Cisco ONS 15454 SONET/SDH ML シリーズ マルチレイヤ イーサネット カード ソフトウェア フィーチャ コンフィギュレーション ガイド
概要
概要
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目次

概要

ML シリーズ カードの説明

ML シリーズ カードの機能

ML シリーズ カードの主な機能

Cisco IOS

DRPRI

EoMPLS

リンク集約(FEC、GEC、および POS)

POS ポート

RPR

SNMP

SONET/SDH のアラーム

SONET/SDH ポートのカプセル化(HDLC、PPP/BCP、および LEX)

SW-LCAS

TL1

VCAT

VRF Lite

概要

この章では、ONS 15454(SONET)および ONS 15454 SDH 向けの ML1000-2 カードと ML100T-12 カードの概要を説明します。また、イーサネットと SONET/SDH の機能、および Cisco IOS ソフトウェアと Cisco Transport Controller(CTC) ソフトウェアの機能を紹介し、一部の機能を簡単に説明します。

この章の内容は次のとおりです。

「ML シリーズ カードの説明」

「ML シリーズ カードの機能」

「ML シリーズ カードの主な機能」

ML シリーズ カードの説明

ML シリーズ カードは、最大処理速度が 5.7 Mpps の独立したギガビット イーサネット(ML1000-2)またはファースト イーサネット(ML100T-12) のレイヤ 3 のスイッチです。これらのカードは、ONS 15454 SONET または ONS 15454 SDH に統合されています。10 Gigabit Cross-Connect(XC10G; 10 ギガビット クロスコネクト)カードを使用する ONS 15454 SONET では、どのトラフィック カード スロットにも ML シリーズ カードを取り付けることができます。ただし、Cross-Connect(XC; クロスコネクト)カードまたは Cross-Connect Virtual Tributary(XCVT; クロスコネクト仮想トリビュタリ)カードを使用する ONS 15454 SONET で ML シリーズ カードを取り付けることができるトラフィック カード スロットは、4 つだけです。ONS 15454 SDH では、使用するクロスコネクト カードに関係なく、どのトラフィック カード スロットにも ML シリーズ カードを取り付けることができます。

ML シリーズ カードは、Cisco IOS Release 12.1(20)EO がロードされた状態で出荷されます。ML シリーズ カードで最もよく使用するユーザ インターフェイスは Cisco IOS command-line interface(CLI; コマンド行インターフェイス)です。ML シリーズ カードを設定(イーサネット ポート、ブリッジ、VLANなど)するには、必ず Cisco IOS CLI を使用する必要があります。

ONS 15454 SONET/SDH の graphical user interface(GUI; グラフィカル ユーザ インターフェイス)である Cisco Transport Controller(CTC)でも ML シリーズ カードがサポートされます。SONET/SDH 回線は、Cisco IOS から設定できません。CTC(または ONS 15454 SONET の TL1)から設定してください。CTC では、ML シリーズ カードのステータス情報の表示、SONET/SDH のアラーム管理、Cisco IOS Telnet セッションの初期化、Cisco IOS 設定ファイルの管理、プロビジョニング、インベントリなどの標準機能を使用できます。

ML100T-12 には、12 個の RJ-45 インターフェイスが装備されています。また、ML1000-2 には、short wavelength(SX; 短波長)光モジュールと long wavelength(LX; 長波長)光モジュールをサポートする 2 つの Small Form Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)スロットが装備されています。ML100T-12 と ML1000-2 では、ハードウェアとソフトウェアに同じ基盤を使用しており、同じ機能セットが提供されます。カード仕様の詳細については、『Cisco ONS 15454 Reference Manual』または『 Cisco ONS 15454 SDH Reference Manual』の「Ethernet Cards」の章を参照してください。

このカードには、OC-N カード ポートと同様に機能する 2 つの仮想 Packet over SONET/SDH(POS)ポートが装備されています。SONET/SDH 回線は、標準の OC-N カード回線と同様に CTC で設定できます。ML シリーズ カードの POS ポートでは、SONET/SDH 回線の virtual concatenation(VCAT)と software link capacity adjustment scheme(SW-LCAS; ソフトウェア リンク キャパシティ調整方式)がサポートされます。

ML シリーズ カードの機能

ここでは、ML100T-12 カードと ML1000-2 カードの機能を紹介します。

レイヤ 1 データ機能

10/100BASE-TX 半二重および全二重データ転送

1000BASE-SX、1000BASE-LX 全二重データ転送

SONET/SDH の機能

2 つの POS 仮想ポート

POS 向けの LEX、Cisco high-level data link control(HDLC; 高レベル データ リンク制御)、または point-to-point protocol/bridging control protocol(PPP/BCP; ポイントツーポイント プロトコル/ブリッジ制御プロトコル)カプセル化

VCAT と SW-LCAS

PPP

G シリーズ カードとの互換性(LEX カプセル化の場合のみ)

レイヤ 2 のブリッジ機能

トランスペアレント ブリッジング

ハードウェアによる MAC アドレス学習、エージング、およびスイッチング

プロトコルのトンネリング

Multiple Spanning Tree(MST)プロトコルのトンネリング

最大 255 個のアクティブ ブリッジ グループ

1 カード当たり最大 60,000 個の MAC アドレス、および 1 ブリッジ グループ当たり最大 8,000 個の MAC アドレスをサポート

Integrated routing and bridging(IRB)

IEEE 802.1P/Q ベースの VLAN トランキング

IEEE 802.1Q VLAN トランキング

IEEE 802.1D スパニング ツリー プロトコル(STP)と IEEE 802.1W ラピッド スパニング ツリー プロトコル(RSTP)

1 つのブリッジ グループ当たり 1 つの IEEE 802.1D STP インスタンスをサポート

Resilient packet ring(RPR; 復元パケット リング)

Dual RPR Interconnect(DRPRI; 二重復元パケット リング相互接続)

Ethernet over Multiprotocol Label Switching(EoMPLS)

VLAN 透過サービス、および VLAN 固有のサービス(Ethernet Relay Multipoint Service(ERMS; イーサネット リレー マルチポイント サービス))

Fast EtherChannel(FEC)の機能(ML100T-12)

最大 4 個のファースト イーサネット ポートのバンドル

送信元 IP アドレスと送信先 IP アドレスに基づくユニキャスト パケットのロード シェアリング

MAC アドレスに基づくブリッジ トラフィックのロード シェアリング

IRB

IEEE 802.1Q トランキング

最大 6 個のアクティブな FEC ポート チャネルをサポート

Gigabit EtherChannel(GEC)の機能(ML1000-2)

2 つのギガビット イーサネット ポートのバンドル

MAC アドレスに基づくブリッジ トラフィックのロード シェアリング

IRB

IEEE 802.1Q トランキング

POS チャネル

2 つの POS ポートのバンドル

LEX カプセル化のみ

IRB

IEEE 802.1Q トランキング

レイヤ 3 のルーティング、スイッチング、および転送

デフォルトのルート

IP のユニキャストとマルチキャスト転送

簡易 IP access control list(ACL; アクセス コントロール リスト)(レイヤ 2 とレイヤ 3 の転送パス)

ソフトウェアの拡張 IP ACL(コントロール パネルのみ)

イーサネット ポート間の IP、および IP マルチキャスト ルーティングとスイッチング

Reverse Path Forwarding(RPF; リバース パス転送)マルチキャスト(RPF ユニキャスト以外)

送信元と送信先の IP アドレスに基づく等コスト パス間のロード バランシング

最大 18,000 個の IP ルート

最大 20,000 個の IP ホスト エントリ

最大 40 個の IP マルチキャスト グループ

IRB ルーティング モードのサポート

サポートされるルーティング プロトコル

Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク) Routing and Forwarding Lite(VRF Lite)

Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)プロトコル

Routing Information Protocol(RIP; ルーティング情報プロトコル)と RIP II

Enhanced Interior Gateway Routing Protocol (EIGRP)

Open Shortest Path First(OSPF)プロトコル

Protocol Independent Multicast(PIM; プロトコル独立型マルチキャスト):疎モード、疎-密モード、密モード

セカンダリ アドレッシング

スタティック ルート

ローカル プロキシ ARP

Border Gateway Protocol(BGP; ボーダー ゲートウェイ プロトコル)

Classless interdomain routing(CIDR; クラスレス ドメイン内ルーティング)

Quality of service(QoS)の機能

1 Mbps 単位の Service level agreement(SLA; サービス レベル契約)

入力ポリシング

保証帯域幅(weighted round-robin [WDRR; 加重ラウンド ロビン] と厳密なプライオリティ スケジューリング)

ユニキャスト Voice over IP(VoIP)用の低遅延キューイング サポート

レイヤ 2 プライオリティに基づく Class of service(CoS; サービス クラス)、VLAN ID、レイヤ 3 Type of Service(TOS; タイプ オブ サービス)/DiffServ Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)、およびポート

CoS ベースのパケット統計

その他のプロトコル

イーサネット ポートでの Cisco Discovery Protocol(CDP; シスコ検出プロトコル)サポート

Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP; ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル)リレー

10/100 イーサネット上の Hot Standby Router Protocol(HSRP; ホットスタンバイ ルータ プロトコル)、ギガビット イーサネット、FEC、GEC、および Bridge Group Virtual Interface(BVI; ブリッジ グループ仮想インターフェイス)

Internet Control Message Protocol(ICMP; インターネット制御メッセージ プロトコル)

管理機能

Cisco IOS

CTC

Simple Network Management Protocol (SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)

Transaction Language 1(TL1; トランザクション言語 1)

システムの機能

NEBS3 準拠

複数のマイクロコード イメージ

CTC の機能

POS 仮想ポート向けの STS/STM 回線と VCAT 回線の標準設定

SONET/SDH アラーム レポート(パス アラームなどの ML シリーズ カードに固有のアラーム)

ポートに関する原統計

標準のインベントリおよびカード管理機能

J1 パス トレース

CTC からの Cisco IOS CLI Telnet セッション

CTC からの Cisco IOS 起動設定ファイル管理

ML シリーズ カードの主な機能

ここでは、ML シリーズ カードの主な機能と実装方法について説明します。

Cisco IOS

Cisco IOS は、ML シリーズ カードのデータ機能を制御するためのソフトウェアであり、ONS 15454 SONET/SDH Timing Communications and Control 2(TCC2; タイミング通信制御 2)カードにあらかじめロードされて出荷されます。ML シリーズの Cisco IOS イメージを Cisco Catalyst シリーズの Cisco IOS システム イメージと同様に更新することはできません。ML シリーズの Cisco IOS イメージをアップグレードするには、必ず ONS 15454 SONET/SDH の CTC を使用する必要があります。また、ML シリーズの Cisco IOS イメージは、ONS 15454 SONET または SDH のソフトウェア リリースの一部として提供され、その他の方法で入手することはできません。この Cisco IOS イメージは、標準の ONS 15454 SONET/SDH システム ソフトウェア CD に収録されたパッケージ ファイル「M_I.bin」のファイル「ons15454m-i7-mz」に含まれています。これらのイメージは、個別にダウンロードしたり、入手したりすることはできません。

DRPRI

ブリッジ グループのプロトコル DRPRI では、リングを相互接続して ONS ノード障害から保護するための RPR 機構を使用しています。このプロトコルを使用して、RSTP の特殊なインスタンスによってリングを 2 つのパラレル接続でリンクします。2 つ接続の内、一方はアクティブ ノードで、他方はスタンバイ ノードです。アクティブなノード、リンク、またはカードに障害が発生している間に、専用のアルゴリズムによって障害が検知され、スタンバイ ノードに切り替わります。ML シリーズ カードで拡張マイクロ イメージを使用している場合は、DRPRI でレイヤ 2 のブリッジ対象トラフィックに適用される回復時間は 200 ミリ秒未満です。他のマイクロコード イメージについては、レイヤ 2 の回復時間は最大 12 秒です。レイヤ 3 のユニキャスト トラフィックおよびマルチキャスト トラフィックの回復時間も、使用するマイクロコード イメージに関係なく、実装したルーティング プロトコルのコンバージェンス時間によって異なります。

EoMPLS

EoMPLS には、MPLS 対応のレイヤ 3 コアを経由するイーサネット トラフィックをトンネリングする機構があります。この機構では、MPLS パケット内のイーサネット protocol data unit(PDU; プロトコル データ ユニット)がカプセル化され、 ラベル スタッキングによって MPLS ネットワーク上で転送されます。EoMPLS は、Martini 社のドラフト案に基づく、Internet Engineering Task Force(IETF; インターネット技術特別調査委員会)の標準プロトコルです。サービス プロバイダーは、EoMPLS と自社の既存の MPLS バックボーンを使用して、お客様に仮想イーサネット回線サービスまたは VLAN サービスを提供できます。

リンク集約(FEC、GEC、および POS)

ML シリーズでは、Fast EtherChannel、Gigabit EtherChannel、および POS チャネルのリンク集約を使用できます。リンク集約により、複数のポートをより大きい 1 つの論理ポートにグループ化し、個別のポートで障害が発生した場合に復元できます。ML シリーズでは、Fast EtherChannel の場合は最大 4 つのイーサネット ポート、Gigabit EtherChannel の場合は最大 2 つのイーサネット ポート、および POS チャネルでは 2 つの SONET/SDH 仮想ポートがサポートされます。POS チャネルは、LEX カプセル化だけでサポートされます。

ブリッジ対象パケットの場合は MAC の source address(SA; 送信元アドレス)と destination address(DA; 送信先アドレス)に基づいて、また ルーティング対象パケットの場合は IP の SA と DA に基づいて、トラフィック フローが各ポートにマッピングされます。 リンク集約を設定した場合は、ポリシングとクラスベースのパケット プライオリティがサポートされません。

POS ポート

ONS 15454 SONET では、ML シリーズ カードに 2 つの SONET 仮想ポートを設定し、合計で STS-48 の帯域幅までを使用できます。各ポートには、STS-1、STS-3c、STS-6c、STS-9c、STS-12c、または STS-24c サイズの STS 回線を使用できます。ML シリーズ カードで SONET STS 回線を設定するための詳細な手順については、『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』の「Create Circuits and VT Tunnels」の章を参照してください。

ONS 15454 SDH では、ML シリーズ カードに 2 つの SDH 仮想ポートを設定し、合計で VC4-16c の帯域幅までを使用できます。各ポートには、 VC3、VC4、VC4-2C、VC4-3C、VC4-4C、または VC4-8C サイズの STM 回線を使用できます。ML シリーズ カードで SDH STM 回線を設定するための詳細な手順については、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Tunnels」の章を参照してください。

RPR

RPR は、メトロ ファイバ リング向けに設計されたネットワーク アーキテクチャであり、現在急速に普及しつつあります。この新しい MAC プロトコルは、パケットベースのネットワークでの STP、RSTP、および SONET の限界を超えるために設計されています。RPR のコンバージェンス時間は、SONET とほぼ同じで、STP や RSTP よりはかなり高速です。RPR は、レイヤ 2 レベルで運用され、イーサネット回線や SONET 回線(保護または非保護)と互換性があります。

SNMP

ONS 15454 SONET/SDH と ML シリーズ カードの両方に、SNMP エージェントがあり、SNMP Version 1(SNMPv1) と SNMP Version 2c (SNMPv2c)のセットとトラップがサポートされます。ONS 15454 SONET/SDH では、プロキシ エージェント経由で ML シリーズ カードへの get、getNext、および set 要求を受け付け、検証して、転送できます。ML シリーズの要求には、 ML シリーズ カードのスロット ID が含まれているので、ONS 15454 SNMP 要求全般と区別できます。ML シリーズ カードからの応答は、ONS 15454 によって、要求を送信した SNMP エージェントにリレーされます。

ML シリーズ カードでは、SNMP が次のようにサポートされます。

Bridge-MIB(RFC 1493)の Spanning Tree Protocol (STP)

RFC 1157 の認証トラップ

IF-MIB(RFC 1573)のイーサネット ポート用リンクアップ トラップとリンクダウン トラップ

CISCO-PORT-QOS-MIB 拡張による QoS 統計のエクスポート

 
1 ML シリーズ カードの CISCO-PORT-QOS-MIB 拡張では、COS ベースの QoS 指標がサポートされています。設定オブジェクトは、サポートされません。

 
 

ONS 15454 または ONS 15454 SDH で SNMP を実装する方法については、『 Cisco ONS 15454 Reference Manual 』または『 Cisco ONS 15454 SDH Reference Manual 』の「SNMP」の章を参照してください。各 MIB の詳細については、http://www.cisco.com/pcgi-bin/Support/Mibbrowser/unity.pl の『Cisco SNMP Object Navigator』を参照してください。

SONET/SDH のアラーム

ONS 15454 SONET で ML シリーズ カードを使用する場合は、このカードの CTC の Alarms パネルと Cisco IOS CLI に Telcordia GR-253 SONET アラームがレポートされます。このカードでは、 path alarm indication signal(AIS-P; パス アラーム表示信号)、path loss of pointer(LOP-P; パス ポインタ異常)、path unequipped(UNEQ-P; パス未実装)、path remote fault indication(RFI-P; パス リモート障害表示)、path trace identifier mismatch(TIM-P; パス トレース ID 不一致)、path payload level mismatch(PLM-P; パス ペイロード レベル不一致)、path payload defect indication(PDI-P; ペイロード障害表示パス)、bit eror rate-signal failure(BER-SF-B3; ビット誤り率-信号障害)、 bit error rate-signal degrade(BER-SD-B3; ビット誤り率-信号劣化)などの SONET パス アラームがレポートされます。また、BPU/COM Fail、Board Fail、port link-down、no-config などのアラームもレポートされます。ML シリーズの CTC では、パス トレース、パス、ポートの原統計などもサポートされます。アラームとアラーム定義の詳細については、『Cisco ONS 15454 Troubleshooting Guide』の「Alarm Troubleshooting」の章と『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』の「Manage Alarms」の章を参照してください。

ONS 15454 SDH で ML シリーズ カードを使用する場合は、CTC の Alarms パネルに SDH のアラーム(BPU/COM Fail、Board Fail、port link-down、no-config など)がレポートされます。ML シリーズの CTC では、パス トレース、パス、ポートの原統計などもサポートされます。アラームの詳細については、『Cisco ONS 15454 SDH Troubleshooting Guide』の「Alarm Troubleshooting」の章と『 Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Manage Alarms」の章を参照してください。

SONET/SDH ポートのカプセル化(HDLC、PPP/BCP、および LEX)

ML シリーズ カードでは、SONET/SDH ポートを 3 種類の方法(Cisco HDLC、PPP/BCP、および LEX)でカプセル化できます。シスコのほとんどのデータ機器では、Cisco HDLC が標準的に使用されています。VLAN トランキングは、サポートされません。PPP/BCP は、RFC 2878 に準拠した一般的な規格であり、BCP による VLAN トランキングをサポートします。LEX は、G シリーズ カードで使用されるプロトコルです。このプロトコルは、VLAN トランキングをサポートし、PPP over HDLC を使用しています。

SONET/SDH のポート カプセル化を使用すると、POS をサポートするスイッチやルータの OC-N ポートに ML シリーズ カードを接続できます。同様に ONS 15454 SONET、ONS 15454 SDH、および ONS 15327 の G シリーズ イーサネット カードに ML シリーズ カードを接続することもできます。これら 3 つのどの形式でも、ブリッジとルーティング、標準の SONET/SDH ペイロード スクランブリング、および HDLC フレーム チェック シーケンスがサポートされます。

SW-LCAS

LCAS を使用すると、関係しないメンバの動作を中断せずに VCAT グループを動的に再設定できるので VCAT の柔軟性が向上します。SW-LCAS は、LCAS タイプの機能をソフトウェアに適用したものです。SW-LCAS は、LCAS と異なり、エラーが発生することがあるだけでなく、別のハンドシェイク機構を使用します。ML シリーズ カードの SW-LCAS では、2 ファイバ BLSR で障害または回復が発生した場合に VCAT グループのメンバを自動的に追加または削除できます。保護機構ソフトウェアは、ML シリーズ カードのリンク イベントに基づいて動作します。サービス プロバイダーは、SW-LCAS を使用すると、ML シリーズ カード上の VCAT メンバの回線を protection channel access(PCA)として設定できます。この PCA トラフィックは、保護切り替え時にドロップされますが、過剰なトラフィックやコミットされていないトラフィックには適しており、その回線で使用可能な帯域幅を倍増させることができます。

SW-LCAS の詳細な設定手順については、『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』の「Create Circuits and VT Tunnels」の章または『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Tunnels」の章を参照してください。SW-LCAS 全般については、『Cisco ONS 15454 Reference Manual』または『Cisco ONS 15454 SDH Reference Manual』の「Circuits and Tunnels」の章を参照してください。

TL1

ONS 15454 SONET の場合、ML シリーズ カードの TL1 を、カードのインベントリ、障害またはアラームの管理、カードのプロビジョニング、およびデータと SONET ポートに関するステータス情報の取得に使用できます。また、TL1 を SONET STS 回線の設定や TCC2 カード メモリへの Cisco IOS 起動設定ファイルの転送にも使用できます。個別の TL1 コマンドや TL1 全般については、『 Cisco ONS 15454 and Cisco ONS 15327 TL1 Command Guide 』を参照してください。


) TL1 は、ONS 15454 SDH システムでは使用できません。


VCAT

VCAT を使用すると、連続していない SONET/SDH フレームの synchronous payload envelope(SPE; 同期ペイロード エンベロープ)を VCAT グループにグループ化できるので、データ転送効率が大きく向上します。VCAT グループの回線帯域幅は、VCAT メンバという、より小さい回線に分割されます。各メンバは、独立した回線として機能します。VCAT メンバは、中継ノードでは、SONET/SDH ネットワークによって独立的にルーティングおよび保護される通常の回線として処理されます。終端ノードでは、これらのメンバ回線が、隣接したデータ ストリームに多重化されます。VCAT では、SONET/SDH 帯域幅の分割障害が防止されるので、帯域幅サービスをより細かい単位で設定できます。

ソフトウェア リリース 4.6 では、VCAT 回線を ML シリーズ カード同士で終端させる必要があります。VCAT 回線は、通常のファイバ経由でルーティングし、双方向と対称である必要があります。ML シリーズ カードでは、最大 2 つの VCAT グループがサポートされ、各グループが POS ポートの 1 つに対応します。各 VCAT グループには、2 つの回線メンバを含めることができます。ONS 15454 SONET の場合、ML シリーズ カードでは STS-1c-2v、STS-3c-2v、および STS-12c-2v がサポートされます。ONS 15454 SDH プラットフォームの場合、ML シリーズ カードでは、VC-3-2v、VC-4-2v、および VC-4-4c-2v がサポートされます。

VCAT 回線は、CTC、TL1、または Cisco Transport Manager(CTM)から設定します。Cisco IOS CLI は、使用しません。ML シリーズ カードで SONET VCAT 回線を設定するための詳細な手順については、『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』の「Create Circuits and VT Tunnels」の章を参照してください。ML シリーズ カードで SDH VCAT 回線を設定するための詳細な手順については、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Tunnels」の章を参照してください。VCAT 回線全般については、『Cisco ONS 15454 Reference Manual』または『Cisco ONS 15454 SDH Reference Manual』の「Circuits and Tunnels」の章を参照してください。


) ソフトウェア リリース 4.6 より前に購入した ML シリーズ カードについては、FPGA イメージをアップグレードして、ソフトウェア リリース 4.6 の VCAT 回線機能をサポートできるようにする必要があります。ソフトウェア リリース 4.6 でアップグレード前の ML シリーズ カードを使用すると、VCAT 以外の機能は正常に機能しますが、使用中の FPGA イメージでは VCAT が機能しないことを表す警告メッセージが Cisco IOS CLI に表示されます。アップグレード済みの FPGA イメージは、旧バージョンのすべての ML シリーズ カードの IOS ソフトウェアと互換性があります。FPGA イメージのアップグレード方法については、TAC にお問い合わせください。詳細については、「テクニカル サポートに関する問い合せ」を参照してください。


VRF Lite

VPN Routing/Forwarding Lite(VRF Lite)は、ML シリーズ カード専用に実装した VPN routing/forwarding instance(VRF; VPN ルーティング/転送インスタンス)です。標準の VRF と異なり、VRF Lite には、Multi-Protocol internal BGP(MP-iBGP; マルチプロトコル内部 BGP)が含まれません。

標準の VRF は、IP ルーティングの拡張機能です。標準の VRF では、各 VPN に複数のルーティング インスタンスと独立した IP ルーティング テーブルおよび IP 転送テーブルが提供されます。VRF は、内部 MP-iBGP と合わせて使用します。また、MP-iBGP は、ルータ間で VRF 情報を配布して レイヤ 3 の MPLS-VPN を実現するために使用します。

VRF Lite では、VRF 情報をローカルに保存します。VRF 情報は、接続した機器に配布されません。VRF の情報により、カスタマー ルータやサービス プロバイダーのルータから受信したトラフィックが、正しいインターフェイスとサブインターフェイスに転送されます。

VRF Lite では、お客様の機器として機能する ML シリーズ カードに、サービス プロバイダーの機器とのインターフェイスとサブインターフェイスを複数設定できます。さらに、お客様の ML シリーズ カードから複数のお客様にサービスできます。通常は、お客様の 1 つの機器は、単一のお客様だけにサービスします。