Cisco 1800 シリーズ ソフトウェア コンフィギュレーション
コンフィギュレーション レジスタの設定変更
コンフィギュレーション レジスタの設定変更
発行日;2012/12/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

コンフィギュレーション レジスタの設定変更

このマニュアルでサポートされるプラットフォーム

コンフィギュレーション レジスタの概要

コンフィギュレーション レジスタの設定変更

コンフィギュレーション レジスタの設定の表示

コンソール回線速度の設定(Cisco IOS CLI)

コンフィギュレーション レジスタの設定変更

この資料では、NVRAM の 16 ビット コンフィギュレーション レジスタについて説明します。具体的な内容は次のとおりです。

「このマニュアルでサポートされるプラットフォーム」

「コンフィギュレーション レジスタの概要」

「コンフィギュレーション レジスタの設定変更」

「コンフィギュレーション レジスタの設定の表示」

「コンソール回線速度の設定(Cisco IOS CLI)」

このマニュアルでサポートされるプラットフォーム

このマニュアルは、次のプラットフォームに対して使用してください。

Cisco 1800 シリーズ ルータ

Cisco 2800 シリーズ ルータ

Cisco 3800 シリーズ ルータ

コンフィギュレーション レジスタの概要

ルータの NVRAM に 16 ビットのコンフィギュレーション レジスタがあります。各ビットの値は 1(オンすなわち設定)または 0(オフすなわち解除)です。各ビットの設定が次回リロードまたはオフ/オン時のルータ動作を左右します。

コンフィギュレーション レジスタを使用すると、次の作業を行うことができます。

ルータで ROM モニタ(ブートストラップ プログラム)を強制的に起動させる

ブート ソースおよびデフォルトのブート ファイル名を選択する

ブレーク機能をイネーブルまたはディセーブルにする

ブロードキャスト アドレスを制御する

忘れたパスワードを回復する

コンソールの回線速度を変更する

表 1 に、コンフィギュレーション レジスタの各ビットについての説明を示します。

 

表 1 コンフィギュレーション レジスタ ビットの説明

ビット
番号
16 進数
意味

00 ~ 03

0x0000 ~ 0x000F

ブート フィールド。ブート フィールドの設定によって、ルータがオペレーティング システムをロードするかどうか、どこからシステム イメージを取得するかが決まります。

詳細については、 表 2 を参照してください。

06

0x0040

システム ソフトウェアに NVRAM の内容を無視させます。

07

0x0080

Original Equipment Manufacturer(OEM)ビットがイネーブルになります。

08

0x0100

コンソールの Break キーを制御します。

(出荷時のデフォルト)ビット 8 を設定すると、プロセッサはコンソールの Break キーを無視します。

ビット 8 を解除すると、プロセッサは Break キーをコマンドと見なして、ルータを強制的に ROM モニタ モードにするので、通常の動作が停止します。

ルータの再起動から 60 秒間は、コンフィギュレーション レジスタの設定に関係なく、Break を必ず送信できます。

09

0x0200

このビットはシステム ブートを制御します。

ビット 9 を設定すると、セカンダリ ブートストラップが使用されます。

(出荷時のデフォルト)ビット 9 を解除すると、システムはフラッシュ メモリから起動します。

このビットは通常、変更しません。

10

0x0400

IP ブロードキャスト アドレスのホスト部分を制御します。

ビット 10 を設定すると、プロセッサはオール 0 を使用します。

(出荷時のデフォルト)ビット 10 を解除すると、プロセッサはオール 1 を使用します。

ビット 10 は、IP ブロードキャスト アドレスのネットワークおよびサブネット部分を制御するビット 14 と連動します。ビット 10 とビット 14 の組み合わせがもたらす作用については、 表 3 を参照してください。

05、11、12

0x0020、0x0800、0x1000

コンソールの回線速度を制御します。使用可能な 8 種類のビットの組み合わせおよびコンソールの回線速度については、 表 4 を参照してください。

出荷時のデフォルトは 9600 ボーです。この場合、ビット 5、11、および 12 がすべて 0(解除)です。

』を参照)。または、コンフィギュレーション レジスタの設定を変更する代わりに、他の Cisco IOS コマンドを使用してコンソールの回線速度を設定できます。

13

0x2000

ネットワーク ブート エラーに対するルータの対応を決定します。

ビット 13 を設定すると、ルータはネットワーク ブートが 6 回失敗した場合に、デフォルトの ROM ソフトウェアを起動します。

(出荷時のデフォルト)ビット 13 を解除すると、ルータは無限にネットワーク ブートを試みます。

14

0x4000

IP ブロードキャスト アドレスのネットワークおよびサブネット部分を制御します。

ビット 10 を設定すると、プロセッサはオール 0 を使用します。

(出荷時のデフォルト)ビット 10 を解除すると、プロセッサはオール 1 を使用します。

ビット 14 は、IP ブロードキャスト アドレスのホスト部分を制御するビット 10 と連動します。ビット 10 とビット 14 の組み合わせがもたらす作用については、 表 3 を参照してください。

15

0x8000

診断メッセージをイネーブルにして、NVRAM の内容を無視します。

表 2 にブート フィールドについての説明を示します。ブート フィールドは、コンフィギュレーション レジスタの下位 4 ビット(ビット 3、2、1、および 0)です。ブート フィールドの設定によって、ルータがオペレーティング システムをロードするかどうか、どこからシステム イメージを取得するかが決まります。

 

表 2 コンフィギュレーション レジスタのブート フィールド ビットの説明

ブート フィールド
(ビット 3、2、1、0)
意味

0000

(0x0)

次回のオフ/オンまたはリロード時に、ルータは ROM モニタ(ブートストラップ プログラム)を起動します。ROM モニタを使用するには、ルータのコンソール ポートに接続された端末または PC を使用する必要があります。ルータと PC または端末の接続については、ご使用のルータのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

ROM モニタ モードでは、 boot ROM モニタ コマンドを使用して、システム イメージまたはその他のイメージを手動で起動する必要があります。『 Using the ROM Monitor 』の「Booting an Image (boot)」の項を参照してください。

0001

(0x01)

フラッシュ メモリの最初のイメージをシステム イメージとして起動します。

0010 ~ 1111

(0x02 ~ 0xF)

次回のオフ/オン時またはリロード時に、ルータはシステムが正常に起動するまで、コンフィギュレーション ファイルに指定されているグローバル コンフィギュレーション モードの各 boot system コマンドを順番に処理します。

boot system コマンドがコンフィギュレーション ファイルに指定されていない場合、またはコマンドの実行がすべて失敗した場合、ルータはフラッシュ メモリの最初のイメージ ファイルを起動しようとします。

表 3 に、ビット 10 とビット 14 の設定の組み合わせが、IP ブロードキャスト アドレスにどのように作用するかを示します。

 

表 3 ブロードキャスト アドレスに関するコンフィギュレーション レジスタ ビットの組み合わせ

ビット 10
ビット 14
ブロードキャスト アドレス(<net> <host>)

0

0

<ones> <ones>

1

0

<ones> <zeros>

1

1

<zeros> <zeros>

0

1

<zeros> <ones>

表 4 に、ビット 5、11、および 12 の各設定値の組み合わせごとに、コンソールの回線速度を示します。

 

表 4 コンソールの回線速度に関するコンフィギュレーション レジスタ ビットの組み合わせ

ビット 5
ビット 11
ビット 12
コンソールの回線速度(ボー)

1

1

1

115200

1

0

1

57600

1

1

0

38400

1

0

0

19200

0

0

0

9600

0

1

0

4800

0

1

1

2400

0

0

1

1200

コンフィギュレーション レジスタの設定変更

コンフィギュレーション レジスタの設定値は、ROM モニタからでも Cisco IOS CLI からでも変更できます。ここでは、Cisco IOS CLI からコンフィギュレーション レジスタの設定値を変更する方法について説明します。ROM モニタからコンフィギュレーション レジスタを変更する方法については、『 Using the ROM Monitor 』を参照してください。

Cisco IOS CLI からコンフィギュレーション レジスタの設定値を変更する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ルータのコンソール ポートに端末または PC を接続します。必要に応じて、ご使用のルータのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

ステップ 2 端末または端末エミュレーション ソフトウェアを 9600 ボー(デフォルト)、8 データ ビット、パリティなし、2 ストップ ビットに設定します。

ステップ 3 ルータの電源を投入します。

ステップ 4 初期ダイアログを開始するかどうか尋ねられるので、no と応答します。

Would you like to enter the initial dialog? [yes]: no
 

数秒後にユーザ EXEC プロンプト( Router> )が表示されます。

ステップ 5 enable を入力して特権 EXEC モードを開始し、プロンプトにパスワードを入力します。

Router> enable
Password: password
Router#
 

ステップ 6 グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Router# configure terminal
 
Enter configuration commands, one per line.
Edit with DELETE, CTRL/W, and CTRL/U; end with CTRL/Z
 

ステップ 7 コンフィギュレーション レジスタの設定値を変更するには、 config-register value コマンドを入力します。 value 0x を前に加えた 16 進数です。

Router(config)# config-register 0xvalue

) Cisco IOS ソフトウェアでは、config-register コマンドでコンソール速度のビットを直接変更することはできません。Cisco IOS CLI からコンソール速度を変更する場合は、「コンソール回線速度の設定(Cisco IOS CLI)」を参照してください。


ステップ 8 グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

Router(config)# end
Router#
 

ステップ 9 変更した設定を NVRAM に保存します。

Router# copy run start

新しいコンフィギュレーション レジスタの設定値が NVRAM に保存されても、有効になるのは次回のルータ リロード時またはオフ/オン時です。


 

コンフィギュレーション レジスタの設定の表示

現在有効なコンフィギュレーション レジスタの設定値および次回のルータ リロード時に使用される設定値を表示するには、特権 EXEC モードで show version コマンドを入力します。

コンフィギュレーション レジスタの設定値は、 show version コマンド出力の最終行に示されます。

Configuration register is 0x142 (will be 0x142 at next reload)

コンソール回線速度の設定(Cisco IOS CLI)

ビット 5、11、および 12 の設定値の組み合わせによって、コンソールの回線速度が決まります。このコンフィギュレーション レジスタ ビットを変更できるのは、ROM モニタからだけです。『 Using the ROM Monitor 』を参照してください。

Cisco IOS の CLI からコンソールの回線速度を設定する手順は、次のとおりです。

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

Router> enable

Password: password

Router#

特権 EXEC モードをイネーブルにします。パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

Router# configure terminal

Router(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

Router(config)# line console 0
Router(config-line)#

コンソール回線を指定し、ライン コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

Router(config-line)# speed baud

コンソールの回線速度を指定します。指定できる値(ボー)は、1200、2400、4800、9600、19200、38400、57600、115200 です。