Cisco Broadband Access Center for Cable インストレーション ガイド Release 2.7.1
BAC のインストール準備
BAC のインストール準備
発行日;2012/02/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 571KB) | フィードバック

目次

BAC のインストール準備

BAC コンポーネント

インストールと準備作業

データベース要件

ファイル システムのブロック サイズ

大きなファイルのサポート

BAC のインストール準備

この章では、Broadband Access Center(BAC)を正しくインストールするための準備作業について説明します。

この章で取り上げる事項は次のとおりです。

「BAC コンポーネント」

「インストールと準備作業」

「データベース要件」

BAC コンポーネント

BAC コンポーネント インストール プログラムを実行すると、次のコンポーネントをインストールするように要求されます。

Regional Distribution Unit(RDU)

RDU は BAC プロビジョニング システムのプライマリ サーバです。RDU は、「BAC コンポーネント」に説明する要件を満たしている Solaris 8 または 9 サーバにインストールする必要があります。

RDU は、次の処理を行います。

デバイス設定の生成を管理する。

すべての BAC 機能に対する Application Programming Interface(API; アプリケーション プログラミング インターフェイス)要求を処理する。

BAC システムを管理する。


) インストール プログラムは、必要なデータを RDU データベースに事前ロードし、BAC プロセス ウォッチドッグから RDU デーモンを起動します。RDU 用に SNMP エージェントと管理者ユーザ インターフェイスがインストールされます。SNMP エージェントの設定の詳細については、『Cisco Broadband Access Center DPE CLI Reference, 2.7.1』を参照してください。BAC プロセス ウォッチドッグと管理者ユーザ インターフェイスについては、『Cisco Broadband Access Center Administrator Guide, 2.7.1』を参照してください。


Device Provisioning Engine(DPE)

DPE はプロビジョニング グループの主要コンポーネントで、デバイスの RDU とのやり取りをすべて処理します。DPE は、「BAC コンポーネント」に示した要件を満たす、Solaris 8 または Solaris 9 サーバが稼働する Sun SPARC コンピュータにインストールする必要があります。

DPE は、次の処理を行います。

RDU が生成した命令をキャッシュする。

さまざまな CPE プロトコル サービスを管理する。これらのサービスは、命令キャッシュから操作命令を取得します。


) インストール プログラムは、システムにCommand-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)をインストールして、DPE を設定できるようにします。BAC プロセス ウォッチドッグと SNMP エージェントは、DPE 用にもインストールされます。DPE の設定方法と SNMP エージェントの設定方法については、『Cisco Broadband Access Center DPE CLI Reference, 2.7.1』を参照してください。


Cisco Network Registrar(CNR; Ciscoネットワーク レジストラ)拡張

Network Registrar 拡張は、BAC と Network Registrar 間のリンクです。BAC 環境内のすべての Network Registrar サーバにこのコンポーネントをインストールする必要があります。フェールオーバー環境に BAC を導入する場合は、フェールオーバー サーバにもこの拡張をインストールする必要があります。


) Network Registrar 6.2.3.2 以降が稼働するサーバに、BAC Network Registrar 拡張をインストールすることを推奨します。


Key Distribution Center(KDC; 鍵発行局)

KDC および DPE 登録サービスは、すべての PacketCable 音声テクノロジー MTA の認証を処理します。プロビジョニング グループごとに KDC インスタンスを 1 つインストールして、パフォーマンスの最大化およびネットワークの分割を図ることができます。ラボ インストールを実行すると、ラボ コンピュータに KDC がインストールされます。ただし、パフォーマンス上の理由から、コンポーネント インストールの場合は、別のサーバに KDC をインストールする必要があります。


) KDC および DPE には、通信を可能にするためのサービス キーが必要です。


インストールと準備作業

インストールおよび準備作業を円滑に実行するには、次の手順を実行します。


) インストール中に、コンピュータに Solaris パッチをいくつかインストールしなければならないことがあります。パッチのインストールが必要な場合は、Sun Microsystems サポート サイトを参照して、必要なパッチをダウンロードしてください。推奨パッチについては、「オペレーティング システム要件」を参照してください。



ステップ 1 BAC の個々のコンポーネントをインストールするコンピュータとサーバを決定します。

ステップ 2 BAC データベースとデータベース トランザクション ログ ファイルをインストールするディレクトリについて、ファイル システムのブロック サイズを確認します。「データベース要件」を参照してください。

ステップ 3 インストール チェックリストを確認します( BAC のインストールを参照)。

ステップ 4 RDU をインストールします。次のことを確認します。

次のディレクトリのインストール先を確認する。

ホーム ディレクトリ

データ ディレクトリ

データベース トランザクション ログ ディレクトリ

log.txt という名前のテキスト ファイルが存在するかどうか確認する。存在する場合は、インストール中にエラーが発生しています。このファイルは BPR_HOME ディレクトリにあります。

ステップ 5 DPE をインストールします。次のディレクトリのインストール先を確認します。

ホーム ディレクトリ

データ ディレクトリ


) オペレーティング システムのデータベースがインストールされたあとで BAC のインストールを終了する場合は、BAC を再インストールする前に BPR_HOME ディレクトリと BPR_DATA ディレクトリをアンインストールする必要があります。BAC のアンインストール方法については、「BAC のアンインストール」を参照してください。また、インストールを途中で終了すると、ログ ファイルは生成されません。


ステップ 6 RDU をインストールしたら、次のことを確認します。

a. プロビジョニングするテクノロジーごとに、有効な BAC ライセンス キーを取得します。このキーには DPE および KDC コンポーネントが含まれています。


) まだライセンスを取得していない場合は、インストールを進める前にシスコの担当者に問い合せてください。


b. 管理者ユーザ インターフェイスを起動することにより、RDU が動作していることを確認します。

管理者ユーザ インターフェイスを起動するには、次の構文を使用して、Web ブラウザから管理者のロケーションを入力します。

http:// machine_name:port_number/


) HTTP over SSL(HTTPS)を介して管理者ユーザ インターフェイスにアクセスするには、https://machine_name:port_number/ を入力します。


machine_name ― RDU が動作しているコンピュータを識別します。

port_number ― 管理者アプリケーションのサーバ側が稼働するコンピュータ ポートを識別します。デフォルトのポート番号は、次のとおりです。

8100(HTTP over TCP の場合)

8443(HTTPS の場合)

メイン ログイン ページが表示されます。

c. BAC 管理者のパスワードを変更します。

パスワードを変更するには、デフォルトのユーザ名( admin )とパスワード( changeme )を入力し、 Login をクリックします。

Change Password 画面が表示され、デフォルトのパスワードを変更するように要求されます。新しいパスワードを入力し、 Login をクリックします。

ステップ 7 オプションで、アラート用に Syslog ファイルを設定します。「BAC からアラートを受信するように Syslog ユーティリティを設定する方法」を参照してください。


) Syslog ファイルは、すべての BAC コンポーネント サーバ上に設定できます。


ステップ 8 DPE をインストールしたら、次のことを確認します。

a. CLI から DPE のログイン パスワードとイネーブル パスワードを変更します。

ログイン パスワードを変更するには、イネーブル モードで CLI にアクセスし、次のように入力します。

dpe# password password
 

password には、新しい DPE パスワードを指定します。

DPE のイネーブル パスワードを変更するには、次のコマンドを入力します。

dpe# enable password password
 

password には、ローカルに設定された現在有効なパスワードを指定するか、新しいパスワードを入力します。このパラメータを省略すると、パスワードを入力するように要求されます。

詳細については、『 Cisco Broadband Access Center DPE CLI Reference, 2.7.1 』を参照してください。

b. CLI から DPE を設定します。設定手順については、『 Cisco Broadband Access Center DPE CLI Reference, 2.7.1 』を参照してください。

ステップ 9 システムにまだ Network Registrar がインストールされていない場合は、インストールして設定します。Network Registrar 6.2.3.2 以上を使用することを推奨します。少なくとも、バージョン 5.5.12 をシステムにインストールしておく必要があります。詳細については、『 Cisco Network Registrar Installation Guide, 6.2 』を参照してください。

Network Registrar Local Cluster(LCCM)をインストールする場合は、以下を行います。

a. ローカル クラスタ用の有効な Network Registrar ライセンス キーを取得します。

b. すべての Network Registrar ローカル クラスタ サーバに、BAC 拡張をインストールします。「CLI からの Network Registrar 拡張のインストール」を参照してください。

c. 拡張を含めて、Network Registrar を設定します。特に、スコープ、ポリシー、クライアント クラス、およびスコープ選択タグを設定する必要があります。「拡張の設定」を参照してください。『 Cisco Network Registrar User's Guide , 6.2.1 』も参照してください。

d. アラートおよびデバッグ情報用の Network Registrar Syslog を設定します。「BAC からアラートを受信するように Syslog ユーティリティを設定する方法」を参照してください。

e. 管理者ユーザ インターフェイスに接続し、これを表示することにより、インストールを確認します。詳細については、『 Cisco Broadband Access Center Administrator Guide, 2.7.1 』を参照してください。

Network Registrar Regional Cluster(RCCM)をインストールする場合は、以下を行います。

a. 設定された LCCM をすべて管理する Network Registrar リージョナル インストレーションのマスタ サーバを特定します。このサーバには Solaris、Windows、または Linux を使用できます。ただし、Network Registrar Regional Server に Solaris オペレーティング システムをインストールすることを推奨します。

b. Network Registrar リージョナル サーバ用の有効な中央クラスタ ライセンスを取得します。

c. すべての Network Registrar ローカル サーバにこの製品に対応した BAC 拡張をインストールしたら、ローカル データをリージョナル サーバに複製し、複製アドレス空間をプルします。詳細については、『 Cisco Network Registrar User's Guide, 6.2.1 』を参照してください。

d. 代わりに、RCCM にサブネット、クライアント クラス、ポリシーなどを作成して、必要な LCCM DHCP サーバにプッシュすることもできます。詳細については、『 Cisco Network Registrar User's Guide, 6.2.1 』を参照してください。

e. Network Registrar Regional CCM Server の IP アドレス、ポート番号、およびログインの詳細を RDU のデフォルトに設定して、IP 予約をサポートします。詳細については、『 Cisco Broadband Access Center Administrator Guide, 2.7.1 』を参照してください。


) 6.1 より前のバージョンの Network Registrar は、リージョナル クラスタ機能をサポートしていません。したがって、BAC でサポートされる IP リース予約機能は使用できません。


ステップ 10 KDC をインストールして、設定します。KDC をインストールする場合は、次のことを確認します。

有効な BAC ライセンスを取得する。

次の情報が用意されている。

KDC 領域 ― 一意の名前で識別されます。KDC 領域は KDC、および KDC に登録されたクライアントとサーバで構成されます。


) 領域は KDC の証明書チェーンと一致する必要があります。


KDC FQDN ― KDC サーバが配置された Fully Qualified Domain Name(FQDN; 完全修飾ドメイン名)を識別します。

KDC インターフェイス アドレス ― KDC が要求を待ち受けるインターフェイス(通常は KDC サーバの IP アドレス)を識別します。


 

データベース要件

BAC をインストールする前に、データベースの考慮事項について理解する必要があります。

ファイル システムのブロック サイズ

大きなファイルのサポート

ファイル システムのブロック サイズ

BAC データベースのパフォーマンスと信頼性を最大限に高めるには、データベース ファイルとデータベース ログ ファイルを格納しているファイル システム(複数の場合もある)の設定を調整して、ブロック サイズを 8 KB 以上にします。システムの設定で 8 KB のブロック サイズがサポートされていない場合は、ブロック サイズを 8 KB の倍数、たとえば、16 KB や 32 KB にしてください。

データベース ファイルおよびデータベース ログ ファイルをインストールするディレクトリを指定するように要求されます。これらのディレクトリは、システム変数 BPR_DATA および BPR_DBLOG でそれぞれ識別されます。

ディレクトリが、少なくとも 8 KB のブロック サイズのファイル システムにあることを確認するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 root としてログインします。

ステップ 2 UNIX の mount コマンドをパラメータなしで実行して、ディレクトリがあるファイル システム デバイスを特定します。デフォルトのディレクトリは /var/CSCObpr です。

次に例を示します。

# mount
/var on /dev/dsk/c0t0d0s4 read/write/setuid/intr/largefiles/logging/xattr/onerror=panic/
dev=2200004 on Thu Jun 15 16:58:21 2006

この例では、ファイル システム デバイスは /dev/dsk/c0t0d0s4 です。

ステップ 3 ファイル システムのブロック サイズを特定するには、df コマンドを使用します。

次に例を示します。

# df -g /dev/dsk/c0t0d0s4

/var (/dev/dsk/c0t0d0s4 ): 8192 block size 1024 frag size
961240 total blocks 851210 free blocks 755086 available 243712 total files
239730 free files 35651588 filesys id
ufs fstype 0x00000004 flag 255 filename length

この例では、ブロック サイズは 8192 バイト、つまり 8 KB です。したがって、選択したディレクトリのブロック サイズは適切です。


 

大きなファイルのサポート

データベース ファイルを配置するファイル システムは、サイズが 2 GB を超えるファイルをサポートするように設定する必要があります。

大きなファイルのサポートを確認するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 root としてログインします。

ステップ 2 UNIX の mount コマンドをパラメータなしで実行します。

次に例を示します。

# mount
/ on /dev/dsk/c1t0d0s0 read/write/setuid/intr/largefiles/logging/xattr/onerror=panic/dev=1d80008 on Thu Jun 15 16:58:16 2006
/etc/mnttab on mnttab read/write/setuid/dev=4740000 on Thu Jun 15 16:58:14 2006
/var on /dev/dsk/c1t0d0s4 read/write/setuid/intr/largefiles/logging/xattr/onerror=panic/dev=1d8000c on Thu Jun 15 16:58:21 2006
/var/run on swap read/write/setuid/xattr/dev=1 on Thu Jun 15 16:58:22 2006
/tmp on swap read/write/setuid/xattr/dev=2 on Thu Jun 15 16:58:39 2006
 

ステップ 3 目的のファイル システムに largefiles というキーワードが含まれているかどうかを調べます。

次に例を示します。

/var on /dev/dsk/c1t0d0s4 read/write/setuid/intr/largefiles/logging/xattr/onerror=panic/dev=1d8000c on Thu Jun 15 16:58:21 2006

この例の出力には、キーワード largefiles が含まれています。したがって、このファイル システムは、サイズが 2 GB を超えるファイルをサポートできます。