Cisco ONS 15454 DWDM 手順ガイド Release 8.5
Cisco TransportPlanner を使用しない インストール
Cisco TransportPlanner を使用しないインストール
発行日;2012/02/03 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 18MB) | フィードバック

目次

Cisco TransportPlanner を使用しないインストール

Cisco TransportPlanner を使用しないインストール

「Cisco TransportPlanner を使用しないインストール」機能を使用すると、Cisco TransportPlanner NE Update ファイルを使わずに ONS 15454 Automatic Node Setup(ANS)パラメータをプロビジョニングできます。代わりに、Cisco Transport Controller(CTC)が、遠端ノードからの情報を基に計算されたデータ値を使用して、ANS パラメータをプロビジョニングします。ただし、
installation-without-Cisco-TransportPlanner シーケンスの要件と複雑さのため、シスコでは絶対に必要でないかぎり、Cisco TransportPlanner を使用せずにインストールすることは推奨していません。


) installation-without-Cisco-TransportPlanner 機能を使用すると、Cisco TransportPlanner NE Update ファイルを使わずにネットワーク ノードをターンアップできます。ただし、
installation-without-Cisco-TransportPlanner 機能を使用した実装を確実に実行可能なものにするには、Cisco TransportPlanner を使用してネットワーク設計を作成する必要があります。



) 特に指定のないかぎり、「ONS 15454」は ANSI および ETSI のシェルフ アセンブリを意味します。



注意 この機能を使用するには、事前に計画し準備する必要があります。要件とターンアップ シーケンスを完全に理解してから、作業を開始してください。

B.1 概要

通常は ONS 15454 のターンアップ中に、Cisco TransportPlanner NE Update ファイルが各 ONS 15454 ノードにインポートされ、CTC がそれを使用して ONS 15454 ANS パラメータをプロビジョニングします( G143 Cisco TransportPlanner NE Update コンフィギュレーション ファイルのインポートを参照)。NE Update ファイルを使用すると、すべてのノード パラメータが確実にネットワーク固有の要件を満たすレベルに設定されます。Cisco TransportPlanner を使用しないインストールでは、NE Update ファイルを使用せずに必要なインストール値を計算するための方式が提供されています。ANS は計算された値を使用して、ノード パラメータをプロビジョニングします。

「Cisco TransportPlanner を使用しないインストール」機能を使用するには、遠端ノードへの物理接続と Optical Service Channel(OSC; 光サービス チャネル)接続が必要です。たとえば、図B-1 で、ノード B は Cisco TransportPlanner を使用しないインストールでプロビジョニングされるノードです。遠端ノードが 1 つだけ接続されている場合(この例ではノード A)、「Cisco TransportPlanner を使用しないインストール」機能は、ノード A に接続されている側をプロビジョニングするための値を取得します(ステップ 1)。後からノード C がノード B に接続された場合は、ノード C に接続されている側をプロビジョニングするために Cisco TransportPlanner を使用しないインストールを再度実行する必要があります(ステップ 2)。別の方法として、両方の遠端ノードが接続された後に Cisco TransportPlanner を使用しないインストールを実行し、ノード A とノード C の両方のインストール値を一度に取得することもできます(ステップ 1 とステップ 2 の組み合せ)。

ネットワーク ノードごとに同じシーケンスを繰り返す必要があります。ノード B がプロビジョニングされたら、次にノード C に移動します。ノード B だけに接続されている場合は、ノード B 側に対してインストールを 2 回実行する必要があります。後からノード D が接続された場合は、Cisco TransportPlanner を使用しないインストールを再度実行する必要があります。ノード C がノード B と D に接続されている場合、Cisco TransportPlanner を使用しないインストールは、ノード C をプロビジョニングするために 1 回実行するだけです。

図B-1 Cisco TransportPlanner を使用しないインストールのプロビジョニング

 

B.2 Cisco TransportPlanner を使用しないインストールの要件

Cisco TransportPlanner を使用しないインストール機能を使用するには、事前に次の要件を満たしている必要があります。

Cisco TransportPlanner を使用してネットワーク設計を準備する必要があります。ネットワーク設計時に installation-without-TransportPlanner オプションを選択します。Cisco TransportPlanner は、使用中のネットワークで Cisco TransportPlanner を使用しないインストールが実行可能かどうか(つまり、Cisco TransportPlanner NE Update ファイルを使用せずに ANS パラメータをプロビジョニングできるかどうか)を判別します。実行可能な場合、Cisco TransportPlanner は、Cisco TransportPlanner を使用しないインストールでネットワーク オードをターンアップすることを前提にネットワークを設計します。

OPT-PRE 増幅器カードが必要です。Cisco TransportPlanner での設計時に installation-without-TransportPlanner オプションを選択した場合は、すべてのネットワーク ノードに OPT-PRE カードが含まれます。

Cisco TransportPlanner を使用しないインストールは、フラットな光パワー スペクトル(偏向 = 0)が光ファイバ リンクを介して伝送されるように設計されたネットワークでのみ使用可能です。

Cross-Connect(XC; クロスコネクト)終端メッシュ ノードは、サポートされません。

Cisco TransportPlanner を使用しないインストールは、C+L(C 帯域および L 帯域の両方のチャネルを持つネットワーク)または 50 Ghz ネットワークでは使用できません。

Cisco TransportPlanner を使用しないインストールは、Data Communications Network(DCN; データ通信ネットワーク)の拡張機能を使用しているリンク上では使用できません。OSC 接続が必要です。

B.3 Cisco TransportPlanner を使用しないインストールによるノードのターンアップ

installation-without-Cisco-TransportPlanner 機能を使用したノード ターンアップ シーケンスは、Cisco TransportPlanner NE Update ファイルを使用した場合のシーケンスに似ていますが、次の 2 点で大きく異なっています。

「G143 Cisco TransportPlanner NE Update コンフィギュレーション ファイルのインポート」は実行しません。代わりに、ノード パラメータのプロビジョニングに必要な値を計算するために、「G169 Cisco TransportPlanner を使用しないインストール用の ANS インストール値の計算」を実行します。

遠端ノードのパラメータを取得する前に、すべてのネットワーク ノードを同じポイントまでターンアップする必要があるため、ノード ターンアップ手順は 2 つのフェーズに分けて実行されます。すべてのネットワーク ノードでフェーズ 1 が完了してから、フェーズ 2 を実行します。各フェーズの手順については、次の項で説明します。


) Cisco TransportPlanner を使用した標準のノード ターンアップ方法については、「ノードのターンアップ」を参照してください。


B.3.1 ノード ターンアップのフェーズ 1

ここでは、installation-without-Cisco-TransportPlanner 機能を使用して DWDM ノードをターンアップするために必要な Non-Trouble Procedure(NTP)を示します。これらの手順とそれに伴う作業は、フェーズ 2 を開始する前に、各ネットワーク ノードで完了する必要があります。

1. 「G139 TransportPlanner レポートおよびファイルの確認」 ― 最初にこの手順を実行します。

2. 「G22 共通カードの取り付けの確認」 ― 次にこの手順を実行します。

3. 「G144 マルチシェルフ ノードのプロビジョニング」 ― 必要に応じてこの手順を実行します。

4. 「G23 ユーザの作成とセキュリティの割り当て」 ― CTC ユーザを作成し、セキュリティ レベルを割り当てる場合は、この手順を実行します。

5. 「G24 名前、日付、時刻、連絡先情報の設定」 ― ノード名、日付、時刻、場所、連絡方法を設定する場合は、この手順に進みます。

6. 「G25 バッテリ電源モニタしきい値の設定」 ― ノードのバッテリ電源しきい値を設定する場合は、この手順に進みます。

7. 「G26 CTC ネットワーク アクセスの設定」 ― IP アドレス、デフォルト ルータ、サブネット マスク、およびその他のネットワークの設定をプロビジョニングする場合は、この手順に進みます。

8. 「G27 ファイアウォール アクセスを目的とした ONS 15454 の設定」 ― ONS 15454 にファイアウォールの背後でアクセスする場合は、この手順に進みます。

9. 「G132 OSI のプロビジョニング」 ― サードパーティ製 Open Systems Interconnection(OSI; オープン システム インターコネクション)ベースの Network Element(NE)を使ってネットワークに ONS 15454 を取り付ける場合は、この手順に進みます。

10. 「G28 SNMP の設定」 ― SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)を使用してネットワークをモニタする場合は、この手順を実行します。

11. 「G30 DWDM カードの取り付け」 ― DWDM カードを取り付ける場合はこの手順を実行します。DMDW カードには、OSCM、OSC-CSM、32WSS、32WSS-L、40-WSS-C、40-WSS-CE、40-WXC-C、OPT-BST、OPT-BST-E、OPT-BST-L、OPT-AMP-L、OPT-AMP-17-C、OPT-PRE、32MUX-O、40-MUX-C、32DMX-O、32DMX、32DMX-L、40-DMX-C、40-DMX-CE、4MD-xx.x、AD-1C-xx.x、AD-2C-xx.x、AD-4C-xx.x、AD-1B-xx.x、AD-4B-xx.x、および MMU.が含まれます。

12. 「G31 DWDM DCU の取り付け」 ― Dispersion Compensating Unit(DCU)を取り付ける場合は、必要に応じてこの手順を実行します。

13. 「G179 TXP、MXP、GE_XP、10GE_XP および ADM-10G カードの取り付け」 ― トランスポンダ(TXP)、マックスポンダ(MXP)、GE_XP、10GE_XP、および ADM-10G カードを取り付ける場合は、必要に応じてこの手順を実行します。

14. 「G123 フィラー カードの取り付け」 ― ONS 15454 フィラー カードを取り付ける場合は、必要に応じてこの手順を実行します。

15. 「G34 DWDM カードおよび DCU への光ファイバ ケーブルの取り付け」 ― DWDM カードに光ファイバ ケーブルを取り付ける場合は、必要に応じてこの手順を実行します。

16. 「G140 端末、ハブ、または ROADM ノード間での光ファイバ ケーブルの取り付け」 ― パッチ パネルを介して端末、ハブ、または Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexing(ROADM)ノードにのカードを接続する場合は、必要に応じてこの手順を実行します。

17. 「G141 Y 字型ケーブル保護モジュールの光ファイバの取り付け」 ― 光ファイバ ケーブルをクライアント TXP、MXP、ITU カードから Y 字型ケーブル モジュールに接続する場合は、必要に応じてこの手順を実行します。

18. 「G152 内部パッチコードの作成と確認」 ― DWDM ケーブル接続を算出する場合は、この手順を実行します。

19. 「G38 OSC 終端のプロビジョニング」 ― 次にこの手順を実行します。

ネットワーク内の各ノードでこれらの手順を完了してから、フェーズ 2 の手順に進みます。

B.3.2 ノード ターンアップのフェーズ 2

フェーズ 1 の手順が完了したら、次の手順を各ネットワーク ノードで実行します。

1. 「G169 Cisco TransportPlanner を使用しないインストール用の ANS インストール値の計算」 ― 最初にこの手順を実行します。

2. 「G37 自動ノード設定の実行」 ― 次にこの手順を実行します。

3. 「G39 OSCM および OSC-CSM の送信電力の確認」 ― 次にこの手順を実行します。

4. 「G163 ノードのシングルシェルフ モードからマルチシェルフ モードへのアップグレード」 ― 必要に応じてこの手順を実行します。

すべてのノードがプロビジョニングされたら、「ノード受け入れテストの実行」に進み、ONS 15454 プロビジョニングに関連するすべての章の手順を記載されている順番に実行します。

NTP-G169 Cisco TransportPlanner を使用しないインストール用の ANS インストール値の計算

 

目的

この手順では、Cisco TransportPlanner NE Update ファイルが使用できない場合に、ANS パラメータをプロビジョニングするため必要なインストール値を計算します。

ツール/機器

なし

事前準備手順

「ノード ターンアップのフェーズ 1」のすべての手順

必須/適宜

必須

オンサイト/リモート

オンサイトまたはリモート

セキュリティ レベル

スーパーユーザのみ


) この手順を実行するには、installation-without-Cisco-TransportPlanner オプションを有効にして準備された Cisco TransportPlanner ネットワーク設計が必要です。これによって、確実に、
installation-without-Cisco-TransportPlanner 方式を使用して ANS パラメータをプロビジョニングでき、ノードには適切なカードがプロビジョニングされます。



) この手順を実行するには、1 つ以上の隣接ノードへの OSC 接続が必要です。



) この手順を実行するには、OPT-PRE カードが取り付けられている必要があります。



ステップ 1 installation-without-Cisco-TransportPlanner 方式のためのインストール値を計算するノードで、「G46 CTC へのログイン」を実行します。すでにログインしている場合は、ステップ 2 に進みます。

ステップ 2 File メニューから View > Go to Network View を選択します。

ステップ 3 ノードが 1 つ以上の隣接ノードに接続されていることを確認します。接続されている場合は、ステップ 4 に進みます。ノードが隣接ノードに接続されていない場合は、物理配線と OSC 終端を確認します。必要に応じて、次の作業を行います。

「G34 DWDM カードおよび DCU への光ファイバ ケーブルの取り付け」

「G140 端末、ハブ、または ROADM ノード間での光ファイバ ケーブルの取り付け」

「G38 OSC 終端のプロビジョニング」

ステップ 4 ノード ビュー(シングルシェルフ モード)またはマルチシェルフ ビュー(マルチシェルフ モード)でノードを表示し、 Maintenance > Install Without TransportPlanner タブをクリックします(図B-2)。

図B-2 Install Without TransportPlanner タブ

 

ステップ 5 Margin For Span Aging フィールドに値(dB)を入力します。この値は、スパンの老朽化を補償するために、近端送信電力ラウンチ値から差し引かれます。

ステップ 6 Calculate Installation Values をクリックします。各側について次の情報が表示されます。

Result ― インストール値の取得結果を表示します。

Success ― ANS インストール値は、近端ノードからの値を使用して正常に計算されました。

Fail ― ANS インストール値は正常に取得されませんでした。

Partial Fail ― ANS インストール値の一部は、近端ノードから正常に取得されました。

Near End Receiving Power ― Side n Rx.Power Received ANS パラメータ値。ここで、 n は A ~ H です。

Near End Transmitting Power ― Side n Tx.Power Launch ANS パラメータ値。ここで、 n は A ~ H です。

ステップ 7 すべての側の Results カラムが Success の場合は、これでこの手順は完了です。結果として Fail または Partial Fail が表示されている場合は、Note カラムに示されている情報を確認します。

No parameter was calculated ― Provisioning > WDM-ANS > Provisioning タブをクリックし、計算できなかったパラメータに関する情報を表示します。

Some parameters were not calculated ― Provisioning > WDM-ANS > Provisioning タブをクリックし、計算できなかったパラメータに関する情報を表示します。

The FE node was unreachable ― 隣接ノードとの接続を確認します。ステップ 2 の手順を実行して、近端ノードへの物理ファイバ接続と OSC 接続の両方を確認します。

終了 この手順は、これで完了です。