Cisco 3200 シリーズ ルータ ハードウェア リファレンス
Cisco 3200 Rugged Enclosure
Cisco 3200 Rugged Enclosure
発行日;2012/02/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

Cisco 3200 Rugged Enclosure

Cisco 3200 Rugged Enclosure

この章では、たとえば外れかかったケーブルを再接続するなど、現場で単純なトラブルシューティングが可能になるように Cisco 3200 Rugged Enclosure の概要を説明します。適切な技能を持つ担当者がこの機器を準備し保守することが前提なので、ここではシャーシに関するすべての内容を取り上げることはしません。

このエンクロージャは Cisco 3200 シリーズ ルータ カードを密封する役割を果たします。これによりパトカー、軍用車輌、鉄道、飛行機の中や、自然界にさらされる屋外などの過酷な環境にも耐えられるようになります。

Cisco 3200 Rugged Enclosure には次のような特徴があります。

ユニットには取り付けブラケット用として対称に開けられた取り付け穴があるため、必要に応じて逆さに取り付けることができます。

NEMA4 要求仕様に適合する設計(雨やホースから浴びる水を浸透させない)。エンクロージャ上下の緩やかな丸み。これにより、水にさらされる場合でも表面に水が貯まることはありません。

熱放散の最大化。各カードの基板外辺部を囲む熱伝導性パッドとサーマル バイアスは、アルミ製シャーシと物理的に接触しているサーマル プレートに物理的に接触しています。これにより熱を周囲環境に放散させて、基板全体としての熱上昇を最小限に抑えることができます。

Cisco 3200 Rugged Enclosure は次の形態で提供されます。

完全に組み立てられた Cisco 3270 Rugged Enclosure ― Cisco 3270 Rugged Router card、最大 5 枚の Mobile Interface Card(MIC; モバイル インターフェイス カード)、1 枚の Cisco Mobile Router Power Card(MRPC; モバイル ルータ パワー カード)をサポートします。

完全に組み立てられた Cisco 3230 Rugged Enclosure ― Mobile Access Router Card(MARC; モバイル アクセス ルータ カード)、最大 5 枚の MIC、1 枚の MRPC をサポートします。

Cisco 3230 Rugged Enclosure の分解図を図1-1 に示します(これより長い Cisco 3270 Rugged Enclosure の設計も同様です)。

図1-1 Rugged Enclosure の分解図

 

 

1

I/O エンドキャップ 1

2

配線カード

3

カード スタック

4

押出し成型材(エンクロージャ本体)

5

アンテナ エンドキャップ

1.この図のエンドキャップにはシリアル ポートが 4 つ見えますが、一般的構成では 2 つのシリアル ポートを装備します。

このエンクロージャは押出し成型材と両端のエンドキャップの間をOリングで密閉しています。

Cisco 3270 Rugged Enclosure

Cisco 3270 Rugged Enclosure の動作温度はすべてのポートがメタルの場合、-40 ~ 165°F(-40 ~ 74°C)の範囲です。Cisco 3270 ルータにファイバ ポートがある場合の動作温度は -40 ~ 147°F(-40 ~ 64°C)の範囲です。

Cisco 3270 Rugged Enclosure は、NEMA4 の要求に適合するように設計されています。図1-2 に完全に組み立てられた Cisco 3270 Rugged Enclosure の例を示します。なお、Cisco 3270 Rugged Router card の拡張と将来モデルの拡張により全長が増す場合があります。

図1-2 Cisco 3270 Rugged Enclosure

 

Cisco 3270 ルータ カード スタック

Cisco 3270 Rugged Enclosure は次の構成をサポートします。

Cisco 3270 Rugged Router card を 1 枚

Wireless Mobile Interface Card(WMIC; ワイヤレス モバイル インターフェイス カード)を 3 枚まで

Serial Mobile Interface Card(SMIC; シリアル モバイル インターフェイス カード)を 1 枚

Fast Ethernet Switch Mobile Interface Card(FESMIC; ファスト イーサネット スイッチ モバイル インターフェイス カード)を 1 枚

MRPC を 1 枚

基本構成には、Cisco 3270 Rugged Router card、SMIC、FESMIC、MRPC のいずれかが 1 つ含まれます。

Cisco 3270 Rugged Enclosure では図1-3 に示す順番でカードを重ねる必要があります。この図では、オプションの WMIC が 3 枚装着されています。WMIC を追加する場合は、最初の WMIC がスタックの最下部にくるように装着する必要があります。さらに、次の 2 枚の WMIC はスタックの最上部に装着する必要があります。

図1-3 オプションの WMIC が 3 枚装着されている Cisco 3270 ルータ カード スタックの例

 

 

1

WMIC 1

2

MRPC

3

MARC

4

SMIC

5

FESMIC

6

WMIC 2

7

WMIC 3

8

SFP モジュール

9

2 つめのPCI バス

Cisco 3230 Rugged Enclosure

Cisco 3230 Rugged Enclosure は MARC を利用できるように設計されています。このエンクロージャの動作温度は -40 ~ 165°F(-40 ~ 74°C)で、NEMA4 要求仕様に適合しています。図1-4 に Cisco 3230 Rugged Enclosure の例を示します。

図1-4 Cisco 3230 Rugged Enclosure

 

 

1

エンクロージャ前部(I/O エンドキャップ) 2

2

エンクロージャ背面(アンテナ エンドキャップ)

2.この図のエンドキャップにはシリアル ポートが 4 つ見えますが、一般的構成では 2 つのシリアル ポートを装備します。

Cisco 3230 ルータ カード スタック

Cisco 3230 Rugged Enclosure は次を含むカードを 7 枚まで利用できます。

MARC を 1 枚

WMIC を 3 枚まで

SMIC を 1 枚(または SMIC なし)

FESMIC を 1 枚

MRPC を 1 枚

基本構成には、MARC、SMIC、FESMIC、WMIC、MRPC のいずれかが 1 つ含まれます。

Cisco 3230 Rugged Enclosure では図1-5 に示す順番でカードを重ねる必要があります。オプションの 2 枚の WMIC はスタック最上部に装着します。

図1-5 Cisco 3230 ルータ スタック

 

 

1

WMIC 1

2

MRPC

3

MARC

4

SMIC

5

FESMIC

6

WMIC 2

7

WMIC 3

Rugged Enclosure における 2 種類のエンドキャップ

Cisco 3200 Rugged Enclosure には 2 種類のエンドキャップが付属します。アンテナ エンドキャップはエンクロージャの背面に装着し、I/O エンドキャップはエンクロージャの前面に装着します。I/O エンドキャップのポート構成はエンクロージャ内部の構成により変化します。たとえばアンテナ エンドキャップに装備されるアンテナ ポートの数と位置は、WMIC をエンクロージャ内にいくつ格納するかにより決まります。


) 周囲の環境への露出を防ぐため、使用していないポートには防護用のポート カバー(付属)を使用し、接続したケーブルにポート カバー(付属)を使用することを推奨します。


アンテナ エンドキャップ

アンテナ エンドキャップの平らな部分には 4 つのアンテナ ポートが、上部表面には 2 つのアンテナ ポートが装備されています。このエンドキャップは Cisco 3270 Rugged Enclosure または Cisco 3230 Rugged Enclosure に使用します。アンテナ ポートは RP-TNC 形式のコネクタになっています。各 RP-TNC は内部で WMIC に接続されます。一般的に 1 つの WMIC を機能させるためには 2 つのアンテナ ポートが必要になります。装着した WMIC が 2 つ以内の場合、未使用のアンテナ コネクタ ポートはキャップで密封して周囲の環境から保護します。

図1-6 Cisco 3200 Rugged Enclosure のアンテナ エンドキャップ(取り付けブラケット付き)

 


) デフォルトでは Cisco 3205 WMIC はデータの送受信を行うために右側のアンテナを使用します。



) アンテナとアンテナ ケーブルの詳細については、
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/wireless/ps458/products_installation_guide_chapter09186a008007f74a.html でテクニカルノート『Antenna Basics』を、
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk722/tk809/technologies_tech_note09186a00801c12c2.shtml でテクニカルノート『Antenna Cabling』をそれぞれ参照してください。


Cisco 3200 Rugged Enclosure の I/O エンドキャップ

I/O エンドキャップには電源とデータ ケーブルに接続するためのコネクタが複数装備されています。この章では完全に装着されたエンドキャップ構成を示していますが、ポート数や機能はシステム内に装着する WMIC の数により異なります。

エンドキャップのファスト イーサネット ポートおよび WMIC コンソール ポート

内部的にはファスト イーサネットを 5 つ利用可能です。その 1 つはルータ カード上のファスト イーサネットに接続され、4 つはFESMIC上のファスト イーサネット ポートでスイッチされます。ルータに加えて WMIC が装着されている場合、WMIC のファスト イーサネット ポートは内部でルータ カード上のルーティング用ファスト イーサネット ポートに接続されるか、FESMIC 上のスイッチング用ファスト イーサネット ポートの 1 つに接続されて、ルータとの通信リンクを提供します。一方、SMIC と FESMIC は、バスを通じてルータと通信します。ルータのファスト イーサネット ポートはすべて、スロット/ポート形式で区別されます。

一般的な構成では、最初の WMIC ファスト イーサネット ポートをルータ カード上のルーティング用ファスト イーサネット ポートに接続します。2 番めおよび 3 番めの WMIC のファスト イーサネット ポートは FESMIC のスイッチング用ファスト イーサネット ポートに接続します。WMIC が接続されるルータ ファスト イーサネット ポートの種類によって、Cisco IOS のイメージを WMIC へアップロードする場合など、設定方法が変わります。

WMIC は独立した Cisco IOS イメージを実行し、設定が完了するとそのリンクは内部的にLANを形成します。一般的構成では、WMIC のファスト イーサネット ポートがエンドキャップのコネクタに引き出されることはありません。

WMIC コンソール ポートは、これに対応する I/O エンドキャップの RJ-45 ポートに引き出されてファスト イーサネット ポートに取って代わります。ルータに WMIC が 1 つ装着されている場合は、EIA/TIA-232 WMIC コンソール ポートによってエンドキャップのファスト イーサネットが 1 つ占有されます。ルータに WMIC が 2 つ装着されている場合は、2 つの EIA/TIA-232 WMIC コンソール ポートによってエンドキャップのファスト イーサネット ポートが 2 つ占有されます。


) 現在のところ、ルータに WMIC が装着されていなくても、標準構成でエンドキャップに引き出されるファスト イーサネット ポートは最大 3 つです。使用されていない EIA/TIA-232 ポートは密封されます。


Cisco 3270 ルータの I/O エンドキャップ

図1-7 に Cisco 3270 ルータの I/O エンドキャップを示します。

図1-7 Cisco 3270 ルータのエンドキャップ

 

 

1

ルータ コンソール ポート

2

FE0 ポート

3

FE1 ポート

4

FE0X ポート

5

GE0(ギガビット イーサネット)ポート

6

光ファイバ ポート(露出)または銅ギガビット イーサネット(GE1)ポート

7

USB0 ポート(下側)およびUSB1 ポート(上側)

8

Ser2 スマート シリアル ポート

9

電源入力

10

Ser1 EIA/TIA-232(DCE)ポート

11

AUX ポート

12

Ser0 EIA/TIA-232(DCE)ポート

13

FE1X ポートまたは WMIC 3 コンソール ポート 1

14

FE2X ポートまたは WMIC 2 コンソール ポート 1

15

FE3X ポートまたは WMIC 1 コンソール ポート 3

3.ポートの構成は工場で設定され、その内容に従ってラベルが記されます。

13、14、15 の RJ-45 コネクタは、システムの構成に応じて、ファスト イーサネット ポートか、または WMIC コンソール ポートになります。2 つの WMIC がルータに追加された場合は、15 と 14 の RJ-45 ポートに WMIC 1 および WMIC 2 と記されます。ポート 13 は FE1X です。


) ポートを密封してピンを守るため、コネクタは逸失防止式のダストカバー(図にはありません)により工場で密封されます。ポートがケーブルのコネクタで覆われないときは、密封するためにこのダストカバーを使う必要があります。


ファイバ コネクタの IP-67 保護等級

光ファイバ ポートが接続されていない、または使用されていない場合は、保護カバーを使ってそのポートを密封しなければなりません。ケーブルが接続されている光ファイバ ポートを密封するには、IP-67 保護等級を満たすコネクタを使用してください。このコネクタの製品番号は Tyco 1828618-1 および Tyco 1828618-2 です。


注意 光ファイバ ケーブルを接続する際は、安全のための標準手順をすべて守ったうえ、汚れのない状態で接続してください。

電源コネクタの IP-67 保護等級

Tyco DC 電源入力電源コネクタを密封して IP-67 保護等級を守るには、次の製品を使用してください。

796094-2 ― CPC ハウジング

66101-3 ― コンタクト

207489-1 ― ブート

207490-1 ― ケーブル(グリップ サイズ 11)

システム保護のためのスマート シリアル ポート外部覆い

スマート シリアル ポートが接続されていない、または使用されていない場合は、保護カバーを使ってそのポートを密封しなければなりません。スマート シリアル ポートにケーブルが接続されている場合にポートを密封するには、『 』の 付録 A「スマート シリアル ポートの外装密封」 に記載されている手順をすべて実行してください。

USB フラッシュ ストレージ デバイスに関する警告

USB フラッシュ ストレージ デバイスを 2 つ使用すると、まれに予測不可能な結果(CSCsd11136)の原因になることがあります。

1 つの USB ポートに USB フラッシュ ストレージ デバイスが装着された状態で、2 つめの USB フラッシュ ストレージ デバイスをもう一方のポートに差し込んだり、ポートから外したりすると、エラーを生じる場合があります(CSCsd44152)。エラー メッセージは次のとおりです。
[USB_HOST_STACK-6-USB_FLASH_READY_TEST_TIME: USB flash 'Ready' test time over 4 seconds.]
(USB フラッシュ ‘レディ' テストタイムが 4 秒を超えています。)

サポートされていない USB フラッシュ ストレージ デバイスが USB ポートに差し込まれると、エラーを生じる場合があります(CSCsd44152)。エラーメッセージは次のとおりです。
[Failed to enumerate a USB device as not able to read the device's description.]
(USB デバイスを列挙するのに失敗したので、デバイスの詳細が読み込めません。)

この問題を回避するには、サポートされていない USB フラッシュ ストレージ デバイスを取り外し、2 つの USB ポートの一方だけに、サポート対象のデバイスを装着してください。シスコがサポートするフラッシュ ストレージ デバイスは次のとおりです。

 

Item#
ベンダー
Part Number

16-3153-01

SANDISK

SDUJGU0-256-926

16-3153-01

M-SYSTEMS

8U-52E-0256-12A01C

16-3152-01

SANDISK

SDUJGU0-128-926

16-3152-01

M-SYSTEMS

8U-52E-0128-12A01C

16-3151-01

SANDISK

SDUJGU0-64-926

16-3151-01

M-SYSTEMS

8U-52E-0064-12A01C

Cisco 3230 ルータの I/O エンドキャップ

図1-8 に Cisco 3230 ルータの I/O エンドキャップを示します。電源とデータ ケーブルを使用できるように複数のコネクタを装備しています。

図1-8 Cisco 3230 ルータのエンドキャップ

 

 

1

WMIC 1 コンソール ポート

2

WMIC 2 コンソール ポート

3

WMIC 3 コンソール ポート

4

FE0 ポート

5

FE1X ポート

6

FE2X または MARC FE0X ポート(詳しくはCisco 3250 ルータおよび Cisco 3230 ルータにおけるファスト イーサネット ポート ケーブルの選択を参照してください)

7

AUX ポート

8

ルータ コンソール ポート

9

Ser0 RS-232 (DCE) ポート

10

Ser1 RS-232(DCE)ポート

11

電源入力


) ポートを密封してピンを守るため、コネクタは逸失防止式のダストカバー(図にはありません)により工場で密封されます。ポートがケーブルのコネクタにより何らかの方法で覆われないときは、密封するためにこのダストカバーを使う必要があります。


保護用エンドキャップ カバー

保護用エンドキャップ カバー(図1-9)は全天候に対する保護機能を備え、屋外に設置された Cisco 3200 Rugged Enclosure のエンドキャップ上のポートを保護します。保護用エンドキャップ カバーには、車載用途の際の保護機能もあります。ポートへの腐食作用を抑えたり、車載されたエンクロージャ近くに設置されている物体による損傷の可能性を下げることができます。

保護用エンドキャップ カバーは耐衝撃設計により高い耐久性と NEMA4 適合を実現しています。

図1-9 Cisco 3200 Rugged Enclosure の保護用エンドキャップ カバー

 

 

1

蝶番

2

NEC ケーブル用の開口部

3

保護用エンドキャップ カバーの 8-32 サイズ ネジを通す穴

4

蝶番取り付けブラケット

5

取り付けボルト

保護用エンドキャップ カバーをエンクロージャに取り付けるには次の手順に従ってください(図1-10 を参照)。

図1-10 保護用エンドキャップ カバーの装着

 

 

1

蝶番ブラケット

2

蝶番

3

遊びケーブル収容部

4

NEC ケーブル用の開口部

5

ガスケット

6

キャップ取付け部品


ステップ 1 エンドキャップ取付け部品(1/4-20 サイズ ボルト 4 本)を緩めます。ただし外さないでください。

ステップ 2 蝶番ブラケットをエンドキャップ カバーの右側と左側に載せます。ボルトが緩んでいるので取り付け部分を差し入れることができるはずです。

ステップ 3 エンドキャップ カバー右側の緩んでいるボルトを 58 ~ 68 インチ ポンドのトルクで締め付けなおします。

ステップ 4 ガスケットが保護用エンドキャップ カバー全体に載っていることを確認します。

ステップ 5 保護用エンドキャップ カバー上のカバーを閉じて、全体が載っていることを確認します。

ステップ 6 エンドキャップ カバー左側のエンドキャップ カバー ボルトを 58 ~ 68 インチ ポンドのトルクで締め付けなおします。

ステップ 7 保護用カバーの 8-32 サイズのネジをしっかり締め付けて固定します(18 インチ ポンド)。


 

密封を維持するため、液体のネジ緩み防止剤の利用を推奨します。次の URL の記述を参考にしてください。

http://www.newark.com/NewarkWebCommerce/newark/en_US/mfr/brands.jsp?mfg=HUBB

I/O エンドキャップ ポートの各種信号

この章では Cisco 3200 Rugged Enclosure I/O エンドキャップ上の各種ポートとその信号について説明します。

ギガビット イーサネット信号の制限事項

CPU およびメモリのバスに限界があるため、ギガビット イーサネット ポートのパケット送受信速度はラインレートより下回ります。ライン レートはスモール フレームに対しては低く、ラージ フレームに対しては高くなります。

64 バイト パケット ストリームのようなギガビット イーサネット ポートのスモール パケット ストリームでは、全二重、双方向ラインレートの最大 24 パーセントでパケット落ちなしのトラフィックをサポートします。

512 バイト パケット ストリームでは、全二重、双方向ライン レートの最大 78 パーセントのトラフィックをサポートします。1518 バイト パケット ストリームでは、全二重、双方向ライン レートの最大 88 パーセントのトラフィックをサポートします。

フレーム レートがこれより高くなる場合は RDRP( show controller g0/0 コマンドで表示される受信落ちカウンタ)が上昇してパケット落ちを示します。

512 バイトより大きいサイズのパケットに対してこれより高いフレーム レートを使用すると、送信アンダーラン 4 カウンタ( show int g0/0 または show int g0/1 コマンドにより表示)が上昇します。転送アンダーランは相手方ルータで CRC エラーを生じる可能性があります。

ファスト イーサネットの信号

シスコのルータでは、スロット番号およびポート番号(スロット/ポート形式)によってイーサネット ポート インターフェイスを識別します。たとえば、Cisco 3230 Rugged Enclosure のファスト イーサネット インターフェイスが持つスロット/ポート アドレスは 0/0 です。

Cisco 3270 ルータのイーサネット ポートの信号は IEEE 802.3 に準拠し、次の機能をサポートします。

自動ネゴシエーション、および10/100 BASE-TX または 10/100/1000 BASE-TX コネクション用にレジスタ機能が拡張されたパラレル検出型 MII インターフェイス

全二重および半二重モード

3.3V 動作の低消費電力(約 300 mW)

低電力のスリープ モード

安定したベースラインの位相変動補償

MDIX のサポート(メタルのファスト イーサネットとギガビット イーサネットのみ)

ギガビット イーサネット インターフェイスでのジャンボ フレーム(4400 バイト)のサポート

単一のイーサネット コネクションを使用する10 BASE-T または 100 BASE-TX

メタル ギガビット イーサネット コネクションを使用する 10BASE-T、100BASE-TX、または 1000BASE-TX

光ファイバ ギガビット イーサネット コネクションに対応する 100BAFX/100LX、1000BASE-SX、1000BASE-LX/LH(速度の設定機能なし)

標準 Carrier Signal Multiple Access Collision Detect(CSMA/CD)または全二重動作

組み込み済みのプログラム可能な LED ドライバ

Cisco 3230 ルータのイーサネット ポートの信号は IEEE 802.3 に準拠し、次の機能をサポートします。

自動ネゴシエーション、および10/100 BASE-TX コネクション用にレジスタ機能が拡張されたパラレル検出型 MII インターフェイス

全二重および半二重モード

3.3V 動作の低消費電力(約 300 mW)

低電力スリープ モード

単一のイーサネット コネクションを使用する 10 BASE-T または 100 BASE-TX

安定したベースラインの位相変動補償

標準 Carrier Signal Multiple Access Collision Detect(CSMA/CD)または全二重動作

組み込み済みのプログラム可能な LED ドライバ

Cisco 3250 ルータおよび Cisco 3230 ルータにおけるファスト イーサネット ポート ケーブルの選択

Cisco 3200 シリーズ ルータ イーサネット ポートのほとんどが自動検出をサポートします。ルータの接続先デバイスでも自動検出をサポートしている場合は、イーサネット ケーブルはストレート型とクロス型のどちらを選択してもかまいません。ただし、Cisco 3250 ルータの MARC FE0X ポートは自動検出をサポートしていません。

自動検出をサポートしないルーティング イーサネット ポートに MARC FE0X と記されたポートを接続するには、ストレート型のイーサネット ケーブルを使用してください。MARC FE0X ポートをハブ、スイッチ、ルータ ハブ、またはスイッチ ポートに接続するには、クロス型のイーサネット ケーブルを使用してください。 表1-1 に接続を示します。

 

表1-1 ファスト イーサネット ポートにおけるケーブル選択の一般的ガイドライン

ポートの種類
サーバ、ワークステーション、
パソコンのイーサネット リンク
ハブ、スイッチ、アップリンク ルータのイーサネット ハブ、
スイッチ

FE0X、FE1X などと記されたポート

ストレート型ケーブル

クロス型ケーブル

FE0、FE1 などと記されたポート

クロス型ケーブル

ストレート型ケーブル

たとえば、FE0X と記されたポートが Cisco 3250 ルータとハブの間でイーサネット リンクを確立するには、クロス型イーサネット ケーブルが必要です。FE0 と記されて自動検出をサポートしないポートが Cisco 3250 ルータとハブの間でイーサネット リンクを確立するには、ストレート型のイーサネット ケーブルが必要です。

ケーブルのピン割り当てに関する詳細は『 Cisco Content Services Switch Getting Started Guide 』の「Cable Pinouts」の章を次の URL から参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/contnetw/ps789/products_installation_guide_chapter09186a00805f718d.html

コンソール ポートの信号

コンソール インターフェイスに接続するためのコンソール ケーブルを使用すると、ルータまたは WMIC に接続できます。

コンソール ポートの信号は次の機能をサポートします。

非同期シリアル DCE

9.6 kbps、19.2 kbps、38.4 kbps、57.6 kbps、115.2 kbps のボー レートをサポート

DTR、DSR、RTS、およびCTS信号のモデム制御をフル サポート

AUX ポートの信号

AUX ポートは非同期のシリアル ポートで、次の通信速度をサポートします。

Cisco 3270 ルータ の Cisco 3270 Rugged Router card:1.2 kbps、2.4 kbps、4.8 kbps、9.6 kbps、19.2 kbps、38.4 kbps、57.6 kbps、115.2 kbpsおよび 460 kbps

Cisco 3230 ルータ の MARC:1.2 kbps、2.4 kbps、4.8 kbps、9.6 kbps、19.2 kbps、38.4 kbps、57.6 kbpsおよび 115.2 kbps

AUX ポートは次の機能をサポートします。

非同期シリアルDTE

5 ~ 8データ ビット

1、1.5、または 2 ストップ ビット

奇数パリティ、偶数パリティ、またはパリティなし

RTS、CTS、DTR、およびCDC信号によるフロー制御

Cisco 3200 Rugged EnclosureLED の表示

ここでは Cisco 3200 Rugged Enclosure の I/O エンドキャップの LED 表示について説明します。


) WMIC LED の表示については、「WMIC コンソールの LED」を参照してください。


Cisco 3270 Rugged Enclosure I/O エンドキャップの LED の表示

表1-2 に Cisco 3270 Rugged Enclosure I/O エンドキャップの LED とその表示を示します。

 

表1-2 Cisco 3270 Rugged Enclosure エンドキャップの LED

LED
表示

Cisco 3270 Rugged Router card

グリーンの常時点灯:OK
点滅:ブート中およびセルフテスト中
消灯:非 OK または電源オフ

シリアルのステータス/リンク(シリアル ポートごとにステータス/リンク LED 1 つ)

グリーンの常時点灯:リンク OK
消灯:リンクを検出せず
オレンジの点滅:動作

ファスト イーサネット(ポートごとに LED 1 つ、ただし LED のない光ファイバ ポートを除く)

リンク LED
グリーンの常時点灯:リンク OK
消灯:リンクを検出せず

動作 LED
消灯:動作停止およびコネクションなし
グリーンの点滅:動作

ギガビット イーサネット(ポートごとに LED 2 つ)

リンク LED
グリーンの常時点灯:リンク OK
消灯:リンクを検出せず

動作 LED
グリーンの常時点灯:リンク OK
消灯:動作停止
グリーンの点滅:動作

コンソール

グリーンの常時点灯:リンク OK
消灯:動作停止
グリーンの点滅:動作

WMIC コンソール(準備モードまたは動作モード)

準備モードについては表1-4 を参照してください。

動作モードについては表1-5 を参照してください。

Cisco 3230 Rugged Enclosure I/O エンドキャップの LED の表示

表1-3 に Cisco 3230 Rugged Enclosure I/O エンドキャップの LED とその表示を示します。

 

表1-3 Cisco 3230 ルータの I/O エンドキャップの LED

LED
表示

MARC

グリーンの常時点灯:OK
点滅:ブート中およびセルフテスト中
消灯:非 OK または電源オフ

シリアルのステータス/リンク(シリアル ポートごとにステータス/リンク LED 1 つ)

グリーンの常時点灯:リンク OK
消灯:リンクを検出せず
オレンジの点滅:動作

ファスト イーサネット(ファスト イーサネット ポートごとに LED 2 つ)

リンク LED
グリーンの常時点灯:リンク OK
消灯:リンクを検出せず

動作 LED
消灯:動作停止
グリーンの点滅:動作

WMIC コンソール(準備モードまたは動作モード)

準備モードについては表1-4 を参照してください。

動作モードについては表1-5 を参照してください。

WMIC コンソールの LED

WMIC コンソールの LED は、準備モードまたは動作モードで機能します。WMIC の初期設定は準備モードです。WMIC の機能を変更するには、 station role コマンドを使用します。

表1-4 に WMIC が準備モードにあるときの LED の点滅様式を示します(信号強度)。

 

表1-4 WMIC の準備モード

RSSI(dBm)
ステータス LED
無線 LED

> -51

安定

安定

-58 ~ -54

高速に点滅(16 Hz)

安定

-60 ~ -57

低速に点滅(4 Hz)

安定

-63 ~ -60

非常に低速に点滅(2 Hz)

安定

-66 ~ -63

消灯

安定

-69 ~ -66

消灯

高速に点滅(16 Hz)

-72 ~ -69

消灯

低速に点滅(4 Hz)

-75 ~ -72

消灯

非常に低速に点滅(2 Hz)

< -75

消灯

消灯

表1-5 に WMIC が動作モードにあるときの LED の点滅様式を示します。

 

表1-5 WMIC の動作モード

表示
ステータス LED
無線 LED

グリーンの常時点灯

少なくとも 1 つのブリッジが対応

--

レッドの常時点灯

ファームウェアを装備中

ファームウェア障害

グリーンの点滅

対応しているブリッジなし

無線ポートでのパケット送受信

オレンジの点滅

一般的な警告

再試行回数の上限またはバッファ フル

消灯

--

デフォルト

サーマル プレート

Cisco 3200 Rugged Enclosure はカードの熱を押出し材へ伝えるためにサーマル プレートと Wedge Loks を使用しています。図1-11 にサーマル プレートを備えたカードを示します。伝導により冷却するため内部ファンが必要ありません。

図1-11 サーマル プレートを装着したルータ カード

 

 

1

電源コネクタ

2

Wedge Lok

3

ISA バス

4

PCI バス

取り付けブラケット

エンクロージャを取り付けるためのブラケットが提供されています。

取り付けブラケットには切れ込みがあり、これを利用すると、ブラケットはルータを装着せずに取り付けることができます。取り付けブラケットの切れ込みに用いるボルトは、他のボルトを使用する前にエンクロージャへ装着することができます。部分的に装着したこのボルトは、ルータをブラケットに装着するのに十分な役割を果たします。その後で残りのボルトを装着して締め付けます。この取り付けブラケットのネジの締付けトルクは 58 ~ 68 インチ ポンドです。

図1-12 に Cisco 3270 Rugged Enclosure 用取り付けブラケットを示します。

図1-12 Cisco 3270 Rugged Enclosure の取り付けブラケット

 

図1-13 に Cisco 3270 Rugged Enclosure 用取り付けブラケットの寸法を示します。

図1-13 Cisco 3270 Rugged Enclosure 用取り付けブラケットの寸法

 

図1-14 に Cisco 3230 Rugged Enclosure 用取り付けブラケットを示します。

図1-14 Cisco 3230 Rugged Enclosure の取り付けブラケット

 

図1-15 に Cisco 3230 Rugged Enclosure 用取り付けブラケットの寸法を示します。

図1-15 Cisco 3230 Rugged Enclosure 用取り付けブラケットの寸法