Cisco 3200 シリーズ ワイヤレス MIC ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
無線送信電力
無線送信電力
発行日;2012/02/06 | 英語版ドキュメント(2009/02/14 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 7MB) | フィードバック

目次

無線送信電力

無線送信電力の概要

無線タイプの特定

無線送信電力の設定

クライアントの無線送信電力の設定

最大電力レベルおよびアンテナ ゲイン

IEEE 802.11g(2.4 帯域)

無線データ レートの設定

speed コマンド

speed コマンドの例

設定の確認

無線送信電力の概要

無線セルのサイズは、WMICの送信電力レベルによって調整され、セル間の干渉を制御します。最大送信電力は規制区域に従って制限されます。

送信電力レベルとアンテナ ゲインの組み合わせに問題があると、規制区域ごとに許可されている Equivalent Isotropic Radiated Power(EIRP; 等価等方放射電力)量を上回る可能性があります。

状況によっては、チャネルの選択や国別コードが送信電力レベルに影響します。詳細については、「無線チャネル周波数」を参照してください。

電力値に関する一般的な情報については、次の URL にある『RF Power Values』(Document ID 23231)を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/tech/tk722/tk809/technologies_tech_note09186a00800e90fe.shtml

チャネル選択と送信電力に関する一般的な情報については、次の URL にあるホワイトペーパー『FCC Regulations Update』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5679/ps5861/prod_white_paper0900aecd801c4a88_ps4555_Products_White_Paper.html

無線タイプの特定

無線の周波数範囲と電力の設定を確立するには、無線タイプを特定します。 show controllers dot11Radio コマンドを使用して、WMICの無線タイプ、周波数、および現在のチャネルを表示します。次に例を示します。

WMIC#show controllers dot11Radio 0
interface Dot11Radio0
!
Radio AIR-AP1242GA, Base Address 0014.1b58.08f ! AIR-AP1242GA radio type shown
Version 5.80.12
Serial number: GAM09200992
Number of supported simultaneous BSSID on Dot1
Carrier Set: Americas (US) ! Domain
DFS Required: No ! DFS requirement
!
Current Frequency: 2412 MHz Channel 1 ! Frequency

無線送信電力の設定

WMICの無線送信電力を規制区域で許可されているいずれかの電力レベルに設定するには、 power local インターフェイス コマンドを使用します。

802.11b 2.4-GHz 無線を mW 単位で設定する場合は、次のようにします。
power local [1 | 5 | 20 | 30 | 50 | 100 | maximum]

802.11g 2.4-GHz 無線を mW 単位で設定する場合は、次のようにします。
power local { cck | ofdm } [1 | 5 | 20 | 30 | 50 | 100 | maximum]

802.11g 2.4-GHz 無線を dBm 単位で設定する場合は、次のようにします。
power local { cck | ofdm } [1 | 2 | 5 | 8 | 11 | 14 | 16 | 17 | 20 | maximum]

802.11a 5-GHz 無線または 4.9-GHz 無線を mW 単位で設定する場合は、次のようにします。
power local { cck | ofdm } [5 | 10 | 20 | 40 | maximum]

4.9-GHz(米国のみ、公的安全機関専用) 無線の最大電力レベルは 40 mW です。

802.11a 5-GHz 無線を dBm 単位で設定する場合は、次のようにします。
power local { cck | ofdm } [1 | 2 | 5 | 8 | 11 | 14 | 16 | 17 | maximum]

802.11b および 802.11g デバイスでは、Complementary Code Keying(CCK; 相補コード キー入力)がサポートされます。802.11g および 802.11a デバイスでは、Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM; 直交周波数分割多重方式)がサポートされます。

コマンドを使用します。

 

電力設定をデフォルト設定の maximum に戻すには、power コマンドの no 形式を使用します。

クライアントの無線送信電力の設定

Cisco のクライアントの送信電力レベルは、Cisco の無線インフラストラクチャ デバイスによって制御できます。クライアント ソフトウェアは、アクセス ポイントの値とローカルに設定された値のうち低い方を選ぶことによって、実際の送信電力レベルを選択します。

WMICの無線の送信電力を設定するには、 power client コマンドを使用します。

802.11b 2.4-GHz 無線を mW 単位で設定する場合は、次のようにします。
power client [1 | 5 | 20 | 30 | 50 | 100 | maximum]

802.11g 2.4-GHz 無線を mW 単位で設定する場合は、次のようにします。
power client [1 | 5 | 20 | 30 | 50 | 100 | maximum]

802.11g 2.4-GHz 無線を dBm 単位で設定する場合は、次のようにします。
power client [1 | 2 | 5 | 8 | 11 | 14 | 16 | 17 | 20 | maximum]

802.11a 5-GHz 無線を mW 単位で設定する場合は、次のようにします。
power client [5 | 10 | 20 | 40 | maximum]

802.11a 5-GHz 無線を dBm 単位で設定する場合は、次のようにします。
power client [1 | 2 | 5 | 8 | 11 | 14 | 16 | 17 | maximum]

WMICに対応付けられたクライアント デバイスに許可されている最大電力レベルを設定します。

 

電力設定をデフォルト設定の maximum に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

 

表 8-1 mW DBm 電力換算表

mW

1

2

3

4

5

6

8

10

12

15

20

25

30

40

50

60

80

100

DBm

-1

2

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20


) 対応付けられたクライアント デバイスの電力レベルを制限するには、Aironet 拡張機能をイネーブルにする必要があります。Aironet 拡張機能は、デフォルトでイネーブルです。


最大電力レベルおよびアンテナ ゲイン

IEEE 802.11g(2.4-GHz 帯域)

表 8-2 に、ほとんどの規制区域で 2.4-GHz 無線に許可されている最大電力レベルおよびアンテナ ゲインを示します。お客様の地域の規格を該当機関に確認することをお勧めします。

 

表 8-2 IEEE 802.11g におけるアンテナ ゲイン別最大電力レベル

規制区域
アンテナ ゲイン(dBi)
最大電力レベル(mW)
CCK
OFDM

アメリカ(-A)
(最大 4 W EIRP)

2.2

100

30

6

100

30

6.5

100

30

10

100

30

13.5

100

30

15

50

20

21

20

10

EMEA(-E)およびイスラエル(-I)
(最大 100 mW EIRP)

2.2

50

30

6

30

10

6.5

20

10

10

10

5

13.5

5

5

15

5

1

21

1

--

日本(-J)
(最大 10 mW/MHz EIRP)

2.2

5

5

6

5

5

6.5

5

5

10

5

5

13.5

5

5

15

5

5

21

5

5

無線データ レートの設定

クライアント デバイスは、少なくとも 1 つの basic データ レートをサポートしている 必要があります 。そうでない場合、そのクライアントはワイヤレス デバイスに対応付けられません。たとえば、ワイヤレス デバイスの速度が basic-1.0 に設定されている場合、クライアントは 1.0Mbps の伝送速度をサポートしていないと、ワイヤレス デバイスに対応付けられません。ワイヤレス デバイスの速度が basic-1.0 および basic-6.0 に設定されている場合、クライアントは 1.0Mbps または 6.0Mbps の伝送速度をサポートしていないと、ワイヤレス デバイスに対応付けられません。

ワイヤレス デバイスは、常に最大の basic データ レートでデータ送信を開始しようとします。たとえば、クライアント デバイスが 1.0Mbps と 6.0Mbps の両方の伝送速度をサポートしている場合は、両方のデバイスで高い方の 6.0Mbps が使用されます。

クライアント デバイスは、設定に応じて他のデータ レートで伝送することも できます 。クライアント デバイスが basic データ レートをサポートしており、環境条件によってワイヤレス デバイスとクライアント デバイスがさらに高いデータ レートで伝送できる場合は、各デバイスが最大限のデータ レートでユニキャスト パケットを送信できます。マルチキャスト パケットは、常に最大の basic データ レートで送信されます。

障害物や干渉などの環境要因によって最大の basic データ レートでデータを送信できない場合、ワイヤレス デバイスはデータを送信できる最大のレートまで速度を下げます。

通信範囲またはデータ スループットのいずれかを最適化するデータ レートで自動的に送信するようにワイヤレス デバイスを設定できます。通信範囲を最適化するようにワイヤレス デバイスを設定するには、range キーワードを使用します。ワイヤレス デバイスは basic レートを basic-1.0 に設定しますが、それ以外のすべてのレートを使用できます。データ スループットを最適化するようにワイヤレス デバイスを設定するには、 throughput キーワードを使用します。ワイヤレス デバイス はすべてのデータ レートを basic に設定します。

speed コマンド

ワイヤレス デバイスのデータ レートを管理するには、 speed datarate インターフェイス コマンドを使用します。

表 8-3 に、 speed コマンドのデータ レート設定を示します。

 

表 8-3 speed コマンドの各キーワードのデータレート

キーワード
2.4-GHz 802.11b 無線
2.4-GHz 802.11g 無線
5MHz での 4.9-GHz 無線
10MHz での 4.9-GHz 無線
20MHz での 4.9-GHz 無線
rate

basic-1.0 basic-2.0 basic-5.0 basic-11.0 1.0 2.0 5.0、11.0

basic-1.0 basic-2.0 basic-5.0 basic-11.0 basic-12.0 basic-18.0 basic-24.0 basic-36.0 basic-48.0 basic-54.0
1.0 2.0 5.0、11.0、12.0 18.0 24.0、36.0 48.0 54.0

basic-1.5 basic-2.25 basic-3.0 basic-4.5 basic-9.0 basic-12.0 basic-13.5
1.5 2.25 3.0、4.5、9.0 12.0 13.5

basic-3.0 basic-4.5 basic-6.0 basic-9.0 basic-12.0 basic-18.0 basic-24.0 basic-27.0
3.0 4.5 6.0、9.0、12.0 18.0 24.0、27.0

basic-6.0 basic-9.0 basic-12.0 basic-18.0 basic-24.0 basic-36.0 basic-48.0 basic-54.0
6.0、9.0、12.0 18.0 24.0、36.0、48.0 54.0

default

802.11b 無線では、 default キーワードはサポートされません。

basic-1.0 basic-2.0 basic-5.5 basic-11.0 6.0 9.0 12.0 18.0 24.0 36.0 48.0 54.0

basic-1.5 2.25 basic-3.0 4.5 basic-6.0 9.0 12.0 13.5

basic-3.0 4.5 basic-6.0 9.0 basic-12.0 18.0 24.0 27.0

basic-6.0 9.0 basic-12.0 18.0 basic-24.0 36.0 48.0 54.0

range

basic-1.0
2.0 5.0、11.0

basic-1.0
2.0 5.0、11.0、12.0 18.0 24.0、36.0 48.0 54.0

basic-1.5 2.25 3.0 4.5 6.0 9.0 12.0 13.5

basic-3.0 4.5 6.0 9.0 12.0 18.0 24.0 27.0

basic-6.0 9.0 12.0 18.0 24.0 36.0 48.0 54.0

no speed

basic-1.0、
2.0、5.0、11.0

basic-1.0、
2.0、5.0、11.0、12.0、18.0、24.0、36.0、48.0、54.0

1.5 2.25 3.0 4.5 6.0 9.0 12.0 13.5

3.0 4.5 6.0 9.0 12.0 18.0 24.0 27.0

6.0 9.0 12.0 18.0 24.0 36.0 48.0 54.0

throughput

basic-1.0 basic-2.0 basic-5.0 basic-11.0

basic-1.0 basic-2.0 basic-5.0 basic-11.0 basic-12.0 basic-18.0 basic-24.0 basic-36.0 basic-48.0 basic-54.0

basic-1.5 basic-2.25 basic-3.0 basic-4.5 basic-6.0 basic-9.0 basic-12.0 basic-13.5

basic-3.0 basic-4.5 basic-6.0 basic-9.0 basic-12.0 basic-18.0 basic-24.0 basic-27.0

basic-6.0 basic-9.0 basic-12.0 basic-18.0 basic-24.0 basic-36.0 basic-48.0 basic-54.0

throughput ofdm

1OFDM レートを basic-6.0 basic-9.0 basic-12.0 basic-18.0 basic-24.0 basic-36.0 に設定し、CCK データ レート 1.0 2.0 5.5 11.0 をディセーブルにします。

1.802.11b の保護メカニズムをディセーブルにし、802.11b クライアントがワイヤレス デバイスに対応付けられないようにして、802.11g クライアントのスループットを最大化します。

speed コマンドの例

次の例では、 basic-6.0 および basic-9.0 サービスだけに 5-GHz 無線を設定します。クライアント デバイスは、 basic-6.0 および basic-9.0 サービスをサポートしていないと対応付けできません。

WMIC# configure terminal
WMIC(config)# interface dot11radio 1
WMIC(config-if)# speed basic-6.0 basic-9.0
WMIC(config-if)# end

次の例では、 basic-1.0 サービスに 2.4-GHz 無線を設定し、コマンドの no 形式を使用して他のすべてのデータ レートを許可します。マルチキャスト パケットは 1Mbps で送信されます。ユニキャスト パケットは最大限のデータ レートで送信されます。クライアント デバイスは、 basic-1.0 サービスをサポートしていないと対応付けできません。

WMIC# configure terminal
WMIC(config)# interface dot11radio 1
WMIC(config-if)# no speed
WMIC(config-if)# end

次の例では、Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM) を表すキーワード throughput ofdm を使用して、2.4-GHz 無線を 802.11g クライアント デバイスだけで使用できるように設定します。

WMIC# configure terminal
WMIC(config)# interface dot11radio 0
WMIC(config-if)# speed throughput ofdm
WMIC(config-if)# end

設定の確認

speed コマンドおよび default キーワードのデータ レートを表示するには、 show controller dot11radio コマンドを使用します。

speed コマンドで 2.4-GHz のデフォルト値(802.11g 無線)に設定した場合、 show controller dot11radio コマンドの出力は次のようになります。

WMIC# show controller dot11Radio0
interface Dot11Radio0
Radio ATHEROS AR5212, Address 000e.9bb0.7360, BBlock version
0.01, Software version 3.00.0 Serial number: FOC05120075
Carrier Set: Americas (US) Current Frequency: 2432 Mhz
Channel 5 Allowed Frequencies: 2412(1) 2417(2) 2422(3) 2427(4) 2432(5) 2437(6) 2442(7) 2447(8) 2452(9) 2457(10)
2462(11) Current CCK Power: 20 dBm Allowed CCK Power Levels: 7 10 13 15 17 20 Current OFDM Power: 17 dBm Allowed OFDM
Power Levels: 7 10 13 15 17 ERP settings: protection mechanisms, non-ERP present.
Neighbors in non-erp mode:
0040.96a2.7d70 0013.5f0c.2961 000c.8548.d9b9 0007.50ca.6885
000e.9b91.cb82 0013.5f0c.2960 0013.5f0c.2962 000d.9701.212b
000e.9ba1.cba4 0014.a40b.b4f0
Current Rates: basic-1.0 basic-2.0 basic-5.5 6.0 9.0 basic-11.0 12.0 18.0 24.0 36.0 48.0 54.0
Allowed Rates: 1.0 2.0 5.5 6.0 9.0 11.0 12.0 18.0 24.0 36.0 48.0 54.0
Best Range Rates: basic-1.0 2.0 5.5 6.0 9.0 11.0 12.0 18.0 24.0 36.0 48.0 54.0
Best Throughput Rates: basic-1.0 basic-2.0 basic-5.5 basic-6.0 basic-9.0 basic-11.0 basic-12.0 basic-18.0 basic-24.0 basic-36.0 basic-48.0 basic-54.0

no speed コマンドで 2.4-GHz(802.11g 無線)に設定した場合、

WMIC# configure terminal
WMIC(config)# interface dot11 0
WMIC(config-if)# no speed
WMIC(config-if)# end
 

show controller dot11radio コマンドの出力は次のようになります。

WMIC# show controller dot11Radio 0
interface Dot11Radio0
Radio ATHEROS AR5212, Address 000e.9bb0.7360, BBlock version
0.01, Software version 3.00.0 Serial number: FOC05120075
Carrier Set: Americas (US) Current Frequency: 2432 Mhz
Channel 5 Allowed Frequencies: 2412(1) 2417(2) 2422(3)
2427(4) 2432(5) 2437(6) 2442(7) 2447(8) 2452(9) 2457(10)
2462(11) Current CCK Power: 20 dBm Allowed CCK Power Levels:
7 10 13 15 17 20 Current OFDM Power: 17 dBm Allowed OFDM
Power Levels: 7 10 13 15 17 ERP settings: protection
mechanisms, non-ERP present.
Neighbors in non-erp mode:
000e.9b91.cb82 000e.9ba1.cba4 0040.96a2.7d70 000d.9701.212b
0014.a40b.b4f0
Current Rates: basic-1.0 2.0 5.5 6.0 9.0 11.0 12.0 18.0 24.0 36.0 48.0 54.0
Allowed Rates: 1.0 2.0 5.5 6.0 9.0 11.0 12.0 18.0 24.0 36.0 48.0 54.0
Best Range Rates: basic-1.0 2.0 5.5 6.0 9.0 11.0 12.0 18.0 24.0 36.0 48.0 54.0
Best Throughput Rates: basic-1.0 basic-2.0 basic-5.5 basic-6.0 basic-9.0 basic-11.0 basic-12.0 basic-18.0 basic-24.0 basic-36.0 basic-48.0 basic-54.0
Default Rates: basic-1.0 basic-2.0 basic-5.5 6.0 9.0 basic-11.0 12.0 18.0 24.0 36.0 48.0 54.0