Cisco 10000 シリーズ ルータ Line Card コンフィギュレーション ガイド
8-Port E3/DS3 ATM Line Card の設定
8-Port E3/DS3 ATM Line Card の設定
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

8-Port E3/DS3 ATM Line Card の設定

ソフトウェア サポート

ハードウェアとソフトウェアの互換性の確認

デフォルト値

ライン カード VC に関する制限

インターフェイス構文

ライン カード インターフェイスの設定例

サブインターフェイスの作成

PVC の作成

ATM VC クラスの作成

VC クラスの適用

ILMI PVC ディスカバリのイネーブル化

設定の完了

ライン カード コマンド

グローバル コンフィギュレーション コマンド

ATM インターフェイスおよびサブインターフェイス コマンド

ライン カードの E3 または T3 モードへの設定

ライン カード フレーミングの設定

サブインターフェイスの作成および入力

インターフェイスまたはサブインターフェイスへの ATM VC クラスの適用

ATM PVP の作成

PVC の作成

ATM ILMI のイネーブル化

ATM ILMI PVC ディスカバリのアクティブ化

ATM ILMI キープアライブ レートの指定

ATM クロックの設定

ケーブル長の設定

ATM アラーム レポートの制御

ループバックの実行

ATM PVC コマンド

プロトコルの指定

ブロードキャストの設定

Inverse ARP の設定

PVC への ATM VC クラスの適用

VBR-NRT の設定

カプセル化の指定

ILMI 管理のイネーブル化

OAM リトライ回数の設定

OAM ループバック セルの生成および管理のイネーブル化

便利な show コマンド

8-Port E3/DS3 ATM Line Card の設定

この章では、Cisco 10000 シリーズ 8-Port E3/DS3 ATM Line Card(以下、8 ポート E3/DS3 ATMライン カード)の設定手順について説明します。

8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードには E3 または DS3(T3)銅線インターフェイス終端が 8 つ装備されており、Asynchronous Transfer Mode(ATM; 非同期転送モード)シリアル インターフェイスを提供し、レイヤ 2 ATM 機能を実行します。

具体的な内容は次のとおりです。

「ソフトウェア サポート」

「デフォルト値」

「ライン カード VC に関する制限」

「インターフェイス構文」

「ライン カード インターフェイスの設定例」

「ライン カード コマンド」

ソフトウェア サポート

表2-1 に、8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードをサポートするリリース系統ごとに、最低限必要な Cisco IOS リリースを示します。

 

表2-1 8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードのソフトウェア サポート

必要な PRE
最低限必要な Cisco IOS リリース

PRE2

Cisco IOS Release 12.2(16)BX 以降の Cisco IOS Release 12.2BX リリース
Cisco IOS Release 12.3(7)XI 以降の Cisco IOS Release 12.3XI リリース
Cisco IOS Release 12.2(28)SB 以降の Cisco IOS 12.2SB リリース

ハードウェアとソフトウェアの互換性の確認

Cisco 10000 シリーズ ルータ シャーシに搭載された PRE は、ルータで稼働する Cisco IOS ソフトウェアをサポートしていなければなりません。show version コマンドを使用して、搭載されている PRE のバージョンを確認してください。

機能が Cisco IOS リリースでサポートされているかどうかを確認したり、この機能に関するソフトウェア マニュアルの入手先を調べたり、ルータに搭載されたハードウェアに対する Cisco IOS ソフトウェアの最低限のソフトウェア要件を調べるには、シスコが提供している Cisco.com の Software Advisor ツールを使用してください( http://www.cisco.com/cgi-bin/Support/CompNav/Index.pl )。

このツールを使用しても、システム内のライン カードの互換性は検証されません。各ハードウェア ライン カード、モジュール、またはオプションに必要な最低限の Cisco IOS 要件が示されます。

このツールにアクセスするには、Cisco.com に登録する必要があります。

デフォルト値

表2-2 に、8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードのデフォルトの設定値を示します。この表には、デフォルト値を変更するために使用するコマンドや、接続のリモート エンドの設定値に関する情報も含まれています。

 

表2-2 8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードのデフォルト値

コマンド名
デフォルト設定
コマンド構文
リモート エンドの設定

mtu(maximum transmission unit)

4470 バイト

[no] mtu bytes

同じ

atm clock internal

line

[no] atm clock internal

反対

loopback

loopback none

[no] loopback [line | diagnostic | payload]

--

ライン カード VC に関する制限

Cisco 10000 シリーズ ルータは、Virtual Circuit(VC; 仮想回線)の 4 つの ATM サービス カテゴリをサポートします。

Constant Bit Rate(CBR; 固定ビット レート)

Variable Bit Rate(VBR; 可変ビット レート)-non-real-time(nrt; 非リアルタイム)(VBR-nrt)

Peak Cell Rate(PCR; ピーク セル レート)付き Unspecified Bit Rate(UBR; 未指定ビット レート)、別名整形 UBR

PCR なしの UBR、別名非整形 UBR

Segmentation And Reassembly(SAR; セグメンテーション リアセンブリ)メカニズムは、さまざまな ATM サービス カテゴリのプライオリティおよびその他のトラフィック管理パラメータを設定します。 表2-3 に、SAR がサービス カテゴリに設定するプライオリティ レベルを示します。

 

表2-3 ATM サービス カテゴリ

パラメータ
CBR
VBR-rt
VBR-nrt
整形 UBR
非整形 UBR

プライオリティ

0

1

2

3

なし

各プライオリティ レベルでサポートされる SAR プライオリティ レベルの数とサービス カテゴリは、ライン カードごとに異なります。たとえば、8 ポート E3/DS3 は、2 つのプライオリティ レベルと 表2-4 に示すサービス カテゴリをサポートします。

ATM ライン カードは、プライオリティごとに VC の最大数をサポートします。VC の制限は、SAR の VC 制限(SAR 制限)と設定されたプライオリティ レベルの数によって異なります。 表2-4 に、8 ポート E3/DS3 ライン カードのポートごとのプライオリティ レベルそれぞれに対する VC 制限を判別する方法を説明します。

 

表2-4 各ポートのプライオリティごとの VC の最大数

ATM ライン カード
SAR プライオリティ レベル
VC レート
プライオリティごとの VC の最大数

8 ポート E3/DS3

0 = CBR VC
0 = VBR-nrt VC
1 = UBR VC

ラインレートの半分以下

SAR 制限/ PHY 数/プライオリティ レベル数

2 プライオリティ システム:

65,536 / 8 / 2 = ポートごとのプライオリティ レベルにつき 4096 VC

使用可能なプライオリティ ロケーションより多くのチャネルまたは VC を設定すると、ランダム チャネルまたは VC が SAR でスタックすることがあります。この状態は、アクティブ チャネルが自身で再スケジュールしようとしたのに、プライオリティ ロケーションが使用できない場合に発生します。したがって、チャネルは自身で再スケジュールする場所が見つけられず、結果としてチャネルの損失イベントとなり、チャネルは SAR にスタックします。

PRE2 では、VC が SAR でスタックしたとき、PRE2 スケジューラが SAR でスタックした VC 上でのトラフィック転送のみを停止し、他の VC は引き続きトラフィックを伝送します。PRE3 では、PRE3 スケジューラが、ATM ライン カードで設定されたすべての VC でのトラフィック転送を停止します。

インターフェイス構文

コンフィギュレーション コマンド内でインターフェイス番号を指定するには、 表2-5 の構文を使用して、Cisco シリーズ 10000 ルータに搭載された 8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードのインターフェイスおよびサブインターフェイスを指定します。

 

表2-5 8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードのインターフェイス構文

インターフェイスのタイプ
ルータ
スロット
サブスロット
ポート
サブインターフェイス

8 ポート E3/DS3 インターフェイス

10008

1 ~ 8/

0/

0 ~ 7

--

8 ポート E3/DS3 サブインターフェイス

10008

1 ~ 8/

0/

0.n ~ 7.n

n = 1 ~ 4294967295

8 ポート E3/DS3 インターフェイス

10005

1 ~ 5/

0/

0 ~ 7

--

8 ポート E3/DS3 サブインターフェイス

10005

1 ~ 5/

0/

0.n ~ 7.n

n = 1 ~ 4294967295

例:

インターフェイスに対応付けられた Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)を変更します。

Router(config)# interface atm 2/0/0
Router(config-if)# pvc 0/200
Router(config-if-atm-vc)#
 

サブインターフェイスに対応付けられた PVC を変更します。

Router(config)# interface atm 7/0/0.1
Router(config-subif)# pvc 0/101
Router(config-if-atm-vc)#

ライン カード インターフェイスの設定例

ここでは、8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードを E3 または T3 接続用に設定したり、ATM サブインターフェイス、PVC、および Virtual Circuit(VC; 仮想回線)クラスを作成する場合の手順例を示します。Integrated Local Management Interface(ILMI)をイネーブルにする手順も示します。

サブインターフェイスの作成

8 ポート E3/DS3 ATMライン カード インターフェイスにサブインターフェイスを作成する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 interface コマンドを使用して、ATM インターフェイスをサブインターフェイスに分割します。ポイントツーポイント サブインターフェイスまたはマルチポイント サブインターフェイスを作成できます。

次の例では、スロット 2 に搭載された 8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードのポート 0 に、マルチポイント サブインターフェイス 1 が作成されます。

Router(config)# interface atm 2/0/0.1 multipoint
Router(config-subif)#
 

ステップ 2 ip address コマンドを使用して、サブインターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます(次の例を参照)。

Router(config-subif)# ip address 172.27.48.209 255.255.0.0
 


 

ATM サブインターフェイス 2/0/0.1 が作成されました。このインターフェイスを設定または変更するには、次のコマンドを使用します。

Router(config)# interface atm 2/0/0.1
Router(config-subif)#

PVC の作成

8 ポート E3/DS3 ATM ライン カード インターフェイスには複数の PVC を作成できます。PVC はインターフェイスまたはサブインターフェイスに作成できます。

PVC を作成する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 インターフェイスまたはサブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

pvc コマンドを使用して、0 ~ 255 の Virtual Path Identifier(VPI; 仮想パス識別子)値、および 0 ~ 65535 の Virtual Channel Identifier(VCI; 仮想チャネル識別子)値を指定します。次に、VPI 値が 0、VCI 値が 100 の PVC をサブインターフェイス上に作成する例を示します。

Router(config-subif)# pvc 0/100
Router(config-if-atm-vc)#
 

ステップ 2 protocol ip コマンドを使用して、PVC にピア IP アドレスを割り当てます(次の例を参照)。

Router(config-if-atm-vc)# protocol ip 172.16.32.49
Router(config-if-atm-vc)#
 


 

ATM VC クラスの作成

この手順では、ATM VC クラスの作成方法を示します。ATM VC クラスは PVC ボイラープレート(1 つまたは複数の PVC に適用できる PVC の記述)です。

ATM VC クラスを作成する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 グローバル コンフィギュレーション モードで vc-class atm name コマンドを入力します。name はユーザが割り当てた名前です。次に、 boston という名前の ATM VC クラスを作成する例を示します。

Router(config)# vc-class atm boston
Router(config-vc-class)#
 

ステップ 2 複数のコマンドを入力して、ATM VC クラス boston について記述します。次に、boston クラスが AAL5+MUX カプセル化と VBR-nrt PVC を併用するように指定する例を示します。

Router(config-vc-class)# encapsulation aal5mux ip
Router(config-vc-class)# vbr-nrt 30000 20000 128
Router(config-vc-class)# exit
Router(config)#
 

これで、VC クラス boston が作成されました。次に、PVC またはサブインターフェイスにこのクラスを適用する手順を示します。


 

VC クラスの適用

(前述の手順で作成された)VC クラスは、PVC またはサブインターフェイスに適用できます。

次の例では、クラス boston はサブインターフェイス 5/0/0.2 の新しい PVC(0/102)に適用されます。

Router(config)# interface atm 5/0/0.2
Router(config-subif)# pvc 0/102
Router(config-if-atm-vc)# class-vc boston
Router(config-if-atm-vc)#
 

次の例では、クラス boston はサブインターフェイス5/0/0.1 に適用されます。

Router(config)# interface atm 5/0/0.1
Router(config-subif)# class-int boston
Router(config-subif)#
 

これで、PVC に VC クラスを割り当てる手順は完了です。

ILMI PVC ディスカバリのイネーブル化

ILMI をイネーブルにすると、近接スイッチで PVC を自動検出し、8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードでこれらの PVC エントリを複製することができます。

ILMI をイネーブルにする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 メイン インターフェイス に PVC 0/16 を作成します(次の例を参照)。

Router(config)# interface atm 5/0/0
Router(config-if)# pvc 0/16 ilmi
Router(config-if-atm-vc)# exit
Router(config-if)#
 

ステップ 2 選択したポート(ステップ 1 では ポート 0)に対して ILMI PVC ディスカバリをイネーブルにします。

Router(config-if)# atm ilmi-pvc-discovery
 

これで、ILMI PVC ディスカバリの実行に必要な手順は完了です。 show atm pvc コマンドを使用すると、Cisco 10000 シリーズ ルータの PVC を表示することができます。


 

設定の完了

ここでは、8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードの設定を作成して、完了するための一般的な情報を示します。

インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始して、IP アドレスやサブネット マスクなどの必須パラメータを指定します。

ステップ 2 コマンドをすべて入力して、設定を完了したら、 Ctrl-Z を入力して( Ctrl キーを押しながら、 Z キーを押して)、コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 3 新しいコンフィギュレーションをメモリに書き込みます。

Router# copy running-config startup-config
 

コンフィギュレーションが保存されると、OK メッセージが表示されます。


 

完了した設定を確認するには、 show コマンドを使用します。show コマンドの詳細については、「便利な show コマンド」を参照してください。

ライン カード コマンド

8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードでは、E3 または T3 インターフェイスを 8 つ指定できます。インターフェイスにすべての PVC を配置したり、対応するサブインターフェイスを作成することもできます。ここでは、インターフェイスおよび PVC をカスタマイズするための主なコマンドについて説明します。

「グローバル コンフィギュレーション コマンド」

「ATM インターフェイスおよびサブインターフェイス コマンド」

「ATM PVC コマンド」

「便利な show コマンド」

グローバル コンフィギュレーション コマンド

PVC ボイラープレートは、1 つまたは複数の PVC またはインターフェイスに適用できる PVC の記述です。

PVC ボイラープレートを作成するには、グローバル コンフィギュレーション モードで vc-class atm コマンドを使用します。

vc-class atm class_name

ここで、 class_name は VC クラスを記述する任意の値です。

vc-class atm コマンドを入力すると、VC クラス コンフィギュレーション モードが開始します。このモードでは、コマンドおよび引数を入力して、クラスが実行するアクションを記述します。これらのコマンドおよび引数については、「ATM PVC コマンド」を参照してください。

次の例では、ATM VC クラス paris が作成および定義されます。次に、クラスが AAL5+MUX カプセル化および VBR-NRT PVC を使用するように指定する例を示します。

Router(config)# vc-class atm paris
Router(config-vc-class)# encapsulation aal5mux ip
Router(config-vc-class)# vbr-nrt 30000 20000 128
Router(config-vc-class)# exit
Router(config)#
 

VC クラス名の適用方法については、「インターフェイスまたはサブインターフェイスへの ATM VC クラスの適用」および「PVC への ATM VC クラスの適用」を参照してください。

ATM インターフェイスおよびサブインターフェイス コマンド

ここでは、以下に記載された主なコマンドを使用して、ATM インターフェイスおよびサブインターフェイスを設定する例を示します。

「ライン カードの E3 または T3 モードへの設定」

「ライン カード フレーミングの設定」

「サブインターフェイスの作成および入力」

「インターフェイスまたはサブインターフェイスへの ATM VC クラスの適用」

「ATM PVP の作成」

「PVC の作成」

「ATM ILMI のイネーブル化」

「ATM ILMI PVC ディスカバリのアクティブ化」

「ATM ILMI キープアライブ レートの指定」

「ATM クロックの設定」

「ケーブル長の設定」

「ATM アラーム レポートの制御」

「ループバックの実行」

ライン カードの E3 または T3 モードへの設定

8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードを E3 または T3 用に設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。


) 8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードを E3 または T3 用に設定した場合、ライン カードの 8 つのポートはすべて、選択したモードで動作します。


atm dsx3mode {e3 | t3}{adm | plcp}
 

各値は次のとおりです。

adm -- ATM Direct Mapping(ADM)

plcp -- Physical Layer Convergence Procedure(PLCP; 物理レイヤ コンバージェンス プロシージャ)。T3 や E3 などの物理メディアに ATM セルを対応付けて、特定の管理情報を定義するように指定します。

デフォルトは t3 adm です。

次の例では、スロット 2 に搭載された 8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードに E3 モードおよび PLCP が設定されます。

Router(config)# interface atm 2/0/0
Router(config-if)# atm dsx3mode e3 plcp

ライン カード フレーミングの設定

8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードは、E3 および T3 接続での ADM および PLCP フレーミングをサポートします。ここでは、T3 ADM、T3 PLCP、E3 ADM、および E3 PLCP フレーミングの設定方法について説明します。

T3 ADM フレーミングの設定

atm dsx3mode ds3 adm コマンドを使用して、8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードに T3 ADM を設定した場合は、インターフェイス コンフィギュレーション モードで atm framing コマンドを使用して、フレーミングを設定します。

[no] atm framing {cbitadm | m23adm}
 

各値は次のとおりです。

cbitadm -- C ビット ADM T3 フレーミング

m23adm -- M23 ADM T3 フレーミング

デフォルトは cbitadm です。

次の例では、M23 ADM T3 フレーミングが設定されます。

Router(config)# interface atm 2/0/0
Router(config-if)# atm framing m23adm

T3 PLCP フレーミングの設定

atm dsx3mode ds3 plcp コマンドを使用して、8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードに T3 PLCP を設定した場合は、インターフェイス コンフィギュレーション モードで atm framing コマンドを使用して、フレーミングを設定します。

[no] atm framing {cbitplcp | m23plcp}
 

各値は次のとおりです。

cbitplcp -- C ビット PLCP T3 フレーミング

m23plcp -- M23 PLCP T3 フレーミング

デフォルトは cbitplcp です。

次の例では、C ビット PLCP T3 フレーミングが設定されます。

Router(config)# interface atm 2/0/0
Router(config-if) atm framing cbitplcp

E3 ADM フレーミングの設定

atm dsx3mode e3 adm コマンドを使用して、8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードに E3 ADM を設定した場合は、インターフェイス コンフィギュレーション モードで atm framing コマンドを使用して、フレーミングを設定します。

[no] atm framing {g751adm | g832adm}
 

各値は次のとおりです。

g751adm -- G.751 ADM E3 フレーミング

g832adm -- G.832 ADM E3 フレーミング

デフォルトは g751adm です。

次の例では、G.751 ADM E3 フレーミングが設定されます。

Router(config)# interface atm 2/0/0
Router(config-if)# atm framing g751adm

E3 PLCP フレーミングの設定

atm dsx3mode e3 plcp コマンドを使用して、8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードに E3 PLCP を設定した場合は、インターフェイス コンフィギュレーション モードで atm framing コマンドを使用して、フレーミングを設定します。

[no] atm framing g751plcp
 

g751plcp -- G.751 PLCP E3 フレーミング

デフォルトは g751plcp です。

次の例では、G.751 PLCP E3 フレーミングが設定されます。

Router(config)# interface atm 2/0/0
Router(config-if)# atm framing g751plcp

サブインターフェイスの作成および入力

E3 または T3 ATM メイン インターフェイスを複数のサブインターフェイスに分割して、ライン カード管理を簡素化したり、さまざまな最大伝送ユニット(Maximum Transmission Unit; MTU)サイズのインターフェイスを作成したり、各ネットワークとの接続を作成したりするには、 interface コマンドを使用します。

interface atm slot/subslot/port.subinterface type
no interface atm slot/subslot/port.subinterface type
 

各値は次のとおりです。

slot -- Cisco 10005 ルータの場合は、1 ~ 5

slot -- Cisco 10008 ルータの場合は、1 ~ 8

subslot -- フルハイト ライン カードの場合は、常に 0

port -- 0 ~ 3

subinterface -- 1 ~ 4294967295 の値

type -- 常に point-to-point または multipoint

サブインターフェイスおよび PVC を削除する場合は、 no interface コマンドを使用します。サブインターフェイス タイプを変更する場合は、まずサブインターフェイスを削除する必要があります。

例:

スロット 1 に搭載された 8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードのポート 3 に、サブインターフェイス 1 を作成します。

Router(config)# interface atm 1/0/3.1 point-to-point
Router(config-subif)#
 

既存のサブインターフェイスを入力します。

Router(config)# interface atm 1/0/3.1
Router(config-subif)#
 

マルチポイント サブインターフェイスを使用します。

複数の PVC を同じネットワークに接続するには、マルチポイント サブインターフェイスを作成する必要があります。次に例を示します。

Router(config)# interface atm 4/0/2.2 multipoint
Router(config-subif)#
 

サブインターフェイスを作成したあとで、PVC を複数作成し、これらを同じネットワークに接続することができます。図2-1 に、フル メッシュ構造ネットワーク上のマルチポイント サブインターフェイスを示します。フル メッシュ構造では、任意のワークステーション間で通信が可能です。

図2-1 マルチポイント ATM の設定

 

次に、ネットワーク内のマルチポイント接続を設定する場合に入力しなければならないコンフィギュレーション コマンドなど、ルータ A、B、および C の ATM インターフェイスを設定する場合に使用するコマンドを示します(図2-1 を参照)。

ルータ A

Router(config)# interface atm 4/0/0.2 multi
Router(config-subif)# ip address 131.108.168.1 255.255.255.0
Router(config-subif)# pvc 0/35
Router(config-if-atm-vc)# protocol ip 131.108.168.2 broadcast
Router(config-if-atm-vc)# exit
Router(config-subif)# pvc 0/36
Router(config-if-atm-vc)# protocol ip 131.108.168.3 broadcast
Router(config-if-atm-vc)# exit
Router(config-subif)# exit
Router(config)#
 

ルータ B

Router(config)# interface atm 2/0/0.1 multi
Router(config-subif)# ip address 131.108.168.2 255.255.255.0
Router(config-subif)# pvc 0/35
Router(config-if-atm-vc)# protocol ip 131.108.168.1 broadcast
Router(config-if-atm-vc)# exit
Router(config-subif)# pvc 0/37
Router(config-if-atm-vc)# protocol ip 131.108.168.3 broadcast
Router(config-if-atm-vc)# exit
Router(config-subif)# exit
Router(config)#
 

ルータ C

Router(config)# interface atm 5/0/0.1 multi
Router(config-subif)# ip address 131.108.168.3 255.255.255.0
Router(config-subif)# pvc 0/36
Router(config-if-atm-vc)# protocol ip 131.108.168.1 broadcast
Router(config-if-atm-vc)# exit
Router(config-subif)# pvc 0/37
Router(config-if-atm-vc)# protocol ip 131.108.168.2 broadcast
Router(config-if-atm-vc)# exit
Router(config)#

インターフェイスまたはサブインターフェイスへの ATM VC クラスの適用

インターフェイスまたはサブインターフェイスに ATM VC クラスを適用するには、 class-int コマンドを使用します。PVC をカスタマイズした場合、カスタマイゼーションはインターフェイス クラスよりも優先します。

class-int class_name
 

ここで、 class_name は、 class-vc atm グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して作成されたクラスの名前です。

次の例では、VC クラス paris が作成され、サブインターフェイス 3/0/0.1 に適用されます。

Router(config)# vc-class atm paris
Router(config-vc-class)# encapsulation aal5mux ip
Router(config-vc-class)# vbr-nrt 30000 20000 128
Router(config-vc-class)# exit
Router(config)# interface atm 3/0/0.1
Router(config-subif)# class-int paris

ATM PVP の作成

1 つまたは複数の VBR-NRT VC を多重化するために使用される Permanent Virtual Path(PVP; 相手先固定パス)を作成するには、 atm pvp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

atm pvp vpi peak-rate [no-f4-oam]
no atm pvp vpi
 

各値は次のとおりです。

vpi -- PVP を多重化するために使用される VC の ATM ネットワーク VPI。有効範囲は 0 ~ 255 です。VC で使用されていない VPI 値を使用する必要があります。

peak-rate -- PVP がデータを送信できる最大レート(kbps)。E3 インターフェイスの場合は、38 ~ 34,368 kbps の値を入力できます。T3 インターフェイスの場合は、38 ~ 44,200 kbps の値を入力できます。PVP ピーク レート値は、PVP に対応する VBR-NRT PVC に設定されたどのレート値よりも優先します。

 

インターフェイス タイプ
peak-rate で許容される kbps の範囲

E3

38 ~ 34,368

T3

38 ~ 44,200

no-f4-oam -- (任意)PVP が Operations/Administration/Maintenance(OAM)パケットを送受信しないように制限します。PVP を作成すると、(デフォルトで)PVP ごとに VCI 値が 3 および 4 の PVC が作成され、これらの PVC を通して OAM パケットが送受信されます。

PVP の設定を確認するには、 show atm vp EXEC コマンドを使用します。

次に、パケット レートが 30,000 kbps の PVP を作成する例を示します。以降に作成される VC は、この仮想パス上で多重化されます。

Router(config)# interface atm 7/0/0
Router(config-if)# atm pvp 25 30000
Router(config-if)# pvc 25/100
Router(config-if-atm-vc)# vbr-nrt 10000 5000 16
Router(config-if-atm-vc)# exit
Router(config-if)# pvc 25/101
Router(config-if-atm-vc)# vbr-nrt 10000 5000 16
Router(config-if-atm-vc)# exit
Router(config-if)# pvc 25/102
Router(config-if-atm-vc)# vbr-nrt 10000 5000 16
Router(config-if-atm-vc)# exit
Router(config)#

PVC の作成

ここでは、PVC の作成方法を示します。


) ポイントツーポイント インターフェイスには、PVC を 1 つのみ作成できます。マルチポイント インターフェイスには、複数の PVC を作成できます。


Unspecified Bit Rate(UBR; 未指定ビット レート)PVCを確立するには、 pvc コマンドを入力します。

pvc [word] [vpi_value/]{vci_value} [ilmi]
 

各値は次のとおりです。

word -- この接続を参照するオプションの名前

vpi_value -- 0 ~ 255 の範囲の値。VPI 値を指定しない場合は、値 0 が割り当てられます。

vci_value -- 1 ~ 65535 の範囲の値。VCI 値が 32 以下の PVC はすべて割り当て済みであるため、VCI には 33 以上の値を設定する必要があります。

ilmi -- 現在のインターフェイスの PVC に ILMI チャネルを対応付けるパラメータ。この引数は、メイン インターフェイスに作成された PVC にのみ使用できます。この引数は PVC 0/16 に使用することを推奨します。ILMI をアクティブにする方法については、「ATM ILMI PVC ディスカバリのアクティブ化」を参照してください。

デフォルトでは、 pvc コマンドを実行すると、UBR PVC が作成されます。VBR-NRT PVC を指定するには、「VBR-NRT の設定」を参照してください。

例:

インターフェイスに PVC 0/105 を作成します。

Router(config)# interface atm 5/0/0
Router(config-if)# pvc 105
Router(config-if-atm-vc)#
 

サブインターフェイスに PVC 2/102 を作成します。

Router(config)# interface atm 5/0/0.1
Router(config-subif)# pvc 2/102
Router(config-if-atm-vc)#

ATM ILMI のイネーブル化

ポート上で ILMI をイネーブルにするには、 atm ilmi-enable インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

atm ilmi-enable
no atm ilmi-enable
 

デフォルトでは ILMI がイネーブルですが、ピアが ILMI をサポートしていない場合は、ILMI をディセーブルにする必要があります。ピアが ILMI 情報を交換できるようにするには、 ilmi 引数を使用して PVC 0/16 を作成する必要があります。

次に、ILMI をディセーブルにする例を示します。

Router(config)# interface atm 5/0/0
Router(config-if)# no atm ilmi-enable

ATM ILMI PVC ディスカバリのアクティブ化

このコマンドを使用すると、ILMI 準拠デバイスで PVC が伝播されます。ATM PVC ディスカバリをアクティブにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで
atm ilmi-pvc-discovery コマンドを使用します。

atm ilmi-pvc-discovery [subinterface]
no atm ilmi-pvc-discovery [subinterface]
 

各値は次のとおりです。

subinterface -- すべての PVC を既存のサブインターフェイス番号(VPI 番号と等しい番号)に対応付けるように、ソフトウェアを設定します。次に例を示します。PVC 2/102 はサブインターフェイス 7/0/0.2 に、PVC 12/156 は 7/0/0.12 に表示されます(以下同様)。


subinterface 引数は、作成済みのサブインターフェイスにのみ PVC を対応付けます。VPI 値に対応するサブインターフェイスがない場合、PVC はメイン インターフェイスに対応付けられます。


次に、ILMI がイネーブル化された 8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードの ATM インターフェイス 7/0/0 のポート 0 で、PVC ディスカバリをイネーブルにする例を示します。

Router(config)# interface atm 7/0/0
Router(config-if)# pvc 0/16 ilmi
Router(config-if-atm-vc)# exit
Router(config-if)# atm ilmi-pvc-discovery

ATM ILMI キープアライブ レートの指定

ILMI キープアライブ レートを指定するには、 atm ilmi-keepalive コマンドを使用します。

atm ilmi-keepalive [seconds [retry counts]]
 

各値は次のとおりです。

seconds -- 1 ~ 65535 の値

retry counts -- 2 ~ 5 の値

seconds のデフォルト値は 5000、retry counts のデフォルト値は 4 です。

次に、ATM インターフェイス 5/0/0 の ILMI キープアライブをイネーブルにする例を示します。

Router(config)# interface atm 5/0/0
Router(config-if)# atm ilmi-keepalive 10000 retry 3

ATM クロックの設定

クロック ソースを internal に設定するには、 atm clock internal コマンドを使用します。

atm clock {internal | line}
no atm clock internal
 

デフォルトのクロック設定は no atm clock internal です。この場合、クロックは回線から取得されます。

次の例では、クロックが internal に設定されます。

Router(config)# interface atm 5/0/0
Router(config-if)# atm clock internal

ケーブル長の設定

atm lbo コマンドを実行すると、ケーブル長に対応する信号損失率が向上します。インターフェイスに接続されたケーブルの長短を指定するには、atm lbo コマンドを次のフォーマットで使用します。

atm lbo {short | long}
 

各値は次のとおりです。

short -- ケーブル長が 225 フィート未満の場合に指定します。

long -- ケーブル長が 225 フィート以上の場合に指定します。

デフォルトは short です。

次の例では、ケーブル長が short に設定されます。

Router(config)# interface 2/0/0
Router(config-controller)# atm lbo short

ATM アラーム レポートの制御

ATM インターフェイスについて、アラームがコンソールにロギングされるように制御するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで atm report コマンドを使用します。

atm report {los | oof | ais | ferf | lcd}
no atm report {los | oof | ais | ferf | lcd}
 

各値は次のとおりです。

los -- Loss of Signal(LOS; 信号消失)

oof -- Out of Frame(OOF; フレーム同期外れ)

ais -- Alarm Indication Signal(AIS; アラーム表示信号)

ferf -- Far End Receive Failure(FERF; 遠端側受信障害)

lcd -- Loss of Cell Delineation(LOCD; セル損失通知表示)

アラームのロギングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

報告されたアラームは、コンソールにロギングできます。すべてのアラームがロギングされるわけではありません。アラーム階層規則では、アラーム グループ内で最も重大なアラームのみが報告されるように規定されています。アラームが報告されるかどうかに関係なく、 show controllers atm コマンド出力の Active Defects 行を調べることによって、現在の障害状態を参照することができます。

次に、インターフェイス上で SD-BER および AIS アラームの報告をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# interface atm 3/0/0
Router(config-if)# atm report los
Router(config-if)# atm report ais
Router(config-if)# end
Router#

ループバックの実行

ループバック テストを実行するには、 loopback コマンドを使用します。

loopback {diagnostic | payload | line}
no loopback {diagnostic | payload | line}
 

各値は次のとおりです。

diagnostic -- 送信データがループされて、受信されます。

payload -- DS3 または E3 オーバーヘッド ビットが再生成され、受信した DS3 または E3 データ ストリームに挿入されてから、ストリームが送信されます。

line -- 受信したデータ ストリームが、送信データ ストリームにループされます。

次に、診断ループバックを実行する例を示します。

Router(config)# interface atm 5/0/0
Router(config-if)# loopback diagnostic

ATM PVC コマンド

pvc コマンドを使用して PVC を作成すると、ここに記載されたコマンドを使用して PVC または VC クラスをカスタマイズすることができます。

「プロトコルの指定」

「ブロードキャストの設定」

「Inverse ARP の設定」

「PVC への ATM VC クラスの適用」

「VBR-NRT の設定」

「カプセル化の指定」

「ILMI 管理のイネーブル化」

「OAM リトライ回数の設定」

「OAM ループバック セルの生成および管理のイネーブル化」

プロトコルの指定

ATM PVC または VC クラスのスタティック マップを設定するには、インターフェイス ATM VC コンフィギュレーション モードまたは VC クラス コンフィギュレーション モードで、 protocol ip コマンドを使用します。

protocol ip {protocol-address | arp | cdp | clns | clns_es | clns_is | cmns | compressedtcp | {ip {address} | ppp | pppoe | snapshot}} [[no] broadcast]}
 
no protocol ip {protocol-address | arp | cdp | clns | clns_es | clns_is | cmns | compressedtcp | {ip {address} | ppp | pppoe | snapshot}} [[no] broadcast]}
 

各値は次のとおりです。

protocol-address -- PVC に対応付けられているピア宛先アドレス

arp -- ATM PVC で ARP をイネーブルにします(PVC の IP プロトコルにのみ有効)。

cdp -- Cisco Discovery Protocol(CDP)

clns -- ISO Connectionless Network Services(CLNS)

clns_es -- ISO CLNS ES(エンド システム)

clns_is -- ISO CLNS IS(中継システム)

cmns -- ISO CMNS(コネクションモード ネットワーク サービス)

compressedtcp -- 圧縮済み TCP

ip -- IP

ppp -- LLC PPP over AAL5 カプセル化

pppoe -- PPP over Ethernet(PPPoE)

snapshot -- スナップショット ルーティング サポート

[ no ] broadcast -- (任意)この PVC がブロードキャスト パケット(IGRP アップデートなど)を送信するように指定します。疑似ブロードキャストがサポートされています。ATM PVC で以前に broadcast コマンドが設定してある場合は、protocol ip コマンドの broadcast キーワードが優先します。

ポイントツーポイント サブインターフェイスに作成された PVC の場合、 broadcast はデフォルトでイネーブルです。マルチポイント サブインターフェイスに作成された PVC の場合、IP ルートを伝播するには、 broadcast 引数を使用します。

スタティック マップを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。


) Inverse ARP の頻度を設定するには、inarp コマンドを使用します。


次に、ATM PVC の IP プロトコルを指定する例を示します。

Router(config)# interface atm 5/0/0
Router(config-if)# pvc 0/105
Router(config-if-atm-vc)# protocol ip 172.16.32.49

ブロードキャストの設定

ATM PVC または VC クラスに対してブロードキャスト パケットの複製および送信を設定するには、 broadcast コマンドを使用します。

ATM のマルチキャスト、ブロードキャスト、レプリケーションを セルレベル でイネーブルにしたり、ユーザ レベル トラフィックをブロードキャストするように設定する場合は、 broadcast コマンドを使用しません。 broadcast コマンドは、ブロードキャスト トラフィックを送信する 1 つまたは複数の PVC を指定します。通常、ブロードキャスト トラフィックは、ルーティング プロトコルおよびルーティング アップデートに対応付けられたトラフィックに限定されます(OSPF hello パケットなど)。


protocol ip コマンド内の broadcast 引数は、broadcast コマンドよりも優先します。詳細については、「プロトコルの指定」を参照してください。


下記のデフォルト動作を復元するには、このコマンドのデフォルト形式を使用します。

broadcast
no broadcast
 

デフォルトは broadcast です。

ブロードキャスト パケットの送信をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ポイントツーポイント サブインターフェイスに作成された PVC の場合、 broadcast はデフォルトでイネーブルです。マルチポイント サブインターフェイスに作成された PVC で、IP ルートを伝搬する場合は、 broadcast コマンドを使用する必要があります(ブロードキャスト トラフィックを受信するのは、マルチポイント インターフェイスの最初の PVC のみです)。

次に、 broadcast コマンドを使用して、デフォルト動作を復元する例を示します。

Router(config)# interface atm 5/0/0.4
Router(config-subif)# pvc 0/105
Router(config-if-atm-vc)# broadcast
Router(config-if-atm-vc)#

Inverse ARP の設定

ATM PVC または VC クラスの Inverse ARP 期間を設定するには、インターフェイス ATM VC コンフィギュレーション モードまたは VC クラス コンフィギュレーション モードで、 inarp コマンドを使用します。

inarp minutes
no inarp minutes
 

ここで、 minutes は Inverse ARP の頻度(1 ~ 60 分)です。

デフォルトの頻度は 15 分です。

Inverse ARP 期間に関するデフォルト動作を復元するには、このコマンドの no 形式を使用します。


) Inverse ARP がイネーブルである場合、このコマンドがサポートされるのは、AAL5+SNAP カプセル化に対してのみです(デフォルト)。AAL5+SNAP カプセル化を設定するには、encapsulation コマンドを、Inverse ARP をイネーブルにするには、protocol コマンドを使用します。


次に、ATM PVC で Inverse ARP の頻度を 40 分に指定する例を示します。

Router(config)# interface atm 5/0/0
Router(config-if)# pvc 0/105
Router(config-if-atm-vc)# inarp 40

PVC への ATM VC クラスの適用

ATM VC クラスを PVC に適用するには、 class-vc コマンドを使用します。

class-vc name
 

各値は次のとおりです。

name -- class-vc atm グローバル コンフィギュレーション コマンドで作成されたクラスの名前

次に、ATM VC クラス boston を ATM PVC に割り当てる例を示します。

Router(config)# interface atm 5/0/0.4
Router(config-subif)# pvc 2/100
Router(config-if-atm-vc)# class-vc boston

VBR-NRT の設定

VBR-NRT トラフィック管理タイプを設定し、ATM PVC または VC クラスの出力 Peak Cell Rate(PCR; ピーク セル レート)、出力平均セルレート(Sustainable Cell Rate)、および出力最大バースト セル サイズを指定するには、 vbr-nrt コマンドを使用します。

vbr-nrt コマンドは、PVC コンフィギュレーション モードまたは VC クラス コンフィギュレーション モードで使用できます。

vbr-nrt peak_cell_rate sustainable_cell_rate maximum_burst_size
no vbr-nrt peak_cell_rate sustainable_cell_rate maximum_burst_size
 

各値は次のとおりです。

peak_cell_rate -- PCR。E3 インターフェイスの場合は、38 ~ 34,368 kbps の値を入力できます。T3 インターフェイスの場合は、38 ~ 44,200 kbps の値を入力できます。PCR は平均セルレート以上である必要があります。

sustainable_cell_rate -- 38 kbps ~ PCR の範囲の SCR

maximum_burst_size -- セル内の最大バースト サイズ(Maximum Burst Size; MBS)を表す、1 ~ 65,535 の値

デフォルトの Class of Service(CoS; サービス クラス)は、物理インターフェイスの最大ライン レートで動作する UBR です。

VBR-NRT パラメータを削除し、PVC をデフォルトの UBR に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

次に、ATM PVC に VBR-NRT トラフィック パラメータを設定する例を示します。

Router(config)# interface atm 5/0/0
Router(config-if)# pvc 0/105
Router(config-if-atm-vc)# vbr-nrt 10000 5000 200

カプセル化の指定

ATM PVC または VC クラスの ATM Adaptation Layer(AAL; ATMアダプテーション レイヤ)およびカプセル化タイプを指定するには、PVC コンフィギュレーション モードまたは VC クラス コンフィギュレーション モードで encapsulation コマンドを使用します。

encapsulation {aal5mux ip | aal5snap}
no encapsulation {aal5mux ip | aal5snap}
 

各値は次のとおりです。

aal5mux ip -- AAL5+MUX カプセル化

aal5snap -- AAL5+LLC/SNAP カプセル化(デフォルト)

カプセル化をデフォルトの SNAP に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

次に、ATM PVC に aal5mux ip カプセル化を指定する例を示します。

Router(config)# interface atm 5/0/0.4
Router(config-subif)# pvc 0/105
Router(config-if-atm-vc)# encapsulation aal5mux ip

ILMI 管理のイネーブル化

ATM PVC で ILMI 管理をイネーブルにするには、PVC コンフィギュレーション モードまたは VC クラス コンフィギュレーション モードで ilmi manage コマンドを使用します。このコマンドを実行すると、リンクステートの変更に基づいて、上位レベル プロトコルのコンバージェンスが変更されます。

ilmi manage
no ilmi manage
 

ILMI 管理をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

次に、ATM PVC で ILMI 管理をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# interface atm 5/0/0
Router(config-if)# pvc 0/105
Router(config-if-atm-vc)# ilmi manage

OAM リトライ回数の設定

OAM リトライ回数を設定するには、PVC コンフィギュレーション モードまたは VC クラス コンフィギュレーション モードで、 oam retry コマンドを使用します。

oam retry up_value [down_value frequency]
no oam retry up_value [down_value frequency]
 

各値は次のとおりです。

up_value -- VC が起動していると宣言するまでの OAM リトライ回数を表す 1 ~ 600 の値。

デフォルト値は 3 回です。

down_value -- VC がダウンしていると宣言するまでの OAM リトライ回数を表す 1 ~ 600 の値。

デフォルト値は 5 回です。

frequency -- OAM リトライ ポーリングの頻度を表す 1 ~ 1,000 の値(秒単位)。

デフォルト値は 1 秒です。

OAM リトライ回数をデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

次に、ATM PVC の OAM リトライ回数を設定する例を示します。

Router(config)# interface atm 5/0/0
Router(config-if)# pvc 0/105
Router(config-if-atm-vc)# oam retry 10 10 5

OAM ループバック セルの生成および管理のイネーブル化

ATM PVC または VC クラスに対して、エンドツーエンド F5 OAM ループバック セルの生成および OAM 管理をイネーブルにするには、PVC コンフィギュレーション モードまたは VC クラス コンフィギュレーション モードで oam-pvc コマンドを使用します。

oam-pvc [manage] [frequency]
no oam-pvc [manage] [frequency]
 

各値は次のとおりです。

manage -- PVC ループバックに失敗した場合に、インターフェイスまたはサブインターフェイスを停止するオプションのキーワード

frequency -- (任意)OAM ループバック セルの送信間隔(秒)。有効範囲は 0 ~ 600 秒です。

デフォルト値は 10 秒です。

OAM ループバック セルの生成および OAM 管理をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

次に、ATM PVC の OAM ループバック セルの生成をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# interface atm 5/0/0
Router(config-if)# pvc 0/105
Router(config-if-atm-vc)# oam-pvc 300

便利な show コマンド

次の show コマンドを使用すると、ATM インターフェイスおよびサブインターフェイスを表示したり、ATM 問題のトラブルシューティングを行うことができます。

show atm vc

インターフェイスの VC に関する情報を表示するには、 show atm vc コマンドを使用します。

Router# show atm vc
VCD / Peak Avg/Min Burst
Interface Name VPI VCI Type Encaps Kbps Kbps Cells Sts
2/0/0 1 0 16 PVC ILMI 149760 UP
2/0/0 9 0 100 PVC MUX 149760 UP
2/0/0.2 7 2 32 PVC SNAP 149760 UP
2/0/0 8 2 33 PVC SNAP 149760 UP
2/0/0 18 2 100 PVC SNAP 149760 UP
2/0/0.2 6 4 24 PVC SNAP 149760 UP
2/0/0 2 25 3 PVC F4-OAM 50000 UP
2/0/0 3 25 4 PVC F4-OAM 50000 UP
2/0/0 14 25 100 PVC SNAP 50000 50000 0 UP
2/0/0 16 25 101 PVC SNAP 50000 50000 0 UP
2/0/0 17 25 102 PVC SNAP 50000 50000 0 UP
2/0/0 10 26 3 PVC F4-OAM 50000 UP
2/0/0 11 26 4 PVC F4-OAM 50000 UP
2/0/0 12 27 3 PVC F4-OAM 50000 UP
2/0/0 13 27 4 PVC F4-OAM 50000 UP
2/0/0 19 33 100 PVC SNAP 10000 8000 10 UP
Router#
 

show atm vp

インターフェイスの VP に関する情報を表示するには、 show atm vp コマンドを使用します。

Router# show atm vp
Data CES Peak CES
Interface VPI VCs VCs Kbps Kbps Status
ATM2/0/0 25 3 0 50000 0 ACTIVE
ATM2/0/0 26 0 0 50000 0 ACTIVE
ATM2/0/0 27 0 0 50000 0 ACTIVE
Router#
 

show atm pvc

特定の PVC に関する詳細を表示するには、 show atm pvc vpi_number/vci_number コマンドを使用します。

Router# show atm pvc 0/100
 
ATM2/0/0: VCD: 9, VPI: 0, VCI: 100
UBR, PeakRate: 149760
AAL5-MUX, etype:0x800, Flags: 0xC23, VCmode: 0x0
OAM frequency: 0 second(s), OAM retry frequency: 1 second(s)
OAM up retry count: 3, OAM down retry count: 5
OAM Loopback status: OAM Disabled
OAM VC state: Not Managed
ILMI VC state: Not Managed
InARP DISABLED
InPkts: 0, OutPkts: 0, InBytes: 0, OutBytes: 0
InPRoc: 0, OutPRoc: 0, Broadcasts: 0
InFast: 0, OutFast: 0, InAS: 0, OutAS: 0
InPktDrops: 0, OutPktDrops: 0
Out CLP=1 Pkts: 0
OAM cells received: 0
F5 InEndloop: 0, F5 InSegloop: 0, F5 InAIS: 0, F5 InRDI: 0
OAM cells sent: 0
F5 OutEndloop: 0, F5 OutSegloop: 0, F5 OutRDI: 0
OAM cell drops: 0
PVC Discovery: NOT_VERIFIED
Status: UP
Router#