ルータ : Cisco 2800 シリーズ サービス統合型ルータ

Cisco ISR 2800 シリーズ ルータの 設置準備要件と計画

Cisco ISR 2800 シリーズ ルータの設置準備要件と計画
発行日;2011/12/22 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco ISR 2800 シリーズ ルータの

安全に関する推奨事項

電気機器の安全な取り扱い

静電破壊の防止

一般的な設置環境の条件

電源装置に関する考慮事項

設置環境

設置場所の設定

装置ラック

インストレーション チェックリスト

サイトログの作成

ルータの梱包内容の確認

インストレーションおよびメンテナンスに必要な工具および機器

Cisco ISR 2800 シリーズ ルータの
設置準備要件と計画

このマニュアルでは、Cisco 2800シリーズCisco Integrated Service Router(ISR)の設置に必要な設置環境の条件と装置について説明します。内容は次のとおりです。

「安全に関する推奨事項」

「一般的な設置環境の条件」

「インストレーション チェックリスト」

「サイトログの作成」

「ルータの梱包内容の確認」

「インストレーションおよびメンテナンスに必要な工具および機器」


警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。


安全に関する推奨事項

安全を確保するために、次の注意事項に従ってください。

常に、シャーシ周辺を埃のない清潔な状態にしておいてください。

取り外したシャーシ カバーは、安全な場所に置いてください。

工具およびシャーシ コンポーネントが通行の妨げにならないようにしてください。

シャーシに引っ掛かるような衣服は着用しないでください。ネクタイやスカーフは固定し、袖はまくり上げてください。

目を痛める恐れがある状況で作業を行う場合は、保護眼鏡を着用してください。

人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。

電気機器の安全な取り扱い


警告 この装置には複数の電源装置が接続されているかもしれません。すべての接続を取り外して、装置の電源を切ってください。



警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行わないでください。



警告 インストレーション手順を読んでから、システムを電源に接続してください。


電気機器を取り扱う際には、次の注意事項に従ってください。

室内の緊急電源遮断スイッチの場所を確認しておいてください。電気事故が発生した場合、ただちに電源を切ることができます。

次の作業を行う場合は、事前にすべての電源を切断してください。

シャーシの取り付けまたは取り外し

電源装置周辺での作業

床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードやすり切れた電源コードがないか、保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。

危険を伴う作業は、一人では行わないでください。

回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。

ルータの内部電源装置の格納ラックは決して開かないでください。

電気事故が発生した場合は、次の手順に従ってください。

負傷しないように注意してください。

装置につながる電源をオフにしてください。

可能であれば、医療援助を求めるために誰か別の人を呼んでもらうようにしてください。それができない場合は、負傷者の状況を見極めてから救援を要請してください。

負傷者に人工呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切な処置を施してください。

さらに、電源から切断されていても、電話回線またはネットワーク配線に接続されている装置を扱う場合には、次の注意事項に従ってください。

雷が発生しているときには、電話線の接続を行わないでください。

防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。

電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。

電話回線の設置または変更は、十分注意して行ってください。

静電破壊の防止

ESD(静電気放電)により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子プリント基板カードの取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。モジュールの取り付けおよび取り外しを行うときは、静電破壊を防止するため、次の指示に従ってください。

ルータのシャーシがアースに接続されていることを確認してください。

静電気防止用リスト ストラップは、必ず肌に密着させて使用してください。クリップをシャーシのフレームの塗装されていない面に取り付けて、不要な静電気を安全にアースに放電します。静電破壊や感電を防止するには、リスト ストラップとコードを正しく取り付ける必要があります。

リスト ストラップを使用できない場合は、身体をシャーシの金属部分に接触させてアースします。


注意 装置の安全のために、静電気防止用ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は1~10 Mohmでなければなりません。

一般的な設置環境の条件

ここでは、ルータの安全な設置と稼働に必要な設置環境条件について説明します。設置場所での準備が適切に行われていることを確認してから、設置を始めてください。現在、既存の装置においてシャットダウンが起きたり、異常に高い頻度でエラーが発生している場合は、この注意事項が、障害の原因の切り分けや今後発生する可能性のある問題の防止に役立ちます。

電源装置に関する考慮事項

設置場所の電源をチェックして、(スパイクおよび雑音のない)「クリーンな」電力が供給されていることを確認します。必要な場合には電力調整器を設置します。


警告 この装置はTNおよびIT電源システムに接続するように設計されています。


AC電源装置には次の機能があります。

110 Vまたは220 V動作を自動選択します。

すべての装置に6フィート(1.8 m)の電源コードが含まれます(電源口付近のラベルに装置の正しい電圧、周波数[AC電源システムのみ]、電流引き込み、消費電力が記載されています)。

表1 に、Cisco ISR 2800シリーズ ルータの電力要件を示します。

 

表1 Cisco ISR 2800シリーズ ルータの電力要件

ルータ
電源
入力電源
入力電圧許容値制限

IP Phone電源出力のないCisco 2801

AC

100~240 VAC、2.0 A、50~60 Hz

90~264 VAC

IP Phone電源出力付きのCisco 2801

AC

100~240 VAC、5.0 A、50~60 Hz

90~264 VAC

IP Phone電源出力のないCisco 2811

AC

100~240 VAC、2.0 A、50~60 Hz

90~264 VAC

DC

24~60 VDC、8 A、プラスまたはマイナス

18~72 VDC

IP Phone電源出力付きのCisco 2811

AC

100~240 VAC、4.0 A、50~60 Hz

90~264 VAC

IP Phone電源出力のないCisco 2821

AC

100~240 VAC、3.0 A、50~60 Hz

90~264 VAC

DC

24~60 VDC、12 A、プラスまたはマイナス

18~72 VDC

IP Phone電源出力付きのCisco 2821

AC

100~240 VAC、8.0 A、50~60 Hz

90~264 VAC

IP Phone電源出力のないCisco 2851

AC

100~240 VAC、3.0 A、50~60 Hz

90~264 VAC

DC

24~60 VDC、12 A、プラスまたはマイナス

18~72 VDC

IP Phone電源出力付きのCisco 2851

AC

100~240 VAC、8.0 A、50~60 Hz

90~264 VAC

Cisco 2811、2821、2851

バックアップ電力:

Cisco RPS-675冗長電源システム

100 VAC、10 A、または240 VAC、6 A

設置環境

Cisco ISR 2800シリーズ ルータは卓上に置くこともできますし、ラックに設置することもできます。このCisco 2811ルータは壁面に取り付けることもできます。ルータの場所および装置ラックまたは配線室のレイアウトは、適切な動作を行うための非常に重要な考慮事項となります。複数の装置を近づけて設置したり、換気が不十分であったり、手の届かないパネルがあったりすると、誤操作やシャットダウンの原因となり、メンテナンスが困難になります。ルータの前面パネルおよび背面パネルに手が届くよう計画してください。

設置場所のレイアウトおよび装置の場所を計画するときには、次の「設置場所の設定」に記載されている注意事項に従い、装置の故障を防ぎ、環境によって引き起こされるシャットダウンを減少させてください。現在、既存の装置においてシャットダウンが起きたり、異常に高い頻度でエラーが発生している場合は、この注意事項により障害の原因を切り分け、今後発生する可能性のある問題を防いでください。

設置場所の設定

次の注意事項は、ルータの許容できる動作環境を計画したり、環境によって引き起こされる装置の故障を防止したりするのに役立ちます。

ルータが動作する部屋に適切な空気の循環があることを確認します。電気装置は熱を発生します。適切な空気の循環がないと、周囲の空気の温度が高くなり、機器を許容動作温度に冷却できなくなる場合があります。

常に「静電破壊の防止」に記載されているESD防止手順に従って、装置への損傷を防いでください。静電放電による損傷は瞬時または間欠的な装置の障害をもたらします。

シャーシ カバーおよびモジュール背面パネルが固定されていることを確認してください。すべての空のネットワーク モジュール スロット、インターフェイス カード スロット、および電源装置ベイには、フィラー パネルを設置する必要があります。シャーシは、特別に設計された冷却用スロットを経由して冷気が内部を流れるように設計されています。シャーシが開いていると、空気が漏れて、内部コンポーネントの空気の流れが妨げられたり削減されたりします。

装置ラック

Cisco ISR 2800シリーズ ルータには19インチ ラックで使用するブラケットが含まれます。発注の際に指定した場合には、23インチ ラックで使用できるオプションの大型ラックが含まれます。


) 23インチ ラック用のブラケットは、Cisco 2801ルータでは利用できません。


次の情報は、装置ラックの構成を計画する際に役立ちます。

容易にメンテナンスができるよう、ラック周辺の空間にはゆとりを持たせてください。

ルータを垂直に設置する場合、ルータとルータの間は少なくとも1ラックユニット分必要です。

密閉型ラックには、十分な換気が必要です。ルータは放熱するので、ラックに多数の装置を設置することは避けてください。密閉型ラックには、冷気を送り込めるように、ルーバー扉とファンを取り付ける必要があります。ラックの下側に取り付けた装置から発生した熱気が、上側の装置の吸気口に吸い込まれることがあります。

開放型ラックにシャーシを取り付けるときは、ラック フレームによって吸気口または排気口がふさがれないように注意してください。シャーシをスライド方式で取り付けるときは、シャーシのラック内での固定位置を確認してください。

排気と吸気を分断するにはバッフルを使用すると効果的です。また、シャーシ内部に冷気を供給するのに役立ちます。バッフルの最適な配置は、ラックの通気パターンによって異なります。ラック構成を変えて、最適な配置を見つけてください。

ラック(特に密閉型ラック)に設置した装置に障害が起きた場合は、可能であれば、その装置を単独で稼働させてみてください。ラック(および隣接ラック)内の他の装置はすべて電源を切り、ルータに最大限の冷気とクリーン電力が提供されるようにします。

インストレーション チェックリスト

このインストレーション チェックリストのサンプルは、新しいルータを取り付ける際の項目と手順を示したものです。このチェックリストをコピーして、作業が完了した時点で項目に印を付けてください。各ルータのチェックリストのコピーは、サイトログに添付してください(次の「サイトログの作成」を参照)。

 

インストレーションチェックリスト:設置場所 _____________________________________________

ルータ名 _______________________________________________________

作業
確認者
日付

インストレーション チェックリストのコピー

サイトログへの背景情報の記入

設置場所の電圧確認

設置場所の電力チェック完了

必要な工具の確認

追加機器の確認

ルータの受領

ルータのクイック スタート ガイドの受領

Cisco 2800 and Cisco 3800 Series Integrated Services Routers Regulatory Compliance and Safety Information 』の受領

製品登録カードの受領

Cisco.com窓口情報ラベルの受領

シャーシ コンポーネントの確認

最初の電源投入の完了

ASCII端末(ローカル コンフィギュレーションの場合)またはモデム(リモート コンフィギュレーションの場合)の確認

信号距離制限の確認

起動シーケンス完了の確認

初期動作の確認

ソフトウェア イメージの確認

サイトログの作成

サイトログには、ルータに関するすべての作業を記録します。ルータの作業者全員がすぐに参照できるように、サイトログはシャーシのそばに保管してください。ルータのインストレーションおよびメンテナンス作業の確認には、インストレーション チェックリストを使用してください。サイトログには、次のような内容を記録します。

インストレーションの進行状況 ― インストレーション チェックリストのコピーを作成して、これをサイトログに添付します。各作業の完了時に記入します。

アップグレードおよびメンテナンス作業 ― サイトログに、実施中のルータ メンテナンスおよび拡張履歴を記入します。サイトログには、次のような項目を記録します。

ネットワーク モジュールのインストレーション

ネットワークモジュールの取り外し、交換、アップグレード

コンフィギュレーションの変更

メンテナンスのスケジュールおよび要件

メンテナンス作業の内容

間欠的な問題

コメントおよび付記

ルータの梱包内容の確認

インストレーションの準備ができるまでは、ルータを開梱しないでください。最終的な設置場所の準備ができるまで時間がかかるときは、損傷を防ぐために、シャーシを梱包した状態で保管しておいてください。ルータを設置する準備が完了してから、梱包をほどきます。

ルータ、ケーブル、マニュアル類、およびオプションで発注した機器は、複数の梱包パッケージで出荷されることがあります。パッケージを開けたら、梱包リストを参照し、次のものがすべて揃っているか確認してください。

ルータ

6フィート(1.8 m)電源コード(AC電源ルータのみ)

卓上設置用のゴム製の脚(Cisco 2801ルータのみ)

19インチ ラック用ネジ付きラックマウントブラケット

アース端子および2つの取り付けネジ(Cisco 2811、Cisco 2821、およびCisco 2851ルータのみ)

ケーブル マネジメント ブラケット

RJ-45/DB-9コンソール ケーブル

RJ-45/DB-25モデム ケーブル(Cisco 2811、Cisco 2821、およびCisco 2851ルータのみ)

DB-9/DB-25コネクタ アダプタ(Cisco 2801ルータのみ)

オプションの付属品(ネットワーク接続ケーブル、追加ラックマウントブラケットなど)

Cisco 2800 Series Integrated Services Routers Quick Start Guide

Cisco 2800 and Cisco 3800 Series Integrated Services Routers Regulatory Compliance and Safety Information

『Cisco Router and Security Device Manager (SDM) Quick Start Guide』

製品登録カードおよびCisco.comカード

すべての部品について、配送による損傷がないか確認します。損傷が見つかった場合、またはルータの設置や設定に問題がある場合には、製品を購入した代理店に連絡してください。保証、サービス、およびサポート情報は、ルータに付属のクイック スタート ガイドを参照してください。

インストレーションおよびメンテナンスに必要な工具および機器

ルータとコンポーネントのインストレーションおよびアップグレードには、次の工具および機器が必要です。

静電気防止用コードおよびリスト ストラップ

No.2プラス ドライバ

マイナスドライバ:小型3/16インチ(4~5 mm)および中型1/4インチ(6~7 mm)

モジュールの取り付け、取り外し用

メモリまたは他のコンポーネントをアップグレードする際のカバーの取り外し用

ラックに合うネジ

ワイヤ クリンパ

シャーシをアースに接続するワイヤ

NEBS準拠シャーシ アース用のAWG 6(13 mm 2 )ワイヤ

NEC準拠シャーシ アース用のAWG 14(2 mm 2 )以上のワイヤ

EN/IEC 60950準拠シャーシ アース用のAWG 18(1 mm 2 )以上のワイヤ

NEC準拠アースについては、ユーザが準備する適切な内径1/4インチ(5~7 mm)のリング端子

さらに、使用するモジュールのタイプによっては、ポートを外部ネットワークに接続するために、次の機器が必要になることがあります。

WANおよびLANポート(設定により異なる)接続用ケーブル


) ケーブル仕様の詳細については、Cisco.comのオンライン ドキュメント『Cisco Modular Access Router Cable Specifications』を参照してください。


イーサネット(LAN)ポート接続用ネットワーク インターフェイス カード付きイーサネット ハブまたはPC

9600ボー、8データビット、1ストップ ビット、フロー制御なし、パリティなしに設定されたコンソール端末(ASCII端末、あるいはHyperTerminalまたは同様の端末エミュレーション ソフトウェアを実行するPC)

リモート管理アクセス用のAUXポートへ接続するためのモデム(オプション)

シリアル インターフェイスに適したData Service Unit(DSU;データ サービス ユニット)またはCSU/DSU(チャネル サービス ユニット/データ サービス ユニット)

内蔵CSUのないCT1/PRIモジュール用外部CSU

ISDN BRI S/Tインターフェイス用NT1デバイス(サービス プロバイダーから提供されていない場合)