Cisco RFSS Network Controller ユーザ ガイド
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発行日;2012/06/28 | 英語版ドキュメント(2012/04/17 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 603KB) | フィードバック

目次

設定

情報の収集

システム ホスト ファイルの設定

RNC コンフィギュレーション ファイルの更新

RNC グローバル パラメータ

SIP スタック パラメータ

NLR パラメータ

メディア コントローラ パラメータ

RTP スタック パラメータ

文字列定義

ホーム RFSS 情報のための NLR の設定

システム ウォッチドッグの設定

障害管理のための SNMP の設定

NTP の設定

RNC アプリケーション

ウォッチドッグを使用した RNC の起動と停止

手動による RNC の実行

SNMP のアラームとアラート

設定

RFSS Network Controller(RNC)パッケージは、正常にインストールした後、すべてのサイトで RFSS Network Controller として完全に機能するように設定する必要があります。この章では、RNC が正常に機能するために必要な設定パラメータと手順について説明します。次の内容が含まれています。

「情報の収集」

「システム ホスト ファイルの設定」

「RNC コンフィギュレーション ファイルの更新」

「ホーム RFSS 情報のための NLR の設定」

「システム ウォッチドッグの設定」

「障害管理のための SNMP の設定」

「NTP の設定」

「RNC アプリケーション」

「SNMP のアラームとアラート」

情報の収集

RNC を設定する前に、ローカル RFSS がどのように動作するか、および他のサイト、他の RFSS、その他のシステムとどのように対話するかに関して、次の情報がわかっている必要があります。

RNC が属する RFSS の RFSS ID。

RNC が属する RFSS のシステム ID。

RNC が属する RFSS の WACN ID。

NLR 設定の詳細(データベース ホスト、名前、ユーザ名とパスワードを含む)。

RFSS 内のすべてのサイトのサイト ID と IP アドレス。

RNC が通信しなければならなくなる可能性のあるその他のすべての RFSS の RFSS ID と IP アドレス。

RNC に認識されている各 RFSS をホームとするサブスクライバ ユニット ID(SUID)およびサブスクライバ グループ ID(SGID)の範囲。

システム ホスト ファイルの設定

RNC が他のエンティティと通信できるようにするには、/etc/hosts ファイルを編集して、この RNC によって制御されている RFSS だけでなく、RNC が通信する必要のあるその他のすべての RFSS 内のすべてのサイトのエントリを追加する必要があります。さらに、その RNC 自体のエントリも存在する必要があります。

各エントリの形式は、ABNF クワッド表記のホストの IP アドレスの後に RFSS またはサイトの完全修飾アドレスが続きます。

サイト アドレスの形式(ABNF クワッド表記)は次のとおりです。

<Site_Id> "." <Rfss_Id> "." <System_Id> "." <Wacn_Id> ".p25dr"

RFSS ID の形式は次のとおりです。

<Rfss_Id> "." <System_Id> "." <Wacn_Id> ".p25dr"

ここで、Site_Id、Rfss_Id、System_Id、および Wacn_Id は、ゼロが埋め込まれた ABNF 形式の 16 進数であり、その長さは 表 3-1 に詳細に示されています。

表 3-1 に、RFSS フィールドの長さの説明を示します。

 

表 3-1 RFSS フィールドの長さ

フィールド
長さ

Site_Id

5 桁の 16 進数文字列(つまり、20 ビット)

Rfss_Id

2 桁の 16 進数文字列(つまり、8 ビット)

System_Id

3 桁の 16 進数文字列(つまり、12 ビット)

Wacn_Id

5 桁の 16 進数文字列(つまり、20 ビット)

次に例を示します。

この RNC は、システム「002」および WACN「00003」内の RFSS「01」のコントローラであり、IP アドレスは 192.168.1.195 です。

この RFSS 内には、ID が「0B」と「0C」、IP アドレスが 192.168.1.196 と 192.168.1.197 の 2 つのローカル BSC(Base System Controller)があります。

この RNC は、同じシステム内にある ID が「06」で、IP アドレスが 192.168.1.60 の RFSS と通信できる必要があります。

この RNC はまた、IP アドレスが 192.168.54.2 の、システム「677」および WACN「ABCE」内の RFSS「09」とも通信できる必要があります。

ホスト ファイルは次のようになります。

# The RNC

192.168.1.19501.002.00003.p25dr

# Sites controlled by the RNC

192.168.1.1960000B.01.002.00003.p25dr

192.168.1.1970000C.01.002.00003.p25dr

# Other RFSS in this System

192.168.1.16006.002.00003.p25dr

# Other RFSS

192.168.54.209.677.ABCDE.p25dr

RNC コンフィギュレーション ファイルの更新

システム ホスト ファイルを設定したら、次の段階では、RNC のインストールされた Rnc.config ファイルを更新します。このリリース パッケージには、アプリケーションを起動する前に変更する必要のあるコンフィギュレーション ファイル「Rnc.config」の例が含まれています。このファイルはディレクトリ /home/RncUser/config 内にあり、RNC プロセスが正しく動作するために必要なパラメータが含まれています。


) コンフィギュレーション ファイルを変更したら、必ず RNC アプリケーションを再起動して、その変更内容を読み込む必要があります。


Rnc.config ファイルは、RNC アプリケーションの各部分に対応するセクションに分割されています。これらのセクションは次のとおりです。

「RNC グローバル パラメータ」

「SIP スタック パラメータ」

「NLR パラメータ」

「メディア コントローラ パラメータ」

「RTP スタック パラメータ」

「文字列定義」

RNC グローバル パラメータ

RNC は、次のグローバル パラメータを使用します。これらのすべてに、プレフィックス「RG」が付いています。

"RG.RegistrationPeriod"="3600"

"RG.AllowVisitingSUServiceHomeNotAvail"="true"

"RG.RgLoggingLevel"="NORMAL"

"RG.NumDstLegsConnectedBeforeCallActive"="0"

"RG.LocalPstngValid"="false"

"RG.LocalPstngSiteAddress"="180"

"RG.RfssId"="1"

"RG.SystemId"="2"

"RG.WacnId"="3"

"RG.ActiveCallNoPttTimeout"="30"

"RG.SdEndToEndTimeout"="3800"

"RG.SdCalledHomeTimeout"="3500"

"RG.SdCalledServingTimeout"="3800

"RG.RespondToPoll"="true"

"RG.MinRtpPort"="17000"

"RG.MaxRtpPort"="17998"

"RG.CallLegRetryPeriod"="3000"

"RG.SNMPEnabled"="false"

表 3-2 に、RNC グローバル パラメータの説明を示します。

 

表 3-2 RNC グローバル パラメータ

フィールド
タイプ
説明
デフォルト

"RG.RegistrationPeriod"

整数

登録が有効な期間の秒数。

最大値は 86400(1 日)です。

"3600"

"RG.AllowVisitingSUServiceHomeNotAvail"

ブール値

この RFSS を訪問しているサブスクライバのホーム RFSS が使用できないときに、RNC がそのサブスクライバのアクセスを許可するかどうか。

有効な値は次のとおりです。

訪問しているサブスクライバを許可する場合は "true"

訪問しているサブスクライバを禁止する場合は "false"

"true"

"RG.RgLoggingLevel"

ブール値

この RNC から PSTN ゲートウェイを使用できるかどうか。

有効な値は次のとおりです。

PSTN ゲートウェイが存在する場合は "true"

PSTN ゲートウェイがない場合は "false"

"false"

"RG.LocalPstngSiteAddress"

整数

この RFSS に配置されている PSTN ゲートウェイの 10 進数のサイト アドレスを指定します。"RG.LocalPstngValid" が "false" に設定されている場合、このエントリは無視されます。

"180"

"RG.NumDstLegsConnectedBeforeCallActive"

整数

RNC が通話の発信者にセットアップが成功したことを通知する前に正常に設定する必要のある宛先レッグの数。

"0"

"RG.RfssId"

整数

この RNC が制御する RFSS の無線周波数サブシステム ID。

最小値は 1(0x01)です。

最大値は 254(0xFFE)です。

"1"

"RG.SystemId"

整数

この RFSS が属しているシステム ID。

最小値は 1(0x001)です。

最大値は 4095(0xFFE)です。

"2"

"RG.WacnId"

整数

この RFSS が属している Wide Area Communications Network(WACN)ID。

最小値は 1(0x00001)です。

最大値は 1048575(0xFFFFE)です。

"3"

"RG.ActiveCallNoPttTimeout"

整数

PTT アクティビティが発生していない間もコールが接続されたままになる秒数。

最大値は 86400(1 日)です。

"30"

"RG.SdEndToEndTimeout"

整数

補足データ サービスが配信の対象になろうと試みる時間(ミリ秒単位)。

最小値は 800 です。

最大値は 9800 です。

"3800"

"RG.SdCalledHomeTimeout"

整数

着信側ホーム RFSS として機能している RNC が、着信側サービス提供 RFSS またはローカル サイトからの応答を待つ時間(ミリ秒単位)。

最小値は 500 です。

最大値は 9500 です。

"3500"

"RG.SdCalledServingTimeout"

整数

着信側サービス提供 RFSS として機能している RNC が、SD エラー応答を送信した後に着信側ホーム RFSS からのセカンダリ応答を待つ時間(ミリ秒単位)。

最小値は 800 です。

最大値は 9800 です。

"3800"

"RG.RespondToPoll"

ブール値

このエンティティが、サイトによるネットワーク ポーリングに応答するかどうか。


) この値は変更しないでください。


"true"

"RG.MinRtpPort"

整数

すべてのコールの RTP メディア部分に使用する最小 RTP ポート。

"17000"

"RG.MaxRtpPort"

整数

すべてのコールの RTP メディア部分に使用する最大 RTP ポート。

"17998"

"RG.CallLegRetryPeriod"

整数

RNC が新しいコールを開始する前に、失敗したコール レッグを待つ時間間隔(ミリ秒単位)。この失敗は、コール セットアップ中か、またはハートビートによってレッグの失敗が判定される場合はアクティブな間に発生する場合があります。この設定は、グループ コールにのみ適用されます。

"3000"

"RG.SNMPEnabled"

ブール値

RNC が SNMP 経由で障害管理のアラートやアラームを送信するかどうかを判定します。

"false"

SIP スタック パラメータ

次のパラメータによって、SIP スタックの動作が制御されます。

"SIP.LocalPort"="5060"

"SIP.LoggingSipStack"="false"

"SIP.LoggingSipStackLevel"="NORMAL"

"SIP.ShutdownThreadWaitMs"="100"

"SIP.RetransmissionsOn"="true"

"SIP.NoAckTimeout"="30"

"SIP.NoResponseTimeout"="30"

"SIP.LocalIpAddress"="192.168.1.195"

表 3-3 に、SIP スタック パラメータの説明を示します。

 

表 3-3 SIP スタック パラメータ

フィールド
タイプ
説明
デフォルト

"SIP.LocalPort"

整数

SIP スタックがリッスンするローカル ポート。


) この値は変更しないでください。


"5060"

"SIP.LoggingSipStack"

ブール値

SIP および RTP アクティビティをロギングするかどうかを示すブール値。

有効な値は次のとおりです。

ロギングする場合は "true"

ロギングなしの場合は "false"

"false"

"SIP.LoggingSipStackLevel"

文字列

SIP および RTP スタック アクティビティのログ レベル。

ログ レベルを上げる場合の有効な値は次のとおりです。

"ALWAYS"

"IMPORTANT"

"NORMAL"

"TRIVIAL"

"DEBUG"

NORMAL

"SIP.ShutdownThreadWaitMs"

整数

シャットダウンするかどうかを判定するための SIP スタックのポーリングの間隔(ミリ秒単位)。


) この値は変更しないでください。


"100"

"SIP.RetransmissionsOn"

ブール値

SIP メッセージの再送信を有効にするかどうかを示します。

有効な値は次のとおりです。

再送信を有効にする場合は "true"

SIP を再送信しない場合は "false"


) この値は変更しないでください。


"true"

"SIP.NoAckTimeout"

整数

INVITE トランザクションに対する SIP ACK メッセージが受信されない場合に SIP スタックが待つ秒数。ここで、SIP スタックは SIP 200 OK メッセージを送信したが、後続の SIP ACK を受信していません。

"30"

"SIP.NoResponseTimeout"

整数

SIP スタックが何らかの応答を待つ最大秒数。

"30"

"SIP.LocalIpAddress"

文字列

SIP および RTP シグナリングに使用するローカル IP アドレス。


) これが RNC の IP アドレスに設定されていない場合、RNC はただちに終了します。


192.168.1.195

NLR パラメータ

次のパラメータによって、RNC の NLR への接続とその NLR 動作が制御されます。

"LRIF.LrIfDatabaseName"="nlr"

"LRIF.LrIfDatabaseHost"="192.168.1.12"

"LRIF.LrIfDatabaseUser"="RncUser"

"LRIF.LrIfDatabasePassword"="etherstack"

"LRIF.LrIfMinVisitorWorkingUnitId"="9000000"

"LRIF.LrIfMaxVisitorWorkingUnitId"="9999999"

"LRIF.LrIfMinVisitorWorkingGroupId"="60000"

"LRIF.LrIfMaxVisitorWorkingGroupId"="65535"

"LRIF.LrIfLoggingLevel"="ALWAYS"

表 3-4 に、NLR パラメータの説明を示します。

 

表 3-4 NLR パラメータ

フィールド
タイプ
説明
デフォルト

"LRIF.LrIfDatabaseName"

文字列

接続先の NLR データベースの名前。

"nlr"

"LRIF.LrifDatabaseHost"

文字列

NLR が使用可能なロケーションの IP アドレス。NLR が RNC と同じマシン上でホストされている場合は、RNC の IP アドレスと同じである必要があります。

この値は、完全な IP アドレスである必要があります。

"192.168.1.195"

"LRIF.LrifDatabaseUser"

文字列

RNC が NLR データベースへのアクセスに使用できるユーザ名。

"root"

"LRIF.LrifDatabasePassword"

文字列

RNC が NLR データベースにアクセスするために必要なパスワード。

"ipics45"

"LRIF.LrifMinVisitorWorkingUnitId"

整数

訪問しているサブスクライバが登録するときに発行される最小ワーキング ID。

"9000000"

"LRIF.LrifMaxVisitorWorkingUnitId"

整数

訪問しているサブスクライバが登録するときに発行される最大ワーキング ID。

"9999999"

"LRIF.LrifMinVisitorWorkingGroupId"

整数

サブスクライバが訪問者グループに加入するときに発行される最小ワーキング グループ ID。

"60000"

"LRIF.LrifMaxVisitorWorkingGroupId"

整数

サブスクライバが訪問者グループに加入するときに発行される最大ワーキング グループ ID。

"65535"

"LRIF.LrifLoggingLevel"

文字列

LRIF アプリケーションのログ レベル。

ログ レベルを上げる場合の有効な値は次のとおりです。

"ALWAYS"

"IMPORTANT"

"NORMAL"

"TRIVIAL"

"DEBUG"

"ALWAYS"

メディア コントローラ パラメータ

次のパラメータによって、RNC のメディア コントローラ部分の動作が定義されます。

"MC.LoggingLevel"="ALWAYS"

"MC.GrantedPttNoVoiceTimeout"="500"

"MC.RtpMulticastLoopback"="false"

"MC.UseHeartbeat"="true"

"MC.TearDownCallIfNoHeartbeat"="true"

"MC.HeartbeatInterval"="10"

"MC.NumberVoiceFramesPerRtpPacket"="1"

表 3-5 に、メディア コントローラ パラメータの説明を示します。

 

表 3-5 メディア コントローラ パラメータ

フィールド
タイプ
説明
デフォルト

"MC.LoggingSipStackLevel"

文字列

メディア コントローラ アクティビティのログ レベル。

ログ レベルを上げる場合の有効な値は次のとおりです。

"ALERT"

"IMPORTANT"

"NORMAL"

"TRIVIAL"

"DEBUG"

"ALWAYS"

"MC.GrantedPttNoVoiceTimeout"

整数

音声アクティビティが受信されない場合に、RNC が送信の試みは破棄されたと見なして(PTT 送信終了を送信して)新しい送信の試みを許可するまでの時間の長さ(ミリ秒単位)

"500"

"MC.RtpMulticastLoopback"

ブール値

RNC が、ネットワークに送信した RTP トラフィックを受信するかどうか。

有効な値は次のとおりです。

"true"

"false"

"false"

"MC.UseHeartbeat"

ブール値

MC が、アクティブな RTP 接続中にハートビートを使用するかどうか。

有効な値は次のとおりです。

"true"

"false"

"true"

"MC.TearDownCallIfNoHeartbeat"

ブール値

ハートビートが受信されない場合に MC がコールをクリアするかどうか。

有効な値は次のとおりです。

"true"

"false"

"true"

"MC.HeartbeatInterval"

整数

RTP ストリーム内のハートビート メッセージの送信と受信の間の期間(秒単位)。

"10"

"MC.NumberVoiceFramesPerRtpPacket"

整数

各 RTP パケットで送信される音声フレームの数。

有効な値は次のとおりです。

"1"、"2"、または "3"

"1"

RTP スタック パラメータ

RTP パラメータを次に示します。

"RTP.LoggingLevel"="ALWAYS"

表 3-6 に、RTP スタック パラメータの説明を示します。

 

表 3-6 RTP スタック パラメータ

フィールド
タイプ
説明
デフォルト

"RTP.LoggingSipStackLevel"

文字列

RTP アクティビティのログ レベル。

ログ レベルを上げる場合の有効な値は次のとおりです。

"ALWAYS"

"IMPORTANT"

"NORMAL"

"TRIVIAL"

"DEBUG"

"ALWAYS"

文字列定義

「..string」で始まる行で示される、コンフィギュレーション ファイルの文字列定義セクションは、数字文字列の識別子をテキストの識別子と照合するために使用される箇所で、決して変更しないでください。変更が必要になるのは、コンフィギュレーション ファイルの上半分だけです。

ホーム RFSS 情報のための NLR の設定

NLR への Web ベースのインターフェイスを使用すると、「ホーム」RFSS のロケーション情報を設定できます。NLR の詳細については、『Cisco Network Location Register Series User Guide』を参照してください。

ユニットが RFSS 内のサイトから登録するか、またはグループ加入を実行する場合、RNC はそのユニットまたはグループがどの RFSS をホームとしているかを認識する必要があります。これにより、そのエンティティのホームがローカルにある場合は自身で要求を処理し、それ以外の場合はそれらのエンティティのホーム RFSS に要求を転送できます。

RNC と NLR の両方が、ユニットとグループのロケーション情報を管理します。NLR は通常、RNC と同じマシン上にインストールし(ただし、そうでない場合もあります)、ロケーション情報は NLR の Web ベースのインターフェイスを使用してアクセスします。NLR の Web ベースのインターフェイスは http://<ip-address>/nlr にあります。<ip-address> は NLR ホスト マシンの IP アドレスです。

NLR は、登録を実行するすべてのユニットと、ユニットが加入するすべてのグループのホーム RFSS を識別するエントリを含むように設定する必要があります。各エントリの形式は、範囲内の最初の ID と範囲内の最後の ID を定義することによる、ホーム RFSS ID のユニット ID またはグループ ID の範囲へのマッピングになります。ここでは、次の条件があります。

RFSS ID は、WACN ID、システム ID、および RFSS ID で構成されます。

範囲内の最初の ID は、最小のユニット ID またはグループ ID のどちらかです。

範囲内の最後の ID は、最大のユニット ID またはグループ ID のどちらかです。

この範囲を 1 つの ID まで小さくすることができます。つまり、最小と最大の ID が同じで、かつ 1 つの ID に等しい場合です。あるいは、ユニット ID の場合は「000000」から「FFFFFF」まで、グループ ID の場合は「0000」から「FFFF」までの ID の範囲全体を含む 1 つのエントリが存在する可能性もあります。

3 つのサイトから成るシステムの例を次に示します。NLR の Web インターフェイスを使用して値を入力する方法の詳細については、『Cisco Network Location Register Series User Guide』を参照してください。3 つの RFSS が存在し、次のようになっています。

SUID「00003002000000」~「000030026FFFFF」および「00003002700002」~「00003002FFFFFF」は、01.002.00003.p25dr をホームとしています(合計 16,777,213 ユニット)。

SUID「00003002700000」~「00003002700001」は、02.002.00003.p25dr をホームとしています(合計 2 ユニット)。

SUID「ABCDE667000000」~「ABCDE66FFFFFF」は、09.667.ABCDE.p25dr をホームとしています(合計 16,777,215 ユニット)。

SGID「000030020000」~「000030027FFF」は、01.002.00003.p25dr をホームとしています(合計 32767 グループ)。

SGID「000030028000」~「00003002FFFF」は、02.002.00003.p25dr をホームとしています(合計 32767 グループ)。

SGID「ABCDE667A000」~「00003002FFFF」は、09.667.ABCDE.p25dr をホームとしています(合計 24575 グループ)。

図 3-1 に、この構成でのサブスクライバからホーム RFSS へのマッピング テーブルを示します。

図 3-1 [Subscriber Range to Home RFSS Mappings] テーブル - 3 つのサイトから成るシステム

 

図 3-2 に、この構成でのグループからホーム RFSS へのマッピング テーブルを示します。

図 3-2 [Group Range to RFSS Home Mappings] テーブル - 3 つのサイトから成るシステム

 

システム ウォッチドッグの設定

システムは「monit」を使用して、基本的なアプリケーションが常に実行されていることを確認します。これは、プロセスのユーザ定義リストをモニタし、障害が発生した場合はそれらを再起動するウォッチドッグ プロセスです。これは RNC を機能させるために必須ではありませんが、障害が発生した場合の最小レベルの冗長性を実現します。


) 「monit」プロセスは、インストール処理の一部としてインストールされます。


システム ウォッチドッグを設定するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1 「monit」アプリケーションがインストールされていることを確認します。これを行うには、次のコマンドを使用します。

rpm -q monit

ステップ 2 「monit」がインストールされている場合は、/etc/monit.conf を変更し、次の行がコメント アウトされていないことを確認します

set daemon 10

set httpd port 2812 and

allow localhost

allow 192.168.1.0/255.255.255.0

allow admin:monit

include /etc/monit.d/*

上の IP アドレスは例にすぎません。

ステップ 3 「monit」が実行レベル 2 ~ 5 で動作するように設定されていることを確認します。これを行うには、次のコマンドを使用します。

chkconfig --list | grep monit | grep -v mdmonitor

「monit」サービスが正しい実行レベルに設定されている場合、このコマンドの出力は次のようになります。

monit 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

「monit」サービスが現在正しい実行レベルに設定されていない場合、このコマンドの出力は次のようになります。

monit 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off

必要に応じて、「monit」を正しい実行レベルで動作するように設定します。これを行うには、次のコマンドを使用します。

chkconfig monit on

ステップ 4 「monit」を起動します。これを行うには、次のコマンドを使用します。

/etc/init.d/monit start

このアクションによって RNC が起動されます。

ステップ 5 RNC が実行されていることを確認します。これを行うには、次のコマンドを使用します。

monit summary | grep RncService

これにより、RncService が実行されていることを示す次のようなメッセージが表示されます。

Process 'RncService' running

ステップ 6 「monit」への Web インターフェイスが使用できることを確認します。これを行うには、次の手順を実行します。

a. Web ブラウザを使用して、Web インターフェイスの IP アドレスに移動します。たとえば、192.168.1.195:2812 を指定します。

上の IP アドレスは例にすぎません。

b. ユーザ名 admin とパスワード monit を入力して、「Monit Service Manager」にログインします。

Monit Service Manager には、システム ステータス、RncService プロセスのステータス、NifService プロセスのステータスを含む、モニタ対象のサービスに関する現在の情報が表示されます。

各プロセスに関する詳細(パラメータ/値)は、詳細情報を含む専用ページに移動するためのリンクをクリックすることによって表示できます。また、次のウィンドウからは、次に示すアクションも使用できます。

[System Status] ウィンドウ:[Disable/Enable Monitoring] のボタン。

[RncService Process] ウィンドウ:[Start Service]、[Stop Service]、[Restart Service]、[Disable Monitoring] の各ボタン。


 

障害管理のための SNMP の設定

障害管理のために SNMP を設定するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1 AgentX および SNMPv2 トラップ用に snmpd を設定するには、/etc/snmp/snmpd.conf に次の行を追加します。

master agentx

trapcommunity public

trap2sink localhost

これにより AgentX が許可され、トラップを生成できるようになります。

ステップ 2 root 以外のユーザの agentx ソケットに対する権限を次のように変更します。

agentXSocket /tmp/agentx

agentXPerms 700 700 RncUser rfssadmin

これにより、RNC がローカル snmpd プロセスと通信できるようになり、その後 snmpd は必要に応じて localhost にトラップを生成します。

ステップ 3 すべての SNMP トラップを外部ホストに転送するように snmptrapd を設定するには、ファイル /etc/snmp/snmptrapd.conf に次の行を追加します。

authCommunity log,execute,net public

forward default <ip_address>

ここで、<ip_address> は、この RNC によって生成されたすべての SNMP トラップを受信するための IP アドレスです。これが SNMP の最初のインストールである場合は、このファイルが存在しない可能性があるため、作成する必要があります。

ステップ 4 snmpd と snmptrap を起動します。これを行うには、次のコマンドを使用します。

service snmpd start

service snmptrapd start


 

NTP の設定

ネットワーク タイム プロトコル(NTP)は、システムの各ノード間で時刻を同期するために使用されます。RNC と BSC の間で時刻を同期する必要があるだけでなく、RNC とシステム上に存在する他の RNC の間でも時刻を同期する必要があります。時刻が同期されていないと、ノード間でロギングが一致せず、コール レコードは不正確になります。

IPICS OS には、NTP デーモン ソフトウェアがプレインストールされています。ここで説明する手順では、RNC で NTP を設定する方法についてのみ詳細に説明します。

RNC は通常、その RFSS 内のすべての BSC のマスター ノードとして機能します。RNC がパブリックな NTP タイム サーバから時間基準を取得することが理想ですが、これが許容可能または実現可能でない場合は、RNC 独自のクロックで十分です。サーバ上のクロックから時間を参照しても絶対的な時間の正確性には役立ちませんが、強制的にシステム ノード上のすべてのクロック間の整合性がとられます。

NTP を設定するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1 「ntpd」がインストールされているかどうかを確認します。これを行うには、次のコマンドを使用します。

service ntpd status

ステップ 2 RNC をマスター サーバのクライアントとして設定します。これを行うには、次の手順を実行します。

a. ファイル /etc/ntp.conf を開き、次のようにサーバの行が 1 行あることを確認します

server <address>

ここで、<address> は、この RNC の同期に使用される NTP サーバの IP 名または IP 番号です。パブリック インターネット アクセスが使用できる場合、理想的には、最適なクロック精度を得るために 4 つのサーバ アドレス エントリを使用してください。

b. パブリックまたはローカル NTP サーバが使用できない場合は、RNC をクロック基準になるように設定してください。

c. /etc/ntp.conf を編集し、デューティ サーバ エントリとして次の行が存在することを確認します

Server 127.127.1.0

Fudge 127.127.1.0 Stratum 10


) この IP アドレスを、RNC ホストに使用されている IP アドレスに一致するように変更しないでください。このアドレスはローカルにアクセスできる必要があり、それにはローカル ループバック アドレスの範囲に含めるようにしてください。必要に応じて、IP の範囲に対してそれ以上の制限を設定できます。


ステップ 3 「ntpd」が実行レベル 2 ~ 5 で起動するように設定されていることを確認します。これを行うには、次のコマンドを使用します。

chkconfig --list | grep ntpd

「ntpd」サービスが正しい実行レベルに設定されている場合、このコマンドの出力は次のようになります。

ntpd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

ステップ 4 必要に応じて、ntpd サービスを正しい実行レベルで起動するように設定します。これを行うには、次のコマンドを使用します。

chkconfig ntpd on

ステップ 5 ntp デーモンを再起動します。これを行うには、次のコマンドを使用します。

service ntpd restart

クロックが最初にサーバと同期している間、少し時間がかかることがあります。ntpd のステータスをさらに詳細に検証するには、ファイル /var/log/messages の ntpd エントリを表示します。


 

RNC アプリケーション

この項では、次のトピックを扱います。

「ウォッチドッグを使用した RNC の起動と停止」

「手動による RNC の実行」

ウォッチドッグを使用した RNC の起動と停止

コマンド ラインから RNC を起動したり、停止したりするには、システム ウォッチドッグ「monit」を使用する必要があります。次のすべてのコマンドを「root」ユーザとして実行する必要があります。

RNC を起動するには、次のコマンドを使用します。

monit start RncService

RNC を停止するには、次のコマンドを使用します。

monit stop RncService

RNC を再起動するには、次のコマンドを使用します。

monit restart RncService

RNC が現在実行されているかどうかを判定するには、次のコマンドを使用します。

monit summary

より詳細なステータス レポートを表示するには、次のコマンドを使用します。

monit status

Web ブラウザでシステム ステータスを表示するには、「システム ウォッチドッグの設定」の手順 6 を参照してください。

手動による RNC の実行


) トラブルシューティングの目的で手動で RNC を実行できますが、この状態のままにしておかないでください。


手動で RNC を実行するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1 ディレクトリを RNC のコンフィギュレーション ディレクトリに変更します。これを行うには、次のコマンドを使用します。

cd /home/RncUser/config

ステップ 2 必要なライブラリをエクスポートします。これを行うには、次のコマンドを使用します。

export LD_LIBRARY_PATH=/home/RncUser/lib

ステップ 3 RNC プロセスを実行します。これを行うには、次のコマンドを使用します。

../bin/Rnc


) この方法で起動された RNC をシャットダウンするには、<Ctrl>+<C>キーを押します。



 

SNMP のアラームとアラート

表 3-7 に、RNC によって生成される可能性のある SNMP のアラームとアラートの説明を示します。

 

表 3-7 SNMP のアラームとアラート

アラーム/アラートの名前
重要度
ソース識別子
アラームまたはアラート

RNC 設定エラー

クリティカル/メジャー/マイナー

RNC

アラート

NLR への接続の失敗

クリティカル

RNC

アラーム