Cisco IOS XR インターフェイスおよびハードウェア コンポーネント コンフィギュレーション ガイド
Cisco IOS XRソフトウェアでのループ バック インターフェイスおよびヌル インターフェイスの設定
Cisco IOS XRソフトウェアでのループバック インターフェイスおよびヌル インターフェイスの設定
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 977KB) | フィードバック

目次

Cisco IOS XRソフトウェアでのループバック インターフェイスおよびヌル インターフェイスの設定

内容

仮想インターフェイスを設定するための前提事項

仮想インターフェイスの設定に関する情報

ループバック インターフェイスの概要

ヌル インターフェイスの概要

アクティブRP、スタンバイRP、および仮想インターフェイスの設定

仮想インターフェイスの設定手順

ループバック インターフェイスの設定

前提条件

ヌル インターフェイスの設定

仮想インターフェイスの設定例

ループバック インターフェイスの設定例

ヌル インターフェイスの設定例

その他の参考資料

関連マニュアル

テクニカル サポート

GLOSSARY

Cisco IOS XRソフトウェアでのループバック インターフェイスおよびヌル インターフェイスの設定

ここでは、Cisco IOS XRソフトウェアをサポートするルータ上でのループバック インターフェイスおよびヌル インターフェイスの設定について説明します。ループバックおよびヌル インターフェイスは仮想インターフェイスとみなされます。

仮想インターフェイスは、ルータ内部の論理パケット スイッチング エンティティです。仮想インターフェイスにはグローバル スコープが与えられ、位置は対応付けられません。Cisco IOS XRソフトウェアではrack/slot/module/portという形式で物理インターフェイスを識別しますが、仮想インターフェイスは名前の後ろにグローバルに固有の番号IDが与えられます。たとえば、Loopback 0、Loopback 1、Loopback 99999のようになります。このIDは仮想インターフェイス タイプごとに固有であり、Loopback 0およびNull 0の両方を指定できるような、全体として固有の名前文字列を形成します。

リリース3.0では、仮想インターフェイスはアクティブRPの制御プレーンに存在します。コンフィギュレーションおよび制御プレーンはスタンバイRP上でミラー化され、フェールオーバーが発生した場合は、仮想インターフェイスがそれまでのスタンバイに移り、それまでのスタンバイRPが新しいアクティブRPになります。

ルータの今後のリリースでは、仮想インターフェイスが他のRP間で分散される予定です。

Cisco IOS-XRソフトウェアのループバック インターフェイスおよびヌル インターフェイスの設定に関する機能の履歴

リリース
変更事項

リリース2.0

この機能が導入されました。

仮想インターフェイスを設定するための前提事項

ヌル インターフェイスの設定と組み合わせてipv4 unreachablesコマンドを使用する場合は、ネットワーク コマンドに対応する適切なタスクIDが含まれているタスク グループに対応付けられたユーザ グループに所属している必要があります。

コマンドに対応するタスクIDについては、『Cisco IOS XR Task ID Reference Guide』を参照してください。

仮想インターフェイスの設定に関する情報

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「ループバック インターフェイスの概要」

「ヌル インターフェイスの概要」

「アクティブRP、スタンバイRP、および仮想インターフェイスの設定」

ループバック インターフェイスの概要

ループバック インターフェイスと呼ばれるソフトウェア専用インターフェイスを指定することによって、物理インターフェイスのエミュレーションが可能です。ループバック インターフェイスは、常時アップ状態の仮想インターフェイスであり、たとえば発信インターフェイスが停止した場合でも、Border Gateway Protocol(BGP)セッションを維持できます。

ループバック インターフェイスは、Open Shortest Path Fist(OSPF)またはBGPセッションの終端アドレスとして使用できます。他のルータまたはアクセス サーバがこのループバック インターフェイスにアクセスを試みるようなアプリケーションでは、ルーティング プロトコルを設定してループバック アドレスに割り当てられるサブネットを分散させる必要があります。

ループバック インターフェイスにルーティングされたパケットは、ルータまたはアクセス サーバにループバックされ、ローカルで処理されます。ループバック インターフェイスからルーティングされ、ループバック インターフェイスを宛先としないIPパケットは廃棄されます。この2つの条件により、ループバック インターフェイスはヌル インターフェイスと同じように動作します。

ヌル インターフェイスの概要

ルータはヌル インターフェイスの設定をサポートします。ヌル インターフェイスの機能は、大半のオペレーティング システムで利用できるヌル装置と同様です。このインターフェイスは常時アップ状態であり、トラフィックの転送または受信はできません。また、カプセル化はつねに失敗します。ヌル インターフェイスは、トラフィックをフィルタリングする1つの手段です。不要なネットワーク トラフィックをヌル インターフェイスに送ることによって、アクセス リストを使用する場合に伴うオーバーヘッドを回避できます。

ヌル インターフェイスに指定できるインターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、ipv4 unreachablesだけです。ipv4 unreachablesコマンドが指定されている場合、認識できないプロトコルが使用されている自分宛の非ブロードキャスト パケットを受信したソフトウェアは、Internet Control Message Protocol(ICMP)プロトコルの到達不能メッセージを送信元に送ります。宛先アドレスまでのルートが不明で最終的な宛先に配信できないデータグラムを受信した場合、ソフトウェアはそのデータグラムの発信者にICMPホスト到達不能メッセージで応答します。

Null0インターフェイスはデフォルトで起動時にRP上に作成され、削除できません。このインターフェイスにipv4 unreachablesコマンドを設定することは可能ですが、このインターフェイスは送られてきたすべてのパケットを廃棄するだけなので、通常は設定不要です。

show interfaces null0コマンドでNull0インターフェイスを表示できます。

アクティブRP、スタンバイRP、および仮想インターフェイスの設定

スタンバイRPが利用可能な状態では、必要に応じてアクティブRPから作業を引き継ぐことができます。スタンバイRPがアクティブRPになって、アクティブRPの役割を引き受けなければならない状況は、次のとおりです。

ウォッチドッグによる障害検出

管理コマンドによる引き継ぎ

アクティブRPのシャーシからの取り外し

セカンダリRPがシャーシに搭載されていなかった場合、プライマリRPの稼働中にセカンダリRPを搭載すると、自動的にスタンバイRPになります。シャーシからスタンバイRPを取り外しても、RPの冗長性が失われるだけで、システムに影響はありません。

フェールオーバーのあと、仮想インターフェイスは、必ず、スタンバイ(新たにアクティブになった)RPに存在します。ステートおよび設定は元のままであり、(トンネルの場合)フェールオーバー時にインターフェイス経由の転送が中断されることはありません。ルータはホストRPのフェールオーバーによって、バンドルおよびトンネルで上でnonstop forwarding(NSF;無停止転送)を使用します。


) スタンバイ インターフェイスの設定維持を保証するために、ユーザ側で何かを設定する必要はありません。


仮想インターフェイスの設定手順

ここでは、次の手順について説明します。

「ループバック インターフェイスの設定」(必須)

「ヌル インターフェイスの設定」(必須)

ループバック インターフェイスの設定

ここでは、ループバック インターフェイスの基本的な設定手順について説明します。

前提条件

ループバック インターフェイスのIPアドレスは固有であり、他のインターフェイスでは使用されません。

手順概要

1. configure

2. interface type instance

3. ipv4 address ip-address

4. end
または
commit

5. show interfaces type instance

手順詳細

 

コマンドまたは操作
説明

ステップ 1

configure

 

RP/0/RP0/CPU0:router> configure

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface type instance

 

RP/0/RP0/CPU0:router>(config)# interface Loopback 3

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、新しいループバック インターフェイスの名前を指定します。

ステップ 3

ipv4 address ip-address

 

RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 172.18.189.38/32

ipv4 addressコンフィギュレーション コマンドを使用して、仮想ループバック インターフェイスにIPアドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。

ステップ 4

end

または

commit

 

RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# end

または

RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# commit

設定変更を保存します。

end コマンドを入力すると、次のように、変更のコミットを要求するプロンプトが表示されます。
Uncommitted changes found.Commit them?

yes を入力すると、設定変更が実行コンフィギュレーション ファイルに保存され、コンフィギュレーション セッションが終了してEXECモードに戻ります。

no を入力すると、設定変更がコミットされずに、コンフィギュレーション セッションが終了してEXECモードに戻ります。

コンフィギュレーション セッションを継続したまま、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更を保存する場合は、 commit コマンドを使用します。

ステップ 5

show interfaces type instance
 

RP/0/RP0/CPU0:router# show interfaces Loopback 3

(任意)ループバック インターフェイスの設定を表示します。

ヌル インターフェイスの設定

ここでは、ヌル インターフェイスの基本的な設定手順について説明します。

手順概要

1. configure

2. interface type instance

3. ipv4 unreachables

4. end
または
commit

5. show interfaces type instance

手順詳細

 

コマンドまたは操作
説明

ステップ 1

configure

 

RP/0/RP0/CPU0:router> configure

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface type instance

 

RP/0/RP0/CPU0:router>(config)# interface Null 0

null0インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、新しいヌル インターフェイスの名前を指定します。

ステップ 3

ipv4 unreachables

 

RP/0/RP0/CPU0:router>(config-null0)# ipv4 unreachables

IPv4 ICMP到達不能メッセージを生成します。

このコマンドに引数またはキーワードはありません。

ステップ 4

end

または

commit

 

RP/0/RP0/CPU0:router(config-null0)# end

または

RP/0/RP0/CPU0:router(config-null0)# commit

設定変更を保存します。

end コマンドを入力すると、次のように、変更のコミットを要求するプロンプトが表示されます。
Uncommitted changes found.Commit them?

yes を入力すると、設定変更が実行コンフィギュレーション ファイルに保存され、コンフィギュレーション セッションが終了してEXECモードに戻ります。

no を入力すると、設定変更がコミットされずに、コンフィギュレーション セッションが終了してEXECモードに戻ります。

コンフィギュレーション セッションを継続したまま、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更を保存する場合は、 commit コマンドを使用します。

ステップ 5

show interfaces type instance
 

RP/0/RP0/CPU0:router# show interfaces Null0

ヌル インターフェイスの設定を確認します。

仮想インターフェイスの設定例

ここでは、次の設定例を紹介します。

「ループバック インターフェイスの設定例」

「ヌル インターフェイスの設定例」

ループバック インターフェイスの設定例

ループバック インターフェイスの設定例を示します。

RP/0/RP0/CPU0:router# configure
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface Loopback 3
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 172.18.189.38/32
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# end
Uncommitted changes found, commit them? [yes]: yes
RP/0/RP0/CPU0:router# show interfaces Loopback 3
 
Loopback3 is up, line protocol is up
Hardware is Loopback interface(s)
Internet address is 172.18.189.38/32
MTU 1514 bytes, BW Unknown
reliability 0/255, txload Unknown, rxload Unknown
Encapsulation Loopback, loopback not set
Last clearing of "show interface" counters never
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
0 packets input, 0 bytes, 0 total input drops
0 drops for unrecognized upper-level protocol
Received 0 broadcast packets, 0 multicast packets
0 packets output, 0 bytes, 0 total output drops
Output 0 broadcast packets, 0 multicast packets

ヌル インターフェイスの設定例

ヌル インターフェイスの設定例を示します。

RP/0/RP0/CPU0:router# configure
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface Null 0
RP/0/RP0/CPU0:router(config-null0)# ipv4 unreachables
RP/0/RP0/CPU0:router(config-null0)# end
Uncommitted changes found, commit them? [yes]: yes
RP/0/RP0/CPU0:router# show interfaces Null 0
 
Null0 is up, line protocol is up
Hardware is Null interface
Internet address is Unknown
MTU 1500 bytes, BW Unknown
reliability 0/255, txload Unknown, rxload Unknown
Encapsulation Null, loopback not set
Last clearing of "show interface" counters never
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
0 packets input, 0 bytes, 0 total input drops
0 drops for unrecognized upper-level protocol
Received 0 broadcast packets, 0 multicast packets
0 packets output, 0 bytes, 0 total output drops
Output 0 broadcast packets, 0 multicast packets

その他の参考資料

ここでは、ループバックおよびヌル インターフェイスの設定に関連する参考資料を紹介します。

関連マニュアル

関連トピック
マニュアル タイトル

Cisco IOS XRマスター コマンド リファレンス

Cisco IOS XR Master Commands List Release 3.0

Cisco IOS XRインターフェイス コンフィギュレーション コマンド

Cisco IOS XR Interface and Hardware Component Command Reference

Cisco CRS-1シリーズを使用する前に読む資料

Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System Getting Started Guide

ユーザ グループおよびタスクID

Cisco IOS XR Task ID Reference Guide

リモートCraft Works Interface(CWI)クライアント管理アプリケーションからCisco CRS-1シリーズ ルータのインターフェイスおよびその他のコンポーネントを設定する方法

Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System Craft Works Interface Configuration Guide

テクニカル サポート

説明
リンク

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GLOSSARY

巻末にある、このマニュアル専用のGLOSSARY(用語集)を参照してください。


) GLOSSARYに含まれていない用語については、『Internetworking Terms and Acronyms』を参照してください。