Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータ ソフ トウェア コンフィギュレーション ガイド
Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルー タの概要
Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータの概要
発行日;2012/02/02 | 英語版ドキュメント(2009/02/14 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータの概要

概要

RAN 最適化の実装

IP 実装を介した Cisco Abis および Iub 最適化

IP を介した Cisco GSM Abis 最適化

Cisco Pseudowire Emulation Edge-to-Edge(PWE3)

IP を介した Cisco Iub の最適化

インテリジェント セル サイト IP サービス

セル サイト POP

Cisco IOS ソフトウェア機能

RAN-O 実装のためのソフトウェア機能

ソフトウェア機能

冗長性のサポート

CISCO-IP-RAN-BACKHAUL-MIB の設定文

MIB のサポート

制限および制約事項

RAN-O 実装の制限および制約事項

Cisco3825 ルータでサポートされていないハードウェア

UMTS Iub および GSM Abis 実装の制限と制約事項

UMTS Iub でサポートされていないハードウェア

GSM Abis でサポートされていないハードウェア

Cisco IOS リリース 12.4(16)MR2 の新機能

xconnect コマンドへの ignore-vpi-vci キーワードの追加

Cisco IOS リリース 12.4(16)MR1 の新機能

MPLS/IP を介した TDM 回線のエミュレーション(PWE3/TDM)

Structure-agnostic TDM over Packet(SAToP)

構造認識の TDM CESoPSN

MPLS/IP を介した ATM サービスの転送(PWE3/ATM)

透過セル トランスポート サービスと ATM ポート モード

ATM N 対 1 VCC セル モード

ATM AAL5 CPCS-SDU モード

ATM 1 対 1 VCC セル モード

L2TPv3 を介した ATM サービスの転送

ATM ポート セル リレー サービス

ATM VCC セル リレー サービス

ATM AAL5-SDU モード

非対称 PWE3

Ethernet over MPLS

VLAN モード

ポート モード

PWE3 over MLPPP

PWE3 の冗長性

TDM PWE3 の冗長性

ATM PWE3 の冗長性

イーサネット PWE3 の冗長性

サポートされる ATM ポートの最大数

ATM セル スイッチング

Cisco IOS リリース 12.4(16)MR の新機能

GSMmux:IP を介したモバイル通信用グローバル システム(GSM)Abis 最適化

UMTSmux:IP を介した Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)Iub 最適化

UMTS 輻輳管理制御

ATM の逆多重化(IMA)

相手先固定接続(PVC)ルーティング

動作の変更

UMTS QoS

Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータの概要

Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータは、モバイル ワイヤレス ネットワークでの使用に適したネットワーク プラットフォームで、特に、2G、3G、または 4G の Radio Access Network(RAN; 無線アクセス ネットワーク)の一部としてセル サイト エッジで使用する目的で設計されています。Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータは、2/2.5G Global System for Mobile Communications(GSM; モバイル通信用グローバル システム)および 3G Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の RAN バックホール転送と最適化を専門とする汎用ルータ プラットフォームです。

Cisco 3825 ルータは、小さいサイズ、ハイ アベイラビリティ、DC 入力パワーの柔軟性など、セル サイトでの導入の必須要件を満たす一方、低コストで高性能を提供します。

 

この章の内容は次のとおりです。

「概要」

「Cisco IOS ソフトウェア機能」

「MIB のサポート」

「制限および制約事項」

「Cisco IOS リリース 12.4(16)MR2 の新機能」

「Cisco IOS リリース 12.4(16)MR1 の新機能」

「Cisco IOS リリース 12.4(16)MR の新機能」

概要

典型的な RAN は、数千の Base Transceiver Station(BTS; 無線基地局)/ノード B、数百の Base Station Controller/Radio Network Controller(BSC/RNC)、およびいくつかの Mobile Switching Center(MSC; モバイル スイッチング センター)から構成されています。BTS/ノード B と BSC/RNC は、通常、地理的に離れた場所にあり、BTS/ノード B はセル サイト内に配置され地域全体に均等に分散されています。また、BSC、RNC、および MSC は適切に選択された Central Office(CO; セントラル オフィス)または Mobile Telephone Switching Office(MTSO)に配置されます。BTS/ノード B によって生成されたトラフィックはネットワークを経由して対応する BSC/RNC に転送されます。このネットワークはバックホール ネットワークと呼ばれ、通常は、ポイントツーポイント Time-Division Multiplexing(TDM; 時分割多重)トランクによって特定の BSC/RNC に接続された数百の BTS/ノード B から構成されたハブ アンド スポーク型トポロジになっています。これらの TDM トランクは、専用線 T1/E1 の場合もあれば、これと論理的に同等なマイクロ波リンクや衛星チャネルなどの回線の場合もあります。GSM および Code Division Multiple Access(CDMA; 符号分割多重接続)システムにおける BTS と BSC との間のインターフェイスは、Abis インターフェイスと呼ばれます。UMTS システムにおけるノード B と RNC との間のインターフェイスは、Iub インターフェイスと呼ばれます(設定例については、 付録 B「設定例」 を参照してください)。

RAN 最適化の実装

RAN-Optimization(RAN-O; RAN 最適化)では、Cisco 3825 ルータはセル サイトと BTS にまで IP 接続を拡張します。ルータは、GSM および UMTS の音声およびデータ ベアラ トラフィックと、メンテナンス、制御、シグナリングのトラフィックを、圧縮(cRTP/cUDP)とパケット多重化(マルチリンク PPP)を使用して、BTS、専用線終端、および集約ノード間の専用線バックホール ネットワーク経由で、帯域幅効率良く IP 転送します。

図 1-1 に、RAN-O における Cisco 3825 ルータの配置と接続の例を示します。

図 1-1 RAN-O における Cisco 3825 ルータの例

 

BTS サイトは、1 ペアの Cisco 3825 ルータで構成されています。ルータ ペアは、冗長性を確保するためにアクティブ ルータとスタンバイ ルータを提供します。アクティブ ルータに障害が発生すると、スタンバイ ルータが BTS サイトのアクティブ ルータの役割を引き継ぎます。

BTS サイトの各 Cisco 3825 ルータ ペアのハードウェア設定は同一です。2 台のルータは、Gigabit Ethernet(GE; ギガビット イーサネット)インターフェイスを介して互いに接続されます。Cisco 3825 ルータへの個々のバックホール リンクは BTS 内の単一の T1/E1 終端ブロックから、Y ケーブルを使用してアクティブ ルータとスタンバイ ルータの両方に接続されます。ルータ ペアのアクティブ/スタンバイ遷移を制御するための冗長性設計では、Hot Standby Router Protocol(HSRP; ホットスタンバイ ルータ プロトコル)を使用して、各ルータ内の Cisco 2 ポート T1/E1-RAN インターフェイス カード(シスコ製品番号 VWIC-2T1/E1-RAN。詳細については『Cisco 2-port T1/E1-RAN Installation Instructions』を参照してください)上のリレーを制御します。つまり、スタンバイ ルータ上のリレーが開いている間は、アクティブ ルータ上のリレーを確実に閉じることで、T1(または E1)の二重終端を回避しています。

IP 実装を介した Cisco Abis および Iub 最適化

モバイル ワイヤレス事業者に有益なソリューションの 1 つに、RAN バックホールの効率を最適化するシスコの機能があります(図 1-2 を参照)。たとえば、シスコの GSM Abis 最適化ソリューションは、T1/E1 帯域幅効率を最大 50% まで高めます。つまり、現在のトラフィックの負荷を現在使用されている T1/E1 トランクのほぼ半分で搬送できます。これによって、既存の RAN バックホール ネットワークでより多くの音声およびデータ セルを搬送できるため、トラフィック需要が増加しても事業者は高価な T1/E1 トランクを新たに追加する必要はなくなります。また、多数の既存のトランクを解放できるため、トランクについて繰り返し発生するコストを解消することができます。

同じく重要なもう 1 つのメリットは、現在では既存の RAN バックホール ネットワークで大量の超過容量を使用できる点です。事業者は、UMTS ノード B、GPRS、EDGE、1xEV-DO、PWLAN、その他のデータ オーバーレイなどの他の無線からのトラフィックを搬送するために、この再生された帯域幅を再割り当てすることができます。この機能を使用することで、事業者はバックホール容量を補強するための先行投資や再発するコストを回避できるため、新たなテクノロジーを展開および運用するコストが削減されます。また、事業者は追加のマイクロ波ライセンスや専用線が供与されるまで待機する必要がないため、新しい無線テクノロジーを展開してから収益を得るまでの時間が短縮されます。

3GPP2、3GPP R5 および R6 トランスポート規格に準拠している点も、シスコの RAN-O ソリューションのもう 1 つの魅力的な側面です。シスコは、今日の CDMA トランスポート ネットワークを 3GPP2 準拠の IP RAN トランスポート ネットワークに変換し、GSM および R4/R99 UMTS トランスポート ネットワークを R5/R6 IP RAN トランスポート ネットワークに変換します。さらに、マルチラジオ バックホール圧縮を追加します。つまり、事業者は、CDMA、GSM、および R4/R99 UMTS RAN における IP トランスポートのメリットをフルに活用できるようになります。

図 1-2 IP を介した GSM Abis および UMTS Iub 最適化における Cisco 3825 ルータの例

 

IP を介した Cisco GSM Abis 最適化

IP を介した Cisco GSM Abis 最適化テクノロジーは、インターフェイス上のトラフィックの性質に応じて、T1/E1 帯域幅効率を 33 ~ 50% まで高めます。これは、T1/E1 あたり 50 ~ 100% の GSM 音声コール容量ゲインに相当します。

GSM RAN では、BTS と BSC との間のインターフェイスは、Abis インターフェイスと呼ばれる 3GPP 参照インターフェイスです。BTS および BSC に接続する物理トランクは、通常、T1 または E1 回線であり、24 本(T1)または 32 本(E1)の個別の 64 kbps DS0 チャネルで伝送を行います。これらの DS0 チャネルのうち 1 本または 2 本が制御およびシグナリング トラフィックの搬送に使用され、残りのチャネルはベアラ トラフィック、つまりモバイル ユーザからの音声とデータの搬送に使用されます。各 DS0 ベアラ チャネルは、最大 4 本の下位多重化 16 kbps チャネル(サブレート DS0 と呼ばれる)で伝送を行います。音声およびデータ ベアラ トラフィックは、3GPP TS 08.60 v8.2.1「In-band control of transcoders and rate adaptors for Enhanced Full Rate (EFR) and full rate traffic channels(Enhanced Full Rate [EFR; 拡張フルレート] およびフルレート トラフィック チャネルのトランスコーダ/レート アダプタのインバンド制御)」に従い、Transcoder and Rate Adaptor Unit(TRAU)内のサブレート DS0 を介して搬送されます。TRAU フレームには、Full-Rate(FR; フルレート)または拡張フルレート(EFR)GSM ボコーダ フレーム、Adaptive Multi-Rate(AMR)ボコーダ フレーム、無音音声フレーム、OAM フレームといったいくつかのタイプがあります。サブレート DS0 がコールに割り当てられると、3GPP TS 08.60 v8.2.1「In-band control of transcoders and rate adaptors for EFR and full rate traffic channels(EFR および FR トラフィック チャネルのトランスコード/レート アダプタのインバンド制御)」に従い、TRAU フレームが生成されます。サブレート DS0 がアイドル状態でコールに割り当てられていない場合は、3GPP TS 08.54 v8.0.1「Base Station Controller-Base Transceiver Station (BSC-BTS) interface; Layer 1 structure of physical circuits(BSC-BTS 間インターフェイス、物理回線のレイヤ 1 構造)」に従い、反復するアイドル パターンが伝送されます。

TRAU フレームを指定するトランスコーダおよびレート適応制御機能により、Abis インターフェイスが最適化され、バックホール帯域幅効率を最適化する複数の機会が提供されます。たとえば、無線インターフェイスで Discontinuous Transmission(DTX)が採用されている場合、音声ユーザが無音(通常は通話時間の 40 ~ 60%)のときは常に、Abis インターフェイス上で転送される TRAU フレームには標準化された冗長ビット パターンが含まれます。このフレームは、アイドル(無音)音声フレーム(FR および EFR)または「データなし」フレーム(AMR)として知られています。別の例として、コールに割り当てられていないベアラ チャネルもそれぞれ、前に述べたように、Abis インターフェイス上で既知のアイドル ビット パターンを搬送します。したがって、無音およびアイドル期間に無線伝送が行われていない場合でも、それに関係なく冗長情報がバックホール ネットワーク経由で転送されるため、貴重な帯域幅が不必要に消費されます。

Cisco Pseudowire Emulation Edge-to-Edge(PWE3)

PWE3 は、ATM や E1/T1 などのサービスの必須アトリビュートをエミュレートするメカニズムです(図 1-3 を参照)。Pseudowire(PW; 擬似回線)に必要な機能としては、入力ポートに到達するサービス固有の Packet Data Unit(PDU; パケット データ ユニット)のカプセル化、それらのパスまたはトンネル経由での搬送、それらのタイミングと順序の管理、およびできるだけ効率良くサービスの動作と特性をエミュレートするために必要なその他の操作が含まれます。

PW は、選択したサービスの非共有リンクまたは回線と見なされます。ただし、場合によっては、一部のアプリケーションの PW 上での搬送を妨げる欠陥があります。これらの制限の詳細については、該当するサービス固有のマニュアルおよび適用性に関する説明を参照してください。

シスコでは、次に定義されているとおり、標準ベースの PWE3 をサポートしています。

「Structure-agnostic TDM over Packet(SAToP)」

「構造認識の TDM CESoPSN」

「MPLS/IP を介した ATM サービスの転送(PWE3/ATM)」

「L2TPv3 を介した ATM サービスの転送」

PW は、2 つの Provider Edge(PE; プロバイダー エッジ)デバイス間の接続で、2 つの Attachment Circuit(AC; アタッチメント回線)を接続します。AC は、ATM Virtual Path Identifier/Virtual Channel Identifier(VPI/VCI; 仮想パス識別子/仮想チャネル識別子)の場合もあれば、T1/E1 リンクの場合もあります。

図 1-3 PWE3f における Cisco 3825 ルータの例

 

IP を介した Cisco Iub の最適化

R4/R99(ATM)UMTS RAN に対応する IP を介した Cisco Iub 最適化テクノロジーは、Iub ヘッダーのタイプと ATM アダプテーション レイヤ トラフィックの下位セルの多重化パフォーマンスに応じて、最大 15 ~ 40% まで帯域幅効率を改善します。これは、18 ~ 67% の UMTS 音声コール容量ゲインに相当します。R5/R6 IP UMTS RAN では、シスコは圧縮と低オーバーヘッドの暗号化を提供します。

インテリジェント セル サイト IP サービス

シスコの RAN-O ソリューションは、新たな収益性向上サービスを配信する可能性も広げます。これは、現在セル サイトにまで拡大された Cisco IOS ソフトウェアでサポートされている豊富な IP ネットワーキング機能セットによって実現されます(図 1-4 を参照)。

セル サイト POP

商業地区、ホテル、空港、およびコンベンション センターの内部や周辺には多数のセル サイトが配置されているため、Public Wireless LAN(PWLAN; パブリック ワイヤレス LAN)アクセス ポイントとその他のワイヤレス データ オーバーレイを共存させる魅力的な場所になります。それらのワイヤレス データ無線の多くは IP ベースです。モバイル IP、VoIP、IP マルチキャスト、Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)、コンテンツ キャッシングなどの IP ネットワーキング機能を使用することで、これらの無線を介して新たな収益創出サービスを配信できます。また、シスコは、同一のバックホール ネットワークを介して複数のトラフィック タイプを柔軟に混在させることができる、広範な低遅延 IP ベースの Quality of Service(QoS)およびトラフィック シェーピング モデルを提供しています。したがって、セル サイトを物理的な Point of Presence(POP; アクセス ポイント)として、そこからホットスポット サービス、または音声およびワイヤード Internet Service Provider(ISP; インターネット サービス プロバイダー)サービスを近隣の企業や住宅に提供できます。シスコの Abis および Iub 最適化ソリューションによって、対応するトラフィックを予備のバックホール帯域幅上で「無料で配信」することができます。

図 1-4 セル サイト POP における Cisco 3825 ルータの例

 

Cisco IOS ソフトウェア機能

Cisco 3825 ルータに対応するソフトウェア バージョンは 1 つです。Radio Access Network-Optimization(RAN-O; 無線アクセス ネットワーク最適化)構成で Cisco 3825 ルータを実装するには、このバージョンのソフトウェアが必要です。

RAN-O 実装のためのソフトウェア機能

Cisco 3825 ルータを実装するために必要なソフトウェアは、Cisco 3825 ルータ ハードウェアの MIP ベースの部分で稼動する Cisco IOS ソフトウェアから構成されています。

RAN-O 実装用として Cisco 3825 ルータに追加された Cisco IOS ソフトウェア機能は、次のとおりです。

冗長性ロジック:ホットスタンバイ ルータ プロトコル(HSRP)情報を監視して、アクティブ ルータとスタンバイ ルータを決定し T1 終端を制御します。

フェールオーバー ロジック:ハードウェア障害や過熱状態の発生時に強制的にスイッチオーバーします。

リレー制御:アクティブおよびスタンバイ ルータ上の T1/E1 インターフェイスを開閉します。

診断機能:スタンバイ Cisco 3825 ルータの「稼動状態」を監視します。

ソフトウェア機能

RAN-O を実装するために Cisco 3825 ルータでサポートされる標準の Cisco IOS ソフトウェア機能は、次のとおりです。

簡易サービス

DHCP

PPP

NAT

OSPF

RIP

インテリジェント サービス

QoS

VPN

IP マルチキャスト

モバイル IP/FA

コンテンツ キャッシング

MPLS

L2TPv3

その他のサービス

PPP ネゴシエーション中の ACFC および PFC 処理

HSRP

NTP

SNMP

冗長性のサポート

RAN-O アプリケーションでは、可用性を確保するために、Cisco 3825 ルータへのバックホール リンクは Cisco 2 ポート T1/E1-RAN カードに二重にケーブル配線されています。このカードは、特に Cisco MWR 1941-DC-A ルータおよび Cisco 3825 ルータを対象として設計されており、T1/E1 ポートをアクティブ化するためのリレーが組み込まれています。これらのリレーによって、「Y」ケーブル配線が可能となるため、T1/E1 リンクが冗長でなくデフォルトで開かれている場所でもルータの冗長性を実現できます。リレーは、同じ T1/E1 に接続された 2 つのルータ間の HSRP/冗長プロトコルによって制御されます。


) 非冗長構成で Cisco 3825 ルータを使用する場合は、standalone サブコマンドを使用してカード上のリレーを閉じる必要があります。また、冗長性パラメータはルータの起動時に処理されます。これらのパラメータは「オンザフライ」では変更できません。


HSRP

シスコの HSRP は、どのルータがアクティブとスタンバイであるかを制御するために使用されます。HSRP は、プライオリティ スキームを使用して、HSRP によって設定されたどのルータをデフォルトのアクティブ ルータにするかを決定します。プライオリティは、最初に設定されたプライオリティ値、次に IP アドレスによって決定されます。どちらの場合も、値の大きい方がプライオリティが高くなります。

CISCO-IP-RAN-BACKHAUL-MIB の設定文

ここでは、CISCO-IP-RAN-BACKHAUL-MIB による通知提供を可能にする方法について詳しく説明します。

Cisco IOS リリース 12.4(16)MR1 では、Cisco 3825 ルータは次の MIB をサポートします。

CISCO-IP-RAN-BACKHAUL-MIB

この MIB は、Cisco Mobile Wireless Transport Manager(MWTM)5.0 以降と互換性があります。次のトラフィック タイプの最適化に関する情報を提供します。

GSM:BTS と対応する BSC との間の情報を提供します。

UMTS:ノード バンドと対応する RNC との間の最適化に関する情報を提供します。

通知

ciscoIpRanBackHaulGsmAlarm

モバイル通信用グローバル システム(GSM)Abis インターフェイスに関連付けられた情報アラームを提供します。GSM Abis だけを有効にします。詳細については、 付録 A「Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータ RAN-O コマンド リファレンス」 を参照してください。

conf t
snmp-server enable traps ipran alarm-gsm
 

ciscoIpRanBackHaulUmtsAlarm

Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)Iub インターフェイスに関連付けられた情報アラームを提供します。UMTS Iub だけを有効にします。詳細については、 付録 A「Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータ RAN-O コマンド リファレンス」 を参照してください。

conf t
snmp-server enable traps ipran alarm-umts
 

ciscoIpRanBackHaulRcvdUtil + ciscoIpRanBackHaulSentUtil

バックホールの使用率に関する情報を提供します。バックホールの使用率だけを有効にします。詳細については、 付録 A「Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータ RAN-O コマンド リファレンス」 を参照してください。

conf t
snmp-server enable traps ipran util

) snmp-server enable traps ipran util コマンドは廃止されました。ただし、互換性を維持するために CLI はこのコマンドを受け入れます。


すべての通知を指定するには、コンポーネント名を指定します。詳細については、 付録 A「Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータ RAN-O コマンド リファレンス」 を参照してください。

conf t
snmp-server enable traps ipran
 

デバイスに関する追加情報を提供し、通知の生成を制御するには、次の設定文を使用します。

ipran-mib ?

 

backhaul-notify-interval

バックホール使用率のインターバル(廃止。互換性を維持するためだけに提供されています)。

location

デバイスの場所。

snmp-access

snmp 接続のタイプを指定します。

threshold-acceptable

使用率の許容しきい値(廃止。互換性を維持するためだけに提供されています)。

threshold-overloaded

過剰使用率のしきい値(廃止。互換性を維持するためだけに提供されています)。

threshold-warning

警告使用率のしきい値(廃止。互換性を維持するためだけに提供されています)。

ipran-mib backhaul-notify-interval

 

これらのコマンドの詳細については、 付録 A「Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータ RAN-O コマンド リファレンス」 を参照してください。

MIB のサポート

Cisco 3825 ルータは、次の MIB をサポートしています。

 

ADSL-DMT-LINE-MIB

ADSL-LINE MIB

ATM-MIB

BRIDGE-MIB

CISCO-AAA-SERVER-MIB

CISCO-AAL5-MIB

CISCO-ACCESS-ENVMON-MIB

CISCO-ATM-EXT-MIB

CISCO-ATM-PVCTRAP-EXTN-MIB

CISCO-BULK-FILE-MIB

CISCO-CALL-APPLICATION-MIB

CISCO-CALL-HISTORY-MIB

CISCO-CAR-MIB

CISCO-CAS-IF-MIB

CISCO-CCME-MIB

CISCO-CDP-MIB

CISCO-CIRECUIT-INTERFACE-MIB

CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB

CISCO-CONFIG-MAN-MIB

CISCO-DIAL-CONTROL-MIB

CISCO-DSL-CPE-MIB

CISCO-ENTITY-ASSET-MIB

CISCO-ENTITY-EXT-MIB

CISCO-ENTITY-VENDORTYPE-OLD-MIB

CISCO-ENVMON-MIB

CISCO-FLASH-MIB

CISCO-FRAME-RELAY-MIB

CISCO-FTP-CLIENT-MIB

CISCO-HSRP-MIB

CISCO-ICSUDSU-MIB

CISCO-IETF-ATM2-PVCTRAP-MIB-EXTN

CISCO-IETF-ATM2-PVCTRAP-MIB

CISCO-IETF-NAT-MIB

CISCO-IETF-PW-MIB

CISCO-IETF-PW-MPLS-MIB

CISCO-IETF-PW-TC-MIB

CISCO-IF-EXTENSION-MIB

CISCO-IMAGE-MIB

CISCO-IP-RAN-BACKHAUL-MIB

CISCO-IPMROUTE-MIB

CISCO-MEMORY-POOL-MIB

CISCO-MVPN-MIB

CISCO-NBAR-PROTOCOL-DISCOVERY-MIB

CISCO-NETFLOW-MIB

CISCO-NTP-MIB

CISCO-PIM-MIB

CISCO-PING-MIB

CISCO-POP-MGMT-MIB

CISCO-PPPOE-MIB

CISCO-PROCESS-MIB

CISCO-QUEUE-MIB

CISCO-RTTMON-MIB

CISCO-SAA-APM-MIB

CISCO-SMI

CISCO-SNAPSHOT-MIB

CISCO-SNMP-TARGET-EXT-MIB

CISCO-SRST-MIB

CISCO-STACKMAKER-MIB

CISCO-SYSLOG-MIB

CISCO-TC

CISCO-TCP-MIB

CISCO-VLAN-IFTABLE-RELATIONSHIP-
MIB

CISCO-VLAN-MEMBERSHIP-MIB

CISCO-VOICE-ANALOG-IF-MIB

CISCO-VOICE-ATM-DIAL-CONTROL-MIB

CISCO-VOICE-COMMON-DIAL-CONTROL-
MIB

CISCO-VOICE-DIAL-CONTROL-MIB

CISCO-VOICE-DNIS-MIB

CISCO-VOICE-ENABLED-LINK-MIB

CISCO-VOICE-FR-DIAL-CONTROL-MIB

CISCO-VOICE-IF-MIB

CISCO-VOICE-NUMBER-EXPANSION-MIB

CISCO-VOICE-URI-CLASS-MIB

CISCO-VPDN-MGMT-EXT-MIB

CISCO-VPDN-MGMT-MIB

CISCO-VTP-MIB

DIAL-CONTROL-MIB

DS1-MIB

DS3-MIB

ETHERLIKE-MIB

EVENT-MIB

EXPRESSION-MIB

IF-MIB

IGMP-MIB

IMA-MIB

INT-SERV-GUARANTEED-MIB

INT-SERV-MIB

IP-FORWARD-MIB

ISDN-MIB

MSDP-MIB

OLD-CISCO-CHASSIS-MIB

OLD-CISCO-FLASH-MIB

OLD-CISCO-INTERFACES-MIB

OLD-CISCO-IP-MIB

OLD-CISCO-SYS-MIB

OLD-CISCO-TCP-MIB

OLD-CISCO-TS-MIB

OSPF-MIB

OSPF-TRAP-MIB

PIM-MIB

RFC1213-MIB

RFC1231-MIB

RFC1315-MIB

RFC1406-MIB

RMON-MIB

RS-232-MIB

RSVP-MIB

SMON-MIB

SNMP-TARGET-MIB

SONET-MIB

TCP-MIB

UDP-MIB

VRRP-MIB

XGCP-MIB

制限および制約事項

Cisco 3825 ルータで Cisco 2 ポート T1/E1-RAN インターフェイス カードを使用している場合は、次の制約事項が適用されます。


注意 Cisco 3825 ルータは、Cisco 2 ポート T1/E1-RAN インターフェイスの Online Insertion and Removal(OIR; 活性挿抜)をサポートしていません。電源が供給されているルータ内でカードをホットスワップしようとすると、カードを損傷する場合があります。


注意 Cisco 3825 ルータはネットワーク モジュールのホットスワップをサポートしていません。電源が供給されているルータ内でカードをホットスワップしようとすると、カードを損傷する場合があります。


) Cisco NM-2W ネットワーク インターフェイス モジュールは、Inverse Multiplexing over ATM(IMA; ATM の逆多重化)を使用または使用しないショートホール上の Cisco 3825 ルータだけでサポートされます。GSM を使用したショートホール上の Cisco 3825 ルータではサポートされません。


RAN-O 実装の制限および制約事項

RAN 最適化(RAN-O)構成で Cisco 3825 ルータを実装する場合は、次の制約事項が適用されます。

Cisco 3825 ルータでサポートされていないハードウェア

追加の Voice/WAN Interface Card(VWIC; 音声または WAN インターフェイス カード)の使用。サポートされている VWIC は Cisco 2 ポート T1/E1-RAN だけです。

UMTS Iub および GSM Abis 実装の制限と制約事項

RAN-O 構成で UMTS Iub または GSM Abis アプリケーションを実装している場合は、次の制約事項が適用されます。

UMTS Iub でサポートされていないハードウェア

Cisco MWR 1941-DC ルータは UMTS Iub をサポートしていません。UMTS Iub には、マザーボード上に Advanced Integration Module(AIM)スロット コネクタが装備されていないからです。UMTS Iub をサポートしているのは、Cisco MWR 1941-DC-A ルータと Cisco 3825 ルータだけです。

GSM Abis でサポートされていないハードウェア

ネットワーク インターフェイス モジュール(NM-2W)は GSM Abis をサポートしていません。HDLC コントローラ チャネルが NM-2W とインターフェイスしないからです。GSM Abis は、Cisco 3825 ルータの 4 個の音声または WAN インターフェイス カード(VWIC)ポートを通じ、Cisco 2 ポート T1/E1-RAN カードを介してだけサポートされます(図 1-5を参照)。

図 1-5 Cisco 3825 ルータ VWIC および NM-2W 設定オプションのブロック図の例

 

Cisco IOS リリース 12.4(16)MR2 の新機能

Cisco IOS リリース 12.4(16)MR2 では、Cisco MWR 1941-DC-A ルータは次の機能をサポートします。

「xconnect コマンドへの ignore-vpi-vci キーワードの追加」

xconnect コマンドへの ignore-vpi-vci キーワードの追加

ignore-vpi-vci キーワードを設定すると、MWR では、PW パケットの VPI/VCI 値が無視され、ローカルに設定された AC 側 PVC の VPI/VCI 値を使用してブラインド書き換えが実行されます。これは、 xconnect コマンドを PVC で設定している場合だけ適用されます。つまり、N:1 で N が 1 という特別な場合です。 xconnect コマンドをサブインターフェイスで設定している場合には実行されません。つまり、N が 1 より大きい場合です。

キーワード ignore-vpi-vci を指定して xconnect コマンドを実行した場合、MWR が受信ルータと同様に動作すれば、PVC マッピングは効率的に行われます。このコマンドを使用しない場合、MWR は PW パケット内の VPI/VCI 値をチェックして、ローカルに設定された PVC または PVC との照合を実行してマッピングを行います。 ignore-vpi-vci キーワードを設定した場合、MWR では、受信した PW パケット内の VPI/VCI ヘッダーが無視され、ローカルに設定された AC 側 PVC の VPI/VCI 値を使用してブラインド書き換えが実行されます。

Cisco IOS リリース 12.4(16)MR1 の新機能

Cisco IOS リリース 12.4(16)MR1 では、Cisco 3825 ルータは次の機能をサポートします。

「MPLS/IP を介した TDM 回線のエミュレーション(PWE3/TDM)」

「Structure-agnostic TDM over Packet(SAToP)」

「構造認識の TDM CESoPSN」

「MPLS/IP を介した ATM サービスの転送(PWE3/ATM)」

「透過セル トランスポート サービスと ATM ポート モード」

「ATM N 対 1 VCC セル モード」

「ATM AAL5 CPCS-SDU モード」

「ATM 1 対 1 VCC セル モード」

「L2TPv3 を介した ATM サービスの転送」

「ATM ポート セル リレー サービス」

「ATM VCC セル リレー サービス」

「ATM AAL5-SDU モード」

「非対称 PWE3」

「Ethernet over MPLS」

「VLAN モード」

「ポート モード」

「PWE3 over MLPPP」

「PWE3 の冗長性」

「TDM PWE3 の冗長性」

「ATM PWE3 の冗長性」

「イーサネット PWE3 の冗長性」

「サポートされる ATM ポートの最大数」

「ATM セル スイッチング」

MPLS/IP を介した TDM 回線のエミュレーション(PWE3/TDM)

PWE3 は、Packet-Switched Network(PSN; パケット スイッチド ネットワーク)上の T1/E1 回線の必須アトリビュートをエミュレートするメカニズムです。この革新的なテクノロジーによって、すべてのパケット ネットワークをレガシー TDM ネットワークから移行し、さらにレガシー アプリケーション用のトランスポートを提供できます。PWE3/TDM は、Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)インフラストラクチャを経由する NxDS0 回線を含む、T1/E1 非構造化および構造化回線をエミュレートします。

PW のプロビジョニングと作成の設定は、既存の xconnect インターフェイスを通じて実行されます。

T1/E1 の 1 つ以上のタイム スロットから Circuit Emulation(CEM; 回線エミュレーション)チャネルを作成するために、新たに cem-group コマンドがこの機能に追加されました。

group-number キーワードは、このチャネルで使用されるグループ番号を識別します。

T1 コントローラの場合、範囲は 0 ~ 23 です (24 個の cem-groups id)。

E1 コントローラの場合、範囲は 0 ~ 30 です (30 個の cem-groups id)。

フレーム構造を定義せずにすべてのタイム スロットを含む単一の CEM チャネルを作成するように指定するには、unframed キーワードを使用します。タイム スロットが定義されている場合は、PWE3 回線は Circuit Emulation Service over Packet-Switched Network(CESoPSN)となります。

CEM チャネルにタイム スロットを含めるように指定するには、time slots キーワードと timeslot-range 引数を使用します。タイム スロットのリストには、カンマとハイフンを含めることができます。数字、カンマ、ハイフンの間にスペースを入れないでください。

次に、cem-group コマンドの使用例を示します。

SATOP

controller el 0/0/0
cem-group 0 unframed
 
int cem 0/0/0
cem 0
xconnect 10.10.10.10 200 encap mpls

CESoPSN

controller e1 0/0/1
cem-group 0 timeslots 1-31
 
int cem 0/0/1
cem 0
xconnect 10.10.10.10 200 encap mpls

 

接続された回線上のハードウェア サンプル データのレートをミリ秒単位で指定するために、新たに sample-rate コマンドがこの機能に追加されました。

デフォルトは 1 ms です。sample-rate コマンドは、回線経由で送信される payload-size に変換されます。

1 ms で 32 タイム スロット = 256 バイト(32 タイム スロット x 8 バイト/タイム スロット/ms)

2 ms で 24 タイム スロット = 384 バイト(24 タイム スロット x 16 バイト/タイム スロット/ms)

1 ms で 10 タイム スロット = 80 バイト(10 タイム スロット x 8 バイト/タイム スロット/ms)

次に、sample-rate コマンドの使用例を示します。

interface CEM0/0/0
no ip address
cem 0
sample-rate 2
xconnect 10.10.10.10 200 encapsulation mpls
 

ネットワーク ジッタを補償する dejitter-buffer のサイズを指定するために、新たに dejitter-buffer コマンドがこの機能に追加されました。

バッファのサイズをミリ秒単位で指定するには、size 引数を使用します。

Size は 4 ~ 500 ms の範囲で、デフォルトは 4 ms です。

次に、dejitter-buffer コマンドの使用例を示します。

interface CEM0/0/0
no ip address
cem 0
dejitter-buffer 10
xconnect 10.10.10.10 200 encapsulation mpls

 

PWE3 回線上で欠落したパケットが検出された場合に T1/E1 で伝送されるデータ パターンを指定するために、新たに idle-pattern コマンドがこの機能に追加されました。

デフォルトの idle-pattern コマンドは 0xFF です。

次に、idle-pattern コマンドの使用例を示します。

interface CEM0/0/0
no ip address
cem 0
idle-pattern 0x55
xconnect 10.10.10.10 200 encapsulation mpls

 

CEM チャネルを管理上のシャットダウンにするために、新たに shutdown コマンドがこの機能に追加されました。

デフォルト:CEM チャネルは、「no shut」状態で作成されます。

次に、shutdown コマンドの使用例を示します。

interface CEM0/0/0
no ip address
cem 0
shutdown
xconnect 10.10.10.10 200 encapsulation mpls

 

CEM インターフェイス パラメータを、1 つのクラス内で設定し一括して CEM インターフェイスに適用できるようにするために、新たに class cem コマンドがこの機能に追加されました。このコマンドは、xconnect に対する pseudowire-class コマンドと同様に、CEM インターフェイスに対して動作します。

次に、class cem コマンドの使用例を示します。

class cem mycemclass
dejitter-buffer 10
sample-rate 2
 
interface CEM0/0/0
no ip address
cem 0
xconnect 10.10.10.10 200 encapsulation mpls
cem class mycemclass

Structure-agnostic TDM over Packet(SAToP)

Structure-agnostic TDM over Packet(SAToP)は、TDM ビットストリーム(T1、E1、T3、E3)を PW over PSN としてカプセル化します。SAToP は、特に標準の TDM フレーム構成によって課せられている構造をはじめ、ストリームに課せられている構造はすべて無視します。

これらのサービスのエミュレーションに使用されるプロトコルは、アタッチメント回線を PE に到達させる方式には依存しません。たとえば、T1 アタッチメント回線は、銅線上の PE に到達しているかどうかに関係なく同じ方法で処理され、T3 回線内で多重化され、SONET/SDH 回線の仮想トリビュタリにマッピングされるか、または非構造化 ATM Circuit Emulation Service(ATM-CES; ATM 回線エミュレーション サービス)を使用して ATM ネットワーク経由で搬送されます。PE と CEM 間で使用される特定の「キャリア レイヤ」の終端は、適切な Network Service Provider(NSP; ネットワーク サービス プロバイダー)によって実行されます。

構造認識の TDM CESoPSN

CESoPSN は、構造化(NxDS0)TDM 信号を PW over PSN としてカプセル化します。これは、PWE3-SAToP などの構造にとらわれない TDM ビットストリームのエミュレーションと同様の動作を補完します。

NxDS0 回線のエミュレーションは、PSN 帯域幅を節減し、DS0 レベルのグルーミングと分散クロスコネクト アプリケーションをサポートします。また、PSN 内でのパケット損失に対する CE デバイスの耐障害性を強化します。

MPLS/IP を介した ATM サービスの転送(PWE3/ATM)

ATM PW は、MPLS ネットワーク経由で ATM セルを搬送するために使用されます。これは、すべてのパケット ネットワークをレガシー ATM ネットワークから移行し、さらにレガシー アプリケーション用のトランスポートを提供できる革新的なテクノロジーです。

PW のプロビジョニングと作成の設定は、既存の xconnect コマンドを使用して実行されます。

現リリースでは、次の PW モードがサポートされています。

「透過セル トランスポート サービスと ATM ポート モード」

「ATM N 対 1 VCC セル モード」

「ATM AAL5 CPCS-SDU モード」

「ATM VCC セル リレー サービス」

次に、PW のさまざまなモードを設定する方法の例を示します。

透過セル トランスポート サービスと ATM ポート モード

ATM ポート モードでは、ATM インターフェイス全体を PW にマッピングします。ポート モード PW を設定するには、インターフェイス モードで xconnect コマンドを使用します。

次に設定例を示します。

interface ATM0/0/0
no ip address
scrambling-payload
atm mcpt-timers 1000 2000 3000
no atm ilmi-keepalive
atm cell-packing 28 mcpt-timer 3
xconnect 99.99.99.99 100 encapsulation mpls sequencing both
pvc 1/35 l2transport
encapsulation aal0
!
pvc 1/36 l2transport
encapsulation aal0
!
pvc 1/37 l2transport
encapsulation aal0
!

ATM N 対 1 VCC セル モード

ATM N:1 VCC セル リレー モードは、1 つ以上の Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)を 1 つの PW にマッピングします。セル リレー モードで N:1 VCC を設定する方法は 2 通りあります。

1. PW にマッピングする必要のある PVC が 1 つだけの場合に N:1 VCC セル リレー モード PW を設定するには、PVC モードで xconnect コマンドを使用します。

次に設定例を示します。

interface ATM0/0/1
no ip address
load-interval 30
scrambling-payload
atm mcpt-timers 1000 2000 3000
no atm ilmi-keepalive
pvc 0/101 l2transport
encapsulation aal0
cell-packing 28 mcpt-timer 3
xconnect 99.99.99.99 1101 encapsulation mpls sequencing both
!
 

2. 複数の PVC を PW にマッピングする必要がある場合に N:1 VCC セル リレー モード PW を設定するには、サブインターフェイス モードで xconnect コマンドを使用します。このサブインターフェイスで設定された PVC はすべて、PW にマッピングされます。

次に設定例を示します。

interface ATM0/0/1.1 multipoint
no snmp trap link-status
atm cell-packing 28 mcpt-timer 3
xconnect 99.99.99.99 1200 encapsulation mpls sequencing both
pvc 1/35 l2transport
encapsulation aal0
!
pvc 1/36 l2transport
encapsulation aal0
!
pvc 1/37 l2transport
encapsulation aal0

ATM AAL5 CPCS-SDU モード

ATM Adaptation Layer 5(AAL5; ATM アダプテーション レイヤ 5)SDU モードでは、1 つの AAL5 タイプ PVC を PW にマッピングします。AAL5 SDU モード PW を設定するには、AAL5 カプセル化タイプ PVC で xconnect コマンドを使用します。

次に設定例を示します。

interface ATM0/0/1
no ip address
load-interval 30
scrambling-payload
no atm ilmi-keepalive
pvc 0/100 l2transport
encapsulation aal5
xconnect 99.99.99.99 1100 encapsulation mpls sequencing both
!

ATM 1 対 1 VCC セル モード

ATM 1:1 VCC セル リレー モードでは、1 つの PVC を 1 つの PW にマッピングします。1:1 VCC リレー モード PW を指定するには、xconnect コマンド モードで one-to-one キーワードを使用します。

次に設定例を示します。

interface ATM0/0/1
no ip address
load-interval 30
scrambling-payload
atm mcpt-timers 1000 2000 3000
no atm ilmi-keepalive
pvc 0/102 l2transport
encapsulation aal0
cell-packing 28 mcpt-timer 3
xconnect 99.99.99.99 1102 encapsulation mpls sequencing both one-to-one
!

セル パッキング

セル パッキングまたは連結は、ポート、N:1 VCC セル、1:1 VCC セル モードをサポートします。セル パッキングでは、セルの最大数パラメータとセル パッキング タイマー パラメータを設定できます。

3 つのセル パッキング タイマー値を設定するには、インターフェイス モードで "atm mcpt-timers [timer1] [timer2] [timer3]" を使用します。タイマー値はマイクロ秒単位で、1,000 マイクロ秒つまり 1 ミリ秒刻みで指定できます。タイマー値は、"atm cell-packing" コマンドおよび "cell-packing" コマンドによって参照されます。

次に、ATM ポート モードでのセル パッキングの設定例を示します。セルの最大数を 28、セル パッキング タイマーを 3,000 マイクロ秒に指定します。

interface ATM0/0/0
no ip address
scrambling-payload
atm mcpt-timers 1000 2000 3000
no atm ilmi-keepalive
atm cell-packing 28 mcpt-timer 3
xconnect 99.99.99.99 100 encapsulation mpls sequencing both
pvc 1/35 l2transport
encapsulation aal0
!
pvc 1/36 l2transport
encapsulation aal0
!
pvc 1/37 l2transport
encapsulation aal0
!
 

次に、N:1 VCC セル リレー モード PW でのセル パッキングの設定例を示します。セルの最大数を 20、セル パッキング タイマーを 4,000 マイクロ秒に指定します。

interface ATM0/0/1
no ip address
load-interval 30
scrambling-payload
atm mcpt-timers 2000 3000 4000
no atm ilmi-keepalive
pvc 0/101 l2transport
encapsulation aal0
cell-packing 20 mcpt-timer 3
xconnect 99.99.99.99 1101 encapsulation mpls sequencing both

PVC マッピング

PVC マッピングを設定したり、PW が設定した PVC を書き換えたりするには、pw-pvc コマンドを使用します。このコマンドは、指定された PVC で送信および受信する PW パケットで使用される PW 側の VPI/VCI 値を指定します。

次に、pw-pvc コマンドの使用例を示します。

pvc 0/40 l2transport
encapsulation aal0
pw-pvc 1/40
xconnect 1.1.1.1 40 encapsulation mpls

L2TPv3 を介した ATM サービスの転送

このサービスは、IP ネットワークを経由して ATM サービスを転送します。これによって、ATM レガシー サービスを提供しながら、すべての PSN を ATM レガシー ネットワークから移行することができます。

現リリースでは、次の PW モードがサポートされています。

「ATM ポート セル リレー サービス」

「ATM VCC セル リレー サービス」

「ATM AAL5-SDU モード」

Layer 2 Tunnel Protocol Version 3(L2TPv3; レイヤ 2 トンネル プロトコル バージョン 3)ベースの PW の設定手順は、L2TPv3 ベースの PW 向けに設定するために pseudowire-class コマンドが必要となる点を除き、MPLS ベースの PW を設定する手順と同じです。

次に、L2TPv3 pseudowire-class コマンドの設定例を示します。

pseudowire-class l2tp
encapsulation l2tpv3
sequencing both
ip local interface Loopback0

ATM ポート セル リレー サービス

ATM ポート モードでは、ATM インターフェイス全体を PW にマッピングします。ポート モード PW を設定するには、インターフェイス モードで xconnect コマンドを使用します。ATM インターフェイスは PW にマッピングされます。

次に設定例を示します。

interface ATM0/0/0
no ip address
scrambling-payload
atm mcpt-timers 1000 2000 3000
no atm ilmi-keepalive
atm cell-packing 28 mcpt-timer 3
xconnect 99.99.99.99 100 pw-class l2tp
pvc 1/35 l2transport
encapsulation aal0
!
pvc 1/36 l2transport
encapsulation aal0
!
pvc 1/37 l2transport
encapsulation aal0
!
!

ATM VCC セル リレー サービス

ATM N:1 VCC セル リレー モードでは、1 つ以上の PVC を 1 つの PW にマッピングします。セル リレー モードで N:1 VCC を設定する方法は 2 通りあります。

1. PW にマッピングする必要のある PVC が 1 つだけの場合に N:1 VCC セル リレー モード PW を設定するには、PVC モードで xconnect コマンドを使用します。

次に設定例を示します。

interface ATM0/0/1
no ip address
load-interval 30
scrambling-payload
atm mcpt-timers 1000 2000 3000
no atm ilmi-keepalive
pvc 0/101 l2transport
encapsulation aal0
cell-packing 28 mcpt-timer 3
xconnect 99.99.99.99 1101 pw-class l2tp
!
 

2. 複数の PVC を PW にマッピングする必要がある場合に N:1 VCC セル リレー モード PW を設定するには、サブインターフェイス モードで xconnect コマンドを使用します。このサブインターフェイスで設定された PVC はすべて、PW にマッピングされます。

次に設定例を示します。

interface ATM0/0/1.1 multipoint
no snmp trap link-status
atm cell-packing 28 mcpt-timer 3
xconnect 99.99.99.99 1200 pw-class l2tp
pvc 1/35 l2transport
encapsulation aal0
pw-pvc 2/135
!
pvc 1/36 l2transport
encapsulation aal0
pw-pvc 2/136
!
pvc 1/37 l2transport
encapsulation aal0
pw-pvc 2/137
!
!

ATM AAL5-SDU モード

ATM AAL5-SDU モードでは、1 つの AAL5 タイプ PVC を 1 つの PW にマッピングします。AAL5-SDU モード PW を設定するには、AAL5 カプセル化タイプ PVC で xconnect コマンドを使用します。

次に設定例を示します。

interface ATM0/0/1
no ip address
load-interval 30
scrambling-payload
atm mcpt-timers 1000 2000 3000
no atm ilmi-keepalive
pvc 0/100 l2transport
encapsulation aal5
xconnect 99.99.99.99 1100 pw-class l2tp
!

セル パッキング

セル パッキングまたは連結は、ポート、N:1 VCC セル、1:1 VCC セル モードをサポートします。セル パッキングでは、セルの最大数パラメータとセル パッキング タイマー パラメータを設定できます。

3 つのセル パッキング タイマー値を設定するには、インターフェイス モードで "atm mcpt-timers [timer1] [timer2] [timer3]" を使用します。タイマー値はマイクロ秒単位で、1,000 マイクロ秒つまり 1 ミリ秒刻みで指定できます。タイマー値は、"atm cell-packing" コマンドおよび "cell-packing" コマンドによって参照されます。

次に、ATM ポート モードでのセル パッキングの設定例を示します。セルの最大数を 28、セル パッキング タイマーを 3,000 マイクロ秒に指定します。

interface ATM0/0/0
no ip address
scrambling-payload
atm mcpt-timers 1000 2000 3000
no atm ilmi-keepalive
atm cell-packing 28 mcpt-timer 3
xconnect 99.99.99.99 100 pw-class l2tp
pvc 1/35 l2transport
encapsulation aal0
!
pvc 1/36 l2transport
encapsulation aal0
!
pvc 1/37 l2transport
encapsulation aal0
!
 

次に、N:1 VCC セル リレー モードでのセル パッキングの設定例を示します。セルの最大数を 20、セル パッキング タイマーを 4,000 マイクロ秒に指定します。

interface ATM0/0/1
no ip address
load-interval 30
scrambling-payload
atm mcpt-timers 2000 3000 4000
no atm ilmi-keepalive
pvc 0/101 l2transport
encapsulation aal0
cell-packing 20 mcpt-timer 3
xconnect 99.99.99.99 1101 pw-class l2tp

PVC マッピング

PVC マッピングを設定したり、PW が設定した PVC を書き換えたりするには、pw-pvc コマンドを使用します。このコマンドは、特定の PVC での送信および受信に使用される PW 側の VPI/VCI 値を指定します。

次に、PW パケットに対する pw-pvc コマンドの使用例を示します。

pvc 0/40 l2transport
encapsulation aal0
pw-pvc 1/40
xconnect 1.1.1.1 40 pw-class l2tp

非対称 PWE3

この機能は、プロバイダー エッジ(PE)ルータとして動作する 2 つの Mobile Wireless Router(MWR; モバイル ワイヤレス ルータ)間に非対称のバックホール パスを作成するために、アップリンク方向とダウンリンク方向で 2 つの異なる MPLS 対応 IP ルートを使用します。

ATM over L2TPV3 の場合、この機能は、L2TPV3 トンネルのエンドポイントとして動作する 2 つの MWR 間で非対称のバックホール パスを作成するために、アップリンク方向とダウンリンク方向で 2 つの異なる IP ルートを使用します。

この機能では、IP ルートを設定し、2 つの MWR 間で複数のバックホール パスを使用可能にする以外に、特別な設定は必要ありません。

設定例については、付録 B の「非対称 PWE3 の設定」を参照してください。

Ethernet over MPLS

Ethernet over MPLS 機能を使用して、MPLS ネットワークを経由してイーサネット トラフィックを転送できます。この機能は、次の 2 通りの方法で設定できます。

VLAN モード

VLAN は、ユーザの物理的な位置に関係なく、機能、プロジェクト チーム、またはアプリケーション別に論理的に分割されたスイッチド ネットワークです。

異なる場所にある 2 つの VLAN ネットワークを接続するために、MPLS バックボーンの各終端に PE ルータを設定し、ポイントツーポイント Virtual Connection(VC; バーチャル コネクション)を追加します。MPLS バックボーンの入力点と出力点にある 2 つの PE ルータだけが、レイヤ 2 VLAN トラフィックを転送するための専用 VC を持ちます。

VLAN モードの Ethernet over MPLS は、コア MPLS ネットワーク経由で送信元 802.1Q VLAN から宛先 802.1Q VLAN にイーサネット トラフィックを転送します。

次に、VLAN モードでのイーサネットの設定例を示します。

Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# interface gigabitethernet 0/0.1
Router(config-subif)# encapsulation dot1q 100
Router(config-subif)# xconnect 10.0.0.1 123 encapsulation mpls

) VLAN モードの Ethernet over MPLS は、サブインターフェイス上に設定する必要があります。


ポート モード

ポート モードでは、インターフェイスに着信するフレームを MPLS パケットにパッキングして、MPLS バックボーン経由で出力インターフェイスに転送できます。プリアンブルまたは Frame Check Sequence(FCS; フレーム チェック シーケンス)なしのイーサネット フレーム全体を単一のパケットとして転送します。

ポート モードで設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで xconnect コマンドを使用し、宛先アドレスと VC ID を指定します。xconnect コマンドの構文は、他のすべての転送タイプで同じです。各インターフェイスは、一意の PW VC ラベルに関連付けられます。

ポート モードの Ethernet over MPLS を設定する際は、次のガイドラインに従ってください。

擬似回線(PW)VC タイプは、イーサネットに設定します。

ポート モードとイーサネット VLAN モードは相互に排他的です。ポート間転送用にメイン インターフェイスを有効にしている場合は、サブインターフェイスでコマンドを入力できません。

 

次に、Ethernet over MPLS の 2 つの VC におけるコマンド出力の例を示します。

Router# show mpls l2transport vc
Local intf Local circuit Dest address VC ID Status
------------- -------------------- --------------- ---------- ----------
Fa0/0.1 Eth VLAN 2 10.1.1.1 2 UP
Fa0/1 Ethernet 10.1.1.1 8 UP
 

VC 2 はイーサネット VLAN モードです。VC 8 はイーサネット ポート モードです。

show mpls l2transport vc detail コマンドを実行した場合、出力は次のようになります。

Router# show mpls l2transport vc detail
Local interface: Fa0/0.1 up, line protocol up, Eth VLAN 2 up
Destination address: 10.1.1.1, VC ID: 2, VC status: up
.
.
.
Local interface: Fa0/1 up, line protocol up, Ethernet up
Destination address: 10.1.1.1, VC ID: 8, VC status: up

PWE3 over MLPPP

PWE3 over MLPPP(Multi-Link Point-to-Point Protocol)は、マルチリンク バックホールを介した PWE3 の確立を可能にします。この機能を使用すると、PE ルータとして動作する 2 つの MWR 間の MPLS または L2TPV3(ATM over L2TPv3 用)対応のバックホールとして、マルチリンクを使用できます。この機能では、MLPPP 上で MPLS を有効にし、PE ルータとして動作する 2 つの MWR 間の IP ルーティング用に MLPPP IP アドレスを使用する以外に、特別な設定は必要ありません。

指定されたインターフェイスの通常のルーテッド パスに沿って IPv4 パケットを MPLS 転送できるように、既存の MPLS IP コマンドがこの機能に追加されました。

次に、指定されたイーサネット インターフェイスでラベル スイッチングが有効になっている例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# interface multilink1
Router(config-if)# mpls ip

PWE3 の冗長性

PWE3 冗長性機能を使用すると、ネットワーク内の障害を検出し、サービスの提供を継続できる別のエンドポイントにレイヤ 2(L2)サービスを再ルーティングするように、ネットワークを設定できます。これは、PE ルータの障害、または PE ルータおよび CE ルータ間のリンクの障害から回復する機能を提供します。

PW VC の冗長ピアを指定するために、既存の backup peer コマンドがこの機能に追加されました。

また、プライマリ PW VC がダウンした後、バックアップ PW VC が、動作を再開するまで待機する時間を指定するために、既存の backup delay コマンドがこの機能に追加されました。

さらに、xconnect 冗長性グループのステータスのシステム メッセージ ログ(syslog)レポートを有効にするために、既存の xconnect logging redundancy コマンドがこの機能に追加されました。

次の例では、xconnect 冗長性グループのステータスの syslog レポートを有効にし、スイッチオーバー イベントの発生時に生成されるメッセージを表示しています。

Router(config)# xconnect logging redundancy

プライマリ メンバーのアクティブ化

00:01:07: %XCONNECT-5-REDUNDANCY: Activating primary member 10.55.55.2:1000

バックアップ メンバーのアクティブ化

00:01:05: %XCONNECT-5-REDUNDANCY: Activating secondary member 10.55.55.3:1001

TDM PWE3 の冗長性

次に、backup peer コマンドの使用例を示します。

PW クラスを使用しない PW 冗長性

interface CEM0/0/0
no ip address
cem 0
xconnect 2.2.2.2 100 encapsulation mpls
backup peer 2.2.2.2 200
backup delay 20 20

PW クラスを使用した PW 冗長性

 
pseudowire-class pw_redundancy
encapsulation mpls
 
interface CEM0/0/0
no ip address
cem 0
xconnect 2.2.2.2 100 encapsulation mpls
backup peer 2.2.2.2 200 pw-class pw_redundancy
backup delay 20 20

ATM PWE3 の冗長性

次に、backup delay コマンドの使用例を示します。

PW クラスを使用しない PW 冗長性

interface ATM0/0/0
no ip address
xconnect 2.2.2.2 300 encapsulation mpls
backup peer 2.2.2.2 400
backup delay 20 20

PW クラスを使用した PW 冗長性

pseudowire-class pw_redundancy
encapsulation mpls
 
interface ATM0/0/0
no ip address
xconnect 2.2.2.2 300 encapsulation mpls
backup peer 2.2.2.2 400 pw-class pw_redundancy
backup delay 20 20

イーサネット PWE3 の冗長性

次に、xconnect logging redundancy コマンドの使用例を示します。

PW クラスを使用しない PW 冗長性

interface GigabitEthernet 0/0
xconnect 2.2.2.2 500 encapsulation mpls
backup peer 2.2.2.2 600
backup delay 20 20

PW クラスを使用した PW 冗長性

pseudowire-class pw_redundancy
encapsulation mpls
 
interface GigabitEthernet 0/0
xconnect 2.2.2.2 500 encapsulation mpls
backup peer 2.2.2.2 600 pw-class pw_redundancy
backup delay 20 20

サポートされる ATM ポートの最大数

この拡張により、Cisco 3825 ルータでサポートされる ATM ポートの最大数が増加します。

AIM-ATM-8 でサポートされる ATM ポートの最大数は、AIM-ATM-8 がインストールされているスロットによって異なります。

スロット 0 にインストールされた AIM-ATM-8:最大 12 個の ATM ポートがサポートされます。

スロット 1 にインストールされた AIM-ATM-8:最大 8 個の ATM ポートがサポートされます。

ATM-AIM モジュールは、引き続き最大 4 個の ATM ポートをサポートします。

ATM セル スイッチング

この機能は、Cisco 3825 ルータ上での PVC ツー PVC セル スイッチングを提供します。

機能には、AIM-ATM モジュール内または AIM-ATM-8 モジュール内での PVC 再マッピングが含まれます。また、機能は ATM インターフェイス間、ATM インターフェイスと ATM IMA グループ間、または ATM IMA グループ間の PVC ツー PVC スイッチングにも対応しています。PVC 値は Well-known VPI/VCI 範囲(0/32)より大きい値である必要があります。

次の設定(抜粋)は、ATM0/0/0 から ATM0/0/1 への接続を示しています。PVC は 0/32 と 0/33 の間の双方向でマッピングされています。

controller E1 0/0/0
mode atm aim 1
!
controller E1 0/0/1
mode atm aim 1
!
interface ATM0/0/0
pvc 0/32 12transport
!
interface ATM0/0/1
pvc 0/33 12transport
!
connection NAME a0/0 0/32 a0/1 0/33

 

対象となる特権 EXEC コマンドは、次のとおりです。

Router# show connection ?
all

すべての接続

elements

接続要素を表示します。

id

ID 番号

name

接続名

port

ポート番号

Cisco IOS リリース 12.4(16)MR の新機能

Cisco IOS リリース 12.4(16)MR では、Cisco 3825 ルータは次の機能をサポートします。

「GSMmux:IP を介したモバイル通信用グローバル システム(GSM)Abis 最適化」

「UMTSmux:IP を介した Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)Iub 最適化」

「UMTS 輻輳管理制御」

「ATM の逆多重化(IMA)」

「相手先固定接続(PVC)ルーティング」

「UMTS QoS」

GSMmux:IP を介したモバイル通信用グローバル システム(GSM)Abis 最適化

Cisco GSM Abis 最適化および Iub 最適化ソリューションは、現在の RAN バックホール ネットワークに存在する余剰な容量を最適化できます。これによって、増加する需要を満たすために新しい T1/E1 トランクを追加する必要をなくし、多数の既存のトランクを開放することさえ可能となります。

IP を介した Cisco GSM Abis 最適化テクノロジーは、インターフェイス上のトラフィックの性質に応じて、T1/E1 帯域幅効率を 33 ~ 50% まで高めます。これは、T1/E1 あたり 50 ~ 100% の GSM 音声コール容量ゲインに相当します。

UMTSmux:IP を介した Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)Iub 最適化

R4/R99(ATM)UMTS RAN に対応する IP を介した Cisco Iub 最適化テクノロジーは、Iub ヘッダーのタイプと ATM アダプテーション レイヤ トラフィックの下位セルの多重化パフォーマンスに応じて、最大 15 ~ 40% まで帯域幅効率を改善します。これは、18 ~ 67% の UMTS 音声コール容量ゲインに相当します。R5/R6 IP UMTS RAN では、シスコは圧縮と低オーバーヘッドの暗号化を提供します。

UMTS 輻輳管理制御

輻輳管理制御の目的は、輻輳の発生時に最も重要なトラフィックを保護することです。通常、シグナリング トラフィックと音声トラフィックは QoS 内で最高プライオリティとして設定され、これらの 2 タイプの混合トラフィックがバックホールで輻輳することは想定されていません。ただし、輻輳が発生した場合には、一部のトラフィックはドロップされます。Cisco 3825 ルータの QoS は、シグナリング トラフィックと音声トラフィックを区別しません。つまり、パケットはランダムにドロップされます。シグナリング トラフィックがドロップされると、音声トラフィックがドロップされた場合より、かなり深刻な結果となる可能性があります。RNC とノード B がシグナリング通信を失うと、ノード B デバイスがリセットされることがあります。この間もシグナリング トラフィックは通過している必要があります。輻輳管理制御は、シグナリング トラフィック以外の他のトラフィックをスロットルし、シグナリング トラフィック用にバックホール リソースを残します。

一般に、UMTS 輻輳管理制御は、バックホールの輻輳中に最も重要な PVC トラフィック(通常はシグナリング PVC)を保護します。PVC ごとに輻輳プライオリティを設定できます。protected およびプライオリティ 2 ~ 9 の 9 段階の輻輳制御プライオリティ レベルがあります。protected プライオリティが最高のプライオリティで、プライオリティ 9 が最低のプライオリティです。

輻輳が発生すると、protected PVC トラフィック用のバックホール リソースを確保するため、protected PVC トラフィック以外のすべての PVC トラフィックがスロットルされます。一定期間(200 ms)経過した後に、輻輳が報告されなくなると、リカバリ メカニズムがトリガーされます。リカバリは、輻輳制御プライオリティ レベルの順に(プライオリティ 2 から初め、最後がプライオリティ 9)、スロットルした PVC トラフィックを段階的に元に戻します。リカバリは、すべてのトラフィックが復元されるか、輻輳が再び発生するまで、段階的にトラフィックのスロットルを解除します。

輻輳中に QoS によって低プライオリティまたはベストエフォート トラフィックがドロップされるように、輻輳発生時の防御の第一線として UMTS QoS を設定することを推奨します。輻輳制御は、プライオリティの高いトラフィック(シグナリングと音声)が混在しておりバックホールで輻輳が発生したときにトリガーされ、輻輳制御プライオリティ設定に基づいて、比較的重要度の低いトラフィック(音声)をスロットルし、最も重要なトラフィック(シグナリング)を保護します。

UMTS 輻輳管理制御では、プライオリティに基づいて UMTS 輻輳を設定できます。2 つの新しいコマンド(umts-iub congestion priority および umts-iub congestion-control)が追加され、それぞれ PVC コンフィギュレーション モードとインターフェイス コンフィギュレーション モードを使用します( 付録 A「Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータ RAN-O コマンド リファレンス」 を参照)。

interface ATM0/IMA0
no ip address
atm bandwidth dynamic
atm umts-iub
no atm ilmi-keepalive
pvc 2/1 qsaal
umts-iub congestion priority protected
!
pvc 2/2
encapsulation aal0
umts-iub congestion priority protected
!
pvc 3/1
encapsulation aal0
umts-iub congestion priority 4
!
pvc 3/2
encapsulation aal0
umts-iub congestion priority 5
!
pvc 3/100
encapsulation aal2
!
umts-iub congestion-control
umts-iub set dscp 8
umts-iub set peering dscp 8
umts-iub local 20.20.20.21 6666
umts-iub remote 20.20.20.20 6666
 

新しい CLI Show コマンド show umts congestion atm slot/port がこの機能に追加され、show umts-iub peering コマンドには新しいフィールドが追加されました( 付録 A「Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータ RAN-O コマンド リファレンス」 を参照)。

次に、show umts congestion atm の使用例を示します。

Router# show umts congestion atm 0/ima0
UMTS-Iub(ATM0/IMA0):
Congestion: ON
Throttled ATM cells: 415801
Last congestion time: Mar 13 18:09:49.858 duration: 0h 0m 53s
 

次に、show atm umts-iub peering コマンドの使用例とともに新しい Congestion Control(輻輳制御)ステータス フィールドを示します。この例では、フィールドは On になっています。

Router# show umts-iub peering atm 0/ima0
UMTS-Iub(ATM0/IMA0): Peering Information
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA1): Local (20.20.20.21:6666) States:
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA1): Connect State: OPEN
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA1): Redundancy State: ACTIVE
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA1): Congestion Control: ON
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA1): Version: 4
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA1): Alarm State:
UMTS-Iub(ATM0/0 - ATM0/2): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
UMTS-Iub(ATM0/1 - ATM0/3): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA1): Remote (20.20.20.20:6666) States:
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA1): Version: 4
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA1): Alarm State:
UMTS-Iub(ATM0/0 - ATM0/2): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
UMTS-Iub(ATM0/1 - ATM0/3): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)

ATM の逆多重化(IMA)

ショートホールとして ATM の逆多重化(IMA)インターフェイスを使用すると、IMA インターフェイス上で既存の UMTS コマンドを設定できます。この新しい機能には、新しいコマンドは追加されていません。この機能には、既存の Cisco IOS コマンドだけが追加されています(「ATM の逆多重化(IMA)の設定」 および 付録 A「Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータ RAN-O コマンド リファレンス」 を参照)。

次に、IMA 環境で動作する場合の ATM 設定の例を示します。

interface ATM0/0/0
no ip address
no atm ilmi-keepalive
ima-group 0
scrambling-payload
 
interface ATM0/0/1
no ip address
no atm ilmi-keepalive
ima-group 0
scrambling-payload
 
interface ATM0/IMA0
no ip address
atm bandwidth dynamic
atm umts-iub
no atm ilmi-keepalive
pvc 2/1
encapsulation aal0
!
pvc 2/2
encapsulation aal0
!
umts-iub local 20.20.20.21 6666
umts-iub remote 20.20.20.20 6666

) 上記の設定例には、2 つのメンバー リンク(atm0/0/0 および atm 0/0/1)を持つ 1 つの IMA ショートホールがあります。


show umts-iub peering コマンドの出力も変更されました。次に例を示します。

Router#show umts peer
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Peering Information
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Local (20.20.20.21:6666) States:
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Connect State: OPEN
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Redundancy State: ACTIVE
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Version: 4
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Alarm State:
UMTS-Iub(ATM0/0/0 - ATM0/0/0): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
UMTS-Iub(ATM0/0/1 - ATM0/0/1): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Remote (20.20.20.20:6666) States:
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Version: 4
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Alarm State:
UMTS-Iub(ATM0/0/0 - ATM0/0/0): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
UMTS-Iub(ATM0/0/1 - ATM0/0/1): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
 

) 以前の出力では、ダッシュ記号(-)の前にローカル ショートホールまたはインターフェイス名が表示され、ダッシュ記号(-)の後ろにリモート ショートホールまたはインターフェイス名が表示されていました。


相手先固定接続(PVC)ルーティング

相手先固定接続(PVC)ルーティングを使用して、物理的な ATM ショートホールの PVC トラフィックを代替のバックホールにオフロードできます。各代替バックホールでは、ATM サブインターフェイスを作成することにより、論理ショートホールを作成する必要があります。この論理ショートホールの下に設定された PVC からのトラフィックは、対応する代替バックホールを通過します。この新しい機能では、サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを使用して 3 つの新しいコマンドが追加されます。atm umts、umts local、および umts remote です(「PVC ルーティング(HSDPA オフロード)の設定」および 付録 A「Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータ RAN-O コマンド リファレンス」 を参照)。

次に設定例を示します。

interface ATM0/IMA0
no ip address
atm umts-iub
no atm ilmi-keepalive
pvc 2/1
encapsulation aal0
!
pvc 2/2
encapsulation aal0
!
umts-iub local 20.20.20.21 6666
umts-iub remote 20.20.20.20 6666
 
 
interface ATM0/IMA0.1 multipoint
atm umts-iub
pvc 1/200
encapsulation aal0
!
umts-iub local 192.168.10.2
umts-iub remote 192.168.10.1
 

上記の例では、PVC 1/200 のトラフィックが代替バックホール(192.168.10.2 ~ 192.168.10.1)にオフロードされます。次に、show umts peer コマンドの新しい出力の例を示します。

 
Router#show umts peer
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Peering Information
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Local (20.20.20.21:6666) States:
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Connect State: OPEN
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Redundancy State: ACTIVE
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Version: 4
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Alarm State:
UMTS-Iub(ATM0/0/0 - ATM0/0/0): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
UMTS-Iub(ATM0/0/1 - ATM0/0/1): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Remote (20.20.20.20:6666) States:
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Version: 4
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Alarm State:
UMTS-Iub(ATM0/0/0 - ATM0/0/0): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
UMTS-Iub(ATM0/0/1 - ATM0/0/1): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
 
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Peering Information
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Local (192.168.10.2:6666) States:
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Connect State: OPEN
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Redundancy State: ACTIVE
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Version: 4
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Remote (192.168.10.1:6666) States:
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Version: 4
 

) 以前の出力では、ダッシュ記号(-)の前にローカル ショートホールまたはインターフェイス名が表示され、ダッシュ記号(-)の後ろにリモート ショートホールまたはインターフェイス名が表示されていました。


Router#show umts pvc
UMTS-Iub(ATM0/IMA0): PVC matching
Peering state: OPEN
Local PVCs:
PVC(2/1): has MATCHING remote PVC.
PVC(2/2): has MATCHING remote PVC.
 
Remote PVCs:
PVC(2/1): has MATCHING local PVC.
PVC(2/2): has MATCHING local PVC.
 
 
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1): PVC matching
Peering state: OPEN
Local PVCs:
PVC(1/200): has MATCHING remote PVC.
 
Remote PVCs:
PVC(1/200): has MATCHING local PVC.
 
 
Lisa#show umts packet
UMTS-Iub(ATM0/IMA0): packets:
rxUMTS_count ================ 468845
txUMTS_count ================ 276847
rxUMTS_bytes ================ 22504560
txUMTS_bytes ================ 13288656
rxBackhaul_packets ========== 58216
txBackhaul_packets ========== 88884
rxBackhaul_bytes ============ 14687104
txBackhaul_bytes ============ 24824360
Last cleared 00:50:39
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1): packets:
rxUMTS_count ================ 126173
txUMTS_count ================ 126173
rxUMTS_bytes ================ 6056304
txUMTS_bytes ================ 6056304
rxBackhaul_packets ========== 28405
txBackhaul_packets ========== 28777
rxBackhaul_bytes ============ 6532571
txBackhaul_bytes ============ 7596968
Last cleared 00:08:08

動作の変更

次の動作の変更は、この PVC ルーティング機能を使用したときに現れます。

1. no atm umts コマンドが、基本 ATM インターフェイスに適用された場合、その ATM インターフェイスの下のすべてのサブインターフェイスに ATM UMTS モードを設定しません。

2. no atm umts コマンドが ATM サブインターフェイスに適用された場合は、そのサブインターフェイスに対してだけ ATM UMTS モードを設定しません。

3. アラームはプライマリ バックホールだけを介して搬送されますが、プライマリ ピアリングはアラーム情報を保持します。次に、出力例を示します。

UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Peering Information
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Local (20.20.20.21:6666) States:
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Connect State: OPEN
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Redundancy State: ACTIVE
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Version: 4
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Alarm State:
UMTS-Iub(ATM0/0/0 - ATM0/0/0): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
UMTS-Iub(ATM0/0/1 - ATM0/0/1): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Remote (20.20.20.20:6666) States:
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Version: 4
UMTS-Iub(ATM0/IMA0 - ATM0/IMA0): Alarm State:
UMTS-Iub(ATM0/0/0 - ATM0/0/0): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
UMTS-Iub(ATM0/0/1 - ATM0/0/1): RX(NO ALARM) TX(NO ALARM)
 
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Peering Information
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Local (192.168.10.2:6666) States:
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Connect State: OPEN
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Redundancy State: ACTIVE
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Version: 4
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Remote (192.168.10.1:6666) States:
UMTS-Iub(ATM0/IMA0.1 - ATM0/IMA.1): Version: 4
 

) 以前の出力では、ダッシュ記号(-)の前にローカル ショートホールまたはインターフェイス名が表示され、ダッシュ記号(-)の後ろにリモート ショートホールまたはインターフェイス名が表示されていました。


4. ATM インターフェイスの admin shutdown は、プライマリ ピアリングとすべてのサブインターフェイス ピアリングを含むすべてのピアリング インスタンスをシャットダウンします (つまり、ピアリング インスタンスは CLOSED 状態に移行します)。

5. ATM サブインターフェイスの admin shutdown は、サブインターフェイスのピアリングだけをシャットダウンします (つまり、ATM サブインターフェイスの admin shutdown は、サブインターフェイス上の PVC を非アクティブにしますが、ショートホール、ノード B、または RNC の他のエンドの PVC のステータスは変更しません)。

6. プライマリ バックホールがダウンし、プライマリ ピアリングがダウンすると、プライマリ ピアリングはショートホール上で Alarm Indication Signal(AIS; アラーム表示信号)の送信を開始します。したがって、以前と同様にショートホールはダウンします。そのため、代替バックホールにオフロードされた PVC トラフィックを含むすべてのショートホール トラフィックが停止します (この状況では、代替バックホールがダウンしない限り、サブインターフェイス ピアリング接続の状態は OPEN のままになります)。

7. 代替またはサブインターフェイス バックホールがダウンすると、サブインターフェイス ピアリングはダウンしますが、ショートホールがダウンしたり、T1/E1 リンク上でアラームが開始されたりすることはありません。そのため、プライマリ バックホール トラフィックには影響しません (この場合、サブインターフェイスは単なる論理インターフェイスに過ぎず、状態が変化しても ATM レベルではノード B または RNC への通知を生成しないため、サブインターフェイスの状態は変化しません。ノード B/RNC が代替バックホールのダウン状況を検出できるようにするには、代替/サブインターフェイス バックホールにオフロードされる PVC に OAM-CC を設定します)。

8. ATM サブインターフェイスの下では qsaal タイプの PVC は設定できません。つまり、AAL5 タイプのトラフィックは、Cisco 3825 ルータ上で AAL0 タイプとして設定されていない限り、代替バックホールにオフロードできません。

UMTS QoS

この新しい機能では、インターフェイス コンフィギュレーション モードを使用して 3 つの新しいコマンドが追加されます。umts-iub set dscp、umts-iub set peering dscp、および gsm-abis set dscp です。中でも umts-iub set dscp は新しい ATM-VC インターフェイス コンフィギュレーション コマンドです(「UMTS QoS の設定」および 付録 A「Cisco 3825 モバイル ワイヤレス エッジ ルータ RAN-O コマンド リファレンス」 を参照)。これらの新しいコマンドにより、次の設定を行うことができます。

UMTS ショートホール インターフェイス

UMTS Iub 構成でのショートホールから生成されるピアリングおよびデータを含むバックホール パケットにタグを付けるデフォルトの記述値を設定します。

UMTS Iub 構成での記述値が以前に定義されたデフォルト値を上書きするように設定します。この値は、ピアリング バックホール パケットにタグを付けるためにも使用されます。

UMTS ショートホール インターフェイスの PVC

UMTS Iub 構成での記述値が以前に定義されたデフォルト値を上書きするように設定します。この値は、PVC からのトラフィックから生成されるバックホール パケットにタグを付けるためにも使用されます。

GSM ショートホール インターフェイス

記述値が GSM Abis インターフェイスのショートホールから生成されるすべてのバックホール パケットにタグを付けるように設定します。

次に設定例を示します。

class-map match-any llq-class
match ip dscp cs2
!
policy-map llq-policy
class llq-class
priority percent 99
class class-default
bandwidth remaining percent 1
queue-limit 45
!
 
interface ATM0/0/0
no ip address
atm umts-iub
no atm ilmi-keepalive
pvc 2/1
encapsulation aal0
umts-iub set dscp 16
!
pvc 2/2
encapsulation aal0
!
umts-iub set dscp 8
umts-iub set peering dscp 16
umts-iub local 20.20.20.21 6666
umts-iub remote 20.20.20.20 6666
!
 
interface ATM0/0/1
no ip address
atm umts-iub
no atm ilmi-keepalive
pvc 2/1
encapsulation aal0
umts-iub set dscp 16
!
pvc 2/2
encapsulation aal0
!
umts-iub set dscp 8
umts-iub set peering dscp 16
umts-iub local 20.20.20.21 8888
umts-iub remote 20.20.20.20 8888
 
interface Multilink2
ip address 20.20.20.21 255.255.255.0
ip tcp header-compression ietf-format
load-interval 30
no keepalive
no cdp enable
ppp pfc local request
ppp pfc remote apply
ppp acfc local request
ppp acfc remote apply
ppp multilink
ppp multilink interleave
ppp multilink group 2
ppp multilink fragment delay 0 1
ppp multilink multiclass
max-reserved-bandwidth 100
service-policy output llq-policy
hold-queue 50 out
ip rtp header-compression ietf-format
 

上記の例では、ATM0/0/0 および ATM0/0/1 の PVC 2/1 がプライオリティ キューに入り、ATM0/0/0 および ATM0/0/1 の PVC 2/2 がベストエフォート トラフィックと見なされ、重み付け均等化キューに入ります。


) PVC の下で dscp 値を定義することにより、ATM セルがバックホールとしてバンドルされる方法が影響を受けます。定義される dscp 値が多ければ多いほど、ATM セルをバンドルできる方法に対する制限が大きくなります。このため、バックホール効率が影響を受ける可能性があります。各ショートホールに対して、多くても 2 つの異なる dscp 値を定義することを推奨します。1 つは llq トラフィックに対して定義し、もう 1 つはベストエフォート トラフィックに対して定義します。