LAN スイッチング : Cisco IOS と NX-OS ソフトウェア

マルチキャスト スタブ ルーティングの実装

マルチキャスト スタブ ルーティングの実装
発行日;2012/01/21 | 英語版ドキュメント(2011/04/17 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

マルチキャスト スタブ ルーティングの実装

機能情報の検索

内容

マルチキャスト スタブ ルーティングの前提条件

マルチキャスト スタブ ルーティングの制約事項

マルチキャスト スタブ ルーティングに関する情報

マルチキャスト スタブ ネットワーク

マルチキャスト スタブ ルーティング

スタブ ルータとディストリビューション ルータ間のマルチキャスト スタブ ルーティング

スタブ ルータと関連するレシーバ間のマルチキャスト スタブ ルーティング

マルチキャスト スタブ ルーティングの利点

マルチキャスト スタブ ルーティングの実装方法

マルチキャスト スタブ ルーティングの実装

前提条件

制約事項

マルチキャスト スタブ ルーティング用のスタブ ルータの設定

マルチキャスト スタブ ルーティング用のディストリビューション ルータの設定

マルチキャスト スタブ ルーティングを実装する設定例

マルチキャスト スタブ ルーティングの実装:例

マルチキャスト スタブ ルーティング(PIM-DM)の実装:例

マルチキャスト スタブ ルーティング(PIM-SM、スタティック RP)の実装:例

マルチキャスト スタブ ルーティング(PIM-SSM)の実装:例

マルチキャスト スタブ ルーティング(Bidir-PIM)の実装:例

参考資料

関連ドキュメント

規格

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

マルチキャスト スタブ ルーティングの実装の機能情報

マルチキャスト スタブ ルーティングの実装

 

このモジュールでは、マルチキャスト スタブ ルーティングの実装に関する概念と設定タスクについて説明します。マルチキャスト スタブ ルーティングは、次のような目的で使用できます。

マルチキャスト転送のユニキャスト スタブ ルーティングによる実行を防止する。

低帯域幅リンクにおける dense(稠密)モード トラフィックの定期的なフラッディングとプルーニングをなくす。

Protocol Indendent Multicast(PIM)制御トラフィックの全体的な処理を減らし、PIM Designated Router(DR; 代表ルータ)メッセージと PIM アサート メッセージのマルチキャスト スプーフィングを防止する。

機能情報の検索

ご使用のソフトウェア リリースが、このモジュールで説明している機能の一部をサポートしていない場合があります。機能に関する最新の情報と警告を確認するには、ご使用のプラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。このモジュールで説明している機能に関する情報と、各機能をサポートしているリリースのリストを確認するには、「マルチキャスト スタブ ルーティングの実装の機能情報」を参照してください。

プラットフォームのサポートおよび Cisco IOS と Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスしてください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

マルチキャスト スタブ ルーティングの前提条件

このモジュールのタスクを実行する前に、「 IP Multicast Technology Overview 」モジュールで説明している概念を理解している。

このモジュールのタスクは、「 Configuring Basic IP Multicast 」モジュールで説明しているタスクを実行し、IP マルチキャストがイネーブルになっていること、および PIM インターフェイスが設定されていることを前提とする。

マルチキャスト スタブ ルーティングの制約事項

マルチキャスト スタブ ルーティングは、スタブ ルーティングをサポートしない Routing Information Protocol(RIP)、Open Shortest Path First(OSPF)、Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)など、その他の Interior Gateway Protocol(IGP)のこの制約を回避する設定を妨げません。また、マルチキャスト スタブ ルーティングは、この制約を回避するスタティック ルーティングの設定も妨げません。マルチキャスト スタブ ルーティングは、ユニキャスト スタブ ルーティングによって行われます。ユニキャスト Enhanced IGRP(EIGRP)スタブ ルーティングを適切に設定すると、マルチキャスト スタブ ルーティングに役立ちます。


ユニキャスト EIGRP スタブ ルーティングの詳細については、「Configuring EIGRP」モジュールを参照してください。


マルチキャスト スタブ ルーティングは、スタブ ネットワークの非冗長トポロジだけに実装できます。

マルチキャスト スタブ ルーティングに関する情報

PIM スタブ ルーティングを実装する前に、次の概念を理解する必要があります。

「マルチキャスト スタブ ネットワーク」

「マルチキャスト スタブ ルーティング」

「マルチキャスト スタブ ルーティングの利点」

マルチキャスト スタブ ネットワーク

マルチキャスト スタブ ネットワークは、任意のマルチキャスト グループに対してレシーバが直接接続されているセグメントです。マルチキャスト トラフィックに関連するレシーバが、これらのセグメント外にある場合も同様です。Cisco IOS ソフトウェアでは、マルチキャスト スタブ ルーティングを使用する場合、マルチキャスト スタブ ネットワークの非冗長設定だけが許可されます。

マルチキャスト スタブ ルーティング

マルチキャスト スタブ ルーティングは、マルチキャスト スタブ ネットワークの次の 2 タイプのリンクで使用できます。

スタブ ルータとディストリビューション ルータ間のアップストリーム リンク。スタブ ルータのディストリビューション ルータ側のインターフェイスには、完全な PIM 機能があります。ディストリビューション ルータのスタブ ルータ側のインターフェイスに完全な PIM 機能はなく、PIM ネイバー フィルタを使用するか、PIM パッシブ モードで動作します。

スタブ ルータと関連するレシーバ間のダウンストリーム リンク。ダウンストリーム リンクは、VLAN などのレイヤ 2 アクセス ドメイン、またはレイヤ 3 の経路選択済みインターフェイスに接続されています。ダウンストリーム リンクは PIM パッシブ モードで動作し、そのアクセス ドメインで唯一のインターフェイスであることを前提とするため、これが代表ルータ(DR)になります。PIM パッシブ モードをサポートしない Cisco IOS リリースでは、ダウンストリーム リンクは PIM ネイバー フィルタを使用して、スタブ ルータが同じインターフェイスの他の PIM ネイバーを検出するのを防止します。さらに、Interior Group Management Protocol(IGMP)ヘルパーを使用して、IGMP レポートをディストリビューション ルータのスタブ ルータ側のリンクにプロキシします。

スタブ ルータとディストリビューション ルータ間のマルチキャスト スタブ ルーティング

スタブ ルータとディストリビューション ルータ間にマルチキャスト スタブ ルーティングを実装すると、PIM dense mode(PIM-DM; PIM 稠密モード)で不要なマルチキャスト グループに対して定期的なフラッディングとそれに伴うプルーニングが発生する場合に役立ちます。このような場合、マルチキャスト スタブ ルーティングが実装されていれば、定期的なフラッディングとプルーニングが防止され、スタブ ネットワークでレシーバが利用可能なグループにマルチキャスト トラフィックを転送できます。

bidirectional PIM(bidir-PIM; 双方向 PIM)環境で、PIM sparse mode(PIM-SM; PIM 希薄モード)のスタブ ルータとディストリビューション ルータ間にマルチキャスト スタブ ルーティングを実装すると、スタブ ルータでグループと Rendezvous Point(RP; ランデブー ポイント)とのマッピング キャッシュを維持する必要がなくなり、Auto-RP または PIM bootstrap router(BSR; PIM ブートストラップ ルータ)を RP 情報の配布に使用している場合は、定期更新の帯域幅を節約できます。

マルチキャスト スタブ ルーティングは、ディストリビューション ルータからスタブ ルータへマルチキャスト トラフィックを転送することを目的としています。発信元を直接スタブ ネットワークに接続することも可能ですが、これが動作するのは PIM-DM 環境に限られます。PIM-SM、Source Specific Multicast(SSM)、双方向 PIM(bidir-PIM)環境では動作しません。これは、ディストリビューション ルータに適用された PIM ネイバー フィルタによってファースト ホップ ルータがフィルタ処理され、結果として Reverse Path Forwarding(RPF)が失敗するからです。さらに、レシーバを直接スタブ ルータに接続する必要があるため、その先へのダウンストリームが不可能になります。

スタブ ルータと関連するレシーバ間のマルチキャスト スタブ ルーティング

スタブ ルータと関連するレシーバ間にマルチキャスト スタブ ルーティングを実装する目的は、特にスタブ ルータでスタブ リンクの数が増えてきた場合に、PIM 制御トラフィックの全体的な処理を減らすことと、PIM DR をターゲットにした DoS 攻撃を防ぐことです。

マルチキャスト スタブ ルーティングの利点

マルチキャスト スタブ ルーティングを実装すると、マルチキャスト接続用のスタブ ネットワーク設定が容易になり、次のような利点があります。

マルチキャスト転送がユニキャスト スタブ ルーティング(EIGRP)によって実行される場合に、スタブ ネットワークがマルチキャスト転送に使用されないようにする。

低帯域幅リンクにおける dense(稠密)モード トラフィックの定期的なフラッディングとプルーニングをなくす。

PIM 制御トラフィックの全体的な処理を減らす。

PIM DR メッセージと PIM アサート メッセージのマルチキャスト スプーフィングを防止する。


) マルチキャスト スタブ ルーティングは、スタブ ネットワークの非冗長トポロジだけに実装できます。


マルチキャスト スタブ ルーティングの実装方法

このセクションでは、次のタスクについて説明します。

「マルチキャスト スタブ ルーティングの実装」(必須)

マルチキャスト スタブ ルーティングの実装

次のタスクを実行して、マルチキャスト スタブ ルーティングを実装します。

「マルチキャスト スタブ ルーティング用のスタブ ルータの設定」(必須)

「マルチキャスト スタブ ルーティング用のディストリビューション ルータの設定」(必須)

前提条件

このセクションのタスクは、「 Configuring Basic IP Multicast 」モジュールで説明しているタスクを実行し、IP マルチキャストがイネーブルになっていること、および PIM インターフェイスが設定されていることを前提とします。

制約事項

マルチキャスト スタブ ルーティングは、スタブ ルーティングをサポートしない RIP、OSPF、IS-IS など、その他の IGP のこの制約を回避する設定を妨げません。また、マルチキャスト スタブ ルーティングは、この制約を回避するスタティック ルーティングの設定も妨げません。マルチキャスト スタブ ルーティングは、ユニキャスト スタブ ルーティングによって行われます。ユニキャスト EIGRP スタブ ルーティングを適切に設定すると、マルチキャスト スタブ ルーティングに役立ちます。


ユニキャスト EIGRP スタブ ルーティングの設定の詳細については、「Configuring EIGRP」モジュールを参照してください。


マルチキャスト スタブ ルーティングは、スタブ ネットワークの非冗長トポロジだけに実装できます。

マルチキャスト スタブ ルーティング用のスタブ ルータの設定

次のタスクを実行して、マルチキャスト スタブ ルーティング用にスタブ ルータを設定します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface type number

4. ip pim passive
または
ip pim neighbor-filter access-list

5. ip igmp helper-address ip-address

6. end

7. show ip pim interface [ type number ]

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface type number

 

Router(config)# interface GigabitEthernet0/0

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

ip pim passive

または

ip pim neighbor-filter access-list

 

Router(config-if)# ip pim passive

または

 
Router(config-if)# ip pim neighbor-filter 1

PIM パッシブ モードで動作するようにインターフェイスを設定します。

または

PIM ネイバーが PIM に参加するのを防ぎます。

IP マルチキャストに対応したインターフェイス上で ip pim passive コマンドが設定されている場合、ルータはこのインターフェイスを PIM パッシブ モードで使用します。つまり、ルータはこのインターフェイス上で PIM メッセージを送信したり、他のルータからこのインターフェイスを介して PIM メッセージを受信したりすることはありません。ルータはネットワークで唯一の PIM ルータであると認識するため、すべての bidir-PIM グループ範囲で DR および DF として機能します。IGMP の動作は、このコマンドの影響を受けません。

コマンドを使用して、有効なルータとの PIM メッセージの送受信を制限してください。

ip pim neighbor-filter コマンドは、 access-list 引数に指定されたアクセス リストと一致するすべての PIM コントロール メッセージをフィルタ処理します。

コマンドは、Auto-RP アナウンスをフィルタ処理しません。このコマンドは、PIM ネイバー間のコントロール メッセージをフィルタ処理するためだけに使用されます。

コマンドより優先されます。

ステップ 5

ip igmp helper-address ip-address

 

Router(config-if)# ip igmp helper-address 172.16.32.1

インターフェイスで受信したすべての IGMP ホスト レポートとリーブ メッセージを、指定した IP アドレスへ転送するようにルータを設定します。

IGMP ホスト レポートとリーブ メッセージは、ネクストホップ インターフェイスの送信元アドレスを使用して、 ip-address 引数に指定した IP アドレスへ転送されます。

このコマンドは「dense-mode」の JOIN を有効にするため、PIM に参加していないスタブ サイトが IP マルチキャスト グループのメンバシップを示せるようになります。

ステップ 6

end

 

Router(config-if)# end

現在のコンフィギュレーション セッションを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 7

show ip pim interface [ type number ]

 

Router# show ip pim interface

PIM 用に設定されたインターフェイスに関する情報を表示します。

このコマンドを使用して、PIM インターフェイスが動作しているモードを確認します。

マルチキャスト スタブ ルーティング用のディストリビューション ルータの設定

次のタスクを実行して、マルチキャスト スタブ ルーティング用にディストリビューション ルータを設定します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface type number

4. ip pim passive
または
ip pim neighbor-filter access-list

5. end

6. show ip pim interface [ type number ]

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface type number

 

Router(config)# interface GigabitEthernet0/0

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

ip pim passive

または

ip pim neighbor-filter access-list

 

Router(config-if)# ip pim passive

または

 
Router(config-if)# ip pim neighbor-filter 1

PIM パッシブ モードで動作するようにインターフェイスを設定します。

または

PIM ネイバーが PIM に参加するのを防ぎます。

IP マルチキャストに対応したインターフェイス上で ip pim passive コマンドが設定されている場合、ルータはこのインターフェイスを PIM パッシブ モードで使用します。つまり、ルータはこのインターフェイス上で PIM メッセージを送信したり、他のルータからこのインターフェイスを介して PIM メッセージを受信したりすることはありません。ルータはネットワークで唯一の PIM ルータであると認識するため、すべての bidir-PIM グループ範囲で DR および DF として機能します。IGMP の動作は、このコマンドの影響を受けません。

コマンドを使用して、有効なルータとの PIM メッセージの送受信を制限してください。

ip pim neighbor-filter コマンドは、 access-list 引数に指定されたアクセス リストと一致するすべての PIM コントロール メッセージをフィルタ処理します。

コマンドは、Auto-RP アナウンスをフィルタ処理しません。このコマンドは、PIM ネイバー間のコントロール メッセージをフィルタ処理するためだけに使用されます。

コマンドより優先されます。

ステップ 5

end

 

Router(config-if)# end

現在のコンフィギュレーション セッションを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

show ip pim interface [ type number ]

 

Router# show ip pim interface

PIM 用に設定されたインターフェイスに関する情報を表示します。

このコマンドを使用して、PIM インターフェイスが動作しているモードを確認します。

マルチキャスト スタブ ルーティングを実装する設定例

ここでは、次の例について説明します。

「マルチキャスト スタブ ルーティングの実装:例」

マルチキャスト スタブ ルーティングの実装:例

このセクションでは、マルチキャスト スタブ ルーティングを実装する次の例について説明します。これらの例は、PIM ネイバー フィルタおよび IGMP ヘルパーを使用したマルチキャスト スタブ ルーティングと、PIM パッシブ インターフェイスを使用したマルチキャスト スタブ ルーティングを示しています。

「マルチキャスト スタブ ルーティング(PIM-DM)の実装:例」

「マルチキャスト スタブ ルーティング(PIM-SM、スタティック RP)の実装:例」

「マルチキャスト スタブ ルーティング(PIM-SSM)の実装:例」

「マルチキャスト スタブ ルーティング(Bidir-PIM)の実装:例」

マルチキャスト スタブ ルーティング(PIM-DM)の実装:例

次の例は、PIM-DM 環境におけるマルチキャスト スタブ ルーティングの設定を示しています。この例は、図 1 に示すトポロジに基づいています。

図 1 マルチキャスト スタブ ルーティングのトポロジ例(PIM-DM)

 

ディストリビューション ルータの設定

ip multicast-routing
!
interface GigabitEthernet1/0
ip pim sparse-dense-mode
ip pim neighbor-filter 1 (or ip pim passive)
!
access-list 1 deny any

スタブ ルータの設定

ip multicast-routing
!
interface Vlan100
ip pim sparse-dense-mode
ip igmp helper-address 172.16.32.1
ip pim passive
!
interface GigabitEthernet1/0
ip pim sparse-dense-mode

マルチキャスト スタブ ルーティング(PIM-SM、スタティック RP)の実装:例

次の例は、スタティック RP を使用する PIM-SM 環境における、マルチキャスト スタブ ルーティングの設定を示しています。この例は、図 2 に示すトポロジに基づいています。

図 2 マルチキャスト スタブ ルーティングのトポロジ例(PIM-SM、スタティック RP)

 

ディストリビューション ルータの設定

ip multicast-routing
!
Interface GigabitEthernet1/0
ip pim sparse-mode
ip pim neighbor-filter 1 (or ip pim passive)
!
access-list 1 deny any
!
ip pim rp-address 10.1.1.1

スタブ ルータの設定

ip multicast-routing
!
interface Vlan100
ip pim sparse-mode
ip igmp helper-address 172.16.32.1
ip pim passive
!
interface GigabitEthernet1/0
ip pim sparse-mode
!
ip pim rp-address 10.1.1.1

マルチキャスト スタブ ルーティング(PIM-SSM)の実装:例

次の例は、PIM-SSM 環境におけるマルチキャスト スタブ ルーティングの設定を示しています。この例は、図 3 に示すトポロジに基づいています。

図 3 マルチキャスト スタブ ルーティングのトポロジ例(PIM-SSM)

 

ディストリビューション ルータの設定

ip multicast-routing
!
interface GigabitEthernet1/0
ip pim sparse-mode
ip pim neighbor-filter 1 (or ip pim passive)
!
access-list 1 deny any
!
ip pim ssm default

スタブ ルータの設定

ip multicast-routing
!
interface Vlan100
ip pim sparse-mode
ip igmp helper-address 172.16.32.1
ip pim passive
!
interface GigabitEthernet1/0
ip pim sparse-mode
!
ip pim ssm default

マルチキャスト スタブ ルーティング(Bidir-PIM)の実装:例

次の例は、スタティック RP を使用する bidir-PIM 環境における、マルチキャスト スタブ ルーティングの設定を示しています。この例は、図 4 に示すトポロジに基づいています。

図 4 マルチキャスト スタブ ルーティングのトポロジ例(Bidir-PIM)

 

ディストリビューション ルータの設定

ip multicast-routing
!
interface GigabitEthernet1/0
ip pim sparse-mode
ip pim neighbor-filter 1 (or ip pim passive)
!
access-list 1 deny any
!
ip pim bidir-enable
ip pim rp-address 10.1.1.1 bidir

スタブ ルータの設定

ip multicast-routing
!
interface Vlan100
ip pim sparse-mode
ip igmp helper-address 172.16.32.1
ip pim passive
!
interface GigabitEthernet1/0
ip pim sparse-mode
!
ip pim bidir-enable
ip pim rp-address 10.1.1.1 bidir

参考資料

ここでは、マルチキャスト スタブ ルーティングの実装に関する参考資料について説明します。

関連ドキュメント

関連トピック
ドキュメントのタイトル

IP マルチキャスト テクノロジーの概要

IP Multicast Technology Overview 」モジュール

PIM を使用する IP マルチキャスト ネットワークの基本概念、設定タスク、例

Configuring a Basic IP Multicast Network 」モジュール

IP マルチキャスト コマンド:完全なコマンド構文、コマンド モード、デフォルト、コマンド履歴、使用上のガイドライン、例

Cisco IOS IP Multicast Command Reference

規格

規格
タイトル

この機能でサポートされる新しい規格または変更された規格はありません。また、既存の規格に対するサポートに変更はありません。

--

MIB

MIB
MIB リンク

この機能でサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありせん。また、既存の規格に対するサポートに変更はありません。

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、フィーチャ セットの MIB の場所を検索してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

RFC

RFC
タイトル

この機能でサポートされる新しい RFC または変更された RFC はありません。また、既存の規格に対するサポートに変更はありません。

--

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

Cisco Support Web サイトでは、ドキュメンテーションやツールなどのオンライン リソースを利用して、トラブルシューティングやシスコ製品およびテクノロジーに関する技術上の問題の解決に役立てられます。

以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。

テクニカル サポートを受ける

ソフトウェアをダウンロードする

セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける

ツールおよびリソースへアクセスする

Product Alert の受信登録

Field Notice の受信登録

Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索

Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する

トレーニング リソースへアクセスする

TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

Japan テクニカル サポート Web サイトでは、Technical Support Web サイト
( http://www.cisco.com/techsupport )の、利用頻度の高いドキュメントを日本語で提供しています。Japan テクニカル サポート Web サイトには、次のURLからアクセスしてください。http://www.cisco.com/jp/go/tac

http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html

マルチキャスト スタブ ルーティングの実装の機能情報

表 1 に、このモジュールに含まれている機能と具体的な設定情報へのリンクを示します。この表には、Cisco IOS Release 12.2(1) 以降で導入または変更された機能だけが記載されています。

ここに記載されていないこのテクノロジーの機能については、「 IP Multicast Features Roadmap 」を参照してください。

すべてのコマンドが、ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースで使用できるとは限りません。特定コマンドのリリース情報については、コマンド リファレンスのドキュメンテーションを参照してください。

プラットフォームのサポートおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームをサポートする Cisco IOS および Catalyst OS のソフトウェア イメージを判別できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスしてください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 1 に、特定の Cisco IOS ソフトウェア リリース群に含まれる特定の機能について、そのサポートが最初に導入されたリリースだけを示します。特に明記されている場合を除いて、該当する Cisco IOS ソフトウェア リリース群では、後続のリリースでもその機能がサポートされます。


 

表 1 マルチキャスト スタブ ルーティングの実装の機能情報

機能名
リリース
機能情報

PIM スタブ

12.2(37)SE
15.0(1)M
12.2(33)SRE

PIM スタブ機能により、インターフェイスが PIM パッシブ モードで動作するように設定できます。つまり、ルータはこのインターフェイス上で PIM メッセージを送信したり、他のルータからこのインターフェイスを介して PIM メッセージを受信したりすることはありません。ルータはネットワークで唯一の PIM ルータであると認識するため、すべての bidir-PIM グループ範囲で DR および DF として機能します。このモードは、主にマルチキャスト スタブ ルーティングのシナリオで使用されます。

導入または変更されたコマンド: ip pim passive