ルータ : Cisco 3800 シリーズ サービス統合型ルータ

Cisco ISR 3800 シリーズ 内蔵コンポーネントの取り付けおよび アップグレード手順

Cisco ISR 3800 シリーズ内蔵コンポーネントの取り付けおよびアップグレード手順
発行日;2011/12/22 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco ISR 3800 シリーズ

安全上の警告

電気機器の安全な取り扱い

静電破壊の防止

Cisco ISR 3825のカバーの取り外し

Cisco ISR 3825からの電源装置アセンブリの取り外し

Cisco ISR 3845からのプラグイン型マザーボードの取り外し

マザーボード上のコンポーネントの位置

SDRAM DIMMの取り外しおよび取り付け

DIMMの位置および方向

SDRAM DIMMの取り外し

SDRAM DIMMの取り付け

AIMの取り付けおよび取り外し

概要

アクセサリ キット

AIMの取り付け

AIMのマザーボードへの接続

AIMの取り付けの確認

AIMラベルの貼付

AIMの取り外し

AIMへのCompactFlashメモリ カードの取り付け

PVDMの取り付けおよび取り外し

PVDMの位置および方向

PVDMの取り付け

PVDMの取り外し

Cisco ISR 3825への電源装置の取り付け

既存の電源装置の取り外し

AC電源装置の取り付け

DC電源装置の取り付け

IP Phone電源装置の取り付け

Cisco ISR 3825への電源装置アセンブリの取り付け

Cisco ISR 3825へのカバーの取り付け

Cisco ISR 3845へのプラグイン型マザーボードの取り付けおよび交換

Cisco ISR 3845へのファン トレイおよび電源装置の取り外しおよび取り付け

Cisco ISR 3800 シリーズ
内蔵コンポーネントの取り付けおよび
アップグレード手順

このマニュアルでは、Cisco ISR 3800シリーズの内蔵コンポーネントの取り付けおよびアップグレード方法について説明します。

SDRAM DIMMメモリ モジュール

Advanced Integration Module(AIM)

Packet Voice Data Module(PVDM)

電源装置

マザーボード(Cisco ISR 3845のみ)

ファン トレイ(Cisco ISR 3845のみ)

SDRAM、AIM、PVDM、および電源装置の容量については、 『Overview of Cisco 3800 Series Routers』 の次の項を参照してください。

「Module and Interface Card Capacity」(p.7)

「Memory」(p.11)

「Power」(p.11)

各コンポーネントの取り付けおよび取り外し手順は、使用するルータ モデルによって異なります。

Cisco ISR 3825の場合、電源装置およびマザーボードを扱うには、ルータ カバーを取り外す必要があります。「Cisco ISR 3825のカバーの取り外し」を参照してください。さらに、マザーボード上のメモリ モジュール、AIM、およびPVDMを扱ったり、電源装置を交換したりする場合、電源装置をトレイとともに取り外す必要があります。「Cisco ISR 3825からの電源装置アセンブリの取り外し」を参照してください。

Cisco ISR 3845のマザーボードはルータの背面から引き出して、メモリ モジュール、AIM、およびPVDMを扱ったり、マザーボードを交換したりできます。「Cisco ISR 3845からのプラグイン型マザーボードの取り外し」を参照してください。

Cisco ISR 3845のファン トレイおよび電源装置に関する作業は、ルータの前面から行います。「Cisco ISR 3845へのファン トレイおよび電源装置の取り外しおよび取り付け」を参照してください。

このマニュアルの構成は、次のとおりです。

「安全上の警告」

「電気機器の安全な取り扱い」

「Cisco ISR 3825のカバーの取り外し」

「Cisco ISR 3825からの電源装置アセンブリの取り外し」

「Cisco ISR 3845からのプラグイン型マザーボードの取り外し」

「マザーボード上のコンポーネントの位置」

「SDRAM DIMMの取り外しおよび取り付け」

「AIMの取り付けおよび取り外し」

「PVDMの取り付けおよび取り外し」

「Cisco ISR 3825への電源装置の取り付け」

「Cisco ISR 3825へのカバーの取り付け」

「Cisco ISR 3845へのプラグイン型マザーボードの取り付けおよび交換」

「Cisco ISR 3845へのファン トレイおよび電源装置の取り外しおよび取り付け」

これらの作業を行う前に、「電気機器の安全な取り扱い」の説明に従って電源を切断し、カバーを取り外してください。

安全上の警告


警告 作業中は、カードのESD破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。



警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。



警告 この装置の設置および保守は、サービス技術者(AS/NZS 3260で定義)が行ってください。この装置を誤って汎用コンセントに接続すると危険な場合があります。主電源コネクタの電源を抜く前、ハウジングが開いている間、または主電源コネクタの電源を抜く前でハウジングが開いている間に、通信回線を切断する必要があります。



警告 この装置は、出入りが制限された場所に設置されることを想定しています。出入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。



警告 オン/オフ スイッチのあるシステムの場合は、作業の前に電源をオフにして、電源コードを外してください。



警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行わないでください。



警告 インストレーション手順を読んでから、システムを電源に接続してください。



警告 電源に接続されている装置を扱う場合は、事前に指輪、ネックレス、腕時計などの装身具を外しておいてください。これらの金属が電源やアースに接触すると、金属が過熱して大やけどをしたり、金属類が端子に焼き付くことがあります。



警告 装置の電源がオフであるかオンであるかに関係なく、WANポートには危険なネットワーク電圧がかかっています。感電しないように、WANポート付近で作業するときには十分に注意してください。ケーブルを取り外す場合は、装置側から先にケーブルを外してください。



警告 けがまたはシャーシの破損を防ぐために、モジュール(電源装置、ファン、またはカードなど)のハンドルを持ってシャーシを持ち上げたり、傾けたりすることは絶対に避けてください。これらのハンドルは、シャーシの重さを支えるようには設計されていません。


電気機器の安全な取り扱い

電気機器を取り扱う際には、次の注意事項に従ってください。

室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。そうすれば万一、電気事故が発生しても、迅速に電源を遮断できます。

ルータの作業を行う前に、電源をオフにして電源コードを外してください。

次の作業を行う前に、すべての電源をオフにしてください。

ルータ シャーシの取り付けまたは取り外し

電源装置付近での作業

危険を伴う作業は、一人では行わないでください。

回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。

床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。

電気事故が発生した場合は、次の手順に従ってください。

負傷しないように注意してください。

ルータの電源を切断してください。

可能であれば、医療援助を求めるために誰か別の人を呼んでもらうようにしてください。それができない場合は、負傷者の状況を見極めてから救援を要請してください。

負傷者に人工呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切な処置を施してください。

静電破壊の防止

ESD(静電気放電)により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。ESDはプリント基板の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。カードの取り外しまたは取り付けを行うときには、必ずESD防止手順に従ってください。ルータがアースに電気的に接続されていることを確認してください。静電気防止用リスト ストラップを肌に密着させて着用してください。ルータ フレームの塗装されていない金属部分にクリップを固定し、望ましくない静電気をアースに確実に逃がしてください。ESDによる損傷や感電を防ぐために、リスト ストラップとコードを正しく使用する必要があります。リスト ストラップがない場合は、ルータの金属部分に触れることによってESDを逃してください。


注意 安全のために、静電気防止用リスト ストラップの抵抗値を定期的に確認してください。抵抗値は1~10 Mohmでなければなりません。

Cisco ISR 3825のカバーの取り外し

電源装置およびマザーボードを扱うには、Cisco ISR 3825のカバーを取り外す必要があります。この作業は、ラックからルータを取り外して行ってください。No. 1およびNo. 2のプラス ドライバが必要です。

ルータでAC電源またはDC電源を使用する場合は、次の警告に従ってください。


警告 電源コードが接続されているときは、電源装置に手を触れないでください。電源スイッチを備えたシステムの場合、電源スイッチがオフになっていても、電源コードが接続されていれば、電源装置内部に線間電圧がかかっています。電源スイッチのないシステムの場合、電源コードが接続されていれば、電源装置内部に線間電圧がかかっています。


ルータでDC電源を使用する場合は、次の警告に従ってください。


警告 以下の手順を行う前に、DC回路に電気が流れていないことを確認します。



注意 カバーを取り外す前に、CompactFlashメモリ カードのイジェクト ボタンが前面パネルと一直線になっていることを確認します。イジェクト ボタンがパネルから飛び出している状態でカバーを取り外すと、ボタンが壊れることがあります。


注意 ルータが壊れるので、プラスチック製のベゼルをこじ開けないでください。


ステップ 1 ルータの電源を切断し、ルータ前面から電源コードを外します。


警告 装置を開ける前に、電話網ケーブルを外し、電話網電圧に接触することがないようにしてください。


ステップ 2 ルータの背面パネルからすべてのネットワーク インターフェイス ケーブルを外します。

ステップ 3 ラックからルータを取り外します。No. 2プラス ドライバを使用して、ルータからラックマウント ブラケットを取り外します。

ステップ 4 平らなところにルータを置きます。ルータ上部(カバーの背面の近く)から2本のネジを外し、安全な場所に保管します。

ステップ 5 左右の側面パネルからネジを3本ずつ外し、安全な場所に保管します。

ステップ 6 シャーシの前面側にカバーを引き寄せます(約1インチすなわち25 mm)。図1を参照してください。

ステップ 7 カバーを持ち上げてルータ本体から引き離します。

ステップ 8 Cisco ISR 3825の電源装置を交換するか、またはマザーボード上のコンポーネントを扱う前に、電源装置を取り外す必要があります。「Cisco ISR 3825からの電源装置アセンブリの取り外し」を参照してください。

図1 Cisco ISR 3825のカバーの取り外し

 

1

手前にカバーを引き寄せる

2

本体からカバーを引き離す


 

Cisco ISR 3825からの電源装置アセンブリの取り外し

Cisco ISR 3825の電源装置アセンブリは、電源装置と電源装置が取り付けられているトレイで構成されています。

電源装置の交換またはマザーボードの作業が目的で、Cisco ISR 3825から電源装置アセンブリを取り外す手順は、次のとおりです。この作業には、No. 2プラス ドライバが必要です。


ステップ 1 「Cisco ISR 3825のカバーの取り外し」の手順に従って、ルータのカバーを取り外します。

ステップ 2 電源装置アセンブリの位置を確認します。図2を参照してください。電源装置の角のコネクタから内部電源コードを外します。

図2 Cisco ISR 3825の電源装置

 

1

電源装置

2

非脱落型ネジ

ステップ 3 No. 2プラス ドライバを使用して、電源装置トレイの非脱落型ネジを緩めます。電源装置アセンブリを持ち上げて、ルータから外します。

ステップ 4 マザーボードのSDRAM DIMM、AIM、またはPVDMを取り付けまたは交換する場合は、「マザーボード上のコンポーネントの位置」を参照してください。新しい電源装置を取り付ける場合は、「Cisco ISR 3825への電源装置の取り付け」を参照してください。


 

Cisco ISR 3845からのプラグイン型マザーボードの取り外し

Cisco ISR 3845のマザーボードに搭載されたメモリ モジュール、AIM、およびPVDMを扱う場合、またはマザーボードを取り外して交換する場合の手順は、次のとおりです。この作業には、No. 2プラス ドライバが必要です。ラックからルータを取り外す必要はありません。

マザーボードを取り外すときにルータの電源をオフにする必要はありませんが、マザーボードを再び取り付けるまで、ルータは動作しません。


ステップ 1 No.2プラス ドライバを使用して、マザーボードの両側に1本ずつある非脱落型取り付けネジを緩めます(図3を参照)。

ステップ 2 両側のイジェクト レバーをそれぞれ外側に回転させ、ルータからマザーボードを慎重にまっすぐ引き抜きます。取り外したマザーボードは、静電気防止材の上に置きます。


注意 マザーボードはESDの影響を受けやすいコンポーネントです。損傷を防止するために、ESDに関するすべての注意事項を守ってください。

図3 Cisco ISR 3845のマザーボードの取り外し

 

1

非脱落型取り付けネジを緩める

2

イジェクト レバーを外側に回す


 

マザーボードのSDRAM DIMM、AIM、またはPVDMを取り付けまたは交換する場合は、「マザーボード上のコンポーネントの位置」を参照してください。

マザーボード上のコンポーネントの位置

図4および図5に、Cisco ISR 3825およびCisco ISR 3845のマザーボードにおけるSDRAM DIMM、AIM、およびPVDMの位置を示します。

図4 Cisco ISR 3825のマザーボードにおけるコンポーネントの位置

 

1

PVDM3

7

MEMORY 1

2

PVDM2

8

MEMORY 0

3

PVDM1

9

IP Phone電源コネクタ

4

PVDM0

10

ジャンパ ヘッダー

5

AIM0

11

プライマリ電源コネクタ

6

AIM1

12

セカンダリ電源コネクタ

図5 Cisco ISR 3845のマザーボードにおけるコンポーネントの位置

 

1

PVDM3

6

AIM1

2

PVDM2

7

MEM0

3

PVDM1

8

MEM1

4

PVDM0

9

ジャンパ ヘッダー

5

AIM0

10

ファン トレイ アセンブリ用の電源コネクタ

SDRAM DIMMの取り外しおよび取り付け

Cisco ISR 3800シリーズには、256 MBのECC DDR SDRAMが搭載されています。2つのDIMMスロットは、128 MB、256 MB、または512 MBのDIMMを使用して1024 MBまで拡張できます。SDRAM DIMMを1つだけ使用する場合は、どちらのDIMMコネクタに搭載してもかまいません。


注意 DIMMを取り外したり取り付けたりするときには、必ず静電気防止用リスト ストラップを肌に密着させて着用してください。リスト ストラップの装置側は、ルータの金属部分に固定します。


注意 DIMMを扱う場合は、必ず端を持ってください。DIMMはESDの影響を受けやすいコンポーネントなので、扱いを誤ると故障する可能性があります。

DIMMの位置および方向

マザーボードにはSDRAM DIMMコネクタが2つあります。Cisco ISR 3825ではMEMORY 0およびMEMORY 1、Cisco ISR 3845ではMEM0およびMEM1となっています。DIMMの位置については、図4および図5を参照してください。

DRAMM DIMMは、間違った方向に差し込まないように、かみ合わせる側に方向ノッチがあります。図6に、DRAM DIMMの方向ノッチを示します。

図6 DRAM DIMMの方向ノッチ

 

SDRAM DIMMの取り外し

マザーボードからSDRAM DIMMを取り外す手順は、次のとおりです。


ステップ 1 DIMMの両側にあるラッチを開きます。DIMMがわずかに持ち上がるので、コネクタから完全に抜き取ります。図7を参照してください。

図7 DRAM DIMMの取り外し

 

1

ラッチを開く

2

DIMMを取り外す

ステップ 2 ESDによる損傷を受けないように、静電気防止用袋にDIMMを収めます。


 

SDRAM DIMMの取り付け


注意 同じコネクタにDIMMを差し込むことができるのは、25回までです。それ以上着脱を繰り返すと、コネクタが損傷します。

SDRAM DIMMを取り付ける手順は、次のとおりです。


ステップ 1 DIMMコネクタの両側で、ラッチが開いていることを確認します。

ステップ 2 方向ノッチがコネクタのキーと重なるようにDIMMの向きを調整します。図8を参照してください。

ステップ 3 コネクタにDIMMを静かに差し込みます。

ステップ 4 両方のラッチが閉じてDRAM DIMMが固定されるまで、コネクタにDIMMを慎重にしっかりと押し込みます。

図8 DRAM DIMMの取り付け

 

1

DIMMを差し込む

2

ラッチが回転して閉じた状態になる


 

AIMを取り付ける場合は、「AIMの取り付けおよび取り外し」を参照してください。PVDMを取り付ける場合は、「PVDMの取り付けおよび取り外し」を参照してください。コンポーネントの取り付け後の作業については、「Cisco ISR 3825への電源装置アセンブリの取り付け」または「Cisco ISR 3845へのプラグイン型マザーボードの取り付けおよび交換」を参照してください。

AIMの取り付けおよび取り外し

概要

AIMは追加機能に対するハードウェア サポートを提供します。AIMはマザーボードのコネクタに差し込むので、外部インターフェイスも外部接続も不要です。スペアとして販売されている各AIMには、タイプを示すラベルが付属しています。

Cisco ISR 3800シリーズには、AIMコネクタが2つあります(AIM0およびAIM1)。AIMコネクタの位置については、図4および図5を参照してください。 表 1 に、Cisco ISR 3800シリーズで使用できるAIMを示します。

 

表 1 Cisco ISR 3800で使用できるAIM

シスコ部品番号
タイプ

AIM-ATM=

ATM

ATM-COMPR4=

Compression(圧縮)

AIM-CUE=

Unity Express

AIM-VPN/EPII-PLUS=(Cisco ISR 3825専用)

DES/3DES/AES VPN暗号化/圧縮

AIM-VPN/HPII-PLUS=(Cisco ISR 3845専用)

DES/3DES/AES VPN暗号化/圧縮

アクセサリ キット

Cisco ISR 3800シリーズにAIMを取り付けるために必要な取り付け金具は、金属製のネジを切った支柱×2、金属製の小ネジ×2、および両端がスナップ式のプラスチック支柱×1です。

AIMによっては付属のアクセサリ キットが異なる場合があります。また、複数のアクセサリ キットが付属している場合もあります。必要に応じて、両端がスナップ式のプラスチック支柱はあるキットから、金属製のネジを切った支柱と金属製の小ネジは別のキットからというように、使い分けてください。

AIMの取り付け

次の作業には、1/4インチ ナット ドライバおよびNo. 1プラス ドライバが必要です。


注意 AIMを取り外したり取り付けたりするときには、必ず静電気防止用リスト ストラップを肌に密着させて着用してください。リスト ストラップの装置側は、ルータの金属部分に固定します。


注意 AIMを扱う場合は、必ず端を持ってください。AIMはESDの影響を受けやすいコンポーネントなので、扱いを誤ると故障する可能性があります。

AIMのマザーボードへの接続

マザーボードにAIMを接続する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 マザーボードから、使用するAIMコネクタの近くにある3本のネジを外します。図9に一般的な例を示します。

図9 AIMを取り付けるためにマザーボードからネジを外す手順

 

A

金属製支柱の位置

B

プラスチック製支柱の位置

ステップ 2 アクセサリ キットから金属製のネジを切った支柱を2つ取り出します。板金状のネジを切った金属製支柱は使用しません。図10にこの2種類の金属製支柱を示します。

図10 金属製支柱

 

ステップ 3 図9でAが記されている2つのネジ位置に、金属製のネジを切った支柱を2つ取り付けます。1/4インチのナット ドライバを使用して支柱を締めます。図11を参照してください。


注意 支柱はまっすぐ取り付けてください。静かにしっかり締めます。肩部分がマザーボードにきちんと固定されていなければなりません。

図11 マザーボードへのAIMの取り付け

 

ステップ 4 図9でBが記されているネジ位置に、両端がスナップ式のプラスチック支柱を差し込みます(図12を参照)。肩部分がマザーボードにきちんと固定されるまで、支柱をしっかり押し込みます。


) プラスチック支柱はマザーボードにカチリとはまります。支柱の短い方が固定される側です。


図12 プラスチック支柱の向き

 

ステップ 5 AIMのコネクタをマザーボードのコネクタに差し込みます。コネクタに固定されるまで、AIMをしっかり押し込みます。プラスチック支柱がAIMボードの穴にかみ合っていなければなりません。図13を参照してください。

ステップ 6 アクセサリ キットから金属製の小ネジを取り出してAIMに差し込み、さらに金属製支柱に差し込みます。図13を参照してください。No. 1プラス ドライバでネジを慎重に締めます。

ステップ 7 マザーボードにAIMが正しく取り付けられているかどうかを確認します。図13を参照してください。

図13 マザーボードに取り付けられたAIM

 


 

AIMの取り付けの確認

show diag 0コマンドを使用して、取り付けたAIMのハードウェア情報を表示します。次に、ATM AIM 0のハードウェア リビジョンおよびその他の情報を表示する例を示します。

Router# show diag 0
.
.
.
ATM AIM 0:
 

AIMラベルの貼付

AIMはマウント キットに2枚に分かれる粘着シート付きのラベルが用意されているか、またはAIMカードにラベルが貼付されています。マザーボード上でのAIMの識別用に2枚に分けたラベルの一方を使用し、もう一方はルータの外側に貼付します。ラベルの貼付手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ラベルがAIMカードに貼付されている場合は、ミシン目に沿ってラベルを慎重にはがします。ラベルがマウント キットに含まれている場合は、ミシン目に沿ってラベルを2つに切り離し、一方をAIMカードに貼付します。

ステップ 2 ルータ背面パネルの端の空いている部分にもう一方のラベルを貼付します。背面パネルに手頃なスペースがない場合は、カバーの背面側にラベルを貼付します。


) ブランク カバー プレート、および着脱式のネットワーク モジュールまたはインターフェイス カードにはAIMラベルを貼付しないでください。また、穴、ネジ、既存ラベルの上に貼付してはなりません。



 

AIMの取り外し

AIMを取り外す手順は、次のとおりです。この作業には、No. 2プラス ドライバが必要です。


ステップ 1 取り外すAIMを確認します。

ステップ 2 No. 2プラス ドライバを使用し、AIMから2本のネジを外します。図14を参照してください。

図14 AMからのネジの取り外し

 

ステップ 3 コネクタとプラスチック支柱からAIMを静かに持ち上げて外します。コネクタとプラスチック支柱を損傷しないように、マザーボードに対してAIMを水平に保ってください。ESDによる損傷を受けないように、静電気防止用袋にAIMを収めます。


 

SDRAM DIMMを取り付ける場合は、「SDRAM DIMMの取り外しおよび取り付け」を参照してください。PVDMを取り付ける場合は、「PVDMの取り付けおよび取り外し」を参照してください。コンポーネントの取り付け後の作業については、「Cisco ISR 3825への電源装置アセンブリの取り付け」または「Cisco ISR 3845へのプラグイン型マザーボードの取り付けおよび交換」を参照してください。

AIMへのCompactFlashメモリ カードの取り付け

AIMにCompactFlashメモリ カードを取り付ける手順は、次のとおりです。


) すべてのAIMにCompactFlashメモリ カードが必要なわけではありません。



ステップ 1 AIM上でCompactFlashメモリ カードの位置を確認します(図15を参照)。

ステップ 2 コネクタにCompactFlashメモリ カードが完全に装着されるまで、カードのコネクタ側をコネクタに差し込みます(図15および図16を参照)。

ステップ 3 「AIMの取り付けおよび取り外し」の手順に従って、AIMを元通りに取り付けます。

ステップ 4 「Cisco ISR 3825へのカバーの取り付け」および「Cisco ISR 3845へのプラグイン型マザーボードの取り付けおよび交換」の手順に従って、シャーシ カバーを取り付けます。

ステップ 5 「AIMの取り付けの確認」を参照してください。


 

図15 AIM上のCompactFlashメモリ カード位置

 

図16 AIMへのCompactFlashメモリ カードの取り付け

 

PVDMの取り付けおよび取り外し

Cisco ISR 3800シリーズは、最大4つのCisco Packet Voice Data Module, version II(PVDM-II;パケット音声データ モジュール2)によって、拡張バージョンのDigital Signal Processor(DSP;デジタル信号プロセッサ)をサポートします。


注意 PVDMを取り外したり取り付けたりするときには、必ず静電気防止用リスト ストラップを肌に密着させて着用してください。リスト ストラップの装置側は、ルータの金属部分に固定します。


注意 PVDMを扱う場合は、必ず端を持ってください。PVDMはESDの影響を受けやすいコンポーネントなので、扱いを誤ると故障する可能性があります。

PVDMの位置および方向

マザーボード上に4つのPVDMコネクタがあり、それぞれPVDM0、PVDM1、PVDM2、PVDM3となっています。PVDMの位置については、図4および図5を参照してください。PVDMは、間違った方向に差し込まないように、かみ合わせる側に方向ノッチがあります。図17に、PVDMの方向ノッチを示します。

図17 PVDMの方向ノッチ

 


 

PVDMの取り付け

PVDMを取り付ける手順は、次のとおりです。


) 最初にPVDM 0コネクタからPVDMを取り付けます。



ステップ 1 マザーボードでPVDMコネクタの位置を確認します。PVDMコネクタの位置については、図4および図5を参照してください。

ステップ 2 方向ノッチがコネクタのキーと重なるようにPVDMの向きを調整します。図17を参照してください。

ステップ 3 PVDMを傾けて、PVDMコネクタに慎重に差し込みます。PVDMを直立させて、両端のクリップがかみ合うようにします。図18を参照してください。

図18 PVDMの取り付け

 

1

PVDMを直立させる

2

クリップがかみ合う


 

PVDMの取り外し

マザーボードからPVDMを取り外す手順は、次のとおりです。


ステップ 1 PVDMの両側にあるPVDM固定クリップを開き、コネクタから外れるまでPVDMを傾けます。図19を参照してください。

図19 PVDMの取り外し

 

1

クリップを開く

2

PVDMを傾ける

ステップ 2 ESDによる損傷を受けないように、静電気防止用袋にPVDMを収めます。


 

SDRAM DIMMを取り付ける場合は、「SDRAM DIMMの取り外しおよび取り付け」を参照してください。AIMを取り付ける場合は、「AIMの取り付けおよび取り外し」を参照してください。コンポーネントの取り付け後の作業については、「Cisco ISR 3825への電源装置アセンブリの取り付け」または「Cisco ISR 3845へのプラグイン型マザーボードの取り付けおよび交換」を参照してください。

Cisco ISR 3825への電源装置の取り付け

Cisco ISR 3825では、次の3種類の電源装置を利用できます。

外部AC電源によるAC電源装置

外部DC電源によるDC電源装置

外部AC電源によるIP Phone電源装置。この装置は、ルータとルータに取り付けられたIP Phoneに電源を供給します。

次の項で、各タイプの電源装置の取り付け方法について説明します。

既存の電源装置の取り外し

Cisco ISR 3825から既存の電源装置を取り外す手順は、次のとおりです。


ステップ 1 「Cisco ISR 3825のカバーの取り外し」の手順に従って、ルータのカバーを取り外します。

ステップ 2 「Cisco ISR 3825からの電源装置アセンブリの取り外し」の手順に従って、電源装置とトレイ アセンブリを取り外します。

ステップ 3 電源装置アセンブリを逆さまにして、トレイが上に来るようにします。

ステップ 4 No. 1プラス ドライバを使用して、電源装置をトレイに固定している2本のネジを外します。トレイから電源装置を取り外します。図20を参照してください。

図20 トレイから取り外したCisco ISR 3825の電源装置

 


 

AC電源装置の取り付け

AC電源装置には、電源コネクタが1つだけあります。図21を参照してください。

図21 AC電源装置

 

1

プライマリ電源コネクタ

 

電源装置を電源装置トレイに取り付ける手順は、次のとおりです。


ステップ 1 トレイの右側を上にします。新しい電源装置をトレイ前面の壁に重ねます。

ステップ 2 トレイに電源装置を収め、2本のネジを締めて固定します。


 

プライマリ電源コードがマザーボードに接続されていることを確認します。図22を参照してください。

図22 プライマリ電源コードとマザーボードの接続

 

1

プライマリ電源コード

ルータ内のコンポーネントの取り付け後の作業については、「Cisco ISR 3825への電源装置アセンブリの取り付け」を参照してください。

SDRAM DIMMを取り付ける場合は、「SDRAM DIMMの取り外しおよび取り付け」を参照してください。AIMを取り付ける場合は、「AIMの取り付けおよび取り外し」を参照してください。PVDMを取り付ける場合は、「PVDMの取り付けおよび取り外し」を参照してください。

DC電源装置の取り付け

DC電源装置には、電源コネクタが2つあります。図23を参照してください。

図23 DC電源装置

 

1

プライマリ電源コネクタ

2

セカンダリ電源コネクタ

電源装置を電源装置トレイに取り付ける手順は、次のとおりです。


ステップ 1 トレイの右側を上にします。新しい電源装置をトレイ前面の壁に重ねます。

ステップ 2 トレイに電源装置を収め、2本のネジを締めて固定します。


 

プライマリ電源コードがマザーボードに接続されていることを確認します。図22を参照してください。

セカンダリ電源コードがマザーボードに接続されていることを確認します。図24を参照してください。

図24 セカンダリ電源コードとマザーボードの接続

 

1

セカンダリ電源コード

ルータ内のコンポーネントの取り付け後の作業については、「Cisco ISR 3825への電源装置アセンブリの取り付け」を参照してください。

SDRAM DIMMを取り付ける場合は、「SDRAM DIMMの取り外しおよび取り付け」を参照してください。AIMを取り付ける場合は、「AIMの取り付けおよび取り外し」を参照してください。PVDMを取り付ける場合は、「PVDMの取り付けおよび取り外し」を参照してください。

IP Phone電源装置の取り付け

IP Phone電源装置にはコネクタが3つあります。図25を参照してください。

図25 IP Phone電源をサポートするAC電源装置

 

1

プライマリ電源コネクタ

3

IP Phone電源コネクタ

2

セカンダリ電源コネクタ

 

電源装置を電源装置トレイに取り付ける手順は、次のとおりです。


ステップ 1 トレイの右側を上にします。新しい電源装置をトレイ前面の壁に重ねます。

ステップ 2 トレイに電源装置を収め、2本のネジを締めて固定します。


 

プライマリ電源コードがマザーボードに接続されていることを確認します。図22を参照してください。

セカンダリ電源コードがマザーボードに接続されていることを確認します。図24を参照してください。

IP Phone電源コードを取り付けるには、図26を参照してください。図のように、3つのケーブル用金具によってケーブルが適切な場所に固定されていることを確認します。

図26 IP Phone電源コードとマザーボードの接続

 

1

IP Phone電源コード

2

ケーブル用金具

ルータ内のコンポーネントの取り付け後の作業については、「Cisco ISR 3825への電源装置アセンブリの取り付け」を参照してください。

SDRAM DIMMを取り付ける場合は、「SDRAM DIMMの取り外しおよび取り付け」を参照してください。AIMを取り付ける場合は、「AIMの取り付けおよび取り外し」を参照してください。PVDMを取り付ける場合は、「PVDMの取り付けおよび取り外し」を参照してください。

Cisco ISR 3825への電源装置アセンブリの取り付け

このマニュアルのいずれかの手順で電源装置アセンブリを取り外したあと、再び取り付ける手順は、次のとおりです。


ステップ 1 図2を参照して電源装置アセンブリをルータに収めます。ケーブルを挟み込まないように注意してください。

ステップ 2 No. 2プラス ドライバを使用して、電源装置アセンブリの非脱落型ネジを締め、ルータ シャーシに固定します。

ステップ 3 電源装置のコネクタに内部電源コードを接続します。IP Phone電源をサポートしないAC電源装置には、コネクタが1つしかありません。図21を参照してください。DC電源装置には、2つコネクタがあります。図23を参照してください。IP Phone電源をサポートするAC電源装置には、コネクタが3つあります。図25を参照してください。

ステップ 4 「Cisco ISR 3825へのカバーの取り付け」を参照してください。


 

Cisco ISR 3825へのカバーの取り付け

ルータ カバーを取り付ける手順は、次のとおりです。この作業には、No. 1プラス ドライバが必要です。


ステップ 1 前面パネルを手前にして、平らなところにルータを置きます。

ステップ 2 カバーと背面パネルが1インチ(25 mm)ほど開くようにして、本体にカバーを被せます。

ステップ 3 本体に沿ってカバーをスライドさせながら、カバーの背面左側にあるフックをルータ背面パネルのカード ケージの下にかみ合わせます。

ステップ 4 カバー上部に2本、左右に3本ずつ、ネジを取り付けます。

ステップ 5 ラックにルータを取り付けます。

ステップ 6 電源コードとネットワーク インターフェイス ケーブルを接続します。詳細については、 「Connecting Cables to Cisco 3800 Series Routers」 を参照してください。

ステップ 7 ルータの電源を入れます。詳細については、 「Powering Up Cisco 3800 Series Routers」 を参照してください。


 

Cisco ISR 3845へのプラグイン型マザーボードの取り付けおよび交換

Cisco ISR 3845ルータにプラグイン型マザーボードを再び取り付ける場合、または古いマザーボードを取り外して交換用マザーボードを取り付ける場合、手順は次のとおりです。この作業には、No. 2プラス ドライバが必要です。


ステップ 1 背面パネル側の空のマザーボード スロットが手前になるように、ルータを置きます。

ステップ 2 マザーボードのイジェクト レバーが全開になっていることを確認します。コネクタがかみ合うまで、ルータのスロットにマザーボードを慎重に押し込みます。さらに、イジェクト レバーを閉じてボードを完全に固定します。

ステップ 3 No.2プラス ドライバを使用して、マザーボードの両側に1本ずつある非脱落型ネジを締めます。


 

Cisco ISR 3845へのファン トレイおよび電源装置の取り外しおよび取り付け

Cisco ISR 3845は、ルータ前面のベイにホットスワップ対応の電源装置を2台収容できます。ルータの要件は1台の電源装置だけで満たせます。第2電源装置は冗長性、負荷分散、ルータのアベイラビリティ向上を担います。どちらの電源装置を取り外しても、ルータの動作に影響を与えることはありません。2台の電源装置は任意の組み合わせにできます。


注意 Telcordia NEBS GR-1089-CoreおよびEN 300386の要件を満たすために、両端を適切にアースしたFoil Twisted-Pair(FTP;フォイル ツイストペア)ケーブルを使用する必要があります。

電源装置を取り外したり取り付けたりする場合は、最初にファン トレイ アセンブリを取り外す必要があります。ファン トレイ アセンブリを新しいものに交換する場合も、手順は同じです。


ステップ 1 ルータ前面パネルの端にある4つの小さいドアを開け、ファン トレイ アセンブリを固定しているネジを確認します。図27を参照してください。No. 2プラス ドライバを使用して、各ネジを緩め、ファン トレイ アセンブリを取り外します。

ファン トレイ アセンブリを交換するだけで、電源装置を取り外したり取り付けたりしない場合は、ステップ 6に進んでください。


注意 ルータが第2電源装置を使用して稼働している場合、最大5分間はファンがなくても動作可能です。このとき、コンソールにファン トレイに関する警告メッセージが表示されます。

図27 Cisco ISR 3845前面パネルのファン トレイ アセンブリ

 

ステップ 2 電源装置を取り外すには、マイナス ドライバまたはNo. 2プラス ドライバを使用して、2本の非脱落型取り付けネジを緩めます。ネジを付けたまま、電源装置左右のイジェクト レバーを外側に回転させます。ハンドルを上げ、ハンドルを持って電源装置を引き出します。図28を参照してください。AC電源装置の例を示します。

図28 Cisco ISR 3845からの電源装置の取り外し(ACの例)

 

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非脱落型取り付けネジを緩める

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イジェクト レバーを外側に回す

ステップ 3 新しい電源装置または交換用電源装置のイジェクト レバーが電源装置の外側に開いていることを確認します。前面から電源装置を収めます。電源装置にコネクタが組み込まれているので、ケーブルを接続する必要はありません。

ステップ 4 電源装置が固定されるまで、イジェクト レバーを内側に回転させます。ハンドルを下げます。マイナス ドライバまたはNo. 2プラス ドライバを使用して、非脱落型取り付けネジを締めます。

ステップ 5 必要に応じて、ファン トレイ アセンブリの前面、電源装置の位置から、マイナス ドライバでプラスチックのパネルをはがします。No. 1プラス ドライバで、金属製のカバー プレートを取り外します。

ステップ 6 ファン トレイ アセンブリを元に戻し、取り付けネジを締めます。