Cisco CRS-1 キャリア ルーティング システム マルチシェルフ システム サイト プランニング ガイド
Cisco CRS-1 16 スロット マルチシェ ルフ システム の概要
Cisco CRS-1 16 スロット マルチシェルフ システムの概要
発行日;2012/02/06 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 4MB) | フィードバック

目次

Cisco CRS-1 16 スロット マルチシェルフ システムの概要

ファブリック カード シャーシのコンポーネント

ラインカード シャーシのコンポーネント

マルチシェルフ システム制御ネットワーク()

マルチシェルフ システム制御ネットワーク(22 ポート SCGE カード)

Cisco CRS-1 16 スロット マルチシェルフ システムの概要

この章では、Cisco CRS-1 16 スロット キャリア ルーティング システム マルチシェルフ システムについて説明します。16 スロット マルチシェルフ システム(MSS)には、さまざまな構成が存在します。このマニュアルでは、16 スロット マルチシェルフ システムおよび 16 スロット ファブリック カード シャーシ(FCC)サイト プランニングの考慮事項を説明します。16 スロット マルチシェルフ システムは Cisco CRS-1 16 スロット ファブリック カード シャーシおよび Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシで構成されます。古い構成には、Cat6509 スイッチが含まれることもあります。

マルチシェルフ システムは、2 つのラインカード シャーシと 4 つまでのファブリック カード シャーシで構成されます。古いマルチシェルフ システムの構成には、1 つまたは 2 つの Cat6509 スイッチが含まれ、マルチシェルフ システムに制御ネットワークを提供します。冗長性確保のためには 2 つの Cat6509 スイッチが必要です。現在リリースされているファブリック カード シャーシには、22 ポート シェルフ コントローラ ギガビット イーサネット(22 ポートSCGE)カードが 1 つまたは 2 つ組み込まれ、マルチシェルフ システム用の制御ネットワークを提供します。冗長性確保のためには、2 つの 22 ポートSCGE カードが必要です。


) ファブリック カード シャーシに 22 ポート SCGE カードが搭載されている場合、そのマルチシェルフ システムには Cat6509 スイッチは必要ありません。


図1-1 に、1 ファブリック カード シャーシのマルチシェルフ システムを示します。図1-2 に、2 ファブリック カード シャーシのマルチシェルフ システム、図1-3 に 4 ファブリック カード シャーシのマルチシェルフ システムを示します。次に、主要な各コンポーネントについて説明します。

「ファブリック カード シャーシのコンポーネント」

「ラインカード シャーシのコンポーネント」

「マルチシェルフ システム制御ネットワーク(Cisco Catalyst 6509 スイッチ)」

「マルチシェルフ システム制御ネットワーク(22 ポート SCGE カード)」

図1-1 1 ファブリック カード シャーシ マルチシェルフ システム

 

 

1

Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシ(2 台必要)

3

Cisco Catalyst 6509 スイッチ(2 台推奨) 1

2

Cisco CRS-1 ファブリック カード シャーシ(1 台必要)

1.ファブリック カード シャーシが 22 ポート SCGE カードを装備している場合、Cisco Catalyst スイッチは不要です。

図1-2 2 ファブリック カード シャーシ マルチシェルフ システム

 

 

1

Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシ(2 台必要)

3

Cisco Catalyst 6509 スイッチ(2 台推奨) 2

2

Cisco CRS-1 ファブリック カード シャーシ(2 台必要)

2.ファブリック カード シャーシが 22 ポート SCGE カードを装備している場合、Cisco Catalyst スイッチは不要です。

図1-3 4 ファブリック カード シャーシ マルチシェルフ システム

 

 

1

Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシ(2 台必要)

3

Cisco Catalyst 6509 スイッチ(2 台推奨) 3

2

Cisco CRS-1 ファブリック カード シャーシ(4 台必要)

3.ファブリック カード シャーシが 22 ポート SCGE カードを装備している場合、Cisco Catalyst スイッチは不要です。

ファブリック カード シャーシのコンポーネント

ここでは、ファブリック カード シャーシの主要コンポーネントを一覧にします。最初に Field Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)と考えられるコンポーネントおよび役に立つ追加詳細情報を紹介し、さらに現場交換可能ではないコンポーネントを紹介します。

ファブリック カード シャーシの構成を次に示します。

S2 スイッチ ファブリック カード× 8。これらのカードで、マルチシェルフ システムの 3 ステージの Benes スイッチ ファブリックのうち、ステージ 2 を提供します。ラインカード シャーシの S13 スイッチ ファブリック カードで、このスイッチ ファブリックのうちのステージ 1 とステージ 3 を提供します。マルチシェルフ システムに複数のファブリック カード シャーシが搭載されている場合は、ファブリック カード シャーシ間で S2 スイッチ ファブリック カードが分配されます。

スイッチ ファブリックは MSC-PLIM ペアからユーザ データを受け取り、そのデータをスイッチングして出力側の適切な MSC-PLIM ペアにルーティングします。

Optical Interface Module (OIM; 光インターフェイス モジュール)とケーブル。各 S2 ファブリック カードを OIM の片側に接続し、マルチシェルフ システム ファブリック ケーブルを OIM の反対側に接続します。ファブリック ケーブルは、ファブリック カード シャーシとラインカード シャーシの間に取り付け、S2 ファブリック カードと S13 ファブリック カードを相互に接続する光アレイ ケーブルです。

2 ポート SCGE カード× 2。これらのカードは、S2 スイッチ ファブリック カードを制御します。また、シャーシ ファンも制御します。ファンの速度を変化させることによって、エアフローを周囲温度に合わせて調整します。一度にアクティブにできるシェルフ コントローラ カードは 1 つだけです。もう 1 つのシェルフ コントローラは「スタンバイ」となり、アクティブ カードに障害が起こった場合のバックアップとして機能します。

または

22 ポート SCGE カード× 2。これらのカードは、S2 スイッチ ファブリック カードを制御します。また、シャーシ ファンも制御します。ファンの速度を変化させることによって、エアフローを周囲温度に合わせて調整します。一度にアクティブにできるシェルフ コントローラ カードは 1 つだけです。もう 1 つのシェルフ コントローラは「スタンバイ」となり、アクティブ カードに障害が起こった場合のバックアップとして機能します。22 ポート SCGE には、統合スイッチング機能も組み込まれています。この機能により、2 ポート SCGE カードと Cisco Catalyst スイッチが不要になります。

シャーシに 8800 W (8.8 KW)の 冗長構成 DC 出力電力を供給する電源システム。AC 電源システムは、2 つの AC 電源シェルフで構成され、各電源シェルフには 3 つの AC 整流器モジュールが搭載されています。DC 電源システムは、2 つの DC 電源シェルフで構成され、各電源シェルフには 2 つの DC Power Entry Module (PEM; 電源入力モジュール)が搭載されています。各電源シェルフは整流器または PEM に入力電力を供給し、整流器または PEM は処理した電力をシャーシに供給します。

アラーム モジュール×2。アラーム モジュールは、外部アラーム システムに接続します。アラーム モジュールは、AC または DC 電源シェルフに搭載されています。

シャーシ バックプレーン。バックプレーンではシャーシのコンポーネントに配電を行い、コンポーネントを相互に接続します。S2 スイッチ ファブリック カードとシェルフ コントローラ カードをバックプレーンに接続します。バックプレーンは現地交換可能ではありません。

上下のファン トレイ。ファン トレイにはシャーシの吸気/排気を行うファンがあります。下部ファン トレイの上には着脱式エアー フィルタもあります。

スイッチ ファブリック カードはファブリック カード シャーシの前面にあります。OIM はシャーシの背面にあります。ファブリック ケーブル(スイッチ ファブリック カードを相互接続する)は OIM に接続されます。

シャーシの前面から冷気が吸気され、暖気が背面から排気されます。

図1-4 および図1-5 では、ファブリック カード シャーシの前面図および背面図を示します。

図1-4 ファブリック カード シャーシ(前面)

 

 

1

電源シェルフ(アラーム モジュール装着時)

4

下部カード ケージ

2

上部ファン トレイ

5

エアー フィルタ

3

上部カード ケージ

6

下部ファン トレイ

図1-5 ファブリック カード シャーシ(背面)

 

 

1

電源シェルフ

4

下部カード ケージ

2

上部ファン トレイ(前面からアクセス可能)

5

下部ファン トレイ(前面からアクセス可能)

3

上部カード ケージ

ラインカード シャーシのコンポーネント


) ラインカード シャーシは、スタンドアロン ユニットとしても使用できます。ただし、ファブリック カード シャーシはマルチシェルフ システムと併用したときのみ使用できます。ラインカード シャーシ個別のマニュアルが利用可能です。詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Hardware Documentation Guide』を参照してください。このガイドでは、マルチシェルフ システムおよびファブリック カード シャーシのサイト プランニングのガイドラインのみを説明します。


Cisco CRS-1 ラインカード シャーシの構成を次に示します。

最大 16 枚のモジュラ サービス カード (MSC、ラインカードとも呼ぶ)と 16 枚の物理レイヤ インターフェイス モジュール (PLIM)または SPA インターフェイス プロセッサ(SIP)。MSC カードと PLIM または SIP カードは、シャーシのミッドプレーンを介してペアを組みます。MSC は、ユーザ データをレイヤ 3 でルーティングするための転送エンジンとして機能し、PLIM または SIP は、ユーザ データの物理インターフェイスおよびコネクタとして機能します。

PLIM および SIP については、次のマニュアルを参照してください。

Cisco CRS-1 Carrier Routing System Packet-over-SONET/SDH Physical Layer Interface Module (PLIM) Installation Note

Cisco CRS-1 Carrier Routing System Gigabit Ethernet Physical Layer Interface Module (PLIM) Installation Note

Cisco CRS-1 SIP and SPA Hardware Installation Guide

シャーシ ミッドプレーン。このミッドプレーンは、MSC を対応する PLIM に接続し、対応する PLIM に接続されたケーブルを切り離さなくても、シャーシから MSC を取り外せる設計になっています。ミッドプレーンは、配電、MSC とスイッチ ファブリックとの接続、およびコントロール プレーンの相互接続を行います。ミッドプレーンは現地交換可能ではありません。

Route Processor (RP; ルート プロセッサ)カード×2。RP はラインカード シャーシ システム コントローラとして機能し、ルーティング処理を実行することによって、システムのインテリジェンスを提供します。一度にアクティブにできる RP は 1 つだけです。もう 1 つの RP は「スタンバイ」となり、アクティブ RPに障害が起こった場合のバックアップとして機能します。

また、RP はシステム アラームをモニタし、システム ファンを制御します。前面パネルの LED はアクティブ状態とアラーム状態を示します。

(オプション) 1 つ以上の Distributed Route Processor (DRP; 分散ルート プロセッサ)カード。各カードには、対応する PLIM が 1 つあります。各 DRP と DRP PLIM は、システムで追加のルート プロセッサ(RP)として機能します。Cisco CRS-1 ルータにルーティング処理機能が追加されます。プロセッサ中心のタスク(BGP スピーカや ISIS など)を RP から DRP にオフロードすることにより、システム パフォーマンスを向上させることができます。

SFC×8。これらのファブリック カードは、システムにスイッチ ファブリック コンポーネントを提供します。スイッチ ファブリックは MSC-PLIM ペアからユーザ データを受け取り、そのデータをスイッチングして出力側の適切な MSC-PLIM ペアにルーティングします。

スタンドアロン(シングルシェルフ)の場合、ラインカード シャーシには、3 ステージの Benes スイッチ ファブリック の 3 つのステージをすべて備えた S123 ファブリック カードが搭載されています。

マルチシェルフ システムに含まれている場合、ラインカード シャーシには、スイッチ ファブリックのステージ 1 とステージ 3 を組み込んだ S13 ファブリック カードが搭載されています。ファブリック カード シャーシでは、S2 ファブリックカードはファブリックのステージ 2 を提供し、ファブリック ケーブルがファブリック カード間を相互に接続します。

ファン コントローラ カード×2。これらのカードはシャーシ ファンを制御します。ファンの速度を変化させることによって、エアフローを周囲温度に合わせて調整します。

AC 電源シェルフ×2 または DC 電源シェルフ×2。各電源シェルフには、3 つの AC 整流器モジュールまたは DC PEM が搭載されています。電源シェルフおよび AC 整流器または DC PEM は、システムに 13.2 KW の冗長電力を供給します。

アラーム モジュール×2。アラーム モジュールは、外部アラーム システムに接続します。アラーム モジュールは、AC または DC 電源シェルフに搭載されています。

上下のファン トレイ。ファン トレイにはシャーシの吸気/排気を行うファンがあります。下部ファン トレイの上には着脱式エアー フィルタがあります。

マルチシェルフ システム制御ネットワーク(Cisco Catalyst 6509 スイッチ)

1 つまたは 2 つの Cat6509 が、マルチシェルフ システムの制御トラフィックに制御ネットワークを提供します。Cat6509 スイッチは、ラインカード シャーシとファブリック カード シャーシの両方にケーブル接続されます。マルチシェルフ システムは Cat6509 1 台で動作可能ですが、冗長性を確保するため 2 台の Cat6509 を設置することを推奨します。


) マルチシェルフ システムを 1 台の Cat6509 スイッチだけで動作させると、Cat6509 に障害が起こった場合、マルチシェルフ システムは制御ネットワークがない状態になります。


Cat6509 スイッチの要件については、「制御ネットワーク(Cisco Catalyst 6509 スイッチ)」を参照してください。Cat6509 をラインカード シャーシとファブリック カード シャーシにケーブル接続する方法については、『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Interconnection and Cabling Guide 』を参照してください。

マルチシェルフ システム制御ネットワーク(22 ポート SCGE カード)

1 つ以上の 22 ポート SCGE カードがマルチシェルフ システムの制御ネットワークを提供します。22 ポート SCGE カードは、ラインカード シャーシの RP からファブリック カード シャーシ(複数可) の 22 ポート SCGE カードにケーブル接続します。マルチシェルフ システムは 1 枚の 22 ポート SCGE カードだけでも動作しますが、冗長性確保のため、2 枚の 22 ポート SCGE カードを搭載することを推奨します。


) 冗長性を確保するために、22 ポート SCGE カード 2 枚構成でのシステム運用を推奨します。マルチシェルフ システムを 1 枚の 22 ポート SCGE カードだけで動作させると、22 ポート SCGE カードに障害が起こった場合、マルチシェルフ システムは制御ネットワークがない状態になります。


22 ポート SCGE カードの要件については、「制御ネットワーク(22 ポート SCGE カード)」を参照してください。22 ポート SCGE カードからラインカード シャーシへのケーブル接続については、『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Interconnection and Cabling Guide 』を参照してください。


) ファブリック カード シャーシに 22 ポート SCGE カードを装備する場合は、Cisco Catalyst スイッチおよび 2 ポート SCGE カードをマルチシェルフ システムから省きます。