Cisco CRS-1 キャリア ルーティング システム 4 スロット ライン カード シャーシ サイト プランニング ガイド
設置準備
設置準備
発行日;2012/02/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

設置準備

固定および取り付けに必要な工具

安全性に関するプランニング

安全に関する注意事項

準拠規格および安全性について

静電破壊の防止

レーザーに関する安全上の注意

持ち運びに関する注意事項

電気機器の安全な取り扱い

電気機器

機器に関連する危険性

設置に関連する危険性

スペース プランニング

ラックマウント検討時の注意事項

ラックに複数のシャーシを搭載する場合

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの概要

通路のスペースおよびメンテナンス アクセスに関するフロア プラン

電源に関するプランニング

電源およびアースの一般的な要件

設置場所の配線

AC 電源システム

DC 電源システム

冷却のプランニング

環境に関する注意事項

エアーフロー

温度および湿度

ケーブル配線に関するプランニング

PLIM ケーブル

シャーシのケーブル管理

ハイ アベイラビリティに関するプランニング

設置準備

この章では、Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの設置準備手順について説明します。内容は次のとおりです。

「固定および取り付けに必要な工具」

「安全性に関するプランニング」

「スペース プランニング」

「電源に関するプランニング」

「冷却のプランニング」

「ケーブル配線に関するプランニング」

「ハイ アベイラビリティに関するプランニング」


) シャーシの開梱、移動、稼働位置への固定に関する最新情報については、シャーシに付属している『Cisco CRS-1 Carrier Routing System 4-Slot Line Card Chassis Unpacking, Moving, and Securing Guide』を参照してください。


固定および取り付けに必要な工具

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの固定および取り付けには、次の工具が必要です。

静電気防止用リスト ストラップ

大型マイナス ドライバ

中型マイナス ドライバ

小型マイナス ドライバ

大型プラス ドライバ

中型プラス ドライバ

小型プラス ドライバ

4 mm ソケット レンチ

安全性に関するプランニング

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの設置に関連するさまざまな要素を検討する前に、次の安全性に関する一般的な注意事項を確認してください。このリストは、起こりうる危険な状況をすべて網羅しているわけではありませんので注意してください。

「安全に関する注意事項」

「準拠規格および安全性について」

「静電破壊の防止」

「レーザーに関する安全上の注意」

「持ち運びに関する注意事項」

「電気機器の安全な取り扱い」

安全に関する注意事項

重量のあるものは一人で持ち上げようとしないでください。

シャーシを持ち上げて運搬したり、シャーシの作業を行ったりする前に、必ず電源を切断し、すべての電源コードを取り外してください。

設置作業時および設置後は、作業場所を清潔に保ってください。

工具およびシャーシ コンポーネントが通行の妨げにならないようにしてください。

シャーシに引っ掛かるような衣服や装身具(指輪、チェーンを含む)を着用しないでください。

ネクタイやスカーフはしっかり締め、袖口は留めてください。

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシは、電気定格および製品使用手順に従った場合に安全に動作します。

危険を伴う作業は、一人では行わないでください。

交換部品が 活性挿抜(OIR; online insertion and removal)対応の場合を除き、シャーシのメンテナンスなどの作業を行うときは、必ず電源コードを取り外してください。

シャーシの設置は、国および地域の電気規格に従って行ってください。米国では National Fire Protection Association(NFPA)70、United States National Electrical Code です。カナダでは Canadian Electrical Code、part I、CSA C22.1 です。その他の国では International Electrotechnical Commission(IEC)364、part 1 ~ part 7 です。

シャーシの設置、設定、メンテナンスを行う前に、シャーシ付属の『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Regulatory Compliance and Safety Information 』に記載されている安全上の警告を確認してください。

AC 電源を使用する Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシに付属している 3 線電気アースタイプのプラグが適合するのは、アースタイプの電源コンセントだけです。これは安全機構です。装置のアースは、地域および国の電気規格に従う必要があります。

準拠規格および安全性について

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシは、適合性、準拠性および安全性の要件を満たすように設計されています。準拠規格の詳細情報については、シャーシ付属の『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Regulatory Compliance and Safety Information 』を参照してください。

静電破壊の防止

ESD(静電放電)はシャーシ コンポーネントの取り扱いが不適切な場合に発生します。結果として、装置の故障または間欠的な障害が起こります。

シャーシ コンポーネントを取り扱うときには、次の注意事項に従って ESD による損傷を防いでください。

静電気防止用アンクル ストラップまたはリスト ストラップを肌に密着させて着用してください。

アンクル ストラップまたはリスト ストラップは身体の静電気から装置を保護するだけです。衣服の静電気が、電子部品損傷の原因になることもあります。

静電気防止用ストラップを使用手順に従って使用してください。


注意 静電気防止用アンクル ストラップまたはリスト ストラップの抵抗を定期的にチェックします。抵抗値は 1 ~ 10 MΩ でなければなりません。

レーザーに関する安全上の注意

Physical Layer Interface Module(PLIM)はレーザーを使用しており、目に見えないレーザー光を放射します。PLIM ポートの開口部をのぞきこまないでください。


警告 レーザー光にあたらないようにしてください。警告光ファイバケーブルがポートに接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があるため、開口部をのぞきこまないでください。


持ち運びに関する注意事項

フル装備した Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの重量は約 361 ポンド(163.7 kg)です。電源やネットワーク接続のために、あとからシャーシを動かさなくてすむように、シャーシを設置する前に設置場所の準備が適切かどうかを確認してください。

重量のあるアセンブリを持ち運ぶ場合は、そのつど、持ち運びに関する次の注意事項を参照してください。

重量のあるものは一人で持ち上げようとしないでください。

アセンブリの持ち運びを手伝ってくれる人をもう一人確保してください。

足下が安定していることを確認し、脚の間で重量のバランスを取るようにしてください。

アセンブリはゆっくり持ち上げ、持ち上げながら急に動いたり、身体をひねったりしないように注意してください。

背中をまっすぐにして、腰ではなく脚の力で持ち上げるようにしてください。

アセンブリを持ち上げるときにかがみ込む必要がある場合は、腰ではなく膝を折り、腰の筋肉にかかる負担を軽減してください。

シャーシを持ち上げて運搬したり、シャーシの作業を行ったりする前に、必ず電源を切断し、すべての電源コードを取り外してください。

電気機器の安全な取り扱い

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの Field-Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)は活性挿抜機能があるので、ホットスワップ可能です。システムの動作中に取り外したり取り付けたりできます。感電またはシステムが損傷することはありません。

活性挿抜機能を備えている FRU は次のとおりです。

Modular Services Card(MSC; モジュラ サービス カード)および PLIM

Route Processor(RP; ルート プロセッサ) ― シャーシに 2 つ搭載されている場合のみ

スイッチ ファブリック カード

エアー フィルタ


) コンポーネントの取り付けおよび取り外しの詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System 4-Slot Line Card Chassis Installation Guide』を参照してください。


電気機器

電気機器の取り扱いには注意が必要です。ここでは 3 種類の潜在的な危険性について説明します。

人と機器の両方に関係する電気的な事故

機器のみに関係する電気的な事故

設置場所に関係する電気的な事故

感電

電気機器の取り扱い中に電気事故が発生した場合は、次の注意事項に従ってください。

システムの電源を切断します。回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。


警告 負傷した人の救助を行う前に、自分自身に感電やその他の潜在的な危険が発生する可能性がないことを確認してください。


医療援助を求める時は、別の人を呼んでもらうようにしてください。それができない場合は、負傷者の状況を見極めてから救援を要請してください。

負傷者に人工呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切な処置を施してください。

機器に関連する危険性

設置予定の機器を扱うときには、次の注意事項に従ってください。

シャーシの取り付けや取り外しを行う前に、すべての電源コードおよび外部ケーブルを外してください。

回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。

人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。

故障していると思われる機器は取り付けないでください。

次のような危険性がないかどうか、作業場所を慎重に点検してください。

濡れた床

アースされていない電源延長コード

保護アースの欠落

設置に関連する危険性

電源から切断されていても、電話回線またはネットワーク配線に接続されている装置を扱う場合には、次の注意事項に従ってください。

雷が発生しているときには、電話線の接続を行わないでください。

防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。

電話回線がネットワーク インターフェイスから確実に切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には触れないでください。

電話回線の設置または変更は、十分注意して行ってください。

スペース プランニング

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシのスペース プランニングは、標準 19 インチ(48 cm)Telco 装置ラックに設置する他のシャーシの場合と同様です。ここで扱うトピックは、次のとおりです。

「ラックマウント検討時の注意事項」

「Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの概要」

「通路のスペースおよびメンテナンス アクセスに関するフロア プラン」

ラックマウント検討時の注意事項

ラックに Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシを設置する前に、ラックマウントに関連する次の一般的な注意事項を確認してください。

シャーシを背面から見ると、シャーシの一番上にファン トレイ アセンブリがあります。シャーシ前面の空気取り入れ口から背面のファン トレイ アセンブリへのエアーフローが妨げられないようにする必要があります。


) 暖気はファン トレイを経てシャーシ背面から送り出されます。シャーシの前後に 6 インチ(15 cm)以上のスペースを維持することによって、十分なエアーフローを確保してください。


密閉式ラック内で換気システムが強すぎると、シャーシの周囲にマイナスの気圧が生じ、空気取り入れ口に空気が回らなくなり、冷却できなくなる可能性もあります。必要に応じて、ラックのドアを開けた状態でシャーシを稼働させるか、または開放型のラックにシャーシを設置してください。

密閉式ラック内でバッフルを適切に使用すると、シャーシの冷却に有効です。

ラックの最下部付近に装置を設置すると、余分な熱が生じて上昇し、上の装置の空気取り入れ口から熱が入り込み、過熱状態を引き起こす可能性があります。


) Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシ付属のラックマウント金具は、大部分の 19 インチ(48 cm)装置ラックに適しています。


ラックは必ず、ボルトで床に固定してください。ラックの 2 本の支柱にシャーシを取り付け、シャーシの残りの部分は支柱から飛び出す形にします。

シャーシの重量によってラックが不安定にならないようにします。

ラック内の装置の重量に対応するために、ラックによっては天井の金具にラックを固定します。シャーシを設置するラックが固定されていることを確認してください。

4 支柱ラックにシャーシを設置する場合は、前面ドアを完全に開閉できるように、また、ケーブルを引き回すスペースが十分に確保できるように、前面ドアから 1.5 インチ(3 cm)引っ込める必要があります。

ラックに複数のシャーシを搭載する場合

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの特長の 1 つはサイズです。標準 19 インチ(48 cm)装置ラックに最大 2 台のシャーシを収容できます。ラックに 2 台のシャーシを搭載する場合は、シャーシ 2 台分の換気が行えるかどうかを確認してください。

1 台の装置からの熱い排気がもう 1 台の吸気口から入り込み、シャーシ内部が過熱状態になる可能性があります。

シャーシ付属のラインカード ブラケットとシャーシ ケーブル管理ブラケットを取り付けて、ケーブルを整理し、PLIM の邪魔にならないようにしてください。

他の装置のケーブルが邪魔になってカード ケージの作業が困難になったり、装置のメンテナンスやアップグレードのために、本来外さなくてよいケーブルを外したりすることがないようにしてください。

4 支柱タイプのラックにシャーシを設置する場合は、必ず付属のネジを全部使用して、ラックの支柱にシャーシを固定してください。

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの概要

図3-1 は、Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの上面図です。図の最上部がシャーシの前面となります。

図3-1 Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの上面図

 

 

1

奥行(外装のドアは除く)30.2 インチ(76.9 cm)

2

幅 18.5 インチ(47.1 cm)

通路のスペースおよびメンテナンス アクセスに関するフロア プラン

設置場所に、ラインカード シャーシを設置した場合に、十分なエアーフローを確保できるスペースがあることを確認します。フロア プランでは、ファン トレイ、電源モジュール、ケーブル、エアー フィルタの取り外しなど、シャーシ コンポーネントをメンテナンスできる十分なスペースを確保することも必要です。図3-2 に、一般的なフロア プランを示します。 表3-1 に、最小限必要なスペースを示します。

図3-2 ラインカード シャーシ フロア プラン

 

表3-1 に、シャーシの設置およびメンテナンスに最小限必要なスペースを示します。

 

表3-1 Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシのスペース要件 1

アクセス タイプ
必要なスペース
目的
シャーシのスペース

前面

36 インチ(91.4 cm)

ケーブルを操作する場合など、シャーシ コンポーネントにアクセスできるようにする。

背面

24 インチ(61 cm)

ファン トレイ、電源モジュール、エアー フィルタを取り外す場合など、シャーシ コンポーネントにアクセスできるようにする。

空気取り入れ口および排気口(シャーシおよび電源モジュール)

6 インチ(15.2 cm)

各シャーシ コンポーネントに十分なエアー フローを確保する。

シャーシ側面(左右)

なし

通路スペース

通路幅

50 インチ(127 cm)

通路を通ってシャーシを運搬する場合。


) 上記の通路幅には、シャーシの左右どちらも、運搬者の手のスペースは含まれていません。


シャーシの回転半径

50 インチ(127 cm)

シャーシを回転させる場合。

1.最新のスペース要件情報は、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System 4-Slot Line Card Chassis Unpacking, Moving, and Securing Guide』に記載されています。


) フロントツーフロントおよびバックツーバックの列配置。シャーシを隣り合わせで並べる際は、前面の吸気口と前面の吸気口、または背面の排気口と背面の排気口という組み合わせで並べることを推奨します。


電源に関するプランニング

シャーシの電源システムは、電源モジュール× 4 を搭載した AC または DC 電源シェルフ 1 つで構成され、シャーシ コンポーネントに電力を供給します。各電源モジュールは、それぞれ別々の独立した電源に接続します。

電源モジュールごとに、異なる電源から電力を供給されます。電源システムは 1+1 の冗長性を提供します。正常に動作しているときは、電源シェルフと電源モジュールが一体となってシャーシに電力を供給します。しかし、1 つまたは 2 つの電源モジュールで電源障害が発生した場合は、残りの電源モジュールがシャーシの稼働に必要な電力を供給します。この 1+1 の冗長性によって、限定的な電源障害が発生した場合、または電源モジュールの交換時でも、シャーシの稼働が可能です。

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシは、4 つの 2000 W の AC または DC 電源モジュールで構成された電源シェルフを 1 つ搭載しています。設置場所の要件は、電源の電圧タイプによって異なります。ここで扱うトピックは、次のとおりです。

「電源およびアースの一般的な要件」

「設置場所の配線」

「AC 電源システム」

「DC 電源システム」


) 電源システムの詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System 4-Slot Line Card Chassis Installation Guide』を参照してください。


電源およびアースの一般的な要件

ここでは、ラインカード シャーシ用に設置場所の設備の確認や準備をする際に、考慮しなければならない電源およびアース要件について説明します。電源要件の詳細について、「AC 電源システム」および「DC 電源システム」も参照してください。


) 設置場所が各要件を満たしているかどうか、資格のある電気技師がこの項の情報を確認してください。大型のシステム構成の場合は、建物の電気の専門家に相談し、建物の動力装置にルーティング システムが与える負荷を検討してください。


ラインカード シャーシは、国および地域の電気規格に従って設置する必要があります。

米国 ― United States National Fire Protection Association(NFPA; 米国防火協会)70 および United States National Electrical Code(NEC)

カナダ ― Canadian Electrical Code、part I、CSA C22.1

その他の国 ― International Electrotechnical Commission(IEC)60364、part 1 ~ part 7

システム電源に関して 1+1 の冗長性を実現するには、4 つの異なる独立した AC または DC 電源が必要です。電源モジュールの各ペアに専用の回路ブレーカーが必要です。

各電源が設置場所にクリーンな電力を供給する必要があります。必要に応じて、電力調整装置を設置してください。

設置場所で回路短絡(過電流)から装置を保護できるようにする必要があります。

雷や電力サージによって機器が損傷しないように、設置場所には適切なアースが必要です。さらに、

AC 電源で稼働するシステムの場合、アースタイプの AC 電源コンセントが必要です。

DC 電源モデルを設置する際は、DC 電源シェルフのアース ラグに適切なゲージでアース接続を行う必要があります。

設置場所の電源をプランニングするときには、必ず、システムで使用する予定の外部端末およびテスト機器の電源要件を含めてください。


) Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシを設置する前に、必ず、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Regulatory Compliance and Safety Information』に記載されている安全上の警告を確認してください。


設置場所の配線

ここでは、設置場所でプラント配線やケーブル配線を行う場合の注意事項を示します。新しいシステムの設置場所を検討するときの考慮事項は、次のとおりです。

EMI(電磁波干渉)

シグナリングおよびシールドなしの導体に関する距離制限

EMI

配線が長距離に及ぶ場合、ワイヤ信号と外部または環境の EMI フィールド間で EMI が発生する可能性があります。したがって、プラント配線を行う場合は、次の 2 点に注意する必要があります。

配線を適切に行わないと、プラント配線から RFI(無線周波数干渉)が発生する場合があります。


) 強力な EMI を予測して対処するには、必要に応じて RFI の専門家に相談してください。


アース導体を適切に配置してプラント配線にツイストペア ケーブルを使用すれば、プラント配線から RFI が発生することはほとんどありません。推奨距離を超える場合は、データ信号ごとにアース導体を配置した高品質のツイストペア ケーブルを使用してください。

電磁パルスに関する考慮事項

配線が推奨距離を超える場合、または配線が建物間にまたがる場合には、近くで落雷が発生した場合の影響について、十分に注意する必要があります。雷などの高エネルギー現象で起こる EMP(電磁パルス)により、電子デバイスを破壊するエネルギーがシールドなしの導体に発生することがあります。

シャーシの設置後にサージや距離の問題の特定と解決に時間を使うことがないよう、電力サージ抑止の問題に特に注意して適切なアースおよびシールドを施した環境を準備してください。

AC 電源システム

AC 電源を使用するラインカード シャーシには 4270 W(kW)の AC 入力電源が必要です。シャーシへの適切な電源供給を維持するため、4 つの 2000 W の電源モジュールのうち 2 つが動作している必要があります。電源モジュールの動作効率は 92% です。

AC 電源を使用する各シャーシには、4 つの電源モジュールからなる電源シェルフが 1 つ内蔵されています。単一電源シェルフにおけるこの「2 対 2」構成によって、1+1 の冗長性が得られます。電源モジュールごとに 1 つの入力電源接続が必要です。電源シェルフは、Field-Replaceable Unit(FRU)の AC/DC 電源モジュールを 4 つサポートします。AC/DC 電源モジュールは、200 ~ 240 VAC を Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシが使用する -54 VDC に変換します。

13 フィート(4 m)の電源コードは、出荷時には電源シェルフに同梱されていません。図3-3 に、AC 電源コード プラグを示します。AC 電源入力では、2 つのワイヤと保護アースで構成されています。アース コンダクタのゲージは、フェーズ コンダクタと同じ長さか、またはそれ以上でなければなりません。

図3-3 AC 電源コードのプラグ

 

電源システムの詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Line Card Chassis Installation Guide』を参照してください。

DC 電源システム

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカードシャーシの DC 電源シェルフは、2 つの主要なコンポーネントで構成されています(図3-4 を参照)。

DC 電源入力シェルフ(シスコ製品番号:CRS-4-DC-INPUT)

図3-4 に、DC 電源入力シェルフに搭載された電源モジュールを示します。

電源入力モジュール(PIM)(シスコ製品番号:CRS-4-DC-PIM)

図3-4 DC 電源シェルフ:DC 電源入力シェルフおよび PIM

 

 

1

DC 電源入力シェルフ

2

PIM

DC 電源シェルフを取り付ける際、これらの 2 つのコンポーネントが対となり、DC 電源シェルフを完成させます。

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの DC 電源システムは、4,000 W の電力をシャーシに供給します(冗長電力用に最大 8,000 W まで使用可能)。各 DC 電源シャーシは、2N 冗長性を確保するために 4 つの DC 電源モジュールを搭載しています。PIM は入力電源接続を提供します。それぞれの電源接続では 2 つのケーブル(-48VDCおよび戻り線)が使用されていることに注意してください。PIM、DC 電源入力シェルフ、および電源モジュールが現場交換可能です。

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシには、60 A 入力電源接続用の合計 4 つの専用ペア、および各電源モジュール用の 1 つのペアが必要です。これにより、Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシのミッドプレーンに冗長 DC 電源が供給されます。

フル 2N 冗長性を実現するため、シスコでは、Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシへの電力供給用に 2 つの独立した -48 VDC 電源を使用することを推奨します。左側にある 2 つの 60 A DC 入力を一方の配線ブロックに接続し、右側にある 2 つの 60 A DC 入力をもう一方の配線ブロックに接続します。

詳細については、『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Line Card Chassis Installation Guide 』のChapter 2「Installing and Removing Power Components」を参照してください。

冷却のプランニング

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの正常な動作には、適切な空気循環と冷却が必要です。ここでは、シャーシの動作環境を準備する手順について説明します。内容は次のとおりです。

「環境に関する注意事項」

「温度および湿度」

環境に関する注意事項

ここでは、Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシをさまざまな環境で動作させる場合の注意事項を示します。エアーフロー、温度、湿度に関する推奨事項が含まれます。正常な動作を維持し、煩雑なメンテナンスを避けるために、シャーシを設置する前に設置場所をよく検討して準備してください。

エアーフロー

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシのエアーフローは、プッシュ/プル構成により制御されます。図3-5 に示すように、空気は Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの前面最下部から取り込まれ、カード ケージを上昇して背面最上部から排気されます。電源シェルフの電源モジュールには、専用の内蔵冷却ファンが備わっています。Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの最大通気量は、880 立方フィート(24,918 リットル)/分です。

電源シェルフの上に交換可能なエアー フィルタがあります。エアー フィルタの交換頻度は、設置環境によって異なります。埃の多い環境、または温度アラームが頻繁に作動する環境では、吸気グリルの埃をこまめに点検し、エアー フィルタの交換が必要かどうかも点検する必要があります。


注意 動作中のファン トレイでエアー フィルタを取り外さないでください。エアー フィルタの具体的なメンテナンス手順については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System 4-Slot Line Card Chassis Installation Guide』を参照してください。

図3-5 4 スロット ラインカード シャーシのエアーフロー

 

図3-5 に示すように、空気はカード ケージを循環してシャーシ背面から排気されます。

シャーシ前面の吸気口と背面の排気口の両方に、6 インチ(15 cm)のスペースを維持することによって、十分なエアーフローを確保してください。

設置場所はできるだけ埃のない状態にしてください。埃の多い環境では、エアー フィルタが目詰まりして、シャーシに流れる冷気が少なくなります。その結果、シャーシ内部が過熱状態になることがあります。

環境が悪化すると、システム コンポーネントを保護するために、環境モニタ システムによって電源が遮断されます。

温度および湿度

設置場所の動作環境要件については、 付録 B「Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの概要」 を参照してください。記載されている温度および湿度の範囲内であれば、シャーシの動作が維持されます。危険値に近づく前に、環境異常を予測して対処することによって、正常な動作を維持できます。

シャーシに組み込まれている環境モニタ機能により、過電圧および過熱に起因するシステム障害および構成部品の故障が防止されます。

ケーブル配線に関するプランニング

ケーブル配線は慎重に検討する必要があります。最小限の複雑さと長さでケーブルを配線できるように、各種ルーティング システムの基本構成を検討してください。すでに切断され、終端されたケーブルは、基本構成の一部とみなされます。内容は次のとおりです。

「PLIM ケーブル」

「シャーシのケーブル管理」

PLIM ケーブル

MSC および PLIM のインターフェイス ケーブルは、お客様側で用意する必要があります。Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシから建物への相互接続用ケーブルに使用するケーブル管理用トレイも用意してください。インターフェイスはシステムの設置場所ごとに異なるので、システムを設置する前に、データ ケーブルの引き回しについて検討しておいてください。

シャーシのケーブル管理

Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシは、前面にケーブル管理機構があります。これらのケーブル管理機構は、カード ケージ上部の水平なケーブル管理用トレイで構成されます。トレイは特殊な入れ子構造で、カード密度を高めてシャーシをアップグレードするときに拡張できるようになっています。この拡張機能は、シャーシにケーブルを接続するときにも役立ちます。

シャーシのケーブル接続およびケーブル管理の詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System 4-Slot Line Card Chassis Installation Guide』を参照してください。

ハイ アベイラビリティに関するプランニング

次に、ハイ アベイラビリティに対応するラインカード シャーシを設定する場合に確認する作業の一覧を示します。ハイ アベイラビリティは、障害が原因でサービスが停止しないようにするうえで有効です。

冗長用ラインカード シャーシの設置を検討します。この場合、ユーザ インターフェイス リンクが他方のラインカード シャーシのリンクのミラーになります。したがって、一方のラインカード シャーシでなにかが起きても、他方のラインカード シャーシ上でリンクが引き続き動作可能です。

ハイ アベイラビリティを強化する目的で、耐火ゾーン、電源ゾーンの異なるスペースに各ラインカード シャーシを設置することもできます。この場合、あるスペースで問題が発生しても、他のスペースのシャーシの動作は影響を受けません。

電源シェルフから異なるルートで、建物または設置場所に電源コードを配線することを検討します。

PLIM ユーザ インターフェイス ケーブルを別々のルートで配線することを検討します。