Cisco 10000 シリーズ ルータ Line Card コンフィギュレーション ガイド
ライン カードのインストレーション および設定の準備
ライン カードのインストレーションおよび設定の準備
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

ライン カードのインストレーションおよび設定の準備

新規に搭載されたライン カードの扱い方

ライン カード スロットの事前プロビジョニング

ライン カード スロットのプロビジョニングの変更

ライン カード スロットの事前プロビジョニングの機能履歴

card コマンド

ライン カードのリセット

ライン カードのインストレーションおよび設定の準備

この章では、Cisco 10000 シリーズ ルータに搭載されたライン カードの一般的な設定手順について説明します。

具体的な内容は次のとおりです。

「新規に搭載されたライン カードの扱い方」

「ライン カード スロットの事前プロビジョニング」

「ライン カードのリセット」

新規に搭載されたライン カードの扱い方

ルータにライン カードを搭載すると、実行コンフィギュレーション ファイルの内容に応じてカードが識別され、3 つのアクションのいずれかが実行されます。

実行コンフィギュレーション ファイルにカードが記述されていない場合は、実行コンフィギュレーション ファイルに基本設定が入力されます。たとえば、スロット 4 にギガビット イーサネット ライン カードを搭載すると、実行コンフィギュレーションに次の行が追加されます。

card 4/0 1gigethernet-1
.
.
.
interface GigabitEthernet4/0/0
no ip address
no ip directed-broadcast
no cdp enable
 

カードおよびスロットが実行コンフィギュレーション ファイルに記述されている場合は、該当する設定がカードに適用されます。

カードのタイプが実行コンフィギュレーション ファイルに示されたタイプと異なる場合、設定は新規に挿入されたカードの基本設定で置き換えられます。

スロットが使用するように設定されているカードのタイプを判別するには、 show running - config コマンドを使用します。


ヒント ほとんどの show コマンドは、パイプ文字および begin 引数をサポートします。たとえば、コマンド show running-config | begin card を使用すると、実行コンフィギュレーション ファイルの出力を、Cisco 10000 シリーズ ルータ上に構成されたカードの記述位置から開始することができます。


ライン カード スロットの事前プロビジョニング

ライン カード スロットの事前プロビジョニング機能を使用すると、特定のライン カードを受け入れるように、Cisco 10000 シリーズ ルータ ライン カード スロットを事前にプロビジョニングできます。 card コマンドを使用すると、ルータ シャーシにまだ搭載されていないライン カードのインターフェイスを設定できます。

ライン カード スロットの事前プロビジョニング機能では、今後の設定について計画することができます。ライン カード スロットの事前プロビジョニングを行うと、インストールを計画しているライン カードのライン カード スロットにソフトウェアがダウンロードされます。事前プロビジョニングを使用すると、ライン カードの初期設定以後に通常設定する必要がある項目(ATM[非同期転送モード]ライン カードにおける PVC[相手先固定接続]や、イーサネット ライン カードにおけるVLAN など)を含めて、ライン カードの完全な設定をあらかじめ準備することができます。

プロビジョニングおよび設定処理の担当者は、特定のライン カードを受け入れるように、Cisco 10000 シリーズ ルータのライン カード スロットを事前プロビジョニングできます。機能が必要な場合は、ルータ シャーシにカードを取り付けることができます。

次に、E1 モードで動作する 24 ポート E1/T1 ライン カードを受け入れるように、ライン カード スロット 2 を事前プロビジョニングする例を示します。

Router(config)# card 2/0 24che1t1-1 mode e1

ライン カード スロットのプロビジョニングの変更

ライン カード スロットのプロビジョニングを変更するには、card コマンドを使用します。ライン カードのプロビジョニングを変更するには、古いライン カードを取り外したあと、または取り外す前に、card コマンドを使用します。次に、ライン カード スロット 5 のプロビジョニングを 1 ポート ギガビット イーサネット ハーフハイト ライン カードから 4 ポート OC3/STM-1 ライン カードに変更する例を示します。

Router(config)# card 5/0 4oc3atm-1

ライン カード スロットの事前プロビジョニングの機能履歴

 

Cisco IOS リリース
説明
必要な PRE

Release 12.0(17)ST

Cisco 10000 シリーズ ルータに、次のライン カードに対するライン カード スロット事前プロビジョニング機能が追加されました。

1 ポート ギガビット イーサネット ライン カード

1 ポート OC-12 Packet Over SONET ライン カード

6 ポート OC-3/STM-1 Packet Over SONET ライン カード

6 ポート チャネライズド T3 ライン カード

1 ポート チャネライズド OC-12/STM-4 ライン カード

4 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 ライン カード

8 ポート非チャネライズド E3/T3 ライン カード

1 ポート OC-12 ATM ライン カード

PRE1

Release 12.0(21)SX

4 ポート OC3/STM-1 ライン カードおよび中距離光ファイバをサポートするように、この機能が変更されました。

PRE1

Release 12.0(22)S

24 ポート E1/T1 ライン カードおよび 8 ポート非チャネライズド E3/T3 ライン カードをサポートするように、この機能が変更されました。

PRE1

Release 12.0(23)S

1 ポート ギガビット イーサネット ハーフハイト ライン カードおよび 8 ポート ファスト イーサネット ハーフハイト ライン カードをサポートするように、この機能が変更されました。

PRE1

Release 12.2(15)BX

1 ポート OC-48/STM-16 Packet Over SONET ライン カードをサポートするように、この機能が変更されました。

PRE2

Release 12.3XI

この機能が Cisco IOS Release 12.3XI に統合されました。

PRE2

Release 12.2(28)SB

4 ポート チャネライズド T3 ハーフハイト ライン カードと 4 ポート OC3/STM-1 ライン カード、および長距離光ファイバをサポートするように、この機能が変更されました。

PRE2

card コマンド

Cisco 10000 シリーズ ルータのライン カード スロットを事前プロビジョニングするには、グローバル コンフィギュレーション モードで card コマンドを使用します。ライン カード スロットから事前プロビジョニングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

card { slot/subslot } { lchoc12-1 | lgigethernet-l | 1gigethernet-hh-1 | loc12atm-1 | loc12pos-1 | 1oc48dpt-pos-1 | 24che1t1-1 | 4chstm-1 | 4cht3-hh-1 | 4oc3atm-1 | 4oc3atm_lr-1 | 6cht3-1 | 6oc3pos-1 | 8e3ds3-1 | 8e3ds3atm-1 | 8fastethernet-1 [ mode { e1 | t1 }]}

no card { slot/subslot }

 
シンタックスの説明

slot

事前プロビジョニングする Cisco 10000 シリーズ ルータのライン カード スロットの番号

subslot

事前プロビジョニングする Cisco 10000 シリーズ ルータのライン カード サブスロットの番号

lchoc12-1

1 ポート チャネライズド OC-12/STM-4 ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

lgigethernet-l

1 ポート ギガビット イーサネット ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

1gigethernet-hh-1

1 ポート ギガビット イーサネット ハーフハイト ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

loc12atm-1

1 ポート OC-12 ATM ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

loc12pos-1

1 ポート OC-12 Packet Over SONET ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

1oc48dpt-pos-1

1 ポート OC-48/STM-16 Packet Over SONET ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

24che1t1-1

24 ポート チャネライズド E1/T1 ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

4chstm-1

4 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

4cht3-hh-1

4 ポート チャネライズド T3 ハーフハイト ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

4oc3atm-1

4 ポート OC3/STM-1 ライン カードおよび中距離光ファイバに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

4oc3atm_lr-1

4 ポート OC3/STM-1 ライン カードおよび長距離光ファイバに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

6cht3-1

6 ポート チャネライズド T3 ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

6oc3pos-1

6 ポート OC-3/STM-1 Packet Over SONET ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

8e3ds3-1

8 ポート非チャネライズド E3/T3 ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

8e3ds3atm-1

8 ポート E3/DS3 ATM ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

8fastethernet-1

8 ポート ファスト イーサネット ハーフハイト ライン カードに対応するようにライン カード スロットを事前プロビジョニングします。

mode

ライン カードの動作モードを指定します。使用できるオプションは E1 および T1 です。

 
デフォルト

24 ポート E1/T1 ライン カードのデフォルト動作モードは E1 です。

 
コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション

 
コマンド履歴

リリース
変更

Release 12.0(17)ST

Cisco 10000 シリーズ ルータの次のライン カードに、このコマンドが追加されました。

1 ポート ギガビット イーサネット ライン カード

1 ポート OC-12 Packet Over SONET ライン カード

6 ポート OC-3/STM-1 Packet Over SONET ライン カード

6 ポート チャネライズド T3 ライン カード

1 ポート チャネライズド OC-12/STM-4 ライン カード

4 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 ライン カード

8 ポート非チャネライズド E3/T3 ライン カード

1 ポート OC-12 ATM ライン カード

Release 12.0(21)SX

4 ポート OC3/STM-1 ライン カードおよび中距離光ファイバをサポートするように、このコマンドが変更されました。

Release 12.0(22)S

24 ポート E1/T1 ライン カードおよび 8 ポート非チャネライズド E3/T3 ライン カードをサポートするように、このコマンドが変更されました。

Release 12.0(23)S

1 ポート ギガビット イーサネット ハーフハイト ライン カードおよび 8 ポート ファスト イーサネット ハーフハイト ライン カードをサポートするように、このコマンドが変更されました。

Release 12.2(15)BX

1 ポート OC-48/STM-16 Packet Over SONET ライン カードをサポートするように、このコマンドが変更されました。

Release 12.3XI

このコマンドが Cisco IOS Release 12.3XI に統合されました。

Release 12.2(28)SB

4 ポート チャネライズド T3 ハーフハイト ライン カードをサポートするように、このコマンドが変更されました。

 
使用上のガイドライン

ライン カードのスロットとサブスロット、およびライン カード スロットを事前プロビジョニングするライン カードを指定する必要があります。

別のライン カード用に事前プロビジョニングされたライン カード スロットにライン カードを挿入すると、コンソールに表示されるエラー メッセージ内でブート障害が報告されます。show ip interface brief コマンドの出力は、ライン カードが初期化状態のままであることを示します。

24 ポート E1/T1 ライン カードの動作モードを指定できます。動作モードを指定しない場合、ライン カードは E1 モードで動作します。

次に、E1 モードで動作する 24 ポート E1/T1 ライン カードを受け入れるように、ライン カードを事前プロビジョニングする例を示します。

Router(config)# card 2/0 24che1t1-1 mode e1

ライン カードのリセット

特権 EXEC モードで hw-module コマンドを使用すると、ライン カードをリセットできます。次に例を示します。

Router# hw-module slot 2 reset
Router#
 

ライン カードをリセットすると、ライン カード ソフトウェアをライン カードに効率的にリロードできます。