Cisco CRS-1 シリーズ キャリア ルーティング システム 8 スロット ライン カード シャーシ サイト プランニング ガイド
Cisco CRS-1 キャリア ルーティング システム
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発行日;2012/02/05 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 1MB) | フィードバック

目次

Cisco CRS-1 キャリア ルーティング システム

Cisco CRS-1 8 スロット ラインカード シャーシ

シャーシ コンポーネント

シャーシのスロット番号

Cisco CRS-1 キャリア ルーティング システム

この サイト プランニング ガイド では、Cisco CRS-1 キャリア ルーティング システム 8 スロット ラインカード シャーシ(このマニュアルでは、「Cisco CRS-1 8 スロット ラインカード シャーシ」とも呼びます)を設置場所の計画および準備の方法について説明します。このガイドで、シャーシとそのコンポーネントについての概要と、基本的な設置場所の要件を説明します。

このガイドでは、Cisco CRS-1 8 スロット ラインカード シャーシを注文したり設置を行う前に考慮が必要な、電源や空調、環境仕様について説明します。また、ルーティング システムの設置場所について計画する際に役立つ、床面積や重量の要件、受け取りやステージング、設置情報について説明します。


ヒント CRS-1 8 スロット ラインカード シャーシを設置するには、設置場所のスペース、床荷重、電源、冷却システムを変更する可能性があるので、サイト プランニングはシステムの納品までに、十分時間をかけて行う必要があります。


Cisco CRS-1 キャリア ルーティング システムは、サービス プロバイダーの Point of Presence(POP; アクセス ポイント)に現在あるほとんどの機器と置き換えることができます。このルーティング システムは、スケーラブルな 3 ステージの分散型スイッチ ファブリックと、各種ラインカード(パケット)インターフェイスを中心に構築されています。これらのパケット インターフェイスは、Modular Services Card(MSC; モジュラ サービス カード)および対応する Physical Layer Interface Module(PLIM; 物理レイヤ インターフェイス モジュール)にあります。また、MSC と PLIM は、スイッチ ファブリック経由で互いに効率的に相互接続されています。

Cisco CRS-1 8 スロット ラインカード シャーシは、16 スロット シャーシのハーフハイトのラックマウント バージョンです。これは非常にスケーラブルなルーティング システムであり、640 ギガビット/秒(Gbps)のルーティング能力を持ち、MSC を最大 8 枚 までサポートします。このシャーシは 19 インチ装置ラックに設置します。

Cisco CRS-1 8 スロット ラインカード シャーシは、コロケーション施設やデータセンター、数多くのティア II およびティア III といった拠点に設置することができます。このルーティング システムは単一のラックマウント シャーシで構成されており、シャーシには次のシステム コンポーネントが収容されています。

MSC(ラインカードとも呼びます。8 枚まで)。

PLIM(8 枚まで。各 MSC につき 1 枚)

Route Processor(RP; ルート プロセッサ)カード(2 枚まで)

Switch Fabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード)(4 枚必要)

シャーシ ミッドプレーン。MSC を対応の PLIM と SFC に接続します。

Cisco CRS-1 8 スロット ラインカード シャーシには、専用の電源と冷却サブシステムがあります。

Cisco CRS-1 8 スロット ラインカード シャーシ

Cisco CRS-1 8 スロット ラインカード シャーシは Cisco CRS-1 の主要コンポーネントです。このシャーシは、シャーシ ミッドプレーンが搭載されたメカニカル ラックです。ミッドプレーンには、システムの MSC と、対応する PLIM、および SFC を装着します。シャーシは 19 インチ装置ラックに取り付けます。詳細は、「装置ラックの考慮事項」を参照してください。

ここでは、Cisco CRS-1 8 スロット ラインカード シャーシの主要コンポーネントについて説明します。主に Field-Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)とされるコンポーネントを取り上げますが、詳細情報が役立つと思われる場合は、FRU ではないサブアセンブリについても説明します。

次の 2 つの図に、Cisco CRS-1 8 スロット ラインカード シャーシの前面(PLIM)側と背面(MSC)側の両方を示します。

図1-1 8 スロット ラインカード シャーシを前面(PLIM)側から見た図

 

 

1

ケーブル管理ブラケット

4

エアー フィルタ

2

シャーシ垂直取り付けブラケット

5

電源モジュール

3

PLIM および RP スロット(RP は中央の 2 スロットに取り付け)

図1-2 8 スロット ラインカード シャーシを背面(MSC)側から見た図

 

 

1

上部ファン トレイ(カバーの下)

4

MSC スロット

2

シャーシ垂直取り付けブラケット

5

下部ファン トレイ

3

SFC(ハーフハイト)スロット

6

PDU

シャーシ コンポーネント

Cisco CRS-1 8 スロット ラインカード シャーシは、次のコンポーネントで構成されています。

最大 8 枚の MSC(ラインカードとも呼びます)と 8 枚の PLIM。MSC および PLIM は、ペアのカードとして、ラインカード シャーシのミッドプレーンを介して接続します。MSC は、ユーザ データのレイヤ 3 ルーティング用転送エンジンを提供し、PLIM はユーザ データ用の物理インターフェイスとコネクタを提供します。

MSC には、インターフェイス速度とテクノロジーの異なる数種類の PLIM と対応付けることができます。使用できる PLIM は、次のとおりです。

1 ポート OC-768c/STM-256c Packet-over-SONET(POS)。Short-Reach(SR; 短距離)光通信に使用。

4 ポート OC-192c/STM-64c POS/DPT。Long Reach(LR; 長距離)、Intermediate Reach(IR; 中距離)、SR、および Very Short Reach(VSR; 超短距離)光通信に使用。

OC-48c/STM-16c POS/DPT(1 ~ 16 ポートで構成可能)。LR および SR 光通信に使用。この PLIM は、プラグ可能光ファイバをサポートします。

10 ギガビット イーサネット。LR 光通信に使用。この PLIM は、プラグ可能光ファイバをサポートし、1 ~ 8 ポートで構成可能です。

Cisco CRS-1 SPA インターフェイス プロセッサ -800。Cisco CRS-1 16 スロットおよび 8 スロット ラインカード シャーシの PLIM スロットを 1 スロット使用します。6 枚のノーマルハイト SPA または 3 枚のダブルハイト SPA、あるいはこれらの範囲の組み合わせをサポートします。

シャーシ ミッドプレーン。このミッドプレーンは、MSC を対応する PLIM に接続し、対応する PLIM に接続されたケーブルを切り離さなくても、シャーシから MSC を取り外せる設計になっています。ミッドプレーンでは配電を行い、SFC に MSC を接続し、制御プレーンを相互接続します。ミッドプレーンは現場交換可能ではありません。

1 枚または 2 枚の RP カード。RP はラインカード シャーシのシステム コントローラとして機能し、ルーティング処理を行うことにより、システムのインテリジェンスを提供します。システムの動作には RP が 1 枚のみ必要です。冗長動作が必要な場合は、オプションの 2 枚めの冗長 RP(CRS-8-RP/R)を発注してください。RP を 2 枚使用した場合、アクティブになる RP は一度に 1 枚だけです。他方の RP は「スタンバイ」RP として動作し、アクティブ RP に障害が発生した場合のバックアップとなります。

また、RP はシステム アラームをモニタし、システム ファンを制御します。前面パネルにある LED は、アクティブなアラーム状態を示します。

上下のファン トレイ。このファンがシャーシの吸気を行います。シャーシ前面の PLIM カード ケージの下に、着脱式のエアー フィルタがあります。各ファン トレイには 3 つのファンがあります。

ハーフハイトの SFC × 4。これらのカードには、ルーティング システムで使用する 3 ステージ Benes スイッチ ファブリック(S1/S2/S3)機能があります。スイッチ ファブリックは、ルーティング システムの相互接続機能の役割を持ち、すべての MSC(および対応する PLIM)をシステム内の他のすべての MSC(および対応する PLIM)に接続させます。

スイッチ ファブリックは、一組の MSC、PLIM からユーザ データを受け取ってスイッチングを行い、適切な一組の出力 MSC、PLIM へデータをルーティングします。スイッチ ファブリックは 8 つのプレーンに分かれており、これらのプレーンによりトラフィックはスイッチ ファブリック全体に等しく分散されます。各 SFC には、スイッチ ファブリックのプレーンが 2 つ実装されています。

シャーシに冗長電力を供給する電源システム。電源システムは、2 つの AC または DC Power Distribution Unit(PDU; 配電ユニット)と、2 つの AC 整流モジュールまたは DC 電源入力モジュール(PEM)(各 PDU に 1 つ)で構成されています。各 PDU は整流器または PEM に入力電力を供給し、整流器または PEM は処理した電力をシャーシに供給します。それぞれの DC および AC 電源モジュールには、背面に着脱式エアー フィルタがあります。

シャーシの PLIM 側がシャーシの前面です。前面側で、ユーザ データ ケーブルを PLIM に接続し、冷気がシャーシに吸気されます。MSC 側がシャーシの背面です。背面側で、暖気がシャーシから排気されます。

シャーシのスロット番号

次の図に、シャーシの前面と背面のスロット番号を示します。

図1-3 Cisco CRS-1 8 スロット ラインカード シャーシのスロット番号

 

図に示されているように、シャーシの前面(PLIM)側には次のカード スロットがあります。

PLIM スロット× 8(左から順に、0、1、2、3...4、5、6、7)

RP スロット× 2(RP0 および RP1)

シャーシの背面(MSC)側には次のカード スロットがあります。

MSC スロット× 8(左から順に、7、6、5、4...3、2、1、0)

ハーフハイト SFC スロット× 4(SM0、SM1、SM2、SM3)

PLIM および MSC スロット番号は逆になっているので注意してください。このように逆になっているのは、各 MSC はミッドプレーンを介して対応する PLIM と対になるためです。たとえば、スロット 0(シャーシ前面の左端)の PLIM は、ミッドプレーンを介してスロット 0(シャーシ背面の右端)の MSC と対になります。