフォルト値は public で、読み取り/書き込みのコミュニティ ストリングのデフォルト値は private です。

no snmp-server コマンドを使用すると、両方の SNMP バージョン(SNMPv1 および SNMPv2)がディセーブルになります。

最初に入力した snmp-server コマンドで、両方の SNMP バージョンがイネーブルになります。


) SNMP で使用するほかのすべてのコマンドは、シスコ コマンド リファレンスに記載されています。関連コマンドには、snmp-server-enable traps および snmp-server host があります。


読み取り/書き込みのコミュニティ ストリングの例

次に、読み取り/書き込みのコミュニティ ストリングを newstring に設定する例を示します。

Router(config)# snmp-server community newstring rw

次に、SNMPv1 にコミュニティ ストリング comaccess を割り当てて、読み取り専用アクセスを許可する例を示します。この コミュニティ ストリングを使用するように、IP アクセス リスト 4 をイネーブルにします。

Router(config)# snmp-server community comaccess ro 4

次に、SNMPv1 にコミュニティ ストリング mgr を割り当てて、制限ビュー内のオブジェクトへの読み取り/書き込みアクセスを許可する例を示します。

Router(config)# snmp-server community mgr view restricted rw

コミュニティ ストリング comaccess を削除します。

Router(config)# no snmp-server community comaccess

両方の SNMP バージョンをディセーブルにします。

Router(config)# no snmp-server

SNMP 関連の情報

SNMP コマンドの詳細については、シスコの次のマニュアルを参照してください。

Cisco IOS Release 12.3 Configuration Fundamentals Configuration Guide 』。次の URL から入手できます。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios123/123cgcr/cfun_vcg.htm

Cisco IOS Release 12.3 Configuration Fundamentals Command Reference 』。次の URL から入手できます。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios123/123cgcr/fun_r/index.htm