ルータ : Cisco 2800 シリーズ サービス統合型ルータ

Cisco ISR 2800 シリーズ ルータのポート およびケーブル情報

Cisco ISR 2800 シリーズ ルータのポートおよびケーブル情報
発行日;2011/12/22 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco ISR 2800 シリーズ ルータのポート

コンソール ポートおよびAUXポートの考慮事項

コンソール ポート接続

AUXポート接続

ネットワーク接続の準備

イーサネット接続

シリアル接続

シリアル接続の設定

シリアルDTE装置またはDCE装置

サポートされる信号規格

距離制限

非同期/同期シリアル モジュールのボーレート

ISDN BRI接続

CSU/DSU接続

Cisco ISR 2800 シリーズ ルータのポート
およびケーブル情報

ここでは、Cisco 2800シリーズCisco Integrated Service Router(ISR)の設置に必要なケーブルについて説明します。内容は次のとおりです。

「コンソール ポートおよびAUXポートの考慮事項」

「ネットワーク接続の準備」

コンソール ポートおよびAUXポートの考慮事項

このルータには、非同期シリアル コンソール ポートおよびAUXポートが装備されています。コンソール ポートおよびAUXポートを利用することにより、コンソール ポートに接続されたコンソール端末を用いてローカルにルータにアクセスしたり、AUXポートに接続されたモデムを用いてリモートにアクセスしたりできます。ここでは、ルータをコンソール端末またはモデムに接続する前に考慮すべき重要なケーブル配線の考慮事項について説明します。

コンソール ポートおよびAUXポートの大きな違いは、AUXポートがハードウェア フロー制御をサポートしているのに対して、コンソール ポートがこれをサポートしていないことです。フロー制御がサポートされていると、送信側装置および受信側装置の間でデータ伝送の歩調合わせが行われます。従って、送られてきたデータを受信側装置が取り込んでから、送信側装置が次のデータを送信するように保証されます。受信側装置のバッファが満杯になると、送信側装置へメッセージが送られ、バッファ内のデータが処理されるまで、送信が中断されます。AUXポートはフロー制御をサポートするので、高速モデム伝送に最適です。コンソール端末は、モデムより遅い速度でデータを送るため、コンソール ポートは、コンソール端末に適しています。

コンソール ポート接続

このルータには、EIA/TIA-232非同期シリアル コンソール ポート(RJ-45)が装備されています。このポートは、使用するケーブルとアダプタに応じて、ケーブルの接続先でDTEまたはDCEとして認識されます。

端末エミュレーション ソフトウェアが稼働しているPCを接続するため、ルータにはRJ-45/DB-9アダプタ ケーブルが付属しています。

ルータをASCII端末に接続するには、RJ-45/DB-9ケーブルとDB-9/DB-25アダプタを利用します(Cisco 2801にだけ付属しています)。

コンソール ポートのデフォルトのパラメータは、9600ボー、8データ ビット、1ストップ ビット、パリティなしです。コンソール ポートは、ハードウェア フロー制御をサポートしません。コンソール端末の設置に関する詳細については、『Cable Connection Procedures for Cisco 2800 Series Routers』の「 Connecting to a Console Terminal or Modem 」を参照してください。

ケーブルおよびポートのピン割り当てについては、オンライン マニュアル『 Cisco Modular Access Router Cable Specifications』を参照してください。このマニュアルはCisco.comにあります。

AUXポート接続

このルータには、フロー制御をサポートするEIA/TIA-232非同期シリアルAUXポート(RJ-45)が装備されています。このポートは、使用するケーブルとアダプタに応じて、ケーブルの接続先でData Terminal Equipment(DTE;データ端末装置)またはData Communications Equipment(DCE;データ回線終端装置)として認識されます。

モデムに接続するため、ルータにはRJ-45/DB-25アダプタ ケーブルが付属しています(Cisco 2801ルータには、DB-9/DB-25アダプタも付属)。

装置のAUXポートへの接続の詳細については、オンライン マニュアル『 Cable Connection Procedures for Cisco 2800 Series Routers 』の「 Connecting to a Console Terminal or Modem 」を参照してください。

ケーブルおよびポートのピン割り当てについては、Cisco.comのオンライン マニュアル『 Cisco Modular Access Router Cable Specifications 』を参照してください。

ネットワーク接続の準備

ルータを設置するときは、距離制限および各国の法律および国際規定に定められているElectromagnetic Interference(EMI; 電磁波干渉)を考慮してください。

ネットワーク インターフェイスのいくつかのタイプについては、ネットワーク接続の考慮事項が次のセクションに記載されています。

「イーサネット接続」

「シリアル接続」

「ISDN BRI接続」

「CSU/DSU接続」

ネットワーク接続およびインターフェイスの詳細については、次のオンライン マニュアルを参照してください。

『Cisco Network Modules Hardware Installation Guide』

『Cisco Interface Cards Installation Guide』

『Cisco Modular Access Router Cable Specifications』


警告 感電事故を防ぐため、Safety Extra-Low Voltage(SELV)回路をTelephone Network Voltage(TNV;電話網電圧)回路に接続しないでください。LANポートにはSELV回路があり、WANポートにはTNV回路があります。LANポートとWANポートの両方に、RJ-45コネクタを使用するものもあります。


イーサネット接続

IEEE(米国電気電子学会)は、イーサネットをIEEE 802.3標準として規定しました。Cisco ISR 2800シリーズ ルータでは次のイーサネット実装をサポートします。

1000 BASE-T ― カテゴリ5以上のUnshielded Twisted-Pair(UTP;シールドなしツイストペア)ケーブルでの1000 Mbps全二重伝送。最長328フィート(100 m)のイーサネットをサポートします。


) Cisco 2801およびCisco 2811ルータは1000 BASE-Tイーサネット実装をサポートしません。


100 BASE-T ― カテゴリ5以上のUTPケーブルでの100 Mbps全二重伝送。最長328フィート(100 m)のイーサネットをサポートします。

10 BASE-T ― カテゴリ5以上のUTPケーブルでの10 Mbps全二重伝送。最長328フィート(100 m)のイーサネットをサポートします。

イーサネット ケーブル、コネクタ、およびポートのピン割り当てについては、オンライン マニュアル『 Cisco Modular Access Router Cable Specifications 』を参照してください。

シリアル接続

シリアル接続は、WANインターフェイス カードとネットワーク モジュールによって提供されます。WANインターフェイス カードの詳細については、『 Cisco Interface Cards Installation Guide 』を参照してください。ネットワーク モジュールの詳細については、『 Cisco Network Modules Hardware Installation Guide 』を参照してください。これらのマニュアルにはCisco.comからオンラインでアクセスできます。

シリアル ポートに装置を接続する前に、次の事項を確認しておいてください。

同期シリアル インターフェイスに接続している装置のタイプ、DTE/DCE

装置の接続に必要なコネクタのタイプ(オス型またはメス型)

その装置に必要な信号規格

シリアル接続の設定

非同期/同期シリアル ネットワーク モジュールおよびシリアルWANインターフェイス カードのシリアル ポートはDB-60コネクタを使用します。シリアル ポートは、使用するシリアル ケーブルによりDTEまたはDCEとして設定できます。

シリアルDTE装置またはDCE装置

同期シリアル インターフェイス上の通信装置は、DTEまたはDCEです。DCE装置は、装置とルータの間の通信の歩調合わせをするクロック信号を提供します。DTE装置は、クロック信号を提供しません。通常、DTE装置はDCE装置と接続されます。装置がDTEまたはDCEのどちらであるかは、装置に付属のマニュアルを参照してください(ジャンパでDTEモードまたはDCEモードを選択する装置もあります)。 表 1 に代表的なDTE装置とDCE装置を示します。

 

表 1 代表的なDTE装置およびDCE装置

装置タイプ
種別
典型的な装置

DTE

オス1

端末

PC

DCE

メス2

モデム

CSU/DSU

マルチプレクサ

1.コネクタの根本の部分からピンが出ていれば、そのコネクタはオス型です。

2.コネクタの形状がピンを受ける穴であれば、そのコネクタはメス型です。

サポートされる信号規格

ルータで利用可能な同期シリアル ポートは次の信号規格をサポートします。EIA/TIA-232、EIA/TIA-449、V.35、X.21、およびEIA-530です。使用する規格の適切なコネクタを持つDB-60シールド付きシリアル変換ケーブルを注文してください。接続する装置のマニュアルには、装置に使用する規格が記載されているはずです。シールド付きシリアル変換ケーブルのルータ側にはDB-60コネクタが付いているので、これをシリアルWANインターフェイス カードのDB-60ポートに接続します。シリアル変換ケーブルの反対側には、使用する信号規格に必要なコネクタが付いています。

同期シリアル ポートは、接続されたケーブルによりDTEまたはDCEとして設定できます(EIA-530を除く。これについてはDTEのみ)。シールド付きケーブルは、購入した代理店に発注してください。オンライン マニュアル『 Cisco 2800 Series Hardware Documents: Introduction and Warnings 』の「Obtaining Technical Assistance」の項を参照してください。


) DTEとして設定されたすべてのシリアル ポートは、CSU/DSU(チャネル サービス ユニット/データ サービス ユニット)またはその他のDCE装置から供給される外部クロックが必要です。


(DB-60シリアル コネクタのピンはサイズが小さいので)シリアル ケーブルを自作することは推奨できませんが、ケーブルのピン割り当てを調べる場合は、『 Cisco Modular Access Router Cable Specifications』を参照してください。

距離制限

シリアル信号は任意のビット レートで制限された距離を移動できます。一般的に、データ速度が遅くなるほど、信号が届く距離は長くなります。すべてのシリアル信号には距離制限があります。この距離制限を超えると、信号品質が著しく低下するか、信号が完全に失われてしまいます。


) 128 Kbpsを超えるビット レートをサポートしているのは、シリアルWANインターフェイスだけです。


表 2 に、各シリアル インターフェイス タイプの速度と距離の最大推奨値を示します。ただし、発生する可能性のある電気的問題を理解し、それに対処することができる場合には、この表の推奨値を超える速度と距離を使用しても良好な結果を得られる場合があります。たとえば、V.35の最大推奨速度は2 Mbpsですが、多くの場合、4 Mbpsで使用されています。

 

表 2 シリアル信号伝送速度と距離

EIA/TIA-232の距離
EIA/TIA-449、X.21、V.35、EIA-530の距離
速度(bps)
フィート
メートル
フィート
メートル

2400

200

60

4100

1250

4800

100

30

2050

625

9600

50

15

1025

312

19200

25

7.6

513

156

38400

12

3.7

256

78

56000

8.6

2.6

102

31

1544000(T1)

--

--

50

15

平衡型ドライバを使用することにより、EIA/TIA-449信号の伝送距離はEIA/TIA-232信号よりも長くなっています。 表 2 に示されているEIA/TIA-449の推奨距離制限は、V.35、X.21、およびEIA-530にも当てはまります。通常、EIA/TIA-449およびEIA-530は、2 Mbpsの速度をサポートします。また、V.35は4 Mbpsの速度をサポートします。

非同期/同期シリアル モジュールのボーレート

非同期および同期シリアル モジュールで使用されている低速のシリアル インターフェイスには、次のボーレート制限が適用されます。

非同期インターフェイス ― 最大ボーレートは115.2 kbpsです。

同期インターフェイス ― 最大ボーレートは全二重で128 kbpsです。

ISDN BRI接続

BRI WANインターフェイス カードは、ISDN BRI(基本インターフェイス)接続を提供します。BRIモジュールおよびBRI WANインターフェイス カードは外部Network Termination 1(NT1;ネットワーク終端1)が必要なS/TインターフェイスまたはNT1に内蔵されているUインターフェイスのどちらかで利用できます。

シャーシ内の使用可能なスロットにBRIモジュールを搭載できます。


警告 装置電源のオン/オフにかかわらず、WANポートには危険なネットワーク電圧がかかっています。WANポートの付近で作業する場合は、感電しないように注意してください。ケーブルを外すときには、先に装置側から外すようにしてください。


BRIケーブル(別途必要)を使用してBRI WANインターフェイス カードを直接ISDNに接続してください。 表 3 にISDN BRIケーブルの仕様を示します。また、ピン割り当てについては『 Cisco Modular Access Router Cable Specifications』オンライン マニュアルを参照してください。このマニュアルはCisco.comにあります。

 

表 3 ISDN BRIケーブル仕様

仕様
高容量ケーブル
低容量ケーブル

抵抗(96 kHzのときの値)

160 ohm/km

160 ohm/km

容量(1 kHzのときの値)

120 nF3/km

30 nF/km

インピーダンス(96 kHzのときの値)

75 ohm

150 ohm

ワイヤ直径

0.024インチ(0.6 mm)

0.024インチ(0.6 mm)

距離制限

32.8フィート(10 m)

32.8フィート(10 m)

3.nF = nanoFarad

BRI WANインターフェイス カードの詳細については、Cisco.comの『 Cisco Interface Cards Installation Guide 』オンライン マニュアルを参照してください。

CSU/DSU接続

CSU/DSU WAN Interface Card(WIC;WANインターフェイス カード)を利用して、スイッチド56 kbps接続、またはフルまたはフラクショナルT1接続を行うことができます。

CSU/DSU WICの詳細については、Cisco.comの『 Cisco Interface Cards Installation Guide 』オンライン マニュアルを参照してください。