Cisco 10000 シリーズ ESR ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
マルチリンク ポイントツーポ イント接続の設定
マルチリンク ポイントツーポイント接続の設定
発行日;2012/01/15 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

マルチリンク ポイントツーポイント接続の設定

マルチリンク グループの新規作成

マルチリンク グループへのT1回線の追加

マルチリンク バンドルからのインターフェイスの削除

showコマンド

show interfaces multilink

show ppp multilink

show interfaces multilink stat

マルチリンク ポイントツーポイント接続の設定

T1インターフェイスを論理グループにバンドルするには、Cisco 10000シリーズESRのMultilink Point-to-Point Protocol(MLP;マルチリンク ポイントツーポイント プロトコル)機能を使用します。この章では、MLPバンドルを作成する手順について説明します。サポートされていないMLPコマンドについては、『 Cisco 10000 Series ESR Troubleshooting Guide 』(オンライン)を参照してください。

図 16-1に、3つのT3インターフェイスに属する複数のT1インターフェイスで構成されるマルチリンク バンドルを示します。

図 16-1 複数のT3に属するT1で構成されるマルチリンク バンドル

 


ヒント MLPを使用して、複数のライン カードに属するT1回線で構成されたマルチリンク バンドルを設定することにより、ある程度の冗長性を持たせることができます。いずれかのライン カードが稼働を停止しても、他のライン カードに属するバンドル部分が稼働を継続できます。


マルチリンク グループの新規作成

ここでは、複数のT1インターフェイスをバンドルしたマルチリンク グループを新規作成する手順について説明します。各Cisco 10000シリーズESRで、最大512のマルチリンク グループを作成できます。


ステップ 1 マルチリンク グループを新規作成するには、 interface multilink コマンドを使用します。次に示す例では、マルチリンク グループに8という番号を割り当てていますが、1~2,147,483,647の範囲の任意の値を割り当てることができます。

Router(config)# interface multilink 8
Router(config-if)#

) 既存のマルチリンク グループに関するインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始する場合にも、interface multilink numberコマンドを使用します。


ステップ 2 ppp chap hostname コマンドを使用して、グループにT1インターフェイスを追加するときに使用する名前を割り当てます。例:

Router(config-if)# ppp chap hostname cambridge
 

ステップ 3 ip address コマンドを使用して、マルチリンク グループのIPアドレスを作成します。例:

Router(config-if)# ip address 172.27.48.209 255.255.0.0

ステップ 4 ルーティング プロトコルをイネーブルにするために必要なその他のコンフィギュレーション サブコマンドを追加し、インターフェイス特性を調整します。

ステップ 5 インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。

Router(config-if)# exit
Router(config)#
 


 

マルチリンク グループを作成したあと、そのグループにT1インターフェイスを割り当てることができます。


) Cisco 10000シリーズESRでは、マルチリンク フラグメンテーションはサポートされていません。接続のリモート側で、フラグメンテーションをディセーブルに設定する必要があります。


マルチリンク グループへのT1回線の追加

ここでは、マルチリンク グループにT1インターフェイスを追加する手順について説明します。複数のT1インターフェイスで構成されるマルチリンク グループを、「マルチリンク バンドル」といいます。

マルチリンク グループに割り当てるのは、フルT1インターフェイスのみにしてください。1つのマルチリンク グループに割り当てられるT1インターフェイス数は、10までです。


ステップ 1 いずれかのT1インターフェイスに関するインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。次に、CT3ライン カード上のT1インターフェイスに対して入力するコマンドの例を示します。

Router(config)# interface serial 3/0/0/1:0
 

ステップ 2 まだ設定していない場合は、インターフェイスのカプセル化をPPPと設定します。

Router(config-if)# encapsulation ppp
 

ステップ 3 ppp multilink コマンドを入力して、このインターフェイスでのMLPのサポートをイネーブルにします。

Router(config-if)# ppp multilink
 

ステップ 4 このインターフェイスをマルチリンク グループに割り当てます。次の例では、インターフェイスをマルチリンク グループ8に割り当てています。

Router(config-if)# multilink-group 8
 

ステップ 5 PPP CHAPホスト名を指定します。このホスト名は、「マルチリンク グループの新規作成」でマルチリンク グループを作成したとき割り当てた名前と同じでなければなりません。

Router(config-if)# ppp chap hostname cambridge
 

ステップ 6 インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。

Router(config-if)# exit
Router(config)#
 


 

マルチリンク バンドルに追加したインターフェイスに、IPアドレス、ルーティング プロトコル、アクセス リストなどの情報が含まれていても、ルータはその情報を無視します。インターフェイスをマルチリンク バンドルから削除すると、その情報は再びアクティブになります。

作成済みのマルチリンク バンドルに、さらに別のT1インターフェイスを追加するには、ステップ 1ステップ 6を繰り返します。


ヒント T1回線を別のMLPバンドルに移す場合も、上記の手順に従います。ステップ 4のマルチリンク グループ番号、およびステップ 5のホスト名を、必ず変更してください。


マルチリンク バンドルからのインターフェイスの削除

ここでは、マルチリンク バンドルからインターフェイスを削除する手順について説明します。


ステップ 1 マルチリンク バンドルから削除するT1インターフェイスに関するインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。例:

Router(config)# interface serial 3/0/0/1:0
 

ステップ 2 このインターフェイスをマルチリンク グループから削除します。

Router(config-if)# no multilink-group
 

ステップ 3 インターフェイスでマルチリンクをディセーブルにします。

Router(config-if)# no ppp multilink
 

ステップ 4 PPP認証を削除します。

Router(config-if)# no ppp chap hostname
 

ステップ 5 インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。

Router(config-if)# exit
Router(config)#
 


 

PPP認証を削除すると、インターフェイスはマルチリンク バンドルから完全に削除されます。

showコマンド

ここでは、マルチリンク バンドルに関する情報を取得するためのshowコマンドについて説明します。

show interfaces multilink

マルチリンク バンドルの統計を取得するには、 show interfaces multilink コマンドを使用します。

例:

Router# show interfaces multilink 8
Multilink8 is up, line protocol is up
Hardware is multilink group interface
Internet address is 100.1.1.1/24
MTU 1500 bytes, BW 15360 Kbit, DLY 100000 usec, rely 255/255, load
1/255
Encapsulation PPP, crc 16, loopback not set
Keepalive not set
DTR is pulsed for 2 seconds on reset
LCP Open, multilink Open
Open:IPCP
Last input 15:24:43, output never, output hang never
Last clearing of "show interface" counters 15:27:59
Queueing strategy:fifo
Output queue 0/40, 0 drops; input queue 0/75, 0 drops
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
36 packets input, 665 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
31 packets output, 774 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
0 carrier transitions
 

show ppp multilink

既存の全マルチリンク バンドルおよびそれらのメンバー リンクに関する情報を取得するには、 show ppp multilink コマンドを使用します。

例:

Router# show ppp multilink
Multilink8, bundle name is group1
Bundle is Distributed
0 lost fragments, 0 reordered, 0 unassigned, sequence 0x0/0x9
rcvd/sent
8 discarded, 4 lost received, 1/255 load
Member links:10 active, 0 inactive (max 10, min not set)
Serial3/0/0/1:0
Serial3/0/0/2:0
Serial3/0/0/3:0
Serial3/0/0/4:0
...
 

show interfaces multilink stat

マルチリンク バンドルのトラフィック統計を表示するには、 show interfaces multilink group-number stat コマンドを使用します。

例:

Router# show interfaces multilink 8 stat
Multilink 8
Switching path Pkts In Chars In Pkts Out Chars Out
Processor 36 665 31 774
Route cache 0 0 0 0
Total 36 665 31 774