ルータ : Cisco 2800 シリーズ サービス統合型ルータ

Cisco ISR 2800 シリーズの起動および 初期設定手順

Cisco ISR 2800 シリーズの起動および初期設定手順
発行日;2011/12/22 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco ISR 2800 シリーズの起動および

Cisco ISR 2800シリーズの起動

起動チェックリスト

起動手順

前面パネルLED表示の確認

ハードウェア構成の確認

ルータの設定

SDMによる初期設定

setupコマンド機能による初期設定

Cisco CLIによる初期設定 ― 手動設定

初期設定の確認

設定の完了

Cisco ISR 2800 シリーズの起動および
初期設定手順

このマニュアルでは、Cisco Integrated Service Router(ISR)2800シリーズを起動し、ネットワークにアクセスできるように初期設定を行う方法について説明します。内容は次のとおりです。

「Cisco ISR 2800シリーズの起動」

「ルータの設定」

Cisco ISR 2800シリーズの起動


警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置へのEMI(電磁波干渉)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーをスロットに正しく取り付けた状態で、システムを運用してください。


ここで説明する内容は、次のとおりです。

「起動チェックリスト」

「起動手順」

「前面パネルLED表示の確認」

「ハードウェア構成の確認」

起動チェックリスト

次の手順を完了後、シスコ ルータを起動できます。

シャーシが確実に設置されていてアースされている。

電源コードおよびインターフェイス ケーブルが接続されている。

外部CompactFlash(CF)メモリ カードがスロットに正しく装着されている。取り付け手順については、オンライン マニュアル『 Removing and Installing CompactFlash Memory Cards in Cisco 2800 Series Routers 』を参照してください。

端末エミュレーション プログラム(HyperTerminalまたは同等のもの)搭載PCがコンソール ポートに接続されていて起動している。

PC端末エミュレーション プログラムが9600ボー、8データ ビット、1ストップ ビット、パリティなし、フロー制御なしとして設定されている。

端末エミュレーション プログラムで適切なPC COMポートが選択されている。

アクセス制御のためにパスワードが選択されている。

イーサネットおよびシリアル インターフェイスのIPアドレスが確定している。

起動手順

シスコのルータを起動し、初期化およびセルフ テストの完了を確認する手順は、次のとおりです。起動手順の完了後、シスコ ルータを設定できます。

ルータの起動時に問題が発生した場合は、オンライン マニュアル『 Troubleshooting Cisco 2800 Series Routers 』を参照してください。

ROMモニタおよびブートストラップ プログラムについては、『 Using the ROM Monitor 』を参照してください。コンフィギュレーション レジスタについては、『 Changing the Configuration Register Settings 』を参照してください。


) 起動シーケンスを表示するには、シスコのルータを起動するに、ルータにコンソールを接続しておく必要があります。



ステップ 1 「起動チェックリスト」の記述どおりにPCが起動し、接続されていることを確認します。

ステップ 2 電源スイッチをONにすると、以下のように動作します。

シャーシ前面のSYS PWR LEDがグリーンに点滅する。

ファンが動作する。

構成によっては、シャーシ背面のLEDおよび搭載モジュールのLEDの一部も点灯する場合があります。

ルータの起動時に問題が発生した場合は、オンライン マニュアル『 Troubleshooting Cisco 2800 Series Routers 』を参照してください。

端末エミュレーション プログラム ウィンドウに起動メッセージが表示されます。起動メッセージが終了すると、SYS PWR LEDがグリーンで点灯状態になります。


注意 メッセージが停止し、SYS PWR LEDがグリーンで点灯状態になるまでは、キーを押さないでください。この間にいずれかのキーを押すと、メッセージが停止した時点で最初に入力されたコマンドとみなされ、ルータの電源がオフになったり、再起動したりすることがあります。メッセージが停止するまでに数分かかります。

表示される起動メッセージはさまざまです。

次のようなメッセージが表示された場合、ルータはコンフィギュレーション ファイルを使用して起動が完了しており、Security Device Manager(SDM)を使用して、いつでも初期設定を行うことができます。

yourname con0 is now available
 
Press RETURN to get started.
 

このようなメッセージが表示されなかった場合、SDMおよび『 Cisco Router and Security Device Manager(SDM)Quick Start Guide 』はルータに付属していません。ルータにSDMがインストールされている場合は、SDMを使用して初期設定を行うことを推奨します。SDMを使用してルータを設定する方法、またはSDMを入手してルータにインストールする方法については、 「SDMによる初期設定」 を参照してください。

次のメッセージが表示された場合、ルータは起動が完了しており、setupコマンド機能またはCLI(コマンドライン インターフェイス)を使用して、初期設定を行うことができます。

--- System Configuration Dialog ---
 
At any point you may enter a question mark '?' for help.
Use ctrl-c to abort configuration dialog at any prompt.
Default settings are in square brackets '[]'.
 
Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]:
 

setupコマンド機能を使用してルータを設定する方法については、「setupコマンド機能による初期設定」を参照してください。

CLIを使用してルータを設定する方法については、「Cisco CLIによる初期設定 ― 手動設定」を参照してください。


rommon 1>プロンプトが表示された場合、システムはROMモニタ モードで起動しています。ROMモニタについては、『Using the ROM Monitor』を参照してください。



 

前面パネルLED表示の確認

表1 の前面パネルLEDインジケータは起動時に供給される電源、アクティビティ、およびステータス情報を伝えます。LEDの詳細については、オンライン マニュアル『 Overview of Cisco 2800 Series Routers 』の「 LED Indicators 」を参照してください。

 

表1 Cisco ISR 2800シリーズのLEDインジケータ

LEDのラベル
LEDのカラーまたは状態
意味

SYS
PWR

グリーンで点灯

システムは正常に動作

グリーンで点滅

システムは起動中またはROMモニタ モード

オレンジ

システム エラー

消灯

電源オフまたは電源障害

AUX/
PWR

グリーン

IP Phoneの電源が正常に動作(搭載されている場合)または

Cisco Redundant Power System(RPS;冗長電源システム)が正常に動作(搭載されている場合)

オレンジ

IP Phoneの電源障害(搭載されている場合)または

Cisco RPS障害(搭載されている場合)

消灯

IP Phone電源およびCisco RPSが未搭載

SYS
ACT

グリーンで点滅または
グリーンで点灯

パケットの転送中または内部モニタ アクティビティの実行中

消灯

パケット転送が発生していない。

CF

グリーンで点滅または
グリーンで点灯

フラッシュ メモリにアクセス中、CFメモリ カードの取り出し不可

消灯

フラッシュ メモリへのアクセスなし、CFメモリ カードの取り出し可能

ハードウェア構成の確認

ハードウェア機能を表示して確認するには、次のコマンドを入力します。

show version ― システム ハードウェアのバージョン、搭載ソフトウェアのバージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前およびソース、ブート イメージ、搭載されているDRAM、NVRAM(不揮発性RAM)、およびフラッシュ メモリの容量が表示されます。

show diag ― 搭載されているコントローラ、インターフェイス プロセッサ、およびポート アダプタの診断情報が表示されます。代表的な例はネットワーク モジュール、インターフェイス カード(VIC、WIC、HWIC)、Advanced Integration Module(AIM)などの診断情報です。

ルータの設定

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「SDMによる初期設定」

「setupコマンド機能による初期設定」

「Cisco CLIによる初期設定 ― 手動設定」

「初期設定の確認」

「設定の完了」

ルータは、次のいずれかのツールで設定できます。

Cisco Router and Security Device Manager(SDM) ― 「SDMによる初期設定」を参照

setupコマンド機能 ― 「setupコマンド機能による初期設定」を参照

CLI ― 「Cisco CLIによる初期設定 ― 手動設定」を参照


) インターフェイス番号およびポート番号については、オンライン マニュアル『Overview of Cisco 2800 Series Routers』の「Interface Numbering」を参照してください。


SDMによる初期設定

起動シーケンスが終了すると、次のようなメッセージが表示されます。

yourname con0 is now available
 
Press RETURN to get started.
 

SDMを使用してルータを設定する手順については、ルータに付属している『 Cisco Router and Security Device Manager(SDM)Quick Start Guide 』を参照してください。このようなメッセージが表示されなかった場合、SDMおよび『 Cisco Router and Security Device Manager(SDM)Quick Start Guide 』はルータに付属していません。SDMを使用する場合は、最新バージョンのSDMおよびルータにSDMをインストールする手順を次のURLからダウンロードできます。

http://www.cisco.com/pcgi-bin/tablebuild.pl/sdm

SDMクイック スタート ガイド、SDMリリース ノート、およびその他のSDMマニュアルを入手するには、www.cisco.com/go/sdmにアクセスしてTechnical Documentationリンクをクリックしてください。

インターフェイス番号およびポート番号については、オンライン マニュアル『 Overview of Cisco 2800 Series Routers 』の 「Interface Numbering」 を参照してください。

setupコマンド機能による初期設定

ここでは、setupコマンド機能を使用してルータのホスト名とパスワードを設定し、さらに管理ネットワークと通信するためのインターフェイスを設定する方法について説明します。起動シーケンスの最後に次のようなメッセージが表示された場合は、setupコマンド機能が自動的に起動しています。

--- System Configuration Dialog ---
 
At any point you may enter a question mark '?' for help.
Use ctrl-c to abort configuration dialog at any prompt.
Default settings are in square brackets '[]'.
 
Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]:

setupコマンドは、ルータとネットワークの基本情報を要求し、ユーザの入力に基づいて初期コンフィギュレーション ファイルを作成します。コンフィギュレーション ファイルの作成後は、CLIまたはSDMを使用して詳細設定を実行できます。

setupコマンド機能のプロンプトは、使用するルータ モデル、搭載されているインターフェイス モジュール、およびソフトウェア イメージによって異なります。次に、出力およびユーザ入力( 太字 )の例を示します。

インターフェイス番号については、オンライン マニュアル『 Overview of Cisco 2800 Series Routers 』の 「Interface Numbering」 を参照してください。


) setupコマンド機能の使用中に入力を間違えた場合は、setup機能をいったん終了してから、もう一度実行します。Ctrl-cを押し、イネーブルEXECモード プロンプト(Router#)にsetupを入力します。



ステップ 1 setupコマンド機能を使用する場合は、起動メッセージの終了時に yes を入力します。

Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]: yes
 

ステップ 2 次のメッセージが表示されたら、 Return キーを押して管理の基本設定を開始します。

At any point you may enter a question mark '?' for help.
Use ctrl-c to abort configuration dialog at any prompt.
Default settings are in square brackets '[]'.
 
Basic management setup configures only enough connectivity
for management of the system, extended setup will ask you
to configure each interface on the system
 
Would you like to enter basic management setup? [yes/no]: yes
 

ステップ 3 ルータのホスト名(例では Router )を入力します。

Configuring global parameters:
 
Enter host name [Router]: Router
 

ステップ 4 イネーブル シークレット パスワードを入力します。このパスワードは暗号化されるので(安全性が高い)、コンフィギュレーションを表示しても見ることはできません。

The enable secret is a password used to protect access to
privileged EXEC and configuration modes. This password, after
entered, becomes encrypted in the configuration.
Enter enable secret: xxxxxx
 

ステップ 5 イネーブル シークレット パスワードとは異なるイネーブル パスワードを入力します。このパスワードは暗号化され ない ので(安全性が低い)、コンフィギュレーションを表示すると見ることができます。

The enable password is used when you do not specify an
enable secret password, with some older software versions, and
some boot images.
Enter enable password: xxxxxx
 

ステップ 6 仮想端末パスワードを入力します。このパスワードによって、コンソール ポート以外のポートからルータへの不正アクセスを防止します。

The virtual terminal password is used to protect
access to the router over a network interface.
Enter virtual terminal password: xxxxxx
 

ステップ 7 使用するネットワークに基づいて、次のプロンプトに応答します。

Configure SNMP Network Management? [yes]:
Community string [public]:
 

使用可能なインターフェイスの要約が表示されます。


) 表示されるインターフェイス番号は、シスコ モジュラ ルータ プラットフォームのタイプ、搭載されているインターフェイス モジュールおよびカードによって決まります。


Current interface summary
 
Controller Timeslots D-Channel Configurable modes Status
T1 0/0/0 24 23 pri/channelized Administratively up
 
Interface IP-Address OK? Method Status Prol
FastEthernet0/0 unassigned NO unset up up
FastEthernet0/1 unassigned NO unset up dow
 

ステップ 8 管理ネットワークにルータを接続するために使用するインターフェイスを1つ選択します。

Enter interface name used to connect to the
management network from the above interface summary: fastethernet0/0
 

ステップ 9 使用するネットワークに基づいて、次のプロンプトに応答します。

Configuring interface FastEthernet0/0:
Use the 100 Base-TX (RJ-45) connector? [yes]: yes
Operate in full-duplex mode? [no]: no
Configure IP on this interface? [yes]: yes
IP address for this interface: 172.1.2.3
Subnet mask for this interface [255.255.0.0] : 255.255.0.0
Class B network is 172.1.0.0, 16 subnet bits; mask is /16
 

コンフィギュレーションが表示されます。

The following configuration command script was created:
 
hostname Router
enable secret 5 $1$D5P6$PYx41/lQIASK.HcSbfO5q1
enable password xxxxxx
line vty 0 4
password xxxxxx
snmp-server community public
!
no ip routing
 
!
interface FastEthernet0/0
no shutdown
media-type 100BaseX
half-duplex
ip address 172.1.2.3 255.255.0.0
!
interface FastEthernet0/1
shutdown
no ip address
!
end
 

ステップ 10 次のプロンプトに応答します。初期設定を保存する場合は、[ 2 ]を選択します。

[0] Go to the IOS command prompt without saving this config.
[1] Return back to the setup without saving this config.
[2] Save this configuration to nvram and exit.
 
Enter your selection [2]: 2
Building configuration...
Use the enabled mode 'configure' command to modify this configuration.
 
 
Press RETURN to get started!
 

ユーザ プロンプトが表示されます。

Router>
 

ステップ 11 初期設定を確認します。確認手順については、「初期設定の確認」を参照してください。


 

Cisco CLIによる初期設定 ― 手動設定

ここでは、CLIを使用して設定できるように、CLIプロンプトを表示する方法について説明します。さらに、CLIによる設定を扱っているマニュアルを紹介します。起動シーケンスの最後に次のようなメッセージが表示された場合は、CLIを使用できます。

--- System Configuration Dialog ---
 
At any point you may enter a question mark '?' for help.
Use ctrl-c to abort configuration dialog at any prompt.
Default settings are in square brackets '[]'.
 
Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]:
 

このようなメッセージが表示されなかった場合は、SDMおよびデフォルトのコンフィギュレーション ファイルが出荷時点でルータにインストール済みです。SDMを使用してルータを設定する場合は、 「SDMによる初期設定」 を参照してください。

インターフェイス番号およびポート番号については、オンライン マニュアル『 Overview of Cisco 2800 Series Routers 』の 「Interface Numbering」 を参照してください。


ステップ 1 CLIを使用して手動設定を続ける場合は、起動時のメッセージが表示されたときに no を入力します。

Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]: no
 

ステップ 2 Returnキーを押して自動インストールを終了し、手動設定を開始します。

Would you like to terminate autoinstall? [yes] Return
 

複数のメッセージが表示されたあと、次のようなメッセージが表示されます。

...
Copyright (c) 1986-2004 by cisco Systems, Inc.
Compiled <date> <time> by <person>
 

ステップ 3 Returnキーを押して、 Router> プロンプトをアクティブにします。

...
flashfs[4]: Initialization complete.
Router>
 

ステップ 4 enableを入力してイネーブルEXECモードを開始します。

Router> enable
Router#
 

ステップ 5 設定手順については、オンライン マニュアル Cisco 2800 series software configuration を参照してください。


) 完了した作業が失われないように、作業中に何度かコンフィギュレーションを保存してください。NVRAMにコンフィギュレーションを保存するには、copy running-config
startup-config
コマンドを使用します。


ステップ 6 初期設定の完了後、初期設定を確認します。確認手順については、「初期設定の確認」を参照してください。


 

初期設定の確認

次のテストを実行することによって、新しいインターフェイスが正しく動作するかどうかを確認します。

インターフェイスが正常に動作し、インターフェイス プロトコルと回線プロトコルが正しい状態(アップまたはダウン)になっているかどうかを確認するには、 show interfaces コマンドを入力します。

IP用に設定されたインターフェイスのサマリー ステータスを表示するには、 show ip interface brief コマンドを入力します。

正しいホスト名とパスワードが設定されているかどうかを確認するには、 show configuration コマンドを入力します。

初期設定を完了し、確認してからであれば、シスコのルータ上で特定の機能を設定できます。高度な設定手順を扱っているマニュアルの検索方法については、「設定の完了」を参照してください。

設定の完了

初期設定を完了し、確認してからであれば、シスコのルータ上で特定の機能を設定できます。高度な設定作業を行うには、SDMまたはCLIを使用します。

SDMを使用する設定手順については、ルータに付属している『 Cisco Router and Security Device Manager(SDM)Quick Start Guide 』を参照してください。

CLIを使用する設定手順については、オンライン マニュアル Cisco 2800 series software configuration を参照してください。ソフトウェア コンフィギュレーション マニュアルには、次の情報が含まれています。

基本的なソフトウェア コンフィギュレーション

機能のマニュアル

設定例

トラブルシューティングおよびメンテナンス

Cisco 2800シリーズのカードおよびモジュール