Cisco CRS キャリア ルーティング システム 16 スロット ラインカード シャーシ システム説明
Cisco CRS 16 スロット シャーシの電源システム
Cisco CRS 16 スロット シャーシの電源システム
発行日;2013/10/07 | 英語版ドキュメント(2012/08/20 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 7MB) | フィードバック

目次

Cisco CRS 16 スロット シャーシの電源システム

電源システムの概要

2 種類の電源システムに共通する電源コンポーネント情報

基本シャーシ電源の詳細

シャーシのアース接続のガイドライン

DC 電源システム

固定構成 DC 電源

モジュラ構成 DC 電源

AC 電源システム

固定構成 AC 電源

モジュラ構成 AC 電源

固定構成電源装置

固定構成電源のアーキテクチャ

固定構成シャーシの電源ゾーン

DC 固定構成電源システム

固定構成 DC 電源シェルフ

固定構成 DC 電源入力モジュール

固定構成 PEM インジケータ

AC 固定構成電源システム

固定構成 AC Delta 電源シェルフ

固定構成 AC Wye 電源シェルフ

固定構成 AC 整流器

固定構成 AC 整流器のインジケータ

固定構成のアラーム モジュール

モジュラ構成電源装置

モジュラ構成電源のアーキテクチャ

DC モジュラ構成電源システム

モジュラ構成 DC 電源シェルフ

モジュラ構成 DC 電源モジュール

モジュラ構成 DC 電源モジュール インジケータ

AC モジュラ構成電源システム

モジュラ構成 DC 電源

モジュラ構成 AC 電源モジュール

モジュラ構成 AC 電源モジュール インジケータ

モジュラ構成のアラーム モジュール

Cisco CRS 三相配電ユニット

Cisco CRS 16 スロット シャーシの電源システム

この章では、Cisco CRS-1 シリーズ 16 スロット ラインカード シャーシの電源システムについて説明します。ここで説明する内容は、次のとおりです。

「電源システムの概要」

「2 種類の電源システムに共通する電源コンポーネント情報」

「固定構成電源装置」

「モジュラ構成電源装置」

「Cisco CRS 三相配電ユニット」

付録 A「Cisco CRS-1 シリーズ キャリア ルーティング システム 16 スロット ラインカード シャーシの仕様」 に電源仕様を示します。

電源システムの概要

シャーシの電源システムは、シャーシ コンポーネントに電力を供給し、電源モジュールを内蔵している電源シェルフ 2 台で構成されます。各電源シェルフは別々に独立して電源に接続します。入力電力は電源シェルフに入り、電源モジュールによって処理された後、シャーシのコンポーネントに供給されます。

ラインカード シャーシには、DC または AC 電源が使用できます。電源システムには 2 つのオプションがあります。

固定構成電源システム 2 台の電源シェルフ、AC 整流装置または DC 電源入力モジュール(PEM)、アラーム モジュールで構成されます。AC バージョンは、電源シェルフへの、三相 AC Delta または三相 AC Wye 入力電力が必要です。冗長構成の固定構成電源システムは、電源領域ごとに電力を共有します。固定構成電源システムは、SNMP MIB と XML をサポートします。

モジュラ構成電源システム :2 台の電源シェルフ、AC または DC 電源モジュール(PM)、アラーム モジュールで構成されます。ただし固定構成電源システムとは異なり、AC バージョンのモジュラ構成電源システムでは、電源シェルフへは三相 AC Wye または AC Delta ではなく、単相 AC 入力電力が必要です。三相 AC Delta または AC Wye の機器の場合は、電源シェルフ用に三相 AC 入力電力を単相 AC 入力電力に変換するための Cisco CRS 三相 AC 電源供給ユニット(PDU) が必要です。シェルフ レベルでは、電源システムは 2N 冗長性を提供します。PM 自身は、ロード シェアリング冗長性を提供します。モジュラ構成電源システムもまた、SNMP MIB と XML をサポートします。


) モジュラ構成 AC 電源システムでは、PDU は Cisco CRS 三相 AC PDU である必要があります。これにより、三相 AC Wye 結線または AC Delta 結線の入力電力が、モジュラ構成 AC 電源シェルフ用の単相 AC 入力電力に変換されます。詳細については、『Cisco CRS 3-Phase AC Power Distribution Unit Installation Guide』を参照してください。


固定構成電源システムが設置されたラインカード シャーシの最大入力電力所要電力は、次のとおりです。

フル装備の DC シャーシの場合(効率 95 %)、シャーシは最大 13,895 W(13.9 kW)の DC 入力電力が必要です。

フル装備の AC シャーシの場合(効率 88 %)、シャーシは最大 15,000 W(15.0 kW)の AC 入力電力が必要です。

モジュラ構成電源システムが設置されたラインカード シャーシの最大入力電力所要電力は、次のとおりです。

フル装備の DC シャーシの場合(効率 88 %)、シャーシは最大 14,667 W(14.7 kW)の DC 入力電力が必要です。

フル装備の AC シャーシの場合(効率 92 %)、シャーシは最大 14,348 W(14.4 kW)の AC 入力電力が必要です。


Cisco CRS 三相 AC PDU が設置されている場合、平衡三相負荷を維持するために、各モジュラ構成の AC 電源シェルフに取り付ける 6 台の AC PM が必要です。



) これらの所要電力は 16 PLIM のフル装備のシャーシ用です。シャーシの PLIM 数が少なければ、使用する電力はいくらか小さくなります。ただし、十分な電力が将来的なシステム拡張に利用できるようにするため、シャーシごとにこの十分な電力を割り当てることを推奨します。


2 種類の電源システムに共通する電源コンポーネント情報

この項の内容は、固定構成電源コンポーネントとモジュラ構成電源コンポーネントに共通です。

「基本シャーシ電源の詳細」

「シャーシのアース接続のガイドライン」

「DC 電源システム」

「AC 電源システム」

基本シャーシ電源の詳細

Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシは、AC 入力電源サブシステムまたは DC 入力電源サブシステムを使用して構成できます。設置場所の所要電力は、使用する電源電圧によって異なります。ルータの電源接続を検討するときは、次の注意事項および推奨事項に従ってください。

設置前に設置場所の電源を確認し、設置後も定期的に確認して、クリーンな電力が供給されるようにしてください。必要に応じて、電力調整器を取り付けてください。

雷および電力サージによる損傷を防ぐために、適切にアースを施してください。

Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシが正常動作するには、少なくとも 1 台の電源シェルフとコンポーネントが装着されている必要があります。ただし、1 台の電源シェルフおよびコンポーネントのみを装着する場合、システムは 2N 冗長構成ではなくなります。

固定構成とモジュラ構成には、2 種類の電源シェルフがあります。

固定構成:AC シェルフと DC シェルフ。固定構成の AC 電源シェルフは AC 整流器を搭載し、固定構成の DC 電源シェルフは DC PEM を搭載します。図 2-1 に、固定構成の電源シェルフおよびアラーム モジュールを示します。

図 2-1 ラインカード シャーシ DC/AC 固定構成電源:スロット番号

 

モジュラ構成:AC 電源シェルフは AC PM を搭載し、モジュラ構成の DC 電源シェルフは DC PM を搭載します。1 つのシャーシでは、1 種類の電源シェルフだけを同時に使用する必要があります。


) モジュラ構成の電源システムでは、AC および DC 電源モジュールともに電源モジュール(PM)と呼ばれます。


図 2-2 に、モジュラ電源構成での DC および AC 電源モジュールの番号を示します。

図 2-2 ラインカード シャーシ DC および AC モジュラ構成電源:スロット番号

 

シャーシのアース接続のガイドライン

16 スロット シャーシには、固定構成の電源シェルフへの電源ケーブルとともに、アース接続があります。シャーシは、固定またはモジュラ構成の電源システムが設置されている場合、セントラル オフィス アース システムまたは内部機器のアース システムをボンディングおよびルータ シャーシの接地用レセプタクルに接続することができます。2 個の接地用インサートねじが、下の電源シェルフの左側の、シャーシ背面(MSC)側面パネルの上部にあります。

DC 電源システム

各 DC 搭載シャーシには、2N 冗長性のために 2 台の DC 電源シェルフがあります。シェルフには入力電源コネクタが含まれます。

固定構成の電源システムでは、各電源シェルフに 3 台の DC PEM があります。電源シェルフおよび DC PEM は現場交換可能です。各 DC PEM には専用の回路ブレーカーがあります。

モジュラ構成の電源システムでは、各シェルフに最大 8 台の DC PM を受け入れることができます。電源シェルフおよび DC PM は現場交換可能です。


) サイトに配置されているハードウェアによっては、電源システムが提供する最大電力を消費しない、または消費することができない場合があります。


固定構成 DC 電源

Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシの固定構成 DC 電源システムは、シャーシに 13,200 ワットを供給します。固定構成電源を使用する Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシでは、電源ゾーンのために各 DC PEM に 2 つずつ、合計 12 の専用 60 A DC 電源入力接続が必要です。これにより Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシ ミッドプレーンの 6 つの電源ゾーンに冗長 DC 電源を提供します。Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシへの電源供給に、2 つの独立した、冗長 -48/-60 DCV 電源バッテリ ソースを準備することを推奨します。上段電源シェルフ(PS0)への 6 つの 60 A DC 入力を 1 つのバッテリに、下段電源シェルフ(PS1)への他の 6 つの入力をもう 1 つのバッテリに接続します。

Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシに DC 入力電源シェルフおよび DC PEM が付属するサイトでは、次のガイドラインに従ってください。

すべての電源接続配線は、米国電気工事規程(NEC)および地域の規格の規則や規制に従う必要があります。

各 DC 入力 PEM 接続の定格は最大 60 A です。PEM 接続ごとに、対応する定格の専用 DC 電源が必要です。

DC 電源コードは、同一定格の、撚り数の大きい銅線ケーブルの使用を推奨します。各 DC PEM は -48/-60 VDC 入力 2 つを必要とします。つまり、電源シェルフごとに合計 12 本のケーブル(6 ペア)と、アース線が必要です。ケーブルの長さはルータの配置によります。シスコではこれらのケーブルを販売していません。販売店で別途購入してください。

モジュラ構成 DC 電源

Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシのモジュラ構成 DC 電源システムは、シャーシに最大 16,800 ワットを供給します。ただし、デフォルトでは、出荷時のシステムの電力容量は、電源シェルフあたり 6 PM で、12,600 ワットです。

Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシに DC 入力電源シェルフおよび DC PM が付属するサイトでは、次のガイドラインに従ってください。

すべての電源接続配線は、米国電気工事規程(NEC)および地域の規格の規則や規制に従う必要があります。

各 DC 入力 PM 接続の定格は最大 60 A です。PM 接続ごとに、対応する定格の専用 DC 電源が必要です。

各 PM には -48/-60 VDC 入力が 1 つ必要なため、電源シェルフごとに合計 12 本のケーブル(6 ペア)と、シェルフ アース線 1 本になります。

DC 電源コードは、同一定格の、撚り数の大きい銅線ケーブルの使用を推奨します。各 DC PM は -48/-60 VDC 入力 2 つを必要とします。つまり、電源シェルフごとに合計 16 本のケーブル(8 ペア)と、アース線が必要です。ケーブルの長さはルータの配置によります。シスコではこれらのケーブルを販売していません。販売店で別途購入してください。


) サイトに配置されているハードウェアによっては、電源システムが提供する最大電力を消費しない、または消費することができない場合があります。


それぞれのモジュラ構成 DC 電源シェルフは、最大 8 台の DC PM をサポートします。電源シェルフおよび DC PM は現場交換可能です。


) それぞれのモジュラ構成 DC 電源シェルフは最大 8 台の DC PM をサポートできますが、モジュラ構成 DC 電源シェルフの出荷時には、シェルフあたり 6 台の DC PM が付属しています。


AC 電源システム

各 AC 搭載シャーシには、2N 冗長性のために 2 台の AC 電源シェルフが含まれます。シェルフには入力電源コネクタが含まれます。

固定構成電源システム:各シェルフには、3 台の AC 電源整流器が含まれます。電源シェルフと AC 電源整流器は現場交換可能です。各 AC 電源シェルフおよび整流器には、独自の回路ブレーカーがあります。

モジュラ構成電源システム:各シェルフには最大で 6 個の AC PM を含めることができます。電源シェルフおよび AC PM は現場交換可能です。


) サイトに配置されているハードウェアによっては、電源システムが提供する最大電力を消費しない、または消費することができない場合があります。


固定構成 AC 電源

Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシの固定構成 AC 電源システムは、シャーシに 13,200 ワットを供給します。AC Delta 入力または AC Wye 入力いずれかの構成を提供するために、3 相 AC 電源シェルフの 2 種類のバージョンを使用できます。AC 電源シェルフの各バージョンには Wye 構成と Delta 構成とを区別するために異なるシスコ製品番号があります。Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシへの AC 接続は、Wye または Delta 構成用に配線された AC 電源シェルフの端子ブロックに接続されます。すべてのシャーシには、同じ種類の 2 台の電源シェルフ、つまり、2 台の Delta 構成または 2 台の Wye 構成の AC 電源シェルフが必要です。

固定構成の電源システムでは、各シェルフが現場交換可能な AC から DC への整流器 3 台をサポートします。AC から DC への整流器は、200 ~ 240 VAC 電源を Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシが使用する -54 VDC に変換します。

AC Wye 電源シェルフには、三相 5 線式、200 ~ 240(L-N)/346 ~ 415(L-L)VAC、3W+N+PE、50 ~ 60 Hz、25 A の Wye 結線があります。冗長動作の場合、2 つの三相 Wye 配線分岐回路が必要です。40 A(北米)または 32 A(国際)です。1 つの電源接続が、各電源シェルフに必要です。

AC Delta 電源シェルフには、三相 4 線式、200 ~ 240 VAC、三相、3W+PE、50 ~ 60 Hz、42 A の Delta 結線があります。冗長動作の場合、2 つの三相 60-A Delta 分岐回路が必要です。1 つの電源接続が、各電源シェルフに必要です。


) 電源シェルフの電源コードは、接続されていない状態で出荷されるので、装着する必要があります。


モジュラ構成 AC 電源

Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシのモジュラ構成 AC 電源システムは、シャーシに最大 18,000 ワットを供給します。ただし、デフォルトでは、出荷時のシステムの電力容量は、電源シェルフあたり 5 AC PM で、15,000 ワットです。

それぞれのモジュラ構成電源シェルフは、最大 6 台の PM をサポートします。電源シェルフおよび PM は現場交換可能です。


) システムはこのレベルの電力を配給できますが、サイトに配置されたハードウェアによっては、システムがこの大きさの電力を消費しない、または消費することができない場合があります。


三相 AC Delta または AC Wye 電源を必要とする固定構成の AC 電源システムとは異なり、モジュラ構成の AC 電源システムには単相 AC 電源が必要です。三相 AC Delta または AC Wye の機器の場合は、電源シェルフ用に三相 AC 入力電力を単相 AC 入力電力に変換するための Cisco CRS PDU が必要です。詳細については、『 Cisco CRS 3-Phase AC Power Distribution Unit Installation Guide 』を参照してください。

それぞれのモジュラ構成 AC PM に次の入力電力要件があります。

単相、公称 200 ~ 240 VAC、50 ~ 60 Hz、16 A。

各電源シェルフは、最大 6 本の IEC-320-C21 コネクタ コードを受け入れることができる 6 台の IEC-320-C22 レセプタクルを搭載し、シェルフに装着された AC PM の数に依存します。


) 平衡三相電力負荷を維持するには、Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシ AC モジュラ構成電源シェルフには 6 台の AC PM の装着が必要です。



) 設置場所で単相 AC 電源が使用可能であれば、国内および地域の電気規格に従って適切な短絡保護を使用することを推奨します。


固定構成電源装置

ここでは、固定構成電源に関する次のトピックについて説明します。

「固定構成電源のアーキテクチャ」

「固定構成シャーシの電源ゾーン」

「DC 固定構成電源システム」

「固定構成 DC 電源シェルフ」

「固定構成 DC 電源入力モジュール」

「固定構成 PEM インジケータ」

「AC 固定構成電源システム」

「固定構成 AC Delta 電源シェルフ」

「固定構成 AC Wye 電源シェルフ」

「固定構成 AC 整流器」

「固定構成のアラーム モジュール」

固定構成電源には、次の主要コンポーネントがあります:

2 台の(冗長)AC または DC 電源シェルフ

電源シェルフごとに 3 台の AC 整流器または 3 台の DC 電源入力モジュール(PEM)

電源シェルフごとのアラーム モジュール

固定構成の電源システムでは、DC、AC Wye、AC Delta の電源に異なる電源シェルフが使用されます。各電源シェルフには、3 台の AC 整流器または 3 台の DC PEM、およびアラーム モジュールが含まれます。図 2-3 に、AC 整流器とアラーム モジュールが装着された固定構成の AVC Wye 電源シェルフの前面を示します。AC 整流器およびアラーム モジュールが装着された固定構成の AVC Delta 電源と、DC PEM およびアラーム モジュールが装着された固定構成の DC 電源シェルフとは、前から見るとよく似ています。


) 電源シェルフの種類による相違はありますが(AC Wye、AC Delta、および DC)、同じように装着されます。


図 2-3 AC 整流器が装着された AC Wye 電源シェルフ:前面図

 

 

1

アラーム モジュール

3

AC 整流器 1

2

AC 整流器 2

4

AC 整流器 0

図 2-4 に、AC Wye 電源シェルフを示します。5 線 Wye 配線コードと定格 415 V/32 A、IP44、3W+N+PE の IEC 60309 プラグが付属し、長さ 4 メートルです。電源シェルフには、対応する 5 種類の導線があります。3 個がアクティブ(ホット)、1 つが中性、1 つが接地です。

図 2-4 固定 AC Wye 電源シェルフ:背面図

 

 

1

導線 1(L1)

4

導線 4(L4、中性線)

2

端子 2(L2)

5

地面

3

端子 3(L3)

図 2-5 に Delta 電源シェルフを示します。電源コードには、4 ピン 460P9W プラグ(3W+PE)があり、460R9W 電源レセプタクルに挿入します。

 

図 2-5 固定 Delta 電源シェルフ:背面図

 

 

1

導線 1(L1)

3

端子 3(L3)

2

端子 2(L2)

4

地面

固定構成電源のアーキテクチャ

AC および DC 固定構成電源システムは、電源シェルフ A と B を使用して、すべてのシャーシ コンポーネントに信頼性の高い 2N 冗長電源を供給します。

固定 DC 構成向けの CRS 16 スロット ラインカード シャーシの配電ルーティングの詳細については図 2-8を、AC 固定構成向けについては図 2-11を参照してください。

入力電力は 2 台の電源シェルフを介してシャーシに入り、A または B の電源バスに配分されます。2 本のバス バーは両方とも、MSC、PLIM、スイッチ ファブリック、RP およびファン コントローラ カード スロットにミッドプレーン経由で電力を分配します。

電源シェルフ A はバス バー A に -54 VDC を供給します。

電源シェルフ B はバス バー B に -54 VDC を供給します。

シャーシ コンポーネントは A と B の両方の電源入力に基づいて動作するため、Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシは次のような場合でも、正常に動作し続けることが可能です。

1 台の AC PEM または DC PEM に障害が発生した

1 台の電源シェルフ全体に障害が発生した

1 本のバス バーに障害が発生した

システムに 2 種類の障害が発生して初めて、システムのパフォーマンスが低下します。さらに、パフォーマンスの低下が発生するには、同じ電源ゾーンで、電源アーキテクチャの A 側と B 側の両方に障害が発生する必要があります。

個々のシャーシ コンポーネントには、シャーシの電源アーキテクチャの一部である電源関連のデバイス(ORing ダイオード、突入電流抑制回路、および EMI フィルタ)があります。これら電源関連デバイスが、デュアル電源(A および B バス)アーキテクチャの一部を構成し、コンポーネントの活性挿抜(OIR)またはホット スワップを可能にします。

固定構成シャーシの電源ゾーン

シャーシの電源ゾーンは、シャーシ全体の電源を供給し、シャーシ スロットに冗長電源を提供します。 固定構成の電源システムでは、各電源ゾーンが、一連の電源モジュール(各電源シェルフから 1 モジュール)によって電源供給を受けます。電源モジュールの各セット(A0 と B0、A1 と B1、A2 と B2)で、各電源モジュールはもう一方のバックアップと見なされます。電源モジュールの各セットは、同じシャーシ電源ゾーンのセットに電力を供給します。いずれかの電源モジュールが破損した場合、もう一方がスロットに電力を供給し続けます。

AC または DC 固定構成の電源システムは、6 つの電源ゾーンを介してシャーシ内で電源を分配し、電源の冗長性と信頼性を実現します。各電源ゾーンは両方のバス バー(A と B)から電力を受け取るため、シャーシ内のそれぞれのカードとモジュールも、両方の電源シェルフから電源供給を受けます。

Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシでは、一方の電源モジュールや電源シェルフ全体を失った場合でも、固定構成の動作のための電源を維持しています。電源ゾーンが完全に電力を失った場合、各電源シェルフ内の電源モジュールにも障害が発生します。 図 2-6 に、固定構成電源システムが搭載されているシャーシの PLIM 側の電源ゾーンを示します。

図 2-6 ラインカード シャーシの電源ゾーン:(PLIM 側)固定構成電源

 

図 2-6 に示すように、各電源モジュール(DE PEM または AC 整流器)は 2 つの電源ゾーンに電源を供給します。

電源モジュール A0 は、電源ゾーン 1 と 2 に給電します(Z1 と Z2)

電源モジュール A1 は、電源ゾーン 3 と 4 に給電します(Z3 と Z4)

電源モジュール A2 は、電源ゾーン 5 と 6 に給電します(Z5 と Z6)

電源モジュール B0 は、電源ゾーン 1 と 2 に給電します(Z1 と Z2)

電源モジュール B1 は、電源ゾーン 3 と 4 に給電します(Z3 と Z4)

電源モジュール B2 は、電源ゾーン 5 と 6 に給電します(Z5 と Z6)

上側ファン トレイは電源ゾーン 2(A0Z2 と B0Z2)から電源供給を受け、下側ファン トレイは電源ゾーン 5(A2Z5 と B2Z5)からファン コントローラ カード経由で電源供給を受けます。

アラーム モジュール AM0 は上側電源シェルフ PEM A0、A1、A2 に割り当てられます

アラーム モジュール AM1 は電源シェルフ B に、B0、B1、B2 へ割り当てられます

図 2-6 も、電源ゾーンと給電先のシャーシ スロットとの対応を示します。

電源ゾーン 1(Z1)はシャーシ スロット 0、1、2、3 に給電します

電源ゾーン 2(Z2)はシャーシ スロット FC0(上側)、FC1(上側)、RP1 に給電します

電源ゾーン 3(Z3)はシャーシ スロット 4、5、6、7 に給電します

電源ゾーン 4(Z4)はシャーシ スロット 8、9、10、11 に給電します

電源ゾーン 5(Z5)はシャーシ スロット FC0(下側)、FC1(下側)、RP0 に給電します

電源ゾーン 6(Z6)はシャーシ スロット 12、13、14、15 に給電します

図 2-7 に、Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシの MSC 側の 6 つの電源ゾーンを示します。

図 2-7 ラインカード シャーシの電源ゾーン:(MSC 側)固定構成電源

 

図 2-7 に、シャーシの MSC 側での電源ゾーンと給電先シャーシ スロットとの関係を示します。

電源ゾーン 1(Z1)はシャーシ スロット 0、1、2、3 に給電します

電源ゾーン 2(Z2)はシャーシ スロット SM0、SM1、SM2、SM3 に給電します

電源ゾーン 3(Z3)はシャーシ スロット 4、5、6、7 に給電します

電源ゾーン 4(Z4)はシャーシ スロット 8、9、10、11 に給電します

電源ゾーン 5(Z5)はシャーシ スロット SM4、SM5、SM6、SM7 に給電します

電源ゾーン 6(Z6)はシャーシ スロット 12、13、14、15 に給電します

ファン トレイ(FT0 と FT1)は、ファン コントローラ カードから動作電力を受けます(FC0 と FC1)。

DC 固定構成電源システム

Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシ DC 固定構成電源システムは、Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシへの電力供給に 13,200 ワットを提供します。ルーティング システムに 2N 電源冗長性を提供する DC 電源システムには、次のコンポーネントが含まれます。

2 つの DC 電源シェルフ:入力 DC 電源コネクタが含まれ、DC 電源入力モジュール(PEM)を収容します。

3 台の DC PEM(電源シェルフあたり):電源シェルフからの入力 DC 電源を受け、フィルタリングや電力サージ保護を提供し、バス バー A と B のいずれかに電源を回します。各 PEM は現場交換可能です。

各電源シェルフは独自の回路ブレーカーを持ち、各 PEM にも独自の回路ブレーカーがあります。

各 AC または DC 電源シェルフには、電源システムを含むシステム全体の稼働状態を監視し、システム アラームに外部インターフェイスを提供するアラーム モジュールが含まれます。

図 2-8 に、固定 DC 構成での 16 スロット ラインカード シャーシの配電ルーティングを示します。

図 2-8 CRS 16 スロット ラインカード シャーシの電源供給:固定 DC 設定

 

AC および DC 固定構成電源システムは、電源シェルフ A と B を使用して、すべてのシャーシ コンポーネントに信頼性の高い 2N 冗長電源を供給します。

入力電力は 2 台の電源シェルフを介してシャーシに入り、A または B の電源バスに配分されます。2 本のバス バーは両方とも、MSC、PLIM、スイッチ ファブリック、RP およびファン コントローラ カード スロットにミッドプレーン経由で電力を分配します。

電源シェルフ A はバス バー A に -54 VDC を供給します。

電源シェルフ B はバス バー B に -54 VDC を供給します。

固定構成 DC 電源シェルフ

固定構成の DC 電源シェルフは、3 台の DC PEM、アラーム モジュールおよび配電用の接続と配線を収容するエンクロージャです。電源シェルフには、前面から Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシが取り付けられ、シャーシ電源インターフェイス コネクタ パネルに接続します。

図 2-9 DC 固定構成電源シェルフ

 

各電源シェルフには、入力電源端子 6 ペアがあり、それぞれ -48/-60 VDC(公称)、60 A サービス リターンです。各コネクタは 2 つの端子で構成されます(マイナスおよびプラス)。各端子は 2 本の M6 ボルトからなり、長さは 0.6 インチ、中心間距離 0.6 インチです。端末は保護カバーを持ち、電源シェルフには入力電源コードを固定するためのストレイン リリーフがあります。

電源シェルフには、各 PEM の状態を監視し、電源の状態を示すステータス信号を供給するためのサービス プロセッサがあります。

各 DC 電源シェルフは 3 台の PEM に対応し、2 台の 60A バッテリ フィードを受け入れます。入力 DC 電源は電源シェルフに入り、シャーシのミッドプレーンに配電される前に PEM によって処理されます。PEM は、入力 DC 電源に対して突入電流抑制、EMI フィルタ、電力サージ保護および回路分離を実行してから、シャーシ ミッドプレーンのバス バー A または B に配電します。

2N 冗長性を提供するために、1 つの DC 電源シェルフがバス A に給電し、もう一方のシェルフがバス B に電力を供給します。シャーシ ミッドプレーン内の電源ゾーンは、バス A と B から、シャーシ内の各カードおよびモジュールに配電します。電源がシャーシによってどのように供給されるか、詳細については図 2-8を参照してください。

固定構成 DC 電源入力モジュール

表示図 2-10される固定構成 DC PEM は、電源シェルフの電源を処理し、バス バー A または B に電力を送ります。DC PEM は現場交換可能です。

図 2-10 固定構成 DC 電源入力モジュール

 

 

1

PWR OK

4

BREAKER TRIP

2

FAULT

5

OT

3

DC INPUT FAIL

2 つの -48/-60 VDC 入力は、電源シェルフ ミッドプレーンのコネクタ経由で電源シェルフ後部の PEM に入ります。PEM は、電力が PEM を出てシャーシ ミッドプレーンに送られる前に、突入電流抑制、EMI フィルタ、電力サージ保護および回線の分離を実行して、電力を処理します。

サービス プロセッサ モジュール(電源シェルフ内)は各 PEM を監視し、ルート プロセッサ上のシステム コントローラ機能に状態をレポートします。サービス プロセッサは、PEM の有無を検出し、PEM の出力電圧と出力電流、エラーとアラーム状態を監視します(「固定構成 PEM インジケータ」を参照してください)。

各 PEM には、制御ソフトウェアで使用される情報を保存する ID EEPROM が含まれます(パーツ番号、シリアル番号、アセンブリの逸脱、特別な設定、テスト履歴とフィールドのトレーサビリティ データなど)。システム ソフトウェアは、正しい FRU であるかどうかを判定するために、システムの各 FRU の EEPROM を読み取ります。

固定構成 PEM インジケータ

各固定構成 DC PEM に、電源およびステータス インジケータがあります。DC PEM インジケータは、両方の DC 電源シェルフから給電されるので、DC PEM が入力電圧から電力供給を受けていない場合でもインジケータは動作可能です。 表 2-1 に、DC PEM のステータス インジケータとそれらの機能を示します。

 

表 2-1 DC PEM ステータス インジケータ

名前
機能

PWR OK

PEM は電源で正常動作しています。

FAULT

黄色

PEM エラーが検出されました(バイアス提供の失敗、過熱または過電流、または範囲外の DC 出力など)。

DC INPUT FAIL

黄色

PEM の DC 入力がありません。または DC 入力が範囲外です。

OT

黄色

PEM が過熱して、シャット ダウンされました。

BREAKER TRIP

黄色

回路ブレーカーがトリップし、オフの位置にあります。

表 2-2 に、特定の障害状態での LED の状態を示します。

 

表 2-2 DC PEM の LED と状態

状態
PWR OK LED
Fault LED
DC Input Fail LED
OT LED
Breaker Trip LED

障害は発生していません
(電源はオン)

オン

オフ

オフ

オフ

オフ

DC 電源の障害

オフ

オフ

オン

オフ

オフ

温度過熱

オフ

オン

オフ

オン

オフ

ブレーカーのトリップ

オフ

オフ

オフ

オフ

オン

AC 固定構成電源システム

固定構成 AC 電源システムは、Cisco CRS 16 スロット カード シャーシへの電力供給に 13,200 ワットを提供します。ルーティング システムに 2N 電源冗長性を提供する AC 電源システムには、次のコンポーネントが含まれます。

2 つの AC 電源シェルフ(シャーシあたり):入力 AC 電源コネクタを含み、AC 整流器モジュールを持ちます。電源シェルフは、AC Delta または AC Wye 構成で使用できます。シャーシには、同じ種類の 2 つの電源シェルフが必要です(Delta または Wye)。

3 台の AC 整流器モジュール(電源シェルフあたり):200 ~ 240 VAC 入力電力を、Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシが使用する 54 VDC に変換します。各 AC 整流器は現場交換可能です。

各電源シェルフは独自の回路ブレーカーを持ち、各 AC 整流器にも独自の回路ブレーカーがあります。

AC Delta または AC Wye 入力構成をサポートするために、三相 AC 電源シェルフの 2 種類のバージョンを使用できます。AC 電源シェルフの各バージョンの部品番号は異なります。電源シェルフの各タイプの入力 AC 電源は次のとおりです:

AC Wye 電源シェルフには、三相 5 線式、200 ~ 240(L-N)/346 ~ 415 (L-L) VAC、3W+N+PE、50 ~ 60 Hz、25 A の Wye 結線があります。冗長動作の場合、2 つの三相 Wye 配線分岐回路が必要です。40 A(北米)または 32 A(国際)です。各電源シェルフに 1 本の電源が接続されます。

AC Delta 電源シェルフには、三相 4 線式、200 ~ 240 VAC、三相、3W+PE、42 A、50 ~ 60 Hz の Delta 結線があります。冗長動作の場合、2 つの三相 60-A Delta 分岐回路が必要です。各電源シェルフに 1 本の電源が接続されます。

図 2-11 に、固定 AC 構成での Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシの配電ルーティングを示します。

図 2-11 Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシの電源供給:固定 AC 設定

 

入力 AC 電源は電源シェルフに入り、シェルフの 3 台の AC 整流器に分配されます。AC 整流器は DC 電源に AC 電源を変換し、フィルタリングを提供し、DC 電源をシャーシのミッドプレーンのバス バー A または B に送ります。冗長性のために、1 つの AC 電源シェルフがバス A に給電し、もう一方のシェルフがバス B に電力を供給します。シャーシ ミッドプレーン内の電源ゾーンは、バス A と B から、シャーシ内の各カードおよびモジュールに配電します。

電源シェルフには、各 AC 整流器の状態を監視し、電源の状態を示すステータス信号を供給するためのサービス プロセッサ モジュールがあります(「固定構成 AC 整流器のインジケータ」を参照してください)。


) AC Delta および AC Wye 電源シェルフの両方に、同じ AC 整流器が使われます。詳細については、「固定構成 AC 整流器」を参照してください。



) 固定構成の AC 電源シェルフの電源コードは、出荷時に事前接続されていません。


固定構成 AC Delta 電源シェルフ

AC Delta 電源シェルフは、3 台の AC 整流器モジュール、アラーム モジュールおよび配電用の接続と配線を収容するエンクロージャです。AC Delta 電源シェルフには、図 2-12 に示すように、前面から Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシが取り付けられ、シャーシ電源インターフェイス コネクタ パネルに接続します。

図 2-12 AC 整流器が装着された AC Wye 電源シェルフ:前面図

 

 

1

アラーム モジュール

3

AC 整流器 1

2

AC 整流器 2

4

AC 整流器 0

図 2-13 に AC Delta 電源シェルフの配線を示します。図に示すとおり、4 線 AC Delta 三相電源は、AC Delta 電源シェルフに端子ブロック(TB1)で接続されます。三相電源はその後シェルフの回路ブレーカーを経由して 3 台の AC 整流器(PS0、PS1 および PS2)に向かいます。AC 整流器はシャーシ向け 54 VDC 電源に AC 電源を変換します。各 AC 整流器はシャーシの 2 つの電源ゾーンに電力を供給します。

図 2-13 AC Delta 電源の配線

 

固定構成 AC Wye 電源シェルフ

AC Wye 電源シェルフは、3 台の AC 整流器モジュール、アラーム モジュールおよび配電用の接続と配線を収容するエンクロージャです。電源シェルフ(図 2-13を参照してください)には、前面から Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシが取り付けられ、シャーシ電源インターフェイス コネクタ パネルに接続します。

入力 AC 電源は電源シェルフに入り、電源シェルフの 3 台の AC 整流器に分配されます。AC 整流器は DC 電源に AC 電源を変換し、フィルタリングを提供し、DC 電源をシャーシのミッドプレーンのバス バー A または B に送ります。冗長性のために、1 つの AC 電源シェルフがバス A に給電し、もう一方のシェルフがバス B に電力を供給します。シャーシ ミッドプレーン内の電源ゾーンは、バス A と B から、シャーシ内の各カードおよびモジュールに配電します。固定 AC 構成の CRS 16 スロット ラインカード シャーシの配電ルーティングの詳細については、図 2-11を参照してください。

電源シェルフには、各 AC 整流器の状態を監視し、電源の状態を示すステータス信号を供給するためのサービス プロセッサ モジュールがあります)。


) AC Delta および AC Wye 電源シェルフに、同じ AC 整流器が使われます。詳細については、次の項(「固定構成 AC 整流器」)を参照してください。


図 2-14 に AC Wye 電源シェルフの配線を示します。図 2-13 に示すとおり、5 線 AC Wye 三相電源は、AC Wye 電源シェルフに端子ブロック(TB1)で接続されます。三相電源はその後シェルフの回路ブレーカーを経由して 3 台の AC 整流器に向かいます。AC 整流器(PS0、PS1 および PS2)は DC(54 VDC)電源に AC 電源を変換します。各 AC 整流器はシャーシの 2 つの電源ゾーンに電力を供給します。DC 電源は、バス バーとシャーシのミッドプレーン経由でさまざまな電源ゾーンの FRU に分散されます。

図 2-14 AC Wye 電源の配線

 

固定構成 AC 整流器

図 2-15 に示す AC 整流器は、入力 AC 電源を電源シャーシ コンポーネントが必要とする DC 電源に変換する AC 電源です。同じ整流器が、AC Wye および AC Delta 電源シェルフの両方に使用されます。

整流器は電源シェルフからの AC 電力を受け入れ、AC を DC に整流し、フィルタリングと抑制回路を備え、ステータス シグナリングを提供し、DC 電源をシャーシ ミッドプレーン内のバス バー A と B の両方に送ります。各 AC 整流器には、モジュールに通気する、完全に独立した冷却ファンがあります。

図 2-15 固定構成 AC 電源整流器

 

 

1

PWR OK

4

OT

2

FAULT

5

BREAKER TRIP

3

DC INPUT FAIL

6

ILIM

図 2-14 に示すように、三相 AC 入力電力(200 ~ 240 VAC または 346 ~ 415 VAC)は、AC 電源シェルフ内の各 AC 整流器にルーティングされます。AC 電源は、電源シェルフのミッドプレーンのコネクタから、電源シェルフの背面にある AC 整流器に入ります。

電源が AC 整流器に入った後、内部回路が AC を DC に整流し、フィルタリングし、調整します。AC から DC への変換は 2 段階で実行されます。

最初の段階は、力率補正(PFC)です。PFC プロセスは、AC を 350 VDC 電源に変換します。PFC は、AC 入力電流を正弦また AC 入力と同相に保ちます。結果は、力率 1 に近くなります。

第二段階は、DC-DC 変換です。DC-DC プロセスは、350 VDC の一次側電源を、分離された 54 VDC 二次側電源に変換します。

AC 整流器のマイクロプロセッサは各 AC 整流器の状態を監視します。マイクロプロセッサはルート プロセッサ(RP)上のシステム コントローラと通信します。マイクロプロセッサ回路は、AC 整流器の次のようなエラーやアラーム状態を監視します。

エラー:AC 整流器の障害(バイアス電源障害、温度超過または電流制限など)を示します。また、DC 出力側が許容出力範囲外にあるという警告も含まれます。

AC 入力障害:AC 入力電圧が範囲外であることを示します。

回路ブレーカーのトリップ:AC 整流器がトリップしたことを示します。

温度超過:AC 整流器が最大許容動作温度を超えたことを示します。

AC 整流器存在:整流器が存在し、電源シェルフに正しく設置されていることを示します。

電圧および電流モニタ シグナル(Vmon、Imon):AC 整流器によって提供される出力電圧と電流が範囲内であることを示します。

各 AC 整流器には、制御ソフトウェアで使用される情報を保存する ID EEPROM が含まれます(パーツ番号、シリアル番号、アセンブリの逸脱、特別な設定、テスト履歴とフィールドのトレーサビリティ データなど)。システム ソフトウェアは、正しい FRU であるかどうかを判定するために、システムの各 FRU の EEPROM を読み取ります。

固定構成 AC 整流器のインジケータ

各 AC 整流器には、電源およびステータス インジケータがあります。AC 整流器インジケータは、両方の AC 電源シェルフから電力を受け取ります。したがって、インジケータは、入力電圧が AC 整流器から電力が供給されない場合でも動作可能です。

表 2-3 に、AC 整流器のステータス インジケータとそれらの機能を示します。 表 2-4 に、障害状態中の LED の読み取りを示します。

 

表 2-3 固定構成 AC 整流器のステータス インジケータ

名前
機能

PWR OK

AC 整流器は電源で正常に動作しています。

FAULT

黄色

AC 整流器でエラーが検出されました。

AC INPUT FAIL

黄色

AC 入力が範囲外であるか、AC 整流器に提供されていません。

OT

黄色

AC 整流器が過熱し、シャット ダウンされました。

BREAKER TRIP

黄色

入力回路ブレーカーはオフ(オフの位置)です。

ILIM

黄色

AC 整流器は電流制限状態で動作しています。

 

表 2-4 固定構成 AC 整流器 LED の状態

状態
PWR OK LED
Fault LED
AC Input Fail LED
OT LED
Breaker Trip LED
ILIM LED

障害は発生していません
(電源はオン)

オン

オフ

オフ

オフ

オフ

オフ

故障した AC 電源

オフ

オフ

オン

オフ

オフ

オフ

温度過熱

オフ

オン

オフ

オン

オフ

オフ

ブレーカーのトリップ

オフ

オフ

オフ

オフ

オン

オフ

電流制限

オフ

オフ

オフ

オフ

オフ

オン

固定構成のアラーム モジュール

ここでは、Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシ内の固定構成電源モジュールのアラーム モジュールについて説明します。アラーム モジュールは電源シェルフの右端のスロット(シャーシの前面 [PLIM] 側を向いたとき)だけに取り付けることができます。

各 AC または DC 電源シェルフには、電源システムの稼働状態を監視し、システム アラームに外部インターフェイスを提供するアラーム モジュールが含まれます。専用アラーム モジュール スロットは、各電源シェルフの右側にあります。同じアラーム モジュールがすべての電源シェルフで使用されます。

図 2-16 固定構成アラーム モジュール

 

 

1

外部アラーム コネクタ

3

LED ディスプレイ

2

アラーム LED

アラーム モジュールでは次の機能が実行されます。

リレーおよび LED 両方のアラーム出力。

アラーム LED:3 つの大きな LED(クリティカル、メジャー、マイナー)はシャーシの状態を示します。LED は RP システム コントローラ上のソフトウェアによって制御されます。冗長性のために、各アラーム インジケータに 2 つの LED があります(LED の 1 つが故障してもアラーム ステータスが表示されるようにするため)。

リレー:モジュールのアラーム出力機能はリレーおよび関連ドライバで構成されます。システム コントローラによる指示で(シャーシ タイプにより、RP またはスイッチ コントローラ/ファン コントローラ(SCFC))、アラーム モジュールのマイクロプロセッサがリレーを有効化します。アラーム リレーのコネクタは、標準 DA-15S コネクタです。

PEM または AC 整流器のステータス モニタリング:アラーム モジュールは、AC 整流器または DC PEM のパフォーマンスとステータスを監視します。モジュールは回路ブレーカーのトリップ状態、電源正常、電源故障、内部エラー、過熱状態、AC 整流器または PEM の存在、および電流出力レベルを監視します。2 つの電源シェルフから電力の供給を受けるため、アラーム モジュールは、電源が供給されていない電源シェルフの状態を報告できます。

アラームのモニタリング:LED 表示はシャーシのステータスに関する情報を提供します。

システムが正常に動作していれば、LED ディスプレイに「IOS-XR」と表示されます。

アラームが発生すると、この LED は、問題のあるカードまたはコンポーネントを示します。たとえば、ファン トレイが欠落している場合、表示はどのファン トレイが欠落しているかを示します。「0 1 SP」のような表示は、ラック 0、スロット 1 の MSC で問題が発生していることを示します。

表 2-5 に、アラーム リレー コネクタのピン出力を示します。

 

表 2-5 アラーム リレー コネクタ ピンの出口

信号名
ピン
説明

Alarm_Relay_NO

1

アラーム リレーのノーマル オープン接点

Alarm_Relay_COM

2

アラーム リレーのコモン接点

Alarm_Relay_NC

9

アラーム リレーのノーマル クローズ接点

ピン 1、2、および 9 のみを使用できます。残りのピンはシスコの製造テスト用であり、接続できません。EMC 保護のために、このポートへの接続にはシールド付きケーブルを使用します。

モジュラ構成電源装置

ここでは、モジュラ構成電源に関する次のトピックについて説明します。

「モジュラ構成電源のアーキテクチャ」

「DC モジュラ構成電源システム」

「モジュラ構成 DC 電源シェルフ」

「モジュラ構成 DC 電源モジュール」

「モジュラ構成 DC 電源モジュール インジケータ」

「AC モジュラ構成電源システム」

「モジュラ構成 DC 電源」

「モジュラ構成 AC 電源モジュール」

「モジュラ構成 AC 電源モジュール インジケータ」

「モジュラ構成のアラーム モジュール」

モジュラ構成電源システムには、次の主要コンポーネントがあります。

2 台の(冗長)AC または DC 電源シェルフ

電源シェルフあたり最大 6 台の AC 電源モジュール(PM)または 8 台の DC PM

リムーバブル アラーム モジュール、電源シェルフごとに 1 台

各 DC PM は、電源シェルフあたり 2100 ワットを給電し、最大 16,800 ワットまでの増加に対応

各 AC PM は、電源シェルフあたり 3000 ワットを給電し、最大 18,000 ワットまでの増加に対応

モジュラ構成の電源システムでは、AC 電源と DC 電源でそれぞれ異なる電源シェルフに使用されます。AC 電源のソリューションでは、単相入力電力が必要です。設置場所に AC Delta または AC Wye がある場合、三相入力電源を電源シェルフ用に単相出力に変換するため、Cisco CRS 三相配電ユニットが必要になる場合があります。詳細については、「Cisco CRS 三相配電ユニット」を参照してください。

モジュラ構成電源システムは、2 台の電源シェルフ、AC または DC 電源モジュール(PM)、アラーム モジュールから構成されます。DC 電源用と AC 電源用のバージョンを使用できます。ただし固定構成電源システムとは異なり、AC バージョンのモジュラ構成電源システムでは、電源シェルフへは三相 AC Wye または AC Delta ではなく、単相 AC 入力電力が必要です。

モジュラ DC 構成向けの CRS 16 スロット ラインカード シャーシの配電ルーティングの詳細については図 2-22を、AC モジュラ構成向けについては図 2-24を参照してください。

三相 AC Delta または AC Wye の機器の場合は、電源シェルフ用に三相 AC 入力電力を単相 AC 入力電力に変換するための Cisco CRS 電源供給ユニット(PDU)が必要です。シェルフ レベルでは、電源システムは 2N 冗長性を提供します。PM 自身は、ロード シェアリング冗長性を提供します。モジュラ構成電源システムもまた、SNMP MIB と XML をサポートします。


) モジュラ構成 AC 電源システムでは、PDU は Cisco CRS PDU である必要があります。これにより、三相 AC Wye 結線または AC Delta 結線の入力電力が、モジュラ構成 AC 電源シェルフ用の単相 AC 入力電力に変換されます。詳細については、『Cisco CRS 3-Phase AC Power Distribution Unit Installation Guide』を参照してください。


各モジュラ電源ソリューションには、最大 8 台の DC PM または 6 台の AC PM を含めることができます。モジュラ AC 構成の CRS 16 スロット ラインカード シャーシの配電ルーティングの詳細については、図 2-24を参照してください。


) デフォルトのモジュラ構成の電源システムは、PM の最大数が付属していない場合があります。追加 PM はシステムの電源要件に応じて、いつでも追加できます。


図 2-17 に、モジュラ構成の DC 電源シェルフの前面図を示します。

図 2-17 DC モジュラ構成の電源シェルフ:前面図

 

図 2-18 に、モジュラ構成の DC 電源シェルフの背面図を示します。

図 2-18 DC モジュラ構成の電源シェルフ:背面図

 

図 2-19 に、モジュラ構成の AC 電源シェルフの前面図を示します。

図 2-19 AC モジュラ構成の電源シェルフ:前面図

 

図 2-20 に、モジュラ構成の AC 電源シェルフの背面図を示します。

図 2-20 AC モジュラ構成の電源シェルフ:背面図

 

モジュラ構成電源のアーキテクチャ

Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシ用のモジュラ構成電源は、次のような機能を備えています。

AC または DC 電源シェルフの冗長性

N+N 構成の電源モジュール冗長性

電源ゾーンの保護を維持しながら、ゾーン配電を排除

将来の拡張のための容量

モジュラ AC および DC 電源システムは、電源シェルフ A または B を使用して、すべてのシャーシ コンポーネントに信頼性の高い 2N 冗長電源を供給します。ゾーンの回路ブレーカーがトリップしていない限り、モジュラ電源シェルフのすべての PM がすべてのゾーンに電力を供給します。また、モジュラ電源同士は並行して動作でき、消費電力、パフォーマンス、分析、および電源管理を同時に監視できます。

AC または DC PM は、電源を供給し、システムに PM ステータス信号を渡します。すべての PM のステータス監視は独立したアラーム モジュールが行い、アラーム機能を処理します。各 PM にシステムを保護する独自の統合型ヒューズがあり、各 PM は、独自の電源コンセントに接続します。

モジュラ DC 構成向けの CRS 16 スロット ラインカード シャーシの配電ルーティングの詳細については図 2-22を、AC モジュラ構成向けについては図 2-24を参照してください。

各 PM が 2 種類の電圧を提供します。

出力電圧 1 は 54 VDC です

出力電圧 2 は +5 Vaux です

Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシは、次の場合でも正常動作を続けることが可能です。

1 台の AC または DC PM に障害が発生した

1 台の電源シェルフ全体に障害が発生した

1 本の内部バス バーに障害が発生した

電源シェルフに PM が追加または除去された

AC または DC 電源システムは、6 つの電源ゾーンを介してシャーシ内で電源を分配し、電源の冗長性と信頼性を実現します。各電源ゾーンは、両方のバス バー(A および B)から電力を受け取ります。これにより、シャーシ内のそれぞれのカードとモジュールは、モジュラ DC 構成の場合は図 2-22、モジュラ AC 構成の場合は図 2-24 に示すとおり、両方の電源シェルフから電源の供給を受けます。

PM 間に厳密な冗長性が存在しないため、ユーザ PM はシャーシの電源を失うことなく取り付けまたは除去できる場合があります。個々のシャーシ コンポーネントには、ORing ダイオード、突入電流抑制回路、EMI フィルタなどの電源関連のデバイスがあります。各 PM がすべてのシャーシ コンポーネントに電力を供給できるので、これらのデバイスはシャーシをオンライン状態にしたまま、挿入または除去することができます(OIR)。このコンポーネントの挿入および除去は、ホット スワップとも呼ばれます。

Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシには、単一の PM のいずれかまたは電源シェルフ全体を失った場合でも、動作可能な電源があります。図 2-21 に、モジュラ構成内の Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシ電源シェルフ配置の前面(PLIM)側を示します。Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシは、システム要件を満たす十分な電力が供給されている限り、複数の電源シェルフで 1 つ以上の PM が失敗しても動作し続けます。

図 2-21 CRS 16 スロット シャーシ前面(PLIM)側電源シェルフ配置:モジュラ構成

 

図 2-21 に、シャーシの MSC 側のシャーシ電源ゾーンを示します。

電源シェルフ A は、その内部にあるすべてをサポートします。PM 0 ~ 7 は、シャーシ全体でカード、ファン、アラーム モジュールといった電源を必要とするものすべてをサポートします。CB1 は Z1 をサポートし、以下 CB2 が Z2 ... CB6 が Z6 をサポートします

電源シェルフ B は、その内部にあるすべてをサポートします。PM 0 ~ 7 は、シャーシ全体でカード、ファン、アラーム モジュールといった電源を必要とするものすべてをサポートします。CB1 は Z1 をサポートし、以下 CB2 が Z2 ... CB6 が Z6 をサポートします

電源ゾーン 1 はシャーシ スロット 0、1、2、3 をサポートします

電源ゾーン 2 はシャーシ スロット FC0 および FC1 をサポートします

電源ゾーン 3 はシャーシ スロット 4、5、6、7 をサポートします

電源ゾーン 4 はシャーシ スロット 8、9、10、11 をサポートします

電源ゾーン 5 はシャーシ スロット RP0 および RP1 をサポートします

電源ゾーン 6 はシャーシ スロット 12、13、14、15 をサポートします

DC モジュラ構成電源システム

DC モジュラ構成の電源システムは、Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシに最大 16,800 ワットの DC 電力を供給します。DC モジュラ電源システムには、次のコンポーネントが含まれます。

2 つの DC 電源シェルフ。各電源シェルフには DC 入力電源接続が含まれ、DC PM とアラーム モジュールが搭載されています。シャーシには冗長性のために 2 つの電源シェルフが必要です。

シェルフあたり最大 8 台の現場交換可能な DC PM。

図 2-22 に、モジュラ DC 構成での Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシの配電ルーティングを示します。

図 2-22 CRS 16 スロット ラインカード シャーシの電源供給:モジュラ DC 設定

 


) それぞれのモジュラ構成 DC 電源シェルフは最大 8 台の DC PM をサポートできますが、モジュラ構成 DC 電源シェルフの出荷時には、シェルフあたり 6 台の DC PM が付属しています。


モジュラ構成 DC 電源シェルフ

DC モジュラ電源シェルフは、DC PM、アラーム モジュールおよび配電用の接続と配線を収容するエンクロージャです。電源シェルフには、前面から Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシが取り付けられ、シャーシ電源インターフェイス コネクタ パネルに接続します。図 2-17 に、モジュラ構成 DC 電源シェルフの前面図を示します。図 2-18 に、モジュラ構成 DC 電源シェルフの背面図を示します。

各 PM には、入力 DC 電源 -48/-60 VDC(公称)、60 A サービスを接続する専用の電源コネクタがあります。各コネクタは 2 つの端子で構成されます(マイナスおよびプラス)。端子には保護カバーがあります。

モジュラ DC 構成での Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシの配電ルーティング図については、図 2-22 を参照してください。

各 DC 電源シェルフは最大 8 台の電源モジュールをサポートし、PM あたり 1 個の 60 A のバッテリ フィードを受け入れます。入力 DC 電源は電源シェルフに入り、シャーシのミッドプレーンに配電される前に PM によって処理されます。PM は、入力 DC 電源に対して突入電流抑制、EMI フィルタ、電力サージ保護および回路分離を実行してから、シャーシ ミッドプレーン内の内部バス バーを介して配電します。

モジュラ構成 DC 電源モジュール

各 DC PM は 2100 ワットを提供します。図 2-23 に示すように、DC PM は、バス バーを介してステムに電源を提供します。PM は現場交換可能です。

図 2-23 モジュラ構成 DC 電源モジュール

 

2 つの-48/-60 VDC 入力は電源シェルフの背面から PM に入り、シャーシのミッドプレーンで PM を出て配電されます。

各 PM には、制御ソフトウェアで使用される情報を保存する ID EEPROM が含まれます(パーツ番号、シリアル番号、アセンブリの逸脱、特別な設定、テスト履歴とフィールドのトレーサビリティ データなど)。システム ソフトウェアは、正しい FRU であるかどうかを判定するために、システムの各 FRU の EEPROM を読み取ります。

モジュラ構成 DC 電源モジュール インジケータ

次の 3 種類の LED ステータス インジケータが各 DC PM の前面にあります。

Input OK:緑

Output OK:緑

Internal Fault:赤

フロント グリルが取り付けられている場合、PM の LED ステータス インジケータは見えません。

表 2-6 に、PM のステータス インジケータとそれらの機能を示します。

表 2-6 DC PM ステータス インジケータ

名前
機能

Input OK

入力電圧が存在し、通常の範囲内の場合、Input OK LED が継続的に点灯します。

入力電圧が存在するものの、通常の範囲外にある場合、Input OK LED が点滅します。

入力電圧が存在しない場合、Input OK LED は消灯します。

電源シェルフから電源をホット アンプラグした場合、Input OK LED が点滅し、入力バルク コンデンサが完全に放電するかハウスキーピング回路がシャット ダウンされるまで電源装置に電力があることを示します。

Output OK

電源装置の出力電圧がオンの場合、Output OK LED は継続的に点灯します。

電源装置の出力電圧が電力限界または過電流状態の場合、Output OK LED は点滅します。

Internal Fault

PM に内部エラーがある場合、Internal Fault LED が継続的に点灯します。

DC PM の Internal Fault LED は、次の内部エラーが 1 つ以上の電源内で検出されたことを示すために継続的に点灯します

5V 範囲外

出力ステージ OT

ファンの障害

ORing 回路の障害(出力電圧がバス電圧未満)

OC シャットダウン

OT シャットダウン

OV シャットダウン

入力ステージ OT

エラーによるシャットダウンが発生した

温度センサーの障害

Vout 範囲外

ブースト Vbulk の障害

エラーすべてが取り除かれると、電源は通常に動作し、Internal Fault LED はオフになります。

AC モジュラ構成電源システム

モジュラ構成 AC 電源システムは、Cisco CRS 16 スロット カード シャーシへの電力供給に最大 18,000 ワットを提供します。ルーティング システムに 2N 電源冗長性を提供する AC 電源システムには、次のコンポーネントが含まれます。

2 台の AC 電源シェルフ(シャーシあたり):各電源シェルフは入力 AC 電源コネクタと AC PM を含みます。シャーシには冗長性のために 2 つの電源シェルフが必要です。

電源シェルフあたり最大 6 台の、現場交換可能な AC PM。

図 2-24 に、モジュラ AC 構成での Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシの配電ルーティングを示します。

図 2-24 CRS 16 スロット ラインカード シャーシの電源供給:モジュラ AC 設定

 


) それぞれのモジュラ構成 AC 電源シェルフは最大 6 台の AC PM をサポートできますが、モジュラ構成電源シェルフの出荷時には、シェルフあたり 5 個の DC PM が付属しています。


モジュラ構成 DC 電源

AC 電源シェルフは、AC PM、アラーム モジュールおよび配電用の接続と配線を収容するエンクロージャです。AC 電源シェルフには、図 2-19 に示すように、前面から Cisco CRS 16 スロット ラインカード シャーシが取り付けられ、シャーシ電源インターフェイス コネクタ パネルに接続します。


モジュラ構成の AC 電源シェルフの電源コードは、出荷時に事前接続されていません。


それぞれの AC 電源シェルフは、最大 6 台の AC PM をサポートします。AC PM は AC 電源を DC 電源に変換し、フィルタリングを提供し、シャーシのミッドプレーンに DC 電源を分配します。モジュラ AC 構成の電源ルーティング分配の詳細については、図 2-24 を参照してください。

電源シェルフには、各 AC PM を監視し、電源の状態を示すステータス信号を供給するためのマイクロプロセッサがあります(「モジュラ構成 AC 電源モジュール インジケータ」を参照してください)。

モジュラ構成 AC 電源モジュール

AC PM は、単相の入力 AC 電源を電源シャーシ コンポーネントが必要とする DC 電源に変換する AC 電源です。AC PM は電源シェルフからの AC 電力を受け入れ、AC を DC に整流し、フィルタリングと抑制回路を備え、ステータス シグナリングを提供し、DC 電源をシャーシ ミッドプレーンに送ります。

モジュラ構成の AC 電源シェルフの入力電力には、次のような要件があります。

各 AC PM に単相 3 線結線があること。
入力:公称 200 ~ 240 VAC、50 ~ 60 Hz、16 A
許容範囲:+/-10 %(180 ~ 264)VAC、50 ~ 60 Hz、16A

各電源シェルフは、最大 6 本の IEC-320-C21 コネクタ コードを受け入れることができる 6 台の IEC-320-C22 レセプタクルを搭載し、シェルフに装着された AC PM の数に依存します。図 2-25 に、AC モジュラ構成 PM を示します。

図 2-25 AC モジュラ構成電源モジュール

 

 

各 AC PM には、制御ソフトウェアで使用される情報を保存する ID EEPROM が含まれます(パーツ番号、シリアル番号、アセンブリの逸脱、特別な設定、テスト履歴とフィールドのトレーサビリティ データなど)。システム ソフトウェアは、正しい FRU であるかどうかを判定するために、システムの各 FRU の EEPROM を読み取ります。

AC 電源は、電源シェルフの背面にある電源シェルフに入ります。電源が AC PM に入ると、内部回路が AC を DC に整流し、フィルタリングし、調整します。各 AC PM は次の 2 種類の出力電圧を供給します。

出力電圧 1:55.5 A で -54 VDC

出力電圧 2:0.75 A で +5 Vaux

モジュラ構成 AC 電源モジュール インジケータ

次の 3 種類の LED ステータス インジケータが各 AC PM の前面にあります。

Input OK:緑

Output OK:緑

Internal Fault:赤

表 2-7 に、PM のステータス インジケータとそれらの機能を示します。

表 2-7 AC PM ステータス インジケータ

名前
機能

Input OK

入力電圧が存在し、通常の範囲内の場合、Input OK LED が継続的に点灯します。

入力電圧が存在するものの、通常の範囲外にある場合、Input OK LED が点滅します。

入力電圧が存在しない場合、Input OK LED は消灯します。

電源シェルフから電源をホット アンプラグした場合、Input OK LED が点滅し、入力バルク コンデンサが完全に放電するかハウスキーピング回路がシャット ダウンされるまで電源装置に電力があることを示します。

Output OK

電源装置の出力電圧がオンの場合、Output OK LED は継続的に点灯します。

電源装置の出力電圧が電力限界または過電流状態の場合、Output OK LED は点滅します。

Internal Fault

PM に内部エラーがある場合、Internal Fault LED が継続的に点灯します。

AC PM の Internal Fault LED は、次の内部エラーが 1 つ以上の電源内で検出されたことを示すために継続的に点灯します

5V 範囲外

出力ステージ OT

ファンの障害

ORing 回路の障害(出力電圧がバス電圧未満)

OC シャットダウン

OT シャットダウン

OV シャットダウン

入力ステージ OT

エラーによるシャットダウンが発生した

温度センサーの障害

Vout 範囲外

ブースト Vbulk の障害

エラーすべてが取り除かれると、電源は通常に動作し、Internal Fault LED はオフになります。

モジュラ構成のアラーム モジュール

それぞれのモジュラ構成の電源シェルフにはアラーム モジュールが含まれます。これはモジュラ PM の存在とパフォーマンスを監視します。また、電源シェルフの状態をモニタし、システム アラームに外部インターフェイスを提供します。図 2-26 に、モジュラ構成アラーム モジュールを示します。

図 2-26 モジュラ構成アラーム モジュール

 

 

1

開口部の右側に取り付けるアラーム モジュール側面

アラーム モジュールは、両方の電源シェルフから電力を受け取ります。そのため、通電しているシェルフと同様に、通電していないシェルフの状態も報告できます。

アラーム モジュールでは次の機能が実行されます。

リレーおよび LED 両方のアラーム出力。

アラーム LED:3 つの大きな LED(クリティカル、メジャー、マイナー)はシャーシの状態を示します。LED は RP システム コントローラ上のソフトウェアによって制御されます。

リレー:モジュールのアラーム出力機能はリレーおよび関連ドライバで構成されます。システム コントローラによる指示で(シャーシ タイプにより、RP またはスイッチ コントローラ/ファン コントローラ(SCFC))、アラーム モジュールのサービス プロセッサ モジュールがリレーを有効化します。アラーム リレーのコネクタは、標準 DA-15S コネクタです。

PM ステータス モニタリング:アラーム モジュールは PM のパフォーマンスとステータスを監視します。アラーム モジュールは、電源正常、電源故障、内部エラー、過熱状態、PM の存在、および電流出力レベルを監視します。アラーム モジュールは、通電されていない電源シェルフについてもこれらのステータスを報告できます。

アラームのモニタリング:英数字表示でシャーシのステータスに関する情報を提供します。

システムが正常に動作していれば、「RACKX IOS XR」が英数字ディスプレイに表示されます(X はラック番号を表す)。

アラームが発生した場合、英数字ディスプレイは問題が発生したカードまたはコンポーネントを示します。たとえば、ファン トレイが欠落している場合、表示はどのファン トレイが欠落しているかを示します。「0 1 SP」のような表示は、ラック 0、スロット 1 の MSC で問題が発生していることを示します。

モジュラ構成の電源シェルフでは、サービス プロセッサ モジュールは、各 PM の状態を監視し、ルート プロセッサ(RP)のシステム コントローラと通信します。サービス プロセッサは次の PM エラーおよびアラーム状態を監視します。

エラー:PM の障害(バイアス電源障害、温度超過または電流制限など)を示します。また、DC 出力側が許容出力範囲外にあるという警告も含まれます。

入力障害:入力電圧が範囲外であることを示します。

温度超過:PM が最大許容動作温度を超えたことを示します。

PM 存在:整流器が存在し、電源シェルフに正しく設置されていることを示します。

電圧および電流モニタ シグナル(Vmon、Imon):PM によって提供される出力電圧と電流が範囲内であることを示します。

表 2-5 に、アラーム リレー コネクタのピン出力を示します。

 

表 2-8 アラーム リレー コネクタ ピンの出口

信号名
ピン
説明

Alarm_Relay_NO

1

アラーム リレーのノーマル オープン接点

Alarm_Relay_COM

2

アラーム リレーのコモン接点

Alarm_Relay_NC

9

アラーム リレーのノーマル クローズ接点

ピン 1、2、および 9 のみを使用できます。残りのピンはシスコの製造テスト用であり、接続できません。EMC 保護のために、このポートへの接続にはシールド付きケーブルを使用します。

Cisco CRS 三相配電ユニット

ここでは CRS 16 スロット カード シャーシ向け Cisco CRS 三相 AC 配電ユニット(PDU)について説明します。PDU はモジュラ構成の AC 電源シェルフの背面に直接接続する単相 AC 出力電力に三相 AC 入力電源を変換します。

PDU には、三相入力電力を単相出力に変換する、AC Delta または AC Wye 電力インターフェイスが含まれます。PDU にはボックスに入る電源入力コードと、ボックスから出て行く電源出力コードがあります。PDU は、19 インチ ラックに搭載するか、CRS 16 スロット カード シャーシ側面にカスタム取り付けブラケットを使用して接続できます。

PDU は、システム冗長性のため、シャーシに取り付けられた各モジュラ電源シェルフに 1 台必要です。PDU は、シャーシの左右どちらかの側に取り付けることができます。

CRS 16 スロット ラインカード シャーシ PDU には 2 種類のバージョンがあります。

CRS-16-PDU-Delta:CRS 16 スロット ラインカード シャーシ向けに冗長三相を単相 Delta PDU に変換、4 入力/12 出力。

CRS-16-PDU-Wye:CRS 16 スロット ラインカード シャーシ向けに冗長三相を単相 Wye PDU に変換、2 入力/12 出力。

図 2-27 に、三相 AC Delta 入力電源を単相 AC 出力電源に変換する PDU を示します。

図 2-27 AC Delta 配電ユニット

 

 

1

ラックマウント用取付金具

2

入力コード

3

出力コード

図 2-28 に、三相 AC Wye 入力電源を単相 AC 出力電源に変換する PDU を示します。

図 2-28 AC Wye 配電ユニット

 

 

1

ラックマウント用取付金具

3

出力コード

2

入力コード


) Cisco CRS PDU の電源コードは、接続された状態で出荷されます。


CRS 16 スロット ラインカードシャーシ用 PDU は、構成に応じて次のハードウェアとともに出荷されます。

19 インチ ラックマウント ブラケット取り付け済みシングル AC Delta PDU 2 台およびカスタム シャーシ用マウント ブラケット 2 個。AC Delta PDU につき 2 本の AC 電源入力および 6 本の AC 電源出力

19 インチ ラックマウント ブラケット取り付け済みシングル AC Wye PDU 2 台およびカスタム マウント ブラケット 2 個。AC Wye PDU につき 1 本の AC 電源入力および 6 本の AC 電源出力

AC 入力電源には 2 種類のバージョンの AC PDU、AC Wye と AC Delta が利用できます。各 PDU には、他と区別するために異なるシスコ製品番号があります。

AC Wye

AC Wye PDU には、3 線 + 中性線 + 保護接地線またはアース線からなる三相 5 線入力電力 Wye 結線(3W+N+PE)があります。
入力:200 ~ 240(L-N)/346 ~ 415(L-L)VAC、50 ~ 60 Hz、32A。
許容範囲:+/-10 %(180 ~ 264)(L-N)/(311 ~ 456)(L-L)VAC、50 ~ 60 Hz、32A。

AC Wye PDU には、6 本の単相出力電源接続があります。
出力:200 ~ 240 VAC、50 ~ 60 Hz、16 A。
許容範囲:+/-10 %(180 ~ 264)VAC、50 ~ 60 Hz、16A。

次の電源コードは電源シェルフに接続された状態で出荷されます。

Wye 結線入力電源コード、定格 415 VAC、32 A。電源コードには 5 ピン IEC 60309 プラグ(3W+N+PE)が付いています。

Wye 出力コードには 3 ピン IEC-320 C21 90 度メス型プラグが付いています。

AC Delta

AC Delta PDU には、それぞれ 3 線 + 保護接地またはアース線(3W+PE)からなる三相 4 線入力電力 Delta 結線 2 本があります。
入力:200 ~ 240 VAC、50 ~ 60 Hz、27.7 A。
許容範囲:+/-10 %(180 ~ 264)VAC、50 ~ 60 Hz、27.7A。

AC Delta PDU には、6 本の単相出力電源接続があります。
出力:200 ~ 240 VAC、50 ~ 60 Hz、16 A。
許容範囲:+/-10 %(180 ~ 264)VAC、50 ~ 60 Hz、16A。

次の電源コードは電源シェルフに接続された状態で出荷されます。

Delta 結線入力電源コード、定格 250 VAC、60 A。電源コードには 4 ピン IEC 60309 プラグ(3W+PE)が付いています。

Delta 出力コードには 3 ピン IEC-320 C21 90 度メス型プラグが付いています。